「どろろ」先行せんこう上映じょうえい会かい、驚おどろきの1・2話わに鈴木すずき拡樹「無口むくちを売うりにしてます（笑）」

手塚てづか治虫おさむ原作げんさくによるTVアニメ「どろろ」の先行せんこう上映じょうえいイベントが、本日ほんじつ12月がつ15日にちに東京とうきょう・TOHOシネマズ日比谷ひびやにて開催かいさいされた。イベントには百ひゃく鬼丸おにまる役やくの鈴木すずき拡樹、どろろ役やくの鈴すず木梨きなし央ひさしが登壇とうだん。MCを天津てんしん・向むかい清きよし太朗たろうが務つとめた。なお本ほん記事きじにはTVアニメ1話わ・2話わの内容ないようを含ふくむため、ネタバレを避さけたい人ひとはご注意ちゅういを。

1話わ・2話わの上映じょうえいが終おわり、ざわめきが広ひろがる客席きゃくせき。そのざわめきを代弁だいべんするかのように、MCの向むかいが「しゃべらないんかい！」とツッコミを入いれると、会場かいじょうから笑わらいと拍手はくしゅが起おきた。原作げんさくではテレパシーで会話かいわができる百ひゃく鬼丸おにまるだが、今回こんかいのアニメ2話わまで百ひゃく鬼丸おにまるはしゃべることができず、なんと会話かいわもモノローグもゼロ。百ひゃく鬼丸おにまる役やくの鈴木すずき拡樹は登壇とうだんするなり「無口むくちを売うりにしてます（笑）」と冗談じょうだんを交まじえて挨拶あいさつし、観客かんきゃくを笑わらわせた。

そんな百ひゃく鬼丸おにまるについて鈴木すずき拡樹は「不幸ふこうな生おい立たちなんですが、戦国せんごくの世よの中なかを強つよく生いきていて。ストーリーが進すすむうちに人間にんげんらしくなっていく姿すがたに、勇気ゆうきをもらうキャラクター」であると話はなす。一方いっぽうどろろを演えんじる鈴すず木梨きなし央ひさしは「天真爛漫てんしんらんまんでかわいらしいキャラクターだと思おもいました」とどろろについて述のべつつも、「最初さいしょは百ひゃく鬼丸おにまるさんはしゃべらないので、とにかくずっと（どろろが）しゃべっていて……」と、セリフの多おおさが印象いんしょうに残のこっている模様もよう。

相棒あいぼう的てきな関係かんけいのどろろと百ひゃく鬼丸おにまるだが、鈴木すずき拡樹はこれまで別べつ録ろくりだったため、2人ふたりが顔かおを合あわせたのは昨日きのうのアフレコ現場げんばが初はつだったそう。鈴木すずき拡樹は、約やく20歳さい年下とししたの鈴すず木梨きなし央ひさしについて「お芝居しばいも対応たいおうも大人おとなのよう」と話はなし、「昨日きのう、ベテランの方ほうもたくさんいらっしゃる中なかで、僕ぼくのお腹なかがぎゅるぎゅると音おんを立たてまして。まずいな、でも自分じぶんから謝あやまって（アフレコを）止とめちゃうのもな、と思おもってたら、隣となりに座すわっていた梨なし央ひさしちゃんが『鳴なってる』ってリアクションを取とってくれたんです」と現場げんばでのエピソードを明あかす。鈴すず木梨きなし央ひさしが「けっこう鳴なりやまなかったので……」と続つづけると、会場かいじょうからは大おおきな笑わらいが起おきた。

向むかいからイチオシのシーンを聞きかれると、鈴すず木梨きなし央ひさしは1話わでの百ひゃく鬼丸おにまると泥どろ鬼おにのバトルシーン、そしてどろろの初はつ登場とうじょうシーンを挙あげる。「難むずかしい言葉ことばもたくさんあったので、（アフレコ）本番ほんばんでもずっとドキドキしてました」と当時とうじの心境しんきょうを語かたった。鈴木すずき拡樹も「僕ぼくもどろろの初はつ登場とうじょうシーンはテンション上あがりましたね。相棒あいぼうが来きた！って」と答こたえつつ、1話わのラストで百ひゃく鬼丸おにまるが顔かおの皮膚ひふを取とり戻もどすシーンを挙あげた。「人形にんぎょうのような百ひゃく鬼丸おにまるが、まばたきをしたその瞬間しゅんかんに、人ひとに一いち歩ほ近ちかづいたことがわかる描写びょうしゃ」と理由りゆうを話はなし、MCの向こうも本ほん作さくの演出えんしゅつの丁寧ていねいさやアニメーションの美うつくしさを絶賛ぜっさんした。

最後さいごに鈴すず木梨きなし央ひさしは「すごくシリアスな作品さくひんですが、絆きずなや愛あいや切せつなさ、いろいろなことを感かんじるアニメになっています。毎週まいしゅうさまざまなことが起おこって目めが離はなせないので、ぜひ最後さいごまで見みてください」とアピール。鈴木すずき拡樹は「昭和しょうわ40年代ねんだいに生うまれた作品さくひんですが、平成へいせい最後さいごの年としにこうしてリメイクされ、またこの先年せんねん号ごうが変かわっても、受うけ継ついでいってほしいという気持きもちで作つくっています。ぜひご家族かぞくそろってご覧らんいただきたいです」と思おもいを語かたり、イベントを締しめくくった。