えんやすわるえんやす」、3ねんくだ軍配ぐんばい 人口じんこうげん日本にっぽんは「えんやす国内こくない回帰かいき」できるのか

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えんやす功罪こうざい今回こんかいはどちらにころぶか(写真しゃしん・タカス / PIXTA)

2022年来ねんらい、「えんやす日本にっぽん経済けいざいにプラスかマイナスか」という議論ぎろんなんおこなわれてきただろうか。

2022ねんにはコロナでインバウンド消費しょうひ制限せいげんされるなかあきらかにえんやす恩恵おんけいすくなく、「わるえんやす」が流行りゅうこうとなったが、経済けいざい再開さいかいすすなかでも依然いぜんとして「えんやす功罪こうざい」が議論ぎろんされていることは、この問題もんだい根深ねぶかいことを印象いんしょうける。

もっとも、これだけ議論ぎろんしても決着けっちゃくがつかないことからもあきらかなように、「えんやすのメリットとデメリットはどちらがおおきいのか」に結論けつろんすことはむずかしい。これは、①効果こうか発現はつげんする時期じきかんして肯定こうてい否定ひてい議論ぎろんが嚙みわず、②最後さいごはやってみないとわからない、からである。

ちょう短期たんきで「消費しょうひにマイナス」は異論いろんなし

まずは効果こうか発生はっせいする時期じきのズレについてかんがえてみたい。

ちょう短期たんきスパンの「功罪こうざい」はそれほどむずかしくはない。短期たんきてきえんやすのマイナスめんについては、コストプッシュがたのインフレ高進こうしん実質じっしつ賃金ちんぎん低下ていか)による家計かけい負担ふたんぞうがやや感情かんじょうろんてき議論ぎろんされることがおおいが、短期たんきてき個人こじん消費しょうひにネガティブな影響えいきょうあたえるのはほぼ自明じめいだろう。

たとえば、内閣ないかく短期たんき日本にっぽん経済けいざいマクロ計量けいりょうモデルの乗数じょうすう分析ぶんせき参考さんこうにすると、すくなくともえんやす1ねん輸入ゆにゅう物価ぶっか上昇じょうしょう背景はいけいとした交易こうえき条件じょうけん悪化あっか所得しょとく流出りゅうしゅつ)によって名目めいもくGDPが減少げんしょうする可能かのうせいたかく、実質じっしつてき所得しょとく個人こじん消費しょうひ減少げんしょう想定そうていされる。このてんは「えんやす肯定こうてい」も承知しょうちのうえだろう。

ページスパンがびると恩恵おんけいのほうが
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