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　「買かった本ほんは一いち冊さつたりとも手放てばなせないため、自宅じたくに数すう万まん冊さつ収おさめられる図書としょ室しつ作つくった変人へんじん寄よりの本ほん好すきです」

　本ほん好すき事務じむ員いんさんのX（旧きゅうツイッター）アカウントのプロフィル欄らんにはそんな記載きさいがある。

　15年ねんほど前まえ、滋賀しが県けん内うちにマイホームを建たてたとき、「図書としょ室しつ」を作つくった。

　1100冊さつほど収納しゅうのうできる移動いどう式しきの書棚しょだなが23個こ。

　他たの部屋へやにある本ほんも合あわせると、蔵書ぞうしょは3万まん冊さつほどになる。

　時代じだい小説しょうせつやミステリーが多おおいが、漫画まんがやライトノベル、絵本えほん、児童じどう書しょまでそろっている。

　「昔むかし、母ははに蔵書ぞうしょを全部ぜんぶ捨すてられてしまった経験けいけんがあるんです」

　手放てばなしたら二度にどと手てに入はいらなくて読よむことが出来できない作品さくひんがある。

　そのことを実感じっかんして「絶対ぜったいに本ほんを手放てばなさない」と決きめた。

　夫おっとも本ほん好すきで、自宅じたくを建たてるにあたっては図書としょ室しつに多おおくの予算よさんを割さいて、土台どだいからしっかり作つくってもらった。

　薬局やっきょくの事務じむ員いんとして働はたらいているが、かつて漫画まんがや絵本えほんの研究けんきゅうを仕事しごとにしていたことがあり、その時ときの本ほんも並ならんでいる。

　だが今いまは、あくまで純粋じゅんすいに本ほんを楽たのしむための空間くうかんとして使つかっている。

一生いっしょう忘わすれない本ほん

　そんな図書としょ室しつに先日せんじつ、「一生いっしょう忘わすれない本ほん」が加くわわった。

　いくつもの偶然ぐうぜんが重かさなって東京とうきょうから届とどいた、特別とくべつな本ほんだ。

　見みつけたきっかけは、SNS…