サッカー2024.02.16 11:00

保坂ほさか果はて那な

札幌さっぽろ新しん加入かにゅう会見かいけんに出席しゅっせきした（前列ぜんれつ左ひだりから）鈴木すずき、長谷川はせがわ、阿波あわ加か、高尾たかお、（後列こうれつ左ひだりから）家か泉いずみ、近藤こんどう、田中たなか克かつ、岡田おかだ、出間いずま（2024年ねん1月がつ14日にち撮影さつえい）

ともに挑戦ちょうせんする

MF長谷川はせがわ竜也たつや（29）
横浜よこはまFCから加入かにゅう

今季こんき初はつ実戦じっせんだった1月がつ20日はつか沖縄おきなわ県けんリーグ1部ぶFCセリオーレとの練習れんしゅう試合しあいでは今回こんかい紹介しょうかいする4選手せんしゅで唯一ゆいいつ、主力しゅりょく組ぐみで先発せんぱつした。ポジションは左ひだりシャドー（1.5列れつ目め）。足元あしもとの技術ぎじゅつと工夫くふうされた動うごきが光ひかった。MF駒井こまい善成よしなり、MFスパチョーク、MF青木あおき亮太りょうたらが同どう位置いちのライバル。左ひだりウイングバックも候補こうほだが「僕ぼくはやれと言いわれたポジションで、まずは自分じぶんの最大限さいだいげんの力ちからを出だすのが大事だいじ。特とくにそんなに気きにはしていない」と、希望きぼうやこだわりは口くちにせず、黙々もくもくとアピールする。

2016～2021年ねんに所属しょぞくした川崎かわさきフロンターレでは4度どのJ1優勝ゆうしょう（17、18、20、21年ねん）とルヴァン杯はい（19年ねん）、天皇杯てんのうはい（20年ねん）の6冠かんを経験けいけんしている。それだけに、札幌さっぽろではクラブ初はつのタイトルをけん引いんする存在そんざいとして期待きたいが高たかい。本人ほんにんとしては少すこし違ちがう感覚かんかくのようだ。「川崎かわさき時代じだいにタイトルにすごい貢献こうけんできた年としってそんなに多おおくない。僕ぼく自身じしんも川崎かわさき時代じだいに優勝ゆうしょうさせてもらった側がわなので、まだどうしたら優勝ゆうしょうできるのかっていうのが、これっていうのはわかっていない」。先導せんどう役やくになるというより、〝ともに挑戦ちょうせんする〟という感覚かんかく。コメントからも謙虚けんきょタイプとわかる。話はなし方かたも静しずかでおっとりしている。

それでも札幌さっぽろがタイトルを獲得かくとくするために必要ひつようなことを、明確めいかくに分析ぶんせきできていると感かんじた。「力ちからもある。積つみ上あげてきた魅力みりょく的てきなサッカーもある。ただ、競きそった試合しあいで勝かつか負まけるかってところで、上うえに行いけるか行いけないかって決きまってくる。そういった落おとしちゃいけない接戦せっせんをどうものにできるのかっていうのがキーになるんだろうなって外そとから見みていて思おもった」。ここ数すう年ねんの札幌さっぽろは内容ないようで上回うわまわっても勝かちきれず、勝かち点てんを取とりこぼす試合しあいが多おおい。課題かだい克服こくふくのために力ちからを尽つくしてくれるはずだ。

「結構けっこうポジティブ」

DF高尾たかお瑠（27）
ガンバ大阪がんばおおさかから加入かにゅう

札幌さっぽろから2年ねん連続れんぞくのオファーを受うけ、移籍いせきを決断けつだん。前回ぜんかいオファー時じは「ちょうど（Ｇ大阪おおさかとの）契約けいやくが切きれるタイミングだった。またガンバでしっかりやりたいって気持きもちが強つよくて更新こうしんした」という。昨季さくきはプロ入いり5年ねん目めでリーグ戦せん最少さいしょうの16試合しあい出場しゅつじょうにとどまった。「5年ねん目めで慣なれによって成長せいちょうがない。（GMの）三上みかみ（大勝たいしょう）さんがすごく自分じぶんを評価ひょうかしてくれて、ここで活躍かつやくしたいと思おもった。新あらたな地ちでチームのために頑張がんばりたいと思おもった」と、2度目どめのラブコールに応こたえ、新天地しんてんち挑戦ちょうせんを選えらんだ。

沖縄おきなわキャンプ中ちゅうのミニゲームでは主力しゅりょく組ぐみでも控ひかえ組ぐみでも3バック右みぎに入はいった。攻撃こうげき参加さんかが持もち味あじのディフェンダー。「後うしろからの推進すいしん力りょくのあるドリブル、得点とくてんに絡からむプレーを見みてもらいたい」と札幌さっぽろのサッカーになじめば、心強こころづよい存在そんざいとなる要素ようそは十分じゅうぶんだ。

ただ、沖縄おきなわキャンプ4日にち目めに負傷ふしょう離脱りだつ。そのためまだ実戦じっせんをこなせていない。開幕かいまくスタメン争あらそいには出遅でおくれた。札幌さっぽろのサッカーをプレーしてみて、「いざ入はいってみると、すごくみんな走はしる。ガンバはそんなに走はしらないスタイルだったので、そこが違ちがう」と、運動うんどう量りょうの多おおさに驚おどろいた様子ようすだった。マンツーマンディフェンスで、連動れんどう性せいが求もとめられる。ただ、自身じしんの成長せいちょうの可能かのう性せいを感かんじて前向まえむき。「こういうサッカーをあまりしたことがない。自分じぶんがうまくなれそう。結構けっこうポジティブ」と楽たのしんでいる。

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