全ぜん2236文字もじ

　米べいGoogle（グーグル）は米国べいこく時間じかん2023年ねん12月13日にち、次世代じせだいAI（人工じんこう知能ちのう）「Gemini Pro」のプレビュー版ばんを公開こうかいし、同社どうしゃのクラウドサービス「Google Cloud」を使つかってAPI（アプリケーション・プログラミング・インターフェース）経由けいゆで利用りようできるようにした。画像がぞう生成せいせいAIの次世代じせだいモデル「Imagen 2」と医療いりょう業界ぎょうかい向むけモデル「MedLM」の一般いっぱん利用りようも開始かいし。クラウドでのAI開発かいはつ基盤きばんを一気いっきに強化きょうかし、企業きぎょうの生成せいせいAI利用りようを後押あとおしする。

　2023年ねん12月6日にちにグーグルが発表はっぴょうしたGeminiは、用途ようとに応おうじて「Ultra」「Pro」「Nano」の3種類しゅるいのモデルを持もち、Proは幅広はばひろいタスクに対応たいおうできる汎用はんようモデルだ。

　同社どうしゃが2023年ねん12月13日にちまでに開ひらいたオンライン記者きしゃ説明せつめい会かいで、Google Cloudのトーマス・クリアンCEO（最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃ）は「開発かいはつ者しゃはGeminiを使つかったアプリケーションを構築こうちくできるようになる。（モデルを）補強ほきょうする様々さまざまな機能きのうをAIプラットフォームに追加ついかする」とコメント。競争きょうそう力りょくのあるAIモデルをAI開発かいはつ基盤きばんの強つよみにもする考かんがえだ。

　Google CloudのAI開発かいはつ基盤きばん「Vertex AI」でGemini Proのプレビュー利用りようを開始かいしした。開発かいはつ者しゃはGemini Proを基盤きばんモデルとしてアプリを開発かいはつできる。人間にんげんのフィードバックによる強化きょうか学習がくしゅう（RLHF）やファインチューイングでGemini Proをカスタマイズすることも可能かのうだ。検索けんさく拡張かくちょう生成せいせい（RAG）やグラウンディングなどにも対応たいおうする。

　モデル評価ひょうかツールである「Automatic Side by Side」もGemini Proに対たいして実行じっこう可能かのうとなる。Vertex AI上じょうで動作どうさする拡張かくちょう機能きのうを開発かいはつできるマネージドサービス「Vertex AI Extensions」を使つかった外部がいぶのデータソースと接続せつぞく機能きのうも、近日きんじつ中ちゅうに公開こうかいされる見込みこみだ。

　2023年ねん12月6日にちに発表はっぴょうされた新あたらしい開発かいはつ者しゃ向むけAI開発かいはつサービス「Google AI Studio」でもプレビュー版ばんのGemini Proを利用りようできるようになった。主おもに個人こじんの開発かいはつ者しゃ向むけのサービスで、ブラウザーから各種かくしゅモデルを呼よび出だせる。

　オンライン記者きしゃ説明せつめい会かいでは、Google AI StudioでGemini Proを使つかったアプリ開発かいはつのデモを公開こうかいした。不動産ふどうさん会社かいしゃ向むけのアプリを開発かいはつするもので、Google AI Studioの管理かんりコンソールからGemini ProのAPIキーを発行はっこう。フィードに賃貸ちんたい物件ぶっけんの内観ないかん写真しゃしんをアップして各種かくしゅの設定せっていをすると、Gemini Proが物件ぶっけんの説明せつめい文ぶんを書かき始はじめるというデモだった。テキストや画像がぞうなど様々さまざまな種類しゅるいの情報じょうほうに対応たいおうできる「マルチモーダル」を生いかしたものだ。

　一般いっぱん提供ていきょう開始かいしまでの間あいだはVertex AI、Google AI Studioのいずれも、Gemini ProをAPI経由けいゆで無料むりょうで利用りようできる。