董ただし其昌

董ただし其昌（1555年ねん2月がつ10日とおか—1636年ねん10月がつ26日にち），字じ玄げん宰おさむ，號ごう思おもえ白しろ、思おもえ翁おう，別べつ號ごう香こう光こう居士こじ，直ちょく隶华亭县（今いま上海しゃんはい松江まつえ區く）人にん。明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ，書畫しょが家か。萬まん曆れき己おのれ丑うし進士しんし，官かん至いたり南京なんきん禮れい部ぶ尚書しょうしょ。與あずか邢侗、張ちょう瑞みずほ圖ず、米べい萬まん鍾合ごう稱しょう晚ばん明あかり四よん家いえ。

董ただし其昌 签名：
《松江まつえ邦くに彥畫像ぞう》之の董ただし其昌朝あさ服ふく像ぞう
大明だいめい南京なんきん禮れい部ぶ尚書しょうしょ
籍せき貫ぬき	直ちょく隶松江まつえ府ふ华亭县
族ぞく裔	漢かん族ぞく
字じ號ごう	字じ玄げん宰おさむ，號ごう思おもえ白しろ、思おもえ翁おう 別べつ號ごう香こう光こう居士こじ
諡號しごう	文敏ふみとし
出生しゅっしょう	嘉よしみ靖やすし三さん十じゅう四よん年ねん正月しょうがつ十じゅう九きゅう日にち （1555年ねん2月がつ10日とおか） 直ちょく隶华亭县
逝世	崇たかし禎ただし九きゅう年ねん九きゅう月がつ二に十じゅう八はち日にち （1636年ねん10月がつ26日にち）（81歲さい）
親おや屬ぞく	（孫まご）董ただし含、董ただし俞
出身しゅっしん
萬曆十六年戊子科順天鄉試第三名舉人 萬曆十七年己丑科二甲第一名進士出身
著作ちょさく
《容よう台だい集しゅう》 《容よう台だい別べつ集しゅう》 《畫が禪室ぜんしつ隨筆ずいひつ》

生平おいだいら

嘉よしみ靖やすし三さん十じゅう四よん年ねん正月しょうがつ十じゅう九きゅう日にち（1555年ねん2月がつ10日とおか），董ただし其昌生せい於南直ちょく隸松江まつえ府ふ上海しゃんはい縣けん（今こん屬ぞく上海しゃんはい市し）董ただし家か匯，早年そうねん在ざい平たいら湖こ城西じょうさい门冯大だい参さん家か坐すわ馆当过塾师，愛好あいこう參禪さんぜん曹洞宗そうとうしゅう，与あずか新しん埭镇泖口陆兆芳よし友好ゆうこう。

隆りゅう慶けい五ご年ねん（1571年ねん），十じゅう七なな歲さい參加さんか松江まつえ府ふ會かい考かんがえ，因いん松江まつえ知ち府ふ衷貞吉きち認みとめ為ため董ただし寫字しゃじ太たい差さ，只ただ得え第だい二に名めい，從したがえ此發憤はっぷん臨池りんち，從したがえ學がく於陸りく樹いつき聲ごえ、莫如忠ただし等とう，得とく益えき不ふ少しょう。萬まん曆れき七なな年ねん（1579年ねん）參加さんか應おう天てん鄉さと試ためし，見み王羲之おうぎし《官かん奴やつ帖じょう》唐から摹本，驚歎きょうたん不ふ已やめ。

萬まん曆れき十じゅう六ろく年ねん（1588年ねん）參加さんか戊子ぼし科か順じゅん天てん鄉さと試ためし第だい三さん名めい舉人。萬まん曆れき十じゅう七なな年ねん（1589年ねん）己おのれ丑うし科か第だい二に甲かぶと第だい一いち名めい進士しんし，授翰林院かんりんいん庶吉士し，入いれ翰林院かんりんいん學習がくしゅう，禮れい部ぶ左ひだり侍さむらい郎ろう田た一俊かずとし病やまい故こ，護まもる喪も到いた田た氏し的てき家鄉かきょう福建ふっけん，萬まん曆れき二に十じゅう年ねん（1592年ねん）春はる，獲え授翰林院かんりんいん編修へんしゅう。萬まん曆れき二に十じゅう二に年ねん（1594年ねん）皇すめらぎ長子ちょうし朱しゅ常つね洛らく出で閣かく講こう學がく，充たかし任にん講こう官かん。萬まん曆れき二に十じゅう六ろく年ねん（1598年ねん）任にん湖みずうみ廣ひろ按察司し副使ふくし。萬まん曆れき三さん十じゅう二に年ねん（1604年ねん）出だし任にん湖みずうみ广提ひさげ学がく副使ふくし。

泰やすし昌あきら元年がんねん（1620年ねん）明光めいこう宗むね即位そくい，為ため太ふと常つね寺てら少しょう卿きょう、掌てのひら國子くにこ司つかさ業ぎょう事ごと。

天啟てんけい二に年ねん（1622年ねん）參まいり修おさむ《泰やすし昌實まさみ錄ろく》。天啟てんけい五ご年ねん（1625年ねん）官かん至いたり南京なんきん禮れい部ぶ尚書しょうしょ。天啟てんけい六ろく年ねん（1626年ねん）辭じ官かん。

崇たかし禎ただし四よん年ねん（1631年ねん）任にん禮れい部ぶ尚書しょうしょ、掌てのひら詹事府ふ事こと，同どう閹黨阮大鋮過か從したがえ甚密。

崇たかし禎ただし九きゅう年ねん九きゅう月がつ二に十じゅう八はち日にち（1636年ねん10月がつ26日にち）戌いぬ時じ，董ただし其昌病びょう逝於松江まつえ居所きょしょ，享とおる壽ことぶき八はち十じゅう一いち歲さい。身み後ご諡おくりな文敏ふみとし。

著作ちょさく

著しる有ゆう《容よう台だい集しゅう》、《容よう台だい別べつ集しゅう》、《畫が禪室ぜんしつ隨筆ずいひつ》。

書畫しょが

董ただし其昌繪畫かいが擅長山水さんすい，師し法ほう董ただし源げん、倪瓚等とう人ひと，喜き純じゅん用水ようすい墨すみ。書法しょほう初學しょがく顏かお真ま卿きょう的てき《多寶塔たほうとう帖じょう》，之これ後ご改あらため學がく虞おそれ世よ南みなみ，又また溯及そきゅう魏たかし、晉すすむ，臨摹鍾繇、王羲之おうぎし，參まいり以李り邕和わ柳やなぎ公權こうけん，特色とくしょく“平淡へいたん天真てんしん”。其山水さんすい畫が如《關山せきやま雪ゆき霽圖》、《秋興しゅうきょう八景はっけい冊さつ》、《江こう干ひ三さん樹き圖ず》、《山川やまかわ出雲いずも圖ず》、《山居さんきょ圖ず》屬ぞく明朝みんちょう的てき巔峰之の作さく。傳つて世よ書法しょほう作品さくひん以行書しょ最多さいた，代表だいひょう作品さくひん有ゆう小しょう楷書しょ《月賦げっぷ》，繼つぎ祝しゅく枝山えだやま、文ぶん徵しるし明あきら後こう對たい後世こうせい極ごく有ゆう影響えいきょう，康かん熙帝就酷愛あい董ただし其昌書法しょほう，一生臨寫董字甚豐，曾遍搜さがせ董ただし氏し真跡しんせき。唯ただ董ただし其昌生前せいぜん索さく畫が者しゃ多た，董ただし其昌往往おうおう請人うけにん代筆だいひつ。

• 
  《夏木なつき垂たれ陰かげ》，高こう321.9cm，寬ひろし102.3cm，藏ぞう於台灣たいわん台北たいぺい國立こくりつ故こ宮みや博物はくぶつ院いん
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  《婉孌草堂そうどう圖ず》，1597年ねん
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  《倣范寬ひろし谿山行旅こうりょ圖ず》，約やく1600年ねん

家庭かてい

• 長子ちょうし董ただし祖そ源げん，娶めと內閣大だい學士がくし申さる時じ行ぎょう的まと外がい甥おい女おんな
• 次子じし董ただし祖そ常つね

佚事

崇たかし祯七なな年ねん自画像じがぞう

董ただし其昌之の父ちち董ただし漢かん儒，少年しょうねん諸しょ生せい，早はや故ゆえ。萬まん曆れき己おのれ丑うし，董ただし其昌夢見ゆめみ與あずか其父同どう榜中式しき，自じ以為不吉ふきつ。榜發，董ただし其昌中ちゅう第だい二に名めい。而同榜真有名ゆうめい董ただし漢かん儒之これ人にん。

董ただし其昌是ぜ最早もはや擁よう有ゆう《金瓶かなかめ梅うめ》抄本しょうほん的てき人じん之の一いち，也對《金瓶かなかめ梅うめ》的てき傳播でんぱ有ゆう關せき鍵かぎ的てき影響えいきょう。袁宏道どう讀了どくりょう董ただし其昌的てき《金瓶かなかめ梅うめ》抄本しょうほん後ご，於萬歷れき二に十じゅう四よん年ねん（1596）致函詢問：「《金瓶かなかめ梅うめ》從したがえ何なん得とく來らい？伏ふく枕まくら略りゃく觀かん，雲霞うんか滿まん紙し，勝しょう於枚生せい《七なな發はつ》多た矣。後段こうだん在ざい何處どこ？抄しょう竟當於何處どこ倒たおせ換かわ？幸こう一いち的てき示しめせ。」

最さい先さき拥有《金瓶かなかめ梅うめ》手抄しゅしょう本ほん的てき人じん有ゆう袁宏道どう，袁中道どう、屠ほふ本ほん畯、谢肇淛、王おう稚やや登とう和わ沈德符ふ等とう人ひと。这些人的じんてき《金瓶かなかめ梅うめ》都と抄しょう自じ同一どういつ个人，那な就是董ただし其昌。 為ため《金瓶かなかめ梅うめ詞し話ばなし》寫うつし序じょ的てき「東ひがし吳くれ弄ろう珠たま客きゃく」即そく董ただし其昌。

萬まん曆れき三さん十じゅう二に年ねん（1604年ねん）冬ふゆ，董ただし其昌受命じゅめい出で任にん湖みずうみ廣ひろ提ひさげ學がく副使ふくし，將はた「明日あした不ふ考こう文ぶん」當とう作さく了りょう考試こうし題だい，以愚弄ろう學生がくせい為ため樂らく。

董ただし其昌與あずか其子董ただし祖そ常つね豢養陳ちん明あきら、施ほどこせ心こころ旭あさひ、吴龙、朱しゅ观等惡あく痞，放ひ債さい霸產、誘さそえ姦かん民みん女おんな，萬まん曆れき四よん十じゅう三さん年ねん（1615年ねん）九月陆兆芳家的使女绿英被董其昌姦淫かんいん得とく逞たくまし，藏ぞう嬌於白龍はくりゅう潭“護まもる珠たま閣かく”。綠みどり英すぐる乘じょう隙すき逃回にげまわ泖口，其昌唆使其子祖そ权带领家奴やつ一百多人前往陆家庄，劫こう走はし绿英，地方ちほう官かん府ふ不ふ敢辦案あん。有ゆう華はな亭てい縣けん學がく學生がくせい范昶將はた其惡行あくぎょう編へん撰せん《黑白くろしろ傳でん》，有ゆう“白はく公子きみこ夜よる袭陆家か庄しょう，黑くろ秀才しゅうさい怒いか斥龙门里”的てき书目（陆秀才しゅうさい肤色较黑，董ただし其昌别号思おもえ白しろ），说书人じん钱二到處說唱，結果けっか范昶被ひ痛やめ毆なぐ，不日ふじつ暴死ぼうし。董ただし氏し又また對たい范氏家か屬ぞく加か以凌逼，終おわり於激起おこり民みん憤いきどお。

然しか而根據こんきょ第だい三次全國文物普查發現的《府ふ學がく申さる復ふく理り刑けい廳ちょう公文こうぶん》中ちゅう說せつ：「董ただし宦於舊年きゅうねん八はち月がつ間あいだ，因いん生せい員いん陸りく兆芳家使女繼養宦僕之家。此女探さがせ望もち生母せいぼ未み回かい，董ただし僕ぼく陳ちん明あきら糾眾打だ毀陸兆ちょう芳よし家か資し，將はた女おんな搶去。」 綠みどり英えい的てき繼父けいふ陳ちん明あきら是ぜ董ただし其昌的てき僕ぼく人にん，和かず董ただし其昌與あずか其子董ただし祖そ常つね並なみ沒ぼつ有ゆう任にん何なん關係かんけい。

萬まん曆れき四よん十じゅう四よん年ねん三さん月がつ十じゅう五ご爆發ばくはつ「民みん抄しょう董ただし宦」一案いちあん，儿童妇女竞相传播“若わか要よう柴しば米まい强きょう（強つよし，方言ほうげん，指ゆび廉價れんか），先さき杀董其昌”的てき民みん谣，當地とうち鄉きょう民みん以至上海しゃんはい、青あお浦うら、金山かなやま等とう處しょ的てき報ほう怨者將はた董ただし家か200餘あまり间画栋雕梁はり、朱しゅ栏曲槛烧成なり灰はい烬，董ただし其昌搜さがせ集しゅう的てき古今ここん珍ちん贵书画が篆刻てんこく收藏しゅうぞう，全ぜん付ふ之の一いち炬。

延伸えんしん阅读

[编]

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《明あかり史し卷まき二に百ひゃく八はち十じゅう八はち》，出自しゅつじ《明あかり史し》

參考さんこう文獻ぶんけん

书籍

• 任にん道どう斌あきら《董ただし其昌系けい年ねん》
• 《民みん抄しょう董ただし宦事實じじつ》
• 《明通あけどおり鑒》
• 張子はりこ寧やすし：〈董ただし其昌畫が山水さんすい的てき歷程れきてい （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）〉。
• 方ほう闻：〈董ただし其昌与あずか正せい统画论 （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）〉。
• 董ただし其昌；井土いど霊山れいざん日にち譯やく「画が眼め」『書道しょどう及畫道どう第だい三さん巻かん第だい九きゅう号ごう』
• 董ただし其昌；井土いど霊山れいざん日にち譯やく「画が眼め（二に）」『書道しょどう及畫道どう第だい二に巻かん第だい十じゅう号ごう』