九きゅう陰かげ真經さねつね

九きゅう陰かげ真經さねつね

小しょう说	射い雕英雄えいゆう傳でん、神かみ雕俠侶、倚天屠ほふ龍りゅう記き
门派	无门无派
类型	武たけ学まなぶ秘ひ笈きゅう
创始人じん	黃き裳も
主要しゅよう人物じんぶつ	黄き药师（只ただ看み無む練ねり） 周しゅう伯はく通どおり 郭かく靖やすし 黃き蓉 洪ひろし七なな公おおやけ 王おう重陽ちょうよう（只ただ看み無む練ねり） 歐おう陽ひ鋒ほこさき（逆ぎゃく練ねり，走はし火入ひいれ魔ま） 一いち燈とう大師だいし（段だん智さとし興きょう） 梅うめ超ちょう風かぜ（练错） 陳ちん玄げん風ふう（练错） 楊康（練ねり錯） 楊過 小しょう龍りゅう女おんな 周しゅう芷若（練ねり錯） 宋そう青書せいしょ（練ねり錯） 黃き衫女子じょし
书籍	《九きゅう陰かげ眞經さねつね》
修行しゅぎょう方法ほうほう	見み經文きょうもん

《九きゅう陰かげ真經さねつね》是これ金きむ庸いさお小しょう说「射い鵰三さん部ぶ曲きょく」中ちゅう虚きょ构的道家みちや武たけし学がく秘ひ笈きゅう，是ぜ武林たけばやし中ちゅう眾人夢寐むび以求的てき至寶しほう，也是金きむ庸いさお小說しょうせつ中ちゅう最さい絕頂ぜっちょう的てき武功ぶこう之の一いち。经中所しょ载皆是ぜ最さい精せい深ふか、最奥さいおう妙みょう的てき神かみ奇き武功ぶこう，內功、武技ぶぎ、劍法けんぽう、掌てのひら法ほう、爪つめ法ほう、身み法ほう、輕けい功こう、鞭むち法ほう等とう等とう无所不ふ包つつみ，被ひ譽ほまれ為ため武たけ學まなぶ的てき百科全書ひゃっかぜんしょ，练成其一即可成为第一流高手，修おさむ习全书即可か无敌于天下か。在ざい射い雕三さん部ぶ曲きょく中ちゅう拥有“武林たけばやし至尊しそん”的てき地位ちい。

真經さねつね闡述

《九きゅう陰かげ真經さねつね》書中しょちゅう記載きさい了りょう上乘じょうじょう武たけ學がく之の原理げんり，已やめ達たち天下でんか武たけ學まなぶ最高さいこう境界きょうかい，其中包含ほうがん了りょう許多きょた外がい功こう招式（下卷げかん）和道かずみち家か內功心しん法ほう（上卷じょうかん），尤ゆう以上いじょう卷まき（新あたらし修おさむ版ばん為ため下卷げかん）真經さねつね的てき梵文ぼんぶん總そう綱つな最さい為ため精せい要よう，更さら彌わたる補ほ九陰真經的內功偏向陰柔的不足，達たち到いた「剛つよし柔やわら並なみ濟ずみ」的てき境界きょうかい。

修習しゅうしゅう九陰真經下卷的武功需以上卷內功為基礎，因いん此修習しゅうしゅう真經さねつね需要じゅよう由よし上卷じょうかん開始かいし按部就班，繼つぎ而再修習しゅうしゅう下卷げかん，否いや則のり便びん有ゆう可能かのう走はし火入ひいれ魔ま，輕けい則のり殘ざん廢はい，重則しげのり喪も命いのち。上卷じょうかん的てき內功博大はくだい精せい深ふか，非ひ旦夕たんせき之の間あいだ可か練ねり成なり，但ただし可か依よ靠もたれ總そう綱つな協きょう助じょ領りょう悟さとる，而下卷げかん的てき武功ぶこう載の有ゆう作者さくしゃ敵てき人じん使用しよう的てき「邪よこしま功こう」，原意げんい是ぜ幫助修習しゅうしゅう者しゃ修練しゅうれん破やぶ解かい「邪よこしま功こう」的てき辦法，雖較易えき速成そくせい，且不需依賴いらい上卷じょうかん內功，但ただし陰かげ狠毒辣，而且對たい身體しんたい會かい做成一定いってい程度ていど的てき傷害しょうがい，非ひ真正しんしょう武たけし學がく正道せいどう，而下卷げかん真正しんせい的てき功夫いさお才ざい是ぜ九きゅう陰かげ真經さねつね的てき精粹せいすい，主要しゅよう記載きさい作者さくしゃ破やぶ解かい「邪よこしま功こう」的てき辦法，難なん以速成そくせい，需依靠もたれ上卷じょうかん的てき道家どうか內功循序漸進ぜんしん修練しゅうれん，才さい可か真正しんしょう大成たいせい，完成かんせい修習しゅうしゅう九きゅう陰かげ真經さねつね。另外，九陰真經總網以中文音譯梵文寫成，這是破やぶ譯やく真經さねつね之の道みち的てき「密みつ碼」和かず「鎖くさり匙さじ」，有ゆう助じょ修習しゅうしゅう者しゃ把わ上じょう下卷げかん武功ぶこう融とおる會かい貫通かんつう，梵文ぼんぶん總そう綱つな是ぜ作者さくしゃ的てき保險ほけん手段しゅだん，防止ぼうし真經さねつね落入為ため非ひ作さく歹、心術しんじゅつ不正ふせい之の徙手上じょう。

《九きゅう陰かげ真經さねつね》當とう中なか的てき武ぶ學がく除じょ了りょう創始そうし人じん黃き裳も以外いがい，唯ただ一學全的是南宋大俠郭かく靖やすし，次じ之の為ため南みなみ宋そう高手たかて老ろう頑童周しゅう伯はく通どおり（不ふ解かい梵文ぼんぶん總そう綱つな）。此外南みなみ宋そう的てき高手たかて北きた丐洪ひろし七なな公おおやけ、西にし毒どく歐おう陽ひ鋒ほこさき、南みなみ帝みかど一いち燈とう大師だいし，同どう時期じき的てき陳ひね玄げん風ふう、梅うめ超ちょう風かぜ、楊康、黃き蓉、楊過、小しょう龍りゅう女おんな、元もと末すえ周しゅう芷若、宋そう青書せいしょ、黃き衫女子じょし等とう皆みな有ゆう修練しゅうれん過か真經さねつね中ちゅう的てき部分ぶぶん功夫いさお，另外「東ひがし邪よこしま」黃き藥師くすし、「中神通なかじんずう」王おう重陽ちょうよう雖然沒ぼつ有ゆう修練しゅうれん真經さねつね，但ただし對たい真經さねつね亦また有作ゆうさく詳細しょうさい研究けんきゅう，悟得ごとく不ふ少しょう武ぶ學がく之の道みち。修習しゅうしゅう的てき武林たけばやし人士じんし當とう中有ちゅうう很大部ぶ人じん亦また靠もたれ着ぎ真經さねつね令れい他た們武功こう大進たいしん。而陳玄げん風ふう、梅うめ超ちょう風ふう二人錯練九陰真經下卷不多時便已能橫行江湖，郭かく靖やすし更さら加か通過つうか九陰真經領略上乘武學真諦，成なり為ため南みなみ宋そう末まつ年ねん當世とうせい武功ぶこう第だい一いち高だか手しゅ，元げん末まつ的てき峨嵋派は掌てのひら門もん周しゅう芷若和わ宋そう青書せいしょ練習れんしゅう速成そくせい的てき真經さねつね不足ふそく一年亦成為當世少數頂尖高手，他た們是錯練，歐おう陽ひ鋒ほこさき甚至把わ真經さねつね逆ぎゃく練ねり，雖導致瘋癲ふうてん且亦使し經けい脈みゃく逆轉ぎゃくてん，但ただし在ざい第だい二に次じ華山げさん論ろん劍けん接せっ連れん以怪招擊敗はい郭かく靖やすし、黃き藥師くすし、洪ひろし七なな公おおやけ三さん人にん，被ひ眾人默認もくにん天下でんか第だい一いち，足見たるみ真經さねつね之これ強きょう。「南みなみ帝みかど」一いち燈とう大師だいし、「北きた丐」洪ひろし七公甚至只利用九陰真經總綱便可在短短數月間恢復功力，功力くりき較以往更有ゆう過か之これ而無不ふ及。武功ぶこう天下でんか第だい一いち的中てきちゅう神通じんずう王おう重陽ちょうよう利用りよう《九きゅう陰かげ真經さねつね》中ちゅう極少きょくしょう一部分的武功才能破解由古こ墓はか派は祖師そし林はやし朝ちょう英えい所ところ創はじめ的てき玉たま女心おんなごころ經けい，為ため此留下か「玉たま女心おんなごころ經けい，技わざ壓あつ全ぜん真しん，重陽ちょうよう一生いっしょう，不ふ弱じゃく於人」的てき詩句しく，可か見み真經さねつね的てき武たけ學まなぶ境界きょうかい之これ高だか。

九陰真經的具體招式在金庸所有作品裡提到的有內功口訣、摧堅神爪かづめ、大伏おおふし魔ま拳法けんぽう、九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ、白しろ蟒鞭法ほう、摧心掌てのひら、移うつり魂たましい大法たいほう等とう等とう。

傳奇でんき

成なり書しょ經過けいか

初版しょはん

在ざい《射い鵰英雄えいゆう傳でん》第だい一いち版はん中ちゅう，《九きゅう陰かげ真經さねつね》和かず《九きゅう陽ひ真ま经》原はら是ただし相傳そうでん是ぜ「東ひがし土ど第だい一いち代だい祖師そし」菩提ぼだい達いたる摩ま祖師そし所しょ寫うつし下か，話わ說せつ達たち摩ま東ひがし來らい，與あずか中土なかつち武士ぶし較技，雙方そうほう互有勝負しょうぶ；面壁めんぺき九年後參透了武學精奧，寫うつし成なり二に書しょ。其中九陰真經所載為武學招式，九陽真經所記則為內功秘訣。

二に版はん、新あたらし修おさむ版ばん

宋そう徽宗於政和まさかず年間ねんかん，下しも旨むね命令めいれい一個聰明的刻書人——黃き裳も刻こく寫うつし一いち本ほん道家みちや書籍しょせき《萬壽まんす道どう藏ぞう》，共とも分ぶん五ご千せん四よん百ひゃく八はち十じゅう一いち卷かん。由よし於是為ため皇帝こうてい刻こく書しょ，黄き裳も怕出錯殺頭あたま，他た花はな了りょう好こう幾いく年ねん小心しょうしん校こう對たい，不知ふち不覺ふかく便びん精通せいつう了りょう道學どうがく，還かえ無む師し自じ通つう領りょう悟さとる了りょう最さい精せい深ふか的てき武功ぶこう。經過けいか漫長的てき修練しゅうれん後ご，成なり為ため絕頂ぜっちょう武たけ學まなぶ高だか手しゅ。

不ふ久ひさ，宋そう徽宗下か旨むね要よう黄き裳も派兵はへい去さ剿滅そうめつ魔ま教きょう——明あかり教きょう。不ふ料りょう，當とう中高なかだか手しゅ如雲，黄き裳も遂とげ親おや自じ向むかい明あきら教きょう高だか手しゅ挑戰ちょうせん，一口氣殺了幾個法王使者。哪知道どう他所よそ殺ころせ的てき人中ひとなか，有ゆう幾いく個こ是ぜ武林たけばやし中ちゅう名門めいもん大だい派は的てき弟子でし，於是被ひ各かく大だい派は尋ひろ仇かたき，黄き裳も寡不敵てき眾，受傷じゅしょう後ご逃亡とうぼう，躲在不毛ふもう之の地ち，隨ずい後ご仇かたき家か將はた他家たけ裡うら的てき父母ちちはは妻つま兒じ殺ころせ了りょう個こ乾いぬい乾いぬい淨きよし淨きよし。為ため了りょう避免再さい受追殺ころせ，一一記下了的敵人招式，苦く思おもえ破やぶ解方ときかた法ほう。當とう他た想そう通どおり了りょう，已やめ經過けいか了りょう四よん十じゅう多年たねん，仇かたき家か全ぜん都と死し了りょう。他た自覺じかく時日じじつ無む多た，遂とげ把わ畢生ひっせい心血しんけつ，寫うつし成なり上下じょうげ两卷的てき《九きゅう陰かげ真經さねつね》。

經書けいしょ失しつ落

黃き裳も將しょう死し前まえ將はた經書けいしょ藏ぞう於一處しょ極ごく秘密ひみつ的てき所在しょざい，後來こうらい此書被ひ世間せけん發現はつげん，學がく武之たけゆき人じん自然しぜん個個ここ都と想おもえ得え到いた，真經さねつね於是隨ずい著ちょ各種かくしゅ江湖こうこ糾紛不斷ふだん易えき手しゅ，經書けいしょ下落げらく不明ふめい。

重じゅう現げん華山かざん

王おう重陽ちょうよう輾轉てんてん獲得かくとく《九きゅう陰かげ真經さねつね》，眼め見み江湖こうこ上じょう各かく路みち人士じんし為ため爭奪そうだつ《九きゅう陰かげ真經さねつね》互相廝殺，江湖こうこ上じょう好こう不ふ安寧あんねい，王おう重陽ちょうよう心こころ懷ふところ蒼生そうせい，遂とげ提議ていぎ舉辦「華山げさん論ろん劍けん」以決定けってい九きゅう陰かげ真經さねつね的てき歸屬きぞく權けん，王おう重陽ちょうよう便びん邀請當時とうじ武功ぶこう最強さいきょう的てき四よん位い好手こうしゅ，即そく桃もも花島はなしま主ぬし「東ひがし邪よこしま」黃き藥師くすし、大だい理り國こく皇帝こうてい「南みなみ帝みかど」段だん智さとし興きょう（後來こうらい的てき一いち燈とう大師だいし）、白しろ駝山莊さんそう莊そう主ぬし「西にし毒どく」歐おう陽ひ鋒ほこさき、丐幫第だい十じゅう八はち任にん幫主「北きた丐」洪ひろし七なな公おおやけ與あずか自己じこ在ざい華山げさん比ひ武たけ，各人かくじん同意どうい誰だれ在ざい華山げさん論ろん劍けん勝かつ出いずる誰だれ獨得どくとく《九きゅう陰かげ真經さねつね》。經過けいか七なな日にち七なな夜や的てき大戰たいせん，王おう重陽ちょうよう力りょく壓あつ群雄ぐんゆう，成なり為ため「武功ぶこう天下でんか第だい一いち」，奪だつ得とく九きゅう陰かげ真經さねつね，各かく道人どうじん士し盡つき皆みな心服しんぷく，江湖こうこ上じょう倒たおせ也安靜あんせい了りょう好こう一いち陣じん子こ。

在ざい新しん修おさむ版ばん中ちゅう，嵩かさみ山中さんちゅう一名曾為儒為道為僧的青城奇士鬥酒勝了王重陽，得とく以借觀かん《九きゅう陰かげ真經さねつね》，但ただし此人觀かん看み後ご覺さとし得とく《九きゅう陰かげ真經さねつね》陰氣いんき太ふと重じゅう，一味崇揚道家黃老之學，只ただ重じゅう以柔克かつ剛つよし、以陰勝しょう陽ひ，未み及陰陽ひ互濟之の妙みょう（實じつ因いん此人不ふ懂九陰真經梵文總綱，𣎴知道ともみち九陰真經終極境界仍是陰陽互濟），於是在ざい四よん卷かん梵文ぼんぶん《楞伽經けい》的てき行ぎょう縫ぬえ之これ中ちゅう，寫うつし下か自じ創そう的てき《九きゅう陽ひ真經さねつね》

刻こく於古墓ぼ

王おう重陽ちょうよう與あずか古こ墓はか派は祖師そし林はやし朝ちょう英えい有ゆう段だん苦く戀こい，後ご得知とくち林はやし朝ちょう英えい創出そうしゅつ剋制全ちょん真教まさのり武功ぶこう的てき《玉たま女心おんなごころ經けい》後ご，不ふ禁きん佩服起おこり來らい，苦く思おもえ不ふ得え破やぶ解かい要訣ようけつ。十じゅう多年たねん後ご，王おう重陽ちょうよう奪だつ得とく了りょう《九きゅう陰かげ真經さねつね》後ご，雖然嚴禁げんきん全ぜん真ま弟子でし修練しゅうれん九きゅう陰かげ真經さねつね武功ぶこう，甚至不ふ讓ゆずる師弟してい周しゅう伯はく通どおり等とう人じん查看，把わ經書けいしょ放ひ在ざい莆團下面かめん，然しか而，在ざい王おう重陽ちょうよう好勝よしかつ心こころ切きり翻こぼし閲九陰真經尋找破解玉女心經的要訣，再さい潛入せんにゅう古こ墓はか，把わ其中破やぶ解かい玉だま女心おんなごころ經けい的てき武ぶ学がく刻こく於終南山なんざん古こ墓はか之の中なか，但ただし這只是ぜ九陰真經內的一小部分，卻足以向古こ墓はか派は傳でん人じん表明ひょうめい自己じこ有ゆう剋制《玉たま女心おんなごころ經けい》的てき法門ほうもん，並なみ刻下こっか「玉たま女心おんなごころ经，技わざ压全真ま；重じゅう阳一生いっしょう，不ふ弱じゃく于人」這句話ばなし。多年たねん後ご為ため楊過、小しょう龍りゅう女おんな夫婦ふうふ及其後人こうじん所しょ習得しゅうとく。

被ひ盜ぬすめ

不ふ久ひさ王おう重陽ちょうよう逝世，多た年來ねんらい覬覦「九きゅう陰かげ真經さねつね」的てき「西にし毒どく」歐おう陽ひ鋒ほこさき趁此機會きかい，乘じょう虛きょ而入偷襲重陽ちょうよう宮みや搶奪九きゅう陰かげ真經さねつね，王おう重陽ちょうよう的てき徒弟とてい全ぜん真しん七なな子し很快戰敗せんぱい，王おう重陽ちょうよう師弟してい「老ろう頑童」周しゅう伯はく通どおり隨ずい後ご拆了數すう十じゅう招也戰敗せんぱい，因いん為ため此時周しゅう伯はく通どおり的てき武功ぶこう是ぜ略りゃく遜へりくだ歐おう陽ひ鋒ほこさき。見み九陰真經即將落入敵手，突然とつぜん見み王おう重陽ちょうよう從したがえ棺かん材ざい裏うら跳とべ出で，並なみ以含有がんゆう先天せんてん功こう的てき一陽指破了歐陽鋒的絕技蛤蟆功，令れい其玄功こう受損，武功ぶこう一度盡失使其逃至西域，20年ねん也不敢重返かえし中原なかはら。原はら來らい王おう重陽ちょうよう在ざい死し前まえ已やめ發現はつげん歐おう陽ひ鋒ほこさき埋伏まいふく在ざい重陽ちょうよう宮みや附近ふきん，打算ださん待まち自己じこ一死いっし，便びん搶奪九きゅう陰かげ真經さねつね，為ため防ぼう顯あらわ出で破綻はたん，決意けつい隱かくれ瞞眾人じん下か以上いじょう乘じょう內功閉氣假死かし一いち次じ，引歐陽ひ鋒ほこさき現身うつせみ，破やぶ去ざ其武功こう。王おう重陽ちょうよう假死かし後ご不ふ久ひさ即そく逝世。在ざい死し前ぜん交代こうたい師弟してい周しゅう伯はく通どおり將はた經書けいしょ上下じょうげ冊さつ分ぶん開ひらき藏匿ぞうとく，周しゅう伯はく通どおり見み王おう重陽ちょうよう苦心くしん保護ほご九きゅう陰かげ真經さねつね，決意けつい執行しっこう其囑託しょくたく

後來こうらい周しゅう伯はく通どおり把わ《九きゅう陰かげ真經さねつね》上卷じょうかん埋藏まいぞう好このみ後ご，欲よく要よう埋藏まいぞう下卷げかん時じ，遇ぐう見み新婚しんこん的てき「東ひがし邪よこしま」黃き藥師くすし夫婦ふうふ。黃き藥師くすし雖不似に歐おう陽ひ鋒ほこさき對たい九陰真經那麼渴求，但ただし仍對真經さねつね也有やゆう野心やしん，然しか而黃藥師くすし自恃じじ君子くんし，不ふ屑くず像ぞう歐おう陽ひ鋒ほこさき明あかり搶真經けい，遂とげ與あずか周しゅう伯はく通どおり賭と比ひ試ためし擲石彈だん，結果けっか黃き藥師くすし略りゃく施ほどこせ小計しょうけい，在ざい手指しゅし上じょう暗くら運うん內力，周しゅう伯はく通どおり不知ふち情じょう下か敗はい下か陣じん來らい，遂とげ使し黃き藥師くすし的てき妻子さいし馮衡可か以借閱《九きゅう陰かげ真經さねつね》的てき下卷げかん，憑著過か目め不ふ忘的本領ほんりょう把わ全部ぜんぶ內容記憶きおく下か來らい，再さい自じ行くだり抄錄しょうろく一本いっぽん交予黃き藥師くすし。二に版はん中ちゅう，馮衡戲おどけ弄ろう周しゅう伯はく通どおり所持しょじ之これ書しょ不ふ過か是ぜ江南こうなん孩童皆みな知ち且會背せ誦的算さん卜ぼく之これ書しょ，讓ゆずる周しゅう伯はく通信つうしん以為真しん，以為下卷げかん真經さねつね在ざい歐おう陽ひ鋒ほこさき來き犯はん時じ被ひ調しらべ包つつめ，氣き得とく當とう場じょう毀去下卷げかん真經さねつね（新あたらし修おさむ版ばん修おさむ改あらため，當とう周しゅう伯はく通どおり當とう撕去封ふう面めん時じ，察覺黃き藥師くすし臉色有ゆう異い，才さい沒ぼつ毀去下卷げかん真經さねつね）。

大約たいやく三さん年ねん後ご，黃き藥師くすし的てき徒弟とてい梅うめ超ちょう風かぜ和わ陳ちん玄げん風ふう相あい戀こい，二人ふたり擔心𣎴被ひ黃き藥師くすし相しょう戀愛れんあい，於是背叛はいはん了りょう師し門もん，又また自じ知ち武功ぶこう低てい微ほろ，於是順じゅん手しゅ偷走了りょう那な部ぶ《九きゅう陰かげ真經さねつね》下卷げかん的てき抄本しょうほん，離はなれ開ひらき桃もも花島はなしま。黃き藥師くすし一いち怒いか之これ下か，把わ所有しょゆう弟子でし打だ跛ちんば。身み懷ふところ六甲的馮衡為了安慰黃藥師，再度さいど默だま寫うつし《九きゅう陰かげ真經さねつね》下卷げかん，但ただし離はなれ上うえ次じ背せ經けい有ゆう一いち段だん時日じじつ，經文きょうもん多た半被はっぴ遺忘いぼう，終おわり因いん竭力回想かいそう經文きょうもん而弄至いたり身心しんしん俱疲，最後さいご難産なんざん，生なま下した黃き蓉不ふ久ひさ就去世よ了りょう。

不ふ久ひさ，周しゅう伯はく通どおり從したがえ師し姪めい丘おか處しょ機き口中くちじゅう得知とくち黑くろ風ふう雙そう煞（陳ちん玄げん風ふう丶梅超ちょう風ふう夫婦ふうふ）從したがえ黃き手中しゅちゅう偷得九きゅう陰かげ真經さねつね下卷げかん，並なみ以九陰真經中武功到處作惡，因いん而令周しゅう伯はく通どおり醒覺自己じこ被ひ騙かた於黃藥師くすし夫婦ふうふ，周しゅう伯はく通どおり先さき令れい眾師姪めい一起圍剿黑風雙煞夫婦，以索回かい九きゅう陰かげ真經さねつね，但ただし未み果はて。由よし於沒找到黑くろ風ふう雙そう煞二に人にん，因いん此唯有ゆう找他們的師父しふ理論りろん和わ討回經書けいしょ，為ため防ぼう上じょう冊さつ經書けいしょ被ひ盜ぬすめ，於是攜帶《九きゅう陰かげ真經さねつね》上じょう冊さつ經書けいしょ獨自どくじ前ぜん往黃藥師くすし居所きょしょ桃もも花島はなしま追討ついとう下か冊さつ經文きょうもん和わ理論りろん，當時とうじ黃き藥師くすし的てき夫人ふじん因いん默だま寫うつし九陰真經過累致難產而死，黃き藥師くすし本ほん就傷心しん之の極ごく和喜かずよし歡遷怒他人たにん，正せい要よう找人遷怒，加か上じょう周しゅう伯はく通どおり不斷ふだん質問しつもん黃き藥師くすし欺騙自己じこ一事及取笑其因喪妻而意志消沉，還かえ説せつ死し了りょう夫人ふじん可か專心せんしん練ねり功こう，本來ほんらい這番是安こりゃす慰說話ばなし，但ただし正せい觸さわ犯はん了りょう黃き的てき大だい忌き，一言不合下與黃藥師各自以上乘武功展開激烈交戰，周しゅう伯はく通どおり畢竟ひっきょう此時的てき武功ぶこう仍略遜へりくだ黃き一籌いっちゅう，致最後ご不敵ふてき，並なみ遭黃藥師くすし的てき「彈たま指ゆび神通じんずう」射しゃ傷きず雙そう腳，從したがえ此被困こま於島おじま上山うえやま洞ほら15年ねん，兩人りょうにん因いん此結怨，黃き藥師くすし要求ようきゅう周しゅう伯はく通交つうこう出で九陰真經下卷以「祭まつり奠」夫人ふじん，又また或ある打だ敗はい黃き藥師くすし才ざい可か離島りとう，周しゅう伯はく通どおり亦また向こう黃き藥師くすし發はつ誓ちかい如果不能ふのう打だ敗はい他た就不會かい離はなれ開ひらき洞穴どうけつ一いち步ほ（如廁除外じょがい），15年來ねんらい，黃き藥師くすし雖沒暗算あんざん周しゅう伯はく通どおり，又また供きょう飯めし菜さい給きゅう他た居住きょじゅう，但ただし是ぜ不斷ふだん以各種かくしゅ手段しゅだん威い迫さこ利とし誘さそえ周しゅう伯はく通交つうこう出で九きゅう陰かげ真經さねつね，周しゅう伯はく通どおり當然とうぜん不ふ從したがえ。

至いたり於陳梅うめ二人盜得真經後便離開桃花島後，由よし於梅超ちょう風ふう夫婦ふうふ欠かけ缺かけ九陰真經上卷的內功基礎，他た們誤以為「九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ」中ちゅう「五指ごし發はつ勁，無む堅けん不破ふわ，摧敵首腦しゅのう，如穿腐くさ土ど」是ぜ需要じゅよう通過つうか死人しにん人頭じんとう，並なみ以砒霜しも為ため輔協助じょ修練しゅうれん，然しか而，九陰真經下卷的武功是需要通過上卷的道家內功修煉，二人故此不知經中所雲「摧敵首腦しゅのう」是ぜ攻おさむ敵てき要害ようがい、擊げき敵てき首領しゅりょう之の意い，還かえ道みち是ぜ以五指去插入敵人的頭蓋，又また以爲練ねり功こう時じ也須如此，因いん此陳玄げん風ふう與あずか梅うめ超ちょう風かぜ的てき武功ぶこう變へん得とく陰かげ狠毒辣，便びん到いた處しょ提ひっさげ取ど人頭じんとう，到いた處しょ作さく惡あく以練功こう，逐漸引起一些正派江湖人士的反感，成なり了りょう江湖こうこ上じょう惡名あくめい昭あきら彰あきら的てき「黑くろ風ふう雙そう煞」，結果けっか自然しぜん遭到正道せいどう人士じんし追つい殺ころせ，敵てき不ふ過か人ひと多勢たぜい眾的二人被迫在蒙古流亡。兩人りょうにん橫よこ練ねり功夫いさお甚強、不ふ怕擊打だ，只ただ對たい利器りき稍やや有ゆう忌憚きたん。畢竟ひっきょう二人的功夫非玄門正宗的九陰真經，只ただ不ふ過か是ぜ作者さくしゃ敵てき人的じんてき幾いく門もん邪よこしま功こう，非ひ作者さくしゃ所しょ創そう的てき光明こうみょう正ただし大武おおたけ功いさお，自然しぜん各自かくじ有ゆう個こ脆弱ぜいじゃく無比むひ的てき罩門，一いち碰即死し。「銅どう屍かばね」陳ちん玄げん風ふう的てき罩門在ざい肚臍，「鐵てつ屍かばね」梅うめ超ちょう風かぜ的てき則のり在ざい舌した下か。蒙こうむ古ふる荒山あらやま夜戰やせん中ちゅう，夫婦ふうふ被ひ「江南こうなん七なな怪かい」暗算あんざん，陳ちん玄げん風ふう雖以九陰白骨爪和摧心掌殺了江南こうなん七なな怪かい中なか的てき張ちょう阿おもね生なま，卻也被ひ當時とうじ年ねん僅六ろく歲さい的てき郭かく靖やすし用よう匕首ひしゅ刺とげ中ちゅう罩門而死。陳ちん玄げん風ふう死後しご，梅うめ超ちょう風ふう含淚割わり走はし陳ちん玄げん風ふう身上しんじょう刻こく著ちょ九陰真經的人皮（新あたらし修おさむ版ばん把わ此情節ぶし改あらため掉，陳ちん玄げん風ふう所持しょじ的てき仍是黃き夫人ふじん的てき手抄しゅしょう本ほん），不ふ久ひさ，喪も夫おっと的てき梅うめ超ちょう風ふう獲え金きん國こく的てき六王爺完顏洪烈收留，在ざい王おう府ふ做雜工こう為ため生せい，平日へいじつ也只禍か藏ぞう在ざい王おう府ふ的てき洞穴どうけつ中ちゅう練ねり功こう，不ふ與あずか其他人たにん交流こうりゅう，以避追つい殺ころせ。後來こうらい，遇ぐう上じょう完かん顏がお洪ひろし烈れつ的てき養子ようし完かん顏がお康やすし（楊康），梅うめ超ちょう風ふう便びん私わたし下か收おさむ其為弟子でし，但ただし礙於師し門もん規矩きく，沒ぼつ有ゆう傳授でんじゅ桃もも花島はなしま武功ぶこう，只ただ傳授でんじゅ九きゅう陰かげ真經さねつね的てき武功ぶこう，而楊康やすし亦また以自己じこ所しょ習得しゅうとく的てき全ぜん真心まごころ法ほう交換こうかん，以治療ちりょう梅うめ超ちょう風ふう錯練九陰真經走火入魔所大來的傷患。

為ため郭かく靖やすし所得しょとく（射い鵰英雄えいゆう傳でん）

十じゅう多年たねん後ご，梅うめ超ちょう風ふう在ざい江南こうなん陸りく家か莊そう遇ぐう上じょう仇かたき人じん「江南こうなん七なな怪かい」和かず郭かく靖やすし師し徒と，郭かく靖やすし一いち度ど以新學がく的てき「降くだ龍りゅう十じゅう八はち掌てのひら」之これ中ちゅう的てき十じゅう五ご掌てのひら，再さい配合はいごう無聲むせい掌てのひら把わ梅うめ超ちょう風ふう暫時ざんじ擊退げきたい，但ただし梅うめ超ちょう風ふう亦また以九陰かげ白骨はっこつ爪つめ，把わ其刺傷きず，「妙手みょうしゅ書生しょせい」朱しゅ聰さとし在ざい盜ぬすめ取ど解かい藥やく之の際さい也誤將しょう九陰真經下卷人皮一併拿走，只ただ是ぜ朱しゅ聰さとし自己じこ也不知道ともみち（新あたらし修おさむ版ばん中手なかて抄本しょうほん亦また在ざい梅うめ超ちょう風ふう懷中かいちゅう，朱しゅ聰さとし只ただ是ぜ盜ぬすめ去ざ解かい藥やく）但ただし當時とうじ郭かく靖やすし卻不知ふち這塊人じん皮かわ的てき由來ゆらい，而後周しゅう伯はく通觀つうかん看み郭かく靖やすし所持しょじ人じん皮がわ上じょう的てき文字もじ內容得知とくち是ぜ失しつ落的下卷げかん真經さねつね。（新あたらし修おさむ版ばん中ちゅう則のり還かえ是ぜ原本げんぽん的てき手抄しゅしょう本ほん，朱しゅ聰さとし盜ぬすめ出で後ご，可憐かれん梅うめ超ちょう風ふう以失去さ丈夫じょうぶ遺物いぶつ的てき失しつ魂たましい樣子ようす而返還へんかん，隨ずい後ご梅うめ超ちょう風ふう交還下卷げかん手抄しゅしょう本ほん予よ黃き藥師くすし。）

西にし毒どく歐おう陽ひ鋒ほこさき來らい到いた桃もも花島はなしま提つつみ親おや，其所攜的毒蛇どくへび在ざい島上しまがみ胡亂うろん爬行，因いん此周伯はく通どおり被ひ這些毒蛇どくへび咬傷こうしょう，後來こうらい郭かく靖やすし幫他吸取すいと蛇へび毒どく，周しゅう伯はく通どおり方かた能のう無む恙，並なみ在ざい此時從したがえ郭かく靖やすし處しょ取得しゅとく刻こく在ざい人ひと皮がわ上じょう的てき下か冊さつ經文きょうもん。出で於感恩かんおん之の意い，但ただし更さら多た是ぜ出で於作弄ろう和わ好奇心こうきしん理り周しゅう伯はく通どおり在ざい未み告知こくち郭かく靖やすし的てき情じょう形がた下か要よう他た詳記しょうき《九きゅう陰かげ真經さねつね》上下じょうげ兩りょう卷まき的てき經文きょうもん內容，同時どうじ也教導きょうどう其九陰真經內之武功，令れい他た武功ぶこう大進たいしん。只ただ是ぜ周しゅう伯はく通どおり自己じこ也在不知ふち不覺ふかく的てき情じょう形がた下か習得しゅうとく了りょう《九きゅう陰かげ真經さねつね》上所かみところ記載きさい的てき武功ぶこう（新あたらし修おさむ版ばん則そく改あらため成なる周しゅう伯はく通どおり為ため報ほう郭かく靖やすし的てき救命きゅうめい之の恩おん，加か之の為ため測はか試ためし九陰真經武功的威力，因いん而在郭かく不知ふち情じょう情況じょうきょう下か傳授でんじゅ，郭かく靖やすし根本こんぽん沒ぼつ有ゆう獲得かくとく下卷げかん經文きょうもん，兩りょう卷まき也在自己じこ手しゅ上じょう，並なみ且也是ぜ上下じょうげ兩りょう卷まき一いち併傳挼）。武功ぶこう大幅おおはば進步しんぽ，書しょ末まつ時候じこう輕けい功こう更さら能のう媲美裘千仞せんじん。周しゅう伯はく通どおり一度以九陰真經的功夫打敗黃藥師，但ただし這便違反いはん師し兄けい不ふ得とく修習しゅうしゅう九きゅう陰かげ真經さねつね的てき教訓きょうくん，於是便びん單たん手て與あずか黃き藥師くすし交戰こうせん，但ただし不敵ふてき，説せつ要よう待まち忘記九陰真經功夫才一決高下，於是乾いぬい脆もろ把わ兩りょう卷まき真經さねつね原はら卷まき以內力りょく撕碎。之これ後ご，周しゅう伯はく通どおり為ため作さく弄ろう黃き藥師くすし竟向黃き說せつ郭かく靖やすし偷學梅うめ超ちょう風ふう手抄しゅしょう本中ほんなか的てき九きゅう陰かげ真經さねつね，這令黃き藥師くすし大だい怒いか，間接かんせつ造成ぞうせい黃き藥師くすし以為郭かく靖やすし私わたし吞真經けい的てき誤あやま會かい，不ふ認みとめ他た成なり為ため東ひがし床ゆか快かい婿むこ。當然とうぜん周しゅう伯はく通どおり展示てんじ的てき九陰真經武功加深在旁的歐陽鋒對九陰真經的興趣，導しるべ致歐陽ひ峰ほう三番四次威迫周伯通、郭かく靖やすし、黃き蓉等人じん默だま寫うつし及解釋かいしゃく九きゅう陰かげ真經さねつね。

周しゅう伯はく通どおり不ふ顧黃藥師やくし勸すすむ阻執意い與あずか郭かく靖やすし、洪ひろし七公乘坐黃藥師用來「殉情じゅんじょう」的てき船せん隻せき離島りとう，結果けっか當然とうぜん遇ぐう到いた海難かいなん，後ご被ひ歐おう隅すみ鋒ほこさき所しょ救すくえ，當然とうぜん歐おう陽ひ鋒ほこさき多た年來ねんらい覬覦九きゅう陰かげ真經さねつね，便乘びんじょう機き要求ようきゅう周しゅう伯はく通どおり默だま寫うつし九きゅう陰かげ真經さねつね，但ただし周しゅう伯はく通どおり當然とうぜん不ふ肯，於是歐おう陽ひ鋒ほこさき要求ようきゅう周しゅう伯はく通どおり屢行「賭と約やく」（只ただ要よう歐おう陽ひ鋒ほこさき毒死どくし附近ふきん鯊はぜ魚ぎょ，周しゅう必須ひっす默だま寫うつし九きゅう陰かげ真經さねつね，否いや則のり便びん跳とべ海うみ），周しゅう伯はく通信つうしん守もり承諾しょうだく。之これ後ご再さい迫せり使し郭かく靖やすし默だま寫うつし《九きゅう陰かげ真經さねつね》，但ただし洪ひろし七公暗地裡令郭靖把經文的內容逆改，後來こうらい，又また三番四次脅迫黃蓉翻譯九陰真經總綱，黃き蓉只能のう加か油ゆ添醋的てき誤あやま導みちびけ，欺騙歐おう陽ひ鋒ほこさき説せつ修練しゅうれん九陰真經需把經脈逆行，歐おう陽ひ鋒ほこさき卻信而為真しん，因いん此歐陽ひ鋒ほこさき不ふ但ただし未み能のう得え到いた真正しんせい的てき九きゅう陰かげ真經さねつね，更さら令れい其後來こうらい錯練真經さねつね之の不ふ似に人形にんぎょう，第だい二次華歐陽鋒果真逆行所有經脈，倒立とうりつ而行，反はん而練出で一いち套全新しん的てき武功ぶこう，越えつ練ねり越えつ怪かい，越えつ怪かい越こし強つよし，更さら以怪招接連打れんだ敗はい郭かく靖やすし、黃き藥師くすし及洪七なな公おおやけ三さん人にん，獲得かくとく天下でんか第だい一いち，雖然歐おう陽ひ鋒ほこさき武功ぶこう大進たいしん但ただし從したがえ此便走はし火入ひいれ魔ま，瘋瘋癲癲，神智しんち錯亂さくらん，忘了自己じこ是ぜ誰だれ，即そく使つかい「東ひがし邪よこしま」黃き藥師やくし和かず「北きた丐」洪ひろし七なな公おおやけ亦また無む可か奈何いかん，更さら令れい黃き蓉、黃き藥師くすし、洪ひろし七なな公おおやけ、郭かく靖やすし幾いく乎喪命いのち，幸さいわい被ひ黃き蓉的伶牙俐齒而給逼瘋，幾いく人才じんさい得とく以逃生せい。當然とうぜん，郭かく靖やすし習得しゅうとく九陰真經後也傳了一部分給黃蓉，黃き蓉也也與郭かく靖やすし一起研習真經的神功，二に人にん武功ぶこう大進たいしん，尤ゆう其郭かく靖やすし更さら靠もたれ著ちょ九陰真經把降龍十八掌推至新一重境界，把わ降くだ龍りゅう十じゅう八はち掌てのひら發はつ揮到極致きょくち，郭かく靖やすし亦また因よし此成為ため當世とうせい武功ぶこう第だい一いち的てき高手たかて，黃き蓉亦進しん身み至いたり一流いちりゅう高だか手しゅ的てき境界きょうかい，武功ぶこう已やめ遠どお勝かち《射い鵰英雄えいゆう傅でん》時期じき，已やめ銳するど變成へんせい一流いちりゅう高だか手しゅ，武功ぶこう已やめ勝かち於大おだい部分ぶぶん好手こうしゅ。另外郭かく靖やすし在ざい臨安皇宮こうぐう被ひ歐おう陽ひ鋒ほこさき及楊康かん暗算あんざん後ご，也是靠もたれ九きゅう陰かげ真經さねつね療傷篇へん與あずか黃き蓉在牛うし家村いえむら密ひそか室しつ中ちゅう療傷七天七夜才得以保命。

《九きゅう陰かげ真經さねつね》的てき總そう綱つな是ぜ黃き裳も刻こく意い以漢文かんぶん音譯おんやく的てき梵文ぼんぶん寫うつし成なり，後來こうらい給きゅう一いち燈とう大師だいし譯わけ成なり漢文かんぶん，郭かく靖やすし遂とげ得え以領悟さとる《九きゅう陰かげ真經さねつね》修練しゅうれん內功時じ須注重じゅう陰陽いんよう互濟、剛つよし柔やわら並なみ重じゅう的てき要旨ようし。

一燈大師和洪七公為治療其內創和恢復功力，皆みな從したがえ郭かく、黃き兩人りょうにん之の手練しゅれん起おこり《九きゅう陰かげ真經さねつね》總そう綱つな。

藏ぞう在ざい倚天劍けん內（倚天屠ほふ龍りゅう記き）

幾いく十じゅう年ねん後ご，蒙こうむ古ふる侵おかせ宋そう，襄じょう陽ひ城じょう將はた近きん失陷しっかん，郭かく靖やすし、黃き蓉夫婦ふうふ決定けってい以死報國ほうこく，為ため防止ぼうし絕ぜっ學がく失しつ傳でん，又また恐おそれ防ぼう絕ぜっ學がく過去かこ早出そうしゅつ身み而落入にゅう奸人手しゅ上じょう，於是兩りょう夫婦ふうふ鑄造ちゅうぞう兩りょう大兵だいひょう器き屠ほふ龍りゅう刀がたな和わ倚天劍けん，郭かく靖やすし、黃き蓉把抗こう金かね名將めいしょう岳だけ飛ひ所しょ著ちょ絕世ぜっせい頂いただき級きゅう兵書へいしょ《武たけ穆きよし遺書いしょ》藏ぞう在ざい屠ほふ龍りゅう刀がたな內的夾層中ちゅう的てき刀かたな片へん，同時どうじ兩りょう夫婦ふうふ也把南みなみ宋そう年間ねんかん最さい絕頂ぜっちょう的てき武功ぶこう秘ひ籍せき《九きゅう陰かげ真經さねつね》兼けん速成そくせい法ほう、當世とうせい武林たけばやし絕ぜっ學がく丐幫的てき《降くだ龍りゅう十じゅう八はち掌てのひら精義せいぎ》等とう武功ぶこう典籍てんせき藏ぞう於倚天てん劍けん，然しか而，黃き蓉想到そうとう誅殺ちゅうさつ韃子元凶げんきょう巨きょ惡あく，事こと勢ぜい甚急，早はや一いち日にち成なり事ごと，天下てんか蒼生そうせい便びん早はや一日解了倒懸之苦，因いん之の在ざい倚天劍けん的てき秘ひ笈きゅう之の中なか，寫うつし下か了りょう几章速成そくせい的てき法門ほうもん；即そく當年とうねん「黑くろ風ふう雙そう煞」所しょ錯練的てき武功ぶこう，經けい黃き蓉略為ため改良かいりょう，使つかい其傷害しょうがい有限ゆうげん，至いたり少しょう不ふ會かい像ぞう梅うめ超ちょう風ふう一いち樣よう走はし火入ひいれ魔ま。然しか後ご把わ屠ほふ龍りゅう刀がたな交給幼子おさなご（郭かく襄じょう弟おとうと弟おとうと）郭かく破やぶ虜とりこ，而倚天てん劍けん則そく交給女兒じょじ（峨嵋派は祖師そし）郭かく襄じょう，其望後人こうじん在ざい適當てきとう時機じき把わ刀劍とうけん互砍，取出とりで刀劍とうけん內的兵書へいしょ、秘ひ笈きゅう，以此驅逐くちく元もと室しつ，恢復かいふく漢人かんど江山えやま。不ふ久ひさ郭かく靖やすし夫婦ふうふ、郭かく破やぶ虜とりこ便びん殉國じゅんこく，屠ほふ龍りゅう刀がたな流落ながれおち在外ざいがい，由ゆかり於郭かく襄じょう沒ぼつ得とく傅でん九きゅう陰かげ真經さねつね，故こ在ざい郭かく靖やすし、黃き蓉死後ご，九陰真經一度失傳。後來こうらい郭かく襄じょう創立そうりつ了りょう峨嵋派は，收藏しゅうぞう九陰真經的倚天劍即成為鎮派之寶，《九きゅう陰かげ真經さねつね》藏ぞう在ざい劍けん內的秘密ひみつ只ただ有ゆう歷代れきだい掌てのひら門もん人才じんさい獲え知ち曉あかつき。由よし於久缺かけ屠ほふ龍りゅう刀がたな歷任れきにん掌てのひら門もん亦また沒ぼつ法ほう取出とりで藏ぞう劍けん仞內九きゅう陰かげ真經さねつね，因いん此歴代だい掌てのひら門もん不ふ惜代價だいか尋ひろ找屠龍りゅう刀がたな，尤ゆう其峨眉まゆ派は第だい三代掌門滅絕師太打算利用倚天劍內的九陰真經光大峨嵋。終おわり於在元もと順じゅん帝みかど年間ねんかん，郭かく襄じょう傳つて人じん即そく第だい四代峨嵋派掌門人周しゅう芷若施ほどこせ奸計かんけい得え到いた倚天劍けん和わ屠ほふ龍りゅう刀がたな，於是把わ倚天劍けん及屠ほふ龍りゅう刀がたな互砍，取得しゅとく內裏的てき《九きゅう陰かげ真經さねつね》、《武たけ穆きよし遺書いしょ》、《降くだ龍りゅう十じゅう八はち掌てのひら精義せいぎ》。

三さん版はん亦また修正しゅうせい成なり刀劍とうけん內藏有ゆう指示しじ前ぜん往桃花島はなしま取と書しょ的てき玄げん鐵片てっぺん地圖ちず，因いん舊版きゅうばん及第きゅうだい二版小說提到刀曾被猛火所燒亦無恙，但ただし若わか其內有ゆう紙し不可能ふかのう不ふ燒やき毀，為ため犯はん駁之處しょ，因いん此新修おさむ版ばん改あらため為ため刻こく有ゆう兩りょう塊かたまり地圖ちず，一いち為ため桃もも花島はなしま所在地しょざいち，一いち為ため桃もも花島はなしま地圖ちず，《九きゅう陰かげ真經さねつね》、《降くだ龍りゅう十じゅう八はち掌てのひら掌てのひら法ほう精義せいぎ》和かず《武たけ穆きよし遺書いしょ》放ひ在ざい桃もも花島はなしま中心ちゅうしん，而《九きゅう陰かげ真經さねつね》附ふ有ゆう的てき速成そくせい法門ほうもん仍是當年とうねん「黑くろ風ふう雙そう煞」所しょ錯練的てき武功ぶこう，不ふ過か速成そくせい法門ほうもん撰せん寫うつし者しゃ已やめ改あらため為ため黃き藥師くすし心痛しんつう梅うめ超ちょう風ふう之これ死し設しつらえ法ほう予よ以糾正ただし，經由けいゆ黃き藥師やくし加か以改良かいりょう，使つかい其後患亦屬ぞく有限ゆうげん，至いたり少しょう不ふ會かい像ぞう梅うめ超ちょう風ふう一いち樣よう走はし火入ひいれ魔ま。

由よし於九陰真經本身博大精深，非ひ旦夕たんせき之の間あいだ可か練ねり成なり，連れん郭かく靖やすし當年とうねん也花了りょう至いたり少しょう十年時間修練九陰真經才大成，故こ周しゅう芷若急きゅう於求成なり以光大だい峨嵋，只ただ能のう按師父ちち滅めつ絕ぜっ師し太ふとし的てき吩咐先さき由よし黃き蓉（新あたらし修おさむ版ばん改あらため成なり黃き藥師くすし）留とめ下か的てき九陰真經速成法門開始練起，事後じご才ざい按部就班修練しゅうれん，只ただ是ぜ周しゅう芷若修おさむ為本ためもと尚なお淺あさ，又また欠かけ缺かけ九陰真經的上卷道家內功基礎，便びん如同當年とうねん的てき黑くろ風ふう雙そう煞一樣錯練成陰毒狠辣的「九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ」、「白しろ莽鞭法ほう」等とう武功ぶこう，畢境這些只ただ是ぜ作者さくしゃ敵てき人じん所しょ使し的てき武功ぶこう，並なみ非ひ九陰真經本身所載的光明正大武學，故こ周しゅう芷若所しょ習的並なみ非ひ天下てんか無敵むてき的てき真正しんしょう武たけし學がく，不ふ過か，周しゅう芷若似に乎在後來こうらい忽ゆるがせ略りゃく這點。儘管如此，周しゅう芷若的てき武功ぶこう還かえ是ぜ大幅おおはば進步しんぽ，勝しょう過か江湖こうこ上じょう絕大ぜつだい部ぶ份好手しゅ，甚至超過ちょうか滅めつ絕ぜっ師し太ふと當年とうねん，周しゅう芷若又また把わ這兩門もん武功ぶこう傳授でんじゅ給きゅう武たけ當とう派は叛徒はんと宋そう青書せいしょ，先後せんご以「九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ」打だ敗はい掌てのひら門もん競爭きょうそう對たい手て古こ大師だいし姐あね丁ちょう敏さとし君くん，從したがえ而得以掌控ひかえ峨嵋，幾いく個月かげつ後ご少しょう林はやし屠ほふ獅大會たいかい中ちゅう周しゅう芷若與あずか宋そう青書せいしょ先後せんご以「九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ」、「白しろ莽鞭法ほう」出だし奇き不ふ意地いじ接せっ連れん擊げき敗はい丐幫長老ちょうろう、俞蓮舟ぶね、殷いん梨なし婷、周しゅう顛等好手こうしゅ，甚至武功ぶこう天下でんか無雙むそう張ちょう無む忌き也被其出其不意ふい的てき招數爪つま傷きず，九陰真經的厲害可見一斑。群雄ぐんゆう以為九陰真經早已失傳，有ゆう些年少ねんしょう者しゃ甚至不知ふち九きゅう陰かげ真經さねつね存在そんざい，二人因此順水利技壓群雄，與あずか張ちょう無む忌き一いち舉獲得かくとく「武功ぶこう天下でんか第だい一いち」的てき稱號しょうごう，周しゅう芷若進步しんぽ之の神速しんそく和わ九陰真經的威力連明教高手楊逍和范遙也大吃一驚，暗くら說せつ非ひ已やめ所しょ及，一時之間竟無法剋制周芷若，之これ後ご周しゅう芷若又また以「九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ」、「白しろ莽鞭法ほう」聯合れんごう張ちょう無む忌き與あずか少しょう林はやし高だか手渡てわたし難なん、渡わたり厄やく、渡わたり劫こう的てき「全ぜん綱つな伏ふく魔ま圈けん」然しか而，周しゅう芷若的てき武功ぶこう終おわり非ひ玄げん門もん正宗まさむね，而且欠かけ缺かけ內功基礎きそ，在ざい雙方そうほう大戰たいせん幾いく十じゅう回かい合あい，周しゅう芷若逐漸不ふ支ささえ，露出ろしゅつ敗はい象ぞう。張ちょう無む忌き遂とげ出で全力ぜんりょく，與三よそう僧そう比ひ拼內力りょく。最終さいしゅう，張ちょう無む忌き拼盡全力ぜんりょく，牽制けんせい住じゅう了りょう三渡みわたり，周しゅう芷若趁機攻おさむ入いれ“金剛こんごう伏ふく魔ま圈けん”，欲よく殺人さつじん滅めつ口こう將はた「金きむ毛もう獅王」謝しゃ遜へりくだ擊げき斃之際ぎわ，被ひ「神かみ鵰大俠」楊過後人こうじん黃き衫女子じょし及時出で手しゅ阻止そし，並なみ以真經けい內載正統せいとう的てき「摧堅神爪かづめ」輕けい鬆す制服せいふく周しゅう芷若，指出さしで周しゅう芷若急きゅう於求你成，根基こんき不足ふそく，再さい揭穿其獲得かくとく九きゅう陰かげ真經さねつね的てき事實じじつ，周しゅう芷若陰謀いんぼう被ひ迫せり離はなれ場じょう。周しゅう芷若下山げざん後ご再さい以「九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ」、「白しろ莽鞭法ほう」與あずか覬覦九陰真經的蒙古高手「玄げん冥めい二に佬」大戰たいせん，然しか而周芷若所しょ修習しゅうしゅう的てき武功ぶこう只ただ不ふ過か是ぜ速成そくせい武功ぶこう，並なみ非ひ真正しんせい的てき上乘じょうじょう武たけ學まなぶ，故こ不敵ふてき「玄げん冥めい二に老ろう」，最後さいご還かえ是ぜ張ちょう無む忌き協きょう助じょ廢はい去さ二に老ろう武功ぶこう，身上しんじょう的てき九陰內力在身受「玄げん冥めい神しん掌てのひら」之の傷きず後ご，給きゅう明あかり教きょう教主きょうしゅ張ちょう無む忌き以九きゅう陽ひ神功しんこう醫い治ち時化しけ去ざ大部たいぶ份，而帶在ざい身上しんじょう的てき《九きゅう陰かげ真經さねつね》亦また被かむ蒙こうむ古ふる郡ぐん主ぬし趙ちょう敏さとし偷去，最終さいしゅう九陰真經落入張無忌手中，雖然張ちょう無む忌き知道ともみち九陰真經博大精深，但ただし他た武功ぶこう本ほん就幾近きん天下てんか第だい一いち，故こ沒ぼつ有ゆう修練しゅうれん《九きゅう陰かげ真經さねつね》，亦また無む刻こく意い傳承でんしょう下か去さ，故こ年代ねんだい在ざい倚天之これ後ご的てき作品さくひん再さい無人むじん會かい使し九きゅう陰かげ真經さねつね，九陰真經终於徹底失傳。

經けい文選ぶんせん輯

• 「天てん之の道みち，損そん有餘ゆうよ而補不足ふそく，是ぜ故こ虛きょ勝實かつみ，不足ふそく勝しょう有餘ゆうよ。其意博はく，其理奧おく，其趣深ふか。天地てんち之の像ぞう分ぶん，陰陽いんよう之の侯ほう烈れつ，變化へんか之の由よし表ひょう，死生しせい之の兆ちょう章しょう。不ふ謀はかりごと而遺跡いせき自じ同どう，勿約而幽明ゆうめい斯契。稽其言げん有ゆう微ほろ，驗けん之の事こと不ふ忒。誠まこと可か謂いい至いたり道どう之の宗そう，奉たてまつ生なま之の始はじめ矣。假かり若わか天機てんき迅發，妙みょう識玄通どおり。成なり謀はかりごと雖屬乎生知ち，標しめぎ格かく亦また資し于治訓くん。未み嘗有行ぎょう不ふ由よし送おく，出で不ふ由よし產さん者しゃ亦また。然しか刻こく意い研けん精きよし，探さがせ微ほろ索さく隱かくれ；或ある識契真ま要よう，則のり目め牛うし無む全ぜん。故こ動どう則そく有ゆう成なり，猶なお鬼神きじん幽かそけ贊さん，而命世よ奇き杰，時じ時間じかん出で焉。五ご藏ぞう六ろく府ふ之の精氣せいき，皆みな上じょう注ちゅう於目而為之の精せい。精せい之の案あん為ため眼め，骨ほね之の精しらげ為ため瞳子どうし；筋すじ之の精しらげ為ため黑くろ眼め，血ち之の精しらげ為ため力りょく絡からま。其案氣き之の精しらげ為ため白眼しろめ，肌はだ肉にく之の精しらげ為ため約束やくそく。裹擷筋骨きんこつ血氣けっき之の精しらげ，而與脉並為ため系けい。」
• 「弱じゃく之の勝かつ強つよし，柔やわら之の勝かつ剛つよし，天下てんか莫不知ふち，莫能行ぎょう。」
• 「天下てんか之の至いたり柔やわら，馳はせ騁天下之したの至いたり堅けん。」
• 「人ひと徒と知ち枯坐息いき思おもえ為ため進德しんとく之の功こう，殊こと不知ふち上達じょうたつ之の士し，圓えん通どおり定てい慧とし，體用たいよう雙そう修おさむ，即そく靜せい而動，雖攖而寧。」
• 「鉛なまり汞謹收藏しゅうぞう」就是說せつ當とう固かた腎じん水すい，息いき心火しんか，修おさむ息いき靜せい功こう方かた得とく有ゆう成なり。
• 「十指じっし凝しこり神しん運氣うんき，五指ごし發はつ勁，無む堅けん不破ふわ，摧敵首腦しゅのう，如穿腐くさ土ど。」
• 「或ある身み搔動，或ある時とき身重みおも如物鎮壓ちんあつ，或ある時とき身輕みがる欲よく飛ひ，或ある時とき如縛，或ある時とき奇き寒さむ壯たけし熱ねつ，或ある時とき歡喜かんき躁動，或ある時とき如有惡あく物相もっそう触さわ，身み毛げ惊豎，或ある時とき大だい樂らく昏醉。凡此种种，須以下か法ほう導入どうにゅう神通じんずう。」

記載きさい神功しんこう

上卷じょうかん

• 北斗ほくと大法たいほう

九陰真經中多次提到說是修習上乘功夫的根基法門，經けい中ちゅう所載しょさい的てき北斗ほくと大法たいほう微妙びみょう深奧しんおう，難なん以明白しろ。郭かく靖やすし見み全ぜん真しん七子行功佈天罡北斗陣，以道家か武功ぶこう印しるし證しょう九陰真經中的道家武學，處處しょしょ若わか合符あいふ節ぶし，獲得かくとく不ふ少しょう進すすむ益えき。（《射い雕英雄えいゆう傳でん》第だい25回かい）

• 易えき筋すじ鍛きたえ骨こつ篇へん

练成后きさき功力くりき等とう方面ほうめん均ひとし进展迅速じんそく。内容ないよう提ひっさげ到いた：「人ひと徒と知ち枯坐息いき思おもえ为进德之のりゆき功こう，殊こと不知ふち上じょう达之士し，圆通定てい慧とし，体用たいよう双そう修おさむ，即そく动而静せい，虽撄而宁。」不ふ但ただし有ゆう打だ坐すわ修おさむ炼的静せい功こう，也有やゆう由よし外がい而内的てき动功。

• 療傷篇へん

療傷篇へん系けい為ため療傷之の用もちい，亦また能のう用よう以增加ぞうか功力くりき。由よし於能練ねり九陰真經者已有一定修為，故こ療傷對たい於一般的外傷亦不多提，主要しゅよう是ぜ談だん及內傷きず治ち方面ほうめん，具有ぐゆう極ごく其強大だい的てき療傷功こう效こう。（《射い鵰英雄えいゆう傳でん》第だい24回かい）

• 點てん穴あな篇へん

此篇只ただ述じゅつ及點穴あな方面ほうめん的てき要旨ようし，小說しょうせつ中ちゅう未み描述詳細しょうさい的てき招式，但ただし大だい理り段だん氏し的てき一陽指招式也依稀與經文相合。（《射い鵰英雄えいゆう傳でん》第だい30回かい）

• 解かい穴あな秘訣ひけつ

为自通どおり穴あな道之みちゆき法ほう，可か在ざい被ひ人ひと点てん中ちゅう穴あな道どう或ある闭塞时，即そく可用かよう此法自じ行くだり打だ通どおり。（《神かみ雕俠侶》第だい7回かい）

• 閉氣秘訣ひけつ

為ため道家どうか內功，运用此法即そく可か长时间不呼吸こきゅう。與あずか龜かめ息いき功こう有ゆう異曲同工いきょくどうこう之の妙みょう。可か增強ぞうきょう功力くりき，運氣うんき時じ像ぞう殭屍一般いっぱん，刀かたな槍やり不入ふにゅう，在ざい運うん功こう時じ會かい有ゆう 從したがえ熱氣ねっき發出はっしゅつ。出だし手しゅ時じ沒ぼつ有ゆう呼吸こきゅう阻擋會かい更さら為ため快かい捷とし。在ざい水底みなそこ使用しよう會かい更さら佔便宜べんぎ。（《神かみ雕俠侶》第だい7回かい）

• 收おさむ筋すじ縮ちぢみ骨法こっぽう

君きみ山やま大會たいかい中ちゅう郭かく靖やすし以此“收おさむ筋すじ缩骨法ほう”脫だつ縛ばく。本ほん是ぜ下か五ご門もん的てき功夫いさお，練ねり至いたり精せい深ふか處しょ可か將はた身み子こ縮ちぢみ成なり極小きょくしょう一いち團だん，可か快速かいそく地ち撞開多た名めい的てき敵てき人じん脱ぬげ困こま，實じつ乃救命きゅうめい和わ明哲めいてつ保身ほしん的てき絕ぜっ招（《射い雕英雄えいゆう傳でん》第だい27回かい）

• 移うつり魂たましい大法たいほう

为摄心こころ术的一いち种，实质有ゆう如现代だい的てき催眠さいみん，能のう用よう来らい对付武功ぶこう高だか强きょう，但ただし心こころ志こころざし不ふ坚的对手。（《射い雕英雄えいゆう傳でん》第だい28回かい中ちゅう，黃き蓉在君くん山やま大會たいかい以移魂たましい大法たいほう克かつ制せい彭长老ろう的てき慑心术。）

• 蛇行だこう狸たぬき翻こぼし

即そく便びん在ざい地上ちじょう翻こぼし滚，也是灵动异常。（《射い鵰英雄えいゆう傳でん》第だい26回かい中ちゅう，周しゅう伯はく通どおり以“蛇行だこう狸たぬき翻こぼし”避過黃き藥師くすし的てき追擊ついげき。）

• 飛ひ絮勁

屬ぞく於一種卸力的巧勁，可か將しょう對たい手強てごわ勁的攻擊こうげき力りょく化か為ため無形むけい。（《射い鵰英雄えいゆう傳でん》第だい38回かい中ちゅう，郭かく靖やすし以“飞絮劲”化か解ほどけ歐おう陽ひ鋒ほこさき一いち招。屬ぞく於柔勁。）

• 上天じょうてん梯はしご

一口氣能躍上兩、三さん尺しゃく，如訓練くんれん過か全ちょん真教まさのり的てき金きむ雁かり功こう，即そく可か一躍いちやく丈たけ許もと。

• 總そう綱つな

此篇為ため九陰真經的總綱及上卷的最後一章。

以梵文ぼんぶん寫うつし成なり，初版しょはん作者さくしゃ為ため達たち摩ま，自じ無む問題もんだい，二に版はん卻成為ため黃き裳も為ため免めん九陰真經落入歹人之手而加防備的一種手段。九陰真經總綱精奧無比，能のう將はた修おさむ真之まさゆき士し所しょ遇ぐう的てき幻まぼろし象ぞう之の類るい，轉てん為ため神通じんずう。

新しん修おさむ版ばん九陰真經總綱更糾正了道家武學偏重陰柔的流弊，實現じつげん了りょう陰陽いんよう互濟、剛つよし柔やわら並なみ重じゅう的てき武ぶ學がく至高しこう境界きょうかい，威力いりょく強大きょうだい無比むひ，是ぜ為ため九きゅう陰かげ神功しんこう。

下卷げかん

九阴真经上载明不少阴毒邪恶武功，那な都と是ぜ黄き裳も的てき敌人使し的てき。黄き裳も要よう知ち其破法ほう，必先知ち其练法ほう，因いん此将练法和わ破やぶ法ほう全ぜん都と写うつし入にゅう了りょう真ま经，真ま经的要旨ようし是ぜ在ざい击破邪はじゃ恶武功こう之の法ほう，而不在ざい邪よこしま恶武功こう的てき练法。邪法じゃほう易えき练而破法ほう难通，破やぶ解かい之の法ほう，须以上卷じょうかん中ちゅう的てき内ない功こう为基。舉例說せつ：下卷げかん所載しょさい的てき九陰白骨爪本身是易於速成陰毒武功；練ねり功こう者しゃ有ゆう上卷じょうかん中ちゅう的てき深厚しんこう內功，方ぽう可か練ねり成なり可か剋制之の的てき摧堅神爪かづめ。

• 大伏おおふし魔ま拳法けんぽう

穩實剛つよし猛もう之これ氣き的てき拳法けんぽう，招數神妙しんみょう無な方かた，拳こぶし力りょく籠かご罩之下か威い不可ふか擋。（《神かみ鵰俠侶》中ちゅう，周しゅう伯はく通どおり以大伏ふく魔ま拳けん與あずか楊過的てき「黯然あんぜん銷魂掌てのひら」對たい拆）

• 手て揮五ご弦げん

只見ただみ小しょう龍りゅう女おんな左ひだり掌てのひら已やめ与あずか歐おう陽ひ鋒ほこさき右みぎ掌てのひら抵上，知道ともみち師父しふ功力くりき遠とお遠とお不ふ及義父ちち，時刻じこく稍やや久ひさし，必受內傷，當とう即そく伸しん五指在歐陽鋒右肘輕輕一拂，正せい是ぜ他た新しん學がく九きゅう陰かげ真經さねつね中ちゅう的てき“手て揮五ご弦げん”上乘じょうじょう功夫いさお。他た雖習練しゅうれん未熟みじゅく，但ただし落點恰到好こう處しょ，歐おう陽ひ鋒ほこさき手しゅ臂ひじ微ほろ酸さん，全身ぜんしん消しょう勁。

• 摧堅神爪かづめ

乃九陰真經中所載之上乘武功，金きむ庸いさお作品さくひん中ちゅう只ただ有ゆう黃き衫女子じょし登場とうじょう時じ使用しよう。

峨嵋派は第だい四よん代だい掌てのひら門もん周しゅう芷若亦また急きゅう於速成そくせい而修練しゅうれん九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ，欲よく將すすむ「金きむ毛もう獅王」謝しゃ遜へりくだ襲かさね殺ころせ時じ被かむ黃き衫女子じょし以「摧堅神爪かづめ」輕けい鬆す制せい伏ふく，摧堅神爪かづめ與あずか九陰白骨爪高下立判。

• 白しろ蟒鞭法ほう

乃九陰真經中所載之武功，黃き裳も敵てき人じん所用しょよう，較易修おさむ煉ねり速成そくせい，梅うめ超ちょう風ふう用よう镀银钢鞭來らい練ねり，後來こうらい周しゅう芷若也修練しゅうれん此門武たけ學がく。

• 九きゅう陰かげ白骨はっこつ爪つめ

乃九陰真經中所載之武功，黃き裳も敵てき人じん所用しょよう，較易修おさむ煉ねり速成そくせい的てき外門ともん神功しんこう。此招極ごく為ため陰かげ狠毒辣，與あずか摧心掌てのひら同どう是ぜ下か冊さつ一いち開ひらき頭あたま所しょ寫うつし，经上说：“此二功不必以内功为根基，以外いがい功こう入手にゅうしゅ亦また可か。余よ弟妹ていまい二に人にん，丧命于此二に功こう，杀人如草不ふ闻声，此二に功こう之の谓也。”後來こうらい周しゅう芷若也修練しゅうれん此門武たけ學がく。

• 摧心掌てのひら

此掌雖名「摧心」，但ただし中ちゅう者しゃ五臟六腑皆會被震爛，骨骼こっかく卻不折おり斷だん，較易修おさむ煉ねり速成そくせい的てき外門ともん神功しんこう。威力いりょく不ふ小しょう，與あずか九陰白骨爪一同是下冊一開頭所寫，经上说：“此二功不必以内功为根基，以外いがい功こう入手にゅうしゅ亦また可か。余よ弟妹ていまい二に人にん，丧命于此二に功こう，杀人如草不ふ闻声，此二に功こう之の谓也。”

• 金きむ鐘かね罩鐵布ぬの衫

極ごく上乘じょうじょう的てき橫よこ練ねり功夫いさお，初步しょほ功夫いさお為ため黃き裳も敵てき人じん所用しょよう，較易修おさむ煉ねり速成そくせい，後半こうはん部ぶ的てき金かね鐘がね罩練法ほう為ため黃き裳も自己じこ以上いじょう乘じょう內功改良かいりょう而成，威力いりょく比ひ前半ぜんはん部ぶ強きょう上じょう十じゅう倍ばい有餘ゆうよ。黑くろ風ふう雙そう煞只練ねり了りょう前半ぜんはん部ぶ的てき七なな八成後便能橫行江湖。

衍生武功ぶこう

• 逆ぎゃく練ねり九きゅう陰かげ

歐おう陽ひ鋒ほこさき受黃蓉所欺，逆ぎゃく練ねり郭かく靖やすし所しょ寫うつし的てき九きゅう陰かげ假かり經けい，練ねり到いた全身ぜんしん經けい脈みゃく倒たおせ轉てん的てき武功ぶこう。

• 九きゅう陽ひ真經さねつね

鬥酒僧そう從したがえ王おう重陽ちょうよう手しゅ上じょう借か閱九陰かげ真經さねつね後ご，深ふか佩真经中所しょ载武功こう精微せいび奥おく妙みょう，但ただし一味いちみ崇たかし扬“老子ろうし之これ学がく”，只ただ重じゅう以柔克かつ刚、以阴胜阳，尚なお不ふ及阴阳互济之妙みょう，于是在ざい四よん卷かん梵文ぼんぶん《楞伽经》的てき行ぎょう缝之中ちゅう，以中文ぶん写うつし下か了りょう自己じこ所しょ创的九きゅう阳真经

• 黯然あんぜん銷魂掌てのひら

楊過自じ創そう的てき掌てのひら法ほう，其中「面めん無人むじん色しょく」一招借鑑了移魂大法。

• 降くだ龍りゅう十じゅう八はち掌てのひら

郭かく靖やすし透過とうか九きゅう陰かげ真經さねつね悟さとる出で替かえ降ぶ龍りゅう十じゅう八掌剎時之間連加一十三道後勁的法門。

参まいり见

• 《九きゅう陽ひ真經さねつね》
• 《葵あおい花はな宝典ほうてん》
• 《辟邪剑法》
• 《笑わらい傲江湖こうこ》
• 《射い雕英雄えいゆう傳でん》
• 《神かみ雕侠侣》
• 《倚天屠ほふ龍りゅう記き》
• 《九きゅう陰かげ真經さねつねonline》