審しん配はい

審しん配はい（？—204年ねん8月がつ），字じ正南せいなん，魏ぎ郡ぐん陰かげ安やす人ひと，東ひがし漢かん末期まっき人物じんぶつ。性せい剛ごう正ただし但ただし才能さいのう有限ゆうげん。

生平おいだいら

袁紹部下ぶか

審しん配はい原ばら系けい太ふとし尉じょう陈球属ぞく吏，初はつ在ざい韓かん馥之これ處しょ為ため部下ぶか，以正直しょうじき而不得とく志こころざし，初はつ平たいら二に年ねん（西元にしもと191年ねん），袁紹領りょう冀州牧まき。封ふう審しん配はい為ため治ち中ちゅう別べつ駕が，並なみ總そう幕府ばくふ。

官かん渡わたり之の戰たたかえ中ちゅう，審しん配はい大力だいりき支持しじ出兵しゅっぺい攻擊こうげき曹操そうそう，袁紹令れい審しん配はい統すべ軍事ぐんじ。審しん配はい因いん許もと攸家人かじん犯罪はんざい，拘禁こうきん其妻子さいし兒女じじょ。許もと攸怒而出奔しゅっぽん曹操そうそう，出で賣うり袁紹糧かて倉くら所在しょざい，令れい袁軍的てき情勢じょうせい極ごく為ため不利ふり。審しん配はい與あずか逢纪有ゆう私怨しえん，審しん配はい兩りょう位い兒じ子こ在官ざいかん渡わたり之の戰後せんご被ひ虜とりこ，有人ゆうじん散ち播審配はい的てき讒言ざんげん，但ただし逢纪肯定こうてい審しん配はい的てき氣節きせつ，袁紹以逢纪公私わたし分ふん明大めいだい加か讚たたえ賞しょう，逢纪與審しん配はい遂とげ成なり為ため好こう友とも。

輔助袁尚

建たて安やすし七なな年ねん（202年ねん），袁紹憂う憤いきどお而死。袁紹以袁尚貌美及後妻つま劉りゅう氏し所しょ喜き愛あい而欲立りつ為ため繼承けいしょう人じん，但ただし未み正式せいしき表ひょう態たい。眾人因いん袁譚為ため長子ちょうし欲ほし立たて為ため繼承けいしょう人じん，但ただし逢紀和わ審しん配はい一いち派は與あずか辛からし評ひょう、郭かく圖ず及袁譚たん一派いっぱ不和ふわ，逢紀等とう因いん為ため懼怕袁譚即位そくい後ご加害かがい，私わたし下か竄改袁紹遺命いめい，立たて袁尚繼つぎ位い。袁譚自稱じしょう車くるま騎き將軍しょうぐん，兵へい屯たむろ黎はじむ陽ひ。袁尚不ふ派は袁譚兵卒へいそつ，反はん使つかい逢紀隨ずい之の監視かんし。而袁譚たん要求ようきゅう配はい兵へい被ひ審しん配はい拒絕きょぜつ，一怒之下殺了逢紀。

死守ししゅ鄴城

建けん安やす九きゅう年ねん（204年ねん），袁尚再さい攻おさむ平原ひらはら，命いのち蘇そ由ゆかり及審配はい守もり鄴城。曹操そうそう攻おさむ鄴，蘇そ由ゆかり欲よく叛，事こと敗はい出で逃。曹操そうそう接せっ連破れんぱ尹いん楷和わ沮鵠等とう守もり軍ぐん，韓かん范、梁りょう岐與あずか張ちょう燕つばめ投降とうこう，皆みな獲え封ふう賞しょう。袁尚領りょう兵へい來らい救すくえ，命いのち李り孚まこと入城にゅうじょう通知つうち審しん配はい聯合れんごう攻擊こうげき，但ただし袁尚被ひ曹操そうそう擊げき敗はい。審しん配はい追究ついきゅう辛からし毗降くだ曹而殺害さつがい其留在ざい城しろ內的一族いちぞく（包括ほうかつ辛からし評ひょう一家いっか），之これ後ご審しん配はい姪めい守將しゅしょう審しん榮さかえ引兵入城にゅうじょう，審しん配はい被ひ捕と，送おく至いたり曹操そうそう處しょ。

辛からし毗見到いた審しん配はい被ひ捕と之これ後ご，直接ちょくせつ以馬鞭むち怒いか鞭むち其頭，接せっ著ちょ兩人りょうにん對たい罵ののし。之これ後ご審しん配はい被ひ曹操そうそう問とい道どう：「我わが軍ぐん在ざい包圍ほうい你們城じょう池ち時じ，怎麼你們箭や枝えだ這樣多た？」審しん配はい回答かいとう：「只ただ恨箭枝えだ太ふと少しょう而已！」當時とうじ審しん配はい義正よしまさ辭じ嚴げん，在ざい場じょう的てき人じん無む不ふ嘆息たんそく。原本げんぽん曹操そうそう感かん其忠義ちゅうぎ想そう釋放しゃくほう他た，然しか而辛毗等人じん痛哭つうこく，並なみ要求ようきゅう曹操そうそう將之まさゆき處決しょけつ，於是曹操そうそう同意どうい。審しん配はい在ざい臨刑前說ぜんせつ「我わが君きみ在ざい北きた」，要求ようきゅう執と刑けい者しゃ面めん向こう北方ほっぽう行刑ぎょうけい。

三さん國こく演義えんぎ

在ざい《三さん國こく演義えんぎ》中ちゅう審しん配はい事蹟じせき大だい致和正史せいし相しょう符ふ，唯ただ獨どく增加ぞうか呂りょ布ぬの被ひ曹操そうそう打だ敗はい後ご曾經想おもえ要よう再さい次つぎ投とう靠もたれ袁紹。袁紹詢問眾人意見いけん時じ審しん配はい反對はんたい呂りょ布ぬの再さい次つぎ依よ附ふ袁紹，並なみ說せつ：「呂りょ布ぬの不ふ過か是ぜ一いち隻せき豺虎，若わか是ぜ讓ゆずる他た得え到いた兗州下か一個目標必是冀州，不ふ如幫曹操そうそう打だ跑呂布ぬの這樣可か以免除めんじょ後患こうかん。」，於是袁紹派は猛もう將しょう顏かお良りょう率りつ五萬軍協助曹操攻打呂布之劇情。

部下ぶか

• 冯礼（《后きさき汉书》作さく冯札），审配副将ふくしょう。据すえ守もり邺城暗中あんちゅう投降とうこう曹操そうそう，打だ开大门，但ただし被ひ审配所しょ察觉，将はた入城にゅうじょう的てき三さん百余曹军全部杀死。

評價ひょうか

• 孔あな融とおる：「審しん配はい、逢紀，盡忠じんちゅう之の臣しん也，任にん其事。」
• 荀彧：「審しん配はい專せん而無謀むぼう。」
• 逢纪：「配はい天性てんせい烈れつ直ちょく，每ごと所しょ言行げんこう，慕古人じん之の节。」
• 孟はじめ岱：「配はい在位ざいい专政，族ぞく大兵だいひょう强きょう，且二に子し在ざい南みなみ，必怀反はん畔ほとり。」
• 曹丕：「佞邪秽政，爱恶败俗，国有こくゆう此二事ごと，欲よく不ふ危亡，不可ふか得とく也。何なに进灭于吴匡、张璋，袁绍亡ほろび于审配はい、郭かく图，刘表昏于蔡瑁、张允。」「匡ただし、璋あきら、配はい、图、瑁、允まこと之の徒と，固かた未み足あし多た怪かい，以后监前，无不烹菹夷えびす灭，为百ひゃく世せい戮试。」
• 裴松之の：「配はい一いち代だい之の烈士れっし，袁氏之の死し臣しん。」
• 陈普：「谋袁大だい似に为曹谋，却道辛からし毗破冀州。五夜ごや邺沟深ふか二に丈たけ，袁公神武じんむ一いち时休。独どく拥残兵へい守もり邺城，伫儒袁尚去さ擒とりこ兄けい。一时天地方翻覆，安やす把わ人じん伦罪审荣。」
• 郝经：「审配慷慨こうがい壮烈そうれつ，死し于袁氏し，岂君子こ之の泽犹未み斩也。」
• 胡えびす三さん省しょう：「郭かく图、审配各かく有ゆう党とう附ふ，交斗谭尚，使つかい寻干戈かんか，以贻曹氏之の驱除，福ぶく祸之报为不ふ爽矣。」
• 罗贯中ちゅう：「河北かわきた多た名士めいし，谁如审正南みなみ；命いのち因いん昏主丧，心こころ与あずか古こ人参にんじん。忠ちゅう直言ちょくげん无隐，廉れん能のう志こころざし不ふ贪；临死犹北面めん，降くだ者しゃ尽つき羞惭。」
• 毛もう宗はじめ岗：「沮授不屈ふくつ，审配亦また不屈ふくつ。同どう一いち不屈ふくつ也，而沮授则一いち于事袁，审配则知有ゆう袁尚而不知ふち有ゆう袁谭，审配不ふ如沮授多矣。」
• 钟敬伯はく：「水みず淹冀州しゅう，曹瞒以阴谋取胜。最さい痛快つうかい者しゃ，惟おもんみ审配不屈ふくつ数すう语也。虽未纯忠，以视许攸卖主献けんじ城じょう，不ふ啻霄壤。配はい真ま汉子哉！」
• 蔡东藩はん：「审配为袁氏し旧臣きゅうしん，始はじめ不ふ闻以立りつ长之经劝袁绍，继不闻以友とも于之义谏袁尚，亡ほろび袁之咎とがめ，配はい亦また难辞；但ただし观其誓ちかい守もり孤城こじょう，死し不ふ降くだ曹，亦また有ゆう足あし多た者しゃ。」
• 柏かしわ楊：「審しん配はい斥責辛からし毗：『正せい是ぜ你們這些東西とうざい，才さい使し冀州破碎はさい！』似に乎理直ちょく氣き壯たけし；可か是ぜ史書ししょ記載きさい分明ふんみょう，使つかい冀州破碎はさい的てき，並なみ不ふ是ぜ辛からし毗，而恰恰是審しん配はい這些東西とうざい。審しん配はい以智囊聞名めい於世，卻向主ぬし子こ袁紹層そう出で不ふ窮きゅう的てき貢獻こうけん一些最餿的主意，打だ擊げき唯ただ一可以拯救冀州的沮授，又また違背いはい當時とうじ長子ちょうし繼承けいしょう的てき宗法しゅうほう制度せいど，排斥はいせき袁譚，擁立ようりつ袁尚，挑撥ちょうはつ起おこり嚴重げんじゅう的てき奪だつ嫡鬥爭そう，使つかい內部先さき爛ただれ，假かり使つかい不ふ是ぜ他た如此努力どりょく，豈あに能のう有ゆう以後いご的てき發展はってん？他た卻倒打だ一いち耙，希望きぼう留とめ下か忠ちゅう貞さだ形象けいしょう。審しん配はい不ふ過か一個私慾如火的小政客而已，屠殺とさつ辛からし姓せい全ぜん家いえ，證明しょうめい他た表面ひょうめん上じょう雖然文ぶん質しつ彬あきら彬あきら，內心卻是一いち個こ暴徒ぼうと。當然とうぜん，總そう比ひ被ひ俘後搖ゆら尾お乞憐，要よう高だか一いち級きゅう，但ただし也不過か高こう一いち級きゅう而已，不能ふのう抵銷他た顛覆てんぷく冀州，顛覆てんぷく袁紹一家いっか的てき惡行あくぎょう。」

艺术形象けいしょう

影かげ视

• 中國ちゅうごく中央ちゅうおう電でん視し台だい電でん視し劇げき《三さん國こく演義えんぎ》（1994年ねん）：王おう显
• 电视剧《曹操そうそう》（1999年ねん）：马文学ぶんがく
• 中国ちゅうごく中央ちゅうおう电视台だい电视剧《武たけ圣关公こう》（2004年ねん）：潘はん蝉せみ
• 电视剧《曹操そうそう》（2014年ねん）：马勇

参考さんこう文献ぶんけん

• 《三国志さんごくし·魏ぎ書しょ六ろく·董ただし二に袁劉傳でん》
• 《三国志さんごくし·魏ぎ書しょ十じゅう·荀彧荀攸賈詡傳でん》
• 《資し治ち通どおり鑑かん·漢かん紀きの五十二いそじ》
• 《資し治ち通どおり鑑かん·漢かん紀き五ご十じゅう五ご》
• 《資し治ち通どおり鑑かん·漢かん紀きの五十六いそろく》