福船ふくふね

福船ふくふね，又また稱たたえ福建ふっけん船せん、白しろ艚，是ぜ中國ちゅうごく古こ帆船はんせん的てき一いち種しゅ。

一種いっしゅ小型こがた福船ふくふね。

十じゅう九きゅう世紀せいき的てき著名ちょめい福船ふくふね耆英號ごう，曾经由ゆかり香港ほんこん遠洋えんよう至いたり好望こうぼう角かく、纽约、波なみ士し頓ひたぶる及英国えいこく等地とうち。

福ぶく船尾せんび部ぶ的てき装そう饰

歷史れきし文獻ぶんけん记载

宋そう元もと時期じき中國ちゅうごく出現しゅつげん了りょう單たん龍骨りゅうこつ的てき尖とんが底そこ船せん，根據こんきょ《宣せん和わ奉たてまつ使つかい高麗こうらい圖ず經けい》所しょ記載きさい，宋そう代だい的てき海うみ船せん「上平かみひら如衡，下した側がわ如刀，貴き其可以破浪なみ而行。」這種船型せんけい多た為ため福船ふくふね。

明あきら嘉よしみ靖やすし年間ねんかん胡えびす宗そう憲けん所ところ著ちょ的てき《籌海圖ず編へん》，有ゆう對たい福船ふくふね的てき描述，有ゆう「高大こうだい如樓，其底尖とんが， 其上闊，其首昂のぼる而口」、「矢や石火せっか炮皆俯瞰ふかん而發」、「敵てき舟ぶね小者こもの相しょう遇ぐう，即そく犁 沉之」、「而敵又また難なん於仰攻おさむ」、「誠まこと海戰かいせん之の利器りき也」、「能行よしゆき於順風ふう順潮じゅんちょう回かい翔しょう」、「不便ふべん亦また不能ふのう逼岸而 泊はく，須假哨船接せっ渡わたり而後可か。」及「北洋ほくよう有ゆう滾たぎ塗ぬり浪なみ，福船ふくふね、蒼あおい山やま船底ふなそこ尖とんが，最さい畏かしこ此浪」等とう語ご，對たい其優缺點けってん一いち一いち著ちょ墨すみ。

明あきら嘉よしみ靖やすし年間ねんかん戚繼光こう所ところ著ちょ的てき《紀きの效こう新書しんしょ》，描述福船ふくふね「高大こうだい如城，吃水きっすい一いち丈たけ一いち二に尺しゃく」、「福船ふくふね城じょう風下かざしも壓あつ，如車輾螳螂，鬥船力りょく而不鬥人力りょく，是ぜ以每每ごと取と勝かち」、「惟おもんみ利とぎ大洋たいよう，不ふ然しか多た膠にかわ於淺」、「非ひ人力じんりき可か驅か， 全ぜん仗風勢ぜい」和かず「無風むふう不可ふか使し」等とう優ゆう缺點けってん。若わか賊ぞく舟ぶね沿淺而行則そく福舟ふくぶね惟おもんみ無用むよう矣，故こ又また有海ありうみ滄船之の設しつらえ。戚繼光こう在ざい閩浙沿海えんかい組ぐみ建たて了一りょういち支ささえ對抗たいこう倭やまと寇的てき艦隊かんたい，此艦隊たい主要しゅよう採用さいよう福船ふくふね。船上せんじょう裝備そうび大發だいはつ貢みつぎ、碗わん口こう銃じゅう、鳥とり嘴くちばし銃じゅう、噴筒等とう大小だいしょう火器かき。福建ふっけん船せん可分かぶん六ろく號ごう。一いち號ごう二に號ごう俱名福船ふくふね，勢力せいりょく雄大ゆうだい，便びん於沖犁。三さん號ごう哨船，又また稱たたえ草くさ撇船；四よん號ごう冬ふゆ船せん，又また稱たたえ海うみ滄船。哨船與あずか冬ふゆ船せん比ひ福船ふくふね小しょう，便びん於攻戰せん追擊ついげき，海うみ滄船吃水きっすい七なな、八はち尺しゃく，風ふう小しょう亦また可動かどう。五ご號ごう鳥とり船せん，六ろく號ごう快かい船ふね，鳥とり船せん與あずか快かい船ふね又また稱しょう開ひらけ浪なみ船せん，開ひらき浪なみ船せん又また更さら小しょう，吃水きっすい三さん、四よん尺しゃく，容よう納おさめ三さん十じゅう～五ご十じゅう人にん，便びん於哨探さがせ。

明あかり萬まん曆れき乙おつ未み刊本かんぽん謝しゃ杰所ところ著ちょ的てき《虔けん臺だい倭やまと纂》，有ゆう「高大こうだい如樓，底そこ尖とんが上うわ闊」、「矢や石火せっか炮皆向こう下した而發」、「乘の風ふう衝犁如車輾」、「敵てき舟ぶね遇ぐう之の，隨ずい犁隨沉，又また不能ふのう仰おおせ攻おさむ」、「真ま海戰かいせん之の利器りき」、「能のう破やぶ大だい浪なみ」、「惟おもんみ利り大洋たいよう深ふか處しょ」、「底そこ尖とんが，畏かしこ滾たぎ塗ぬり浪なみ」等とう描述。

明あきら崇たかし禎ただし刻こく本ほん何なん汝なんじ賓まろうど所しょ著ちょ的てき《兵へい錄ろく》，則のり有ゆう「高大こうだい如樓，底そこ平ひらた深ふか大だい」、「曠海深ふか洋よう，回かい翔しょう 穩便おんびん」和かず「斗と頭あたま高だか闊，裕ひろし于衝犁」等とう描述。

航海こうかい性能せいのう

從したがえ現代げんだい船舶せんぱく机つくえ械工程こうてい学がく對たい福船ふくふね的てき研究けんきゅう，可か得知とくち其航海こうかい性能せいのう。以接近せっきん一般帆船的速率來看，若わか是能これよし提供ていきょう 5kW 的てき功こう率りつ，福船ふくふね可か達たち 4.7 節せつ的てき速そく率りつ。關せき於扶正力しょうりき臂ひじ曲線きょくせん對たい於船隻せき穩定性的せいてき影響えいきょう，福船ふくふね穩定範圍はんい甚大じんだい，能のう在ざい天候てんこう險惡けんあく的てき海域かいいき航行こうこう，是ぜ理想りそう的てき航こう運うん船せん隻せき船型せんけい。福船ふくふね稜りょう塊かたまり係數けいすう最小さいしょう，狀じょう似に圓型えんけい，使つかい其穩度ど消失しょうしつ角かく極大きょくだい。普通ふつう福船ふくふね的てき穩度消失しょうしつ角かく為ため123°，為ため沙すな船せん的てき兩りょう倍ばい，表示ひょうじ其能承うけたまわ受極大だい的てき橫よこ傾かたぶけ角かく，在ざい海上かいじょう有ゆう良好りょうこう的てき運動うんどう性せい，遇ぐう上じょう大だい風浪ふうろう也不會かい輕易けいい翻こぼし覆くつがえ，適合てきごう遠洋えんよう航海こうかい。從したがえ穩度安やす全域ぜんいき的てき表現ひょうげん來らい看み，福船ふくふね的てき穩度安全あんぜん性せい佳けい，遇ぐう到いた大だい浪なみ時じ，福船ふくふね式しき的てき船ふね有ゆう較大機會きかい存そん活かつ。

參まいり見み

• 中國ちゅうごく帆船はんせん
• 太平たいへい公主こうしゅ號ごう