遊ゆう仙せん詩し

明代あきよ張ちょう瑞みずほ圖ず草書そうしょ郭かく璞〈遊ゆう仙せん詩し〉

遊ゆう仙せん詩し，中國ちゅうごく古代こだい詩歌しか類型るいけい之の一いち，以遨遊ゆう仙境せんきょう、上うえ昇天しょうてん庭にわ為ため主題しゅだい，抒發嚮往成なり仙せん的てき心願しんがん，廣こう泛採用さいよう道教どうきょう神話しんわ傳說でんせつ為ため素材そざい。有ゆう些遊仙せん詩し寄よせ托たく以有志ゆうし難なん伸しん的てき不滿ふまん，抒發憤はっぷん世よ嫉俗與あずか苦悶くもん之の情じょう，也有やゆう遊ゆう仙せん詩し以登臨仙境せんきょう比ひ喻男歡女愛あい，抒寫俗世ぞくせ的てき悅樂えつらく。廣義こうぎ的てき遊ゆう仙せん詩し，包括ほうかつ楚すわえ辭じ等ひとし辭じ賦ふ，屈こごめ原はら《離はなれ騷》被ひ視し為ため遊ゆう仙せん詩的してき起源きげん，為ため後世こうせい所しょ倣效。歷史れきし上じょう遊ゆう仙せん詩し最さい興きょう盛もり的てき時期じき是ぜ魏ぎ晉すすむ時代じだい，代表だいひょう詩人しじん有東うとう晉すすむ的てき郭かく璞和わ晚ばん唐とう的てき曹唐，其餘重要じゅうよう詩人しじん有ゆう曹植、阮籍、李白りはく等ひとし。文學ぶんがく批評ひひょう家か對たい遊ゆう仙せん詩し整體せいたい評價ひょうか不ふ高こう，認みとめ為ため遊ゆう仙せん詩し精神せいしん價か值太过塵俗ぞく，缺かけ少しょう了りょう想像そうぞう力りょく和宏かずひろ偉えら的てき架か構。

主題しゅだい思想しそう

遊ゆう仙せん詩し抒寫遊覽ゆうらん仙境せんきょう，歌うた詠えい神仙しんせん世界せかい，主題しゅだい大だい致有五ご種しゅ：

1. 慕仙：道家みちや詩人しじん相しょう信しん神仙しんせん之の說せつ，幻想げんそう仙境せんきょう，描寫びょうしゃ異い象ぞう，如張ちょう華はな、張ちょう協きょう、郭かく璞、李白りはく 、曹唐等ひとし；李白りはく〈天台てんだい曉あかつき望もち〉、〈古風こふう〉其五、其七なな幾いく首しゅ，都と表ひょう達たち了りょう追求ついきゅう成なり仙せん的てき願望がんぼう；
2. 寄託きたく：詩人しじん大だい多た身み當とう亂世らんせい，有志ゆうし難なん伸しん，懷ふところ才ざい不遇ふぐう，憤いきどお世よ嫉俗，假託かたく神仙しんせん之の說せつ抒發不滿ふまん和わ憂愁ゆうしゅう，如屈こごめ原はら、嵇康、阮籍等ひとし；
3. 擬古ぎこ：文人ぶんじん欣賞遊ゆう仙せん詩的してき幽かそけ美び意い境さかい，模倣もほう前人ぜんじん的てき藝術げいじゅつ成就じょうじゅ，憑想像ぞう加か以虛構きょこう，如宋そう玉たま、曹植、傅でん玄げん、鮑あわび照あきら、庾信等ひとし；
4. 祝しゅく頌：詩人しじん向こう帝王ていおう祝しゅく頌長生ちょうせい不老ふろう，如西晉すすむ成なり公こう綏〈晉すすむ四よん箱はこ歌か〉、陸りく機き〈前まえ緩なる聲こえ歌か〉；
5. 狎邪：作者さくしゃ以仙女おんな比ひ喻妓女おんな，仙境せんきょう比ひ喻妓院いん，自じ命いのち風流ふうりゅう的てき詩人しじん以仙郎ろう仙せん夫おっと自じ居い，這類世俗せぞく化か的てき遊ゆう仙せん詩し是ぜ一いち種しゅ娼妓しょうぎ文學ぶんがく。

部ぶ份遊仙せん詩し抒發苦悶くもん之の情じょう，在ざい衝突しょうとつ中ちゅう掙扎，但ただし沒ぼっ有ゆう找到出路でっち或ある歸き宿やど，如阮籍〈詠えい懷ふところ詩し〉，即そく使つかい寫うつし到いた神仙しんせん境界きょうかい，也難以擺脫だつ俗世ぞくせ的てき羈絆きはん。詩人しじん往往おうおう憤いきどお世よ嫉俗，不滿ふまん現世げんせい而別有希ゆうき冀，想そう逃到另一世界せかい，但ただし理智りち上じょう，他た們大多た並なみ不ふ真正しんせい相しょう信しん仙界せんかい，幻想げんそう醒覺以後いご，有ゆう更さら空虛くうきょ和わ更さら苦悶くもん的てき心情しんじょう。

情じょう節ぶし與あずか題材だいざい

早期そうき遊ゆう仙せん詩的してき典型てんけい情じょう節ぶし，有ゆう以下いか兩りょう類るい：

1. 詩し中ちゅう人じん登山とざん遇ぐう仙せん，得え到いた仙丹せんたん，自己じこ服ふく下か，或ある將はた丹に藥やく帶たい回かい凡間，獻けんじ給きゅう帝王ていおう。例れい如曹植〈飛ひ龍りゅう篇へん〉，寫うつし詩人しじん登とう上じょう泰山たいざん，得とく遇ぐう仙せん翁おう，獲え授仙丹せんたん，由ゆかり此長生ちょうせい不老ふろう；
2. 詩し中ちゅう人じん修練しゅうれん得道とくどう，飛ひ昇のぼり仙境せんきょう，拜はい會かい仙人せんにん，如西王母せいおうぼ、赤松あかまつ子こ，或ある在天ざいてん庭にわ盛宴せいえん，或ある得とく仙丹せんたん秘術ひじゅつ，得とく以長生ちょうせい不老ふろう。例れい如曹操そうそう〈陌上桑くわ〉，寫うつし詩人しじん自じ九きゅう嶷山經けい玉門ぎょくもん關せき到いた崑こん崙山やま，見み西王母せいおうぼ，遇ぐう見み赤松あかまつ子こ，獲え授秘術じゅつ和靈われい芝しば，升しょう天てん遨遊，最後さいご長生ちょうせい不老ふろう。曹植〈五ご遊ゆう詠えい〉先さき寫うつし離はなれ世よ升ます天てん，車馬しゃば鼎かなえ盛もり，然しか後こう寫うつし天てん路ろ歷程れきてい與あずか仙境せんきょう，以及在ざい仙境せんきょう的てき樂らく趣おもむき，是ぜ遊ゆう仙せん詩的してき典型てんけい結構けっこう。

六朝りくちょう時とき，遊ゆう仙せん詩し所しょ寫うつし仙境せんきょう多た集中しゅうちゅう於華山かざん、泰山たいざん等とう名山めいざん，詩し中ちゅう人じん可か由ゆかり崑こん崙上うえ昇天しょうてん庭にわ，仙人せんにん以王おう喬たかし、赤松あかまつ子こ為ため主ぬし，其次為ため西王母せいおうぼ與あずか東ひがし王公おうこう，所用しょよう典故てんこ較為固定こてい，成なり為ため套語，意い象ぞう缺乏けつぼう新しん意い。東あずま晉すすむ開始かいし，詩人しじん取材しゅざい較廣，如郭かく璞〈遊ゆう仙せん詩し〉有ゆう取と於《山海さんかい經けい》，庾闡的てき遊ゆう仙せん詩し取材しゅざい自じ劉りゅう向むかい《列れつ仙せん傳でん》，庾信則のり有ゆう取と於葛かずら洪ひろし《神仙しんせん传》。这一时期，遊ゆう仙せん詩し受道教どうきょう影響えいきょう較深，加入かにゅう了りょう道教どうきょう詞し彙，甚或述じゅつ說せつ學がく道どう過程かてい。部ぶ份遊仙せん詩し描寫びょうしゃ山水さんすい草木くさき等とう大だい自然しぜん景物けいぶつ，促進そくしん山水さんすい詩し的てき興起こうき。

發展はってん

遊ゆう仙せん詩し歷史れきし可分かぶん三さん期き：

1. 楚すわえ辭じ時期じき，由ゆかり戰國せんごく至いたり東ひがし漢かん，以屈こごめ原はら為ため中心ちゅうしん，主要しゅよう體裁ていさい是ぜ賦ふ；
2. 五言ごごん詩し時期じき，由ゆかり魏ぎ晋すすむ到いた盛もり唐とう，以曹植、阮籍、郭かく璞為ため中心ちゅうしん，主要しゅよう體裁ていさい是ぜ七なな言こと古詩こし；當とう中ちゅう魏ぎ晉すすむ是ぜ歷史れきし上じょう遊ゆう仙せん詩的してき鼎かなえ盛期せいき，到いた南北なんぼく朝あさ漸やや趨衰歇；
3. 七言しちごん詩し時期じき，由ゆかり中ちゅう唐とう到いた明あきら清きよし，以曹唐から為ため中心ちゅうしん，主要しゅよう體裁ていさい是ぜ七なな絕ぜっ，間中まなか用よう七なな律りつ或ある七なな古いにしえ，當とう中ちゅう曹唐創出そうしゅつ遊ゆう仙せん詩的してき新しん格かく局きょく。

戰國せんごく至いたり東ひがし漢かん

屈こごめ原はら的てき〈離はなれ騷〉和かず〈遠とお遊ゆう〉是ぜ遊ゆう仙せん詩的してき開山かいさん鼻祖びそ，後來こうらい的てき摹擬作品さくひん也多有ゆう不ふ及。〈遠とお遊ゆう〉有ゆう道家どうか神仙しんせん思想しそう，描寫びょうしゃ赤松あかまつ子こ、王おう喬たかし、韓かん眾等とう仙人せんにん；〈離はなれ騷〉中ちゅう，詩人しじん遊歷ゆうれき天國てんごく，乘じょう神かみ龍りゅう之これ車しゃ，但ただし被ひ天上てんじょう神仙しんせん排斥はいせき，天國てんごく關せき閉不開ひらけ，唯ただ有ゆう返かえし回かい人間にんげん。宋そう玉たま的てき〈九きゅう辯べん〉詳述しょうじゅつ上天じょうてん歷程れきてい，有ゆう超ちょう塵ちり絕ぜっ俗ぞく之の想おもえ。漢かん賦ふ中なか，賈誼〈惜誓〉、嚴いむ忌き〈哀あい時じ命いのち〉、張ちょう衡〈思おもえ玄げん賦ふ〉等とう遊ゆう仙せん作品さくひん，都と模倣もほう楚すわえ辭じ；而曹操みさお和わ曹植的てき遊ゆう仙せん詩し，也受到辭じ賦ふ的てき影響えいきょう。秦はた朝ちょう博士はかせ所作しょさ的てき〈仙せん真人しんじん詩し〉，是ぜ遊ゆう仙せん詩し最古さいこ的てき例れい子こ之の一いち，其主題しゅだい學者がくしゃ有ゆう兩りょう種たね說法せっぽう：一いち為ため長生ちょうせい不老ふろう，一いち為ため巫みこ師し的てき神かみ遊ゆう體驗たいけん。漢かん代だい朝廷ちょうてい祭祀さいし所用しょよう的てき〈郊祀歌か〉，也表達たち登仙とうせん或ある飛ひ昇天しょうてん界かい的てき願望がんぼう。樂らく府ふ詩し中なか的てき遊ゆう仙せん詩し，有ゆう〈王子おうじ喬たかし〉、〈董ただし逃行〉及〈善哉ぜんざい行こう〉等とう，大だい多おお都と源みなもと自民じみん間あいだ歌謠かよう，部ぶ份遊仙せん詩し以淮南ワイナン八はち公おおやけ為ため主題しゅだい，多た源みなもと自民じみん間あいだ祠ほこら廟びょう祭祀さいし所用しょよう的てき樂曲がっきょく。

魏ぎ晉すすむ

遊ゆう仙せん詩し最さい具ぐ代表だいひょう性的せいてき名めい篇へん，大だい多数たすう完成かんせい於魏晉すすむ時期じき。三曹父子開始大量寫遊仙詩，曹操そうそう現存げんそん有ゆう〈氣き出で唱〉、〈精せい列れつ〉等とう4篇へん，曹丕有ゆう〈折おり楊柳ようりゅう行ぎょう〉1篇へん，曹植則のり有ゆう〈升ます天てん行ぎょう〉、〈仙人せんにん篇へん〉、〈五ご遊ゆう詠えい〉等とう10多た篇へん。曹植在ざい理智りち上じょう懷疑かいぎ神仙しんせん，卻假託かたく神仙しんせん以抒發はつ对现实社会しゃかい的てき不滿ふまん，其詩也有やゆう模倣もほう屈こごめ原はら之これ處しょ，被ひ朱しゅ光ひかり潛せん批評ひひょう為ため「沒ぼつ有ゆう真正しんせい的てき生命せいめい，既すんで無む深ふか情じょう，也無逸いっ致」。阮籍的てき遊ゆう仙せん詩し寄託きたく懷抱かいほう，成就じょうじゅ較高，其〈詠えい懷ふところ詩し〉82章しょう中ちゅう，有ゆう接近せっきん40章しょう涉わたる及遊仙せん，往往おうおう抒發對たい人生じんせい的てき不滿ふまん，表明ひょうめい其退隱かくれ自じ處しょ，不ふ與あずか當とう權けん者しゃ合作がっさく的てき政治せいじ態度たいど。陸りく機き的てき〈東武とうぶ吟行ぎんこう〉則のり以辭藻も華美かび，對偶たいぐう工こう整せい見み稱しょう。

東あずま晉すすむ遊ゆう仙せん詩し文字もじ較華麗かれい，講究こうきゅう對偶たいぐう 。郭かく璞嚮往神仙しんせん之の說せつ，所しょ寫うつし仙せん景けい新しん鮮而具體ぐたい，但ただし氣象きしょう規模きぼ較狹小しょう，詩し中主ちゅうず角かく多た是ぜ棲於山林さんりん的てき隱士いんし，多用たよう對偶たいぐう，詩し風ふう華麗かれい，多作たさく自じ敘及慷慨こうがい之の辭やめ，部ぶ份素材ざい來らい自じ《山海さんかい經けい》。郭かく璞受阮籍影響えいきょう，把わ遊ゆう仙せん詩し當とう作さく詠えい懷ふところ詩し來らい寫うつし，抒發苦悶くもん與あずか不滿ふまん，有ゆう憤慨ふんがい不平ふへい之の情じょう。其中一いち首しゅ：

京きょう華はな遊ゆう俠窟，山林さんりん隱かくれ遯棲。朱門しゅもん何なん足そく榮さかえ？未み若わか託たく蓬よもぎ萊。臨源挹清波は，陵りょう崗掇丹に荑。靈れい谿可潛せん盤ばん，安やす事こと登とう雲梯うなて。漆うるし園えん有ゆう傲吏，萊氏有ゆう逸いっ妻つま。進すすむ則のり保ほ龍見たつみ，退すさ為ため觸さわ藩はん羝。高こう蹈風塵外じんがい，長ちょう揖謝夷えびす齊ひとし。

這首詩し運用うんよう對比たいひ手法しゅほう，指出さしで富貴ふうき虛きょ幻まぼろし，不ふ如隱居いんきょ求もとめ仙せん。一些東晉道士的遊仙詩，與あずか郭かく璞的相似そうじ。郭かく璞作品さくひん是ぜ中國ちゅうごく遊ゆう仙せん詩的してき代表だいひょう作さく，劉りゅう勰讚たたえ賞しょう郭かく璞「仙せん詩し亦また飄飄ひょうひょう而凌雲くも」、「挺てい拔而為ため俊しゅん」，影響えいきょう唐とう代だい與あずか道教どうきょう有ゆう關せき的てき詩人しじん，如李白りはく、李り商しょう隱かくれ、曹唐等ひとし。

南北なんぼく朝あさ至いたり中ちゅう唐とう

南北なんぼく朝あさ遊ゆう仙せん詩し創作そうさく較少，或ある因いん山水さんすい詩し興起こうき，遊ゆう仙せん作品さくひん相對そうたい減少げんしょう。遊ゆう仙せん詩し自じ楚すわえ辭じ變へん為ため五ご古いにしえ，到いた郭かく璞發展はってん可か說せつ告つげ一段落いちだんらく，其後鮑あわび照あきら、庾信、李白りはく等とう都と寫うつし過か遊ゆう仙せん詩し，大體だいたい上じょう繼承けいしょう阮籍和わ郭かく璞，發展はってん不ふ大だい。與あずか魏ぎ晉すすむ名めい篇へん相しょう比ひ，唐とう代だい遊ゆう仙せん詩し較少達たち致「新しん鮮而有力ゆうりょく」。不ふ少しょう遊ゆう仙せん詩し寫うつし夢ゆめ遊ゆう仙境せんきょう，當とう中なか王おう勃〈忽ゆるがせ夢ゆめ遊ゆう仙せん〉為ため最早もはや例れい子こ，中ちゅう晚ばん唐詩とうし人じん如白しろ居きょ易えき、李り沇、沈彬等とう，亦また寫うつし入にゅう夢ゆめ後ご遊歷ゆうれき仙境せんきょう。唐とう代だい詩人しじん給きゅう遊ゆう仙せん詩賦しふ予よ新しん生命せいめい，藉以表ひょう達たち現實げんじつ生活せいかつ中ちゅう的てき挫折ざせつ與あずか歡悅，遊ゆう仙せん詩し有ゆう狎妓こうぎ的てき新しん意思いし，其意源げん自じ張ちょう鷟的てき唐から傳奇でんき〈遊ゆう仙窟せんくつ〉。唐とう代だい妓ぎ院いん中ちゅう人じん常つね以「仙せん」、「真しん」為ため藝名げいめい，遊ゆう仙せん詩的してき「仙せん家か」，實じつ為ため妓ぎ院いん，仙せん家か玉だま女おんな實じつ為ため妓女ぎじょ。這種遊ゆう仙せん詩し強調きょうちょう人じん仙せん相しょう戀こい，特別とくべつ喜き歡運用うんよう六ろく朝あさ志こころざし怪かい小說しょうせつ中ちゅう劉りゅう郎ろう、阮郎與あずか仙女せんにょ結ゆい為ため夫妻ふさい的てき典故てんこ，表現ひょうげん文人ぶんじん的てき風流ふうりゅう自じ賞しょう。這類遊ゆう仙せん詩し可か說せつ是ぜ娼妓しょうぎ文學ぶんがく。

晚ばん唐から及以后きさき

晚ばん唐から道士どうし曹唐是ぜ寫うつし下か最多さいた遊ゆう仙せん詩的してき唐とう代だい詩人しじん，成就じょうじゅ頗高，為ため遊ゆう仙せん詩し開ひらき一新いっしん方向ほうこう，不ふ再さい用よう辭じ賦ふ或ある五ご古いにしえ的てき體裁ていさい，改あらため用よう七なな律りつ和わ七なな絕ぜっ，現存げんそん詩し兩りょう卷まき，大半たいはん是ぜ遊ゆう仙せん詩し，有ゆう七なな律りつ〈大だい遊ゆう仙せん詩し〉50篇へん，七なな絕ぜっ〈小しょう遊ゆう仙せん詩し〉98篇へん。曹唐雖然還俗げんぞく，但ただし仍傾慕神仙しんせん，熟讀じゅくどく道教どうきょう經書けいしょ，採用さいよう葛かずら洪ひろし《神仙しんせん传》、陶とう弘ひろし景けい《》《漢かん武たけ帝みかど內傳》以及其他道みち經けい中なか的てき傳說でんせつ，素材そざい之の豐富ほうふ多樣たよう，前まえ所しょ未み有ゆう。其詩常つね以神仙しんせん傳說でんせつ為ため題材だいざい，如劉晨、阮肇上じょう天台てんだい山やま、漢かん武たけ帝みかど與あずか西王母せいおうぼ、張ちょう碩せき與あずか杜もり蘭らん香が等とう故事こじ，往往おうおう涉わたる及男女だんじょ感情かんじょう。詩し風ふう方面ほうめん则遣詞し鮮明せんめい亮あきら麗うらら，〈大だい遊ゆう仙せん詩し〉敘事精せい簡，善ぜん於改造かいぞう神話しんわ情じょう節ぶし，表現ひょうげん神話しんわ中ちゅう人的じんてき心境しんきょう，〈小しょう遊ゆう仙せん詩し〉則のり寄寓きぐう作者さくしゃ對たい神仙しんせん傳說でんせつ的てき感慨かんがい，如以下か一いち例れい：

長房ながふさ自じ貴き解かい飛翔ひしょう，五色ごしき雲くも中ちゅう獨どく閉門へいもん。看み卻桑田くわた欲よく成海なるみ，不知ふち還かえ往幾人じん存そん。

此詩引用いんよう《神仙しんせん傳でん》中ちゅう費ひ長房ながふさ的てき故事こじ，表現ひょうげん滄海そうかい桑田くわた、人事じんじ全ぜん非ひ的てき感慨かんがい。曹唐也運用うんよう把わ妓女ぎじょ當とう作さく仙女せんにょ的てき隱かくれ喻，部ぶ份作品さくひん有ゆう濃厚のうこう的てき性愛せいあい色彩しきさい，寫うつし宮みや嬪服飾ふくしょく之の盛もり與あずか逍遙しょうよう行樂こうらく的てき痛快つうかい，與あずか當時とうじ盛行せいこう的てき宮みや體たい詩し相似そうじ。

晚ばん唐から僧そう人じん貫ぬき休きゅう作さく有ゆう〈夢ゆめ遊ゆう仙せん〉詩し，抒寫仙境せんきょう。從したがえ曹唐起おこり，遊ゆう仙せん詩し往往おうおう與あずか宮みや體たい詩し合流ごうりゅう。其後用よう七なな絕ぜっ寫うつし遊ゆう仙せん詩し，數すう目もく最多さいた的てき是清これきよ代だい的てき厲鶚，共有きょうゆう300多た首くび，聲こえ稱しょう學習がくしゅう郭かく璞與あずか曹唐，風格ふうかく亦また與あずか曹唐相似そうじ。

評價ひょうか

遊ゆう仙せん詩し對たい仙境せんきょう的てき理想りそう往往おうおう並なみ不ふ高こう，有ゆう濃厚のうこう的てき物質ぶっしつ主義しゅぎ色彩しきさい，仙境せんきょう的てき極樂ごくらく，大だい多た就肉體にくたい需要じゅよう而言，都みやこ是ただし精緻せいち化か的てき肉體にくたい感受かんじゅ。如曹操そうそう的てき遊ゆう仙せん詩し，大部おおぶ份描述じゅつ神仙しんせん歡宴的てき可か喜き可か樂らく。不ふ少しょう遊ゆう仙せん詩し一味歌頌仙境，表現ひょうげん對たい世よ外的がいてき憧憬どうけい，缺かけ少しょう寄託きたく；仙人せんにん沒ぼつ有ゆう追求ついきゅう什麼いんも哲學てつがく思想しそう，不作ふさく智慧ちえ的てき追求ついきゅう或ある道德どうとく的てき奮勉，沒ぼつ有ゆう引導いんどう精神せいしん向上こうじょう的てき激勵げきれい，精神せいしん價か值「太ふとし塵ちり俗ぞく，太ふとし鄙陋ひろう，不能ふのう產さん生せい很偉大だい的てき藝術げいじゅつ作品さくひん」，其情懷ふところ往往おうおう沒ぼつ有ゆう歸き宿やど，不能ふのう產さん生せい莊嚴しょうごん燦爛さんらん的てき意い象ぞう。對たい仙境せんきょう的てき描繪，遊ゆう仙せん詩し一般いっぱん過か於薄弱じゃく，沒ぼつ有ゆう首尾しゅび貫ぬき串くし的てき故事こじ，對たい仙人せんにん的てき描寫びょうしゃ亦また太ふと簡略かんりゃく，相對そうたい於西方かた的てき史詩しし，遊ゆう仙せん詩し缺かけ少しょう了りょう想像そうぞう力りょく和宏かずひろ偉えら的てき架か構。

翻譯ほんやく

美國びくに學者がくしゃ薛愛華はな譯註やくちゅう曹唐〈小しょう遊ゆう仙せん詩し〉33首しゅ，寫うつし成なりMirages on the sea of time: the Taoist poetry of Ts'ao T'ang一いち書しょ，1985年ねん加州かしゅう大學だいがく出版しゅっぱん社しゃ出版しゅっぱん。

延伸えんしん閱讀

• 顏かお進しん雄ゆう. 〈煉ねり養やしなえ與あずか想像そうぞう——唐から前ぜん遊ゆう仙せん詩し之の服ふく食しょく書寫しょしゃ新しん探さがせ〉 (PDF). 《逢甲人文じんぶん社會しゃかい學がく報ほう》. 2013, 26: 1–35 [2017-12-10]. （原始げんし内容ないよう (PDF)存そん档于2021-04-03） （中ちゅう文ぶん（繁しげる體からだ））. 
• 王おう瑜楨. 〈唐とう代だい遊ゆう仙せん詩し中ちゅう的てき秦しん皇すめらぎ與あずか漢かん武ぶ〉. 《問とい學がく集しゅう》. 2009, 16: 16–27 [2017-12-10]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2020-12-16） （中ちゅう文ぶん（繁しげる體からだ））. 
• 賀が秀明ひであき. 〈論ろん李白りはく的てき遊ゆう仙せん詩し〉 (PDF). 《福建ふっけん學がく刊かん》. 1994, 4: 69–73 [2017-12-10]. （原始げんし内容ないよう (PDF)存そん档于2017-12-11） （中ちゅう文ぶん（简体））.