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阮咸

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  关于乐器，請見「阮 (乐器)」。
清きよし宫南薰かおる殿どの珍藏ちんぞう晋すすむ阮咸画像がぞう
南京なんきん西善にしぜん橋きょう東あずま晉すすむ南朝なんちょう墓はか墻磚画が上うえ的てき阮咸（右みぎ）與あずか榮さかえ啟けい期き（左ひだり）形象けいしょう

阮咸（？—？），字じ仲なか容ひろし，陳ちん留とめ尉じょう氏し人ひと，阮籍之これ侄。魏たかし、晉すすむ時とき竹林ちくりん七なな賢けん之これ一いち。官かん至いたり始はじめ平たいら太守たいしゅ，人稱にんしょう阮始平ひらた。

事跡じせき

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阮咸出生しゅっしょう於三さん國こく曹魏前期ぜんき，在ざい竹林ちくりん七なな賢けん中ちゅう僅比王おう戎えびす年長ねんちょう。阮咸為ため人じん“任にん達たち不ふ拘かかわ”[1]，年ねん少時しょうじ與あずか其姑母はは家か的てき鮮卑婢女私通しつう。阮咸之の母はは去さ世よ後ご，姑しゅうと母はは將はた遠とお行ぎょう，起おこり初はつ答こたえ應おう留とめ下か此婢，臨行時じ又また將はた她帶走はし。守孝もりたか中ちゅう的てき阮咸得知とくち，穿ほじ著しる孝こう服ふく，借か客人きゃくじん的てき驢うさぎうま子こ急追きゅうつい姑しゅうと母はは。追つい得とく後ご，阮咸騎き一驢載著婢女共返，說せつ：“肚子裏うら的てき孩子可か不能ふのう丟掉！”[2]。因よし此為世人せじん所しょ譏そし。後來こうらい此婢生得しょうとく一いち子し，阮咸寫うつし信しん給きゅう姑しゅうと母はは說せつ：“胡えびす婢遂生せい胡えびす兒じ。”姑しゅうと母はは回かい信しんじ答こたえ道どう：“《魯靈光こう殿どの賦ふ》曰：『胡えびす人じん遙はるか集しゅう於上楹。』可か字じ曰『遙はるか集しゅう』也。”此兒即そく阮孚。[3]

阮咸嗜酒，尤ゆう其與族ぞく侄阮脩意氣いき相しょう投とう。阮咸曾與族ぞく人じん聚飲，不用ふよう酒杯しゅはい，而將酒盛さかもり在ざい大甕おおみか中ちゅう，幾いく人にん圍かこえ坐すわ在ざい甕う前まえ對たい飲いん。此時有ゆう一群豬也來尋酒，阮咸便びん直接ちょくせつ與あずか豬群共ども飲いん。[2]

按照魏ぎ晉すすむ時じ風俗ふうぞく，七なな月がつ七なな日にち，阮氏各かく族ぞく都と將はた華はな貴たか的てき衣ころも物ぶつ拿出來でき晾曬。唯ただ獨どく阮咸在ざい庭にわ院いん裏うら掛かけ了りょう一いち條じょう布ぬの犢鼻褌ふんどし[4]。有人ゆうじん問とい他た何故なぜ，答とう曰：“未み能のう免めん俗ぞく，聊復爾なんじ耳みみ。”[2]

樂器がっき“阮咸”

西にし晉すすむ初年しょねん，阮咸出仕しゅっし為ため散ち騎き侍さむらい郎ろう。山やま濤舉薦其為吏部郎ろう，評ひょう之の曰“清真きよざね寡慾，萬物不能移也”[5]、“若わか在官ざいかん人じん之の職しょく，必妙絕ぜっ於時”[6]。晉すすむ武たけ帝みかど因いん阮咸所為しょい多た違たがえ禮法れいほう，改あらため用よう陸りく亮あきら。阮咸由よし散ち騎き侍さむらい郎ろう出で任にん始はじめ平ひら太守たいしゅ後ご病びょう逝[7]，《晉すすむ書しょ》本ほん傳つて則そく謂いい其“以壽終おわり”，大約たいやく卒そつ於晉武たけ帝みかど末まつ年ねん。無む著作ちょさく傳でん世よ。[8]

音樂おんがく造詣ぞうけい

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阮咸妙みょう解かい音律おんりつ，時人じじん謂いい之の“神かみ解かい”[9]。漢かん、魏ぎ之の際さい，宮廷きゅうてい音律おんりつ典章てんしょう亡ほろび佚殆盡つき。晉すすむ初はつ，武たけ帝みかど命中めいちゅう書しょ監かん荀勗依よ古こ法ほう調ちょう奏そう律りつ呂りょ，以正雅樂ががく。事こと成なり後ご，阮咸認みとめ為ため荀勗所しょ製せい樂器がっき聲高こわだか而悲，不ふ合ごう典てん制せい，應おう是ぜ當時とうじ的てき尺しゃく與あずか古代こだい的てき尺しゃく長ちょう度ど不同ふどう所しょ致。[10]。荀勗不ふ悅えつ，藉故遷阮咸為始はじめ平たいら太守たいしゅ，遠とお離はなれ洛陽らくよう。後來こうらい有ゆう古代こだい銅どう尺じゃく出土しゅつど，果然かぜん比ひ荀勗製造せいぞう樂器がっき所用しょよう的てき尺しゃく長ちょう4分ふん。[11][12][13]

阮咸善ぜん彈だん琵琶びわ。據よりどころ說せつ他た改造かいぞう了りょう漢かん代だい流行りゅうこう的てき“秦はた琵琶びわ”[14]，與あずか從したがえ西域せいいき傳つて入いれ的てき曲きょく項こう琵琶びわ不同ふどう。這種琵琶びわ大約たいやく為ため銅どう質しつ、直ちょく項こう、長ちょう頸，有ゆう13柱はしら[15]。唐とう人ひと在ざい阮咸墓ぼ中ちゅう發現はつげん了りょう這種琵琶びわ，不ふ識其名めい，因いん稱しょう其為“阮咸”[16][17]。一說因其器形類似阮咸所彈琵琶而得名[15]，後世こうせい簡稱為ため阮，是ぜ月琴げっきん、秦はた琴こと的てき前身ぜんしん。[18]南京なんきん西善にしぜん橋きょう東あずま晉すすむ南朝なんちょう墓はか出土しゅつど的てき磚印模も畫が“竹林ちくりん七賢與榮啟期”、北京ぺきん故こ宮みや博物はくぶつ院いん所藏しょぞう三さん國こく吳くれ青あお釉陶倉くら[19]上うえ的てき阮咸便びん是ぜ彈奏だんそう琵琶びわ的てき形象けいしょう。

南朝なんちょう宋そう人ひと顏かお延之のぶゆき作さく《五ご君くん詠えい》詩し，其中詠えい阮始平ひらめ一いち詩し云うん[20]：

仲なか容ひろし青雲せいうん器き，實じつ稟生民みん秀しゅう。達いたる音おん何なん用よう深ふか，識微在ざい金かね奏そう。郭かく弈已心醉しんすい，山やま公こう非ひ虛きょ覯。屢薦不入ふにゅう官かん，一いち麾乃出で守もり。

白しろ居きょ易えき作さく《和わ令れい狐きつね仆射小しょう饮听阮咸》

掩抑复凄清きよし，非ひ琴きん不ふ是ぜ筝。还弹乐府曲きょく，别占阮家名めい。

古こ调何人なんにん识，初はつ闻满座ざ惊。落盘珠たま历历，摇佩玉だま铮铮。

似に劝杯中ちゅう物ぶつ，如含林りん下情かじょう。时移音律おんりつ改あらため，岂是昔むかし时声。

家族かぞく

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注釋ちゅうしゃく及徵引文獻ぶんけん

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  1. ^ 《晉すすむ書しょ》本もと傳つたえ
  2. ^ 2.0 2.1 2.2 《世よ說せつ新語しんご》任にん誕
  3. ^ 《世よ說せつ新語しんご》任にん誕注引《阮孚別傳べつでん》
  4. ^ 褌ふんどし（讀若昆こん）即そく褲子。犢鼻褌ふんどし類似るいじ于今天てん的てき短たん褲，僅遮蔽しゃへい膝ひざ蓋ぶた以上いじょう，在ざい漢かん魏ぎ時じ是ぜ傭人ようにん的てき服裝ふくそう。
  5. ^ 《世よ說せつ新語しんご》賞しょう譽ほまれ
  6. ^ 《世よ說せつ新語しんご》賞しょう譽ほまれ注ちゅう引《山やま公こう啓けい事ごと》
  7. ^ 《世よ說せつ新語しんご》術じゅつ解かい注ちゅう引《晉すすむ諸公しょこう贊さん》
  8. ^ 嚴いむ可か均ひとし《全ぜん上古じょうこ三代秦漢三國六朝文》從したがえ《世よ說せつ新語しんご》注文ちゅうもん中ちゅう輯錄阮咸《與あずか姑しゅうと書しょ》一いち句く，以及與荀勗論ろん音律おんりつ之の事こと。
  9. ^ 《世よ說せつ新語しんご》術じゅつ解かい、《晉すすむ書しょ》樂らく志こころざし上じょう
  10. ^ 《世よ說せつ新語しんご》術じゅつ解かい劉りゅう孝たかし標注ひょうちゅう、《太平たいへい御覽ごらん》卷まき十じゅう六ろく引《晉すすむ諸公しょこう贊さん》
  11. ^ 《晉すすむ書しょ》律りつ曆れき志こころざし。《晉すすむ書しょ》樂らく志こころざし則そく因襲いんしゅう《世よ說せつ新語しんご》，謂いい“勗つとむ以校己おのれ所しょ治ち鐘鼓しょうこ金石かねいし絲竹いとたけ，皆みな短たん校こう一いち米まい。”又また加か上じょう“于此伏ふく咸之妙みょう，復ふく徵ちょう咸歸”之これ語ご。
  12. ^ 銅どう尺じゃく，《世よ說せつ新語しんご》術じゅつ解かい作さく周しゅう時どき玉だま尺じゃく，且謂「荀試以校己おのれ所しょ治ち鐘鼓しょうこ、金石かねいし、絲竹いとたけ，皆みな覺さとし短たん一いち黍きび」。「皆みな」指ゆび鐘鼓しょうこ金石かねいし絲竹いとたけ等とう，都と短たん了りょう一いち黍きび；意い指ゆび古こ尺しゃく長ちょう於荀勗つとむ所用しょよう之の尺しゃく。
  13. ^ 《世よ說せつ新語しんご》劉りゅう孝たかし標注ひょうちゅう引《晉すすむ後略こうりゃく》、干ひ寳たから《晉すすむ紀き》記載きさい與あずか之の不同ふどう：曹魏時じ杜もり夔所用しょよう尺じゃく，較古尺じゃく長ちょう四よん分ふん。荀勗依よ周しゅう禮あや積せき黍きび（或ある作さく粟あわ、米べい）為ため尺じゃく，則のり與あずか古制こせい相合そうごう。
  14. ^ 《初学しょがく記き》卷まき十じゅう六樂部引釋智匠《古今ここん樂らく錄ろく》：“杜もり摯以為ため嬴秦之これ末まつ，蓋ぶた苦く長城ちょうじょう之これ役やく，百姓弦鼗而鼓之。”
  15. ^ 15.0 15.1 《舊きゅう唐とう書しょ》音樂おんがく志こころざし：“阮咸，亦また秦はた琵琶びわ也。而項長ちょう過か於今制せい，列れつ十じゅう有ゆう三さん柱はしら。武たけ太ふとし后きさき時とき，蜀しょく人じん蒯明於古墓ぼ中ちゅう得とく之の。晉すすむ竹林ちくりん七賢圖阮咸所彈與此類，因いん謂いい之の阮咸。咸，晉すすむ世よ實じつ以善琵琶びわ知音ちいん律りつ稱しょう。”
  16. ^ 唐とう盧の言げん《盧の氏し雜ざつ說せつ》：“《晉すすむ書しょ》稱しょう阮咸善ぜん彈だん琵琶びわ。後こう有ゆう發はつ咸墓者しゃ，得とく琵琶びわ以瓦為之ためゆき，時人じじん不ふ識。以為咸墓中ちゅう所得しょとく，因いん名めい『阮咸』。”
  17. ^ 《太平たいへい廣こう記き》卷まき二に百ひゃく三引みびき《國史こくし纂異》：“元もと行くだり沖おき賓客ひんきゃく為ため太ふと常つね少しょう卿きょう時じ，有人ゆうじん於古墓ぼ中ちゅう得とく銅どう物ぶつ似に琵琶びわ，而身正せい圓えん，莫有識者ゆうしきしゃ。元もと視し之の曰：『此阮咸所造づくり樂らく也。』令れい匠たくみ人じん改あらため以木，為ため聲ごえ清雅せいが。今こん呼よび為ため『阮咸』是也これや。”
  18. ^ 金文きんぶん達たち《中國ちゅうごく古代こだい音樂おんがく史し》，153頁ぺーじ
  19. ^ 阮及其樂人じん樂らく事ごと. [2010-09-06]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2009-09-25）. 
  20. ^ 《文選ぶんせん》卷まき二に十じゅう一いち

參考さんこう書目しょもく

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  1. 《晉すすむ書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
  2. 吉よし联抗，1982，《魏ぎ晋すすむ南北なんぼく朝あさ音おと乐史料りょう》，上海しゃんはい：上海しゃんはい文ぶん艺出版しゅっぱん社しゃ
  3. 余よ嘉よしみ錫すず，1983，《世よ說せつ新語しんご箋疏》，北京ぺきん：中華ちゅうか書しょ局きょく
  4. 金文きんぶん达，1994，《中国ちゅうごく古代こだい音おん乐史》，北京ぺきん：人民じんみん音おん乐出版しゅっぱん社しゃ
  5. 許もと嘉よしみ璐，2002，《中国ちゅうごく古代こだい衣食住いしょくじゅう行ぎょう》，北京ぺきん：北京ぺきん出版しゅっぱん社しゃ。ISBN 7-200-00012-4
  6. 楊勇，2006，《世よ說せつ新語しんご校こう箋》，北京ぺきん：中華ちゅうか書しょ局きょく。ISBN 7-101-05110-3
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