馬うま燧ひうち

馬うま燧ひうち（726年ねん—795年ねん），字じ洵まこと美び，汝なんじ州しゅう郟城（今いま河南かなん省しょう郟縣）人にん。唐から朝あさ官員かんいん、武將ぶしょう、節度せつど使し

家いえ世よ

祖そ上じょう自じ右みぎ扶風遷居至いたり汝なんじ州しゅう。

• 五代ごだい祖そ：馬うま岫，梁りょう安やすし州しゅう刺史しし，西にし魏たかし授荊州しゅう刺史しし，西にし梁はり贈おく太ふと尉じょう、荊州牧まき，諡おくりな曰肅。
• 高祖こうそ：馬うま喬たかし卿きょう，梁りょう襄じょう州しゅう主おも簿ぼ。
• 曾祖そうそ：馬うま君くん才ざい，隋ずい末まつ為ため薊あざみ令れい。竇建德けんとく、高こう開ひらく道みち等とう攻おさむ逼四境さかい，以保境さかい功こう遷上大將軍だいしょうぐん、開府かいふ儀ぎ同どう三さん司し。唐から朝あさ建立こんりゅう後ご，奉たてまつ燕つばめ王おう李り藝げい表おもて入いれ奏そう，擢拜右みぎ武たけ候こう大將軍だいしょうぐん、封ふう南陽なんよう郡ぐん公おおやけ。尚書しょうしょ郎ろう李り華はな為ため其撰碑文ひぶん。
• 祖父そふ：馬うま珉，州しゅう舉明經けい高だか第だい，三命為開州萬歲令，官かん至いたり左ひだり玉だま鈐衛倉くら曹。贈おく工こう部ぶ尚書しょうしょ。
• 父親ちちおや：馬うま季き龍りゅう，武たけ后きさき時じ，建たて安王やすおう武たけ攸宜鎮守ちんじゅ薊あざみ州しゅう，在ざい其部下か任にん職しょく。開ひらき元年がんねん間あいだ，在ざい蕭しょう嵩かさ、李り暠手下か任にん右みぎ金吾きんご衛まもる郎ろう將はた、大同だいどう軍ぐん副使ふくし、嵐あらし州しゅう刺史しし。累るい贈おく尚書しょうしょ左ひだり僕ぼく射しゃ。
• 三さん兄けい：馬うま炫（713年ねん—791年ねん10月がつ4日にち），字じ抱だき元もと，任にん鄆州、閬州刺史しし、大だい理り少しょう卿きょう、潤うるう州しゅう刺史しし，宰相さいしょう柳やなぎ載の薦こも為ため太子たいし右みぎ庶子しょし，遷左散ち騎き常つね侍さむらい，轉てん刑部おさかべ侍さむらい郎ろう，以兵部ぶ尚書しょうしょ、漢かん陽ひ郡ぐん公おおやけ致仕ちし。年とし79卒そつ，贈おく太子たいし少しょう保ほ。子こ馬ば陶すえ，孫まご馬うま寅とら、馬うま貽慶、馬うま邈。

生平おいだいら

馬うま燧ひうち少しょう與あずか諸兄しょけい一いち起おこり學習がくしゅう，歎曰：「方かた天下でんか有事ゆうじ，丈夫じょうぶ當とう以功濟ずみ四海しかい，渠みぞ老ろう一いち儒哉？」，又また攻おさむ兵書へいしょ戰せん策さく，多た謀略ぼうりゃく。

天寶てんぽう十じゅう四よん載の（755年ねん），安やす史し之の亂みだれ爆發ばくはつ時じ，曾勸范陽（今北いまきた京きょう城西じょうさい南みなみ）留守るす賈循倒たおせ戈ほこ，事こと泄逃脫だっ。寶たから應おう中なか，被ひ澤さわ潞節度せつど使し李り抱だき玉だま推薦すいせん為ため趙ちょう城しろ尉じょう，知ち僕ぼく固かた懷ふところ恩おん必反。遷左武たけ衛まもる兵曹へいそう參さん軍ぐん。大だい曆こよみ十じゅう年ねん（775年ねん），任にん河陽かわよう三城みき使し。大だい曆こよみ十じゅう四よん年ねん（779年ねん），遷河東かわとう節度せつど使し，威い震ふるえ北方ほっぽう。建けん中ちゅう二に年ねん（781年ねん），加か檢校けんぎょう兵部ひょうぶ尚書しょうしょ，奉たてまつ詔みことのり討魏ぎ博はく叛將田た悅えつ，以解臨洺（今こん河北かほく永年えいねん）、邢州（今こん邢臺）之の圍かこえ。斬き田た悅えつ部將ぶしょう楊朝光こう以下いか5000餘人よにん，至いたり臨洺，大破たいは田でん悅えつ軍ぐん。以功加か尚書しょうしょ右みぎ僕ぼく射しゃ。

貞元さだもと元年がんねん（785年ねん）三さん月がつ，敗はい懷ふところ光こう軍ぐん於陶城じょう（今こん永えい濟わたる北きた），破やぶ懷ふところ光こう軍ぐん於長ちょう春宮とうぐう（今こん陝西せんせい大だい荔朝邑西北きた），懷ふところ光こう自殺じさつ，河中かわなか平定へいてい。遷光ひかり祿ろく大夫たいふ。貞元さだもと二に年ねん（786年ねん），吐蕃寇邊，攻おさむ陷おちい鹽しお（今いま寧やすし夏なつ鹽池しおいけ縣けん北きた）、夏なつ（今こん陝西せんせい橫山よこやま縣けん西にし）二に州しゅう，馬うま燧ひうち率りつ軍ぐん出擊しゅつげき。貞元さだもと三さん年ねん四よん月がつ（787年ねん5月がつ），因いん輕信けいしん吐蕃，會かい盟めい於平たいら涼すずか（今こん甘肅かんせい省しょう平たいら涼すずか市し），尚なお結ゆい贊さん預あずか先せん埋伏まいふく騎兵きへい於盟壇だん西部せいぶ，數すう萬吐蕃騎兵一起殺出，渾瑊逃脫，招致しょうち平たいら涼すずか會かい盟めい之これ劫こう，史し稱しょう平たいら涼すずか劫こう盟めい。吐蕃尚なお結ゆい贊さん設しつらえ下か的てき圈けん套，「唐とう之の名將めいしょう，李り晟あきら與あずか馬うま燧ひうち、渾瑊耳みみ，不ふ去さ三さん人にん，必為我わが憂ゆう」，果然かぜん被ひ奪だつ兵權へいけん，備受德とく宗むね冷ひや落。為ため司つかさ徒と兼けん侍さむらい中ちゅう。貞元さだもと五ご年ねん，馬うま燧ひうち和かず太ふとし尉じょう李り晟あきら的まと畫が相しょう入いれ凌しのげ煙けむり閣かく。貞元さだもと九きゅう年ねん，德とく宗むね於延のべ英すぐる殿どの召見馬ば燧ひうち，馬うま燧ひうち因いん為ため足あし疾やまし跌倒，皇帝こうてい親おや自じ扶起。貞元さだもと十じゅう一いち年ねん（795年ねん），病やまい逝，德とく宗そう為之ためゆき輟朝四日よっか，追贈ついぞう太ふとし尉じょう，諡號しごう莊そう武ぶ。

子孫しそん

• 馬うま彙，太ふと僕ぼく少しょう卿きょう
  • 馬うま赦，左ひだり衛まもる倉くら曹參軍ぐん
  • 馬うま○，右みぎ清道きよみち率りつ府ふ倉くら曹參軍ぐん
• 馬うま暢とおる，少しょう府ふ監かん
  • 馬うま繼つぎ祖そ，殿中でんちゅう少しょう監かん

影かげ視し作品さくひん

中廣なかひろ新聞しんぶん網もう午うま夜よる奇き譚たん節目ふしめ曾製播以馬ば燧ひうち為ため主ぬし角かく之の廣こう播劇「大だい唐から莊そう武ぶ」。

注釋ちゅうしゃく

前任ぜんにん： 李り晟あきら

唐から朝あさ司つかさ徒と 787年ねん—795年ねん

繼つぎ任にん： 李り抱だき真しん