楊寬

  此條目め頁ぺーじ的てき主題しゅだい是ぜ中國ちゅうごく歷史れきし學がく家か楊寬。關せき於北きた周あまね官員かんいん，請見「楊寬 (北きた周あまね)」。

楊寬
字じ	寬ひろし正ただし
出生しゅっしょう	1914年ねん2月がつ6日にち 中華民國ちゅうかみんこく浙江せっこう省しょう青あお浦うら縣けん白しろ鶴江つるえ鎮
逝世	2005年ねん9月がつ1日にち(2005歲さい—09—01)（91歲さい） 美國びくに佛ふつ羅ら里さと達たち州しゅう邁阿密みつ市し
籍せき貫ぬき	浙江せっこう省しょう青あお浦うら縣けん
配偶はいぐう	陳ちん荷に靜せい
兒女じじょ	楊善群ぐん（長子ちょうし） 楊義群ぐん（次子じし） 楊師群ぐん（三子みつご）
父母ちちはは	楊公衡（父ちち）
學歷がくれき 光ひかり華はな大學だいがく（今いま華はな東ひがし師範しはん大學だいがく）國文學こくぶんがく系けい
學術がくじゅつ工作こうさく
主要しゅよう領域りょういき	中國ちゅうごく上古じょうこ史し、先さき秦はた史ふみ
著名ちょめい作品さくひん	《戰國せんごく史し》 《中國ちゅうごく冶鐵技術ぎじゅつ發展はってん史し》 《中國ちゅうごく古代こだい陵りょう寢ね制度せいど史し研究けんきゅう》 《中國ちゅうごく古代こだい都城みやこのじょう制度せいど史し研究けんきゅう》 《西にし周しゅう史し》 《中國ちゅうごく上古じょうこ史し導しるべ論ろん》 《戰國せんごく史料しりょう編へん年ねん輯證》

楊寬（1914年ねん2月がつ6日にち—2005年ねん9月がつ1日にち），字じ寬ひろし正ただし，江蘇こうそ青あお浦うら（今いま上海しゃんはい市し青あお浦うら區く）人にん，中國ちゅうごく歷史れきし學がく家か。其治學がく涉わたる及墨ぼく子こ、古史こし傳說でんせつ、西にし周しゅう史し、戰國せんごく史し、科技かぎ史し和わ制度せいど史し等とう諸多しょた領域りょういき。被ひ稱しょう為ため「古史こし辨べん殿軍でんぐん」，被ひ認みとめ為ため是ぜ「古史こし辨べん派は」的てき重要じゅうよう人物じんぶつ。

生平おいだいら

1914年ねん農のう曆れき正月しょうがつ，楊寬出生しゅっしょう於青あお浦うら縣けん白しろ鶴江つるえ鎮，其父楊公衡為中ちゅう醫い。1919年ねん秋あき進入しんにゅう鶴つる溪けい小學しょうがく讀書どくしょ。1926年ねん夏なつ考こう入省にゅうしょう立りつ蘇州そしゅう中學ちゅうがく，1932年ねん考こう入いれ上海しゃんはい光こう華はな大學だいがく（今いま華はな東ひがし師範しはん大學だいがく）國文學こくぶんがく系けい，1936年ねん畢業，期間きかん曾師從したがえ呂りょ思おもえ勉つとむ、蔣維喬たかし、錢ぜに基もと博はく等とう學者がくしゃ。

1936年ねん參與さんよ上海しゃんはい市立しりつ博物館はくぶつかん籌建工作こうさく，不ふ久ひさ與あずか陳ひね荷に靜せい成婚せいこん。30年代ねんだい後期こうき抗戰こうせん開始かいし，為ため此楊寬ひろし辭去じきょ廣東かんとん省しょう勷勤大學だいがく教職きょうしょく，1940年ねん4月がつ與あずか化學かがく史家しか黃き素封そほう赴蘇そ北きた江蘇こうそ文化ぶんか社しゃ從事じゅうじ抗日こうにち宣傳せんでん工作こうさく，於當年ねん12月回かい上海しゃんはい。1941年ねん2月がつ與あずか童わらわ書しょ業ぎょう去さ蘇そ北きた，並なみ從事じゅうじ戰國せんごく史し工作こうさく。1942年ねん1月がつ，楊寬與あずか其師呂りょ思おもえ勉つとむ、其友童わらわ書しょ業ぎょう各自かくじ回かい到いた家鄉かきょう隱居いんきょ避難ひなん，期間きかん利用りよう近きん3年ねん研究けんきゅう和わ撰せん寫うつし《戰國せんごく史料しりょう編へん年ねん輯證》。1945年ねん後ご，楊寬作為さくい上海しゃんはい市し博物館はくぶつかん復ふく館かん辦事處しょ主任しゅにん，經けい努力どりょく將はた抗戰こうせん時期じき關せき閉的博物館はくぶつかん重おも新しん恢復かいふく，並なみ被ひ任命にんめい為ため館長かんちょう。1946年ねん為ため光ひかり華はな大學だいがく歷史れきし系けい教授きょうじゅ。

中華人民共和國ちゅうかじんみんきょうわこく成立せいりつ後ご，楊寬仍擔任たんにん重じゅう建けん後ご的てき上海しゃんはい博物館はくぶつかん館長かんちょう，兼任けんにん上海しゃんはい市し文物ぶんぶつ管理かんり委員いいん會かい秘書ひしょ長ちょう。1953年ねん1月がつ，兼任けんにん復ふく旦だん大學だいがく歷史れきし系けい教授きょうじゅ，主おも講こう「春秋しゅんじゅう戰國せんごく史し」與あずか「先さき秦しん史料しりょう學がく」，1959年ねん調ちょう任にん上海しゃんはい社會しゃかい科學かがく院いん歷史れきし所しょ副ふく所長しょちょう，1970年ねん又また調しらべ回復かいふく旦だん大學だいがく歷史れきし系けい工作こうさく。期間きかん經歷けいれき一いち系列けいれつ的てき政治せいじ風波ふうは，如鎮壓ちんあつ反はん革命かくめい運動うんどう、三さん反たん五ご反はん運動うんどう、1954年ねん「胡えびす適てき思想しそう批判ひはん」運動うんどう、1955年ねん「肅清しゅくせい胡えびす風ふう反はん革命かくめい集團しゅうだん」運動うんどう、1957年ねん反はん右みぎ運動うんどう、1963年ねん四よん清きよし運動うんどう等ひとし。文化ぶんか大だい革命かくめい開始かいし後ご，楊寬因いん先さき前まえ對たい姚文元もと批判ひはん吳ご晗的てき觀點かんてん提出ていしゅつ過か意見いけん，一開始就成為了批鬥的對象，被ひ關せき入いれ「牛うし棚だな」改造かいぞう、下した五ご七なな幹みき校こう勞ろう動どう，1967年ねん其父去さ世よ，楊寬受影響えいきょう而無法ほう回かい鄉きょう，但ただし仍在鬥爭間隙かんげき進行しんこう學術がくじゅつ研究けんきゅう工作こうさく。1972年ねん1月がつ，專せん案あん小しょう組ぐみ對たい楊寬審しん查，結論けつろん是ぜ「反動はんどう學術がくじゅつ權威けんい，敵てき我わが矛盾むじゅん作さく人民じんみん內部矛盾むじゅん處理しょり」。因よし其早年ねん著述ちょじゅつ《商しょう鞅變法ほう》和かず《秦はた始はじめ皇すめらぎ》中ちゅう的てき觀點かんてん符合ふごう上層じょうそう領りょう導しるべ者しゃ「革命かくめい鬥爭」的てき需要じゅよう，楊寬獲得かくとく讚たたえ揚あげ。受其影響えいきょう，1974年ねん7月がつ至いたり8月がつ，他た被ひ指名しめい赴京參加さんか「法家ほうか著作ちょさく註釋ちゅうしゃく工作こうさく會議かいぎ」，1975年ねん1月がつ他た又また作為さくい全國ぜんこく人じん大だい代表だいひょう赴京參加さんか第だい四よん屆とどけ全國ぜんこく人民じんみん代表だいひょう大會たいかい。文革ぶんかく期間きかん，楊寬曾與郭沫若かくまつじゃく進行しんこう過か一いち次じ學術がくじゅつ討論とうろん。據よりどころ楊寬的てき自傳じでん所しょ述じゅつ，文革ぶんかく期間きかん及結束けっそく不ふ久ひさ後ご，楊寬的てき藏書ぞうしょ和わ存そん摺すり等とう曾被其長子ちょうし與あずか次子じし盜ぬすめ走はし，又また被ひ其小兒しょうに子こ與あずか兒こ媳「造反ぞうはん」，其家門もん被ひ多た次じ從したがえ外面がいめん釘くぎ死し，其中一いち次じ將はた楊寬80多た歲とし的てき岳父がくふ關せき了りょう12天てん。楊寬遂とげ宣せん佈與三さん子し斷絕だんぜつ父子ふし關係かんけい。

1984年ねん，楊寬因いん患有慢性まんせい病びょう，向むかい復ふく旦だん大學だいがく申請しんせい退すさ休きゅう，並なみ於同年どうねん5月がつ赴美國びくに邁阿密みつ定てい居きょ。2005年ねん9月がつ1日にち逝世。2012年ねん12月，其妻陳ひね荷に靜しずか亦また在ざい美國びくに去さ世よ。

學術がくじゅつ成就じょうじゅ

史學しがく成就じょうじゅ

楊寬被ひ譽ほまれ為ため「古史こし辨べん殿軍でんぐん」，被ひ認みとめ為ため是ぜ「古史こし辨べん派は」的てき重要じゅうよう人物じんぶつ。但ただし他た否認ひにん自己じこ是ぜ疑うたぐ古いにしえ派は、古史こし辨べん派は，認みとめ為ため「無論むろん疑うたぐ古こ、信しんじ古こ，講こう得とく對たい就可以採納さいのう」。其早年ねん出入でいり於「史料しりょう派は」，後ご又また受「史觀しかん派は」的てき影響えいきょう，在ざい晚年ばんねん對たい「史觀しかん派は」的てき弊へい病びょう做出反省はんせい後ご，終おわり臻於中正ちゅうせい切實せつじつ。

楊寬少年しょうねん時じ即そく有志ゆうし於學，其高中たかなか時代じだい專せん注ちゅう於墨ぼく學まなぶ研究けんきゅう及先さき秦しん史料しりょう的てき考こう辨べん。楊寬16歲さい時じ將はた其第一いち篇へん學術がくじゅつ論文ろんぶん《墨ぼく經けい校勘こうかん研究けんきゅう》投とう寄よせ到いた《燕つばめ京きょう學がく報ほう》上じょう，得え到いた主おも編へん容よう庚かのえ的てき讚たたえ許もと。

20世紀せいき二に三さん十じゅう年代ねんだい，「疑うたぐ古いにしえ派は」興起こうき。期間きかん有ゆう三次關於古史的大辯論影響較大，即そく「古史こし傳說でんせつ的てき真偽しんぎ」、「井田いだ制度せいど的てき有無うむ」、「中國ちゅうごく古代こだい社會しゃかい性質せいしつ的てき問題もんだい」。楊寬受其觸動どう，其學術がくじゅつ研究けんきゅう方向ほうこう開始かいし轉入てんにゅう中國ちゅうごく上古じょうこ史し領域りょういき。

楊寬曾說：

“ 由よし於史學がく工作こうさく者しゃ採用さいよう不同ふどう的てき觀點かんてん和わ方法ほうほう來らい從事じゅうじ各種かくしゅ重要じゅうよう問題もんだい的てき探索たんさく，逐漸形成けいせい不同ふどう的てき新しん學派がくは，特別とくべつ通過つうか上述じょうじゅつ三さん次じ大だい辯論べんろん之これ後ご，新興しんこう學派がくは有ゆう着ぎ進一しんいち步ふ的てき發展はってん，紛紛ふんぷん創そう辦新刊しんかん物ぶつ，推動學術がくじゅつ研究けんきゅう的てき進展しんてん。正當せいとう我わが開始かいし從事じゅうじ學術がくじゅつ研究けんきゅう之の際さい，不ふ僅受到三さん次じ大だい辯論べんろん的てき啟示けいじ，而且受到三個新學派興起的巨大影響。我わが一向主張兼采並納，擷長去さ短みじか，從したがえ而充實じゅうじつ和わ提ひさげ高だか自己じこ的てき研究けんきゅう能力のうりょく。 ”

從したがえ1933年ねん起おこり，他た分別ふんべつ以中國ちゅうごく上古じょうこ傳說でんせつ中ちゅう的てき人物じんぶつ為ため中心ちゅうしん，對たい其神話しんわ來らい源みなもと及其分合ぶんごう演えんじ變へん進行しんこう整理せいり，陸續りくぞく寫うつし成なり系列けいれつ論文ろんぶん。1937年ねん撰せん成なり《中國ちゅうごく上古じょうこ史し課程かてい講義こうぎ》，後こう修訂しゅうてい成なり《中國ちゅうごく上古じょうこ史し導しるべ論ろん》一いち書しょ，被ひ認みとめ為ため是ぜ中國ちゅうごく上古じょうこ史し研究けんきゅう領域りょういき的てき開ひらき創そう性せい著作ちょさく之の一いち。其中他た提出ていしゅつ的てき「神話しんわ分化ぶんか學說がくせつ」，被ひ認みとめ為ため是ぜ對たい顧頡剛つよし「層そう累るい地ち造成ぞうせい的てき中國ちゅうごく古史こし」說せつ的てき發展はってん和わ補充ほじゅう，並なみ得え到いた顧本人的じんてき肯定こうてい，成なり為ため顧頡剛つよし開ひらき創そう的てき「古史こし辨べん派は」的てき重要じゅうよう後繼こうけい者しゃ。史學しがく家か童わらわ書しょ業ぎょう稱しょう楊寬為ため：「顧頡剛つよし先生せんせい以後いご，集しゅう『疑うたぐ古いにしえ』的てき古史こし學がく大成たいせい的てき人じん。」日本にっぽん歷史れきし學がく家か貝かい冢茂樹じゅ評價ひょうか：「從したがえ疑うたぐ古いにしえ派は中ちゅう出現しゅつげん了りょう像ぞう楊寬先生せんせい這樣的てき人物じんぶつ，在ざい充分じゅうぶん攝取せっしゅ釋しゃく古いにしえ派は的てき方法ほうほう和わ成果せいか的てき同時どうじ，正せい積極せっきょく開拓かいたく一個可以推動現代古史研究前進途徑，可か以稱為ため『新釋しんしゃく古いにしえ派は』的てき新しん境地きょうち。」

後こう其學術がくじゅつ興趣きょうしゅ又また由よし上古じょうこ史し轉向てんこう戰國せんごく史し，潛せん居きょ故鄉こきょう青あお浦うら撰せん寫うつし《戰國せんごく史料しりょう編へん年ねん輯證》，為ため日び後ご鑄い就《戰國せんごく史し》奠定了りょう基礎きそ。20世紀せいき50年代ねんだい，楊寬開始かいし探索たんさく中國ちゅうごく古代こだい冶鐵技術ぎじゅつ發展はってん史し、西にし周あまね的てき社會しゃかい結構けっこう和かず禮あや制せい，著ちょ有ゆう《西にし周しゅう史し》《古史こし新しん探さがせ》；80年代ねんだい應おう日本にっぽん學界がっかい邀請講こう學がく，完成かんせい《中國ちゅうごく古代こだい陵りょう寢ね制度せいど史し研究けんきゅう》《中國ちゅうごく古代こだい都城みやこのじょう制度せいど史し研究けんきゅう》。楊寬共ども出版しゅっぱん專せん著ちょ十じゅう餘よ部ぶ，發表はっぴょう論文ろんぶん360餘よ篇へん。此外，他た還かえ參與さんよ了りょう修訂しゅうてい《辭じ海うみ》古代こだい史し條目じょうもく、編へん繪え《中國ちゅうごく歷史れきし地圖ちず集しゅう》先さき秦しん部分ぶぶん、標しるべ點てん《宋そう史ふみ》等とう工作こうさく。

博物はくぶつ工作こうさく

楊寬被ひ認みとめ為ため是ぜ中國ちゅうごく博物館はくぶつかん事業じぎょう的てき先驅せんく。他た參與さんよ籌建了りょう上海しゃんはい市し博物館はくぶつかん，並なみ長期ちょうき擔任たんにん上海しゃんはい市し博物館はくぶつかん館長かんちょう；在ざい保護ほご國寶こくほう毛もう公こう鼎かなえ與あずか阻止そし山西さんせい渾源李り峪村出土しゅつど銅器どうき的てき盜ぬすめ運うん等とう方面ほうめん作出さくしゅつ了りょう貢獻こうけん。

軼事いつじ

1970年ねん，楊寬從したがえ五ご七なな幹みき校こう調しらべ離はなれ。調しらべ任にん後ご，因いん教きょう工こう早さ就認識にんしき他た，稱たたえ他た為ため「楊先生せんせい」，但ただし工こう宣せん隊長たいちょう聽後當とう眾宣佈楊寬ひろし這類「被ひ改造かいぞう對象たいしょう」不ふ配はい稱しょう「先生せんせい」，只ただ能のう叫さけべ「老ろう楊」。這使得とく楊寬本人ほんにん一いち直ちょく耿耿於懷：「從したがえ此，有ゆう些人就不敢招呼よび我わが，或ある稱たたえ我わが『老ろう楊』而不再さい稱しょう『先生せんせい』了りょう。」

楊寬也長於考古こうこ，授課時じ喜き歡用出土しゅつど文獻ぶんけん來らい佐さ證しょう自己じこ的てき論點ろんてん。此外，他た常つね使用しよう帶たい有ゆう上海しゃんはい口こう音おん的てき普通ふつう話ばなし。

著作ちょさく

楊寬的てき著作ちょさく有ゆう《戰國せんごく史し》、《中國ちゅうごく冶鐵技術ぎじゅつ發展はってん史し》、《中國ちゅうごく古代こだい陵りょう寢ね制度せいど史し研究けんきゅう》、《中國ちゅうごく古代こだい都城みやこのじょう制度せいど史し研究けんきゅう》、《西にし周しゅう史し》、《中國ちゅうごく上古じょうこ史し導しるべ論ろん》、《戰國せんごく史料しりょう編へん年ねん輯證》等とう。