張ちょう光ひかり憻

張ちょう光ひかり憻
字じ	子こ明あきら
號ごう	菊きく溪けい
初はつ名な	張ちょう登のぼる憻
出生しゅっしょう	1833年ねん (1833)
逝世	1914年ねん10月がつ18日にち(1914歲さい—10—18)（80—81歲さい）
親おや屬ぞく 父親ちちおや 張ちょう登のぼり桂かつら 母親ははおや 尊みこと女おんな氏し玉梨たまなし 妻つま 陳ちん氏し忭 范氏洽あまね 黎はじむ氏し釵 楊氏簪かんざし 范氏平ひらた 陶とう氏し鐘がね

張ちょう光ひかり憻（越えつ南みなみ語ご：Trương Quang Đản／張ちょう光ひかり憻，1833年ねん—1914年ねん10月がつ18日にち），本名ほんみょう張ちょう登のぼる憻，建けん福ぶく帝みかど即位そくい後ご，避諱「登とう」字じ，改あらため今いま名めい。字じ子こ明あきら，號ごう菊きく溪けい。越こし南みなみ阮朝官員かんいん。

生平おいだいら

張ちょう光ひかり憻是廣義こうぎ省しょう思おもえ義よし府ふ平山ひらやま縣けん人ひと，明あかり命いのち十じゅう四よん年ねん（1833年ねん）七なな月がつ，在ざい順化じゅんか京きょう城じょう出生しゅっしょう。其父是ぜ輔政大臣だいじん綏盛郡こおり公こう張ちょう登のぼり桂かつら，其母是ぜ尊みこと女おんな氏し玉梨たまなし。

嗣德八はち年ねん（1855年ねん），張ちょう光ひかり憻在鄉ざいきょう試ためし乙おつ卯う科か承うけたまわ天てん場中ばなか考こう中ちゅう秀才しゅうさい。嗣德二に十じゅう一いち年ねん（1868年ねん），張ちょう光ひかり憻領兵へい前ぜん往諒りょう山さん清きよし剿清朝あさ股また匪，接せっ連れん獲え勝かち，被ひ任命にんめい為ため安定あんてい縣けん知ち縣けん。後こう升ます任にん清きよし化か山やま防ぼう使し。嗣德二に十じゅう八はち年ねん（1875年ねん），升ます任にん清きよし化か布ぬの政せい使し，兼山かねやま防ぼう使し。

嗣德三さん十じゅう二に年ねん（1879年ねん），張ちょう光ひかり憻署寧やすし太ふとし總督そうとく，兼けん充たかし靖やすし邊べ副使ふくし，總督そうとく諒りょう平ひらた寧やすし太ふとし軍務ぐんむ，時じ稱たたえ「三さん印しるし節度せつど使し」。在ざい法ほう國こく軍隊ぐんたい侵略しんりゃく北きた圻期間きかん，他た協同きょうどう清朝せいちょう軍隊ぐんたい對抗たいこう法ほう軍ぐん的てき入いれ侵おかせ。但ただし被ひ法ほう軍ぐん擊げき敗はい，北きた寧やすし失陷しっかん。嗣德三さん十じゅう六ろく年ねん（1883年ねん），阮朝朝あさ廷與法ほう國こく簽訂《第だい一いち次じ順化じゅんか條約じょうやく》。阮朝派は吏部尚書しょうしょ阮仲合なからい前ぜん往北圻，要求ようきゅう北きた圻的越えつ南みなみ軍隊ぐんたい放棄ほうき抵抗ていこう，但ただし遭到張ちょう光ひかり憻和黃き繼つぎ炎えん的てき拒絕きょぜつ。

越えつ南みなみ淪為法ほう國こく的てき保護ほご國こく之これ後ご，張ちょう光ひかり憻被召回順化じゅんか京きょう城じょう。他た遭到彈劾だんがい，降職こうしょく為ため廣治ひろじ巡めぐ撫なで。尊みこと室しつ說せつ起おこり兵へい反抗はんこう法ほう國こく的てき殖民しょくみん統治とうち，失敗しっぱい後ご，挾はさみ持じ咸宜帝みかど逃往廣治ひろじ省しょう，受到張ちょう光ひかり憻的禮れい待まて，接せっ應おう進入しんにゅう廣治ひろじ城じょう。尊みこと室しつ說せつ奉たてまつ咸宜帝みかど出奔しゅっぽん新所しんしょ城じょう，但ただし慈裕、莊そう懿、學がく妃ひ三宮さんのみや拒絕きょぜつ前ぜん往，便びん由ゆかり張ちょう光ひかり憻護送ごそう回かい到いた了りょう順化じゅんか。

同慶どうけい元年がんねん（1886年ねん），同慶どうけい帝みかど降くだ張ちょう光ひかり憻為廣義こうぎ布ぬの政せい使し。成なり泰たい元年がんねん（1889年ねん），成なり泰たい帝みかど繼つぎ位い，張ちょう光ひかり憻被任命にんめい為ため第だい四よん輔政大臣だいじん，領りょう吏部尚書しょうしょ，充たかし機密きみつ院いん大臣だいじん，與あずか綏理王おう阮福綿めん寊、懷ふところ德とく郡ぐん王おう阮福綿めん㝝、阮仲合なからい共同きょうどう執と掌てのひら朝政ちょうせい。同年どうねん三さん月がつ，兼任けんにん國史こくし館かん總裁そうさい，但ただし兩個りゃんこ月がつ後ご因いん事務じむ繁しげ重おも，辭去じきょ總裁そうさい一いち職しょく。

成なり泰たい二に年ねん（1890年ねん）正月しょうがつ，張ちょう光ひかり憻升署しょ協きょう辦大學士がくし。同年どうねん三さん月がつ，改あらため領りょう禮れい部ぶ尚書しょうしょ。成なり泰たい三さん年ねん（1891年ねん）正月しょうがつ，實じつ授協辦大學士がくし。成なり泰たい四よん年ねん（1892年ねん）四よん月がつ，升ます署しょ東ひがし閣かく大だい學士がくし，後こう實じつ授。成なり泰たい八はち年ねん（1896年ねん）五ご月がつ，請辭輔政大臣だいじん之の職しょく獲え准じゅん。同年どうねん九きゅう月がつ，再任さいにん國史こくし館かん總裁そうさい，兼けん管かん國子くにこ監かん。成なり泰たい十じゅう年ねん（1898年ねん）正月しょうがつ，加か太子たいし少しょう傅でん銜。

成なり泰たい十じゅう二に年ねん（1900年ねん）十じゅう一いち月がつ，張ちょう光ひかり憻以太子たいし少しょう傅でん東ひがし閣かく大學だいがく士し充たかし國史こくし館かん總裁そうさい經けい筵むしろ講こう官かん兼けん管かん國子くにこ監かん身み份致事ちし。維新いしん二に年ねん（1908年ねん）九きゅう月がつ，獲え賜たまもの一いち面めん金きむ磬かおる。維新いしん六ろく年ねん（1912年ねん）三さん月がつ，張ちょう光ひかり憻八十じゅう大壽だいず，維新いしん帝みかど令れい廣義こうぎ省しょう臣しん前ぜん往家中ちゅう賜たまもの予よ銀ぎん幣ぬさ祝しゅく壽ことぶき。

維新いしん八はち年ねん八はち月がつ二に十じゅう九きゅう日にち（1914年ねん10月がつ18日にち），張ちょう光ひかり憻在家中いえじゅう去さ世よ，壽ことぶき八はち十じゅう二に歲さい，朝廷ちょうてい追贈ついぞう太ふと保たもて，賜たまもの諡おくりな文ぶん毅あつし。

作品さくひん

張ちょう光ひかり憻著有ゆう詩文しぶん集しゅう《張ちょう菊きく溪けい守もり拙つたな錄ろく》。

家庭かてい

妻妾さいしょう

• 一品いっぴん夫人ふじん陳ちん氏し忭，成なる泰たい十じゅう四年十一月十二日在春京去世。
• 二に房ぼう夫人ふじん范氏洽あまね，慈裕太ふとし太皇太后たいこうたいこう的てき姪めい女おんな。
• 第だい三さん夫人ふじん黎はじむ氏し釵
• 第だい四よん夫人ふじん楊氏簪かんざし
• 第だい五ご夫人ふじん范氏平ひらた
• 第だい六ろく夫人ふじん陶とう氏し鐘がね

子女しじょ

張ちょう光ひかり憻共有きょうゆう十じゅう五ご子し十じゅう八はち女じょ。

• 長子ちょうし張ちょう光ひかり恆つね，早はや夭
• 次子じし張ちょう光ひかり㥣，廕生
• 三子みつご張ちょう光ひかり愃，早はや夭
• 四よん子し張ちょう光ひかり愭，著作ちょさく
• 五ご子し張ちょう光惠みつえ，母はは阮氏籣
• 六ろく子し張ちょう光ひかり意い，母はは範はん氏し洽あまね，侍讀じどく學士がくし
• 七なな子し張ちょう光ひかり恂まこと，早はや夭
• 八子やこ張ちょう光ひかり恮，母はは楊氏簪かんざし，廕生
• 九きゅう子し張ちょう光ひかり慣，經歷けいれき
• 十じゅう子し張ちょう光ひかり恪つとむ，廕生
• 十じゅう一いち子し張ちょう光ひかり戀こい，廕生
• 十じゅう二に子し張ちょう光ひかり慰，母はは黎はじむ氏し釵，典てん簿ぼ
• 十じゅう三さん子し張ちょう光ひかり惪，廕生，正室せいしつ是延これのぶ祿ろく郡こおり公こう阮紳之これ女おんな
• 十四子としこ張ちょう光ひかり𢜫
• 十じゅう五ご子し張ちょう光ひかり卯う，早はや夭
• 長女ちょうじょ張ちょう氏し麗うらら婉，一品いっぴん夫人ふじん生せい，嫁よめ承うけたまわ派は阮謙之子ゆきこ阮譢
• 次女じじょ張ちょう氏し麗うらら姬ひめ，阮氏籣生
• 三さん女じょ張ちょう氏し麗うらら妙みょう，一品いっぴん夫人ふじん生せい，嫁よめ奇き偉えら郡こおり公こう阮文祥之よしゆき子こ阮文禩
• 四よん女じょ張ちょう氏し麗うらら奎，早はや夭
• 五女張氏麗娟
• 六ろく女じょ張ちょう氏し麗うらら姚，早はや夭
• 七なな女じょ張ちょう氏し麗うらら嫣，阮氏籣生
• 八女張氏麗妱，一いち品ひん夫人ふじん生せい
• 九女張氏麗娀，范氏洽あまね生なま，嫁よめ尊みこと室しつ栯
• 十じゅう女じょ張ちょう氏し麗うらら媖，早はや夭
• 十じゅう一いち女じょ張ちょう氏し麗うらら淑よし，楊氏簪かんざし生せい
• 十じゅう二女張氏麗娥，楊氏簪かんざし生せい，嫁よめ陳ひね叔璉
• 十じゅう三さん女じょ張ちょう氏し麗うらら妧，黎はじむ氏し釵生，嫁よめ文明ぶんめい殿どの大だい學士がくし尊みこと室しつ訢之子ゆきこ，秀才しゅうさい尊みこと室しつ訪おとずれ
• 十じゅう四よん女じょ張ちょう氏し麗うらら珠たま，嫁よめ總督そうとく尊みこと室しつ澹之子ゆきこ
• 十じゅう五ご女じょ張ちょう氏し麗うらら祿ろく
• 十じゅう六ろく女じょ張ちょう氏し麗うらら婷
• 十じゅう七なな女じょ張ちょう氏し麗うらら婔，早はや夭
• 十じゅう八はち女じょ張ちょう氏し麗うらら妤，早はや夭

參考さんこう文獻ぶんけん

• 《張ちょう族ぞく世よ譜ふ》，保ほ大だい元年がんねん版ばん，2010年ねん網もう絡からま整理せいり本ほん
• 越えつ南みなみ文ぶん《大南おおみなみ實錄じつろく》正編せいへん第だい六ろく紀き附ふ編へん