范檟

范檟
	大明だいめい淮安府ふ知ち府ふ
籍せき貫ぬき	浙江せっこう紹興しょうこう府ふ會かい稽縣民みん籍せき
字じ號ごう	字じ子こ美び
出生しゅっしょう	正月しょうがつ十じゅう二に日にち;
逝世	萬まん曆れき二に十じゅう五ご年ねん丁ちょう酉とり六ろく月がつ;
配偶はいぐう	娶めと沈氏
出身しゅっしん
	嘉よしみ靖やすし二に十じゅう八年己酉科舉人; 嘉よしみ靖やすし二に十じゅう九年庚戌科同進士出身;

范檟（1517年ねん—1597年ねん），字じ子こ美び，號ごう養やしなえ吾われ，浙江せっこう紹興しょうこう府ふ會かい稽縣人ひと，明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ。

生平おいだいら

嘉よしみ靖やすし二に十じゅう八はち年ねん（1549年ねん）己おのれ酉とり科か浙江せっこう鄉きょう試ためし第だい三さん十じゅう名めい舉人，二に十じゅう九きゅう年ねん（1550年ねん）庚かのえ戌いぬ科か會かい試ためし第だい六ろく十じゅう四よん名めい進士しんし^[1]^[2]。授工部ぶ虞おそれ衡司主事しゅじ，管かん節ぶし慎まき庫こ。補ほ刑部おさかべ廣東かんとん司し，明年みょうねん審決しんけつ關せき內，未み報命ほうめい就轉雲南うんなん司し員いん外郎ういろう，尋ひろ升ます本もと司郎しろう中ちゅう。嘉よしみ靖やすし三さん十じゅう八はち年ねん（1559年ねん）出だし任にん淮安府ふ知ち府ふ^[3]^[4]。著ちょ有ゆう《洗心せんしん居きょ格言かくげん》、《觀かん史し雅言がげん》二に卷かん、《首尾しゅび吟ぎん》等とう集しゅう。

家族かぞく

曾祖そうそ范鑣，曾任封ふう川かわ知ち縣けん；祖父そふ范垣；父ちち范琦，曾任新しん昌あきら縣けん典てん史し，封ふうじ奉たてまつ政せい大夫たいふ刑部おさかべ雲南うんなん司郎しろう中ちゅう。母はは黃き氏し。慈侍下か。兄あに相しょう、楠くすのき、梧、椿つばき、機き、本ほん。弟おとうと木き、槔（省しょう祭さい官かん）^[5]。

注釋ちゅうしゃく

^ 張ちょう朝ちょう瑞みず. 《皇すめらぎ明あかり贡举考こう》卷まき五ご. 《續ぞく修おさむ四よん庫こ全書ぜんしょ》史し部ぶ第だい828冊さつ.
^ 魯小俊しゅん，江こう俊しゅん偉えら著ちょ. 贡举志こころざし五ご种上じょう. 武漢ぶかん: 武漢ぶかん大學だいがく出版しゅっぱん社しゃ. 2009. ISBN 978-7-307-07043-1.
^ 《淮安府ふ志しむら·卷まき八はち》
^ 《浙江せっこう通どおり志こころざし》：范檟《獻けんじ徵ちょう錄ろく》字じ子こ美び，會かい稽人。嘉よしみ靖やすし進士しんし，授工部ぶ主事しゅじ，轉てん員外いんがい、郎ろう中ちゅう，出で知ち淮安府ふ。倭やまと驟犯鹽しお城じょう，轉うたて掠かすめ廟びょう灣わん，檟行次じ得とく報むくい，疾やまし馳はせ詣まい郡ぐん，自じ將卒しょうそつ屯たむろ菊花きっか溝みぞ，以捍城じょう，盡つき繕つくろえ兵へい械，宵よい嚴げん守備しゅび。時とき荒あら後のち府ふ藏ぞう空虛くうきょ，諸しょ軍ぐん所しょ給きゅう餉日千せん石せき，饋者三さん萬まん人にん，商賈しょうこ稀少きしょう，倉くら糧かて告つげ匱。檟掲榜増糴價招之，乃廟灣わん賊ぞく方かた，發はつ民みん屋や甓牆築ちく堡，因いん鹽しお商しょう積せき粟あわ為ため持久じきゅう計けい。檟慮餉不繼ままし，言げん於漕台だい，請發數すう萬金告糴湖廣，難なん之の。先さき是ぜ軍門ぐんもん已やめ截留運うん糧かて五ご萬まん石せき，檟擅發はつ銀ぎん三さん萬まん兩りょう，六道ろくどう往糴，五ご旬しゅん米まい至いたり，就船中ちゅう減價げんか糶せり之の，頃ころ得とく銀ぎん三さん萬償糴本而空獲米五萬石，軍ぐん興きょう給きゅう足あし，卒そつ以殲賊ぞく。會かい景けい王おう舟ぶね涉わたる淮，舳艫じくろ萬まん餘よ艘そう，羣盜知ち王おう重おも載の，出で謀はかりごと刼，布ぬの黨とう分ぶん徒と，往來おうらい窺伺。一日門卒報有貴客入潘氏園寓孥者曰有傳牌乎？曰否。命いのち詗之，報ほう曰從者しゃ衆しゅ而更出入でいり。檟心疑うたぐ為ため盜ぬすめ，陰かげ選せん健けん卒そつ數すう十じゅう，易えき衣ころも帽ぼう如莊農のう。曰：若わか往視其徒入にゅう肆者，陽ひ與あずか飲いん，飲いん中ちゅう挑與鬬相搏，縶以來いらい。卒そつ既すんで去さ，檟命輿こし謁客西門にしもん，過か街まち肆摶者しゃ前ぜん訴即收おさむ之の，得とく十じゅう七なな人にん，陽ひ怒いか曰：王おう舟方ふなかた至いたり暇ひま問とい汝なんじ鬬乎！叱しか令れい就系。入にゅう夜よる傳令でんれい儆備，漏も下しも二に十じゅう刻こく，出で諸しょ囚しゅう厲聲曰：汝なんじ輩やから謂いい官かん府ふ當とう出迎でむかえ王おう而欲乘じょう空虛くうきょ為ため亂みだれ，徒と送おく死し耳みみ！咸叩頭こうとう伏ふく，晨捕賊ぞく首しゅ已やめ遁。於是令れい飛ひ騎き馳はせ報ほう徐じょ揚よう諸しょ將しょう吏，而斃十じゅう七なな人にん於杖，餘あまり賊ぞく散ち潰つぶせ。後ご罷やめ歸き。
^ 龔延明主めいしゅ編へん. 天てん一阁藏明代科举录选刊登とう科か录点てん校本こうほん. 寧やすし波は: 寧やすし波なみ出版しゅっぱん社しゃ. 2016. ISBN 978-7-5526-2320-8. 《天てん一閣藏明代科舉錄選刊.登とう科か錄ろく》之の《嘉よしみ靖やすし二に十じゅう九年庚戌科殿試登科錄》

參考さんこう文獻ぶんけん

陶とう望のぞむ齡よわい《淮安府ふ知ち府ふ范先生せんせい檟墓誌し銘めい》

官かん銜
前任ぜんにん：劉りゅう崇たかし文ぶん	淮安府ふ知ち府ふ嘉よしみ靖やすし三さん十じゅう八はち年ねん（1559年ねん）任にん	繼つぎ任にん：李り幼よう滋しげる

[1] 張ちょう朝ちょう瑞みず. 《皇すめらぎ明あかり贡举考こう》卷まき五ご. 《續ぞく修おさむ四よん庫こ全書ぜんしょ》史し部ぶ第だい828冊さつ.

[2] 魯小俊しゅん，江こう俊しゅん偉えら著ちょ. 贡举志こころざし五ご种上じょう. 武漢ぶかん: 武漢ぶかん大學だいがく出版しゅっぱん社しゃ. 2009. ISBN 978-7-307-07043-1.

[3] 《淮安府ふ志しむら·卷まき八はち》

[4] 《浙江せっこう通どおり志こころざし》：范檟《獻けんじ徵ちょう錄ろく》字じ子こ美び，會かい稽人。嘉よしみ靖やすし進士しんし，授工部ぶ主事しゅじ，轉てん員外いんがい、郎ろう中ちゅう，出で知ち淮安府ふ。倭やまと驟犯鹽しお城じょう，轉うたて掠かすめ廟びょう灣わん，檟行次じ得とく報むくい，疾やまし馳はせ詣まい郡ぐん，自じ將卒しょうそつ屯たむろ菊花きっか溝みぞ，以捍城じょう，盡つき繕つくろえ兵へい械，宵よい嚴げん守備しゅび。時とき荒あら後のち府ふ藏ぞう空虛くうきょ，諸しょ軍ぐん所しょ給きゅう餉日千せん石せき，饋者三さん萬まん人にん，商賈しょうこ稀少きしょう，倉くら糧かて告つげ匱。檟掲榜増糴價招之，乃廟灣わん賊ぞく方かた，發はつ民みん屋や甓牆築ちく堡，因いん鹽しお商しょう積せき粟あわ為ため持久じきゅう計けい。檟慮餉不繼ままし，言げん於漕台だい，請發數すう萬金告糴湖廣，難なん之の。先さき是ぜ軍門ぐんもん已やめ截留運うん糧かて五ご萬まん石せき，檟擅發はつ銀ぎん三さん萬まん兩りょう，六道ろくどう往糴，五ご旬しゅん米まい至いたり，就船中ちゅう減價げんか糶せり之の，頃ころ得とく銀ぎん三さん萬償糴本而空獲米五萬石，軍ぐん興きょう給きゅう足あし，卒そつ以殲賊ぞく。會かい景けい王おう舟ぶね涉わたる淮，舳艫じくろ萬まん餘よ艘そう，羣盜知ち王おう重おも載の，出で謀はかりごと刼，布ぬの黨とう分ぶん徒と，往來おうらい窺伺。一日門卒報有貴客入潘氏園寓孥者曰有傳牌乎？曰否。命いのち詗之，報ほう曰從者しゃ衆しゅ而更出入でいり。檟心疑うたぐ為ため盜ぬすめ，陰かげ選せん健けん卒そつ數すう十じゅう，易えき衣ころも帽ぼう如莊農のう。曰：若わか往視其徒入にゅう肆者，陽ひ與あずか飲いん，飲いん中ちゅう挑與鬬相搏，縶以來いらい。卒そつ既すんで去さ，檟命輿こし謁客西門にしもん，過か街まち肆摶者しゃ前ぜん訴即收おさむ之の，得とく十じゅう七なな人にん，陽ひ怒いか曰：王おう舟方ふなかた至いたり暇ひま問とい汝なんじ鬬乎！叱しか令れい就系。入にゅう夜よる傳令でんれい儆備，漏も下しも二に十じゅう刻こく，出で諸しょ囚しゅう厲聲曰：汝なんじ輩やから謂いい官かん府ふ當とう出迎でむかえ王おう而欲乘じょう空虛くうきょ為ため亂みだれ，徒と送おく死し耳みみ！咸叩頭こうとう伏ふく，晨捕賊ぞく首しゅ已やめ遁。於是令れい飛ひ騎き馳はせ報ほう徐じょ揚よう諸しょ將しょう吏，而斃十じゅう七なな人にん於杖，餘あまり賊ぞく散ち潰つぶせ。後ご罷やめ歸き。

[5] 龔延明主めいしゅ編へん. 天てん一阁藏明代科举录选刊登とう科か录点てん校本こうほん. 寧やすし波は: 寧やすし波なみ出版しゅっぱん社しゃ. 2016. ISBN 978-7-5526-2320-8. 《天てん一閣藏明代科舉錄選刊.登とう科か錄ろく》之の《嘉よしみ靖やすし二に十じゅう九年庚戌科殿試登科錄》

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