范純仁ひとし

范純仁ひとし（1027年ねん—1101年ねん），字じ堯夫，蘇州そしゅう吳くれ縣けん（今いま江蘇ちぁんすー省しょう蘇州そしゅう市し）人にん，北きた宋そう政治せいじ家か范仲淹次子じし。皇すめらぎ祐ゆう元年がんねん進士しんし，從したがえ胡えびす瑗、孫まご復ふく學がく。

生平おいだいら

范純仁じん為ため人じん正せい派は，政治せいじ見解けんかい與あずか司馬しば光ひかり同屬どうぞく保守ほしゅ派は。熙寧二に年ねん（1069年ねん）七なな八はち月がつ間あいだ，純じゅん仁じん上書うわがき皇すめらぎ上じょう，公開こうかい指ゆび責せめ安やす石せき「掊剋財ざい利り」，他た因いん反對はんたい王おう安やすし石せき變へん法ほう遭貶逐。但ただし司馬しば光ひかり復ふく相しょう後ご，堅持けんじ要よう廢除はいじょ「青苗あおなえ法ほう」、「免役めんえき法ほう」時じ，范純仁じん對たい此不以為然しか。范純仁じん對たい司馬しば光ひかり說せつ：「新法しんぽう當とう廢はい，罷やめ其太甚者可也かなり，恢復かいふく差さ役やく法ほう一事いちじ，尤ゆう當とう熟じゅく講こう而緩行かんこう，不ふ然しか滋しげる為ため民みん病びょう。且宰相さいしょう職しょく在ざい求人きゅうじん，變へん法ほう非ひ所しょ先さき也。願ねがい司馬しば公こう虛心きょしん以延眾議，不ふ必謀自己じこ出で。謀はかりごと自己じこ出で，則のり諂諛得とく乘じょう間あいだ迎合げいごう矣！」他た希望きぼう司馬しば光ひかり虛心きょしん「以延眾論」，有可ゆか取と之これ處しょ的てき主張しゅちょう，盡つき量りょう採納さいのう。可か惜司馬しば光ひかり並なみ不ふ以此為ため意い，憤怒ふんぬ地ち說せつ：「子こ瞻、堯夫之これ論ろん，光ひかり不ふ敢苟同どう。募つの役やく病びょう民みん害がい國こく，百害ひゃくがい而無一利いちり，民みん皆みな厭いや而訟之の，何なに其子瞻、堯夫鍾情而不悟さとる！」只ただ把わ范純仁じん的てき看み法ほう當とう作さく耳みみ邊べ風ふう，盡つき廢はい新法しんぽう。蘇そ東ひがし坡、范純仁じん等とう人相にんそう當とう惆悵地ち嘆息たんそく：「奈何いかん又また一いち位い拗こじれ相しょう公おおやけ」。

范純仁ひとし總そう結ゆい自己じこ∶「吾われ生平おいだいら所しょ學がく，得とく之の忠ちゅう恕じょ二に字じ， 一生いっしょう用よう之の不盡ふじん」。范純仁じん告つげ誡子弟してい，德行とっこう成就じょうじゅ的てき關せき鍵かぎ就在以「責せめ人じん之の心こころ責せめ己おのれ，恕じょ己おのれ之の心しん恕じょ人じん」。范純仁じん死後しご諡おくりな「忠ちゅう宣せん」。妻つま王おう質ただし女おんな。有ゆう五ご子し范正民みん、范正平ひらた、范正思おもえ、范正路ろ及范正國こく，另有五ご名めい女兒じょじ分別ふんべつ嫁よめ給きゅう將しょう作さく監かん主おも簿ぼ崔ちぇ保たもつ孫まご、朝あさ請郎莊そう公おおやけ岳だけ、奉たてまつ議ぎ郎ろう司つかさ馬宏まひろし、承うけたまわ議ぎ郎ろう蔡轂及通つう直ちょく郎ろう郭かく忠孝ただたか。毛もう斌あきら公おおやけ之子ゆきこ毛もう祥さち公おおやけ是ぜ他た的てき女婿じょせい。

著作ちょさく

著しる有ゆう《范忠宣せん公こう集しゅう》五ご十じゅう卷かん，《臺たい諫論事ごと》五ご卷かん、《邊あたり防ぼう奏そう議ぎ》二に十じゅう卷かん。文集ぶんしゅう於南宋そう嘉よしみ定てい間あいだ由よし沈圻刊かん印しるし，遂とげ為ため定本ていほん，歷代れきだい遞有刊かん修おさむ。現存げんそん《范忠宣せん公こう集しゅう》二に十じゅう卷かん，有元ありもと天たかし曆れき元年がんねん刊本かんぽん、明あきら嘉よしみ靖やすし間あいだ刊本かんぽん、萬曆三十六年毛一鷺刊二范集本、清康きよやす熙合刊かん二に范集本ほん。四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん《范忠宣せん集しゅう》十じゅう八はち巻かん，奏そう議ぎ二に巻かん遺文いぶん一いち巻かん補ほ編へん一いち巻かん。

傳記でんき

李り之の儀ぎ《范忠宣せん公こう行狀ぎょうじょう》（《范忠宣せん公こう集しゅう》附ふ）、曾肇《范忠宣せん公こう墓誌ぼし銘めい》（《曲きょく阜集》卷まき三さん）、《宋そう史し》卷まき三さん一いち四よん本ほん傳でん。

參考さんこう書目しょもく

• 《宋そう史し·范純仁ひとし》

前任ぜんにん： 呂りょ公こう著ちょ	北きた宋そう尚書しょうしょ右みぎ僕ぼく射しゃ兼けん中書ちゅうしょ侍さむらい郎ろう 1088年ねん—1089年ねん	繼つぎ任にん： 劉りゅう摯
前任ぜんにん： 蘇そ頌	北きた宋そう尚書しょうしょ右みぎ僕ぼく射しゃ兼けん中書ちゅうしょ侍さむらい郎ろう 1093年ねん—1094年ねん	繼つぎ任にん： 韓かん忠ただし彥