アリストパネス
アリストパネス(
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生涯
アリストパネスの
作風
ペロポネソス
その他
プラトンの『
オクシリンコス・パピルスの
現存 する作品
日本語 訳
注釈
- ^ アガトーンの
初 優勝 を祝 う為 に本人 の邸宅 にて催 された宴 という設定 である。時 に紀元前 416年 [1]。 - ^ この
時点 で夜 が明 けて翌朝 になっていて、アリストデーモス自身 は寝起 きな上 に、まだうとうとしていた事 と、話 の最初 から立 ち会 っていなかった事 から、話 の大 部分 を憶 えておらず、要点 だけを掻 い摘 んで伝 えたとしている[4]。 - ^ 「サイコロが
投 げ上 げられている。危険 を冒 す行動 に出 てしまったということ。」[7]のことか。但 し、これは存疑 のあるフラグメントであるので、必 ずしもアリストパネスの詩 曲 の一部 だとは言 い切 れない。 - ^ アリストパネスと
同 時期 に活躍 した喜劇 詩人 エウポリスはその著 『バプタイ』の中 において、『騎士 』はアリストパネスと自分 との共 作 だと陳 べている。それに対 しアリストパネスは『雲 』の中 でエウポリスを剽窃 者 として嘲 っている[8]。 - ^
原典 において役名 は、デモステネスやニキアス同様 、単 に“下男 ”であり、区別 をつけるためにそれぞれ甲 ・乙 ・丙 と割 り振 られているだけであるが、便宜上 解 りやすくする為 に下男 ・甲 をデモステネス、下男 ・乙 をニキアス、下男 ・丙 をパプラゴニア人 と表記 したとしている[10][11]、またギリシア語 で「パプラゴニア人 」とは馬鹿 で頓 馬 な人間 の代名詞 である[12]。 - ^ ロジャーズの
英語 訳 に則 して“パプラゴーン(PAPHLAGON)”とここでは表 した[9]。他 に松平 千秋 訳 ではパプラゴニア人 [注釈 5]山田 恒人 訳 ではパファルゴニア人 [13]となっている。 - ^ クレオンに
擬 した登場 人物 であるパプラゴーン[注釈 6]役 の俳優 が報復 を恐 れ演 じるのを拒否 した為 、アリストパネス自身 がその役 を演 じたとされている[14][15]。 - ^
競演 時 の詩 曲 は断片 のみ現存 している[16]。第 三 位 (つまり最下位 だった)と評価 が低 かたことから、アリストパネスは再 び『雲 』を上演 して見物 を非難 しなければならないと考 えた。しかし書 き改 めに取 り掛 かったものの、さらに酷 い「失敗 」に出会 ったので、改訂 した劇 を世 に問 うことを中止 してしまった[17][18]。それは紀元前 418年 乃至 紀元前 417年 に近 いものと思 われる。ただ、この書 き改 めは折 に触 れ行 われたらしく、結果 前後 矛盾 などが生 じる事 となった[19]。現存 しているのはこの書 き改 められた第 2稿 である。 - ^ スーダ
辞典 及 びヒュポテシスなどに現存 しているテクストには無 い『平和 』からの引用 や解説 が見 られ、それは上演 されたとされている。また、ラヴェンナ本 及 びヴェネチア本 と呼 ばれる重要 な写本 についている解説 においても第 二 の『平和 』の存在 が言及 されてはいる。そして現 に第 二 の『平和 』とされるフラグメントも現存 している。しかし、それらの引用 者 はいずれも第 二 の『平和 』には言及 せず、単 に『平和 』からの引用 としている上 に、これらの引用 は誤記 や他 の詩 曲 の題名 の脱落 などによる誤写 に起因 するものとも考 えられる。フラグメントが現存 しているが故 に第 二 の『平和 』の存在 は否定 し得 ないが、さりとてこの詩 曲 はB.C.421年 に上演 してこそ意味 のある物 であり、再 上演 が実際 に行 われたのかについては疑念 を持 たざるを得 ない。その為 現存 しているテクストを第 1稿 と看做 す事 には疑義 や躊躇 いはあるものの、他方 再 上演 の如何 に関 わらず第 二 の『平和 』が第 一 の『平和 』を大幅 に改作 した物 であると看 てこれに鑑 み、フラグメントとして現存 している作品 を第 2稿 とすることもまた可能 と言 える。[20][21][22]。 - ^
2人 のアテネ人 が地上 に愛想 をつかして鳥 を集 め、空中 に城 を築 いて「鳥 の王国 」(Cloud cuckoo land)をつくる…。 - ^
同 じ『テスモポリア祭 を営 む女 たち』と題 するフラグメントが現存 している。しかしこちらは『テスモポリア祭 を祝 った女 たち』なる別 題 が示 す通 り続編 に当 たる。テスモポリア祭 が舞台 である事 については双方 同 じだが、『営 む女 たち』がその二日 目 、『祝 った女 たち』その三日 目 を主題 としており[23][24]、それ故 第 1稿 第 2稿 の区別 はできない。 - ^
現存 しているのは再 上演 (紀元前 405年 乃至 紀元前 404年 )に合 わせて書 き改 められた第 2稿 である。但 し写本 間 で一部 に齟齬 がある[25][26]。 - ^
紀元前 408年 にも『福 の神 』を競演 している。しかし、僅 か八 片 の短 い断片 が現存 しているのみならず、内 四 片 はその真偽 が疑 われてさえいる。それが為 に紀元前 388年 に競演 された『福 の神 』との関係 性 が不明 であり(再演 のために書 き直 された作品 なのか、又 は全 く異 なる作品 なのか)、それ故 第 1稿 第 2稿 の区別 はできない[27]。
出典
- ^
森 、新潮 、2006年 、p.6参照 - ^
森 、新潮 、2006年 、p.46~47(185C-E)、199~202参照 - ^
森 、新潮 、2006年 、p.57~70参照 - ^
森 、新潮 、2006年 、p.161参照 - ^
森 、新潮 、2006年 、p.161~162参照 及 び引用 - ^
森 、新潮 、2006年 、p.162参照 - ^
全集 4、岩波 、2009年 、p.420参照 - ^
高津 、1957年 、p.44、130訳註 参照 - ^ Rogers、Harverd、1924
年 - ^
全集 1『騎士 』、人文 、1961年 - ^
劇 集 『騎士 』、新潮 、1963年 - ^
高津 、1957年 、p.131訳註 参照 - ^ ホジャート、
平凡社 、1970年 、p.57参照 - ^
全集 1『騎士 』、人文 、1961年 、p.206参照 - ^ ホジャート、
平凡社 、1970年 、p.58参照 - ^
全集 4、岩波 、2009年 、p.331~333参照 - ^
全集 4、岩波 、2009年 、p.331参照 - ^
高津 、1957年 、p.151参照 - ^
高津 、1957年 、p.151~159参照 - ^
高津 、1956年 、p.10~11参照 - ^
全集 2、岩波 、2008年 、p.200~203参照 - ^
全集 4、岩波 、2009年 、p.311参照 - ^
呉 、1975年 、p.141参照 - ^
全集 4、岩波 、2009年 、p.317~324参照 - ^
高津 、1950年 、p.179~180訳註 、p.183参照 - ^
全集 3、岩波 、2008年 、p.380参照 - ^
全集 4、岩波 、2009年 、p.345、p.441参照
参考 文献
- 『ギリシア
喜劇 全集 』第 1巻 人文書院 1961年 - 『ギリシア
喜劇 全集 』第 2巻 岩波書店 2008年 - 『ギリシア
喜劇 全集 』第 3巻 岩波書店 2009年 - 『ギリシア
喜劇 全集 』第 4巻 岩波書店 2009年 - 『ギリシア
劇 集 』新潮社 1963年 - 『
蛙 』高津 春繁 訳 、岩波 文庫 、1950年 - 『
平和 』高津 春繁 訳 、岩波 文庫 、1956年 - 『
雲 』高津 春繁 訳 、岩波 文庫 、1957年 - 『
女 だけの祭 』呉 茂一 訳 、岩波 文庫 、1975年 - 『
饗宴 』 プラトーン著 、森 進一 訳 、新潮 文庫 、1968年 、2006年 [改版 ]元 版 『饗宴 』森 進一 訳 〈プラトーン名著 集 〉新潮社 、1964年
- 『
諷刺 の芸術 』 マシュー・ホジャート著 、山田 恒人 訳 、平凡社 、1970年 - Benjamin B. Rogers, ARISTOPHANES Ⅰ, "THE ACHARNIANS", "THE CLOUDS","THE KNIGHTS","THE WASPS", Cambridge, Harvard University Press, London, William Heinemann Ltd., 1924(First Printed),1967(Reprinted).