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アローエンブレム グランプリの鷹 - Wikipedia
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アローエンブレム グランプリの鷹たか

『アローエンブレム グランプリの鷹たか』（アローエンブレム グランプリのたか）は、東映動画とうえいどうが制作せいさくのテレビアニメ。1977年ねん9月22日にちから1978年ねん8月がつ31日にちまでフジテレビ系列けいれつで木曜もくよう19:00 - 19:30に放送ほうそう。全ぜん44話わ。

アローエンブレム グランプリの鷹たか
ジャンル カーレース
アニメ
原作げんさく 保富ほとみ康やすし午うま
監督かんとく りんたろう（前期ぜんき）
西沢にしざわ信孝のぶたか（後期こうき）
脚本きゃくほん 辻つじ真先まっさき、上原うえはら正三しょうさん、藤川ふじかわ桂かつら介かい
キャラクターデザイン 杉野すぎの昭夫あきお（原案げんあん）
野田のだ卓雄たくお、小泉こいずみ謙三けんぞう
メカニックデザイン 小林こばやし檀まゆみ
音楽おんがく 宮川みやがわ泰やすし
アニメーション制作せいさく 東映動画とうえいどうが
製作せいさく 東映動画とうえいどうが、フジテレビ
放送ほうそう局きょく フジテレビ
放送ほうそう期間きかん 1977年ねん9月がつ22日にち - 1978年ねん8月がつ31日にち
話はなし数すう 全ぜん44話わ
テンプレート - ノート
ポータル アニメ
画像がぞう外部がいぶリンク
アニメのワンシーン|英語えいご版ばんWikipedia

概要がいよう

いわゆるスーパーカーブームを受うけてこの1977年ねん秋あき（10月がつ初頭しょとう前後ぜんこう）には、カーレースアニメだけで『激走げきそう!ルーベンカイザー』（テレビ朝日てれびあさひ系けい）、『とびだせ!マシーン飛ひ竜りゅう』（東京とうきょう12チャンネル）、『超ちょうスーパーカー ガッタイガー』（同どう）、そして本ほん作さくと4本ほんも同時どうじに放送ほうそうが開始かいしされ、文字通もじどおりの競争きょうそう状態じょうたいとなった。このうち、3クール（9ヵ月かげつ）以上いじょう続つづいたのは本ほん作さくだけであり、残のこり3作さくは2クール前後ぜんこうで放送ほうそうを終了しゅうりょうした。本ほん作さくは、本来ほんらいの予定よていだった2クール以降いこうの延長えんちょうを成なし遂とげた。

なお、元々もともとの企画きかくは『グランプリの虹にじ』というタイトルの、女性じょせいレーサーによる少女しょうじょ向むけアニメの企画きかくだった。これは、当時とうじ少女しょうじょに対たいして人気にんきを誇ほこった『キャンディ・キャンディ』の影響えいきょうだろうとされている[1]。

蛭田ひるた充たかしによる漫画まんが版ばんが『テレビマガジン』誌上しじょうで連載れんさいされていたが、「街道かいどうレーサー編へん」のようにアニメ化かされていない時間じかん軸じくがメインとなったオリジナル展開てんかいの時期じきもある。ただし、最終さいしゅう話ばなしは本編ほんぺんの8輪りん車しゃ誕生たんじょうエピソードにつながる物語ものがたりとなっている。『テレビランド』連載れんさいの土山つちやまよしきによる漫画まんが版ばんはF0編へんをオミットし、鷹たか也がF1レースで優勝ゆうしょうするまでの過程かていを1年ねんをかけて丁寧ていねいに描写びょうしゃしたサクセスストーリーに徹てっしている。

ストーリー

レース中ちゅうの事故じこにより、一いち度どはレースの道みちを断念だんねんした轟とどろき鷹たか也。だが、今いま一いち度ど、香取かとりレーシングチームのドライバーとして、苦難くなんや挫折ざせつを味あじわいながらも自身じしんの経験けいけん、テクニックをマシンの設計せっけいに反映はんえいさせながら、トドロキスペシャルなどで名なうてのレーサー達たちを相手あいてに世界せかいのレースを戦たたかっていく。

登場とうじょう人物じんぶつ

轟とどろき鷹たか也
声こえ - 富山とみやま敬たかし
主人公しゅじんこうのレーサー。メカニックにも詳くわしく、自作じさくマシンでレースに参加さんかするもオイルスリップによりマシンをクラッシュさせてしまい、恐怖きょうふ心しんから車くるま嫌ぎらいになるが、ニックの説得せっとくにより彼かれの元もとで修業しゅぎょうし、後のちに香取かとりモータースにテストドライバー兼けんメカニックデザイナーとして入社にゅうしゃする。
F1・日本にっぽんグランプリで優勝ゆうしょうした後のちは、大作たいさくの遺言ゆいごんの答こたえを見みつけるべくレーサーから足あしを洗あらい、ロッキー山脈さんみゃくにある山荘さんそうでスキーヤーとして暮くらすが、レース界かいの現状げんじょうを知しり、F0に日本にっぽんチームのドライバーとして復帰ふっきする。
逢瀬おうせすず子こ
声こえ - 小山こやままみ
鷹たか也のチームメイトで香取かとりモータース社員しゃいん。社長しゃちょうの別荘べっそうを訪おとずれていた際さいにニックに連つれられてきた鷹たか也と出会であい、車くるま嫌ぎらいになってしまった鷹たか也を説得せっとくしてレースの世界せかいに復帰ふっきさせる。チームではメカニックを担当たんとうし、ラリーでは鷹たか也のナビゲーターを、F1/F0ではタイムキーパーを務つとめる。
逢瀬おうせ半はん五郎ごろう
声こえ - 野沢のざわ雅子まさこ
すず子この弟おとうと。スーパーカーやF1が大好だいすきで、その知識ちしき量りょうは大人おとな顔負かおまけ。鷹たか也を兄あにのように慕したう。
大日方おびなた勝まさる
声こえ - 野田のだ圭一けいいち（次回じかい予告よこくナレーションも兼任けんにん）
香取かとりモータース所属しょぞくのレーサーで、鷹たか也のチームメイトでありライバル。都市とし銀行ぎんこう頭取とうどりの父ちちを持もつが、自身じしんは家柄いえがらを鼻はなにかけず、正々堂々せいせいどうどうの勝負しょうぶに拘かかわる。
ロータスに移籍いせきして参加さんかした日本にっぽんグランプリで、鷹たか也にリードを許ゆるしたことから焦あせりが生うまれ、無茶むちゃな追おい越こしをかけるが前方ぜんぽう車しゃと接触せっしょくしマシンクラッシュ、炎上えんじょうしたマシンから逃にげ遅おくれ焼死しょうししてしまう。勝かちの死後しご、父ちちは息子むすこの悲願ひがんを果はたすべく香取かとりモータースのF0参戦さんせんを資金しきん面めんでバックアップしている。
香取かとり梨絵りえ
声こえ - 吉田よしだ理保子りほこ
香取かとりモータースの社長しゃちょう令嬢れいじょうだが、自身じしんもメカニックに詳くわしい。勝かちの婚約こんやく者しゃでもあった。
佐々木ささき課長かちょう
声こえ - 緒方おがた賢一けんいち
香取かとりモータース特別とくべつ開発かいはつ室しつの責任せきにん者しゃ。鷹たか也の上司じょうし的てき存在そんざいで、頭あたまに血ちが上のぼった時ときの彼かれのストッパー役やくでもある。
ニック・ラムダ
声こえ - 徳丸とくまる完かん
オーストリア出身しゅっしんのF1レーサーでフェラーリ所属しょぞく。マシンクラッシュで全身ぜんしんに火傷かしょうを負おい、顔かおは覆面ふくめんで隠かくされている。鷹たか也の才能さいのうにほれ込こんで厳きびしく鍛きたえ、彼かれを香取かとりモータースにレーサー兼けんメカニックデザイナーとして紹介しょうかいする。
車くるま大作たいさく（轟とどろきタクジ）
声こえ - 柴田しばた秀勝ひでかつ
「車くるまモータース」の社長しゃちょうで、ニックや豪ごう一郎いちろうの親友しんゆう。鷹たか也のピンチを幾度いくどとなく助たすけて、彼かれのレーサーとしての成長せいちょうを見守みまもっている。
その正体しょうたいは、15年ねん前まえに失踪しっそうし亡なくなっていたと思おもわれていた鷹たか也の父ちち・タクジ。レーサーとして活躍かつやくしていた頃ころ、練習れんしゅう中ちゅうの事故じこで妻つまに重傷じゅうしょうを負おわせてしまう。彼女かのじょの助言じょげんもあって引ひき続つづきレースに参加さんかするが、妻つまが死しぬとその事ことを負おい目めとして日本にっぽんを去さり、妻つまと新婚しんこん旅行りょこうで訪おとずれる予定よていだったキリマンジャロに身みを寄よせる。後のちに「車くるま大作たいさく」として日本にっぽんに戻もどる。
サファリラリーの最中さいちゅう、キリマンジャロで鷹たか也に看取みとられ最期さいごを迎むかえるが、その遺言ゆいごんの答こたえを探さがすべく、鷹たか也は一いち度どはレース界かいを去さる決意けついをする。
香取かとり豪つよし一郎いちろう
声こえ - 久松ひさまつ保夫やすお
香取かとりモータース社長しゃちょうで梨絵りえの父ちち。自身じしんもかつてはレーサーで、日本にっぽんの自動車じどうしゃ産業さんぎょう発展はってんのためにとF1に参戦さんせんし、時ときには自みずからピットで陣頭じんとう指揮しきを執とる。
ケン大坪おおつぼ
声こえ - はせさん治ち
レース専せん門もんのカメラマンで佐々木ささきの友人ゆうじん。少々しょうしょう胡散臭うさんくさい風貌ふうぼうだが、長年ながねんレースに携たずさわってきたことからその見みる目めは高たかい。
井村いむら正之まさゆき
声こえ - 加藤かとう修おさむ
大作たいさくや豪ごう一郎いちろうの親友しんゆうで、太平洋戦争たいへいようせんそうの特攻隊とっこうたいの生いき残のこり。鷹たか也のレース復帰ふっきに尽力じんりょくし、F0参戦さんせん時じには航空こうくう会社かいしゃの整備せいび員いんとしての地位ちいを利用りようして彼かれに強烈きょうれつなGを体験たいけんさせ、これに耐たえるよう助言じょげんする。後のちに香取かとりモータースのアトラクションコーチとなる。
ハンス・ローゼン
声こえ - 古川ふるかわ登志夫としお
一時いちじレースから足あしを洗あらった鷹たか也の後釜あとがまとして、ニックがスカウトしたオーストリア人じんレーサー。きざな性格せいかくだがその実力じつりょくは鷹たか也に劣おとっており、自身じしんが有利ゆうりな立場たちばで挑いどんだ富士ふじ障害しょうがい物ぶつレースでの敗北はいぼくで負まけを認みとめ、彼かれを生涯しょうがいのライバルとする。
F0では中近東ちゅうきんとうチームに所属しょぞくするが、ソビエトGPでのクラッシュで命いのちを落おとす。
パット・クラーク
声こえ - 山口やまぐち奈々なな
鷹たか也がスキーヤーとなっていた頃ころに知しり合あった女性じょせいで、スキーヤー兼けんレーサー。F0では唯一ゆいいつの女性じょせいレーサーとしてイギリスチームに所属しょぞくする。
イザベル
声こえ - 川島かわしま千代子ちよこ
鷹たか也がスペインGPで知しり合あった美少女びしょうじょ。鷹たか也と互たがいに強つよく惹ひかれあい、激はげしい恋こいに落おちる。
逢瀬おうせたま
声こえ - 坪井つぼい章子あきこ
鷹たか也のおば
声こえ - 野沢のざわ雅子まさこ
ナレーター / 鷹たか也のおじ
声こえ - 矢田やた耕司こうじ

登場とうじょうメカニック

トドロキスペシャル
T1は、香取かとりモータースが1977年ねんシーズンからのF1参戦さんせんに際さいし開発かいはつ。プロトタイプは6輪りん（後ご1軸じく並列へいれつダブルタイヤ）で、路面ろめんグリップ性能せいのうなどの向上こうじょうを図はかるため、轟とどろき鷹たか也の意見いけんを元もとに実戦じっせん用ようは前まえ2軸じく4輪りんでステアリングする8輪りん車しゃに設計せっけいが改あらためられた。テクニカルサーキット用ようである。
その後ごシーズン途中とちゅうから実戦じっせんでの経験けいけんをフィードバックし、同年どうねんフランスGPより、勾配こうばいサーキット用ようで常つねに最適さいてきなダウンフォースを得えられるように自動じどう可変かへんスポイラー[注ちゅう 1]を装備そうびしたT2、また同年どうねんイタリアGPから、高速こうそくサーキット用ように車輪しゃりん配置はいちを前後ぜんご2軸じくずつに改あらため、空気くうき抵抗ていこうを減へらし高速こうそく性能せいのうを改善かいぜんしたT3が現あらわれ、サーキットに応おうじて使つかい分わけることとなった。T3が轟とどろきの操縦そうじゅうにより同年どうねんの日本にっぽんGP決勝けっしょう（富士ふじ）で優勝ゆうしょうしている。
番組ばんぐみ中ちゅうでエンジン周まわりの説明せつめいなどはなかったが、当時とうじ発売はつばいされていた模型もけいの説明せつめい文ぶんには「水平すいへい対向たいこう12気筒きとう3000ccエンジン（最大さいだい出力しゅつりょく500ps/12000rpm）」を搭載とうさいするとしていた。
T3から車ぐるま大作たいさくが開発かいはつしたセンサータイヤと呼よばれるシステムが装着そうちゃくされたが、これは現在げんざいのABS（アンチロックブレーキ）システムに相当そうとうするものである[注ちゅう 2]。
なお、現実げんじつのF1レギュレーションでは、1983年ねんに4輪りんが明文化めいぶんかされ6輪りんや8輪りんのF1は存在そんざいしえなくなった。T2のような走行そうこう中ちゅうに可変かへんする空そら力りょくパーツは、1960年代ねんだい末まつにF1に空そら力りょくパーツが登場とうじょうしたごく初期しょきには存在そんざいしたが、すぐに「走行そうこう中ちゅうは動うごかさず、車体しゃたいに固定こていすること」という規制きせいが掛かけられたため[注ちゅう 3]、本ほん作さく放送ほうそう時点じてんで既すでに禁止きんしされており2010年ねんまでは存在そんざいできなかった（2011年ねんより「可変かへんリアウイング（ドラッグリダクションシステム）」が認みとめられた）。
テレビランド連載れんさい版ばんでは登場とうじょう経緯けいいが大おおきく異ことなっており、下したっ端ぱメカニックであるためF1開発かいはつ会議かいぎに口くちを挟はさむ権利けんりの無ない鷹たか也は、スクラップや古こタイヤ、カトリF1試作しさく車しゃの予備よびパーツをくすねて8輪りん車しゃを自作じさく、ニックが行おこなう試作しさく車しゃテスト走行そうこうにゲリラ参戦さんせんすることで、際立きわだった良よさの無なかった試作しさく車しゃを越こえるスピードとコーナリング性能せいのうを発揮はっき、（普通ふつうなら懲戒ちょうかい免職めんしょくものだが）香取かとり社長しゃちょうに認みとめられて8輪りん車しゃのアイデアが採用さいようされることとなった。
カトリ・スーパーロマン
香取かとりモータース製せいのスーパーカー。スペックは当時とうじのフェラーリ・512BBやランボルギーニ・カウンタックLP500Sなどのスーパーカーに匹敵ひってきする。1977年ねんのモンテカルロ・ラリーとサファリラリーにワークス参戦さんせん、後者こうしゃで優勝ゆうしょうしている。またレース専用せんようにワークスで改造かいぞうされたグループ5シルエットフォーミュラ仕様しようがあり、同年どうねんのル・マン24時じ間あいだレースで優勝ゆうしょうしている。くさび形がたのボディを持もつ2軸じく4輪りんのマシンだが、鷹たか也はモンテカルロ・ラリーで、乾燥かんそう路面ろめんに時ときおり混まじるアイスバーン対策たいさくとして後のち輪わに通常つうじょうのレーシングタイヤ以外いがいにスパイクタイヤを履はかせ、1軸じく並列へいれつダブルタイヤの6輪りん車しゃにする。モンテカルロでは大日向おおひなたとのバトルの末すえにクラッシュしてリタイヤしたものの、この多た輪わ車しゃの発想はっそうは後ごのトドロキスペシャルへと繋つながっていく。
F0サムライ
1978年ねんに施行しこうされた新しんレギュレーション「F0（エフゼロ）」に際さいし香取かとりモータースが開発かいはつ。同年どうねんの日本にっぽんGP（浅間あさま山麓さんろく）で轟とどろきの操縦そうじゅうにより優勝ゆうしょうしている。エンジンはガスタービンを用もちいている。
F0（エフゼロ）
旧きゅうソ連それんが赤あかい星ほしレーシングチームを結成けっせいし、宇宙うちゅう技術ぎじゅつを生いかしてF1で活躍かつやく、中東ちゅうとう産油さんゆ国こくも豊富ほうふなオイルマネーを使つかってF1に参入さんにゅうするなど、F1は国威こくい発揚はつようの場ばと化かしていた。負まけじとアメリカもビッグ3（GM、フォード、クライスラー）が資金しきんと技術ぎじゅつを出だし合あってオールアメリカレーシングチームを結成けっせいしたが、成績せいせきは全まったく振ふるわなかった。その原因げんいんがF1の細こまかなレギュレーションがシンプル＆ビッグ好このみのアメリカ人じんの性格せいかくに合あわないためと考かんがえたビッグ3は、F1のレギュレーションを全廃ぜんぱいして、アメリカ好このみの排気はいき量りょう無制限むせいげんという新しんレギュレーションを国際こくさい自動車じどうしゃ連盟れんめいに強引ごういんに認みとめさせた。各国かっこくが国威こくい掲揚けいようの場ばとして、強力きょうりょくなバックアップ体制たいせいを敷しいたが、日本にっぽんは政府せいふが積極せっきょく的てきではなく、資金しきん面めんで苦戦くせんしたが、大手おおて企業きぎょうの連合れんごうで香取かとりモータースをバックアップする体制たいせいを作つくり、資金しきん面めんでの問題もんだいが解消かいしょうし、各国かっこくと対等たいとうに戦たたかっている。

この他ほか、ライバルとなるF1マシンでフェラーリ・312T2、ロータス・78などが、またスーパーカーでは前述ぜんじゅつの512BBやカウンタックの他ほか、ランチア・ストラトスなどが登場とうじょう。当時とうじのアニメ作品さくひんでは珍めずらしく実在じつざいの車両しゃりょうが数多かずおおく登場とうじょうし、当時とうじの画が力りょく、技術ぎじゅつをもってリアルに描えがかれていた。

制作せいさくスタッフ

主題歌しゅだいか・挿入歌そうにゅうか

全曲ぜんきょくとも、作詞さくしは保富ほとみ康やすし午うま、作曲さっきょくは宮川みやがわ泰やすしによる。主題歌しゅだいかの編曲へんきょくも宮川みやがわ泰やすしが行おこなったが、挿入歌そうにゅうかの編曲へんきょくは武市たけいち昌久まさひさが担当たんとうした。

主題歌しゅだいかシングルは1977年ねん10月がつ発売はつばい（SCS-382）。挿入歌そうにゅうかの初出しょしゅつは1978年ねん2月がつ発売はつばいのサウンドトラックLP（CS-7051）だが、「太陽たいように走はしれ」と「燃もえろ青春せいしゅん」はシングルカット（SCS-400）もされた。

主題歌しゅだいか

オープニングテーマ「グランプリの鷹たか」
歌うた：水木みずき一郎いちろう、フィーリング・フリー
･1978年ねんにはキングレコードから池田いけだ鴻ひろしによるカバー版ばんが発売はつばいされた。
･2012年ねん公開こうかいの映画えいが『ヱヴァンゲリヲン新しん劇場げきじょう版ばん:Q』において、主要しゅよう登場とうじょう人物じんぶつの真希まき波は・マリ・イラストリアスが本ほん作品さくひんの主題歌しゅだいか「グランプリの鷹たか」をワンフレーズ「的まとを狙ねらえば外はずさない」と口くちずさむシーンがある[2]。
エンディングテーマ「レーサーブルース」
歌うた：水木みずき一郎いちろう

挿入歌そうにゅうか

「太陽たいように走はしれ」
歌うた：水木みずき一郎いちろう
「ちいさな思おもい」
歌うた：堀江ほりえ美都子みつこ
「燃もえろ青春せいしゅん」
歌うた：こおろぎ'73、若わか羽はね会かいコーラス
「CHEER UP! YOUNG FRIENDS」という英語えいご版ばんが「ささきいさお 英語えいご盤ばん/アニメヒットを歌うたう」に収録しゅうろくされた。

放送ほうそうリスト

話はなし数すう 初回しょかい放送ほうそう日び サブタイトル 脚本きゃくほん 演出えんしゅつ 作画さくが監督かんとく
1 1977年ねん
9月22日にち		 栄光えいこうへダッシュ! 辻つじ真先まっさき りんたろう 南条なんじょう文平ぶんぺい
2 9月29日にち いつか不死鳥ふしちょう（フェニックス）のように 上原うえはら正三しょうさん 芹川せりかわ有ゆう吾われ 白土しらつち武たけし
3 10月6日にち 怪物かいぶつマシーンに挑戦ちょうせん 川田かわた武範たけのり 森もり利夫としお
4 10月13日にち 明日あしたへのスピンターン 生なま頼よりゆき昭憲しょうけん 野田のだ卓雄たくお
5 10月がつ20日はつか 傷きずだらけの爆ばく走はし 研けん次郎じろう 富永とみなが貞義さだよし
6 10月27日にち 仮面かめん（マスク）のかげに炎ほのおが燃もえる 辻つじ真先まっさき 山吉やまよし康夫やすお 上村うえむら栄司えいじ
7 11月3日にち ロードグリップにかけろ 原田はらだ益次ますじ 鈴木すずき孝夫たかお
8 11月10日にち 吠ほえろ六ろく輪りん車しゃ りんたろう 南条なんじょう文平ぶんぺい
9 11月17日にち 激走げきそう500マイル 蕪木かぶらき登喜とき司つかさ 菊池きくち城しろ二に
10 11月24日にち 黒くろい氷こおりの恐怖きょうふ 石崎いしざきすすむ 富永とみなが貞義さだよし
11 12月1日にち おれのF1 8輪りん車しゃ 上原うえはら正三しょうさん 川田かわた武範たけのり 森もり利夫としお
12 12月8日にち スペイン愛あいの嵐あらし 生なま頼よりゆき昭憲しょうけん 青あお鉢はち芳信ほうしん
13 12月15日にち 奪うばわれた轟とどろきスペシャル 原田はらだ益次ますじ 谷口たにぐち守泰もりやす
14 12月22日にち ラ・マンチャの風車かざぐるま りんたろう 南条なんじょう文平ぶんぺい
15 12月29日にち 吠ほえろ ル・マン 小泉こいずみ謙三けんぞう 菊池きくち城しろ二に
16 1978年ねん
1月がつ5日にち		 勝まさった! おれは走はしった 山吉やまよし康夫やすお 上村うえむら栄司えいじ
17 1月がつ12日にち 明日あしたの凱歌がいかは俺おれのもの 辻つじ真先まっさき 小泉こいずみ謙三けんぞう 菊池きくち城しろ二に
18 1月がつ19日にち 田園でんえんに吠ほえるマシンたち 原田はらだ益次ますじ 鈴木すずき孝夫たかお
19 1月がつ26日にち シルバーストーンのしぶき 佐々木ささき勝利かつとし 小松原こまつばら一男かずお
20 2月がつ2日にち モンツアGP（グランプリ）前哨ぜんしょう戦せん 川田かわた武範たけのり 森もり利夫としお
21 2月がつ9日にち 男おとこが翼つばさをたたむ時とき 小泉こいずみ謙三けんぞう 菊池きくち城しろ二に
22 2月がつ16日にち F1日本にっぽんグランプリ 上原うえはら正三しょうさん 森下もりした孝三こうぞう 青あお鉢はち芳信ほうしん
23 2月がつ23日にち 父ちちに捧ささげるGP（グランプリ）優勝ゆうしょう 蕪木かぶらき登喜とき司つかさ 鈴木すずき孝夫たかお
24 3月2日にち そしてアフリカへ 生なま頼よりゆき昭憲しょうけん 菊池きくち城しろ二に
25 3月9日にち サファリ5000キロ 山吉やまよし康夫やすお 森もり利夫としお
26 3月16日にち キリマンジャロの誓ちかい 小泉こいずみ謙三けんぞう 野田のだ卓雄たくお
27 3月23日にち 東西とうざいに敵てきを迎むかえて 辻つじ真先まっさき 西沢にしざわ信孝のぶたか 富永とみなが貞義さだよし
28 3月30日にち ロッキー山さんに翼つばさたたんで 森下もりした孝三こうぞう 鈴木すずき康彦やすひこ
29 4月がつ6日にち ターゲットは鷹たか也だ! 藤川ふじかわ桂かつら介かい 小泉こいずみ謙三けんぞう
30 4月がつ13日にち 復帰ふっき第だい一いち戦せんに命いのちをかけろ 葛西かさい治おさむ 篠田しのだ章あきら
31 4月がつ20日はつか ロングビーチに迷まよえる鷹たか 辻つじ真先まっさき 山吉やまよし康夫やすお
32 4月がつ27日にち 炎ほのおのジェロニモ 森下もりした孝三こうぞう 上村うえむら栄司えいじ
33 5月4日にち 富士ふじ障害しょうがい物ぶつレース 西沢にしざわ信孝のぶたか 兼けん森もり義則よしのり
34 5月18日にち 生いき返かえれ!! サムライ 藤川ふじかわ桂かつら介かい 福島ふくしま和美かずみ 菊池きくち城しろ二に
35 5月25日にち 恐怖きょうふのF.0第だい一いち戦せん 案あん納おさめ正美まさみ 篠田しのだ章あきら
36 6月1日にち 嵐あらしのトレーニング 辻つじ真先まっさき 森下もりした孝三こうぞう 森もり利夫としお
37 6月15日にち ローレライは死しを招まねく?! 明あかり比ひ正行まさゆき 篠田しのだ章あきら
38 6月22日にち 風雲ふううんニュールブルクリング 西沢にしざわ信孝のぶたか 兼けん森もり義則よしのり
39 6月29日にち 激突げきとつ!! 死線しせんを越こえて 明あかり比ひ正行まさゆき 森もり利夫としお
40 7月がつ6日にち 炎ほのおと涙なみだのサーキット 案あん納おさめ正美まさみ 篠田しのだ章あきら
41 7月がつ20日はつか 走はしれ飛とべ野生やせいの鷹たか 藤川ふじかわ桂かつら介かい 川田かわた武範たけのり 上條かみじょう修おさむ
42 7月がつ27日にち モスクワに散ちったライバル 森下もりした孝三こうぞう 森もり利夫としお
43 8月がつ17日にち 浅間あさま燃もえゆ! 日本にっぽん最大さいだいのレース 辻つじ真先まっさき 明あかり比ひ正行まさゆき 篠田しのだ章あきら
44 8月がつ31日にち 鷹たかよ，雲くもの彼方かなたにはばたけ! 山吉やまよし康夫やすお 兼けん森もり義則よしのり

放送ほうそう局きょく

放送ほうそう時間じかんは個別こべつに出典しゅってんが提示ていじされているものを除のぞき、1978年ねん8月がつ中旬ちゅうじゅん - 9月がつ上旬じょうじゅん時点じてんのものとする[3]。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 鷹たか也がフライト中ちゅうの飛行機ひこうきの主翼しゅよくについているフラップを見みてヒントにした、という設定せってい。
  2. ^ なおABS（アンチロックブレーキ）システムを装備そうびしたF1マシンは1993年ねんのウィリアムズ・FW15Cで実現じつげんしているが、1994年ねんのハイテク規制きせいにより、93年ねんシーズンのみの使用しようとなった
  3. ^ 非常ひじょうに高たかい位置いちにマウントされバタバタ動うごく、といったような非常ひじょうに危あぶなっかしい、「リヒトホーヘンを思おもわせる」（第だい1次じ世界せかい大戦たいせんの時代じだいのパイロットのことだが、その愛あい機きである赤あかく塗ぬられた3葉よう機き「フォッカー Dr.I」のイメージ）ものまで現あらわれたという（レン・テリー『レーシングカー その設計せっけいの秘訣ひけつ』p.176）

出典しゅってん

  1. ^ 赤星あかほし政まさし尚なお、高橋たかはし和光かずみつ、早川はやかわ優ゆう「第だい3章しょう 恋こいも人生じんせいもアニメで知しった、そんなボクらの時代じだいがあった 37|『グランプリの鷹たか』の主役しゅやくは当初とうしょ、少女しょうじょドライバーだった！？」『懐なつかしのTVアニメ99の謎なぞ〈東映動画とうえいどうが 編へん〉』二見ふたみ書房しょぼう、1995年ねん1月がつ25日にち、ISBN 4-576-94199-2、99-100頁ぺーじ。
  2. ^ ton. (2021年ねん3月がつ31日にち). “エヴァンゲリオンでマリが歌うたっていた曲きょくは何なに？シン・エヴァ・Q・破やぶまで一挙いっきょに紹介しょうかい”. 無料むりょう歌詞かし検索けんさくサイトUtaTen. IBGメディア. 2021年ねん7月がつ13日にち閲覧えつらん。
  3. ^ 『アニメージュ』1978年ねん9月がつ号ごう『全国ぜんこく放映ほうえいリスト』59 - 61頁ぺーじ。
  4. ^ 『河北かわきた新報しんぽう』1978年ねん3月がつ2日にち - 4月がつ27日にち付づけ朝刊ちょうかん、テレビ欄らん。
  5. ^ 『福島ふくしま民みん報ほう』1977年ねん9月がつ22日にち - 1978年ねん8月がつ31日にち付づけ朝刊ちょうかん、テレビ欄らん。
  6. ^ 『日刊にっかんスポーツ』1977年ねん10月がつ11日にち - 1978年ねん3月がつ28日にち付づけテレビ欄らん。
  7. ^ 『福島ふくしま民みん報ほう』1977年ねん11月13日にち - 1978年ねん10月がつ15日にち付づけ朝刊ちょうかん、テレビ欄らん。
  8. ^ 『日刊にっかんスポーツ』1978年ねん1月がつ11日にち - 3月29日にち付づけテレビ欄らん。
  9. ^ 『日刊にっかんスポーツ』1977年ねん9月がつ22日にち - 1978年ねん8月がつ31日にち付づけテレビ欄らん。
  10. ^ 『山梨やまなし日にち日にち新聞しんぶん』1978年ねん3月がつテレビ欄らん。
  11. ^ a b c 『北國きたぐに新聞しんぶん』1978年ねん5月がつ18日にち付づけ朝刊ちょうかん、テレビ欄らん。

外部がいぶリンク

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アローエンブレム グランプリの鷹たか
 

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