アンデスオオカミ

アンデスオオカミ（Dusicyon hagenbecki）は、イヌ科かクルペオギツネ属ぞくに分類ぶんるいされる食肉しょくにく類るい。別名べつめいハーゲンベックオオカミ。

アンデスオオカミ
分類ぶんるい
ドメイン : 真ま核かく生物せいぶつ Eukaryota 界さかい : 動物界どうぶつかい Animalia 門もん : 脊索せきさく動物どうぶつ門もん Chordata 亜あ門もん : 脊椎動物せきついどうぶつ亜あ門もん Vertebrata 綱つな : 哺乳ほにゅう綱つな Mammalia 目め : ネコ目め Carnivora 科か : イヌ科か Canidae 属ぞく : クルペオギツネ属ぞく Dusicyon 種たね : アンデスオオカミ D. hagenbecki
学名がくめい
Dusicyon hagenbecki (Krumbiegel, 1949)
シノニム
Oreocyon hagenbecki Krumbiegel, 1949
和名わみょう
アンデスオオカミ
英名えいめい
Andean wolf

形態けいたい

体長たいちょう140cm。尾長おなが56cm。体高たいこう82cm。頸部の体毛たいもうは伸長しんちょうし鬣たてがみ状じょうになる。暗くら褐色かっしょくの長ながい体毛たいもうと、淡あわ灰色はいいろの短みじかい体毛たいもうで被おおわれる。

四肢ししはやや長ながい。

分類ぶんるい

頭骨とうこつとアンデス山脈あんですさんみゃく産さんとされる毛皮けがわから記載きさいされたが、生体せいたいの発見はっけん例れいはない。毛皮けがわの調査ちょうさからシェパードに近ちかいイヌとする説せつもあるが、毛皮けがわが取引とりひきされた1927年ねんにおいてアンデス山脈あんですさんみゃくでイヌが野生やせい化かした可能かのう性せいは低ひくいとされる。

人間にんげんとの関係かんけい

種たね小名しょうみょうhagenbeckiは本ほん種しゅの毛皮けがわを所有しょゆうしていたLorenz Hagenbeckへの献けんじ名めい。記載きさい者しゃのKrumbiegelは彼かれ自身じしんの所有しょゆうしていた正体しょうたい不明ふめいのイヌ科か動物どうぶつの頭骨とうこつとこの毛皮けがわを同一どういつの種たねのものと推測すいそくし記載きさいしたが、その頭骨とうこつは第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんで失うしなわれたとしており、これもあって本ほん種たねの実在じつざいは疑問符ぎもんふが付つくものとなっている。

関連かんれん項目こうもく

• イヌ科か
  • クルペオギツネ属ぞく

参考さんこう文献ぶんけん

• 今泉いまいずみ忠明ただあき 『絶滅ぜつめつ野生やせい動物どうぶつの事典じてん 4版はん』、東京とうきょう堂どう出版しゅっぱん、2003年ねん、54-55頁ぺーじ。
• 今泉いまいずみ吉よし典のり監修かんしゅう D.W.マクドナルド編へん 『動物どうぶつ大だい百科ひゃっか1 食しょく肉類にくるい』、平凡社へいぼんしゃ、1986年ねん、85頁ぺーじ。