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イヌクティトゥット語 - Wikipedia

イヌクティトゥット

カナダのイヌイットけい言語げんご

イヌクティトゥット原語げんご表記ひょうき: ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ、英語えいご: Inuktitut [ɪˈnʊktɪtʊt])または東部とうぶカナダイヌクティトゥット英語えいご: Eastern Canadian Inuktitut)は、カナダエスキモーけい民族みんぞくイヌイットにより広範こうはんはなされる言語げんごである。「inuk」は「ひと」、「-titut」は「〜のように、〜らしく」ので、言語げんごめいは「ひとのように、ひとらしく」を意味いみする。カナダ先住民せんじゅうみん文字もじしる言語げんごひと[2]

イヌクティトゥット
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ
はなされるくに カナダの旗 カナダ
地域ちいき カナダ北部ほくぶ
話者わしゃすう およそ3まん6せんにん (イヌヴィアルクトゥン 話者わしゃふくむ) (2006)
言語げんご系統けいとう
エスキモー・アレウト語族ごぞく
方言ほうげん
Qikiqtaaluk nigiani (みなみバフィン)
Nunavimmiutitut (ケベック)
Inuttitut (ラブラドール)
Inuktun (Thule)
表記ひょうき体系たいけい カナダ先住民せんじゅうみん文字もじ
ラテン文字もじ
公的こうてき地位ちい
公用こうよう カナダの一部いちぶしゅうじゅん公用こうようヌナブトじゅんしゅう
ノースウエストじゅんしゅう
少数しょうすう言語げんごとして
承認しょうにん
ケベックしゅう (ヌナビク)
ニューファンドランド・ラブラドールしゅう (ヌナツィアヴト)
ユーコンじゅんしゅう (イヌヴィアルイト居住きょじゅう地域ちいき)
統制とうせい機関きかん Inuit Tapiriit Kanatamiその多数たすう地域ちいき機関きかん
言語げんごコード
ISO 639-1 iu イヌクティトゥット
ISO 639-2 iku イヌクティトゥット
ISO 639-3 ikuマクロランゲージ イヌクティトゥット
個別こべつコード:
ike — 東部とうぶカナダ イヌクティトゥット
ikt — イヌイナクトゥン
Glottolog east2534  東部とうぶ カナダ イヌクティトゥット[1]
 
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概要がいよう

編集へんしゅう

カナダ北部ほくぶのほとんどの地域ちいき話者わしゃ存在そんざいする。具体ぐたいてきには、森林しんりん限界げんかい以南いなんニューファンドランド・ラブラドールしゅうケベックしゅう中心ちゅうしんに、マニトバしゅう北東ほくとうヌナブトじゅんしゅうノースウエストじゅんしゅう数カ所すうかしょはなされている。また以前いぜんユーコンじゅんしゅう北極ほっきょくかいがわでもはなされていた。

イヌクティトゥットはヌナブトじゅんしゅうとノースウェストじゅんしゅうイヌイナクトゥンとともに公用こうようで2つわせてInuktutばれ、ノースウェストじゅんしゅう公式こうしき先住民せんじゅうみん8言語げんごかぞえられる[3]。また、ケベックしゅうヌナヴィク地域ちいきではジェームスわんおよびケベック北部ほくぶ協定きょうてい英語えいごばんによって法的ほうてき使用しよう承認しょうにんされ、フランス語ふらんすご憲章けんしょうには文字もじ使用しようふくめてイヌクティトゥットけん学校がっこう教育きょういく実施じっしするようさだめた。ヌナツィアヴト(Nunatsiavut)地域ちいきラブラドル半島はんとうのイヌイット地域ちいきで、カナダ連邦れんぽう政府せいふとニューファンドランド・ラブラドールしゅうとの協定きょうてい批准ひじゅんにより、同様どうよう法的ほうてき使用しよう承認しょうにんされた。

カナダの人口じんこう統計とうけい(2006ねん)によると、国内こくない居住きょじゅうするイヌクティトゥット話者わしゃはおよそ3まん5せんにん推計すいけいされ、この数値すうちはイヌイット居住きょじゅう地域ちいきがい定住ていじゅうするやく200にん話者わしゃふくんでいる[4]

イヌクティトゥットといいながら、イヌヴィアルクトゥン言語げんごめいはイヌヴャルクトゥンまたはイヌビアルクトゥンとも表記ひょうき)をふくめたカナダのイヌイット地方ちほうほぼすべてをすこともある。

歴史れきしてき背景はいけい

編集へんしゅう

学制がくせいとイヌクティトゥット

編集へんしゅう

学校がっこう教育きょういく接触せっしょくする以前いぜんのイヌイットの教育きょういくとは、ひとのまねをして実際じっさいにやってみておぼえることをし、イヌクティトゥットには伝統でんとうてき習俗しゅうぞく自然しぜん現象げんしょうをいいあらわ語彙ごいそろ[5]記法きほうをもたない音声おんせい言語げんごとして継承けいしょうされてきた。植民しょくみん主義しゅぎ台頭たいとうによりヨーロッパの学校がっこう制度せいどがカナダにまれる。せい公会こうかいやローマカトリックの宣教師せんきょうしみずからのでイヌイットの学校がっこうひらくと教育きょういくした。みずからおぼえた教師きょうしがイヌクティトゥット授業じゅぎょうをしたり記法きほう開発かいはつんだ[6]

最初さいしょイヌイット寄宿きしゅく学校がっこう英語えいごばんは1928ねんひらき、授業じゅぎょう英語えいごおこなった。カナダ政府せいふきた国土こくど興味きょうみつよめるとイヌイットの教育きょういくにも影響えいきょうおよび、だい世界せかい大戦たいせんにはどの地方ちほうでも英語えいご公用こうようとして定着ていちゃくする。雇用こようのチャンスをやすために、英語えいご意思いし疎通そつうができなければこまると役人やくにん強調きょうちょうした。学校がっこう職場しょくばあるいはあそでも、イヌイットは強制きょうせいてき英語えいご使つかわされる[7]。イヌクティトゥット自分じぶん感情かんじょう表現ひょうげん自己じこ証明しょうめいはか方法ほうほう英語えいご経済けいざい活動かつどう道具どうぐとして使つかわれていく[5]

1960年代ねんだいはいると、ヨーロッパの人々ひとびとはイヌクティトゥット認識にんしきえていく。絶滅ぜつめつさせてはいけない言語げんごみとめられ、とく学齢がくれいひく知識ちしき習得しゅうとくはや段階だんかいでは母語ぼごによる伝達でんたつ最善さいぜんという議論ぎろんがかわされるようになる。すると英語えいご先住民せんじゅうみんぞくの2言語げんご使つかう「バイリンガルこう」が考案こうあんされ、1969ねん投票とうひょうでイヌイットのほとんどが公立こうりつ学校がっこう廃止はいしと「しんケベック支庁しちょうDirection Generale du Nouveau-Quebec (DGNQ) にしたがった学校がっこう創設そうせつ賛成さんせいひょうとうじた。そして現在げんざい教科きょうかはイヌクティトゥット英語えいごフランス語ふらんすごおしえている[7]

ほう整備せいび

編集へんしゅう

イヌクティトゥットがノースウエストじゅんしゅう複数ふくすう公用こうようひとつに正式せいしき採用さいようされたのは1984ねんで、法的ほうてき根拠こんきょとして1988ねん改訂かいていノースウエストじゅんしゅう公用こうよう語法ごほう[8]さだめられた[注釈ちゅうしゃく 1] ラブラドール半島はんとうのヌナツィアヴト地域ちいきではイヌクティトゥット政府せいふ公用こうよう採用さいよう、あるいはヌナヴィク地域ちいき教育きょういく現場げんばでイヌクティトゥットもちいることはジェームスわんおよ北部ほくぶケベックしゅう合意ごういしるされたとおりである[9]

方言ほうげん派生はせい

編集へんしゅう
 
北極ほっきょくかい周辺しゅうへんのイヌイット諸語しょご分布ぶんぷじょうきょう

グリーンランドアラスカふくむイヌクティトゥットとイヌイット諸語しょご関係かんけいについては、エスキモー諸語しょご参照さんしょう

イヌイットの生活せいかつけん大変たいへんひろく、イヌクティトゥットには多種たしゅ多様たよう方言ほうげん派生はせい存在そんざいする[10][11]

ノースウエストじゅんしゅうとユーコンじゅんしゅう

編集へんしゅう

カナダ・ノースウエストじゅんしゅうのイヌイットは、自分じぶんたちを イヌヴィアルイトぶ。ほとんどはイヌヴィアルイト居留きょりゅう地域ちいきらすが、マッケンジーがわ北部ほくぶ一部いちぶ、ノースウェストじゅんしゅうユーコンじゅんしゅう北極ほっきょく海沿うみぞい、バンクスとうヴィクトリアとう一部いちぶにもんでいる。また、北極ほっきょくかいとお島々しまじまにも不規則ふきそくんでいる。

ノースウェストじゅんしゅうのイヌイット諸語しょご派生はせいは、しばしばイヌヴィアルイトぞくはなイヌヴィアルクトゥン(イヌヴィアルイト) としてイヌクティトゥットともあつかわれるが、それは不適切ふてきせつ誤解ごかいまねく。イヌヴィアルイトぞくはな派生はせいつぎの3つの個別こべつ方言ほうげん包含ほうがんする。

Kangiryuamiutun
おもにホールマンのコミュニティーではなされている。この方言ほうげんはヌナブトじゅんしゅう西部せいぶのイヌイナクトゥン(イヌイナク)と、本質ほんしつてきには同一どういつである。
シグリトゥン
おもに、ポーラツク、サックスハーバー、ツクトヤクツクのシグリトの人々ひとびとのコミュニティーではなされる。この方言ほうげんは、マッケンジーがわデルタ地帯ちたいとその周辺しゅうへん沿岸えんがん地域ちいき北極ほっきょくかい島嶼とうしょでは主要しゅよう方言ほうげんであったが、19世紀せいき発生はっせいしただい規模きぼ疫病えきびょう流行りゅうこうによって話者わしゃ劇的げきてきり、ながあいだ、この方言ほうげん死語しごになったとしんじられていた。地域ちいきがいひとは1980年代ねんだいになってようやく、この方言ほうげんがまだはなされていることを認識にんしきした[12]
ウーマミウトゥン
ウーマミウトとばれる人々ひとびとらすイヌヴィクとアクラヴィク英語えいごばんのコミュニティーではなされている[13]基本きほんてきにはアラスカ・イヌピアトゥン方言ほうげん同一どういつでカナダがわのイヌピアック(Canadian Iñupiaq)ともとらえられるが、アラスカ購入こうにゅうによりマッケンジーかわデルタ地域ちいきがカナダがわ分離ぶんりされたため、現在げんざいではカナダのイヌイット方言ほうげんあつかいとなっている。ウーマミウトの人々ひとびとはかつての居住きょじゅうシグリト地方ちほう流行りゅうこうした前述ぜんじゅつの19世紀せいき疫病えきびょうおそれ、国境こっきょうえるさい移住いじゅう放棄ほうきした[14]

これらイヌビアルクトゥン方言ほうげん絶滅ぜつめつ危機ききにあり、近年きんねん英語えいごがコミュニティーの共通きょうつう言語げんごとなっている。ノースウエストじゅんしゅうにおけるイヌクティトゥット使用しようじょうきょう調査ちょうさ様々さまざまだが、いずれも使用しようじょうきょういきおいがないというてん一致いっちしている。Inuvialuit Cultural Resource Centre によれば、4,000にんのイヌヴィアルイト話者わしゃのうち10%はイヌクティトゥットのどんな語形ごけいはなし、4%がいえそとではイヌヴィアルイトはなさないという[15]。2001ねんおこなわれたカナダ国勢調査こくせいちょうさ報告ほうこくは、わずかだが結果けっかしめしている。イヌヴィアルイトぞくであると自己じこ申告しんこくした3,905にんのうち、765にん自分じぶんはイヌヴィアルイト方言ほうげん話者わしゃであるともうている。

しかし、この地方ちほうでのイヌイット居住きょじゅうしゃおおさとイヌヴィアルイト方言ほうげん話者わしゃ減少げんしょう共通きょうつう方言ほうげん不足ふそく考慮こうりょすると、ノースウエストじゅんしゅうにおけるイヌイット諸語しょご将来しょうらいぞうくらえる。

ヌナブトじゅんしゅう

編集へんしゅう

ヌナブトじゅんしゅうは、地理ちりてきにカナダ最大さいだいのイヌイット生活せいかつけんである(グリーンランド居住きょじゅうてきさないアイス・シールド地域ちいき除外じょがい)。大陸たいりくくわえ、大河たいがあるいはハドソン海峡かいきょうなど海峡かいきょうへだてられた島々しまじまとし一部いちぶ凍結とうけつする海洋かいよう地域ちいきふくまれるため、居住きょじゅうしゃ方言ほうげんられるおおきな多様たようせいは、おどろくにあたいしない。

ヌナブトじゅんしゅう基本きほんほうでは、公用こうよう英語えいごフランス語ふらんすご、イヌクティトゥット、イヌイナクトゥンの4つとさだめている。しかし、イヌクティトゥットとイヌイナクトゥンべつ言語げんごとして規定きていしながら、しゅう方針ほうしんはこのふたつを明確めいかく区別くべつしていない。Inuktitut という単語たんごは、しばしば両方りょうほうあらわすものとして使つかわれる。

イヌクティトゥット話者わしゃ人口じんこう分析ぶんせきは、ヌナブトじゅんしゅうにおいてとく多数たすうめ、2まん4,000にんのイヌイット居住きょじゅうしゃがおり、かれらのほとんど、2001ねん統計とうけいによれば80%がイヌクティトゥット話者わしゃである。この人数にんずうには3,500にん単一たんいつ言語げんご使用しようしゃふくむ。どう統計とうけいデータによれば、高齢こうれいしゃにくらべ若者わかもののイヌクティトゥット使用しようりつひくいが、カナダ全体ぜんたいるとイヌクティトゥット話者わしゃ減少げんしょう傾向けいこう停止ていししており、ヌナブトじゅんしゅうにおいては増加ぞうかをみせている。

イヌイナクトゥン
ヌナブトじゅんしゅうキティクメオト地域ちいき地域ちいき西部せいぶと、ノースウエストじゅんしゅうのホールマンではなされている。イヌクティトゥット特定とくてい方言ほうげんとして特徴とくちょうおおく、もっと特筆とくひつすべきは伝統でんとうてきなイヌクティトゥット音節おんせつ欠乏けつぼうである。ヌナブトじゅんしゅう当局とうきょく公用こうようひとつとしているのにたいし、世間せけん人々ひとびとはイヌクティトゥットたんなるマ字まじ表記ひょうきかんがえている。しかしながらヌナブトじゅんしゅう西部せいぶでは、独得どくとくイヌイナクトゥンマ字まじ記法きほう使つかう。
ナツィリング
ナツィリクとばれキティクメオト地域ちいき東部とうぶ一部いちぶらす人々ひとびと使つかう。研究けんきゅうしゃによっては、Utkuhiksalingmiutut 方言ほうげん(ナツィリ Natsilingmiutut の派生はせい)とみる。これは現在げんざいではキングウィリアムとうのジョアヘブンではなされるが、過去かこはフランクリンみずうみおよび Chantrey Inlet 地域ちいきはなされていた方言ほうげんで、べつのものである。
Kivallir
キヴァリク地域ちいきからマニトバしゅうさかいまでの地域ちいきはなされる。
Aivilim
もとアイリク (Aivilik) とばれ、キヴァリックのサウサンプトンとうとレパルスベイおよびキキクタールク地域ちいきメルヴィル半島はんとうにかけてはなされる。この地域ちいきには、もともとサドラぞく人々ひとびとらしたが、19世紀せいき後期こうきから20世紀せいき初頭しょとうあいだ消滅しょうめつし、そのにイヌイットが移住いじゅうした。何人なんにんかの言語げんご学者がくしゃは、個別こべつ方言ほうげんとしてけるには North Baffin にあまりにもちかいと指摘してきしている[16]
きたバフィン方言ほうげん (Qikiqtaaluk uannangani)
バフィンとう北部ほくぶ一部いちぶイグルーリク英語えいごばん、メルヴィル半島はんとうちかくの一部いちぶ地域ちいきヌナブトじゅんしゅう北部ほくぶのイヌイット・コミュニティー(レゾリュートグリスフィヨルドなど)の一部いちぶはなされている。この方言ほうげんは、映画えいが "Atanarjuat: the Fast Runner"(邦題ほうだい:「氷海ひょうかい伝説でんせつ」)でくことができる。
みなみバフィン方言ほうげん (Qikiqtaaluk nigiani ᕿᑭᖅᑖᓗᒃ ᓂᒋᐊᓂ)
じゅん州都しゅうとイカルイト(イカリウト)英語えいごばんふくむバフィンとう南部なんぶ一帯いったいはな言葉ことばである。近年きんねん、イヌクティトゥット放送ほうそう媒体ばいたいおおくがこの都市とし本拠地ほんきょちくことから、この言葉ことば各地かくちみみにすることがえた。言語げんご学者がくしゃにはバフィン方言ほうげん南北なんぼくくわえ「ひがしバフィン方言ほうげん」つまりイヌヴィアルク方言ほうげん区別くべつするせつもある。

2000年代ねんだい初頭しょとう、ヌナブトでは幼児ようじから小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこうレベルの教育きょういく徐々じょじょ母語ぼご教育きょういく実施じっしし、イヌクティットをさらに保護ほごし、普及ふきゅうさせた。2012ねん現在げんざい、「イカリウトに『プルルビク』というイヌクティトゥット訓練くんれんセンターをき、指導しどうしゃ研修けんしゅう新規しんき目標もくひょう設定せっていした。イヌクティトゥット各種かくしゅ教授きょうじゅほうは、ヌナブトのかくコミュニティの指導しどうしゃにそれぞれ母語ぼご研修けんしゅうし、地元じもともどって教育きょういく活用かつようしてもらう」[17]としている。

ヌナヴィク地域ちいき

編集へんしゅう

ケベックしゅうにはイヌイットおよそ1まん2せんにんらし、ほぼ全員ぜんいんヌナヴィク地域ちいきんでいる。2001ねん統計とうけいでは、ケベックしゅうないのイヌイットの90%はイヌクティトゥットはなすことができる。

ヌナヴィク方言ほうげん (Nunavimmiutitut ᓄᓇᕕᒻᒥᐅᑎᑐᑦ) はみなみバフィン方言ほうげん比較的ひかくてきちかいものの、ヌナヴィク英語えいごばんヌナブト英語えいごばんには政治せいじじょうへだたりと物理ぶつりてき距離きょりがあるため同一どういつではない。のイヌクティトゥット使用しよう地域ちいきことなり、ヌナヴィクには独自どくじ政府せいふ教育きょういく機関きかんがあることから、結果けっかとして公用こうよう採用さいようした方言ほうげん独自どくじで、イヌクティトゥット標準ひょうじゅんとはことなる。ヌナヴィク方言ほうげんでイヌクティトゥットをイヌッティトゥット Inuttitut (ᐃᓄᑦᑎᑐᑦ)とぶ。また地方ちほうにはイヌクティトゥット下位かい地方ちほうTarramiutut あるいは Taqramiutut (ᑕᕐᕋᒥᐅᑐᑦ または ᑕᖅᕐᕋᒥᐅᑐᑦ) がある[18]。イティビはケベックしゅうイヌクジュアク英語えいごばんかかわりがあり、まちのそばをながれるかわイティビミウトがわ英語えいごばんという名前なまえである。

ラブラドール地方ちほう (ヌナツィアヴト地域ちいき)

編集へんしゅう

ヌナツィアブト方言ほうげん (Nunatsiavummiutut ᓄᓇᑦᓯᐊᕗᒻᒥᐅᑐᑦ政府せいふ文書ぶんしょでは時折ときおり Labradorimiutut とも)は、かつてはニューファンドランド・ラブラドールしゅうラブラドール地方ちほう北部ほくぶ全域ぜんいき使つかわれた。明確めいかく記法きほうがあり、1760年代ねんだい、グリーンランドのモラヴィア教会きょうかいはいったドイツじん宣教師せんきょうし考案こうあんしたものである。のイヌクティトゥットことなる記法きほうや、のイヌイット・コミュニティーとの距離きょりてき隔絶かくぜつにより特徴とくちょうてき方言ほうげん形成けいせいする。この方言ほうげんでは、かれ自身じしん方言ほうげんをイヌトゥット Inuttut (ᐃᓄᑦᑐᑦ) とんでいる。

ヌナツィアヴト話者わしゃの4,000にんちょうがイヌイットのくと主張しゅちょうするのに、2001ねん統計とうけいでは、自分じぶんをイヌクティトゥット母語ぼご話者わしゃ認識にんしきしたひとは550にんのみと報告ほうこくされ、とくネーンまち英語えいごばん顕著けんちょである。ラブラドルにおいてはイヌクティトゥット危機ききひんしているとえる。

ヌナツィアヴト方言ほうげんはまた分岐ぶんきがあり、世評せひょうによれば西部せいぶイヌクティトゥット方言ほうげんちかく、話者わしゃリゴレット近辺きんぺん英語えいごばんらすとわれている。しかし1999ねん新聞しんぶん報道ほうどうでは、その地域ちいきでの話者わしゃはかなり高齢こうれいの3にんのみであった[19]

グリーンランド

編集へんしゅう

イヌクトゥン英語えいごばん、いわゆる極地きょくちエスキモーはこれまでグリーンランドGreenlandic)の地方ちほう解釈かいしゃくされることがおおかった。じつ東部とうぶカナダ北極圏ほっきょくけんからグリーンランドにつたわったとされ、時期じきは18世紀せいき比較的ひかくてき最近さいきんのことである。

音韻おんいんろん音声おんせい

編集へんしゅう

より理解りかいふかめるには、英語えいごばんウィキペディアの Inuit language phonology and phonetics参照さんしょうされたい。

イヌクティトゥットのカナダ東部とうぶ方言ほうげんには15の子音しいんと3つの母音ぼいん(それぞれに長音ちょうおん短音たんおん)がある。子音しいんは、調音ちょうおん部位ぶいではりょう唇音しんおん歯茎はぐきおんかた口蓋こうがいおん軟口蓋なんこうがいおん口蓋垂こうがいすいおんがあり、調音ちょうおん方法ほうほうでは無声むせい破裂はれつおんゆうごえ継続けいぞくおんゆうごえ鼻音びおんがある。さらに、2しゅ無声むせい摩擦音まさつおんもよく使つかわれる。ナツィリ英語えいごばんにはそりしたおん [ɟ] があり、原始げんしイヌイット諸語しょご英語えいごばん影響えいきょうけた形跡けいせきられる。イヌイナクトゥン子音しいんは1つすくなく、[s][ɬ][h]統合とうごうされる。すべてのイヌクティトゥット地方ちほう基本きほんてき母音ぼいん3つのみであり、ちょう母音ぼいんたん母音ぼいん音韻おんいんろんてき区別くべつする。イヌウジンガジュト (Inuujingajut・イヌウキンガジュトとも) すなわちヌナブトじゅんしゅう標準ひょうじゅんマ字まじ記法きほうでは、長音ちょうおん重母音じゅうぼいんとして表記ひょうきする。

イヌクティトゥット母音ぼいん

編集へんしゅう
IPA ヌナブトじゅんしゅう

標準ひょうじゅんマ字まじ記法きほう

備考びこう
短音たんおんひらけぜんしたえんくちびる母音ぼいん a a
長音ちょうおんひらけぜんしたえんくちびる母音ぼいん aa
短音たんおんせまぜんしたえんくちびる母音ぼいん i i 短音たんおんi は、ときどき e または ɛ となる。
長音ちょうおんせまぜんしたえんくちびる母音ぼいん ii
短音たんおんせまのちしたえんくちびる母音ぼいん u u 短音たんおんu は、ときどき o または ɔ となる。
長音ちょうおんせまのちしたえんくちびる母音ぼいん uu

イヌクティトゥット (Inuujingajut) の子音しいんIPA表記ひょうき

編集へんしゅう
唇音しんおん 歯茎はぐきおん かた口蓋こうがいおん 軟口蓋なんこうがいおん 口蓋垂こうがいすいおん 備考びこう
無声むせい破裂はれつおん p p t t k k q q
  • すべての破裂はれつおんおん
  • [q] はときどき rしるされる。
無声むせい摩擦音まさつおん s s
ł ɬ
(h h)
  • Kivallirmiutut と Natsilingmiutut では、hsえる。
  • イヌイナクトゥンでは、 hsłえる。
  • ł はしばしば & か、もっとシンプルに lかれる。
有声音ゆうせいおん v v l l j j
(j ɟ)
g g r ɢ
  • [ɟ] はほとんどの方言ほうげんになく、固有こゆう文字もじかれていない。
  • [g] はシグリトゥン (Siglitun) では ɣえられることがある。方言ほうげんでは ɣ母音ぼいん隣接りんせつしたさいか、接近せっきんおん母音ぼいん隣接りんせつしたさいあらわれることがある。
  • [ɢ] は、鼻音びおんまえɴ同化どうかする。
鼻音びおん m m n n ng ŋ
  • 二重化にじゅうかした ngnngかれる。

形態けいたいろん文法ぶんぽう

編集へんしゅう

より理解りかいふかめるには、英語えいごばんウィキペディアの Inuit language morphology and syntax参照さんしょうされたい。

エスキモー・アレウト語族ごぞくのように、イヌクティトゥットにも非常ひじょう豊富ほうふ形態けいたいろんシステムがある。言語げんごとのちがいでもっとも成功せいこうしている部分ぶぶんは、事態じたいあらわもと形態素けいたいそとしてくわえられていることである。たとえば英語えいごのような言語げんごでは、おなじことを表現ひょうげんするのにいくつかの単語たんご必要ひつようとする(膠着こうちゃく抱合ほうごう参照さんしょう)。すべての単語たんご形態素けいたいそ root morpheme ではじまり、形態素けいたいそ接尾せつびとしてえられる。イヌクティトゥットには100以上いじょうことなった接尾せつびがあり、いくつかの方言ほうげんでは700ちかい。

学習がくしゅうしゃにはさいわいにも、この言語げんご形態けいたいろん非常ひじょう規則きそくてきである。とても複雑ふくざつなルールもあるが、その複雑ふくざつさの程度ていど英語えいごインド・ヨーロッパ語族ごぞくほどではない。

よくられたれいをあげると、単語たんご qangatasuukkuvimmuuriaqalaaqtunga (ᖃᖓᑕᓲᒃᑯᕕᒻᒨᕆᐊᖃᓛᖅᑐᖓ)[20]意味いみするところは 「空港くうこうかなければならない」である。形態素けいたいそ分析ぶんせき下表かひょうにまとめた。

形態素けいたいそ 意味いみ 音便おんびん (en)
qangata 動詞どうし語幹ごかん verbal root げる/空中くうちゅうかかげられる
suuq 動詞どうしから名詞めいしへの接尾せつび 習慣しゅうかんてき特定とくてい行動こうどうをするもの;

つまり qangatasuuq: 航空機こうくうき

-q 除去じょきょ
kkut 名詞めいしから名詞めいしへの接尾せつび 集団しゅうだん -t 除去じょきょ
vik 名詞めいしから名詞めいしへの接尾せつび いちじるしい;

すなわち qangatasuukkuvik: 空港くうこう

-k は -m に変換へんかん
mut 名詞めいし語末ごまつ 与格よかく 単数たんすう へ・に -t+a は -u に変換へんかん
aq 名詞めいしから動詞どうしへの接尾せつび ある場所ばしょ到着とうちゃくする; 出発しゅっぱつする -q+ja 除去じょきょ
jariaq 動詞どうしから名詞めいしへの接尾せつび 特定とくてい行動こうどうをとる義務ぎむ -q 除去じょきょ
qaq 名詞めいしから動詞どうしへの接尾せつび おこなう・ -q 除去じょきょ
laaq 動詞どうしから動詞どうしへの接尾せつび 未来みらいがた であろう -q+l は -q+t に変換へんかん
lunga 動詞どうし語末ごまつ 分詞ぶんし第一人称だいいちにんしょう 単数たんすう わたし

En:Igloolik|

イヌクティトゥットは、方言ほうげん地域ちいき、さらに歴史れきしてき政治せいじてき要因よういんから、いくつかのことなる記法きほうがある。

イヌクティトゥット記法きほう最初さいしょはじめたのは、前述ぜんじゅつとおり1760年代ねんだいにグリーンランドにはいったモラヴィア宣教師せんきょうしたちで、聖書せいしょひろキリスト教きりすときょう布教ふきょうくす目的もくてきがあった。かれらはグリーンランドとラブラドルで使つかわれていた方言ほうげんに、文字もじ kra (ĸ.)をくわえて、マ字まじアルファベットによる記法きほう開発かいはつした。このグリーンランド方式ほうしきのイヌクティトゥット記法きほうは1800年代ねんだいどう宣教せんきょうだんによってラブラドルにまれたが、この方言ほうげん独特どくとく記述きじゅつであり、近年きんねん、カナダ先住民せんじゅうみん記法きほう基礎きそ根本こんぽんてき改良かいりょうされた。

アラスカしゅうユピックイヌピアット人々ひとびと独自どくじユグトゥン記法きほう英語えいごばんしつつ、シベリアじんユピック英語えいごばん人々ひとびとマ字まじ記法きほうれた。

ヌナブトじゅんしゅう西部せいぶとノースウエストじゅんしゅうでは、イヌイナクトゥンをローマ文字もじアルファベット記法きほうあらわしている。これは、19世紀せいきまつから20世紀せいき初頭しょとうにかけてこの地域ちいき到達とうたつした宣教師せんきょうし影響えいきょうおおきい。

カナダ東部とうぶのイヌイットははな言葉ことばのみの時代じだいながく、表記ひょうきをするようになるのは1860年代ねんだいである。宣教せんきょうだんんだ、いわゆるグリーンランド方式ほうしき Qaniujaaqpait 記法きほうクリー人々ひとびとキリスト教きりすときょう改宗かいしゅうさせる目的もくてき開発かいはつされた。宣教師せんきょうし最後さいご記法きほうつたえたのはイヌイットけいネトシリクぞく英語えいごばん人々ひとびとで、ヌナブトじゅんしゅうクッガールク英語えいごばんからバフィン東北とうほくらしていた。この地域ちいき記法きほう普及ふきゅうするのは1920ねんごろとされる。

「グリーンランド方式ほうしき」は近年きんねん大幅おおはば改良かいりょうされ、今日きょう、ラブラドール記法きほうをひときわヌナツィアヴト方言ほうげん英語えいごばんとくしている。ヌナブトからヌナヴィクの一帯いったいは、イヌクティトゥット諸語しょごのほとんどがカナダ先住民せんじゅうみん記法きほう英語えいごばんから派生はせいしたグリーンランド方式ほうしきないしはイヌクティトゥット記法きほう英語えいごばん採用さいようしている。19世紀せいき後半こうはんから20世紀せいき初頭しょとうにこの地域ちいき到着とうちゃくした宣教師せんきょうしのもたらした方式ほうしき反映はんえいし、ヌナブト西部せいぶノースウエストじゅんしゅうではマ字まじ表記ひょうきをイヌイナクトゥンまたはグリーンランド方式ほうしきんで採用さいようする。

2012ねん4がつ旧約きゅうやく聖書せいしょへん完成かんせいし、母語ぼご話者わしゃ翻訳ほんやくたったイヌクティトゥットばん聖書せいしょ全編ぜんぺん完成かんせい出版しゅっぱんされた[21]

イヌクティトゥットでよくられた文学ぶんがく作品さくひんに、マークージー・パツァウク英語えいごばんあらわした小説しょうせつ "Harpoon of the Hunter" [22]と、ミティアルジュク・ナッパアアルク英語えいごばんちょ”Sanaaq” (en) がある[23]

カナダしき記法きほう字音じおんひょう

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イヌクティトゥット (titirausiq nutaaq) の字音じおんひょう文字もじうえ傍点ぼうてん長音ちょうおん記号きごうで、マ字まじ転記てんきさい重母音じゅうぼいんとして表現ひょうげん

カナダ先住民せんじゅうみんには、クリー文字もじ英語えいごばんよう発明はつめいした記法きほう基礎きそにあり、一説いっせつにはジェームズ・エヴァンズ英語えいごばん(1801ねん1がつ18にち – 1846ねん11月23にち)が[24]、またべつせつではイヌクティトゥットの文字もじカナダ先住民せんじゅうみん文字もじ)は1870年代ねんだいにイギリスじん宣教師せんきょうしのエドモンド・ペックが考案こうあんしたものである。現行げんこう記法きほうは、1970年代ねんだいにカナダ・イヌイット文化ぶんか協会きょうかい Inuit Cultural Institute in Canada が導入どうにゅうした。アラスカのイヌイット、イヌヴィアルイト英語えいごばん、イヌイナクトゥン話者わしゃ、グリーンランドのイヌイット、ラブラドルのイヌイットは、それぞれマ字まじてて固有こゆう記法きほうもちいている。

イヌクティトゥット文字もじひょうは、慣例かんれいにより「字音じおんひょう Syllabary」とされてはいるが、これをアブギダ (音素おんそ音節おんせつ文字もじ) とする意見いけんがあり、おな子音しいんはじまる複数ふくすう字音じおんがばらばらではなく共通きょうつう字体じたいくことから、記法きほうとして見直みなおされた。

すべてのイヌクティトゥット文字もじは、ユニコード3.0文字もじセットに収録しゅうろくされ、利用りよう可能かのうになった(統一とういつカナダ先住民せんじゅうみん字音じおんひょう (en) を参照さんしょう)。ヌナブトじゅんしゅう政府せいふはコンピュータ画面がめん再現さいげんできるTrueType形式けいしきフォントとして、ピギアルニク書体しょたい (Pigiarniq ᐱᒋᐊᕐᓂᖅ) とウカンマク書体しょたい Uqammaq (ᐅᖃᒻᒪᖅ)[25][26]、さらにユーフェミア書体しょたい Euphemia[25][27]、イヌクティトゥット字音じおん (ᐅᕓᒥᐊ ) と複数ふくすう提供ていきょうしている[25][28]。デザインは、バンクーバー拠点きょてんく Tiro Typeworks しゃ担当たんとうした。

アップルしゃせいのコンピュータにはキーボード言語げんごのオプションとして、イヌクティトゥット書体しょたいが (IME) としてどうこりされた[29]

6てん点字てんじ

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2012ねん、コモンウェルス点字てんじ録音ろくおん図書としょ協同きょうどうぐみ(Commonwealth Braille and Talking Book Cooperative)の点字てんじ研究けんきゅう開発かいはつ主任しゅにんタマラ・キアニーは、イヌクティトゥット音節おんせつ点字てんじコードを開発かいはつした。このコードは音節おんせつきの表示ひょうじもとづいており、イヌクティトゥット点字てんじ変換へんかんテーブルをそなえたLiblouis点訳てんやく文字もじやくシステム[注釈ちゅうしゃく 2]使用しようすると、Unicode UTF-8およびUTF-16からの機械きかい翻訳ほんやく実行じっこうできる。

これまでにイヌクティトゥット点字てんじやくされた最初さいしょ書籍しょせき絵本えほん "ᐃᓕᐊᕐᔪᒃᓇᓄᕐᓗ"(仮題かだい孤児こじとホッキョクグマ』)[31]であり、ベイカーレークのヌナブトじゅんしゅう図書館としょかん納本のうほんされている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ノースウエストじゅんしゅうからヌナブトじゅんしゅう分割ぶんかつされた1999ねん以降いこうも、りょうじゅんしゅう公用こうよう語法ごほう存続そんぞくさせている[3]
  2. ^ オープンソースのLiblouis点訳てんやく点字てんじぎゃく変換へんかんシステムはスクリーンリーダーの翻訳ほんやくルーチンから派生はせいし、はるかに発展はってんしている。6てん点字てんじ開発かいはつしゃルイ・ブライユをたたえて命名めいめいされた。配布はいふはLinuxばんとMac OS Xばん共有きょうゆうライブラリ、WindowsばんはDLLファイル形式けいしきである[30]

出典しゅってん

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  10. ^ 北極ほっきょくかい周辺しゅうへんのイヌイット諸語しょご分布ぶんぷじょうきょう」にしめされた言語げんごめいしるす。みぎ半分はんぶんみぎじょうから左下ひだりしたたて方向ほうこうに。ひがしグリーンランド(ねずみいろ)、グリーンランド空色そらいろ)、みなみバフィン方言ほうげん藍色あいいろ)、ヌナツィアブト方言ほうげんピンク色ぴんくいろ)、ヌナヴィク方言ほうげん赤色あかいろ)。
  11. ^ 北極ほっきょくかい周辺しゅうへんのイヌイット諸語しょご分布ぶんぷじょうきょう中央ちゅうおうれつうえからしたへ。グリーンランド・アヴァンナア方言ほうげん(こげちゃしょく)、きたバフィン方言ほうげん(うす水色みずいろ)、ひがし中部ちゅうぶヌナブトじゅんしゅう方言ほうげん(アイリク = 紺色こんいろ)、イヌヴィアルイトぞくキヴァリク方言ほうげんあお緑色みどりいろ)。
    ひだり半分はんぶんみぎ上下じょうげたて方向ほうこうつぎひだりに。イヌピアック(オレンジしょく)、シグリトゥン紫色むらさきいろ)、イヌイナクトゥン (うぐいすいろ)、ナツィリ濃紺のうこん)、イヌピアック(ばらいろ)。
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参考さんこう資料しりょう

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 小説しょうせつほかイヌクティトゥット文章ぶんしょうれいは、Inuktitut Linguistics for TechnocratsIntroductory Inuktitutむことができる。

関連かんれん文献ぶんけん

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代表だいひょう著者ちょしゃせいのABCじゅん

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  • 田村たむらすずちょ)、日本にっぽん言語げんご学会がっかい (へん)(へん)「カナダ・エスキモー動詞どうし語尾ごび」『言語げんご研究けんきゅうだい74ごう、1978ねん、37-56ぺーじdoi:10.11435/gengo1939.1978.74_37ISSN 0024-3914  この論文ろんぶんあつか方言ほうげんはランキンわんはなされる。著者ちょしゃが1977ねん教授きょうじゅけたノースウエストじゅんしゅう政府せいふのS・T・マロンほか、だい部分ぶぶんはこの方言ほうげん母語ぼごとする話者わしゃであった。
辞書じしょ
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関連かんれん項目こうもく

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映画えいが極北きょくほくのナヌーク」ポスター

en:Portal:Indigenous_peoples_of_Canada カナダ先住民せんじゅうみんポータル英語えいご

外部がいぶリンク

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ソフトウェア

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