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ゲル - Wikipedia

ゲルドイツ: Gel [geːl]ゲール)またはジェル英語えいご: gel [dʒɛl])は、分散ぶんさんけい一種いっしゅで、ゾルおなじく液体えきたい分散ぶんさんなかだちコロイド分類ぶんるいされるが、そのうちで、固体こたいじょうのものをす。日本語にほんごで「しこりにかわたい」とぶこともある[1]

こんにゃく。ゲルのれい

ゲルは、流動りゅうどうせいゾルとはことなり、分散ぶんさんしつのネットワークによりたか粘性ねんせい流動りゅうどうせいうしない、けい全体ぜんたいとしては固体こたいじょうである。ゾル状態じょうたいからへゲル状態じょうたい転移てんいする場合ばあいゲル (英語えいご: gelation)、転移てんいてんゲルてんぶ。

広義こうぎには固体こたい分散ぶんさんなかだちのコロイドであるソリッドゾルをふくむが、ここでは狭義きょうぎのゲルをあつかう。

ゲルの種類しゅるい

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ゾルがゲルになるときに、分散ぶんさんしつつながってネットワークをつく現象げんしょう架橋かきょうう。ゲルは架橋かきょう方法ほうほうにより、

かれる。物理ぶつりゲルの結合けつごうよわ可逆かぎゃくてきで、温度おんど変化へんか応力おうりょくなどでゾルにもどる。化学かがくゲルの共有きょうゆう結合けつごう安定あんていしている。

分散ぶんさんしつ高分子こうぶんしで、架橋かきょうにより網目あみめ構造こうぞうとなったゲルを高分子こうぶんしゲルという。

湿潤しつじゅんゲルのうち、分散ぶんさんなかだちみずのゲルをヒドロゲル英語えいごばん (hydrogel)、分散ぶんさんなかだち有機ゆうき溶媒ようばいのゲルをオルガノゲル英語えいごばん (organogel) という。有機ゆうき溶媒ようばいにアルコールが使つかわれたものはアルコゲル (alcogel) という。分散ぶんさんなかだち大量たいりょうふく一様いちよう構造こうぞうをとるものをジェリー (jelly)、蒸発じょうはつなどにより内部ないぶ溶媒ようばいうしな空隙くうげき網目あみめ構造こうぞうとなったものをキセロゲル (xerogel) という。キセロゲルの代表だいひょうシリカゲルで、たか吸湿きゅうしつせいつ。また、凍結とうけつ乾燥かんそうちょう臨界りんかい乾燥かんそうにより分散ぶんさんなかだち除去じょきょしたゲルをそれぞれクリオゲル (cryogel)、エアロゲル (aerogel) という。

ゲルのれい

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チキソトロピー

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チキソトロピー (thixotropy) は、分散ぶんさんけい溶液ようえき状態じょうたいおうりょくたいしてゾルとゲルとのあいだわることであらわれる現象げんしょうで、ゲルしやすい分散ぶんさんけい溶液ようえきられる現象げんしょうである。応力おうりょく状態じょうたいにおいてはゲルの状態じょうたいにあり流動りゅうどうせいしめさない。

しかし、外力がいりょくくわわるとゲル構造こうぞう分子ぶんしあいだりょく一部いちぶあるいは全部ぜんぶ破壊はかいされるため、ゾル状態じょうたいとなるため流動りゅうどうせい復元ふくげんする。また、外力がいりょく作用さようしなくなるとゲル構造こうぞう再生さいせいされ流動りゅうどうせいうしなう。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 岡谷おかや製紙せいし試験場しけんじょう 9koiwai.pdf” (2021ねん4がつ1にち). 2021ねん12月31にち閲覧えつらん