セメント
セメント(
歴史
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セメントの
ローマ
イギリス
これらの
ウィリアム・アスプディンの
種類
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セメントは、「ポルトランドセメント」、ポルトランドセメントを
ポルトランドセメント
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ポルトランドセメントには、
混合 セメント
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高炉 セメント製鉄 所 の銑鉄 製造 工程 である高炉 から生成 する副産物 である高炉 スラグの微粉 末 とポルトランドセメントを混合 したセメントである。高炉 スラグには、セメントの水 和 反応 で発生 した水酸化 カルシウムなどのアルカリ性 物質 や石膏 などの刺激 により水 和 ・硬化 する性質 がある。そのため高炉 セメントは、初期 強度 は普通 ポルトランドセメントよりも低 いが、この性質 により長期 にわたって強度 が増進 し、長期 強度 は普通 ポルトランドセメントを上回 る場合 もある[9]。海水 や化学 物質 に対 する抵抗 性 に優 れ[9]、港湾 やダムなどの大型 土木 工事 に使用 される[9]。- JISでは JIS R 5211 で
規定 され、高炉 スラグの分量 により A種 (5 - 30 %)、B種 (30 - 60 %)、C種 (60% - 70 %) に分類 される。 - ドイツでは20
世紀 の初頭 から製造 され、日本 では八幡 製鐵 所 で1913年 (大正 2年 )に製造 されたのが始 まりである。2018年 時点 で混合 セメントの87%を占 める[8]。 - シリカセメント
二酸化 珪素 (シリカ)を60 %以上 含 む天然 のシリカ質 混合 材 とポルトランドセメントを混合 したセメントである。耐 薬品 性 を要 する化学 工場 に使用 される。JISでは JIS R 5212 で規定 されている。2010年 以降 は生産 されていない[8]。- フライアッシュセメント
- フライアッシュ(
火力 発電 所 で発生 する石炭 の焼却灰 )とポルトランドセメントを混合 したセメントである。球形 のフライアッシュを混合 するため、このセメントを使用 するコンクリートは流動 性 が改善 されワーカビリティに優 れる[10]。また、フライアッシュに含 まれる二酸化 ケイ素 が水 和 反応 によって生 じた水酸化 カルシウムと反応 (ポゾラン反応 )し、緻密 で耐久 性 に優 れたケイ酸 カルシウムの水 和物 を発生 させる。そのため水密 性 があり、港湾 やダムなど水密 性 が要求 される構造 物 で使用 される。 - JISでは JIS R 5213 で
規定 され、フライアッシュの分量 により A種 (5-10%)、B種 (10-20%)、C種 (20-30%) に分類 される。 日本 では宇部興産 のセメント事業 (現 ・UBE三菱 セメント)で1956年 (昭和 31年 )に製造 されたのが始 まりである。
特殊 セメント
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用途
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ポルトランドセメントと
ポルトランドセメントの
セメントに
安全 性
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セメントは、
セメントの
環境 配慮
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廃棄 物 ・副産物 の有効 利用
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セメントは
二酸化炭素 の排出 削減
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セメント産業
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ホルシム(スイス)、セメックス(メキシコ)、ハイデルベルク・マテリアルズ(ドイツ)、イタルチェメンティ(イタリア)の
統計
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1995 |
2000 |
2005 |
2010 |
2015 | |
---|---|---|---|---|---|
445,610 | 576,000 | 1,000,000 | 1,800,000 | 2,350,000 | |
インド | 70,000 | 95,000 | 130,000 | 220,000 | 270,000 |
78,320 | 92,300 | 99,100 | 63,500 | 83,400 | |
ブラジル | 25,500 | 41,500 | 39,000 | 59,000 | 72,000 |
エジプト | ---- | 23,000 | 27,000 | 48,000 | 55,000 |
フランス | 21,000 | 20,000 | 20,000 | ---- | ---- |
ドイツ | 40,000 | 37,000 | 32,000 | 31,000 | 32,000 |
インドネシア | 19,500 | 27,000 | 37,000 | 42,000 | 65,000 |
イラン | ---- | ---- | 32,000 | 55,000 | 65,000 |
イタリア | 35,000 | 35,000 | 38,000 | 35,000 | 23,000 |
90,474 | 77,500 | 66,000 | 56,000 | 55,000 | |
55,130 | 50,000 | 50,000 | 46,000 | 63,000 | |
メキシコ | 23,971 | 30,000 | 36,000 | 34,000 | 35,000 |
パキスタン | ---- | ---- | ---- | 30,000 | 32,000 |
ロシア | 36,400 | 30,000 | 45,000 | 49,000 | 69,000 |
サウジアラビア | ---- | ---- | 24,000 | 45,000 | 55,000 |
スペイン | 25,000 | 30,000 | 48,000 | 50,000 | ---- |
22,478 | 19,000 | ---- | ---- | ---- | |
タイ | 26,500 | 38,000 | 40,000 | 31,000 | 35,000 |
トルコ | 33,153 | 33,000 | 38,000 | 60,000 | 77,000 |
ベトナム | ---- | ---- | 27,000 | 50,000 | 61,000 |
その |
373,300 | 450,000 | 392,000 | 520,000 | 603,000 |
1,421,300 | 1,700,000 | 2,220,000 | 3,300,000 | 4,100,000 |
出典 :Mineral Commodity Summaries http://minerals.usgs.gov/minerals/pubs/mcs/米 内務省 、アメリカ地質調査所 (英 : United States Geological Survey; USGS)ホームページMineral Resources Program内 の年次 サマリーより。1995年 のデータには推測 値 が多 く含 まれる。
プラント | ||||
---|---|---|---|---|
1 | ラファ―ジュ | フランス | 225 | 166 |
2 | ホルシム | スイス | 217 | 149 |
3 | 200 | 69 | ||
4 | 180 | 34 | ||
5 | ハイデルベルクセメント | ドイツ | 118 | 71 |
6 | 冀東 |
100 | 100 | |
7 | セメックス | メキシコ | 96 | 61 |
8 | 89 | 16 | ||
9 | 87 | 24 | ||
10 | 84 | 13 | ||
11 | Italcementi | イタリア | 74 | 55 |
12 | Taiwan Cement | 70 | ||
13 | Votorantim* | ブラジル | 57 | 37 |
14 | CRH** | アイルランド | 56 | 11 |
15 | UltraTech | インド | 53 | 12 |
16 | 52 | 51 | ||
17 | Buzzi | イタリア | 45 | 39 |
18 | Eurocement | ロシア | 40 | 16 |
19 | 35 | 11 | ||
20 | Jaypee*** | インド | 34 | 16 |
出典 :http://www.globalcement.com/より引用 、「Annual reports of respective companies and their websites and the Global Cement Directory 2013」がソース資料 。表 内 の*は CIMPOR(シンポール、ポルトガル)ポルトガル最大手 のセメント会社 から15百 万 トンを共有 する。**クリンカー容量 から推定 した値 (95%)。***は2012年 4月 のもの。
日本 のセメントに因 む地名
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脚注
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- ^
膠 灰 とは - コトバンク - ^ Hill, Donald: A History of Engineering in Classical and Medieval Times, Routledge 1984, p106
- ^ PURE NATURAL POZZOLAN CEMENT
- ^ Aqueduct Architecture: Moving Water to the Masses in Ancient Rome
- ^ A J Francis, The Cement Industry 1796-1914: A History, David & Charles, 1977, ISBN 0-7153-7386-2, Ch 2
- ^ Francis op. cit., Ch 5
- ^ P. C. Hewlett (Ed)Lea's Chemistry of Cement and Concrete: 4th Ed, Arnold, 1998, ISBN 0-340-56589-6, Chapter 1
- ^ a b c
一般 社団 法人 セメント協会 「セメントハンドブック2019 」8頁 - ^ a b c “NEDOプロジェクト
実用 化 ドキュメント”. www.nedo.go.jp. NEDO. 2020年 5月 4日 閲覧 。 - ^
社団 法人 日本 建築 学会 「建築 工事 標準 仕様 書 ・同 解説 JASS5鉄筋 コンクリート工事 2003」 - ^ a b c d e f g h
青山 咸康・服部 九 二 雄 ・野中 資 博 ・長束 勇 編 2003, p. 11. - ^
青山 咸康・服部 九 二 雄 ・野中 資 博 ・長束 勇 編 2003, p. 12. - ^ a b
一般 社団 法人 セメント協会 「環境 にやさしいセメント産業 2019」 - ^ “
温暖 化 対策 と高炉 セメント:協会 活動 ”. www.slg.jp.鐵鋼 スラグ協会 . 2020年 5月 4日 閲覧 。 - ^ a b
野畑 健志 「高炉 セメントのCO2削減 効果 について」『コンクリート工学 』第 48巻 第 9号 、日本 コンクリート工 学会 、2010年 9月 、9_58-9_61、doi:10.3151/coj.48.9_58。 - ^
金津 努 ,中井 雅司 ,齊藤 直 「フライアッシュの活用 による環境 負荷 低減 への取組 み」『コンクリート工学 』第 48巻 第 9号 、日本 コンクリート工 学会 、2010年 9月 、9_54-9_57、doi:10.3151/coj.48.9_54。 - ^
一般 社団 法人 日本 建設 業 連合 会 「低 炭素 型 コンクリートの普及 促進 に向 けて」2016年 4月 - ^ “NEDOプロジェクト
実用 化 ドキュメント”. www.nedo.go.jp. NEDO. 2020年 5月 4日 閲覧 。
参考 文献
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青山 咸康・服部 九 二 雄 ・野中 資 博 ・長束 勇 編 『建設 材料 —地域 環境 の創造 —』朝倉書店 、2003年 2月 25日 。ISBN 4-254-44023-5。小野田 セメント 『百 年 史 』小野田 セメント、1981年 。日本 セメント 『百 年 史 』日本 セメント、1983年 。
関連 項目
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外部 リンク
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社団 法人 セメント協会 - 『セメント』 - コトバンク