セイ!ヤング

さだまさしのセイ!ヤング
ジャンル	トーク番組ばんぐみ
放送ほうそう方式ほうしき	生放送なまほうそう（録音ろくおんの場合ばあいあり）
放送ほうそう期間きかん	1981年ねん10月がつ10日とおか - 1994年ねん4月がつ2日にち
放送ほうそう時間じかん	毎週まいしゅう土曜どよう23:00-24:30（90分ふん）
放送ほうそう回数かいすう	648
放送ほうそう局きょく	文化放送ぶんかほうそう
ネットワーク	東海とうかいラジオ、MBSラジオ、岩手いわて放送ほうそうほか
パーソナリティ	さだまさし
出演しゅつえん	廣田ひろた泰やすし永ひさし、山下やました純二じゅんじほか
テーマ曲きょく	スクールメイツ「夜明よあけが来くる前まえに　―セイ!ヤングのテーマ―」
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『セイ!ヤング』は1969年ねんから1994年ねんに掛かけて、文化放送ぶんかほうそうで放送ほうそうした深夜しんやラジオ番組ばんぐみ。

『セイ!ヤング』（1969年ねん - 1981年ねん）

1969年ねん 6月3日にちより放送ほうそう開始かいし。放送ほうそう時間じかんは月曜げつよう - 土曜どよう深夜しんや^{[注釈ちゅうしゃく 1]} → 月曜げつよう - 金曜きんよう深夜しんや 24:30 - 27:00（0:30 - 3:00）。1978年ねん4月がつから、月曜げつよう - 金曜きんよう深夜しんや 25:00 - 27:00（1:00 - 3:00）に変更へんこうした。

生放送なまほうそうで、パーソナリティのトークと聴取ちょうしゅ者しゃからの葉書はがき、リクエスト音楽おんがくによって構成こうせいされた。若わかき日ひの土居どいまさる、みのもんた、橋本はしもとテツヤ、落合おちあい恵子けいこ、吉田よしだ照美てるみといった歴代れきだいの文化放送ぶんかほうそうの人気にんきアナウンサーを筆頭ひっとうに1970年代ねんだい後半こうはんは当時とうじの人気にんきアイドルである郷ごうひろみなどをパーソナリティに起用きようしたり、東京とうきょうへ本格ほんかく進出しんしゅつする以前いぜんに地方ちほう（特とくに大阪おおさか、名古屋なごや地区ちく）の深夜しんや放送ほうそうでの人気にんきを背景はいけいに笑福亭鶴瓶しょうふくていつるべ、兵藤ひょうどうゆきを起用きようするなど、バラエティ豊ゆたかなパーソナリティ陣じんを擁ようし、同どう時間じかん帯たいに放送ほうそうした『オールナイトニッポン』（ニッポン放送にっぽんほうそう）、『パック・イン・ミュージック』（TBSラジオ）と並ならび、深夜しんや放送ほうそうの全盛期ぜんせいきを支ささえ、「深夜しんや放送ほうそう御三家ごさんけ」と呼よばれた^[1]。パーソナリティはアイドル的てき人気にんきを誇ほこり、土居どいまさる、橋本はしもとテツヤは深夜しんや放送ほうそうの人気にんきを背景はいけいにテレビ司会しかい者しゃに転向てんこうして、成功せいこうした。

末期まっきは放送ほうそう時間じかんを30分ふん縮小しゅくしょうして、完全かんぜんに『オールナイトニッポン』と『パックインミュージック』の裏番組うらばんぐみとなった。

歴代れきだいパーソナリティ


期間きかん		月曜日げつようび	火曜日かようび	水曜日すいようび	木曜日もくようび	金曜日きんようび	土曜日どようび
1969.4	1969.12	みのもんた	橋本はしもとテツヤ	なかにし礼あや	小島こじままこと	土居どいまさる	金原かなはら亭ちん桂かつら太ふとし
1970.1	1970.3		橋本はしもとテツヤ	なかにし礼あや	加藤かとう諦たい三さん		桂かつら竜也たつや
1970.4	1970.9		はしだのりひこ	桂かつら竜也たつや	加藤かとう諦たい三さん		橋本はしもとテツヤ
1970.10	1971.9	土居どいまさる	はしだのりひこ	みのもんた	かまやつひろし	落合おちあい恵子けいこ	加藤かとう諦たい三さん
1971.10	1972.9		かまやつひろしはしだのりひこ	みのもんた	野末のずえ陳平ちんぺい		加藤かとう諦たい三さん
1972.10	1973.3		谷村たにむら新司しんじ ↓ 谷村たにむら新司しんじばんばひろふみ	せんだみつお	みのもんた		黒沢くろさわ順一じゅんいち
1973.4	1973.9			中田なかた秀作しゅうさく	落合おちあい恵子けいこ	せんだみつお	黒沢くろさわ順一じゅんいち
1973.10	1974.9	せんだみつお		落合おちあい恵子けいこ	土居どいまさる	黒沢くろさわ順一じゅんいち	下田しもだ逸郎いつお
1974.10	1974.12	落合おちあい恵子けいこ		グレープ	せんだみつお	なべおさみ水沢みずさわアキ	梶原かじはら茂しげる
1975.1	1975.9			せんだみつお	グレープ	山本やまもと雄二ゆうじ水沢みずさわアキ	梶原かじはら茂しげる
1975.10	1976.3				グレープ	山本やまもと雄二ゆうじ	（放送ほうそう終了しゅうりょう）
1976.4	1977.3				甲斐かいよしひろ	井上いのうえ順じゅん
1977.4	1977.9				なぎら健壱けんいち	山本やまもと雄二ゆうじ
1977.10	1977.12			佐々木ささき功いさお
1978.1	1978.3			（週しゅう替がわり）
1978.4	1979.3	かぜ耕こう士し	笑福亭鶴瓶しょうふくていつるべ	吉田よしだ照美てるみ	長谷川はせがわきよし	吉田よしだ拓郎たくろう
1979.4	1979.9	かぜ耕こう士し	岸田きしだ智史さとし^[2]		ふとがね金太きんた
1979.10	1979.12	（不明ふめい）
1980.1	1980.3	浜田はまだ省吾しょうご
1980.4	1980.9	浜田はまだ省吾しょうご		兵藤ひょうどうゆき^[2]		吉田よしだ照美てるみ
1980.10	1981.3	桜田さくらだ淳子じゅんこ^[2]^{[注釈ちゅうしゃく 2]}		兵藤ひょうどうゆき^[2]	郷ごうひろみ^[2] アン・ルイス^[2] ↓ 郷ごうひろみピンク・レディー	大友おおとも康平やすひら^[2]
1981.4	1981.9	やしきたかじん	郷ごうひろみ	ぽん太ふとし（小林こばやし寛子ひろこ）^{[注釈ちゅうしゃく 3]}	大友おおとも康平やすひら	ザ・ぼんち

『さだまさしのセイ!ヤング』（1981年ねん - 1994年ねん）

概要がいよう

1981年ねん 9月をもって、帯おび番組ばんぐみとしての『セイ!ヤング』は終了しゅうりょうし、後こう番組ばんぐみはそれまでのような若者わかもの向むけ深夜しんや放送ほうそうではなくなった。

グレープ時代じだいにパーソナリティを務つとめていたさだまさしは終了しゅうりょうの方針ほうしんを聞きき、「若者わかもの向むけの深夜しんや番組ばんぐみが復活ふっかつするまで、俺おれが（文化放送ぶんかほうそうの）深夜しんや放送ほうそうの灯ひを守まもり続つづける」と『セイ!ヤング』の名なを引ひき継つぐ形かたちで、同年どうねん10月がつ10日とおかより土曜どよう深夜しんやに『ナイト&ラブさだまさしのセイ!ヤング』の放送ほうそうを開始かいしした（後のちに『さだまさしのセイ!ヤング』と改題かいだい）^[3]^[4] 。さだの話芸わげいと、リスナーの投稿とうこうはがきに支ささえられて、1994年ねん 4月がつ2日にちで終了しゅうりょうするまで、放送ほうそう期間きかん12年ねん半はん、放送ほうそう回数かいすう600回かいを越こえる長寿ちょうじゅ番組ばんぐみとなった。また、さだがはがきを読よむ際さいに「＊＊の＊＊さんから。いらっしゃーい」と言いって土ど鈴すずを鳴ならすことでも知しられていた^[5]。

生放送なまほうそう

さだは、年間ねんかん百ひゃく数すう十じゅう公演こうえんという多忙たぼうなコンサートツアーやレコーディングをこなしながら（さだはソロコンサート開催かいさい4000回かい超ちょうという日本にっぽん記録きろくを持もっている）、原則げんそくとして生放送なまほうそうで放送ほうそうした^[3]。このため、当時とうじ長野ながの県けん諏訪すわ市しに構かまえていた自宅じたくの最さい寄よせである信越放送しんえつほうそう諏訪すわ放送ほうそう局きょくやツアー先さきの最寄もよりの放送ほうそう局きょく、時ときには宿泊しゅくはく先さきのホテルから放送ほうそうが行おこなわれることも多おおかった。

1986年ねん 1月がつ18日にちの放送ほうそうは、群馬ぐんま県けんでの公演こうえんを終おえてすぐ、移動いどう途中とちゅうからでも生放送なまほうそうが出来できるように中継ちゅうけい車しゃに乗のって文化ぶんか放送ほうそうに向むかったが、23時じの時点じてんで到着とうちゃくできず、文化ぶんか放送ほうそうまであと数すう百ひゃくメートルという所ところで急遽きゅうきょイタリア料理りょうり店みせに入はいって生放送なまほうそうを始はじめ、小声こごえで痔じの内容ないようのはがきを読よみ始はじめた。しかし、ゲストの堀内ほりうち孝雄たかおが既すでにスタンバイしているとあって、改あらためてスタジオに向むかうことにし、6分ふん53秒びょうの曲きょく『もーひとつの恋愛れんあい症候群しょうこうぐん』（アルバム『自分じぶん症候群しょうこうぐん』収録しゅうろく）を流ながし、これとCMの間あいだにさだはスタジオに入はいり改あらためて生放送なまほうそうを開始かいしした^[6]。

1988年ねん 8月がつ6日にちの放送ほうそうは、長崎ながさき市し内うちで行おこなわれたコンサート『夏なつ長崎ながさきからさだまさし』の終了しゅうりょう後ご、長崎放送ながさきほうそうからの生放送なまほうそうだったが、さだが遅おくれて間まに合あわなかったため、本番ほんばん組ぐみで月つき1回かい映画えいが情報じょうほうを担当たんとうしていたおすぎと、当時とうじのさだのマネージャー・廣田ひろた泰やすし永えいがつないだ。23:30前まえにさだが到着とうちゃくし、コンサートのお礼れいなどを話はなし始はじめたが、この日ひのコンサートの出演しゅつえん者しゃだった松山まつやま千春ちはるも入はいり、さだ・松山まつやま・おすぎによる暴露ばくろのし合あいなどでトークが盛もり上あがり、結局けっきょくこの日ひは1枚まいもはがきを読よめずに番組ばんぐみが終おわるという珍めずらしい回かいとなった^[6]。

なお、レコーディングやコンサートツアーなどの都合つごう上じょう、どうしても生放送なまほうそうができない回かいは録音ろくおん放送ほうそうを行おこなった。ただし、録音ろくおんとは一切いっさい言いわず、「諸般しょはんの事情じじょう」と称しょうして放送ほうそうした。この際さいには、後述こうじゅつする通常つうじょうの生放送なまほうそうとは違ちがう企画きかくで放送ほうそうされることが多おおかった。

通とおりがかりの人々ひとびと

公開こうかい番組ばんぐみではなかったが、文化ぶんか放送ほうそう（新宿しんじゅく区く若葉わかばの局きょく舎しゃ当時とうじ）からの放送ほうそう時じには「通とおりがかりの人々ひとびと」としてファンがスタジオに入はいっていたこともある。これは住宅じゅうたく街がいにある局きょく舎しゃ前まえに入はいり待まち・出で待まちのリスナーが深夜しんやたむろすることによる、周辺しゅうへんへの影響えいきょうを懸念けねんした局きょく側がわの特別とくべつ措置そちであった。

公式こうしきに「スタジオに入はいって番組ばんぐみを見みることができます」と明言めいげんする公開こうかい放送ほうそうではなく、放送ほうそう時間じかん中ちゅうに文化ぶんか放送ほうそう前まえに来きてしまったリスナーをやむを得えず入いれる形かたちであるために、番組ばんぐみ上じょうは（半なかばネタの意味合いみあいも込こめつつ）「文化放送ぶんかほうそう内ないに入はいって第だい1スタジオの中なかを通とおるルートで徒歩とほ移動いどう中ちゅうだったが、ふと脇わきを見みるとさだまさしが番組ばんぐみをやっていたので」足あしを止とめて見みて笑わらっている、あくまでも通とおりかかっただけの人ひとたちである、という設定せっていがとられた。番組ばんぐみが終了しゅうりょうする24時半じはんは、終電しゅうでんも出でてしまった時間じかんということもあり、この時間じかん文化ぶんか放送ほうそうに来くること自体じたいやその帰路きろについてもリスナー個々ここの自己じこ責任せきにんでの行動こうどうが求もとめられた。止やむなく行いっていたこととはいえ、局きょくやスタッフ側がわのリスナーへの一定いっていの信頼しんらいと、その信頼しんらいに応こたえるべくマナー遵守じゅんしゅを徹底てっていしたリスナー側がわ、双方そうほうの関係かんけいが極きわめて良好りょうこうであったからこそ可能かのうになった稀有けうな例れいと言いえる^[5]。

後ごの『セイ!ヤング21』月曜日げつようびでも文化放送ぶんかほうそうから公開こうかいを行おこなったが、情勢じょうせいの変化へんかによる局きょく舎しゃ保安ほあん上じょうの問題もんだいや録音ろくおんが多おおかったことなどから、「通とおりがかりの人々ひとびと」の名前なまえを残のこしつつも事前じぜん申込もうしこみ制せいとなった。2020年代ねんだいの現在げんざいにおいても、このような措置そちをとる局きょくは存在そんざいしないといってよい。

さだ企画きかくスタッフの出演しゅつえん

廣田ひろた泰やすし永えい（ひろたやすなが）: 京都きょうと府ふ出身しゅっしん。本職ほんしょくはさだのマネージャー。さだ企画きかく内うちの芸名げいめいは「広田ひろたカス」。; さだのアシスタント（というよりは相方あいかた）を、なぜかマネージャーである彼かれが務つとめ、そのとぼけたキャラクターでリスナーの人気にんきを得えていた。廣田ひろたはコンサートツアー中ちゅうに宿泊しゅくはく先さきが火事かじになった際さい、さだを置おいて浴衣ゆかたに革靴かわぐつ、両りょう肩かたにショルダーバッグ姿すがたで1人ひとりで逃にげてしまったり（挙句あげく、報道ほうどう映像えいぞうにその様子ようすが映うつっていた）、とある新幹線しんかんせんの駅えきで乗車じょうしゃ位置いちを間違まちがえ、乗のるべき列車れっしゃがまさし一いち行ぎょうの前まえを通過つうかしてしまったなど、コンサートでも話はなしのネタにされやすい人物じんぶつである。『セイ!ヤング』終了しゅうりょう後ごは、『(有ゆう) さだまさし大だい世界せかい社しゃ』でもアシスタントを担当たんとうした。2005年ねんリリースのさだのシングル『がんばらんば』のプロモーション・ビデオにもバックダンサーとして出演しゅつえんしている。
山下やました純二じゅんじ (やましたじゅんじ): 長崎ながさき県けん島原しまばら市し出身しゅっしん。さだのデビュー当時とうじ以来いらいの事務所じむしょスタッフである。; 「深夜しんやの句会くかい」では、彼かれが「山下やました暗くら庵あん」の号ごうで独特どくとくの暗くらいギャグを放はなっており、彼かれのファンも多おおかった。さだとの「好すきな作家さっかは?」「太宰だざいです」「好すきな花はなは?」「彼岸花ひがんばなです」「好すきなお遊あそびは?」「影かげ踏ふみです」「好すきな歌手かしゅは?」「稲葉いなば喜美子きみこです」「ご趣味しゅみは?」「亀かめの世話せわです」「好すきな色いろは?」「どどめ色しょくです」というやりとりが恒例こうれいになっていた^[7]。

放送ほうそうしていたラジオ局きょく

文化ぶんか放送ほうそう（土曜どよう23:00 - 24:30）

以下いかの局きょくは飛とび乗のり。

東海とうかいラジオ（土曜どよう23:30 - 24:30）- 同時どうじネット。開始かいし当時とうじは24:00までの同時どうじネット。
岩手いわて放送ほうそう（土曜どよう24:00 - 24:30）- 同時どうじネット。
ラジオ大阪おおさか（土曜どよう25:00 - 25:30）- 岩手いわて放送ほうそう分ぶんを時差じさネット。1989年ねん3月がつまで。
毎日放送まいにちほうそう（土曜どよう24:30 - 25:30）- 東海とうかいラジオ分ぶんを時差じさネット。1989年ねん4月がつから。
- それ以外いがいの局きょくについては、時期じきによるネットの有無うむや時間じかん帯たいの変更へんこうがあったものの、プロ野球やきゅうシーズンオフ編成へんせいでは概おおむね日曜にちよう21時じからの60分ふん、あるいは月曜げつよう21時じ30分ふんからの30分ふんに編集へんしゅうしたものが遅おくれ放送ほうそうされていた。なお、さだの出身しゅっしん地ちである長崎放送ながさきほうそうでは、日曜にちよう深夜しんやに60分ふんに編集へんしゅうしたものが遅おくれ放送ほうそうされていた。

主おもなコーナー

ここでは主おもに番組ばんぐみ末期まっきの1990年代ねんだい初頭しょとうのものを記しるす。さだは1枚まいでも多おおくリスナーのはがきを紹介しょうかいすることを優先ゆうせんしていたため、シンガーソングライターがやっている番組ばんぐみなのにもかかわらず、歌うたがほとんどかからない回かいも多おおかった。また、さだの妹いもうとの佐田さた玲子れいこがゲストとして来くることも多おおかった。

23:00 - 23:30

23時じ台だい提供ていきょうはヤクルト→東ひがし鳩ばと製菓せいか（現げん東ひがしハト）。

オープニング: ネットの関係かんけいで番組ばんぐみは3つのゾーンに分わかれていたが、テーマ曲きょく『夜明よあけが来くる前まえに』はここでのみ流ながれた。なお、さだはオープニングトークをほぼ必かならず『夜明よあけが来くる前まえに』が終おわるのと同時どうじに終おわらせていた（後のちにさだが担当たんとうした『セイ!ヤング21』月曜日げつようびでも同様どうよう）。彼かれの話芸わげいが発揮はっきされた一ひとつの例れいである。
あなたも文化ぶんか放送ほうそう広報こうほう部ぶ　新聞しんぶん発表はっぴょうのコーナー: 新聞しんぶんの番組ばんぐみ欄らんに掲載けいさいされるサブタイトル（1行ぎょう分ぶんの9文字もじ）を公募こうぼするコーナー。採用さいよう者しゃには、1ヶ月かげつの新聞しんぶん代だい相当そうとうとして3500円えん（後のちに4000円えん）の図書としょ券けんと、その日ひの番組ばんぐみ欄らんの超ちょう拡大かくだいコピーがプレゼントされた。コーナー名めいにちなんで、グレープ時代じだいの楽曲がっきょく『朝刊ちょうかん』のイントロがオープニングに使つかわれていた。採用さいようされたネタは「幸こうか不幸ふこうか甲府こうふから」「人生じんせい楽たのしありゃQRさ」（QR＝文化放送ぶんかほうそう）のように、さだが放送ほうそうを行おこなう地名ちめいや放送ほうそう局きょくを絡からめた駄洒落だじゃれが多おおく、時ときには「頭あたまにまだKRY」（KRY＝山口放送やまぐちほうそう）のような、さだの自虐じぎゃくネタも採用さいようされていた。最終さいしゅう回かいでは、当時とうじ大だい流行りゅうこうしていたサントリーモルツのCMソングの「うまいんだな、これが」に掛かけて「終おわるんだなこれが」というサブタイトルが採用さいようされた。
廣こうやんのすぐそこで見みてきたようなプロ野球やきゅうニュース: タイトルの通とおり、廣田ひろたが当日とうじつのプロ野球やきゅうの試合しあい結果けっかを伝つたえるコーナー。さだはヤクルトスワローズのファンで、優勝ゆうしょう時じにはスワローズの選手せんしゅが電話でんわで出演しゅつえんしたこともある^[8]。
おはがき大だい紹介しょうかい: 「普通ふつうのお便たより」紹介しょうかいコーナー。コーナーのオープニングは、さだの楽曲がっきょく『絵えはがき坂ざか』のイントロでスタート。; このコーナーのあと、『天てんまでとどけ』のピアノ演奏えんそうが流ながれ、さだが「大阪おおさか、名古屋なごやの皆みなさんを待まちましょう」と言いって23:30となる。

23:30 - 24:00

飛とび乗のりの東海とうかいラジオ・MBSラジオリスナー向むけ挨拶あいさつ: 番組ばんぐみアタック（ジングル）に続つづけて「大阪おおさか・名古屋なごやの皆みなさんいらっしゃーい、さだまさしです。」と始はじまっていたが、後のちに「大阪おおさか・MBSラジオ（時期じきによっては「毎日放送まいにちほうそう」と読よんだこともある）、名古屋なごや・東海とうかいラジオでお聴ききの皆みなさんいらっしゃーい」に改あらためられる。両りょう局きょくのエリアはそれぞれ近畿きんきと中京ちゅうきょうの広域こういき圏けんであり、大阪おおさか市し（大阪おおさか府ふ）、名古屋なごや市し（愛知あいち県けん）のリスナーだけではないこと、他たの地方ちほうのリスナーも韓国かんこく局きょくの混信こんしんが強つよい文化ぶんか放送ほうそうを避さけ両りょう局きょくを聴きいていた人ひとがいた関係かんけいとみられるが、理由りゆうについては特とくに明言めいげんされていない。
お茶飲ちゃのみ話ばなし笑わらい科か大学だいがく: 通称つうしょう「お茶ちゃ笑わらい大だい」。毎月まいつきテーマを決きめたネタはがきコーナー。このコーナー開始かいしのBGMは、当とう番組ばんぐみ終了しゅうりょう後ごの24:30から始はじまる『大学だいがく受験じゅけんラジオ講座こうざ』にあやかり、ブラームスの『大学だいがく祝典しゅくてん序曲じょきょく』が流ながれた。; 初回しょかい投稿とうこう時じははがきに｢入学にゅうがく希望きぼう｣と記しるし、はがきの採用さいようと入学にゅうがく許可きょかを得えたら（ごく稀まれに不ふ許可きょかになる場合ばあいもある）、次回じかいの投稿とうこうから｢1回生かいせい単位たんい無なし｣｢2回生かいせい 1/3｣などと自分じぶんの回生かいせい（学年がくねん）と取得しゅとく単位たんい数すうを自己じこ申告しんこくする。1回かい採用さいようされると単位たんいが1/3もらえ、3/3で次つぎの回生かいせいに進すすむ。一般いっぱん大学だいがく同様どうように進級しんきゅうしていき、「4回生かいせい 3/3」で卒業そつぎょう試験しけんを受うける。大学院だいがくいんも設定せっていされていて、学部がくぶ卒業そつぎょう試験しけんに合格ごうかくすると修士しゅうし課程かていに進すすみ、さらに優秀ゆうしゅうな成績せいせきを修おさめると博士はかせ課程かていに進すすめる。ただし、度どを過すぎて下品げひんなネタや、学長がくちょうであるさだの逆鱗げきりんに触ふれる作品さくひんがあった場合ばあいは、さだから投稿とうこう者しゃへ「謹慎きんしん」（次週じしゅうの投稿とうこう禁止きんし）や「落第らくだい」（降格こうかく処分しょぶん）が宣告せんこくされることもあった。; スタジオ内ないにいる人々ひとびとの笑わらいを取とった作品さくひんには、「成績せいせき優秀ゆうしゅう生せい」として千せん円えん分ぶんの図書としょ券けん、その中なかでも最もっとも笑わらいが多おおかった作品さくひんには「特待とくたい生せい」として5千せん円えん分ぶんの図書としょ券けんを贈呈ぞうていし、1回生かいせい分ぶん進級しんきゅうできる。; 逆ぎゃくにテーマの趣旨しゅしから外はずれたり、大だいスベリした作品さくひんには「大だいたわけ賞しょう」として、ことわざの「味噌みそで顔かおを洗あらえ」の意味いみで、本物ほんものの味噌みそが贈おくられる。この場合ばあいの進級しんきゅうは1/3回生かいせい分ぶんのみだった。; 定番ていばんだったテーマには、会話かいわネタや一言ひとことネタで笑わらいをとる「3秒びょう笑劇しょうげき場じょう」や、普通ふつう・明あかるい・暗くらいという3段だんオチを作つくる「陰陽いんようTHEワールドin○○（収録しゅうろく地ち）」などがあった。これらのテーマは、後ごの「ハー大まさる」「国技こくぎ館かん」にも引ひき継つがれた。
国際こくさいハーベスト大学だいがく: 通称つうしょう「ハー大まさる」。「お茶ちゃ笑わらい大だい」を受うけ継ついだネタはがきコーナー。「ハーベスト」とは東ひがし鳩ばとのビスケットの製品せいひん名めいである。冒頭ぼうとうのタイトルコールでは、「ハーベスト」の特長とくちょうとコーナーの内容ないようを指さして、さだが「薄うすさの中なかに品しながある」と言いうのが恒例こうれいだった。; 「入学にゅうがく希望きぼう」から卒業そつぎょうまで目指めざすところは「お茶ちゃ笑わらい大だい」と同様どうようだが、1回生かいせいからの単位たんい取得しゅとく方法ほうほうは内容ないようの面白おもしろさでの「松まつ（10点てん）・竹たけ（5点てん）・梅うめ（3点てん）」の得点とくてん形式けいしきとなった。10点てん獲得かくとくのたびに次つぎの回生かいせいに進級しんきゅうするが、端はし数すうは持もち越こされない（例たとえば梅うめを2回かい取得しゅとく（6点てん）し、次つぎに竹たけ（5点てん）を取得しゅとくしても余あまった1点てんは切きり捨すて）。4回生かいせい修了しゅうりょう時じに卒業そつぎょう試験しけんを行おこない、晴はれて卒業そつぎょうとなったら後述こうじゅつの｢お笑わらい国技こくぎ館かん｣に｢幕下まくした付出つけだし｣として異動いどうとなる。番組ばんぐみ末期まっきに「国技こくぎ館かん」へ統合とうごうされるという形かたちで終了しゅうりょうした。; 「お茶ちゃ笑わらい大だい」と異ことなり、最もっとも笑わらいが多おおかった作品さくひんのみ「ハーベスト大賞たいしょう」として、東ひがし鳩ばと製品せいひんの詰つめ合あわせを贈呈ぞうていする。そのため、全体ぜんたい的てきに笑わらいがイマイチだった週しゅうは「該当がいとう作さく無なし」なることもあった。; 普段ふだんは「梅うめ」「竹たけ」が多おおかったが、佐野さの量子りょうこがゲストのときは普段ふだんは「竹たけ」相当そうとうの作品さくひんでも「松まつ」評価ひょうかとなった。これは佐野さのが当時とうじ武たけ豊ゆたかとの交際こうさいが報道ほうどうされたばかりだったため、「たけ」を避さけたのだが、採点さいてん役やくの廣田ひろたが最後さいごの作品さくひんの時ときに「竹たけ」と京都きょうと弁べんで言いってしまい、スタジオを騒然そうぜんとさせた。
お笑わらい国技こくぎ館かん: 「ハー大まさる」同様どうようネタはがきコーナー。こちらは相撲すもうになぞらえた昇進しょうしんシステムを取とり、「入門にゅうもん希望きぼう」から「横綱よこづな」を目指めざす。フォッサマグナを境界きょうかいとする東日本ひがしにっぽんおよび九州きゅうしゅうのリスナーは「佐田さたヶ嶽だけ部屋へや」に、九州きゅうしゅうを除のぞく西日本にしにほんのリスナーは「カス野の部屋へや」に所属しょぞくという設定せっていがあった。さだの評価ひょうかによって番付ばんづけが上あがるが、番付ばんづけ上位じょういのリスナーは降格こうかくする場合ばあいもあった。また、十じゅう両りょうに昇進しょうしんしたリスナーは出身しゅっしん地ちにちなんだ四股しこ名めいを与あたえられ、以降いこうはこのコーナーに限かぎり四股しこ名めいで投稿とうこうすることが義務付ぎむづけられ、その代かわりに住所じゅうしょの省略しょうりゃくが可能かのうとなった。ちなみに横綱よこづなは、番組ばんぐみの最終さいしゅう回かいに1人ひとり誕生たんじょうしたのみで終おわった。

これらネタはがきコーナーは、後ごの『セイ!ヤング21』月曜日げつようびでも江戸えど落語らくごの昇進しょうしんシステムを用もちいた「お笑わらい三さん流りゅう亭てい」、料理人りょうりにんとしてシェフを目指めざす「お笑わらいリストランテ」が放送ほうそうされた。

ほほえみポスト: さだがパーソナリティを務つとめていた文化放送ぶんかほうそうの平日へいじつ帯たい昼ひるワイド番組ばんぐみ『さだまさしのラジオまっぴるま』の同名どうめいコーナーを当番とうばん組ぐみへ移行いこうした。さだの『案山子かかし』のインストゥルメンタル・ヴァージョンがBGM。子供こどもにまつわる、ほのぼのエピソードを紹介しょうかいする。採用さいようの記念きねん品ひんは東ひがし鳩ばと製品せいひんの詰つめ合あわせ。

コーナーの後のちは何なん枚まいか普通ふつうのはがきを読よみ、廣田ひろたマネージャーやゲストなどとフリートークをしていた。その後ご『主人公しゅじんこう』のピアノ演奏えんそうが流ながれ、さだが「岩手いわての皆みなさんを待まちましょう」と言いって、24:00となる。

24:00 - 24:30

一時期いちじきこの枠わくは消滅しょうめつするが、リクルート提供ていきょう（クレジット上じょうは海外かいがい旅行りょこう情報じょうほう誌し「AB-ROAD」名義めいぎ）で『さだまさしのセイ!ヤングアネックス』として復活ふっかつする。ここで紹介しょうかいするのは主おもに「アネックス」時代じだいのコーナーである。番組ばんぐみ末期まっきのスポンサーは、当時とうじさだがテレビCMのキャラクターを務つとめていたダスキンが務つとめた。

飛とび乗のりの岩手いわて放送ほうそうリスナー向むけ挨拶あいさつ

当初とうしょは23:30の挨拶あいさつ同様どうように「岩手いわての皆みなさん…」だったが、後のちに「岩手いわて放送ほうそうでお聴ききの皆みなさん…」に改あらためられる。

ラジオドラマ『グレープ物語ものがたり』『天正てんしょう少年しょうねん使節しせつ』など（不定期ふていき）

かつさんのクイズ「いっすよー」

リクルートが当時とうじ出資しゅっししていた岩手いわて県けんの安比高原あっぴこうげんリゾートにあるホテル安比グランドほてるあっぴぐらんどの支配人しはいにん、勝かつマサユキ（さだの友人ゆうじんでもある）をクイズ出題しゅつだい者しゃとして電話でんわ出演しゅつえんさせて、同おなじく電話でんわ出演しゅつえんのリスナーに回答かいとうさせたもの。岩手いわて放送ほうそうへのアネックス枠わくのみのネットは、このコーナーがある関係かんけいである。

八はち十じゅう秒間びょうかん世界せかい一周いっしゅう

クイズ「いっすよー」に代かわって開始かいし。リクルートの海外かいがい旅行りょこう情報じょうほう誌し「AB-ROAD」にちなみ、テーマに沿そった海外かいがい旅行りょこうエピソードなどを募集ぼしゅうしたコーナー。

セイ!ヤングアタック

いわゆるジングルを文化ぶんか放送ほうそうではアタックと称しょうす。「深夜しんやの句会くかい」前まえのCM明あけアタックのみ、主おもにさだの曲きょくや過去かこの番組ばんぐみ内容ないようから編集へんしゅうしてリスナーが作つくったネタテープをオンエアしていた。採用さいよう記念きねん品ひんは、番組ばんぐみオリジナルテレホンカードと新品しんぴんのカセットテープであった。

深夜しんやの句会くかい

名物めいぶつコーナー。毎回まいかいお題だいに合あわせたリスナーの俳句はいく（というより川柳せんりゅう）を紹介しょうかいする。暗くらいネタ担当たんとう選者せんじゃの山下やました暗くら庵あん、下くだらないネタ担当たんとうの廣田ひろた御免ごめん、そして佐田さた我慢がまん（さだ）が主要しゅような選者せんじゃだった。初期しょきには、山下やましたらと同どうじさだ企画きかくのスタッフである金山かなやまたかしが「金山かなやま裸はだか丼どんぶり」の号ごうで選者せんじゃを務つとめていた。

さだまさし総合そうごう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ

通称つうしょう「さだ総研そうけん」。月つきごとの研究けんきゅうテーマに対たいし、リスナーから自由じゆう投稿とうこうによるレポートを紹介しょうかい。深夜しんやの句会くかいと入いれ替かわって開始かいし。若干じゃっかん内容ないようを変かえつつ、後ごの『(有ゆう) さだまさし大だい世界せかい社しゃ』『セイ!ヤング21』でも放送ほうそうされた。

ちょっといっぷく

後のちにディレクターの名なを取とった「神蔵かみくらのくれた5分ふん」（さだの『神様かみさまのくれた5分ふん』のもじり）、「青山あおやまカフェ」などに変かわった。

ウヒョヒョヒョのコーナー

「ハー大まさる」や「国技こくぎ館かん」でも活躍かつやくしたはがき職人しょくにんで当時とうじ東大とうだい生なまだった畑中はたなか隆たかし爾なんじ（現在げんざいは弁護士べんごしとなっている[1])が書かいてきたはがき（東大とうだいで飼かっている鶏にわとりの鶏冠けいかんの触感しょっかんが思おもわず「ウヒョヒョヒョ」と言いってしまいたくなるという内容ないよう）が発端ほったんとなり、「ウヒョヒョヒョ」と言いいそうになるものをテーマにしたコーナー。元々もともとレギュラーコーナーとするつもりはなく数すう週しゅうで終了しゅうりょう。

ラストレター

さだの『セロ弾びきのゴーシュ』のインストゥルメンタル・ヴァージョンがBGM。

最後さいごのはがきは基本きほん的てきにしんみりしたり、感動かんどうしたりするような、真面目まじめな内容ないようのはがきが多おおかった。ちなみにさんざんギャグを言いったあと、真面目まじめなはがきでしめる、というのは中島なかじまみゆきの深夜しんや番組ばんぐみなどでも行おこなわれていたスタイルである。

今週こんしゅうのピカイチと大だいたわけ

「お茶飲ちゃのみ話ばなし笑わらい科か大学だいがく」での「特待とくたい生せい」「大だいたわけ賞しょう」を番組ばんぐみ全体ぜんたいに適用てきようしたもので、エンディングにて発表はっぴょうされる。その週しゅうで読よまれた投稿とうこうや話題わだいになった人物じんぶつから、もっとも秀逸しゅういつなものには「ピカイチ」として記念きねん品ひんが、もっともくだらないものには「大だいたわけ」として味噌みそが贈おくられた。味噌みそを贈おくるのは、前述ぜんじゅつした通とおりことわざの「味噌みそで顔かおを洗あらえ」に由来ゆらいする反省はんせいを促うながす意味いみの冗談じょうだんで、たまにさだが「本当ほんとうに実行じっこうしないように」とたしなめていた。

今週こんしゅうの大分おおいた合同ごうどう新聞しんぶん「ミニ事件じけん簿ぼ」のコーナー

大分おおいた合同ごうどう新聞しんぶんの夕刊ゆうかんに連載れんさいされている「ミニ事件じけん簿ぼ」をさだが朗読ろうどくする。これは、小規模しょうきぼの事件じけんや警察官けいさつかん・記者きしゃの身みの回まわりの出来事できごとなど、通常つうじょうは記事きじとならない程度ていどの事柄ことがらを取とり上あげたコラムで、全国ぜんこく紙しでこれに相当そうとうするものには朝日新聞あさひしんぶんの「青あお鉛筆えんぴつ」がある。文章ぶんしょうの最後さいごに「怒いかり心頭しんとうの警官けいかんはプリプリ!」など、およそ新聞しんぶんでは表現ひょうげんしない文体ぶんたいに魅みせられたさだが、毎週まいしゅう夕刊ゆうかんを取とり寄よせて紹介しょうかいした。『セイ!ヤング』終了しゅうりょう後ごは『(有ゆう) さだまさし大だい世界せかい社しゃ』でも取とり上あげたほか、コンサートでのトークネタになることもしばしばであった。一連いちれんのさだの功績こうせきにより、全国ぜんこく的てきにも一定いっていの知名度ちめいどを持もつコラムとなった。

なお、2020年ねん3月がつ31日にちをもって大分おおいた合同ごうどう新聞しんぶんは夕刊ゆうかんを廃止はいししたため、「ミニ事件じけん簿ぼ」も終了しゅうりょうとなった。現在げんざいは、同どう新聞しんぶんの日刊にっかん、および公式こうしきサイト（閲覧えつらんには同どう新聞しんぶんのデジタル版ばんプランへの加入かにゅうが必要ひつよう）にて、同様どうようの趣旨しゅしのコラム「びびんこ地域ちいき発はつミニ事件じけん簿ぼ」が連載れんさいされている。びびんこは、大分おおいた弁べんで肩車かたぐるまの意味いみである。

「プルタブを集あつめて車椅子くるまいす」企画きかく

1988年ねん頃ころ、当時とうじはアルミニウムの価格かかくが比較的ひかくてき高たかかったので、捨すてられているアルミ缶かんを集あつめ、廃品はいひん回収かいしゅう・リサイクル業者ぎょうしゃに売却ばいきゃくし、その売却ばいきゃく益えきで車椅子くるまいすを購入こうにゅうし寄付きふしようというボランティア企画きかくが番組ばんぐみ内ないで行おこなわれた。当時とうじはまだアルミ缶かんが少すくなく、またアルミニウムのリサイクルはアルミニウムを生産せいさんするよりも電力でんりょく消費しょうひ量りょうが格段かくだんに少すくなく済すむため環境かんきょうに優やさしいという配慮はいりょもあった。

東京とうきょう都と新宿しんじゅく区内くないのさだまさしの関係かんけいする施設しせつ（店舗てんぽ）が一いち次じ集積しゅうせき場所ばしょとされたが、遠隔えんかく地ち在住ざいじゅうの番組ばんぐみリスナーに対たいしてはアルミ缶かんを宅配たくはい便びんなどで送おくることは、送料そうりょう等とうがむしろ高こうコストになることからしないよう呼よびかけ、どうしても協力きょうりょくしたいリスナーは番組ばんぐみに対たいするメッセージを送おくる封書ふうしょに、プルタブ（プルトップ）を同封どうふうすることで、余計よけいな送料そうりょうをかけずに参加さんかするよう呼よびかけられた。当時とうじのプルタブは缶かんから外はずれる構造こうぞうだったため、プルタブの散乱さんらんも社会しゃかい問題もんだいとなっていた背景はいけいもあった（1990年代ねんだい以降いこうは、缶かんから外はずれにくいステイオンタブ式しきが主流しゅりゅうとなったため、プルタブが散乱さんらんする問題もんだいはほとんどなくなった）。

やがて番組ばんぐみ企画きかくは終了しゅうりょうしたが、現在げんざいも小学校しょうがっこうを中心ちゅうしんに番組ばんぐみ企画きかくと同様どうようにアルミ缶かんを回収かいしゅう、あるいは短絡たんらく的てきに捉とらえステイオンタブ式しきのプルトップのみをわざわざもぎ取とって回収かいしゅうを行おこなうボランティア活動かつどうが行おこなわれることがある^[9]^[10]。また一部いちぶでは「プルトップを集あつめれば車椅子くるまいすに交換こうかんしてもらえる」といった都市とし伝説でんせつが生うまれることにもなった。

シリーズの中断ちゅうだんとその後ご

1994年ねん4月がつ改編かいへんから『Come on FUNKY Lips!』がスタートするによって若者わかもの向むけ深夜しんや放送ほうそうが帯おび番組ばんぐみで復活ふっかつの運はこびとなりさだの公言こうげんしていた「文化放送ぶんかほうそうの深夜しんや放送ほうそうの灯ひをともし続つづける」目的もくてきが達成たっせいされ、また『大学だいがく受験じゅけんラジオ講座こうざ』が平日へいじつから土日どにちのみの放送ほうそうに移行いこうするため『セイ!ヤング』枠わくが消滅しょうめつすることや、さだが生放送なまほうそうでのスタイルで喋しゃべり続つづけることが年齢ねんれい的てきにきつくなり本業ほんぎょうである歌手かしゅ活動かつどうに差さし支つかえるおそれがあったことなどが重かさなり、番組ばんぐみ降板こうばんを示唆しさ。その結果けっか、1994年ねん4月がつをもって『さだまさしのセイ!ヤング』は終了しゅうりょうし、『セイ!ヤング』自体じたいも1969年ねん6月がつ～1981年ねん9月がつの帯おび番組ばんぐみ時代じだいと合あわせて24年ねん10ヶ月かげつにも渡わたる歴史れきしに一いち度ど幕まくを降おろした。

さだは本ほん番組ばんぐみ終了しゅうりょう後ごの1994年ねん4月がつから1998年ねん3月がつに、この番組ばんぐみのコンセプトを応用おうようした録音ろくおん番組ばんぐみ『(有ゆう) さだまさし大だい世界せかい社しゃ』（土曜どよう15:00 - 15:55）を担当たんとうした。また、2006年ねん元もと日ひ未明みめいにNHK総合そうごうテレビで放送ほうそうされた『新春しんしゅんいきなり生放送なまほうそう!!「年としの初はじめはさだまさし」』は、この番組ばんぐみをテレビ上じょうで再現さいげんしようというコンセプトであり、その後ごも『今夜こんやも生なまでさだまさし』として月つき1回かいペースで放送ほうそうされている（詳細しょうさいは同どう番組ばんぐみの項目こうもくを参照さんしょうのこと）。2009年ねん末まつにさだが年越としこしコンサートを開始かいしして以降いこうは文化放送ぶんかほうそうはコンサートの中継ちゅうけい（『さだまさしカウントダウンスペシャル』）を行おこなうようになり（東海とうかいラジオにも同時どうじネット）、一部いちぶ時間じかん帯たいはコンサート終了しゅうりょう後ごに生放送なまほうそうを行おこなう『年としの初はじめはさだまさし』との同時どうじ放送ほうそうを行おこなうこともある。

一方いっぽう、『セイ!ヤング』は、2001年ねん10月に『セイ!ヤング21』が放送ほうそうされるまで、7年ねん半はん中断ちゅうだんされることとなった。