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ベース (弦楽器) - Wikipedia

ベース (弦楽器げんがっき)

弦楽器げんがっき

ベースドイツ: Bass、もしくはバス)は、低音ていおんパートを演奏えんそうする弦楽器げんがっき総称そうしょうである。

楽器がっきそのものを場合ばあいと、ベース・パート、バス・パートを場合ばあいがある。

概要がいよう

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本来ほんらいバスあるいはベースの音域おんいき弦楽器げんがっきではチェロギターてい音域おんいき相当そうとうする。それよりさらに1オクターブひく音域おんいきがダブルベース、アップライト・ベース、あるいは"Kontrabass"(コントラバス)とばれる音域おんいきである。しかし、この最低さいてい音域おんいき担当たんとうする弦楽器げんがっきはしばしば"double"や"Kontra-"が省略しょうりゃくされてたんに"bass"(ベース、バス)とばれる。範囲はんいはC4-C2。

一方いっぽう、バスあるいはベースという用語ようごは、こえとして一番いちばん旋律せんりつ演奏えんそうしている楽器がっきぐんすこともある。極端きょくたんれいでは弦楽げんがく合奏がっそうにおいてチェロがこう音域おんいきしゅ旋律せんりつ担当たんとうヴィオラヴァイオリンがそのしたささえ、かつコントラバスが演奏えんそうしていないような場合ばあい、ヴィオラやヴァイオリンのことをすこともある。奏者そうしゃたいしてはかた楽器がっき厳密げんみつ区別くべつすることはあまりなく、たんベーシストばれることがおおい(これが原因げんいん混乱こんらんこることもある。後述こうじゅつする)。ロックバンドとう使用しようされるのはほとんどがエレクトリックベースであるが、ジャズひとしではエレクトリック・ジャズやジャズ・ロックが登場とうじょうする以前いぜんは、コントラバスが使用しようされた。また両方りょうほう使つかける奏者そうしゃすくなくない。ただしヴィオローネマンドローネやバスガンバなどは使つかわれるジャンルがかぎられており、とおりがいため楽器がっきめいばれることがおおい。エレクトリックベースは、1930年代ねんだいにPul Tutmarcによって開発かいはつされ、レオ・フェンダーによって大量たいりょう生産せいさんされるようになった[1]

弦楽器げんがっきとしてのベース

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Plucked string instrumentについて記述きじゅつする。一般いっぱんてきに、ベースはチェロやギターの1オクターヴから2オクターヴほど音域おんいきひく楽器がっきとされている(構造こうぞう演奏えんそうほうかく項目こうもく参照さんしょう)。楽器がっきにはコントラバス、ギタロン・メキシカーノ、トロロッシュ、バスバンジョーなどがある。

つるかずは4 - 5ほん主流しゅりゅうであるがもっとすくないものもおおいものもあり、一部いちぶのギターやマンドリンのようにふくつるつベースもある。チューニングもさまざまである(した関連かんれん項目こうもく参照さんしょう)。がいして、ネックはチェロやギターよりもながつるふとい。ただし弦楽器げんがっき音域おんいき決定けっていする要因よういんつるながさやふとさだけではないため、かならずしもチェロやギターの低音ていおんつるよりながふとつるられている必要ひつようはなく演奏えんそう運搬うんぱんなどの都合つごうかんがえて楽器がっきちいさく設計せっけいしてあるものも存在そんざいする。

たんにベースとんだ場合ばあいはコントラバスかエレクトリックベースのどちらかをすことがおおいが、構造こうぞうは「電気でんきてき増幅ぞうふくすることを前提ぜんていとして設計せっけいされているかか(エレクトリックかアコースティックか)」「ネックを垂直すいちょくちかかまえることを前提ぜんていとして設計せっけいされているかか(アップライトかホリゾンタルか)」のわせでおおまかに4つにけられる。

アコースティックかつアップライトであるもの

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クラシック音楽おんがく、ジャズなどで使用しようされる楽器がっきは、コントラバスであり、たんに「アコースティックベース」「アップライトベース」、または俗称ぞくしょう「ウッドベース」とんだ場合ばあいもコントラバスをすことがおおい。なお、コントラバスにはほかにもさまざまなかたがある(かたについては「コントラバス」を参照さんしょう)。

ほかにもヴィオローネ、マンドローネ、バスガンバなどがてはまる。

エレクトリックかつアップライト

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一般いっぱんにはそのほとんどがいわゆるエレクトリック・アップライト・ベースで、これは、エレクトリックベースから派生はせいした楽器がっきである[2]使用しよう頻度ひんどひくい。ポップスけい音楽おんがく演奏えんそうすることを前提ぜんていとしており、ゆみき(アルコ)には対応たいおうしていないが、ネックやゆびばん、ブリッジの形状けいじょうはコントラバスにせてあり、フレットレスで、奏法そうほうてきにもコントラバスにちか技術ぎじゅつ要求ようきゅうされる。おと電気でんきてき増幅ぞうふくするため、音量おんりょうかんしてはかならずしも共鳴きょうめいばこ必要ひつようがなく、音質おんしつ調整ちょうせい必要ひつよう最小限さいしょうげんおおきさにとどめてあるか、まったくそなえていない。

かずすくないが、コントラバスから派生はせいしたモデルもある。エレクトリックベースから派生はせいしたモデルがつるちょう860mm前後ぜんこうであるのにたいし、コントラバスと同様どうようの1040mm前後ぜんこうつるちょうち、ゆみきが可能かのうおおきく湾曲わんきょくしたブリッジをつのが特徴とくちょうである。

アコースティックであり、ホリゾンタルであるもの

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ホリゾンタル・horizontalは「水平すいへい」の意味いみである。英語えいごてきには発音はつおんただしくない[ちゅう 1]使用しよう頻度ひんどひくい。アコースティック・ベースひとしばれるものが代表だいひょうてき構造こうぞうアコースティック・ギターとほぼおなじで、エレクトリックベースとほぼおなながさや形状けいじょうのネックをつ。演奏えんそうほうはエレクトリックベースとほぼおなじ。

エレクトリックであり、ホリゾンタルであるもの

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そのほとんどがエレクトリックベース。りゃくかた愛称あいしょうはさまざまでエレクトリックベース、ベースギター、エレキベース、エレベ、電気でんきベースなどともばれる。おも演奏えんそうしゃにはブーツィ・コリンズ、ラリー・グレアム、フレッド・トーマス[ちゅう 2]、アンディ・フレイザー[ちゅう 3]、メル・サッチャーらがいた。

アメリカのフェンダーしゃから発売はつばいされたプレシジョンベースがその草分くさわけ。ゆびばんフレットをつけた("フレッテッド")ことにより正確せいかく音階おんかいせるという意味いみで、プレシジョン(正確せいかくな)という名前なまえけられた。フレットのないものもあり、たんに「フレットレスベース」とぶと「エレクトリックベースでフレットのないもの」をすことがおおい。

なおエレクトリックであるもののうち、楽器がっき本体ほんたい内部ないぶ共鳴きょうめいばこたせてその振動しんどうをも増幅ぞうふくするものは区別くべつして「エレアコ」「セミアコ」とうぶことがおおたんにエレクトリックベースとった場合ばあい楽器がっき本体ほんたい内部ないぶ共鳴きょうめいばこがないソリッドボディのものをすことがおおい(エレクトリックアコースティックギター参照さんしょう)。

芸術げいじゅつユニットの明和めいわ電機でんきつる荷造にづくようのゴムをもちいた「ゴムベース」なるフレットレスベースを製作せいさくして実際じっさい楽曲がっきょく演奏えんそう使用しようしたり、スピーカー内蔵ないぞうしてコンパクトに収納しゅうのう出来できるモデルを市販しはんした。のちにボディーをエレキベースふうにした「ゴムベースII」も製作せいさくしている。

弦楽器げんがっき以外いがいのベース

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バスはオペラ男性だんせい低音ていおん歌手かしゅす。ソウルドゥーワップでは、ベース・シンガーと[ちゅう 4]

ベースホーン楽器がっき

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バスクラリネットバストロンボーン、バスサキソフォンなどをす。

キーボード・ベース

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シンセベース[ちゅう 5]などをす。

低音ていおんペダルボード

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パイプオルガンなどをす。

ウォッシュボード・タブベース

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パイプオルガンなどをす。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ホーリズントルがただしい発音はつおんである。対義語たいぎご垂直すいちょくは、ヴァーティカルとなる。
  2. ^ ジェームス・ブラウンのバンドのベーシスト。
  3. ^ ロックバンド「フリー」のベーシスト。
  4. ^ テンプテーションズのメルヴィン・フランクリンらが有名ゆうめい
  5. ^ 奏者そうしゃとしてはブーツィ・コリンズらがられている。

出典しゅってん

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  1. ^ Davis, John S. (2012) (英語えいご). Historical Dictionary of Jazz. Lanham, MA, Toronto, Plymouth, UK: Scarecrow Press. pp. 105. ISBN 978-0-8108-7898-3. https://books.google.com/books?id=OqfrqNncZXAC&q=bass+guitar+dictionary&pg=PA105 2021ねん1がつ7にち閲覧えつらん 
  2. ^ エレクトリック・アップライト・ベース 2021ねん1がつ6にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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