ミヒャエル・エンデ

ミヒャエル・エンデ
Michael Ende
ミヒャエル・エンデ; Michael Ende
誕生たんじょう	1929年ねん11月12日にち; ドイツ国こくガルミッシュ＝パルテンキルヒェン
死没しぼつ	1995年ねん8月がつ28日にち（65歳さい没ぼつ）; ドイツフィルダーシュタット
国籍こくせき	ドイツ
ジャンル	児童じどう文学ぶんがく; ファンタジー;
代表だいひょう作さく	モモ; はてしない物語ものがたり;
配偶はいぐう者しゃ	インゲボルク・ホフマン（英語えいご版ばん）（1964年ねん - 1985年ねん）佐藤さとう真理子まりこ（1989年ねん - 1995年ねん）
	影響えいきょうを受うけたものノヴァーリス; E.T.A.ホフマン; ベルトルト・ブレヒト; ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ; フリードリヒ・フォン・シラー; ウィリアム・シェイクスピア; ホルヘ・ルイス・ボルヘス; ルドルフ・シュタイナー; シルビオ・ゲゼル; 荘そう子こ; カバラ; エドガー・エンデ; ;
	影響えいきょうを与あたえたものラルフ・イーザウ;
署名しょめい
	ウィキポータル文学ぶんがく
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ミヒャエル・アンドレアス・ヘルムート・エンデ（Michael Andreas Helmuth Ende、1929年ねん 11月12日にち - 1995年ねん 8月がつ28日にち）は、ドイツの児童じどう文学ぶんがく作家さっか。父ちちはシュールレアリスム画家がかのエドガー・エンデ。日本にっぽんと関かかわりが深ふかく、1989年ねんに『はてしない物語ものがたり』の翻訳ほんやく者しゃ佐藤さとう真理子まりこと結婚けっこんしている。また、日本にっぽんの黒姫くろひめ童話どうわ館かんにはエンデに関かかわる多おおくの資料しりょうが収集しゅうしゅうされている。

年譜ねんぷ

1929年ねん 11月12日にち - バイエルン州しゅうのガルミッシュ＝パルテンキルヒェンで生うまれる。この頃ころからナチスが台頭たいとうし、ミヒャエルが小学校しょうがっこうに入学にゅうがくする頃ころ、父ちちエドガーが「退廃たいはい芸術げいじゅつ家いえ」の烙印らくいんを押おされ、生活せいかつが苦くるしくなった。
1941年ねん - ギムナジウムを落第らくだい。
1945年ねん - 16歳さいの時とき、疎開そかいした14 - 15歳さいの少年しょうねんが軍ぐんに徴兵ちょうへいされ、一いち日にち訓練くんれんを受うけた後のち、前線ぜんせんに送おくられ、初日しょにちに学友がくゆう3名めいが戦死せんしする。ミヒャエルにも召集令状しょうしゅうれいじょうが来きたが、彼かれは令状れいじょうを破やぶり捨すて、ミュンヘンまでシュヴァルツヴァルトの森もりの中なかを夜間やかんのみ80キロメートル歩あるいて、疎開そかいしていた母ははの所ところへ逃亡とうぼう。その後ご、近所きんじょに住すむイエズス会かい神父しんぷの依頼いらいでレジスタンス組織そしき「バイエルン自由じゆう行動こうどう」の反はんナチス運動うんどうを手伝てつだい、伝令でんれいとしてミュンヘンを自転車じてんしゃで駆かけ回まわった。
1948年ねん - 戦後せんごに転入てんにゅうしたシュタイナー学校がっこうを退学たいがく、演劇えんげき学校がっこうに入学にゅうがく。
1950年ねん - 演劇えんげき学校がっこう卒業そつぎょう。1シーズンだけ舞台ぶたいに立たつ。
1951年ねん - 女優じょゆうインゲボルク・ホフマン（ドイツ語ご版ばん）と知しり合あう。
1953年ねん - 父ちちがミヒャエルとほぼ同どう年齢ねんれいの愛人あいじんと同棲どうせい。ミヒャエルは絶望ぜつぼうした母ははを精神せいしん的てき、経済けいざい的てきに支ささえる。
1961年ねん - Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer （日本語にほんご訳やく：『ジム・ボタンの機関きかん車しゃ大だい旅行りょこう』）がドイツ児童じどう文学ぶんがく賞しょうをとり、生活せいかつが安定あんてい^[1]。
1964年ねん - 8歳さい年上としうえのインゲボルク・ホフマンと結婚けっこん。イタリア移住いじゅう。
1973年ねん - Momo （日本語にほんご訳やく：『モモ』）完成かんせい^[2]。
1974年ねん - Momo で二に度目どめのドイツ児童じどう文学ぶんがく賞しょう受賞じゅしょう^[2]。
1977年ねん - 初はつ来日らいにち。能のう・歌舞伎かぶきを鑑賞かんしょう。禅僧ぜんそうと対談たいだんする。
1979年ねん - Die unendliche Geschichte: Von A bis Z （日本語にほんご訳やく：『はてしない物語ものがたり』）完成かんせい^[3]。
1985年ねん - 妻つまインゲボルク・ホフマン死亡しぼう（享年きょうねん63）。ミュンヘンに戻もどる。周囲しゅういにドイツ語ごを話はなす人じんがいなくなったことが帰国きこく理由りゆう。
1989年ねん - 「エンデ父子ふし展てん」のため再来さいらい日び。『はてしない物語ものがたり』の翻訳ほんやく者しゃ佐藤さとう真理子まりこと結婚けっこん。

ミュンヘンの森林しんりん墓地ぼち（wikidata）にあるエンデの墓はか

1995年ねん 8月がつ28日にち - 胃癌いがんのため、フィルダーシュタットで生涯しょうがいを閉とじた。65歳さい没ぼつ。葬儀そうぎはミュンヘンのキリスト者しゃ共同きょうどう体たいで執とり行おこなわれた。

作品さくひん一覧いちらん

日本にっぽんでは岩波書店いわなみしょてんから『エンデ全集ぜんしゅう』（全ぜん19巻かん）が出だされている。

小説しょうせつ

『ジム・ボタンの機関きかん車しゃ大だい旅行りょこう』　Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer　1960年ねん　（テレビアニメ『ジムボタン』のベースとなった）
『ジム・ボタンと13人にんの海賊かいぞく』　Jim Knopf und die Wilde 13　1962年ねん
『モモ』　Momo oder Die seltsame Geschichte von den Zeit-Dieben und von dem Kind, das den Menschen die gestohlene Zeit zurückbrachte　1973年ねん
『はてしない物語ものがたり』　Die unendliche Geschichte　1979年ねん
『鏡かがみのなかの鏡かがみ―迷宮めいきゅう』　Der Spiegel im Spiegel: Ein Labyrinth　1984年ねん
『魔法まほうのカクテル』　Der satanarchäolügenialkohöllische Wunschpunsch　1989年ねん
『自由じゆうの牢獄ろうごく』　Das Gefängnis der Freiheit　1992年ねん
『満月まんげつの夜よるの伝説でんせつ』　Die Vollmondlegende　1993年ねん

絵本えほん

『いたずらっ子この本ほん』　Das Schnurpsenbuch　1969年ねん
『がんばりやのかめトランキラ』　Tranquilla Trampeltreu, die beharrliche Schildkröte　1972年ねん
『カスペルとぼうや』　Das Kleine Lumpenkasperle　1978年ねん
『ゆめくい小人こども』　Das Traumfresserchen　1978年ねん
『リルムラルムバルムおかしなおかしな物語ものがたり』　Lirum Larum Willi Warum　1978年ねん
『おとなしいきょうりゅうとうるさいちょう』　Der Lindwurm und der Schmetterling oder Der seltsame Tausch　1981年ねん
『森もりの賢者けんじゃヒダエモン』　Filemon Faltenreich　1984年ねん
『はだかのサイ』　Norbert Nackendick oder Das nackte Nashorn　1984年ねん
『オフェリアと影かげの一座いちざ』　Ophelias Schattentheater　1988年ねん
『まほうのスープ』　Die Geschichte von der Schüssel und vom Löffel　1990年ねん
『レンヒェンのひみつ』　Lenchens Geheimnis　1991年ねん
『サンタ・クルスへの長ながい旅たび』 Der lange Weg nach Santa Cruz　1992年ねん
『テディベアと動物どうぶつたち』　Der Teddy und die Tiere　1993年ねん

詩集ししゅう

『影かげの縫製ほうせい機き』　Die Schattennähmaschine　1982年ねん
『夢ゆめのボロ市し　真夜中まよなかに小声こごえでうたう』　Trödelmarkt der Träume. Mitternachtslieder und leise Balladen　1986年ねん

戯曲ぎきょく

『遺産いさん相続そうぞくゲーム―地獄じごくの喜劇きげき』　Die Spielverderber oder Das Erbe der Narren　1967年ねん
『サーカス物語ものがたり』　Das Gauklermärchen　1982年ねん
『スナーク狩かり―L・キャロルの原詩げんしによる変奏へんそう』　Die Jagd nach dem Schlarg　1987年ねん
『ハーメルンの死しの舞踏ぶとう』　Der Rattenfänger. Ein Hamelner Totentanz　1993年ねん

アンソロジー

『エンデのメモ箱ばこ』　Michael Endes Zettelkasten　1989年ねん
『だれでもない庭にわ―エンデが遺のこした物語ものがたり集しゅう』　Der Niemandsgarten. Aus dem Nachlass　1998年ねん　（死後しご刊行かんこう）

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

参考さんこう文献ぶんけん

桑原くわばらヒサ子ひさこ「読書どくしょ体験たいけんの物語ものがたり化か、読書どくしょへのオマージュとしての『はてしない物語ものがたり』（特集とくしゅうファンタジー--大人おとなが読よむ児童じどう文学ぶんがく）」（PDF）『人文じんぶん社会しゃかい科学かがく研究所けんきゅうじょ年報ねんぽう』第だい5号ごう、敬和学園大学けいわがくえんだいがく、43-58頁ぺーじ、2007年ねん。国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:8859292。2017年ねん11月28日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

[FOOTNOTE桑原200743-1] 桑原くわばら 2007, p. 43.

[FOOTNOTE桑原200744,_45-2] 桑原くわばら 2007, pp. 44, 45.

[FOOTNOTE桑原200744-3] 桑原くわばら 2007, p. 44.

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