伍ご堂どう卓雄たくお

伍ご堂どう 卓雄たくお（ごどう たくお、1877年ねん（明治めいじ10年ねん）9月23日にち - 1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）4月がつ7日にち）は、日本にっぽんの政治せいじ家か、実業じつぎょう家か、海軍かいぐん軍人ぐんじん。東京とうきょう府ふ士族しぞく。海軍かいぐん造兵ぞうへい中将ちゅうじょう正せい三さん位い工学こうがく博士はかせ。広島ひろしま控訴こうそ院いん長ちょうの今村いまむら恭きょう太郎たろうは義兄弟ぎきょうだい（妹いもうとの夫おっと）。

日本にっぽんの政治せいじ家か 伍ご堂どう 卓雄たくお ごどう たくお
生年月日せいねんがっぴ	1877年ねん9月23日にち
出生しゅっしょう地ち	日本にっぽん 東京とうきょう府ふ
没ぼつ年月日ねんがっぴ	(1956-04-07) 1956年ねん4月がつ7日にち（78歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん校こう	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく工科こうか大学だいがく造兵ぞうへい学科がっか
第だい14代だい鉄道てつどう大臣だいじん
内閣ないかく	林内りんない閣かく
在任ざいにん期間きかん	1937年ねん2月がつ2日にち - 1937年ねん6月4日にち
第だい14・18代だい商工しょうこう大臣だいじん
内閣ないかく	林内りんない閣かく 阿部あべ内閣ないかく
在任ざいにん期間きかん	1937年ねん2月がつ2日にち - 1937年ねん6月4日にち 1939年ねん8月がつ30日にち - 1940年ねん1月がつ16日にち
第だい14代だい農林のうりん大臣だいじん
内閣ないかく	阿部あべ内閣ないかく
在任ざいにん期間きかん	1939年ねん8月がつ30日にち - 1939年ねん10月16日にち

生涯しょうがい

東京とうきょう府ふ士族しぞく伍ご堂どう卓たく爾なんじの長男ちょうなん。

東京とうきょう府ふ尋常じんじょう中学校ちゅうがっこう、第だい二に高等こうとう学校がっこうを経へて、1901年ねん（明治めいじ34年ねん）に東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく工科こうか大学だいがく造兵ぞうへい学科がっか卒業そつぎょう。その後ご、海軍かいぐん造兵ぞうへい中ちゅう技師ぎしや海軍かいぐん大だい学校がっこう教官きょうかんなどを経へて、1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）に呉ご海軍かいぐん工廠こうしょう長ちょうとなり、同年どうねん海軍かいぐん造兵ぞうへい中将ちゅうじょう進級しんきゅう。

1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）、南みなみ満州まんしゅう鉄道てつどう（満まん鉄てつ）によって朝鮮ちょうせんに設立せつりつが予定よていされていた昭和しょうわ製鋼せいこう所しょの準備じゅんびのため満まん鉄てつ顧問こもんとなり、ドイツに派遣はけんされ、研究けんきゅうや設備せつびの調達ちょうたつに当あたった。 翌年よくねん、京きょう城府じょうふに設立せつりつされた昭和しょうわ製鋼せいこう所しょの社長しゃちょう、ならびに満まん鉄てつ理事りじとなる。1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）には林内りんない閣かくで商工しょうこう大臣だいじん兼けん鉄道てつどう大臣だいじんとなり、同年どうねん5月がつ31日にち、貴族きぞく院いん勅みことのり選せん議員ぎいんに勅みことのり任まかされる。

1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）には日本にっぽん商工しょうこう会議かいぎ所しょ会頭かいとうと東京商工会議所とうきょうしょうこうかいぎしょ第だい7代だい会頭かいとうに就任しゅうにん。翌年よくねん、多おおくの同郷どうきょう出身しゅっしんで構成こうせいされたため「石川いしかわ内閣ないかく」「阿部あべ一族いちぞく」などと皮肉ひにくられた阿部あべ内閣ないかくでも商工しょうこう大臣だいじん兼けん農林のうりん大臣だいじんに就任しゅうにんした。当時とうじまだ満州まんしゅうにあった岸きし信介しんすけの商工しょうこう次官じかんへの起用きようを、前任ぜんにん次官じかんの村瀬むらせ直ただし養ようの強つよい反対はんたいを押おし切きって決定けっていした。1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）には日本にっぽん能率のうりつ協会きょうかい会長かいちょう、1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）には軍需ぐんじゅ省しょう顧問こもんに就任しゅうにんしている。

戦後せんご、1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）12月2日にち、連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれい官かん総そう司令しれい部ぶは日本にっぽん政府せいふに対たいし伍ご堂どうを逮捕たいほするように命令めいれい（第だい四よん次じ逮捕たいほ者しゃ9名めい中ちゅうの1人ひとり）。A級きゅう戦犯せんぱん容疑ようぎで巣鴨すがも拘置こうち所しょに勾留こうりゅうされるが、間まもなく釈放しゃくほうされ後のちに日本にっぽん能率のうりつ協会きょうかい会長かいちょうに復帰ふっきした。1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）4月がつ5日にち、貴族きぞく院いん議員ぎいんを辞職じしょくした。同年どうねん、公職こうしょく追放ついほうとなる。1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）4月がつ7日にち、78歳さいで死去しきょ。墓所はかしょは多磨たま霊園れいえん(7-1-13)

編著へんちょ書しょ

著書ちょしょ

• 『工業こうぎょう用よう金属きんぞく材料ざいりょう学がく』博文ひろぶみ館かん、1903年ねん。
• 『伸のびゆく独逸どいつ - ナチス・経済けいざいの実相じっそうを視みる』日本にっぽん評論ひょうろん社しゃ、1938年ねん。
• 『東ひがしの日本にっぽん・西にしの独逸どいつ』金星かなぼし堂どう、1938年ねん。

編著へんちょ

• 『国防こくぼう資源しげん論ろん』日本にっぽん評論ひょうろん社しゃ、1938年ねん。

家族かぞく・親族しんぞく

伍ご堂どう家か

（石川いしかわ県けん金沢かなざわ市し、東京とうきょう都と）

• 妻つま・新しん（東京とうきょう、山田やまだ亦また介かい四よん女じょ）

明治めいじ17年ねん（1884年ねん）7月がつ生せい - 没ぼつ

• 男おとこ・卓たく

大正たいしょう7年ねん（1918年ねん）3月がつ生せい - 没ぼつ

• 女おんな・英子えいこ

明治めいじ45年ねん（1912年ねん）1月がつ生せい - 没ぼつ

• 養子ようし・輝雄てるお（元もと新しん日本にっぽん製鉄せいてつ会長かいちょう永野ながの重雄しげおの弟おとうと、元もと日本航空にほんこうくう会長かいちょう）

明治めいじ39年ねん（1906年ねん）1月がつ生せい - 平成へいせい5年ねん（1993年ねん）12月がつ没ぼつ

関連かんれん項目こうもく

• 石川いしかわ県けん出身しゅっしんの人物じんぶつ一覧いちらん
• 生田いくた久貴ひさたか（ミクニ社長しゃちょう、伍ご堂どうの曽そ孫まごにあたる）

外部がいぶリンク

• 伍ご堂どう新しん商しょう相しょう 技術ぎじゅつ家かだけに却かえって一抹いちまつの不安ふあん 人格じんかく識見しきけんには相当そうとうの信頼しんらい 関西かんさい財界ざいかいの批判ひはん（新聞しんぶん記事きじ文庫ぶんこ 政治せいじ(58-009)大阪毎日新聞おおさかまいにちしんぶん 1937.2.3）

公職こうしょく
先代せんだい 小川おがわ郷ごう太郎たろう 八田はった嘉明よしあき	商工しょうこう大臣だいじん 第だい14代だい：1937 - 1937 第だい18-19代だい：1939 - 1940	次代じだい 吉野よしの信次しんじ 藤原ふじわら銀次ぎんじ郎ろう
先代せんだい 櫻内さくらうち幸雄ゆきお	農林のうりん大臣だいじん 第だい16代だい：1939 - 1939	次代じだい 酒井さかい忠正ただまさ
先代せんだい 前田まえだ米蔵よねぞう	鉄道てつどう大臣だいじん 第だい14代だい：1937 - 1937	次代じだい 中島なかじま知久平ちくへい
その他たの役職やくしょく
先代せんだい 門野もんの重しげる九郎くろう	日本にっぽん商工しょうこう会議かいぎ所しょ会頭かいとう 第だい7代だい：1938 - 1939	次代じだい 八田はった嘉明よしあき