(Translated by https://www.hiragana.jp/)
修行 - Wikipedia

修行しゅぎょう

人間にんげんてき欲望よくぼうから解放かいほうされ絶対ぜったいてき幸福こうふく追求ついきゅうすること

修行しゅぎょう(しゅぎょう、おと:すぎょう)は、仏教ぶっきょうにおける精神せいしん鍛錬たんれんかんする用語ようごひとつ。

仏教ぶっきょう用語ようご
修行しゅぎょう
パーリ Sādhanā
サンスクリット साधना
チベット སྒྲུབ་ཐབས
中国ちゅうごく 修行しゅぎょう
日本語にほんご 修行しゅぎょう
(マ字まじ: shu-gyo)
英語えいご spiritual exercise
タイ ฝึกฝน
テンプレートを表示ひょうじ

財産ざいさん名誉めいよ性欲せいよくといった人間にんげんてき欲望よくぼうから解放かいほうされ、きていること自体じたい満足まんぞくかんられる状態じょうたい追求ついきゅうすることをす。

この仏教ぶっきょう用語ようごもとに、古代こだいインド宗教しゅうきょうにおける同質どうしつ行為こういや、宗教しゅうきょうにおける精神せいしん鍛錬たんれんにも、固有こゆう用語ようご場合ばあいにはこのかたりもちいられる(れいイスラーム修行しゅぎょう)。 また一般いっぱんてきには、世俗せぞくてき習練しゅうれんならおさめをあらわかたりである「修業しゅうぎょう」と混同こんどうされてばれることもすくなくない(くわしくは後述こうじゅつする)。

概説がいせつ 編集へんしゅう

 
修行しゅぎょうひとつであるたきこう
 
修験しゅげんどうにおける山岳さんがく修行しゅぎょうちゅう山伏やまぶし

仏典ぶってんなかでは、とくに「修行しゅぎょう」とぶことはすくなく、「くだり(ぎょう, carita)」とのみ[1]ことがおおい。

とくきびしくくるしい修行しゅぎょう苦行くぎょう(くぎょう)としょうされる。また、特別とくべつ重要じゅうよう中心ちゅうしんてき修行しゅぎょうして正行まさゆき(しょうぎょう)とび、補助ほじょてき修行しゅぎょうじょくだり(じょぎょう)とぶこともある。

修行しゅぎょうおこなそう日本にっぽんでは行者ぎょうじゃ(ぎょうじゃ)、あるいは、修行しゅぎょうそう(しゅぎょうそう)とび、おなじく、修験しゅげんしゃ修験しゅげんどう修行しゅぎょうしゃ)をも行者ぎょうじゃぶ。また、その宗教しゅうきょう修行しゅぎょうしゃ行者ぎょうじゃばれる場合ばあいがある(れいヨーガ行者ぎょうじゃ)。

修行しゅぎょうにおいては、いかうらねた憎悪ぞうおといった否定ひていてき感情かんじょう破棄はきしなければならない。

がくあせをかかなければ無理むりである」という意見いけんもある[よう出典しゅってん]一方いっぽう、「がくあせをかく必要ひつようがない修行しゅぎょうもある」という意見いけんもある[よう出典しゅってん]

修業しゅうぎょうとの混同こんどう 編集へんしゅう

日本語にほんごでは修行しゅぎょうを「修業しゅうぎょう(しゅぎょう)」と表記ひょうきし、その意味いみ混同こんどうされる場合ばあいおおい。

しかし、「修行しゅぎょう」が、上述じょうじゅつのとおり「宗教しゅうきょうてきくだり」すなわち、本質ほんしつてきに「ふつさともとめて実践じっせんすること」をしているのにたいし、「修業しゅうぎょう」は「世間せけんてき学問がくもん技芸ぎげいなどをならおさめること」や「職業しょくぎょうてき生業せいぎょう(なりわい)を習得しゅうとくすること」をかたりであり、明確めいかくちがいがある。

ただし、辞書じしょなどによれば[よう出典しゅってん]修行しゅぎょうなかにはまなぶだけではなく積極せっきょくてきにつける場合ばあいでも修行しゅぎょうとする場合ばあいがある。

派生はせいてき用法ようほう 編集へんしゅう

上述じょうじゅつした混同こんどう問題もんだいとも多分たぶん関連かんれんするが、本来ほんらい用法ようほう用語ようごから逸脱いつだつあるいは派生はせいした用法ようほうに、つぎのようなものがある。

なお、特筆とくひつしないかぎりは日本語にほんごでの用法ようほうである。

からだ使つかった訓練くんれん鍛錬たんれんして 編集へんしゅう

花嫁はなよめ修業しゅうぎょう武者むしゃ修行しゅぎょうなど、能力のうりょく技術ぎじゅつ向上こうじょう目指めざした訓練くんれん修業しゅうぎょう)に「修行しゅぎょう」のてる。

創作そうさくてき用法ようほう 編集へんしゅう

この分野ぶんやでは、たとえば、まさしく修験しゅげんどう修行しゅぎょうしゃ修験しゅげんしゃ)でもある忍者にんじゃ訓練くんれんなどに、それらの精神せいしんめん主体しゅたいなす感覚かんかくから、「修業しゅうぎょう」ではなく「修行しゅぎょう」のえらばれて表現ひょうげんされる場合ばあいもある。その用法ようほう言語げんごてき正否せいひべつ問題もんだいとして、おおくは、混同こんどうではなくよくったうえでの使用しようであろうとおもわれ、その意味いみほかとはことなる。

その用法ようほう 編集へんしゅう

航空こうくう会社かいしゃマイレージサービスにおける加算かさんのみを目的もくてき搭乗とうじょうする行為こういしめ俗語ぞくごとして、日本にっぽんでは「修行しゅぎょう」(マイル修行しゅぎょう)というかたりもちいられることがある。

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ 略称りゃくしょうではなく、かんやく術語じゅつご漢字かんじ翻訳ほんやくされた専門せんもん用語ようご)である。

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう