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国家機密 - Wikipedia

国家こっか機密きみつ(こっかきみつ)とは、法律ほうりつもとづき政府せいふ公表こうひょうしない事実じじつ情報じょうほうす。ぐん戦略せんりゃくや、外交がいこううちは、言論げんろん自由じゆうのあるくにでも国家こっか機密きみつにするが、独裁どくさい体制たいせいいちとう独占どくせんくにでは権力けんりょくしゃおのれ地位ちい維持いじし、または自身じしん不都合ふつごう情報じょうほう隠蔽いんぺいする目的もくてきで、国家こっか機密きみつ濫用らんようしている場合ばあいすくなくない。

日本にっぽんにおける事例じれい

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戦後せんご日本にっぽんにおいては、国家こっか機密きみつ直接ちょくせつ保護ほごする法律ほうりつ整備せいびかならずしも積極せっきょくてきにははかられなかった。公務員こうむいん守秘しゅひ義務ぎむおよび民間みんかん企業きぎょう就業しゅうぎょう規則きそく個人こじん情報じょうほう保護ほごなど)だけでは、スパイによる機密きみつ漏洩ろうえい対応たいおうできないとして、保守ほしゅけい中心ちゅうしん必要ひつようろん根強ねづよ主張しゅちょうされたものの、戦前せんぜんにおいて横行おうこうした言論げんろん統制とうせいたいする警戒けいかいや、憲法けんぽうじょう保障ほしょうされている権利けんりとの問題もんだいから、機密きみつ保護ほご法制ほうせい強化きょうかたいする反発はんぱつもまた根強ねづよかった。2013ねんだい185かい国会こっかいで「特定とくてい秘密ひみつ保護ほごかんする法律ほうりつあん」(特定とくてい秘密ひみつ保護ほご法案ほうあん)がだい2安倍あべ内閣ないかくによって提出ていしゅつされ、同年どうねん12がつ6にち成立せいりつした。

終戦しゅうせん焼却しょうきゃく

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だい世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつ直後ちょくご大量たいりょう軍事ぐんじ機密きみつかんする書類しょるい焼却しょうきゃくされた[1]ほか、治安ちあん維持いじほう関連かんれんする内務省ないむしょう書類しょるい焼却しょうきゃくおこなわれた。1945ねん9月26にち哲学てつがくしゃ三木みききよしゆたか多摩たま拘置こうちしょうち獄死ごくしGHQ内務省ないむしょう状況じょうきょう説明せつめいもとめたが、書類しょるい焼失しょうしつしており即答そくとうできず、あらためてりまとめがおこなわれた記録きろくのこ[2]

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく事例じれい

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中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくの「保守ほしゅ国家こっか秘密ひみつほう[1]」では、国家こっか機密きみつ範囲はんいを「国家こっか安全あんぜん利益りえきかんする事柄ことがらで、法定ほうてい手続てつづきで確定かくていされ、一定いってい期間きかんにおいて、一定いってい範囲はんいない人員じんいんのみ限定げんていして周知しゅうちされる事項じこう」を定義ていぎされている(だい2じょう)。ここでいう「法定ほうてい手続てつづき」とは、国家こっかみつ工作こうさく部門ぶもん制定せいていする「実施じっしべんほう[2]」(だい33じょう)および中央ちゅうおう軍事ぐんじ委員いいんかい制定せいていする「人民じんみん解放かいほうぐんみつ条例じょうれい」におよび条例じょうれいだい34じょう)だとおもわれる。

前者ぜんしゃの「実施じっしべんほう」では、だい4じょうにおいて具体ぐたいてき範囲はんい列記れっきされているが、国家こっか秘密ひみつ広範囲こうはんいにわたっており、「経済けいざい利害りがいそこなう」こともふくまれている。また、しょう直轄ちょっかつ地区ちくなど地方ちほう政府せいふなかにも国家こっかみつきょく設置せっちされ、さらに地方ちほうごとの実施じっしべんほうまで存在そんざいする。そのため、これらの下部かぶほう人権じんけん権利けんりとの衝突しょうとつけるため、範囲はんい限定げんていしているとはいがたい。

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでは、政府せいふ幹部かんぶ身体しんたいかんする情報じょうほう国家こっか機密きみつとされており、胡錦涛こきんとう身長しんちょうすら公表こうひょうされていない。

中華民国ちゅうかみんこく(台湾たいわん)の事例じれい

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民主みんしゅ以前いぜんは、戒厳かいげんれいがしかれ、国家こっか機密きみつ現在げんざいよりも広範こうはんにわたっており、処罰しょばついかめしかった。なお、2003ねん現行げんこうの「国家こっか機密きみつ保護ほごほう」と「政府せいふ公開こうかいほう」(情報じょうほう公開こうかいほう)が同時どうじ制定せいてい施行しこうされている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 公文書こうぶんしょ廃棄はいき、73ねんまえも 敗戦はいせんかすみせきなんにちほのおけむり”. 朝日新聞あさひしんぶんDIGITAL (2021ねん8がつ13にち). 2022ねん2がつ19にち閲覧えつらん
  2. ^ 司令しれい三木みき獄死ごくし真相しんそう調査ちょうさ昭和しょうわ20ねん10がつ4にち 毎日新聞まいにちしんぶん東京とうきょう)『昭和しょうわニュース辞典じてんだい8かん 昭和しょうわ17ねん/昭和しょうわ20ねん』p736 毎日まいにちコミュニケーションズかん 1994ねん

関連かんれん事項じこう

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