少年しょうねん

少年しょうねん（しょうねん）は厚生こうせい労働省ろうどうしょうの提言ていげん『健康けんこう日本にっぽん21』の資料しりょうでは、年としの若わかい、5歳さいから14歳さいまでの世代せだいを指さす^{[注ちゅう 1]}。特とくに女性じょせいの場合ばあいは少女しょうじょとも呼よぶ^{[注ちゅう 2]} が、「少年しょうねん法ほう」と称しょうされるように司法しほうでは性別せいべつを問とわない。近年きんねんは狭義きょうぎにおいて小学校しょうがっこう高学年こうがくねん・中学生ちゅうがくせい・高校生こうこうせいに相当そうとうする年齢ねんれいの男性だんせいを指さすこともある。広義こうぎにおいては20歳さい未満みまんの者ものという意味いみで使つかわれ、その場合ばあいは乳児にゅうじや幼児ようじをも含ふくむ。なお、漢文かんぶんなどの古典こてんにおける「少年しょうねん」は、現代げんだい日本語にほんごよりやや対象たいしょう年齢ねんれいが高たかい「青年せいねん」「若者わかもの」のニュアンスに近ちかく、老人ろうじんに対たいして30歳さい前後ぜんこうぐらいまでの若年じゃくねん層そうを含ふくむ。

各種かくしゅの法律ほうりつにおける「少年しょうねん」の定義ていぎは法律ほうりつにより異ことなる。

英語えいごでは少年しょうねんはJuvenileとされるが、Wikipediaの言語げんご間あいだリンクでは日本語にほんごの狭義きょうぎの意味いみであるBoyに設定せっていされている。Juniorは相対そうたい的てきに年少ねんしょう者しゃを示しめす言葉ことばである。

法令ほうれいでの定義ていぎ

用法ようほう

詳細しょうさいは「児童じどう福祉ふくし法ほう」および「少年しょうねん法ほう」を参照さんしょう

法律ほうりつにおいては、「少年しょうねん」という用語ようごについて様々さまざまな用法ようほうがあり、代表だいひょう的てきなものとして児童じどう福祉ふくし法ほう第だい4条じょう第だい3項こうの「小学校しょうがっこう就学しゅうがくの始期しきから、満まん18歳さいに達たっするまでの者もの」や、少年しょうねん法ほう第だい2条じょう第だい1項こうの「20歳さいに満みたない者もの」という定義ていぎがある。

また、教育きょういくや文化ぶんかの分野ぶんやでは、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ少年しょうねん自然しぜんの家法かほう第だい3条じょうなど、義務ぎむ教育きょういくを受うけている児童じどう・生徒せいとを指さすこともある。

なお、「少年しょうねん」という用語ようごは、男子だんし・女子じょしに関係かんけいなく用もちいるが、女子じょしの少年しょうねんを少女しょうじょと表あらわすこともある。

条例じょうれいにおいては18歳さい未満みまんという意味いみで「青少年せいしょうねん」という用語ようごも用もちいられる。また、人口じんこう統計とうけい学がくにおいては15歳さい未満みまんの者ものを指さし、総務そうむ省しょうの人口じんこう統計とうけいにおいても15歳さい未満みまんの人口じんこうを「年少ねんしょう人口じんこう」と定義ていぎしている。

種類しゅるい

詳細しょうさいは「少年しょうねん法ほう」を参照さんしょう

さらに、少年しょうねん法ほうの関係かんけい法令ほうれいにおいては、少年しょうねん（20歳さいに満みたない者もの）について、さらに次つぎの種類しゅるいを設もうけている。

非行ひこう少年しょうねん

詳細しょうさいは「非行ひこう少年しょうねん」を参照さんしょう

非行ひこう少年しょうねんとは、刑罰けいばつ法令ほうれいに規定きていする罪つみを犯おかした少年しょうねんまたは犯おかすおそれのある少年しょうねんのことである。非行ひこう少年しょうねんには、犯罪はんざい少年しょうねん、触法しょくほう少年しょうねん、虞犯ぐはん少年しょうねんの種類しゅるいがある。

少年しょうねん警察けいさつ活動かつどう規則きそく第だい2条じょう第だい5号ごうで定義ていぎされている。

犯罪はんざい少年しょうねん

犯罪はんざい少年しょうねんとは、罪つみを犯おかした14歳さい以上いじょう20歳さい未満みまんの少年しょうねんのことである。

少年しょうねん法ほう第だい3条じょう第だい1項こう第だい1号ごう、少年しょうねん警察けいさつ活動かつどう規則きそく第だい2条じょう第だい2号ごうで定義ていぎされている。

触法しょくほう少年しょうねん

触法しょくほう少年しょうねんとは、14歳さいに満みたないで、刑罰けいばつ法令ほうれいに触ふれる行為こういをした少年しょうねんのことである。

少年しょうねん法ほう第だい3条じょう第だい1項こう第だい2号ごう、少年しょうねん警察けいさつ活動かつどう規則きそく第だい2条じょう第だい3号ごうで定義ていぎされている。

虞犯ぐはん少年しょうねん

虞犯ぐはん少年しょうねんとは、18歳さいに満みたないで保護ほご者しゃの正当せいとうな監督かんとくに服ふくしない性癖せいへきがある者もの、正当せいとうの理由りゆうがなく家庭かていに寄よりつかない者もの、犯罪はんざい性せいのある人ひとまたは不道徳ふどうとくな人ひとと交際こうさいする者もの、いかがわしい場所ばしょに出入でいりする者もの、自己じこまたは他人たにんの徳性とくせいを害がいする行為こういをする性癖せいへきがある者ものであり、かつ、その性格せいかくまたは環境かんきょうに照てらして、将来しょうらい、罪つみを犯おかし、または刑罰けいばつ法令ほうれいに触ふれる行為こういをするおそれのある少年しょうねんのことである。

少年しょうねん法ほう第だい3条じょう第だい1項こう第だい3号ごう、少年しょうねん警察けいさつ活動かつどう規則きそく第だい2条じょう第だい4号ごうで定義ていぎされている。

不良ふりょう行為こうい少年しょうねん

詳細しょうさいは「不良ふりょう行為こうい少年しょうねん」を参照さんしょう

不良ふりょう行為こうい少年しょうねんとは、非行ひこう少年しょうねんには該当がいとうしないが、飲酒いんしゅ、喫煙きつえん、深夜しんや徘徊はいかいその他た自己じこまたは他人たにんの徳性とくせいを害がいする行為こうい（不良ふりょう行為こうい）をしている少年しょうねんのことである。

少年しょうねん警察けいさつ活動かつどう規則きそく第だい2条じょう第だい6号ごうで定義ていぎされている。

被害ひがい少年しょうねん

被害ひがい少年しょうねんとは、犯罪はんざいその他た少年しょうねんの健全けんぜんな育成いくせいを阻害そがいする行為こういにより被害ひがいを受うけた少年しょうねんのことである。

少年しょうねん警察けいさつ活動かつどう規則きそく第だい2条じょう第だい7号ごうで定義ていぎされている。

要よう保護ほご少年しょうねん

要よう保護ほご少年しょうねんとは、児童じどう虐待ぎゃくたいを受うけた児童じどう、保護ほご者しゃのない少年しょうねんその他たの児童じどう福祉ふくし法ほうによる福祉ふくしのための措置そちまたはこれに類るいする保護ほごのための措置そちが必要ひつようと認みとめられ、かつ非行ひこう少年しょうねん（犯罪はんざい少年しょうねん、触法しょくほう少年しょうねん、ぐ犯はん少年しょうねん）に該当がいとうしない少年しょうねんのことである。

少年しょうねん警察けいさつ活動かつどう規則きそく第だい2条じょう第だい8号ごうで定義ていぎされている。

教育きょういく

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょうの提言ていげん『健康けんこう日本にっぽん21』の資料しりょうでは、生産せいさん年齢ねんれい人口じんこう、幼年ようねん期き0～4歳さい、少年しょうねん期き5～14歳さい、青年せいねん期き15～29歳さい、壮年そうねん期き30～44歳さい、中年ちゅうねん期き45～64歳さい、高こう年期ねんき65歳さい以上いじょうという区分くぶんをしている“健康けんこう日本にっぽん２１｜厚生こうせい労働省ろうどうしょう”. www.mhlw.go.jp. 2019年ねん6月がつ13日にち閲覧えつらん。
^ 「男子だんし少年しょうねん」「女子じょし少年しょうねん」という呼称こしょうも存在そんざいする。