(Translated by https://www.hiragana.jp/)
高等専門学校 - Wikipedia
Wikipedia

高等こうとう専門せんもん学校がっこう

後期こうき中等ちゅうとう教育きょういく3年間ねんかんおよび高等こうとう教育きょういく準じゅん学士がくし課程かてい2年間ねんかんを一貫いっかんして行おこなう5年ねん制せいの日本にっぽんの学校がっこう
曖昧さ回避 この項目こうもくでは、学校がっこう教育きょういく法ほうによる日本にっぽんの高等こうとう専門せんもん学校がっこう（高こう専せん）について説明せつめいしています。専門せんもん学校がっこう令れいによる日本にっぽんの旧制きゅうせい高等こうとう教育きょういく機関きかんについては「旧制きゅうせい専門せんもん学校がっこう」を、その他たの高等こうとう職業しょくぎょう教育きょういく機関きかんについては「高等こうとう職業しょくぎょう教育きょういく機関きかん」をご覧らんください。
曖昧さ回避 「高等こうとう学校がっこう（高校こうこう）」、「高等こうとう専修せんしゅう学校がっこう（専修せんしゅう学校がっこう高等こうとう課程かてい）」、「専門せんもん学校がっこう（専修せんしゅう学校がっこう専門せんもん課程かてい）」、「高等こうとう技術ぎじゅつ専門せんもん校こう（職業しょくぎょう能力のうりょく開発かいはつ校こう）」、あるいは「工業こうぎょう専門せんもん学校がっこう（工こう専せん）」とは異ことなります。

高等こうとう専門せんもん学校がっこう（こうとうせんもんがっこう）は、後期こうき中等ちゅうとう教育きょういく段階だんかいを包含ほうがんする5年ねん制せい（商船しょうせんに関かんする学科がっかは5年ねん6か月げつ）の高等こうとう教育きょういく機関きかんであり、学校がっこう教育きょういく法ほう第だい115条じょうにより「深ふかく専せん門もんの学芸がくげいを教授きょうじゅし職業しょくぎょうに必要ひつような能力のうりょくを育成いくせいすることを目的もくてき」として設立せつりつされた日本にっぽんの学校がっこう[1] 。一般いっぱんには高こう専せん（こうせん）と略りゃくされる。 学校がっこう教育きょういく法ほうを根拠こんきょとし「深ふかく専せん門もんの学芸がくげいを教授きょうじゅし、職業しょくぎょうに必要ひつような能力のうりょくを育成いくせいする」ことを目的もくてきとする一条いちじょう校こうである[2]。

主おもに中学校ちゅうがっこう卒業そつぎょう程度ていどを入学にゅうがく資格しかくとし、修業しゅうぎょう年限ねんげん5年ねん（商船しょうせん学科がっかのみ5年ねん6か月げつ）間あいだの課程かていのもと、主おもに工学こうがく・技術ぎじゅつ・商船しょうせん系けいの専門せんもん教育きょういくを施ほどこすことによって、実践じっせん的てき技術ぎじゅつ者しゃ[注釈ちゅうしゃく 1]を養成ようせいすることを目的もくてきにした教育きょういく機関きかんである。

2024年ねん4月がつ4日にち時点じてんで58校こう（国立こくりつ51・公立こうりつ3・私立しりつ4）[3][4]、本科ほんかの入学にゅうがく定員ていいんは約やく1万まん人にんと、大学だいがくや入学にゅうがく時じの学齢がくれいが同おなじ高等こうとう学校がっこうと比くらべ、少しょう規模きぼな学校がっこう種しゅとなっている[5]。

「完成かんせい教育きょういく」を標榜ひょうぼうする教育きょういく機関きかんであることから、5年ねん制せいの課程かていを終おえた卒業生そつぎょうせいの過半かはんは就職しゅうしょくを選択せんたくしてきた。就職しゅうしょく希望きぼう者しゃに対たいする求人きゅうじん倍率ばいりつは常つねに高校こうこう卒そつ・大学卒だいがくそつを大おおきく上回うわまわり就職しゅうしょく率りつはほぼ100%となっている[5]。更さらに進学しんがく意欲いよくのある学生がくせいには、それに応こたえるために高こう専せん卒業生そつぎょうせいを受うけ入いれ対象たいしょうにする2年ねん制せいの専攻せんこう科かが各校かくこうに設置せっちされている[注釈ちゅうしゃく 2]。 20％～50％の高こう専せん卒業生そつぎょうせいは大学だいがく進学しんがくを希望きぼうし、これら志望しぼう者しゃには本科ほんか卒業そつぎょう後ごに主おもに国立こくりつ大学だいがく理工学部りこうがくぶ3年ねん次じ(大学だいがく、学部がくぶによっては2年ねん次じ)への編入へんにゅうが認みとめられている[5]。学士がくしも修了しゅうりょうした際さいには、更さらには大学院だいがくいん進学しんがくの道みちもある[6]。

本科ほんか（5年ねん課程かてい）の卒業生そつぎょうせいは準じゅん学士がくしと称しょうすることができる。本科ほんか卒業そつぎょう後ごに専攻せんこう科か（2年ねん課程かてい）を修了しゅうりょうした者ものは、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん大学だいがく改革かいかく支援しえん・学位がくい授与じゅよ機構きこうの審査しんさに合格ごうかくすることにより学士がくし（主おもに工学こうがく）の学位がくいを取得しゅとくできる。高こう専せん内部ないぶでは便宜べんぎ的てきに、5年ねん制せいの課程かていを本科ほんかもしくは準じゅん学士がくし課程かてい、専攻せんこう科かを学士がくし課程かていと称しょうしている。

長岡工業高等専門学校ながおかこうぎょうこうとうせんもんがっこう
大島商船高等専門学校おおしましょうせんこうとうせんもんがっこう

概要がいよう

編集へんしゅう

高等こうとう専門せんもん学校がっこうは、学年がくねん制せいを基本きほんに、一般いっぱん科目かもくと専門せんもん科目かもくをくさび形がたに配置はいちし、1年ねん次じより徐々じょじょに専門せんもん教育きょういくが増ふえていく教育きょういく課程かていに特徴とくちょうがあり、旧きゅう文部省もんぶしょう・旧きゅう国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかいは、都合つごう7年間ねんかんを要ようする高校こうこう段階だんかいから大学だいがく工学部こうがくぶレベルの教育きょういくを、重複じゅうふくなく5年間ねんかんで完成かんせいする一貫いっかん教育きょういくを行おこなうと標榜ひょうぼうしてきた[7][注釈ちゅうしゃく 3]。 UNESCOの国際こくさい標準ひょうじゅん教育きょういく分類ぶんるい（ISCED）によれば、高等こうとう専門せんもん学校がっこう1,2,3学年がくねんはLevel-3B[1]、高等こうとう専門せんもん学校がっこう4,5学年がくねんおよび専攻せんこう科かはLevel-5B[1]に分類ぶんるいされているが、前期ぜんき課程かてい/後期こうき課程かてい等とうと内部ないぶで分わかたれることなく、後期こうき中等ちゅうとう教育きょういく機関きかんである高校こうこうの生徒せいとと同年代どうねんだいの学生がくせい（1-3年ねん次じ）も含ふくめて、高等こうとう教育きょういくを受うけているものと法的ほうてきにはみなされている。

高こう専せんにおける標準ひょうじゅん的てきな総そう授業じゅぎょう時間じかん数すうは、高等こうとう学校がっこうと短期大学たんきだいがくを併あわせた時間じかん数すうを大幅おおはばに上回うわまわり、かつ四よん年ねん制せい大学だいがく工学部こうがくぶにおいて履修りしゅうする専門せんもん科目かもくの総そう時間じかん数すうを若干じゃっかん上回うわまわっている。その一方いっぽうで、一般いっぱん教育きょういく・教養きょうよう教育きょういくにかかわる科目かもくの授業じゅぎょう時間じかん数すうは、高校こうこうと短大たんだいを併あわせた時間じかん数すうを若干じゃっかん下回したまわる[8]。高こう専せんの教育きょういく課程かていは、他たの教育きょういく機関きかんと比ひして、専門せんもん科目かもくに厚あつく、一般いっぱん科目かもくに薄うすいのが特徴とくちょうである。しかし、大学だいがくが教養きょうよう部ぶを廃止はいししてからはその差さは小ちいさくなっているため、一般いっぱん科目かもくが薄うすいとは一概いちがいに言いえなくなっている。

学校がっこう教育きょういく法ほう上うえの一条いちじょう校こうとして制度せいどが誕生たんじょうしたのは1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）と、60年ねん以上いじょうの歴史れきしがある。「5年ねん一貫いっかんの技術ぎじゅつ教育きょういくを行おこなう実践じっせん的てき技術ぎじゅつ者しゃ養成ようせい機関きかんとして発展はってんし、その教育きょういく成果せいかは産業さんぎょう界かい等とうから高たかい評価ひょうか」[9]を得える一方いっぽうで、「高等こうとう教育きょういく機関きかんの中なかでは小規模しょうきぼな学校がっこう種しゅとなっており、社会しゃかい的てき認識にんしきの面めんで様々さまざまな問題もんだいが指摘してきされている」との評価ひょうかもある[10]。高こう専せん創設そうせつ後ご、学校がっこう教育きょういく法ほう上じょうの新あらたな教育きょういく制度せいどとして中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうや専修せんしゅう学校がっこうが誕生たんじょうしているが、それらがより一般いっぱんに認知にんちされているのとは対照たいしょう的てきである。

企業きぎょう側がわからの評価ひょうかは高たかく[9]、近年きんねんではアジアに高こう専せんの教育きょういくシステムを輸出ゆしゅつし、人材じんざいを日本にっぽんに呼よび寄よせる取とり組くみも始はじまっている[11]。

現状げんじょうでは多おおくの高こう専せんが技術ぎじゅつ者しゃの養成ようせい機関きかんとなっているが、芸術げいじゅつや経営けいえいなどの人文じんぶん系けいのカリキュラムを多おおく設定せっていすることも可能かのうである[12]。

学校がっこう一覧いちらん

編集へんしゅう

日本にっぽんの高等こうとう専門せんもん学校がっこう

編集へんしゅう
詳細しょうさいは「日本にっぽんの高等こうとう専門せんもん学校がっこう一覧いちらん」を参照さんしょう
「商船しょうせん高等こうとう専門せんもん学校がっこう」および「電波でんぱ工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう」も参照さんしょう

2024年ねん4月がつ4日にち現在げんざい、高等こうとう専門せんもん学校がっこうは58校こうあり、設置せっち者しゃ別べつの内訳うちわけは、国立こくりつ51校こう、公立こうりつ3校こう、私立しりつ4校こうである[4][注釈ちゅうしゃく 4]。

高こう専せん全ぜん58校こうのうち、51校こうは独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこうの設置せっちする国立こくりつ学校がっこうである。未み設置せっちあるいは既存きそんまたは新設しんせつされた大学だいがくへの転換てんかんにより、高こう専せんが設置せっちされていない埼玉さいたま県けん・神奈川かながわ県けん・山梨やまなし県けん・滋賀しが県けん・佐賀さが県けんの5県けんを除のぞく都道府県とどうふけんには、国公立こっこうりつ・私立しりつを含ふくめ、最低さいていでも1校こうないし複数ふくすうの高こう専せんが設置せっちされている。

校こう名めいを英語えいご表記ひょうきする場合ばあい、単科大学たんかだいがくや短期大学たんきだいがくに相当そうとうする「College」を使用しようするのが一般いっぱん的てきである。国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこうが設置せっち運営うんえいする工業こうぎょう高だか専せんは、全校ぜんこうともNational Institute of Technology, ○○ College（◯◯：地名ちめい）と称しょうしている[注釈ちゅうしゃく 5]。

学科がっか制せいをとる。かつては、全すべての国立こくりつ高だか専せんは1学科がっか1学級がっきゅう（クラス）であったが、現在げんざいでは、低てい学年がくねん次じにおいて、学科がっかをまたいだ混合こんごうクラスを編成へんせいしている学校がっこうもある。そして全ぜん学生がくせい共通きょうつうのカリキュラムで授業じゅぎょうを行おこなっているところがある。高学年こうがくねんになると学生がくせいの希望きぼうと成績せいせきにより各かく専攻せんこうへ分ぶん属ぞくする。また、公立こうりつ・私立しりつ高だか専せんには、複数ふくすうの学級がっきゅうで構成こうせいする学科がっかもある。高等こうとう専門せんもん学校がっこう設置せっち基準きじゅんでは、学級がっきゅう定員ていいんは40人にんを標準ひょうじゅんとしている[注釈ちゅうしゃく 6]。

学生がくせい数すう

編集へんしゅう

平成へいせい26年度ねんど（2014年度ねんど）の文部もんぶ科学かがく省しょう「学校がっこう基本きほん調査ちょうさ」によると、国公私立こっこうしりつ全高ぜんこう専せんの在ざい学生がくせいは2014年ねん（平成へいせい26年ねん）5月がつ1日にち現在げんざい、本科ほんか、専攻せんこう科か、及および聴講生ちょうこうせい・研究生けんきゅうせい等とうをあわせて5万まん7,677人にん（男子だんし4万まん7,905人にん、女子じょし9,772人にん）、本科ほんかのみでは5万まん4,354人にん（男子だんし4万まん4,970人にん、女子じょし4,384人にん）、専攻せんこう科かのみでは3,262人にん（男子だんし2,884人にん、女子じょし378人にん）であった。また、2014年ねん（平成へいせい26年ねん）3月がつの本科ほんかの卒業そつぎょう者しゃ数すうは1万まん307人にん（男子だんし8,598人にん、女子じょし1,709人にん）、うち大学だいがく編入へんにゅう等とう（専攻せんこう科かを含ふくむ）の進学しんがく者しゃは4,047人にん、就職しゅうしょく者しゃは5,945（正規せいき5,934人にん、非ひ正規せいき7名めい、臨時りんじ4名めい）、専修せんしゅう学校がっこう・海外かいがいの学校がっこう等とうの入学にゅうがく者しゃは122人にん、その他た193名めいとなった。

文科ぶんか省しょう高等こうとう教育きょういく局きょく専門せんもん教育きょういく課かの調査ちょうさによると、2014年度ねんど（平成へいせい26年度ねんど）の全高ぜんこう専せんの本科ほんかの入学にゅうがく定員ていいんは、1万まん580人にん（国立こくりつ9,400人にん、公立こうりつ720人にん、私立しりつ460人にん）、 また、学校がっこう基本きほん調査ちょうさによると、2014年度ねんど（平成へいせい26年度ねんど）の本科ほんかの志願しがん者しゃ数すうと入学にゅうがく者しゃ数すうは、それぞれ1万まん9,197人にん（男子だんし1万まん5,870人にん、女子じょし3,327人にん）、1万まん969人にん（男子だんし8,973人にん、女子じょし1,993人にん）だった。

歴史れきし

編集へんしゅう

創設そうせつまでの経緯けいい

編集へんしゅう
「専せん科か大学だいがく」も参照さんしょう

日本にっぽんは、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんに敗戦はいせん後ご、「教育きょういくの民主みんしゅ化か」[注釈ちゅうしゃく 7]などを求もとめたアメリカ教育きょういく使節しせつ団だんの勧告かんこくにより、学校がっこう体系たいけいを「6・3・3・4制せい」（小学校しょうがっこう6年間ねんかん・中学校ちゅうがっこう3年間ねんかん・高等こうとう学校がっこう3年間ねんかん・大学だいがく4年間ねんかん）に一本いっぽん化かする単線たんせん型がた教育きょういく制度せいどを導入どうにゅうするなどの学制がくせい改革かいかくを行おこなった。これにより、旧制きゅうせい専門せんもん学校がっこうと、旧制きゅうせい高等こうとう学校がっこうを経へて入学にゅうがくする旧制きゅうせい大学だいがくとに分化ぶんか・階層かいそう化かされ、互たがいに交まじわることのなかった複線ふくせん型がた教育きょういく制度せいどが廃止はいしされた[注釈ちゅうしゃく 8]。

1950年代ねんだい（昭和しょうわ25年ねん-昭和しょうわ34年ねん）に入はいると、吉田よしだ茂しげる首相しゅしょうの私的してき諮問しもん機関きかん・政令せいれい改正かいせい諮問しもん委員いいん会かいは、教育きょういく体系たいけいの例外れいがいとして高校こうこう3年ねんと大学だいがくの2年ねんまたは3年ねんをあわせた5年ねん制せいまたは6年ねん制せいの農のう・工こう・商しょう・教育きょういく等とうの職業しょくぎょう教育きょういくに重点じゅうてんを置おく「専修大学せんしゅうだいがく」（学校がっこう法人ほうじん専修大学せんしゅうだいがくの設置せっちする大学だいがくを指さすものではない）制度せいどの創設そうせつを答申とうしん。旧きゅう・中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎ会かいは、これに追随ついずいする答申とうしんをまとめた。日経連にっけいれんや経団連けいだんれんなどの財界ざいかい・産業さんぎょう界かいも、敗戦はいせん後ごの急激きゅうげきな工業こうぎょう化かに即応そくおうするため、戦前せんぜん型かたの旧制きゅうせい工業こうぎょう専門せんもん学校がっこうに見合みあう中級ちゅうきゅう技術ぎじゅつ者しゃ養成ようせいを目的もくてきにした教育きょういく機関きかんの新設しんせつを要求ようきゅうする「科学かがく技術ぎじゅつ教育きょういく振興しんこうに関かんする意見いけん」（日経連にっけいれん、1957年ねん(昭和しょうわ32年ねん)12月がつ）、「専せん科か大学だいがく制度せいど創設そうせつに対たいする要望ようぼう意見いけん」（日経連にっけいれん、1960年ねん(昭和しょうわ35年ねん)12月がつ）などの文書ぶんしょを次々つぎつぎと発はっし、制度せいどの具現ぐげん化かを求もとめた[注釈ちゅうしゃく 9]。

政府せいふは、これらの動うごきに対応たいおうして、専せん科か大学だいがく制度せいどを創設そうせつするため、学校がっこう教育きょういく法ほう等とうの一部いちぶを改正かいせいする法律ほうりつ案あん[13]を1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）の第だい28回かい国会こっかいに上程じょうてい。だが、日本にっぽん短期大学たんきだいがく協会きょうかいは、暫定ざんてい的てきな制度せいどとされるも大学だいがくの一いち類型るいけいと見みなされていた短期大学たんきだいがく制度せいどが専せん科か大学だいがくに「格下かくさげ」になるのではないかと反発はんぱつ。野党やとうも「戦前せんぜんの差別さべつ的てきな複線ふくせん型がた教育きょういく制度せいどを復活ふっかつさせるものだ」として反対はんたいしたことから、第だい30回かい国会こっかい[14]、第だい31回かい国会こっかい[15]と3度ど法案ほうあんを上程じょうていし、第だい30回かい国会こっかい、第だい31回かい国会こっかいでは衆議院しゅうぎいんは通過つうかするも審議しんぎ未了みりょう廃案はいあんとなった。

そのため、政府せいふは、専せん科か大学だいがくに代かえて高等こうとう専門せんもん学校がっこう制度せいどの創設そうせつを策定さくてい。専せん科か大学だいがくは「深ふかく専せん門もんの学芸がくげいを教授きょうじゅ研究けんきゅう」を目的もくてきとしていたものを、高等こうとう専門せんもん学校がっこうは「大学だいがく」の呼称こしょうを外はずしたうえで「研究けんきゅう」目的もくてきを除外じょがい。さらに、工業こうぎょう分野ぶんやに限定げんていするなどの手直てなおしを行おこない、大学だいがく・短期大学たんきだいがくとは異ことなる教育きょういく制度せいどであることを明確めいかくにしたうえで、第だい38回かい国会こっかいに学校がっこう教育きょういく法ほうの一部いちぶを改正かいせいする法律ほうりつ案あん[16]として上程じょうてい。その結果けっか、与党よとうの賛成さんせい多数たすうにより、成立せいりつし1961年ねん6月がつ17日にちに昭和しょうわ36年ねん法律ほうりつ第だい166号ごうとして公布こうふされた。

創設そうせつ後ごの沿革えんかく

編集へんしゅう

高こう専せん法ほうの成立せいりつを受うけ、全国ぜんこく各地かくちの自治体じちたいは高等こうとう専門せんもん学校がっこうの誘致ゆうち合戦かっせんを展開てんかい、設置せっち初年度しょねんどの1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）には、国立こくりつ12校こう（1期き校こうと呼称こしょう）が開校かいこうした。以後いご毎年まいとし10校こう前後ぜんこうが開校かいこうし、数すう年ねんのうちにほぼ現在げんざいの学校がっこう数すうとなった。全体ぜんたいで1,500人にんほどの募集ぼしゅうだった国立こくりつ高だか専せん1期き校こうは、平均へいきん17倍ばいの志願しがん倍率ばいりつとなり、これに刺激しげきを受うけた他ほかの都道府県とどうふけんもいっそう強力きょうりょくに高こう専せん誘致ゆうちを推おし進すすめた結果けっか、短期間たんきかんのうちにほぼ全国ぜんこくに設置せっちされるに至いたった。また、国立こくりつ高だか専せん1期き校こうの開校かいこうと同時どうじに、公立こうりつは東京とうきょう都立とりつの2校こう（工業こうぎょう高だか専せん、航空こうくう高だか専せん）、私立しりつは金沢かなざわ高だか専せん(現げん国際こくさい高だか専せん)、熊野くまの高だか専せん（現げん 近畿大学きんきだいがく高だか専せん）など5校こうが開校かいこうした。

さらに、1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）には国立こくりつ商船しょうせん高等こうとう学校がっこう5校こうが、1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）には国立こくりつ電波でんぱ高等こうとう学校がっこう3校こうが高こう専せんに昇格しょうかく。1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）には複ふく合あい学科がっかを特色とくしょくとする徳山とくやま高だか専せん、八代高専やつしろこうせんが開校かいこうして、国立こくりつ高だか専せんの新設しんせつは一応いちおうの区切くぎりを迎むかえた。その後ご、2002年ねん（平成へいせい14年ねん）に沖縄おきなわ高だか専せんが設置せっちされ、2004年ねん（平成へいせい16年ねん）から学生がくせいの受うけ入いれを開始かいしした。

なお、商船しょうせん、電波でんぱ以外いがいのほとんどの国立こくりつ高だか専せんは新設しんせつ校こうであったが、長岡高専ながおかこうせん、宇部高専うべこうせん、久留米高専くるめこうせんの各校かくこうは、高こう専せん制度せいどの創設そうせつに先行せんこうして設もうけられた国立こくりつ工業こうぎょう短期大学たんきだいがくが前身ぜんしんである[注釈ちゅうしゃく 10]。高知こうち高だか専せんは暫定ざんてい的てきに私立しりつ校こうとして設置せっちされ、開校かいこう翌年よくねん、国立こくりつに移管いかんされた。このほか、都立とりつ2高だか専せん[注釈ちゅうしゃく 11]や神戸こうべ市立しりつ六ろく甲高こうだか専せん（現げん 神戸こうべ市立しりつ高だか専せん）、聖橋ひじりばし高だか専せん（現げん 埼玉工業大学さいたまこうぎょうだいがく）は工業こうぎょう高校こうこうから昇格しょうかくし、大阪おおさか高だか専せん（現げん 摂南大学せつなんだいがく）は大阪工業大学おおさかこうぎょうだいがくに併設へいせつされた各種かくしゅ学校がっこう（専せん科か大学だいがくコース）が前身ぜんしんとなり、大阪おおさか府立ふりつ高だか専せんは大阪府立大学おおさかふりつだいがく工業こうぎょう短期大学たんきだいがく部ぶ第だい一部いちぶの廃止はいしに前後ぜんごして同一どういつの敷地しきちに新設しんせつされるなど、公立こうりつ・私立しりつにも既存きそんの学校がっこう・短大たんだいを改組かいそしたところがある。なお、各校かくこうの設置せっち・廃止はいしの年度ねんどについては、下記かきの一覧いちらんを参照さんしょうのこと。

国立こくりつ高だか専せん1期き校こうは1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）3月がつに初はつの卒業生そつぎょうせいを送おくり出だし[注釈ちゅうしゃく 12]、高度こうど経済けいざい成長せいちょうとも相あいまって、「全員ぜんいんが殆ほとんど大だい企業きぎょうに就職しゅうしょくが内定ないてい」し、その後ごも、高こう専せんの設置せっち数すうの拡大かくだいや景気けいきの動向どうこうにもさほど左右さゆうされることなく、大だい企業きぎょうを中心ちゅうしんにほぼ10数すう倍ばいの求人きゅうじん倍率ばいりつを維持いじし、就職しゅうしょく希望きぼう者しゃの就職しゅうしょく率りつもほぼ100%の実績じっせきを残のこした[17][注釈ちゅうしゃく 13]。

その一方いっぽうで、旧きゅう・国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかい（国くに専せん協きょう）を中心ちゅうしんにして、高こう専せん卒業生そつぎょうせいの進学しんがく意欲いよくに応こたえるため、専攻せんこう科かの設置せっち、大学院だいがくいんへの進学しんがくルートの新設しんせつ、あるいは大学だいがくへの編入へんにゅう学がく枠わくを拡大かくだいしようとする動うごきが浮上ふじょう。専攻せんこう科かの設置せっちはいったん断念だんねんし、高こう専せん卒そつを受うけ入いれる工業こうぎょう技術ぎじゅつ大学だいがく（院いん）・科学かがく技術ぎじゅつ大学院だいがくいん構想こうそうを策定さくていして方向ほうこう転換てんかんしたものの、実現じつげんには至いたらなかった。その後ご、国くに専せん協きょうによる旧きゅう文部省もんぶしょうなどへの働はたらきかけにより、主おもに3年ねん編入へんにゅうを受うけ入いれ、修士しゅうし課程かていに連つらなる4年間ねんかんの課程かていを前提ぜんていにした技術ぎじゅつ科学かがく大学だいがくの創設そうせつが決きまり、1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）に長岡技術科学大学ながおかぎじゅつかがくだいがく、豊橋技術科学大学とよはしぎじゅつかがくだいがくのふたつの大学だいがくが開ひらけ学がくした。ただし、一部いちぶの国立こくりつ大学だいがくでは、すでに第だい1期生きせいが卒業そつぎょうするのと同時どうじに、3年ねんないしは2年ねん編入へんにゅうの受うけ入いれを開始かいししていた[注釈ちゅうしゃく 14]。

1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）にアイデア対決たいけつ全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこうロボットコンテスト、1990年ねん（平成へいせい2年ねん）に全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこうプログラミングコンテストが始はじまった。ロボコンはNHKで放送ほうそうされたため、「高こう専せんといえばロボコン」といったイメージを持もたれるきっかけとなった[18]。

1991年ねん（平成へいせい3年ねん）には、法ほう改正かいせいにより、高こう専せん卒そつ者しゃに対たいして準じゅん学士がくしの学術がくじゅつ称号しょうごうを授与じゅよすることになり、設置せっちできる学科がっかの分野ぶんやとしても工業こうぎょう・商船しょうせん分野ぶんやへの限定げんていを解除かいじょ。これにより、福島ふくしま高だか専せん、富山とやま商船しょうせん高だか専せん、宇部高専うべこうせんの各校かくこうには文系ぶんけい・学際がくさい系けいの学科がっかが誕生たんじょう[注釈ちゅうしゃく 15]。芸術げいじゅつ・デザイン分野ぶんやの学科がっかを設置せっちする札幌さっぽろ市立しりつ高だか専せんも新設しんせつされた[注釈ちゅうしゃく 16]。さらに、専攻せんこう科かの設置せっちが認みとめられ、修了しゅうりょう生せいは大学だいがく改革かいかく支援しえん・学位がくい授与じゅよ機構きこうの審査しんさを経へて学士がくし号ごうを取得しゅとくできることになった。専攻せんこう科かは、系列けいれつに大学だいがくのある私立しりつ金沢かなざわ高だか専せん1校こうを除のぞき、国公私立こっこうしりつ全校ぜんこうに設置せっちされ、ストレートに大学院だいがくいんに進学しんがくすることも可能かのうになった。

2003年ねん（平成へいせい15年ねん）、国立こくりつ大学だいがくの法人ほうじん化か（大学だいがく改革かいかく）と併あわせ、55の国立こくりつ高だか専せんの設置せっち・運営うんえいを目的もくてきとする独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこうを設立せつりつするため[19]、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう法ほうを第だい166回かい国会こっかいに上程じょうていし、与党よとうの賛成さんせい多数たすうにより成立せいりつし[20]、7月がつ16日にち公布こうふされた。

高こう専せんの独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん化かについては「豊田工業高等専門学校とよたこうぎょうこうとうせんもんがっこう#独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん化か」を参照さんしょう

その後ご、2006年ねん（平成へいせい18年ねん）4月がつには、15歳さい人口じんこうの減少げんしょう等とうに対応たいおうするため、東京とうきょう都立とりつの2高だか専せん（都立とりつ工業こうぎょう、都立とりつ航空こうくう）が、総そう定員ていいんを減へらした上うえで2キャンパス制せいの都立とりつ産さん技わざ高だか専せんとして再編さいへん統合とうごう[注釈ちゅうしゃく 17]された。同様どうように2009年ねん（平成へいせい21年ねん）10月がつには、宮城みやぎ・富山とやま・香川かがわ・熊本くまもとの各かく県けんに設置せっちされていた国立こくりつ8高だか専せん（「宮城みやぎ・仙台せんだい電波でんぱ」、「富山とやま・富山とやま商船しょうせん」、「高松たかまつ・詫間たくま電波でんぱ」、「八はち代だい・熊本電波くまもとでんぱ」）が、やはり学科がっか数すう・定員ていいんを減へらした上うえで1県けん1校こう2キャンパスの4高だか専せん（仙台せんだい、富山とやま、香川かがわ、熊本くまもと）に再編さいへん統合とうごう[注釈ちゅうしゃく 18]された。統合とうごう後ごの各かく高専こうせんは、それぞれ東北とうほく地区ちく、東海とうかい北陸ほくりく地区ちく、四国しこく地区ちく、九州きゅうしゅう・沖縄おきなわ地区ちくの拠点きょてん校こうと位置いちづけられた[注釈ちゅうしゃく 19]。さらに2011年ねん（平成へいせい23年ねん）4月がつには、大阪おおさか府立ふりつ高だか専せんでも大阪府立大学おおさかふりつだいがくへの運営うんえい移管いかんに併あわせて総そう定員ていいんが削減さくげんされるなど、少子化しょうしかによる若年じゃくねん人口じんこうの減少げんしょう傾向けいこうに合あわせたスリム化かの動うごきがみられる。

高等こうとう専門せんもん学校がっこうの設置せっち・廃止はいし年度ねんど一覧いちらん
年度ねんど 設置せっち（国立こくりつ） 設置せっち（公立こうりつ） 設置せっち（私立しりつ） 廃止はいし
1962
(S37) 		函館はこだて、旭川あさひかわ、福島ふくしま（平たいら）、群馬ぐんま、長岡ながおか、沼津ぬまづ、鈴鹿すずか、明石あかし、宇部うべ、高松たかまつ、新居浜にいはま、佐世保させぼ（以上いじょう1期き校こうと呼称こしょう） 都立とりつ航空こうくう、都立とりつ工業こうぎょう 聖橋ひじりばし、金沢かなざわ、大阪おおさか、近畿大学きんきだいがく（熊野くまの）、高知こうち 高知こうち（私立しりつ）： 国立こくりつに移管いかん
1963
(S38) 		八戸はちのへ、宮城みやぎ、鶴岡つるおか、長野ながの、岐阜ぎふ、豊田とよだ、津山つやま、阿南あなみ、高知こうち、有明ありあけ、大分おおいた、鹿児島かごしま（以上いじょう2期き校こうと呼称こしょう） 大阪おおさか公立大こうりつだい学がく（大阪おおさか府立ふりつ）、神戸こうべ市立しりつ（神戸こうべ市立しりつ六ろく甲かぶと） サレジオ（育英いくえい）、幾いく徳とく
1964
(S39) 		苫小牧とまこまい、一関いちのせき、秋田あきた、茨城いばらき、富山とやま、奈良なら、和歌山わかやま、米子よなご、松江まつえ、呉ご、久留米くるめ、都城みやこのじょう（以上いじょう3期き校こうと呼称こしょう）
1965
(S40) 		釧路くしろ、小山こやま、東京とうきょう、石川いしかわ、福井ふくい、舞鶴まいづる、北九州きたきゅうしゅう（以上いじょう4期き校こうと呼称こしょう） 桐蔭学園とういんがくえん
1967
(S42) 		木更津きさらづ、富山とやま商船しょうせん、鳥羽とば商船しょうせん、広島ひろしま商船しょうせん、大島おおしま商船しょうせん、弓削ゆげ商船しょうせん
1971
(S46) 		仙台せんだい電波でんぱ、詫間たくま電波でんぱ、熊本電波くまもとでんぱ
1974
(S49) 		徳山とくやま、八はち代だい
1977
(S52) 		幾いく徳とく
1978
(S53) 		聖橋ひじりばし、大阪おおさか
1991
(H03) 		札幌さっぽろ市立しりつ 桐蔭学園とういんがくえん
2002
(H14) 		沖縄おきなわ（開校かいこうは2004(平成へいせい16)年度ねんど）
2006
(H18) 		都立とりつ産業さんぎょう技術ぎじゅつ
2008
(H20) 		札幌さっぽろ市立しりつ（本科ほんか）
2009
(H21) 		仙台せんだい、富山とやま、香川かがわ、熊本くまもと（学生がくせい受うけ入いれは2010年度ねんど） 宮城みやぎ、仙台せんだい電波でんぱ、富山とやま、富山とやま商船しょうせん、高松たかまつ、詫間たくま電波でんぱ、八はち代だい、熊本電波くまもとでんぱ、都立とりつ工業こうぎょう、都立とりつ航空こうくう
2010
(H22) 		札幌さっぽろ市立しりつ（専攻せんこう科か）
2018
(H30) 		国際こくさい（金沢かなざわ）
※校こう名めい変更へんこう
2023

(R5)

神山かみやままるごと
注ちゅう: 括弧かっこ内ないの校こう名めいは旧称きゅうしょう。

現況げんきょう

編集へんしゅう

15歳さい人口じんこうの減少げんしょう、理科りか離ばなれの進行しんこう、4年ねん制せい大学だいがくをはじめとした高等こうとう教育きょういく機関きかんへの進学しんがく者しゃの増加ぞうかなどの影響えいきょうにより、高等こうとう専門せんもん学校がっこうをめぐる環境かんきょうは大おおきく変化へんかしている。受験じゅけん時じの志願しがん倍率ばいりつは、創設そうせつ直後ちょくごの高こう倍率ばいりつを経へて1970年代ねんだい（昭和しょうわ45年ねん-昭和しょうわ54年ねん）以降いこう漸減ぜんげんを続つづけ、21世紀せいきに入はいってからは2005年度ねんど（平成へいせい17年度ねんど）に初はじめて全高ぜんこう専せんの平均へいきんで2倍ばいを切きり（1.9倍ばい）、2008年度ねんど（平成へいせい20年度ねんど）には1.78倍ばいと過去かこ最低さいてい（ただし2009(平成へいせい21)年度ねんどのデータは不ふ詳しょう）となった。学校がっこうによっては、定員ていいん割われによって2次じ募集ぼしゅうを行おこなうところも現あらわれている。中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎ会かいの答申とうしん「高等こうとう専門せんもん学校がっこう教育きょういくの充実じゅうじつについて」（2008(平成へいせい20)年ねん12月24日にち）では、志願しがん倍率ばいりつの低下ていかによって「（入学にゅうがく生せいの）学力がくりょくの幅はばにも広ひろがりが出でてきつつある」と指摘してきした。

一方いっぽう、国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう・今後こんごの高こう専せんの在あり方かた検討けんとう小しょう委員いいん会かい「今後こんごの国立こくりつ高だか専せんの整備せいびについて（中間なかままとめ）」（2006(平成へいせい18)年ねん6月がつ29日にち）によると、2005年ねん（平成へいせい17年ねん）春はるの工学こうがく系けい新規しんき採用さいよう技術ぎじゅつ者しゃ約やく7万まん名めいに占しめる高こう専せん出身しゅっしん者しゃの割合わりあいは、約やく12%（専攻せんこう科か修了しゅうりょう生せい約やく700名めいと編入へんにゅう後ご大学だいがく・大学院だいがくいんを卒業そつぎょう・修了しゅうりょうした者もの約やく3000名めいを含ふくむ）と推計すいけいされ、前述ぜんじゅつの中教審ちゅうきょうしん答申とうしんにおいても「卒業生そつぎょうせいの高たかい就職しゅうしょく率りつ・求人きゅうじん倍率ばいりつに見みられるように、社会しゃかいから高たかく評価ひょうか」されていると記しるされている。公おおやけ教育きょういく全体ぜんたいから見みればマイナーな教育きょういく機関きかんであるため、社会しゃかい一般いっぱんの認知にんち度どは低ひくいものの、大学だいがくなどの工学こうがく系けいの専門せんもん教育きょういくの場ばや卒業生そつぎょうせいを受うけ入いれている産業さんぎょう界かいでは、現状げんじょうにおいても一定いっていの評価ひょうかを受うけているものと見みられる。

入学にゅうがく試験しけん

編集へんしゅう

入学にゅうがく

編集へんしゅう
  • 受験じゅけん資格しかくとしては、学校がっこう教育きょういく法ほう第だい118条じょうより、同どう法ほう第だい57条じょうに規定きていする高等こうとう学校がっこう受験じゅけん資格しかくを有ゆうする者もの（義務ぎむ教育きょういくの課程かていを修了しゅうりょうしている者もの）としている。具体ぐたい的てきには中学校ちゅうがっこう（または、これに準じゅんずる学校がっこう）を卒業そつぎょうまたは卒業そつぎょう見込みこみの者もの、中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうの前期ぜんき課程かていを修了しゅうりょうまたは修了しゅうりょう見込みこみの者もの、義務ぎむ教育きょういく学校がっこうを卒業そつぎょうまたは卒業そつぎょう見込みこみの者ものなどである。
  • 学力がくりょく試験しけんは、国立こくりつ高だか専せんの場合ばあい、同どう一いち日にちに同一どういつの問題もんだいで行おこなわれる。公立こうりつ高だか専せんのうち、大阪おおさか府立ふりつ（現げん大阪おおさか公立こうりつ）と神戸こうべ市立しりつは国立こくりつ高だか専せんと同一どういつの問題もんだいである。
  • 高こう専せんには複数ふくすうの学科がっかやコースがあり、入学にゅうがく願書がんしょの出願しゅつがん時じに志望しぼう学科がっかの順位じゅんいを記しるし、学力がくりょく検査けんさや内申ないしん・面接めんせつの成績せいせきと志望しぼう順位じゅんいに従したがって、入学にゅうがくする学科がっかを決きめるところもある。
  • 各かく高専こうせんとも推薦すいせん入試にゅうし枠わくが設もうけられており、おおむね定員ていいんの20% - 50%となっている。推薦すいせん入試にゅうしの不ふ合格ごうかく者しゃは、学力がくりょく選抜せんばつを受験じゅけんすることができる。私立しりつ高だか専せんにおいては、特待とくたい生せい入試にゅうし（サレジオ）やAO入試にゅうし（近大きんだい高だか専せん）、外国がいこく人じんや帰国きこく生せいを対象たいしょうとしたグローバル入試にゅうしや帰国きこく生せい入試にゅうし（共ともに国際こくさい高だか専せん）を実施じっししているところもある。また、学力がくりょく選抜せんばつの得点とくてんや内申ないしん点てんに対たいして、5教科きょうかまたは理数りすう系けいに重おもみ付づけをする場合ばあいがある（国立こくりつの各かく高専こうせん、東京とうきょう都立とりつなど）[21]。
  • 国立こくりつ高だか専せんに合格ごうかくし入学にゅうがくを希望きぼうする者ものに対たいしては、各かく地域ちいきの公立こうりつ高校こうこう入試にゅうし日びに招集しょうしゅうがかけられ、公立こうりつ高校こうこうを受験じゅけんできない場合ばあいがある[注釈ちゅうしゃく 20]。また、公立こうりつ高だか専せん合格ごうかく者しゃは公立こうりつ高校こうこうを受験じゅけんすることができない（いずれも併願へいがんは可能かのう）。なお、公立こうりつ高だか専せんの受験じゅけん資格しかくには住所じゅうしょ要件ようけんがあり、従来じゅうらいは設置せっちする地方自治体ちほうじちたいの居住きょじゅう者しゃに限かぎられていたが、都立とりつ産業さんぎょう技術ぎじゅつ高だか専せんについては設置せっち者しゃが公立大こうりつだい学がく法人ほうじん首都しゅと大学だいがく東京とうきょう（現げん：東京とうきょう都と公立大こうりつだい学がく法人ほうじん）に移管いかんされたことに伴ともない、2009年度ねんど（平成へいせい21年度ねんど）入試にゅうしから東京とうきょう都と外がい居住きょじゅう者しゃの受験じゅけんを認みとめている。

編入へんにゅう学がく

編集へんしゅう

後期こうき中等ちゅうとう教育きょういくを修了しゅうりょうした者ものまたは修了しゅうりょう見込みこみの者もの[22]や留学生りゅうがくせいを対象たいしょうに、4年次ねんじまたは3年ねん次じへの編入へんにゅう学がく制度せいどが設もうけられている[23]。編入へんにゅう学がく定員ていいんは各かく高専こうせんの裁量さいりょうに委ゆだねられているが、若干じゃっかん名めいとする場合ばあいがある。編入へんにゅう学がく試験しけんは各かく高専こうせんの独自どくじ作成さくせい問題もんだいによる。

高こう専せん教育きょういく

編集へんしゅう

教育きょういく課程かてい

編集へんしゅう

本科ほんかの修業しゅうぎょう年限ねんげん（卒業そつぎょうまでに教育きょういくを受うける期間きかん）は5年ねん（商船しょうせんに関かんする学科がっかは5年ねん6か月げつ）とされ[24]、高等こうとう学校がっこう[25]の3年間ねんかんと短期大学たんきだいがくまたは専門せんもん学校がっこう[26]の2年間ねんかんを合あわせた5年間ねんかんに相当そうとうする。卒業そつぎょうすると準じゅん学士がくしと称しょうすることができる。 また、本科ほんかの中途ちゅうと退学たいがく者しゃを含ふくむ3年ねん次じを修了しゅうりょうした者ものは、高等こうとう学校がっこうを卒業そつぎょうした者ものと同等どうとうに扱あつかわれる[27]。

一般いっぱん教育きょういくとともに、学科がっかごとに専門せんもん教育きょういくが行おこなわれている。学校がっこう教育きょういく法ほうでは、大学だいがくが「学術がくじゅつの中心ちゅうしんとして、広ひろく知識ちしきを授さづけるとともに、深ふかく専せん門もんの学芸がくげいを教授きょうじゅ研究けんきゅうし、知的ちてき、道徳どうとく的てき及および応用おうよう的てき能力のうりょくを展開てんかいさせること」を目的もくてきとする一方いっぽう、高こう専せんは「深ふかく専せん門もんの学芸がくげいを教授きょうじゅし、職業しょくぎょうに必要ひつような能力のうりょくを育成いくせいすること」が目的もくてきとされ、「研究けんきゅう」は含ふくまれていない[注釈ちゅうしゃく 21]。高こう専せんは、職業しょくぎょう教育きょういくに特とく化かしている点てんが大学だいがくと最もっとも異ことなるところである。

専門せんもん科目かもくは、学年がくねんが上あがるにつれて時間じかん数すうが増ふえる「くさび形がた」に傾斜けいしゃ配分はいぶんされ、大学だいがく工学部こうがくぶに相当そうとうないしは準じゅんじた教育きょういく内容ないようであると国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかいなどは標榜ひょうぼうしてきた[注釈ちゅうしゃく 22]。さらに、実験じっけん・実習じっしゅうやゼミ輪講りんこう・卒業そつぎょう研究けんきゅうなど、実践じっせん的てきな教育きょういくの重視じゅうしにも大おおきな特徴とくちょうがある。

高等こうとう専門せんもん学校がっこう設置せっち基準きじゅんでは、卒業そつぎょう認定にんていに要ようする単位たんい数すうは、商船しょうせん学科がっかを除のぞき167単位たんい以上いじょう（一般いっぱん科目かもく75単位たんい以上いじょう、専門せんもん科目かもく82単位たんい以上いじょう）、商船しょうせん学科がっかは練習れんしゅう船せん実習じっしゅうを除のぞき147単位たんい以上いじょう（一般いっぱん科目かもく75単位たんい以上いじょう、専門せんもん科目かもく62単位たんい以上いじょう）となっている。単位たんいの計算けいさん方法ほうほうは、30単位たんい時間じかん（1単位たんい時間じかんは標準ひょうじゅん50分ふん）の履修りしゅうをもって1単位たんいとする（高校こうこうと同様どうようの）従来じゅうらいの方式ほうしきのほか、1991年ねん（平成へいせい3年ねん）からは大学だいがくに準じゅんじる45時じ間あいだの学修がくしゅう（授業じゅぎょう時間じかんは15～45時じ間あいだ）を1単位たんいとする方式ほうしきを60単位たんいを上限じょうげんとして導入どうにゅうできることになり、実験じっけん系けい科目かもくの充実じゅうじつや新あらたな科目かもくの開設かいせつ等とう、高こう専せん各校かくこうの裁量さいりょうにもとづくカリキュラム編成へんせいの幅はばが広ひろがった。一般いっぱん科目かもくの総そう時間じかん数すうは、高校こうこう＋短大たんだいの教育きょういく課程かていと比ひして若干じゃっかん少すくない。規定きていの単位たんいの積つみ上あげによって修了しゅうりょうを認みとめられる大学だいがくや単位たんい制せい高校こうこうとは異ことなり、学年がくねん制せいをとっていることから、原級げんきゅう留置とめおきとなれば、取得しゅとくした単位たんいであっても再さい履修りしゅうを課かされる場合ばあいがある。

なお、高こう専せん制度せいどが創設そうせつされた当時とうじの設置せっち基準きじゅん（1961(昭和しょうわ36)年ねん8月がつ30日にち文部省もんぶしょう令れい第だい23号ごう）では、（卒業そつぎょう要件ようけんにかかわる規定きていの記載きさいはなく）総そう授業じゅぎょう時間じかん数すう187単位たんい（一般いっぱん科目かもく83単位たんい、専門せんもん科目かもく104単位たんい）を最低さいてい基準きじゅんとし、事実じじつ上じょう190単位たんい以上いじょうの履修りしゅうを課かしており、高校こうこう・大学だいがくと比ひして過密かみつなカリキュラムであった。以後いご、卒業そつぎょう要件ようけんとなる単位たんい数すうは徐々じょじょに減へらされ、さらに、インターンシップ（工場こうじょう実習じっしゅうなど）の単位たんい化か、英えい検けんや各種かくしゅ資格しかくに応おうじた単位たんい認定にんてい、学修がくしゅう単位たんいの導入どうにゅうなどにより、実質じっしつ的てきな授業じゅぎょう時間じかん数すうは創設そうせつ時じよりも2割わりほど減少げんしょうした。卒業そつぎょう要件ようけんとなる単位たんい数すうが現行げんこうの167単位たんい以上いじょう（工業こうぎょう系けい学科がっか）となったのは、国立こくりつ高だか専せん協会きょうかいが1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）6月がつ、文部省もんぶしょう（現げん：文部もんぶ科学かがく省しょう）などに「学生がくせいにゆとりを持もたせ、個性こせいを伸のばせる教育きょういく（ゆとり教育きょういく）が行おこなえるようにする」よう、事実じじつ上じょう、単位たんい数すうの削減さくげんを求もとめる要望ようぼう書しょを提出ていしゅつしたことなどにより、設置せっち基準きじゅんの改訂かいていがなされたという経緯けいいによるものである。

また、商船しょうせん学科がっかでは、5学年がくねんの10月がつより、日本にっぽん丸まるや海王かいおう丸まる等ひとしの独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん航海こうかい訓練くんれん所しょの練習れんしゅう船せんによる1年間ねんかんの航海こうかい実習じっしゅうが必修ひっしゅうになっている。

中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎ会かいの大学だいがく分科ぶんか会かい・高等こうとう専門せんもん学校がっこう特別とくべつ委員いいん会かいで配布はいふされた「工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこうの現状げんじょうと課題かだい」（2007(平成へいせい19)年ねん4月がつ13日にち）では、在籍ざいせき学生がくせい1000人にん当あたり、毎年まいとしの原級げんきゅう留置りゅうち（留年りゅうねん）は35～47人にん（4～5％）、休学きゅうがくは4～8人にん（0.4～0.8％）、中退ちゅうたい学がく（進路しんろ変更へんこう）は9～13人にん（0.9～1.3％）、入学にゅうがく生せいの5年ねん卒業そつぎょう率りつは82％としている[28]。

テキスト

編集へんしゅう

低てい学年がくねん次じの文科ぶんか系けい一般いっぱん科目かもくでは、高等こうとう学校がっこう用ようの検定けんてい教科書きょうかしょが使用しようされることもある。他たの一般いっぱん科目かもくや専門せんもん科目かもくでは、専門せんもん書しょや大学生だいがくせい向むけのテキスト、教員きょういん作成さくせいの資料しりょう等とうにより、おおむね大学だいがくの学部がくぶレベルの講義こうぎが行おこなわれているとされる。

また、数学すうがく・物理ぶつり・化学かがくなどの理科りか系けい一般いっぱん科目かもくにおいては、高等こうとう学校がっこう＋大学だいがく一般いっぱん教養きょうように相当そうとうする内容ないようを、おおむね3年ねん次じ（一部いちぶは4年ねん次じ）までに履修りしゅうすることから、高こう専用せんように特とく化かした教科書きょうかしょも使つかわれている。同様どうように、低てい学年がくねん用ようの専門せんもん科目かもくにも、高こう専せん向むけの教科書きょうかしょがあり、これを使用しようする教員きょういんもいる。

なお、高等こうとう専門せんもん学校がっこうは5年間ねんかんを通とおして高等こうとう教育きょういく機関きかんに位置付いちづけられているため、後期こうき中等ちゅうとう教育きょういくを受うける高校生こうこうせいと同おなじ学齢がくれいの1～3年ねん次じの学生がくせいであっても文部もんぶ科学かがく省しょう検定けんてい済ずみ教科書きょうかしょの使用しようは義務ぎむづけられず、学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうにも拘束こうそくされない。

資格しかく取得しゅとく

編集へんしゅう

学校がっこうによっては、公的こうてき資格しかくの取得しゅとくを奨励しょうれいし、資格しかくによっては単位たんい認定にんていしているところもある[29]。また、公的こうてき資格しかくを所管しょかんする官庁かんちょうから認定にんていを受うけている学科がっかでは、所定しょてい科目かもくの単位たんいを取得しゅとくすることにより、資格しかくを取得しゅとくすることができる（試験しけんの科目かもく免除めんじょや実務じつむ年数ねんすう要件ようけんの緩和かんわも含ふくむ）[29]。

在籍ざいせき学科がっかに応おうじて取得しゅとく可能かのうな資格しかくには、危険きけん物ぶつ取扱とりあつかい者しゃ、情報処理じょうほうしょり技術ぎじゅつ者しゃ、無線むせん従事じゅうじ者しゃ、電気でんき主任しゅにん技術ぎじゅつ者しゃ、電気でんき工事こうじ士しなどがある。なお、高こう専せん卒業そつぎょうを資格しかく要件ようけんとする教員きょういん免許めんきょはない。

教員きょういん

編集へんしゅう

学校がっこう長ちょう以下いか、学生がくせいを教授きょうじゅするための教授きょうじゅ・准じゅん教授きょうじゅ・助じょ教きょうの教員きょういんを置おかなければならず、講師こうし・技術ぎじゅつ職員しょくいんを置おくことができる。また、他た大学だいがくの教員きょういんや企業きぎょう出身しゅっしんの技術ぎじゅつ者しゃほかが非常勤ひじょうきん講師こうしとして講義こうぎを担当たんとうすることもある。高こう専せんの教員きょういんが、他た大学だいがくほかで非常勤ひじょうきん講師こうしとして講義こうぎを行おこなっている場合ばあいもある。

専門せんもん学科がっかの教員きょういんは、自みずから教育きょういく研究けんきゅう活動かつどうを行おこなうとともに、5年ねん次じの卒業そつぎょう研究けんきゅうおよび専攻せんこう科かの学生がくせいに対たいして研究けんきゅう指導しどうを行おこなう。高等こうとう専門せんもん学校がっこう設置せっち基準きじゅん等とうにより、博士はかせ・修士しゅうしの学位がくい、ないしはこれに相当そうとうする教育きょういく・研究けんきゅう・技術ぎじゅつに関かんする実績じっせきなどが教員きょういんの資格しかくとなっている。

草創そうそう期きの高こう専せん教員きょういんは、大学だいがく教員きょういん出身しゅっしん、企業きぎょう出身しゅっしん、高校こうこう教員きょういん出身しゅっしんがおおむね3分ぶんの1ずつを占しめていた。とりわけ企業きぎょう出身しゅっしんの技術ぎじゅつ者しゃや研究けんきゅう者しゃを教員きょういんとして迎むかえ入いれたのが、高こう専せんならではの特徴とくちょうとなった[注釈ちゅうしゃく 23]。その後ご、徐々じょじょに高こう専せんが正規せいき職しょくの最初さいしょの任用にんよう先さきとなる教員きょういんが増ふえ、その教員きょういんが准じゅん教授きょうじゅ、教授きょうじゅなどに昇任しょうにんするにつれて、外部がいぶ出身しゅっしんの教員きょういんの割合わりあいは減少げんしょうしている。

高等こうとう専門せんもん学校がっこうの教員きょういんは、他たの高等こうとう教育きょういく機関きかん[30]と同様どうように教員きょういん免許めんきょを基本きほん的てきに必要ひつようとしない。

「教育きょういく職員しょくいん免許めんきょ状じょう#教員きょういん免許めんきょ更新こうしんを受うける必要ひつようのない場合ばあい」および「教員きょういん免許めんきょ更新こうしん制せい#備考びこう」も参照さんしょう

一方いっぽう、近年きんねんの各かく高等こうとう専門せんもん学校がっこうの教員きょういん募集ぼしゅう要項ようこうによれば、専門せんもん学科がっかの教員きょういんについては、多おおくの場合ばあい、大学だいがくと同様どうように博士はかせの学位がくいの取得しゅとく（見込みこみ含ふくむ）が要件ようけんとされている。

学生がくせい寮りょう

編集へんしゅう

国立こくりつ高だか専せん・私立しりつ高だか専せん全校ぜんこうには、教育きょういく寮りょうとして学生がくせい寮りょう（設置せっち基準きじゅんでは「寄宿舎きしゅくしゃ」と呼称こしょう）が設置せっちされている。かつては低てい学年がくねん次じの学生がくせいを対象たいしょうに全寮ぜんりょう制せいをとる国立こくりつ高だか専せんもあったが、1990年代ねんだい（平成へいせい2年ねん-平成へいせい11年ねん）以降いこう、これらの高こう専せんでも自宅じたく通学つうがくを認みとめる方向ほうこうとなっている。国立こくりつの高知こうち高だか専せんは、1年ねん次じは申請しんせいを提出ていしゅつすれば全員ぜんいんが学生がくせい寮りょう（切きり正せい寮りょうと呼称こしょう）に入寮にゅうりょうする事ことが認みとめられている。私立しりつの国際こくさい高だか専せんは1、2年ねん次じは全員ぜんいんが寮りょう生活せいかつを送おくる。女子じょし寮りょうは1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）時点じてんで、国立こくりつ高だか専せんでは8校こうのみに設置せっちされていたが、1991年ねん（平成へいせい3年ねん）には17校こうに増加ぞうかしている。その後ご、他たの高こう専せんでも、女子じょし学生がくせいの増加ぞうかに対応たいおうして女子じょし寮りょうの新設しんせつが続つづいた。公立こうりつ高だか専せんでは、いずれの学校がっこうも学生がくせい寮りょうを設置せっちしていない。

卒業そつぎょう後ごの進路しんろ

編集へんしゅう

就職しゅうしょく

編集へんしゅう

求人きゅうじん倍率ばいりつと就職しゅうしょく（内定ないてい）率りつの高たかさが特徴とくちょうである。各かく高専こうせんによって若干じゃっかん異ことなるが、基本きほん的てきに理工りこう系けい大学生だいがくせいと同おなじように、学校がっこうが学生がくせいと話はなし合あって受験じゅけん企業きぎょうを一いち社しゃに絞しぼって受うけさせる「一人ひとり一いち社しゃ制せい」によって就職しゅうしょく活動かつどうを行おこなう場合ばあいが多おおいが、文科ぶんか系けい大学生だいがくせいと同おなじように、企業きぎょうが高こう専せん卒そつ採用さいよう枠わくを設もうけてインターネットなどで採用さいよう情報じょうほうを公開こうかいし、全国ぜんこくの高こう専せん生せいを対象たいしょうとした選考せんこうをすることもある。また大学卒だいがくそつと同一どういつの採用さいよう枠わく・試験しけん枠わくとなる場合ばあいや、企業きぎょうによっては現役げんえき生せいとして考かんがえると同おなじ年齢ねんれいである、短大たんだい・専門せんもん学校がっこう卒業そつぎょう対象たいしょうとなることもある。

なお大学だいがく進学しんがく率りつが急増きゅうぞうする中なかで、技術ぎじゅつ者しゃ供給きょうきゅう源げんとしての高こう専せんの価値かちは相対そうたい的てきに低下ていかしているが、そのことで就職しゅうしょく試験しけんを受うける機会きかいが減へっているということはない。

工業こうぎょう高だか専せん卒業そつぎょう者しゃは、基礎きそ学力がくりょくから大学だいがく工学部こうがくぶレベルの工業こうぎょう技術ぎじゅつを学まなび、若年じゃくねん次じから実践じっせん的てきな専門せんもん教育きょういくを受うけているため、産業さんぎょう界かいからは即そく戦力せんりょくとして高たかい評価ひょうかをうけている。また大学だいがく工学部こうがくぶ卒業そつぎょう者しゃよりも2歳さい若わかい。このことは、採用さいようする側がわ・される側がわの双方そうほうにとって大おおきな利点りてんとされている[注釈ちゅうしゃく 24]。

2013年度ねんど（平成へいせい25年度ねんど）の本科ほんかの全ぜん卒業そつぎょう者しゃ：10,307名めいの内うち、就職しゅうしょくした者ものは5,934名めい（57.6%）で、有効ゆうこう求人きゅうじん倍率ばいりつは、本科ほんか：16.9倍ばい、専攻せんこう科か：39.1倍ばいとなっている[31]。

就職しゅうしょく先さきは、上場じょうじょうクラスの企業きぎょうである場合ばあいも多おおいが、地方ちほうの高こう専せんでは地場じば志向しこうも見みられる。また、有名ゆうめい大学だいがく卒業そつぎょう者しゃの確保かくほが難むずかしい中小ちゅうしょう企業きぎょうやベンチャー企業きぎょうからも、高こう専せん卒業そつぎょう者しゃに対たいする引ひき合あいは強つよい。配属はいぞく先さきは、メーカーであれば製造せいぞう技術ぎじゅつや生産せいさん技術ぎじゅつ、試作しさくや評価ひょうか検証けんしょう、量産りょうさん設計せっけいなど、特とくに実践じっせん的てきな技術ぎじゅつ者しゃを必要ひつようとする職場しょくばが多おおい。商社しょうしゃに就職しゅうしょくして技術ぎじゅつ営業えいぎょうやFAEとして働はたらく人ひともおり、進路しんろの多様たよう性せいは大学だいがく工学部こうがくぶ等とうと変かわるところはない[32]。

なお、最近さいきんの上場じょうじょうクラスのメーカーではものづくりに関かんする機能きのうを分社ぶんしゃ化かしている場合ばあいも多おおく、そのような企業きぎょうに就職しゅうしょくする場合ばあいはその分社ぶんしゃ（子会社こがいしゃ）側がわの採用さいようとなる場合ばあいが多おおいようである。

進学しんがく

編集へんしゅう

大学だいがく編へん入学にゅうがく、または高こう専せん専攻せんこう科かへの進学しんがく

編集へんしゅう

就職しゅうしょくのほか、高こう専せんを卒業そつぎょう（5年間ねんかんの課程かていを修了しゅうりょう）すると技術ぎじゅつ科学かがく大学だいがくをはじめとする大学だいがく（学部がくぶ）の3年ねん次つぎに編入へんにゅう学がく[注釈ちゅうしゃく 25]することができ、高こう専せんに設もうけられた専攻せんこう科かへの進学しんがくと合あわせて進学しんがくの幅はばも増ふえている。

さらに、学部がくぶや専攻せんこう科かを卒業そつぎょう後ご、大学院だいがくいん修士しゅうし課程かてい（または博士はかせ前期ぜんき課程かてい）へ進学しんがくする者ものも多おおい[注釈ちゅうしゃく 26]。なお文系ぶんけい学部がくぶへのセンター入試にゅうしは高こう専せんのシステムの関係かんけい上じょう難むずかしいという見方みかたも少すくなからずあり、大学だいがくに進学しんがくする場合ばあいでもほとんどの場合ばあい編入へんにゅう学がくで進学しんがくする。

この影響えいきょうで、学校がっこうによっては本科ほんかの卒業生そつぎょうせいに占しめる就職しゅうしょく者しゃの比率ひりつが20%を割わり込こむ例れいも見みられる。この現状げんじょうについては、高こう専せんの設置せっち目的もくてきと照てらし合あわせて揶揄やゆされる場合ばあいもある。しかし研究けんきゅう機関きかんや企業きぎょうの研究けんきゅう職しょく・開発かいはつ設計せっけい職しょくを目指めざす場合ばあいは、大学院だいがくいん修了しゅうりょうが要件ようけんとされている場合ばあいも多おおく、そのような職しょくに就つきたいと考かんがえる学生がくせいが大学だいがくに編入へんにゅう学がくし、大学院だいがくいんを目指めざすのは必然ひつぜんであるともいえる。

2013年度ねんど（平成へいせい25年度ねんど）の本科ほんかの全ぜん卒業そつぎょう者しゃ：10,307名めいの内うち、進学しんがくした者ものは4,044名めい（39.2%）であり、その内訳うちわけは、大学だいがくへ編入へんにゅう学がくした者もの：2,436名めい（23.6%）、専攻せんこう科かに進すすんだ者しゃ：1,603名めい（15.6%）、大学だいがくに入学にゅうがくした者もの：5名めい（0.0%）となっている[31]。

理工りこう系けいの学部がくぶを有ゆうするほとんどの国公立こっこうりつ大学だいがくで、定員ていいんを設もうけて高こう専せんからの編入へんにゅう学がくを実施じっししており、高こう専せん卒業生そつぎょうせいの受うけ入いれを目的もくてきの一ひとつとして創設そうせつされた国立こくりつ大学だいがく（国立こくりつ大学だいがく法人ほうじん）である豊橋技術科学大学とよはしぎじゅつかがくだいがくや長岡技術科学大学ながおかぎじゅつかがくだいがくをはじめ、その他たの国公立こっこうりつ大学だいがく工学部こうがくぶに編入へんにゅう学がくする場合ばあいが多おおい。また近年きんねん、少子しょうし化かなどによる学生がくせい不足ふそくから、理工りこう系けいに限かぎらず編入へんにゅう学がく定員ていいんを設もうける私立しりつ大学だいがくも増ふえており、短大たんだい卒そつ者しゃと同様どうように文系ぶんけいの学部がくぶへ編へん入学にゅうがくするケースも見みられる。また、医学部いがくぶへの編入へんにゅう学がくは学士がくし編入へんにゅう学がくに限かぎられていたが、東海大学とうかいだいがく医学部いがくぶでは2005年度ねんど（平成へいせい17年度ねんど）から一般いっぱん編へん入学にゅうがく（2年ねん次じ）に転換てんかんされ、高こう専せんからの医学部いがくぶ編入へんにゅう学がくに道みちが開ひらかれることになった。また薬学部やくがくぶも北海道ほっかいどう医療いりょう大学だいがく（2008(平成へいせい20)年度ねんど）などで編入へんにゅう学がくを実施じっしするなど、工学こうがく系けいの高等こうとう専門せんもん学校がっこう生せいにも門戸もんこが開ひらかれるようになってきた[33]。

工学こうがく系けいの学部がくぶで高こう専せんに同様どうようの専攻せんこうがある場合ばあいは、高こう専せん卒業そつぎょう見込みこみ者しゃを対象たいしょうに推薦すいせん編へん入学にゅうがく制度せいどを持もつ大学だいがくも多おおく（最大さいだいのケースで編入へんにゅう学がく定員ていいんの50%）、一説いっせつに、通常つうじょうの高校こうこう → 大学だいがく（一般いっぱん受験じゅけん）コースよりも高こう専せん → 編入へんにゅう学がくコースの方ほうが国公立こっこうりつ大学だいがくに入はいりやすいと言いわれる所以ゆえんにもなっている。

推薦すいせん編入へんにゅう学がくの場合ばあいは、成績せいせきが上位じょういであって（概おおむね1クラス上位じょういの10〜20%）学校がっこう長ちょう推薦すいせんを受うけられる事ことが必要ひつよう条件じょうけんで、調査ちょうさ書しょ及および志望しぼう論文ろんぶんの選考せんこうと面接めんせつ試験しけん（口頭こうとう試問しもん）によって合否ごうひ判定はんていされる（不ふ合格ごうかくの場合ばあいは筆記ひっきによる編入へんにゅう学がく試験しけんも受験じゅけん可能かのうである）。学校がっこう長ちょう推薦すいせんを受うけるためには、特とくに3・4学年がくねんの成績せいせきが重要じゅうようである。なお長岡技術科学大学ながおかぎじゅつかがくだいがくと豊橋技術科学大学とよはしぎじゅつかがくだいがくは、書類しょるい審査しんさのみで推薦すいせん編入へんにゅう学がくの合否ごうひ判定はんていを行おこなう[34][35]。

また筆記ひっきによる編入へんにゅう学がく試験しけんでは、選考せんこう日程にっていさえ重かさならなければ、同どう年度ねんど中ちゅうに複数ふくすうの国公立こっこうりつ大学だいがくを受験じゅけんすることができる。

大学だいがく等とう1年ねん次じへの入学にゅうがく

編集へんしゅう

以上いじょうのほか、高こう専せんの第だい3学年がくねんを修了しゅうりょうした者ものには高校こうこう卒そつ相当そうとうの資格しかく[27]が生しょうじ、大学だいがく等とう[30]を受験じゅけんすることができる。文系ぶんけいや芸術げいじゅつ系けいへ進路しんろ変更へんこうする場合ばあいなど、第だい3学年がくねんまたは第だい4学年がくねんを修了しゅうりょうしたあとに退学たいがく、あるいは卒業そつぎょう後ごに大学だいがく等とうの1年ねん次じから学まなぶ者ものもいる。ただし、高こう専せんの設置せっち目的もくてきやカリキュラムの関係かんけい上じょう大学だいがく受験じゅけんなどは全まったく考慮こうりょされないため、高こう専せん在学ざいがく者しゃとしての受験じゅけんは高等こうとう学校がっこう在学ざいがく者しゃよりも困難こんなんを要ようする。特とくに普通ふつう科かの文系ぶんけいに比ひして、高こう専せんでは第だい3学年がくねんまでの人文じんぶん社会しゃかい系けい科目かもくの受講じゅこう単位たんい数すうが少すくないため[注釈ちゅうしゃく 27]、文ぶん転てんする場合ばあいのハードルは高たかい。また、卒業そつぎょうを迎むかえずに退学たいがくした場合ばあいは学歴がくれき上じょう「中退ちゅうたい」となり、大学だいがく等とうへの入学にゅうがくは高こう専せん側がわからすれば進学しんがくではなく「転学てんがく」となることに注意ちゅういを要ようする。なお、卒業そつぎょう後ごに入学にゅうがくした場合ばあいは「進学しんがく」となるが、この場合ばあいも法律ほうりつ上じょう第だい3学年がくねん修了しゅうりょう者しゃとしての入学にゅうがくとなる。

独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん化か

編集へんしゅう

国立こくりつ大学だいがくの法人ほうじん化か（国立こくりつ大学だいがく法人ほうじんへの改組かいそ）に伴ともない、国立こくりつの高等こうとう専門せんもん学校がっこうの設置せっち者しゃも同様どうように、すべての国立こくりつの高等こうとう専門せんもん学校がっこうの設置せっちに関かんしては、国くにの直接ちょくせつ設置せっちから「独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう」に変更へんこうされた。これにより、国くにが直接ちょくせつ設置せっちする学校がっこうではなくなったが、国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこうもまた国くにが設もうけたものであるため、学校がっこう教育きょういく法ほうの第だい2条じょうにより国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこうが設置せっちする学校がっこうも国立こくりつ学校がっこうとされている。

独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん化かしたことにより、文部もんぶ科学かがく大臣だいじんが定さだめた中期ちゅうき目標もくひょうを達成たっせいするための中期ちゅうき計画けいかく（5年ねん）、年度ねんど計画けいかく（1年ねん）の、機構きこうによる作成さくせい・実行じっこうが義務付ぎむづけられた。達成たっせい度どによっては国くにからの予算よさん（運営うんえい費ひ交付こうふ金きん）が減へらされることもあり得えるため、51の各かく国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこうは、中期ちゅうき計画けいかくに沿そうように、学生がくせいサービスの向上こうじょう、事務じむの効率こうりつ化かなどの努力どりょくをしている。また、地域ちいきの企業きぎょうと連携れんけいして技術ぎじゅつ研究けんきゅうや商品しょうひん開発かいはつなどを行おこない、収益しゅうえきを上あげることで予算よさん減げんを穴埋あなうめしようとする学校がっこうもある。

国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこうの中期ちゅうき計画けいかく[36]の主おもな内容ないようは、次つぎのとおりである。

  1. 中学生ちゅうがくせいが高等こうとう専門せんもん学校がっこうの学習がくしゅう内容ないようを体験たいけんできるような入学にゅうがく説明せつめい会かい、体験たいけん入学にゅうがく、オープンキャンパス等ひとしの充実じゅうじつを支援しえんする。
  2. 入学にゅうがく者しゃの学力がくりょく水準すいじゅんの維持いじに努つとめるとともに、入学にゅうがく志願しがん者しゃの減少げんしょう率りつを18歳さい人口じんこうの減少げんしょう率りつよりも低ひくい5%程度ていどに抑おさえ、中期ちゅうき目標もくひょうの最終さいしゅう年度ねんどにおいても全体ぜんたいとして18,500人にん以上いじょうの入学にゅうがく志願しがん者しゃを維持いじする。
  3. 公おおやけ私立しりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこうと協力きょうりょくして、スポーツなどの全国ぜんこく的てきな競技きょうぎ会かいやロボットコンテストなどの全国ぜんこく的てきなコンテストを実施じっしする。
  4. 図書館としょかんの充実じゅうじつや寄宿舎きしゅくしゃの改修かいしゅうなどの計画けいかく的てきな整備せいびを図はかる。
  5. 教員きょういんの研究けんきゅう分野ぶんやや共同きょうどう研究けんきゅう・受託じゅたく研究けんきゅうの成果せいかなどの情報じょうほうを印刷物いんさつぶつ、データベース、ウェブサイトなど多様たような媒体ばいたいを用もちいて企業きぎょうや地域ちいき社会しゃかいに分わかりやすく伝つたえられるよう各かく学校がっこうの広報こうほう体制たいせいを充実じゅうじつする。

また、公立こうりつ高だか専せんにおいても法人ほうじん化かが図はかられつつあり、東京とうきょう都立とりつ産業さんぎょう技術ぎじゅつ高等こうとう専門せんもん学校がっこうは、2008年ねん（平成へいせい20年ねん）4月がつから公立大こうりつだい学がく法人ほうじん首都しゅと大学だいがく東京とうきょうに運営うんえいが移管いかんされ、大学院だいがくいん大学だいがくである産業さんぎょう技術ぎじゅつ大学院だいがくいん大学だいがく（専門せんもん職しょく大学院だいがくいん）も含ふくめ、9年ねん一貫いっかんのものづくり教育きょういくを視野しやに入いれた一体いったい運営うんえいが行おこなわれる。また大阪おおさか府立ふりつ高だか専せんも、2011年ねん（平成へいせい23年ねん）4月がつに公立大こうりつだい学がく法人ほうじん大阪府立大学おおさかふりつだいがくに移管いかん、さらに同どう法人ほうじんが2019年ねん（平成へいせい31年ねん）4月がつに公立大こうりつだい学がく法人ほうじん大阪おおさかへ統合とうごうされ、2022年ねん（令れい和わ4年ねん）4月がつに大阪おおさか公立大こうりつだい学がく工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこうと改称かいしょうされた。

外部がいぶ評価ひょうか

編集へんしゅう
  • 国立こくりつ高だか専せんの場合ばあい、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん大学だいがく改革かいかく支援しえん・学位がくい授与じゅよ機構きこうによる評価ひょうかを定期ていき的てきに受うけて教育きょういく機関きかんとしての認証にんしょうを受うけている。なお、評価ひょうかには学科がっか数すうによって異ことなるが費用ひようとして概おおむね300万まん円えん前後ぜんこう必要ひつようである。
  • 「東京工業高等専門学校とうきょうこうぎょうこうとうせんもんがっこう、企業きぎょうによる専攻せんこう科か修了しゅうりょう者しゃの評価ひょうかならびに専攻せんこう科か教育きょういくへの要望ようぼう―専攻せんこう科か修了しゅうりょう生せいに係かかる企業きぎょうアンケートの結果けっか報告ほうこく」によると企業きぎょうの工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう専攻せんこう科か修了しゅうりょう者しゃの評価ひょうかは大学だいがく卒業そつぎょう者しゃよりも極きわめて高たかいと言いえる。また、企業きぎょうの評価ひょうかおよび教育きょういくへの要望ようぼうでは工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう専攻せんこう科か修了しゅうりょう者しゃの大学院だいがくいん修士しゅうし課程かていへの進学しんがくを推奨すいしょうしている点てんもあげられる。[37][38]

日本にっぽん技術ぎじゅつ者しゃ教育きょういく認定にんてい機構きこう(JABEE)認定にんてい

編集へんしゅう

全国ぜんこく高だか専せんの独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん化かに伴ともない、2003年ねん頃ごろより「日本にっぽん技術ぎじゅつ者しゃ教育きょういく認定にんてい機構きこう(JABEE)」の認定にんていを受うけるため教育きょういく改革かいかくが行おこなわれている。JABEEとは高等こうとう教育きょういく機関きかんの卒業生そつぎょうせいが一定いっていの教育きょういくを受うけていることを保証ほしょうする外部がいぶの第三者だいさんしゃ機関きかんによる外部がいぶ認証にんしょうのひとつである。 この教育きょういく改革かいかくにより以下いかの点てんが改善かいぜんされているが、その一方いっぽうで幾いく分ふんかの点てんが教員きょういんならびに学生がくせい間あいだで問題もんだいとなっており、JABEE導入どうにゅうに関かんしては議論ぎろんの余地よちがある。

改善かいぜん点てん

編集へんしゅう
  • 成績せいせき評価ひょうかに対たいする説明せつめい責任せきにんが問とわれることによって、評価ひょうかの公平こうへいが保証ほしょうされた。
  • 成績せいせき記録きろくが義務ぎむ化かされた。(試験しけんやレポート等とうにおいて、上位じょうい・中位ちゅうい・下位かいの答案とうあんや提出ていしゅつ物ぶつをコピーして保存ほぞんすることが義務ぎむづけられた)

なお、JABEEが適用てきようされる学年がくねんは本科ほんか4年生ねんせいから専攻せんこう科か2年ねんまでであるが、単位たんい認定にんていに関かんしてはJABEEが適用てきようされない学年がくねんを含ふくめた全すべての学年がくねんにおいて「JABEE基準きじゅん」(6割わり以上いじょうの点数てんすうの取得しゅとく)に準じゅんずる。JABEEは一部いちぶの国立こくりつ大学だいがく工学部こうがくぶで徐々じょじょに導入どうにゅうされる傾向けいこうにあり、国立こくりつ高だか専せんもそれに準じゅんじる形かたちで導入どうにゅうを進すすめている。

課題かだい

編集へんしゅう
  • 教授きょうじゅ会かいによる合議ごうぎ制せいで政策せいさくが決定けっていされる大学だいがくと異ことなり、トップダウン的てき要素ようそ、すなわち校長こうちょうの権限けんげんが強つよいという高こう専せんの特性とくせい上じょう、不十分ふじゅうぶんな議論ぎろんのまま半なかば強引ごういんに導入どうにゅうされた。
  • JABEEでは成績せいせき記録きろくを長期ちょうきにわたり保管ほかんすることが要求ようきゅうされる。それにより、紙かみやコピーにかかる経費けいひが嵩かさんだり、保管ほかんのための書庫しょこの整備せいびが必要ひつようであったり等ひとし、コストの増大ぞうだいにつながる
  • 認定にんていが学科がっか単位たんいであり、多額たがくの費用ひようや時間じかんが必要ひつようとなる。
  • JABEEでの単位たんい認定にんていにおける最低さいてい得点とくてんが60点てんと高たかい点数てんすうに定さだめられているため、試験しけんレベルや学習がくしゅうレベルの低下ていか(難むずかしいことを教おしえられない)、また教育きょういく内容ないようの画一かくいつ化かがすすみ、自由じゆうを主体しゅたいとしていたかつての高こう専せんの特色とくしょくが失うしなわれつつある。

学生がくせい生活せいかつ

編集へんしゅう

クラブ活動かつどう

編集へんしゅう

運動うんどう部ぶ

編集へんしゅう

高校こうこうや大学だいがくに準じゅんじるクラブ活動かつどうを行おこなっていて、国公立こっこうりつの場合ばあいは全すべて全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこう連合れんごう会かいに所属しょぞくしており、各かく競技きょうぎの専門せんもん部ぶにより年とし1回かいに全ぜん運動うんどう部ぶの競技きょうぎ種目しゅもくを対象たいしょうに全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこう体育たいいく大会たいかい（高こう専せん大会たいかい）が実施じっしされている。

ただし、競技きょうぎ種目しゅもくや学校がっこうによっては、高こう専せん大会たいかいにも参加さんかする一方いっぽうで、任意にんいで高校こうこうの連盟れんめいである全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう体育たいいく連盟れんめい（高体連こうたいれん）や日本にっぽん高等こうとう学校がっこう野球やきゅう連盟れんめい（高野連こうやれん）、大学だいがくの連盟れんめいである各かく学がく連れん、さらには各かく社会しゃかい人じん連盟れんめいなどに参加さんかしている場合ばあいもある。なお高校生こうこうせい・大学生だいがくせい（短大たんだいを含ふくむ）向むけの大会たいかい・連盟れんめい登録とうろくにはそれぞれで対象たいしょうになっている年齢ねんれい・条件じょうけんの者ものしか参加さんかできない。

吹奏楽すいそうがく部ぶ

編集へんしゅう

吹奏楽すいそうがくの場合ばあい、コンクールでは大学だいがくの部ぶに入はいる。これは、高こう専せんの4・5年生ねんせいは短期大学たんきだいがくの学齢がくれいに相当そうとうするためである。様々さまざまな組織そしきの行事ぎょうじにも大学だいがくが加盟かめいする組織そしきで活動かつどう・出場しゅつじょうするのが一般いっぱん的てきである。過去かこには全日本ぜんにほん吹奏楽すいそうがくコンクールに出場しゅつじょうした高こう専せんもある（詫間電波工業高等専門学校たくまでんぱこうぎょうこうとうせんもんがっこう吹奏楽すいそうがく部ぶなど他た多数たすう）。

ロボコン

編集へんしゅう

ロボットコンテストに参加さんかする部活ぶかつ。多おおくの場合ばあい、NHK主催しゅさいのアイデア対決たいけつ・全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこうロボットコンテスト優勝ゆうしょうを目指めざしている。これに参加さんかするために入学にゅうがくする者ものも多おおく、その性質せいしつから電気でんき・電子でんし・機械きかい系けいの独擅場どくせんじょうである。名目めいもくとして全学ぜんがく的てきに取とり組くんでいる場合ばあいが多おおい。高こう専せん在学ざいがく中ちゅうにロボコン参加さんかした者ものが、卒業そつぎょう後ごに教員きょういんまたはOBとして指導しどうしている場合ばあいもあり、近年きんねんはより高度こうどな戦たたかいとなっている。

これらの大会たいかいによって、マイナーな学校がっこう種しゅであった高等こうとう専門せんもん学校がっこうが広ひろく認知にんちされるようになった。

近年きんねんでは、ゲストとして有名ゆうめいタレントやアイドルを呼よぶなど、別べつ分野ぶんやに向むけても知名度ちめいどを上あげている。

プロコン

編集へんしゅう
詳細しょうさいは「全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこうプログラミングコンテスト」を参照さんしょう

全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこう連合れんごう会かいの主催しゅさいで「全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこうプログラミングコンテスト」が毎年まいとし行おこなわれる。ロボコンほどメジャーではないが、学校がっこうによっては全学ぜんがく的てきに取とり組くんでいるところもある。主おもに情報じょうほう系けいの学生がくせいが多おおいが、近年きんねんは他た学科がっかでも情報じょうほう化かが進すすんでいることもあり、他た学科がっかからの参加さんかも少すくなからずある。

デザコン

編集へんしゅう
詳細しょうさいは「全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこうデザインコンペティション」を参照さんしょう

全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこう連合れんごう会かいの主催しゅさいで「全国ぜんこく高等こうとう専門せんもん学校がっこうデザインコンペティション」が毎年まいとし行おこなわれる。ロボコン、プロコンに続つづく第だい三さんの競技きょうぎ。建築けんちく物ぶつ、空間くうかん、道具どうぐ、橋はしなどのデザインを発表はっぴょうするため、その性質せいしつから建築けんちく系けいの学生がくせいが多おおい。平成へいせい25年ねんから併催へいさいされていた「3次元じげんデジタル設計せっけい造形ぞうけいコンテスト」を「AMデザイン部門ぶもん」として取とり入いれ、立体りったい物ぶつのデザインによる競技きょうぎ性せいが多様たよう化かした。

いじめ問題もんだい

編集へんしゅう

高等こうとう学校がっこう・大学だいがく等とうの他ほかの教育きょういく機関きかんと同様どうように、いじめも起おこっており、これを原因げんいんに自殺じさつに至いたる事案じあんもある[39][40][41]。 しかし、高等こうとう専門せんもん学校がっこうは大学だいがく等とう[30]の他ほかの高等こうとう教育きょういく機関きかんと同おなじく、いじめ防止ぼうし対策たいさく推進すいしん法ほうの対象たいしょう外がい[42]で、いじめの防止ぼうしは努力どりょく義務ぎむに過すぎない[40]。

国会こっかいの文教ぶんきょう科学かがく委員いいん会かいおいて、高こう専せんの進級しんきゅう制度せいどや教員きょういんの学生がくせい指導しどうに対たいする経験けいけん不足ふそく等とうが質疑しつぎされた[43]。

題材だいざいとした作品さくひん

編集へんしゅう
高こう専せんを題材だいざいとした作品さくひんの一覧いちらん

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ 高こう専せん関連かんれんの種々しゅじゅの文書ぶんしょでは、「中堅ちゅうけん技術ぎじゅつ者しゃ」「中級ちゅうきゅう技術ぎじゅつ者しゃ」「実践じっせん的てき技術ぎじゅつ者しゃ」等とうの記述きじゅつがある。たとえば、文部もんぶ科学かがく省しょう「今後こんごの国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこうの在あり方かたに関かんする検討けんとう会かい（第だい1回かい）」（2002(平成へいせい14)年ねん8月がつ22日にち）に国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかいが提出ていしゅつした資料しりょう「国立こくりつ高だか専せんにおける法人ほうじん化か問題もんだい検討けんとうの現状げんじょう」では、高こう専せんの目的もくてきを「『即そく戦力せんりょくを持もつ中級ちゅうきゅう技術ぎじゅつ者しゃ』の養成ようせい」と記載きさいし、同どう検討けんとう会かいの答申とうしん「国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこうの法人ほうじん化かについて（中間なかま報告ほうこく）」（2003(平成へいせい15)年ねん2月がつ5日にち）[1]では「実践じっせん的てき技術ぎじゅつ者しゃ」と記述きじゅつされている。
  2. ^ ただし、大阪おおさか公立大こうりつだい学がく工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこうは2024年度ねんどから専攻せんこう科かが廃止はいし予定よてい。
  3. ^ 高こう専せん創設そうせつ当時とうじ、大学だいがくにおいては前期ぜんき（1-2年間ねんかん）の教養きょうよう課程かていと後期こうき（2-3年間ねんかん）の専門せんもん課程かていに分離ぶんりしたカリキュラムが一般いっぱん的てきであった。それに対たいして高こう専せんは、早期そうきに専門せんもん教育きょういくを開始かいしし、徐々じょじょに専門せんもん科目かもくを増ふやすくさび形がた教育きょういくを行おこなうことに特別とくべつの意義いぎづけがなされていた。しかし、現在げんざいでは、大学だいがくでも教養きょうよう課程かていの廃止はいし等とうにより、くさび形がた教育きょういくが浸透しんとうし、高こう専せんに特徴とくちょう的てきな教育きょういく課程かていとはいえなくなった。
  4. ^ 都立とりつ工業こうぎょう高だか専せんと都立航空高専とりつこうくうこうせんは2006年ねん（平成へいせい18年ねん）3月がつに合併がっぺいし、都立とりつ産業さんぎょう技術ぎじゅつ高だか専せんとなった。工業こうぎょう・航空こうくうの両校りょうこうは、合併がっぺい以前いぜんの在ざい学生がくせいが卒業そつぎょうした2010年ねん（平成へいせい22年ねん）3月がつに閉校へいこうした。札幌さっぽろ市立しりつ高だか専せんは2006年ねん（平成へいせい18年ねん）4月がつに開ひらけ学がくした札幌さっぽろ市立しりつ大学だいがくデザイン学部がくぶに移管いかんされ、2006年度ねんど（平成へいせい18年度ねんど）より本科ほんかの学生がくせい募集ぼしゅうを停止ていし。本科ほんか在学ざいがく生せいが卒業そつぎょうした2009年ねん（平成へいせい21年ねん）3月がつに本科ほんかを廃止はいし、専攻せんこう科かの在ざい学生がくせいが卒業そつぎょうする2011年ねん（平成へいせい23年ねん）3月がつに閉校へいこうした。また、高こう専せん全体ぜんたいの志願しがん者しゃ減げんなどを理由りゆうに2009年ねん（平成へいせい21年ねん）10月がつ、国立こくりつ8校こうが再編さいへん統合とうごうの対象たいしょうとなり4校こうに再編さいへんされた。2023年ねんに私立しりつの神山かみやままるごと高こう専せんが新設しんせつされた。
  5. ^ 下記かきの例外れいがいがある。College of Maritime Technology（商船しょうせん高だか専せん全校ぜんこう）、Technical College（金沢かなざわ高だか専せん、近畿大学きんきだいがく高だか専せん）、College of Industrial Technology（都立とりつ産業さんぎょう技術ぎじゅつ高だか専せん）、College of Aeronautical Engineering（都立航空高専とりつこうくうこうせん）、School of The Arts（札幌さっぽろ市立しりつ高だか専せん）、Polytechnic（サレジオ高だか専せん）。なお、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこうは、組織そしき名めいの英語えいご表記ひょうきInstitute of National Colleges of Technology, JapanをNational Institute of Technologyに変更へんこうし、それに伴ともない、2015年度ねんど（平成へいせい27年度ねんど）より国立こくりつ高だか専せん機構きこうの各かく高専こうせんの英えい称しょうをNational Institute of Technology,○○（学校がっこう名めい） College（略称りゃくしょうは、例たとえば東京とうきょう高だか専せんであればNIT, Tokyo College）に変更へんこうされた。
  6. ^ 私立しりつの高こう専せんには45人にんの学級がっきゅう定員ていいんが認みとめられていたが、現在げんざいでは全ぜん3校こう(サレジオ、金沢かなざわ、近大きんだい高だか専せん)とも40人にんの学級がっきゅう定員ていいんとなった。
  7. ^ 「アメリカ（米国べいこく）教育きょういく使節しせつ団だん報告ほうこく書しょ（第だい1次じ）」（1946年ねん(昭和しょうわ21年ねん)3月がつ31日にち）による。米国べいこく教育きょういく使節しせつ団だん報告ほうこく書しょ（文部もんぶ科学かがく省しょうサイト掲載けいさいの要旨ようし）
  8. ^ ただし、「旧制きゅうせい高等こうとう学校がっこう並なみ」の認定にんていを受うけた旧制きゅうせい専門せんもん学校がっこうから旧制きゅうせい大学だいがくに進学しんがくすることもできた。
  9. ^ 飯吉いいよし弘子ひろこ「戦後せんご日本にっぽん産さん業界ぎょうかいの人材じんざい・教育きょういく要求ようきゅう変化へんかと大学だいがく教養きょうよう教育きょういく (特集とくしゅう 「大学だいがく」の機能きのう分化ぶんかと大卒だいそつ労働ろうどう市場いちばとの接続せつぞく)」『日本にっぽん労働ろうどう研究けんきゅう雑誌ざっし』第だい54巻かん第だい12号ごう、労働ろうどう政策せいさく研究けんきゅう・研修けんしゅう機構きこう、2012年ねん12月、8頁ぺーじ、NAID 40019506842。 
  10. ^ 同どう時期じきに創設そうせつされた他ほかの工業こうぎょう短大たんだいは、その後ご4年ねん制せい大学だいがくに改組かいそされた。
  11. ^ 都立とりつ工業こうぎょうは都立とりつ工業こうぎょう短大たんだいの付属ふぞく工業こうぎょう高校こうこうであった。改組かいそに伴ともない、工業こうぎょう短大たんだいは分離ぶんりされ、後のちに4年ねん制せい大学だいがくに昇格しょうかくした。
  12. ^ 新設しんせつ時じ、前身ぜんしん校こうの在ざい学生がくせいを高こう専せんに転てん編入へんにゅうさせた私立しりつ大阪おおさかは1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）、都立とりつ工業こうぎょうは1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）、久留米くるめは1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）に卒業生そつぎょうせいを出だしている。
  13. ^ 国立こくりつ高だか専せん1期き校こうからはじめて卒業生そつぎょうせいの出でた1967年ねん、大学だいがく・短大たんだい卒業生そつぎょうせいのうち就職しゅうしょく希望きぼう者しゃの就職しゅうしょく率りつは90.2%だった一方いっぽう、高こう専せんの卒業生そつぎょうせいは「国立こくりつ14校こう、公立こうりつ2校こう、私立しりつ4校こうの計けい20校こうとも、一人ひとりの落おちこぼれもない「完全かんぜん就職しゅうしょく」という売うれっ子こぶり」と報道ほうどうされた（朝日新聞あさひしんぶん1967年ねん6月がつ17日にち付づけ）。
  14. ^ 国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかい (1982, pp. 38–39, 232–233)によると、国立こくりつ高だか専せん1期き校こう初はつの卒業生そつぎょうせい（1967(昭和しょうわ42)年ねん3月がつ卒そつ）のうち、現役げんえきで大学だいがくに編入へんにゅうしたのは福島ふくしま3人にん、新居浜にいはま1人ひとり、佐世保させぼ1人ひとりの5人にんのみ（浪人ろうにん後ご進学しんがくした者ものを含ふくめると計けい18人にん）だったが、翌年よくねん12人にん、翌々年よくよくねん19人にん、1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）32人にんと徐々じょじょに拡大かくだいした。当初とうしょ、高こう専せん卒そつの編入へんにゅうを受うけ入いれたのは、東北大学とうほくだいがく、茨城大学いばらきだいがく、静岡大学しずおかだいがく、山梨大学やまなしだいがくなど。とりわけ山梨大やまなしだいは、進学しんがく先さきを求もとめていた高こう専せん卒業生そつぎょうせいのために臨時りんじの特別とくべつ編入へんにゅう枠わくを設もうけて対応たいおうした。その後ご、「編入へんにゅう学生がくせいの真摯しんしな勉学べんがく態度たいどと優秀ゆうしゅうさに（ママ）立証りっしょうされ」、東工大とうこうだい、電通大でんつうだい、東京農工大とうきょうのうこうだいなどが比較的ひかくてき早期そうきに高こう専せん卒そつの編入へんにゅう学生がくせい受うけ入いれを開始かいしした。一方いっぽう、千せん数すう百ひゃく人にんの1期き卒業生そつぎょうせいのうち、やむなく1年ねん次じからの大学だいがく進学しんがくを選えらんだ卒業生そつぎょうせいは100人にん前後ぜんこうにも及およんだ。
  15. ^ ただし、福島ふくしま高だか専せん・宇部高専うべこうせんは情報じょうほう学がく、富山とやま商船しょうせん高だか専せんは流通りゅうつう学がくと、理工りこう系けいという名目めいもくで開講かいこうできる学際がくさい分野ぶんやであった
  16. ^ 札幌さっぽろ市立しりつはインダルトリアル・デザイン学科がっかという工業こうぎょうの一いち分野ぶんやとして設立せつりつ
  17. ^ さらに2008年ねん（平成へいせい20年ねん）4月がつには首都しゅと大学だいがくへ運営うんえい移管いかん
  18. ^ 国立こくりつ高だか専せん機構きこうは、これを「スーパー高だか専せん」としての「高度こうど化か再編さいへん」としている。
  19. ^ 再編さいへんされた高こう専せんでは、本科ほんかの学生がくせい数すう・学科がっか数すうが減へっても、専攻せんこう科かの定員ていいん増ぞうに伴ともなう専任せんにん教員きょういん、拠点きょてん地区ちく校こうとしてのセンター専任せんにん教員きょういんなどの配置はいちにより、教員きょういんの総数そうすうに大おおきな変動へんどうはなかった。各種かくしゅの予算よさん措置そちにおいては、再編さいへんされた高こう専せんに重点的じゅうてんてきに予算よさん配分はいぶんされる傾向けいこうがあるとされている。
  20. ^ 徳山とくやま高だか専せんや鈴鹿高専すずかこうせんのように、合格ごうかく後ごに公立こうりつ高校こうこうの入学にゅうがく試験しけんを受験じゅけんすることが可能かのうな学校がっこうもある。
  21. ^ ただし、高等こうとう専門せんもん学校がっこう設置せっち基準きじゅん第だい2条じょう（教育きょういく水準すいじゅんの維持いじ向上こうじょう）の2項こうに「高等こうとう専門せんもん学校がっこうは、その教育きょういく内容ないようを学術がくじゅつの進展しんてんに即応そくおうさせるため、必要ひつような研究けんきゅうが行おこなわれるように努つとめるものとする」とされ、研究けんきゅうを行おこなうことについての努力どりょく義務ぎむが明示めいじされている。
  22. ^ 理数りすう系けいの一般いっぱん科目かもくも同様どうよう。たとえば、数学すうがくは工業こうぎょうに必要ひつような内容ないようの履修りしゅうを重点的じゅうてんてきに課かし、早期そうきに大学だいがくレベルの数学すうがく（微分びぶん積分せきぶん学がく・線形せんけい代数だいすう学がくなど）を履修りしゅうするカリキュラムとなっている。工学こうがくに必要ひつような応用おうよう数学すうがくも履修りしゅうする
  23. ^ 国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかい『国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう三さん十じゅう年ねん史し』（1992(平成へいせい4)年ねん）には「高等こうとう専門せんもん学校がっこうの性格せいかくとその教育きょういく目的もくてきから、教官きょうかんは高等こうとう学校がっこうと大学だいがくの現職げんしょく者しゃからのみではなく、産業さんぎょう界かいの第だい一線いっせんで活躍かつやく中ちゅうの技術ぎじゅつ者しゃか、かつて活躍かつやくした経験けいけん豊富ほうふな技術ぎじゅつ者しゃを加くわえるのが適切てきせつ妥当だとうであろうとして、いずれの学校がっこうの創設そうせつ人事じんじも規ぶんまわし（ママ）を一いちにした方針ほうしんで進すすめられた」「高等こうとう学校がっこうからの場合ばあいは、県内けんないまたは隣県りんけんの高等こうとう学校がっこうの当該とうがい教科きょうかのトップクラスの者ものを県けん教育きょういく委員いいん会かい等とうの斡旋あっせんによって（教員きょういん）候補者こうほしゃとするの方法ほうほうを取とったが、高等こうとう専門せんもん学校がっこうの5年ねんの一貫いっかん教育きょういくは教官きょうかんの職務しょくむ内容ないようも高等こうとう学校がっこうの教諭きょうゆとは質しつを異ことにし、むしろ大学だいがくの教員きょういんに準じゅんずることへの配慮はいりょも内蔵ないぞう（ママ）して行おこなわなければならなかった。また、大学だいがくからの場合ばあいは学究がっきゅう的てきであって且かつ教育きょういくに熱意ねついのある人ひとの方針ほうしんであった」（p20）、「高こう専せんの教員きょういん構成こうせいは、創設そうせつに際さいし、大学だいがく、企業きぎょう、高校こうこうの3者しゃの出身しゅっしん教官きょうかんで出発しゅっぱつした点てんを特長とくちょうとしている。そして、実際じっさいに仕事しごとをした経験けいけんのある企業きぎょう出身しゅっしん教官きょうかんの存在そんざいは、大学だいがくとは異ことなる高こう専せんの実践じっせん的てき技術ぎじゅつ教育きょういくの質しつを高たかめてきた」（p153）などの記述きじゅつがある。
  24. ^ 中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎ会かい 大学だいがく分科ぶんか会かい 高等こうとう専門せんもん学校がっこう特別とくべつ委員いいん会かい　- 文部もんぶ科学かがく省しょう https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/016/gijiroku/07051717/004.htm 1． 高等こうとう専門せんもん学校がっこう教育きょういくの現状げんじょうと評価ひょうか 『15歳さいの柔軟じゅうなんな頃ころから技術ぎじゅつ者しゃとしてのトレーニングができる点てんが、ほかでは絶対ぜったいにまねができない強つよみである。』 『大学だいがくは3，4年生ねんせいで工学こうがくの基礎きそを行おこなうが、高こう専せんの準じゅん学士がくし課程かていではそれはほとんど済すんでいる。』 『若わかい頭あたまに実践じっせん的てきな技術ぎじゅつ力りょくを身みにつけさせることができるという点てんが高こう専せんの長所ちょうしょ。』
  25. ^ 基本きほんは3年ねん次じ編入へんにゅう学がくであるが、専攻せんこう分野ぶんやが異ことなったり教養きょうよう学部がくぶが独立どくりつしている場合ばあいなど、大学だいがくのカリキュラム編成へんせいによっては2年ねん次じ編入へんにゅう学がくになる場合ばあいがある。また編入へんにゅう先さきの専攻せんこう分野ぶんやが異ことなる場合ばあいは、3年ねん次じ編入へんにゅうではあっても専門せんもん科目かもくの認定にんてい単位たんいが不足ふそくし、必然ひつぜん的てきに留年りゅうねんする場合ばあいがある。教員きょういん免許めんきょの取得しゅとくを目指めざす場合ばあいも、一般いっぱん教養きょうよう科目かもくに加くわえ教職きょうしょく科目かもくを履修りしゅうする都合つごうにより留年りゅうねんを伴ともなう場合ばあいがある。
  26. ^ 高こう専せんの専攻せんこう科か（2年ねん制せい）を修了しゅうりょうまたは修了しゅうりょう見込みこみの者ものが、大学だいがく改革かいかく支援しえん・学位がくい授与じゅよ機構きこうに課題かだい論文ろんぶんを提出ていしゅつし審査しんさに合格ごうかくすると、学士がくしの学位がくいを取得しゅとくすることができ、大学院だいがくいん修士しゅうし課程かていへの入学にゅうがく資格しかくを得えることができる。
  27. ^ そのため、大学だいがく等とうによっては高こう専せん在学ざいがく者しゃの受験じゅけんが認みとめられない場合ばあいもある。ちなみに第だい4学年がくねんまたは第だい5学年がくねんまで在学ざいがくした場合ばあいであっても、認定にんていされる単位たんい数すうは基本きほん的てきに第だい3学年がくねんまでとなる。

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ a b c UNESCO (2008年ねん). “Japan ISCED mapping”. 2015年ねん10月がつ31日にち閲覧えつらん。
  2. ^ 学校がっこう教育きょういく法ほう第だい115条じょう1項こう
  3. ^ “高等こうとう専門せんもん学校がっこう（高こう専せん）について”. 文部もんぶ科学かがく省しょう. 2024年ねん4月がつ4日にち閲覧えつらん。
  4. ^ a b “高等こうとう専門せんもん学校がっこうの学科がっか一覧いちらん（令れい和わ6年ねん4月がつ現在げんざい）”. 2024年ねん4月がつ4日にち閲覧えつらん。
  5. ^ a b c “高こう専せんを倍増ばいぞうしよう　東北大とうほくだい名誉めいよ教授きょうじゅ・前ぜん大学だいがく評価ひょうか・学位がくい授与じゅよ機構きこう教授きょうじゅ　徳田とくた昌則まさのり”. 全国ぜんこく高だか専せん卒業生そつぎょうせいの会かい HNK. 2022年ねん6月がつ17日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこうの学校がっこう制度せいど上じょうの特色とくしょく”. www.kosen-k.go.jp. 2023年ねん7月がつ2日にち閲覧えつらん。
  7. ^ 国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかい 1982.
  8. ^ 国立こくりつ教育きょういく研究所けんきゅうじょ編へん『日本にっぽん近代きんだい教育きょういく百ひゃく年ねん史し』第だい10巻かん、産業さんぎょう教育きょういく2、1973年ねん(昭和しょうわ48年ねん)、p.434ほか
  9. ^ a b “大学生だいがくせいよりも優秀ゆうしゅう？高こう専せん生せいが注目ちゅうもくされる理由りゆう”. 東洋とうよう経済けいざいオンライン (2019年ねん10月がつ8日にち). 2019年ねん11月29日にち閲覧えつらん。
  10. ^ 旧きゅう文部省もんぶしょう・大学だいがく審議しんぎ会かい総会そうかいへの審議しんぎ経過けいか報告ほうこく「短期大学たんきだいがく及および高等こうとう専門せんもん学校がっこうの在あり方かたについて」、2000年ねん(平成へいせい12年ねん)11月22日にち
  11. ^ ““高こう専せん”アジア進出しんしゅつ！～人材じんざい獲得かくとくの新あらたな挑戦ちょうせん～”. NHK NEWS WEB. (2018年ねん6月がつ9日にち). オリジナルの2018年ねん6月がつ9日にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://archive.ph/CwmX7 
  12. ^ 有ゆう, 伊藤いとう (2021年ねん5月がつ18日にち). “起業きぎょう家かがつくる新設しんせつ高だか専せんに寄付きふ12億おく円えん……“神山かみやままるごと高こう専せん”財団ざいだん、カリキュラム概要がいようを発表はっぴょう”. www.businessinsider.jp. 2021年ねん5月がつ18日にち閲覧えつらん。
  13. ^ 第だい28回かい国会こっかい閣かく法ほう143号ごう
  14. ^ 第だい30回かい国会こっかい閣かく法ほう7号ごう
  15. ^ 第だい31回かい国会こっかい 閣かく法ほう26号ごう
  16. ^ 第だい38回かい国会こっかい閣かく法ほう174号ごう
  17. ^ 国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう協会きょうかい 1982, p. 38.
  18. ^ “【ホームメイト】高こう専せんとは？高等こうとう専門せんもん学校がっこう5つのポイント”. 【ホームメイト】学校がっこう・塾じゅく・幼稚園ようちえんがよく分わかる｜スタディ百科ひゃっか. 2024年ねん6月がつ11日にち閲覧えつらん。
  19. ^ “独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう法ほうの概要がいよう：文部もんぶ科学かがく省しょう”. www.mext.go.jp. 2024年ねん6月がつ11日にち閲覧えつらん。
  20. ^ “独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう法案ほうあん（内閣ないかく提出ていしゅつ、衆議院しゅうぎいん送付そうふ）：本ほん会議かいぎ投票とうひょう結果けっか：参議院さんぎいん”. www.sangiin.go.jp. 2024年ねん6月がつ11日にち閲覧えつらん。
  21. ^ 各かく高専こうせんの募集ぼしゅう要項ようこうまたは選抜せんばつ基準きじゅんを参照さんしょう。
  22. ^ 高等こうとう学校がっこう（主おもに工業こうぎょうや理数りすう・情報じょうほうに関かんする学科がっか）・中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうを卒業そつぎょうまたは卒業そつぎょう見込みこみの者ものなど。
  23. ^ 学校がっこう教育きょういく法ほう施行しこう規則きそく第だい179条じょうにて、第だい91条じょうの高等こうとう学校がっこうの規定きていを準用じゅんよう。
  24. ^ 学校がっこう教育きょういく法ほう第だい70条じょうの4
  25. ^ 中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうの後期こうき課程かてい、特別とくべつ支援しえん学校がっこうの高等こうとう部ぶおよび高等こうとう専修せんしゅう学校がっこう（専修せんしゅう学校がっこうの高等こうとう課程かてい）を含ふくむ。
  26. ^ 専修せんしゅう学校がっこうの専門せんもん課程かてい
  27. ^ a b 学校がっこう教育きょういく法ほう第だい90条じょう第だい1項こうの「通常つうじょうの課程かていによる12年ねんの学校がっこう教育きょういくを修了しゅうりょうした者もの」に該当がいとうする。
  28. ^ [2]
  29. ^ a b 各かく高等こうとう専門せんもん学校がっこうのカリキュラムを参照さんしょう
  30. ^ a b c 大学だいがく（短期大学たんきだいがくを含ふくむ）、専門せんもん学校がっこう（専修せんしゅう学校がっこうの専門せんもん課程かてい）
  31. ^ a b 文部もんぶ科学かがく省しょう・高等こうとう専門せんもん学校がっこうの充実じゅうじつに関かんする調査ちょうさ研究けんきゅう協力きょうりょく者しゃ会議かいぎ（第だい1回かい）- 資料しりょう3　「高等こうとう専門せんもん学校がっこうの現状げんじょうについて」2015年ねん5月がつ27日にち (PDF)
  32. ^ 独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう > 各種かくしゅ資料しりょう・データ > ■ 高こう専せん卒業生そつぎょうせいの産業さんぎょう別べつ就職しゅうしょく者しゃ数すう
  33. ^ 北海道ほっかいどう医療いりょう大学だいがく入試にゅうし情報じょうほう
  34. ^ 長岡技術科学大学ながおかぎじゅつかがくだいがく 入試にゅうし情報じょうほう（学部がくぶ3年ねん）
  35. ^ 豊橋技術科学大学とよはしぎじゅつかがくだいがく 募集ぼしゅう要項ようこう（工学部こうがくぶ3年ねん次じ）
  36. ^ 国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう
  37. ^ [理由りゆうの一ひとつに一般いっぱん社員しゃいんによる工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう本科ほんか専攻せんこう科か修了しゅうりょう者しゃの扱あつかいに齟齬そごが見みられる為ため、研究けんきゅう職しょく開発かいはつ職しょくに内定ないていされやすい大学院だいがくいん修士しゅうし課程かていへの進学しんがくを推奨すいしょうしている。]
  38. ^ [3]
  39. ^ “卒業そつぎょうする加害かがい学生がくせい9人にん戒告かいこく いじめで生徒せいと自殺じさつ 山口やまぐち・大島おおしま商船しょうせん高だか専せん：朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル. 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ (2021年ねん9月がつ24日にち). 2023年ねん6月がつ6日にち閲覧えつらん。
  40. ^ a b “高こう専せんのいじめ被害ひがい者しゃが要望ようぼう書しょ 高だか専せん対象たいしょう外がいは防止ぼうし法ほうの不備ふび”. 教育きょういく新聞しんぶん (2019年ねん9月がつ5日にち). 2023年ねん6月がつ6日にち閲覧えつらん。
  41. ^ ““自殺じさつ図はかり後遺症こういしょう”訴訟そしょう 賠償ばいしょう命令めいれい受うけ高だか専せん側がわが控訴こうそ｜NHK 青森あおもり県けんのニュース”. NHK NEWS WEB. NHK. 2023年ねん6月がつ6日にち閲覧えつらん。
  42. ^ いじめ防止ぼうし対策たいさく推進すいしん法ほう　第だい二に条じょう　この法律ほうりつにおいて「学校がっこう」とは、学校がっこう教育きょういく法ほう（昭和しょうわ二に十じゅう二に年ねん法律ほうりつ第だい二に十じゅう六ろく号ごう）第だい一いち条じょうに規定きていする小学校しょうがっこう、中学校ちゅうがっこう、義務ぎむ教育きょういく学校がっこう、高等こうとう学校がっこう、中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこう及および特別とくべつ支援しえん学校がっこう（幼稚ようち部ぶを除のぞく。）をいう。
  43. ^ “第だい204回かい国会こっかい　参議院さんぎいん　文教ぶんきょう科学かがく委員いいん会かい　第だい3号ごう　令れい和わ3年ねん3月がつ16日にち | テキスト表示ひょうじ | 国会こっかい会議かいぎ録ろく検索けんさくシステム シンプル表示ひょうじ”. kokkai.ndl.go.jp. 2023年ねん6月がつ2日にち閲覧えつらん。

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう
 
ウィキメディア・コモンズには、高等こうとう専門せんもん学校がっこうに関連かんれんするカテゴリがあります。

外部がいぶリンク

編集へんしゅう
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=高等こうとう専門せんもん学校がっこう&oldid=100758618」から取得しゅとく