映画えいがスタジオ

映画えいがスタジオ（えいがスタジオ）は、映画えいがを製作せいさくするスタジオのことで、部屋へや・建物たてもの・建物たてもの群ぐん・サウンドステージ・事務所じむしょ・倉庫そうこ・バックロットを含ふくむ。英語えいごのen:Movie studioは、映画えいがの宣伝せんでん・配給はいきゅうを手掛てがける会社かいしゃを指さすこともある。

歴史れきし

1893年ねん、トーマス・エジソンが最初さいしょの映画えいがスタジオ「エジソン・ブラック・マライア撮影さつえい所しょ」をアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに建設けんせつした。場所ばしょはニュージャージー州しゅうウェストオレンジの彼かれの研究所けんきゅうじょの近ちかくで、スタジオはタール紙しで覆おおわれた構造こうぞうだった。エジソンはサーカスやボードビルの芸人げいにんや、演劇えんげきの俳優はいゆうにカメラの前まえで演えんじさせ、ボードビル劇場げきじょう・娯楽ごらく場じょう・ろう人形にんぎょう館かん・市しで上映じょうえいした。ニュージャージーに続つづいて、ニューヨーク、シカゴでも映画えいがスタジオが設立せつりつされていった。

しかし1900年代ねんだいはじめに映画えいがスタジオ各社かくしゃは、気候きこうの良よさと日照ひでり時間じかんの長ながさを理由りゆうに、カリフォルニア州しゅうロサンゼルスに移うつり始はじめた。当時とうじの電気でんきライトは適切てきせつな露光ろこうには力不足ちからぶそくで、映画えいが製作せいさくに最適さいてきな光源こうげんは日光にっこうだったのだ。映画えいがのなかにはロサンゼルスのダウンタウンの建物たてものの屋上おくじょうで撮影さつえいしたものもある。初期しょきの映画えいが製作せいさく者しゃが南みなみカリフォルニアに移動いどうしたのは、エジソンの「モーション・ピクチャー・パテンツ・カンパニー」社しゃ（MPPC）から逃にげるためでもあった。映画えいが関連かんれんの特許とっきょのほぼ全部ぜんぶを所有しょゆうしていたエジソンのいるニュージャージーから離はなれることで、特許とっきょの強制きょうせいを難むずかしくしたのである。

ハリウッド地区ちくで最初さいしょの映画えいがスタジオは、アル・クリスティが1911年ねんにデヴィッド・ホースリーのために開ひらいた「ネスター・スタジオ」である。同年どうねん、他たの15の独立どくりつ系けいスタジオがハリウッドに移うつった。最終さいしゅう的てきには他たのスタジオもロサンゼルスに移うつり、カルヴァー・シティ、バーバンク、サンフェルナンド・ヴァレーのスタジオシティといった地区ちくに分わかれていった。

1920年代ねんだいのトーキーの出現しゅつげんによって映画えいが産業さんぎょうでは合併がっぺいが一斉いっせいに進すすみ、ハリウッドのスタジオ・システムは再編さいへんされた。「5大だいスタジオ」であるフォックス社しゃ（後ごの20世紀せいきフォックス）、ロウズ社しゃ（後ごのメトロ・ゴールドウィン・メイヤー）、パラマウント映画えいが社しゃ、RKO社しゃ、ワーナー・ブラザース社しゃは、製作せいさくから宣伝せんでん・配給はいきゅう・興行こうぎょうまで自社じしゃで行おこなった。ユニヴァーサル映画えいが社しゃ、コロムビア映画えいが社しゃ、ユナイテッド・アーティスツ社しゃも重要じゅうような会社かいしゃだが、自社じしゃの映画えいが館かんを持もっていなかったので、自社じしゃ製作せいさくの映画えいがや専属せんぞく俳優はいゆうの映画えいがだけを上映じょうえいすることができず、支配しはい力りょくに劣おとり、「リトル・スリー Little Three」と呼よばれた。作品さくひんの知名度ちめいども資金しきん力りょくも劣おとるハル・ローチ・スタジオ、グランドナショナル、モノグラム・ピクチャーズ社しゃ、リパブリック・ピクチャーズは、不動産ふどうさん用語ようごから「ポヴァティ・ロウ」と呼よばれた。

自社じしゃの映画えいが館かんを持もつ「5大だいスタジオ」は、8人にんの独立どくりつ映画えいがプロデューサーから反発はんぱつを受うけた。この中なかにはサミュエル・ゴールドウィン、デヴィッド・O・セルズニック、ウォルト・ディズニー、ウォルター・ウェンジャーがいた。1948年ねんにアメリカ政府せいふは、独占どくせん禁止きんし法ほう違反いはんでパラマウント社しゃを訴うったえて勝訴しょうそした。最高さいこう裁判所さいばんしょは、パラマウントの巨大きょだいな力ちからは独占どくせんの構成こうせい要素ようそとなり違法いほうであると判決はんけつを下くだし、映画えいが館かんチェーンの売却ばいきゃくをパラマウントに命めいじた。製作せいさくと興行こうぎょうの分離ぶんりを命めいじるこの判決はんけつによって、「スタジオ・システム」と「ハリウッド黄金おうごん期き」は終おわりを迎むかえた。

独占どくせん禁止きんしを理由りゆうとしたハリウッドのスタジオ・システムの崩壊ほうかいにともない、映画えいが製作せいさくの方法ほうほうが変かわった。プロジェクトごとにチームをつくり、大抵たいていは黄金おうごん期きの巨大きょだいスタジオからスペースを借かりるという方法ほうほうである。これは今日きょうでも標準ひょうじゅん的てきな方法ほうほうである。

テレビが安定あんていして利益りえきになるということが1950年代ねんだい中頃なかごろまでに証明しょうめいされ、その頃ころから映画えいがスタジオが番組ばんぐみ制作せいさくにも使つかわれ出だした。コロムビア社しゃのスクリーン ジェムズのように、テレビ制作せいさく班はんを自社じしゃに設立せつりつしたスタジオもある。

収益しゅうえき

ABNアムロ銀行ぎんこうの2000年ねんの調査ちょうさによると、ハリウッドの映画えいがスタジオの全ぜん世界せかい収益しゅうえきの26%は劇場げきじょうチケットの売上うりあげ、46%は消費しょうひ者しゃへのVHS・DVDの販売はんばい、28%はテレビ放映ほうえい料りょう（ブロードキャスト、ケーブルテレビ、ペイ・パー・ビュー）である。

完成かんせいした映画えいがはまず映画えいが館かんで上映じょうえいされる。チケット売上うりあげの一定いっていの部分ぶぶんが映画えいがスタジオに支払しはらわれるのだが、その割合わりあいは週しゅうを追おうごとに下さがっていく。平均へいきん的てきな割合わりあいは約やく55%である。映画えいが館かんでの上映じょうえいが終了しゅうりょうすると、次つぎはVHS・DVDとなって消費しょうひ者しゃに販売はんばい・レンタルされる。その後ごはテレビで放映ほうえいされ映画えいがスタジオに放映ほうえい料りょうが支払しはらわれるのだが、ここにも順番じゅんばんがある。まずケーブルテレビや衛星えいせいテレビのペイ・パー・ビューで放映ほうえいされ、収益しゅうえきの50%が映画えいがスタジオに支払しはらわれる。次つぎに、「プレミアム・チャンネル」で放映ほうえいされ、映画えいがの興行こうぎょう収入しゅうにゅうを元もとにした固定こてい額がく（平均へいきん600万まんドルから800万まんドル）が支払しはらわれる。さらに、ケーブルテレビのベーシックチャンネルやネットワーク・テレビで放映ほうえいされ、放映ほうえい回数かいすうや作品さくひんにもよるが、300万まんドルから1500万まんドルが支払しはらわれる。最後さいごにテレビのシンジケーション市場いちばで売うり出だされ、映画えいがを視聴しちょうする市場いちばの大おおきさをもとに支払しはらいを受うける。最大さいだい規模きぼの市場いちばでは500万まんドルにもなる。

初期しょきの映画えいがスタジオ

• クリスティ・フィルム（Christie Film Company（アメリカ）
• ゴーモン（Gaumont Film Company、フランス）
• メリエス映画えいが社しゃ（Méliès Films、フランス）
• ネスター・スタジオ（Nestor Studios、アメリカ）
• パテ兄弟きょうだい社しゃ（Pathé Frères、フランス）
• パインウッド・スタジオ（Pinewood Studios、イギリス）
• プレミアム・ピクチャー・プロダクションズ（Premium Picture Productions、アメリカ）
• ソラックス・スタジオ（Solax Studios、アメリカ）
• ヴィクター・スタジオ（Victor Studios、アメリカ）

日本にっぽんにおける撮影さつえい所しょ

1908年ねん（明治めいじ41年ねん）、東京とうきょうの吉沢よしざわ商会しょうかいが目黒めぐろ行人こうじん坂ざかに撮影さつえい所しょを設置せっちしたのが、日本にっぽんにおける最初さいしょの撮影さつえい所しょである。つづいてエム・パテー商会しょうかい、福ぶく宝たから堂どうがそれぞれ東京とうきょうの大久保おおくぼ、日暮里にっぽりに、横田よこた商会しょうかいが京都きょうと・二条城にじょうじょうに撮影さつえい所しょを建設けんせつ、映画えいが製作せいさくを行おこなったが、いずれも1912年ねんに合併がっぺいし、「日本にっぽん活動かつどう写真しゃしん」社しゃ（通称つうしょう：日活にっかつ）となった。

1920年代ねんだい後半こうはん（大正たいしょう年間ねんかん）には、阪ばん東ひがし妻つま三郎さぶろう、嵐あらし寛ひろし寿郎としお、片岡かたおか千恵ちえ蔵ぞう、月形つきがた龍之介りゅうのすけ、市川いちかわ右みぎ太ふと衛門えもん、あるいは入江いりえたか子こといった当時とうじのスター俳優はいゆうが独自どくじの製作せいさく会社かいしゃ、独自どくじの撮影さつえい所しょを設立せつりつしたが、いずれも大手おおて企業きぎょうに呑のまれていった。現在げんざいでは撮影さつえい所しょの立地りっちは、東京とうきょうと京都きょうとにほぼ二分にぶんされているが、日本にっぽんの撮影さつえい所しょの歴史れきしの初期しょきには、東大阪ひがしおおさか市し（大阪おおさか）や西宮にしのみや市し、芦屋あしや市し（兵庫ひょうご）や横浜よこはま市し（神奈川かながわ）、奈良なら、千葉ちばにも撮影さつえい所しょは存在そんざいした。また、「日本にっぽん初はつの映画えいが監督かんとく」「日本にっぽん映画えいがの父ちち」と呼よばれるマキノ省三しょうぞうの「マキノ・プロダクション」も撮影さつえい所しょを持もったが、伊藤いとう大輔だいすけの「伊藤いとう映画えいが研究所けんきゅうじょ」（奈良なら）など当時とうじの独立どくりつプロ割拠かっきょの時代じだいには、すでに「貸かしスタジオ」という発想はっそうがあり、いくつもの撮影さつえい所しょがレンタル的てきに機能きのうした。

日本にっぽんにおいて撮影さつえい所しょシステムが確立かくりつするのは1930年代ねんだい（昭和しょうわ初年しょねん）である。サイレント時代じだいにおいては小しょう資本しほんでも映画えいが作成さくせいは可能かのうであったが、トーキーが登場とうじょうすると、近代きんだい的てきな企業きぎょうが資本しほんを投下とうかして映画えいがを作つくる必要ひつようが出でてきたのである。撮影さつえい所しょシステムの特徴とくちょうは、監督かんとく以下いかのスタッフがすべてその映画えいが会社かいしゃと専属せんぞく契約けいやくしていて、なおかつ監督かんとくごとにスタッフが固定こていしている点てんである。また、俳優はいゆうもスターから端役はやくに至いたるまで専属せんぞくであった。撮影さつえい所しょでは同時どうじ並行へいこうして何なん本ほんも映画えいがが撮とられており、俳優はいゆうが1日にちの間あいだに別べつの映画えいがの撮影さつえいに参加さんかすることも珍めずらしくなかった。

1970年代ねんだい初頭しょとう、映画えいが産業さんぎょうの斜陽化しゃようかにともない、各社かくしゃは軒並のきなみ自社じしゃの撮影さつえい所しょを貸かしスタジオにして、独立どくりつプロやテレビドラマ、CFの撮影さつえいもできるようにし、専属せんぞくスタッフや俳優はいゆうも解雇かいこして撮影さつえい所しょシステムは崩壊ほうかいした。

21世紀せいきに入はいって稼働かどう中ちゅうの日本にっぽんの映画えいが撮影さつえい所しょは、東宝とうほうの東宝とうほうスタジオ、松竹しょうちくの松竹しょうちく京都きょうと撮影さつえい所しょ、東映とうえいの東映とうえい京都きょうと撮影さつえい所しょ（うちオープンセットは東映太秦映画村とうえいうずまさえいがむら）、東映とうえい東京とうきょう撮影さつえい所しょ、KADOKAWAの角川かどかわ大映だいえいスタジオ、日活にっかつの日活にっかつ撮影さつえい所しょである。加くわえて、2007年ねん（平成へいせい19年ねん）には、林はやし海象せいうち監督かんとくの映像えいぞう探偵たんてい社しゃが運営うんえいする「川崎かわさき5スタジオ」が開設かいせつされた。また異色いしょくなのが広島ひろしま県けん福山ふくやま市しにある「みろくの里さと」である。これは、CMや映画えいがの撮影さつえいもできるテーマパーク「日光にっこう江戸えど村むら」とは異ことなり、一般いっぱんに公開こうかいしていない、純然じゅんぜんたる時代じだい劇げきのオープンセットのほか1棟むねのスタジオをもっているが、映画えいが会社かいしゃとしての機能きのうはもっていない。

初期しょき

• 最古さいこの撮影さつえい所しょ4社しゃ
  • 吉沢よしざわ商会しょうかい目黒めぐろ行人こうじん坂ざか撮影さつえい所しょ（1908年ねん - 1912年ねん、合併がっぺいして日活にっかつになり、グラスステージが使用しようされたが閉鎖へいさ）
  • エム・パテー商会しょうかい大久保おおくぼ撮影さつえい所しょ（1909年ねん - 1912年ねん、合併がっぺいして日活にっかつになり、閉鎖へいさ）
  • 福ぶく宝たから堂どう日暮里にっぽり撮影さつえい所しょ（1910年ねん - 1912年ねん、合併がっぺいして日活にっかつになり、閉鎖へいさ）
  • 横田よこた商会しょうかい二条城にじょうじょう撮影さつえい所しょ（1910年ねん - 1912年ねん、「京都きょうと初はつの撮影さつえい所しょ」、横田よこた法華ほっけ堂どう撮影さつえい所しょ新設しんせつ後ご、閉鎖へいさ）
• 天てん活かつ系けい
  • 東洋とうよう商会しょうかい東京とうきょう日暮里にっぽり撮影さつえい所しょ - 天然色てんねんしょく活動かつどう写真しゃしん日暮里にっぽり撮影さつえい所しょ（1914年ねん - 1919年ねん、閉鎖へいさ）
  • 天然色てんねんしょく活動かつどう写真しゃしん小阪こさか撮影さつえい所しょ（大阪おおさか・東大阪ひがしおおさか市し、1914年ねん - 1919年ねん） - 帝国ていこくキネマ演芸えんげい（1920年ねん） - 東邦とうほう映画えいが製作所せいさくしょ - 帝国ていこくキネマ（1929年ねん閉鎖へいさ）
  • 天然色てんねんしょく活動かつどう写真しゃしん巣鴨すがも撮影さつえい所しょ（東京とうきょう・巣鴨すがも、1919年ねん） - 国際こくさい活かつ映うつ巣鴨すがも撮影さつえい所しょ（1919年ねん） - 帝国ていこくキネマ巣鴨すがも撮影さつえい所しょ - 河合かわい映画えいが巣鴨すがも撮影さつえい所しょ - 大だい都と映画えいが撮影さつえい所しょ（1942年ねん、大映だいえいへ合併がっぺいして閉鎖へいさ）
• 帝国ていこくキネマ系けい
  • 帝国ていこくキネマ蘆あし屋や撮影さつえい所しょ（兵庫ひょうご・芦屋あしや市し、1923年ねん - 1925年ねん） - アシヤ映画えいが（1925年ねん、帝みかどキネから独立どくりつ、閉鎖へいさ）
  • 帝国ていこくキネマ長瀬ながせ撮影さつえい所しょ（大阪おおさか・東大阪ひがしおおさか市し、「東洋とうようのハリウッド」、1928年ねん - 1930年ねん焼失しょうしつ）
  • 阪ばん東ひがし妻つま三郎さぶろうプロダクション太秦うずまさ撮影さつえい所しょ （京都きょうと・太秦うずまさ、1925年ねん - 1930年ねん松竹しょうちくに譲渡じょうと） - 帝国ていこくキネマ太秦うずまさ撮影さつえい所しょ（1930年ねん - 1931年ねん） - 新興しんこうキネマ京都きょうと太秦うずまさ撮影さつえい所しょ（1931年ねん - 1942年ねん、合併がっぺいして「大映だいえい第だい二に撮影さつえい所しょ」へ）
  • 第だい一いち映画えいが撮影さつえい所しょ（京都きょうと・嵯峨野さがの、1935年ねん - 1937年ねん） - 新興しんこうキネマ京都きょうと太秦うずまさ第だい二に撮影さつえい所しょ（1937年ねん - 1942年ねん、合併がっぺいして「大映だいえい嵯峨野さがの撮影さつえい所しょ」へ）
• マキノ系けい
  • 牧野まきの教育きょういく映画えいが製作所せいさくしょ（京都きょうと・等持院とうじいん、1921年ねん - 1923年ねん） - マキノ映画えいが製作所せいさくしょ（1923年ねん - 1924年ねん、買収ばいしゅうにより改称かいしょう） - 東亜とうあキネマ等持院とうじいん撮影さつえい所しょ（1924年ねん - 1925年ねん） - 東亜とうあキネマ京都きょうと撮影さつえい所しょ（1925年ねん - 1931年ねん） - 東ひがし活かつ映画えいが社しゃ東ひがし活かつ撮影さつえい所しょ（1931年ねん - 1932年ねん閉鎖へいさ、1933年ねん競売きょうばい）
  • マキノ・プロダクション御室おむろ撮影さつえい所しょ（京都きょうと・御室おむろ、1925年ねん - 1931年ねん解散かいさん） - 正せい映うつマキノ撮影さつえい所しょ（1932年ねん、同年どうねん全焼ぜんしょう・解散かいさん） - 宝塚たからづかキネマ撮影さつえい所しょ（1932年ねん - 1934年ねん、会社かいしゃ解散かいさん） - エトナ映画えいが京都きょうと撮影さつえい所しょ（1934年ねん - 1935年ねん、会社かいしゃ解散かいさん・閉鎖へいさ）
  • マキノ・トーキー撮影さつえい所しょ（京都きょうと・太秦うずまさ、1935年ねん - 1937年ねん解散かいさん） - 今井いまい映画えいが製作所せいさくしょ（1937年ねん - 1938年ねん解散かいさん） - （1940年ねんより「松竹しょうちく太秦うずまさ撮影さつえい所しょ」へ）
• 大正たいしょう活動かつどう映画えいが撮影さつえい所しょ（神奈川かながわ・横浜よこはま市し山下やました町まち、1920年ねん - 1922年ねん、閉鎖へいさ・製作せいさくを中止ちゅうしし興行こうぎょう会社かいしゃに転換てんかん）
• 甲きのえ陽ようキネマ撮影さつえい所しょ（兵庫ひょうご・西宮にしのみや市し甲きのえ陽よう園えん、1918年ねん - 1923年ねん、買収ばいしゅうにより改称かいしょう） - 東亞とうあキネマ甲きのえ陽よう撮影さつえい所しょ（1923年ねん - 1927年ねん、閉鎖へいさ）
• 吾われ嬬撮影さつえい所しょ（東京とうきょう府下ふか南みなみ葛飾かつしか郡ぐん、現在げんざいの墨田すみだ区く） 高松たかまつ豊次郎とよじろうプロダクション吾われ嬬撮影さつえい所しょ（1925年ねん） - 阪ばん東ひがし妻つま三郎さぶろうプロダクション吾われ嬬撮影さつえい所しょ（1925年ねん） - マキノ・プロダクション東京とうきょう撮影さつえい所しょ（1925年ねん - 1926年ねん） - タカマツ・プロダクション吾われ嬬撮影さつえい所しょ（1926年ねん） - タカマツ・アズマプロダクション（1926年ねん - 1927年ねん、1945年ねん焼失しょうしつ）
• 連合れんごう映画えいが芸術げいじゅつ家か協会きょうかい撮影さつえい所しょ（奈良なら、1925年ねん、直木なおき三十五さんじゅうご・根岸ねぎし寛一かんいちが経営けいえい、のちに閉鎖へいさ）
• 月形つきがたプロダクション撮影さつえい所しょ（奈良なら・生駒いこま市し、1929年ねん） - 富国ふこく映画えいが社しゃ（1929年ねん、のちに閉鎖へいさ）
• 嵐あらし寛ひろし寿郎としおプロダクション太秦うずまさ撮影さつえい所しょ（京都きょうと・太秦うずまさ、1935年ねん - 1937年ねん会社かいしゃ解散かいさん、敷地しきちはのちの「大映だいえい京都きょうと撮影さつえい所しょ」のオープンセットに）
• 大だい日本にっぽん(東洋とうよう)自由じゆう映画えいがプロダクション・阪ばん東ひがし関東かんとう撮影さつえい所しょ（阪ばん東ひがし妻つま三さん郎ろうの新しん会社かいしゃ、千葉ちば・習志野ならしの市し、1931年ねん - 1936年ねん閉鎖へいさ、「谷津たにつ遊園ゆうえん」に）
• 不ふ二に映画えいが社しゃ富士ふじスタジオ（東京とうきょう・豊島園としまえん、1931年ねん - 1932年ねん解散かいさん・閉鎖へいさ、1934年ねん富士ふじフイルムが買収ばいしゅう、現在げんざい練馬ねりま工場こうじょう）
• 日本にっぽんキネマ撮影さつえい所しょ（京都きょうと・太秦うずまさ双そう岡町おかまち、1928年ねん - 1929年ねん一時いちじ閉鎖へいさ） - 双そうヶ丘おか撮影さつえい所しょ（1931年ねん - 1935年ねん） - 松竹しょうちく第だい二に撮影さつえい所しょ（1935年ねん - 1943年ねん） - 立石たていし電気でんき（現げん・オムロン）工場こうじょう（1945年ねん、うち1951年ねん - 1953年ねんに宝たからプロダクションが使用しようするも、「宝たからプロダクション撮影さつえい所しょ」に移転いてんし閉鎖へいさ）
• 入江いりえプロダクション撮影さつえい所しょ（京都きょうと・双そうヶ丘おか、1932年ねん - 1935年ねん閉鎖へいさ）

大手おおての成立せいりつ以降いこう

• 日活にっかつ
  • 横田よこた法華ほっけ堂どう撮影さつえい所しょ（京都きょうと・法華ほっけ堂どう、1912年ねん） - 日活にっかつ関西かんさい撮影さつえい所しょ（1912年ねん - 1918年ねん、移転いてん） - 日活にっかつ大将軍だいしょうぐん撮影さつえい所しょ（京都きょうと・大将軍だいしょうぐん、1918年ねん - 1928年ねん、移転いてん） - 日活にっかつ太秦うずまさ撮影さつえい所しょ（京都きょうと・太秦うずまさ、1928年ねん - 1942年ねん、合併がっぺいして「大映だいえい京都きょうと撮影さつえい所しょ」へ）
  • 日活にっかつ向島むこうじま撮影さつえい所しょ（東京とうきょう・向島むこうじま、1913年ねん - 1923年ねん、震災しんさいにより「日活にっかつ太秦うずまさ撮影さつえい所しょ」へ移転いてん、閉鎖へいさ）
  • 日本にっぽん映画えいが社しゃ撮影さつえい所しょ（東京とうきょう・多摩川たまがわ、1932年ねん - 1933年ねん） - 日活にっかつ多摩川たまがわ撮影さつえい所しょ（1934年ねん - 1942年ねん、合併がっぺいして「大映だいえい多摩川たまがわ撮影さつえい所しょ」へ）
  • 片岡かたおか千恵ちえ蔵ぞうプロダクション撮影さつえい所しょ（京都きょうと・嵯峨野さがの、1929年ねん - 1932年ねん） - 日活にっかつ京都きょうと第だい二に撮影さつえい所しょ（1932年ねん - 1942年ねん、合併がっぺいして閉鎖へいさ）
  • 日活にっかつ撮影さつえい所しょ（東京とうきょう・調布ちょうふ、1954年ねん - 現行げんこう）
• 大映だいえい
  • 大映だいえい京都きょうと撮影さつえい所しょ（1942年ねん - 1971年ねん閉鎖へいさ） - 大映だいえい映画えいが撮影さつえい所しょ （1971年ねん - 1986年ねん売却ばいきゃく）
  • 大映だいえい多摩川たまがわ撮影さつえい所しょ（1942年ねん - 2004年ねん） - 角川かどかわ大映だいえい撮影さつえい所しょ（2004年ねん - 現行げんこう）
  • 大映だいえい第だい二に撮影さつえい所しょ（1942年ねん - 1947年ねん） - 東横映画とうよこえいが撮影さつえい所しょ（1947年ねん - 1951年ねん、合併がっぺいして東映とうえい京都きょうと撮影さつえい所しょへ）
  • 大映だいえい嵯峨野さがの撮影さつえい所しょ（1942年ねん、まもなく閉鎖へいさ）
  • 新興しんこうキネマ大泉おおいずみ撮影さつえい所しょ （1942年ねんの合併がっぺいで閉鎖へいさ） - 太ふとし泉いずみ映画えいが大泉おおいずみスタジオ（1947年ねん - 1951年ねん、東映とうえい東京とうきょう撮影さつえい所しょへ）
  • 大だい都と映画えいが撮影さつえい所しょ （閉鎖へいさ）
  • 大映だいえいテレビ府中ふちゅう多摩たまスタジオ - 府中ふちゅう多摩たまスタジオ（閉鎖へいさ）
• 東映とうえい
  • 東映とうえい京都きょうと撮影さつえい所しょ（1951年ねん - 現行げんこう）
  • 東映とうえい東京とうきょう撮影さつえい所しょ（1951年ねん - 現行げんこう）
  • 東映とうえい東京とうきょう制作せいさく所しょ生田いくた支社ししゃ撮影さつえい所しょ（川崎かわさき・生田いくた、通称つうしょう「生田いくたスタジオ」、1971年ねん - 1979年ねん閉鎖へいさ）
• 松竹しょうちく
  • 松竹しょうちく蒲田かまた撮影さつえい所しょ（1920年ねん - 1936年ねん移転いてん・閉鎖へいさ） - 松竹しょうちく大船おおぶね撮影さつえい所しょ （1936年ねん - 1998年ねん閉鎖へいさ）
  • 松竹しょうちく京都きょうと撮影さつえい所しょ （京都きょうと・下加茂したかも、1923年ねん - 1974年ねん移転いてんにより閉鎖へいさ）
  • 松竹しょうちく太秦うずまさ撮影さつえい所しょ（1940年ねん旧きゅう「マキノ・トーキー撮影さつえい所しょ」＝「今井いまい映画えいが製作所せいさくしょ」を買収ばいしゅう - 1941年ねん） - 興亜こうあ映画えいが撮影さつえい所しょ（1941年ねん） - 松竹しょうちく太秦うずまさ撮影さつえい所しょ（1941年ねん - 1965年ねん閉鎖へいさ） - 京都きょうと映画えいが撮影さつえい所しょ（1974年ねん、下加茂したかもから移転いてんして現行げんこう）
  • 市川いちかわ右みぎ太ふと衛門えもんプロダクションあやめ池いけ撮影さつえい所しょ（奈良なら、1927年ねん - 1936年ねん買収ばいしゅう、閉鎖へいさ） - 全勝ぜんしょうキネマ撮影さつえい所しょ（1936年ねん - 1941年ねん閉鎖へいさ）
• 東宝とうほう
  • ピー・シー・エル映画えいが製作所せいさくしょ（1932年ねん - 1937年ねん） - 東宝とうほう映画えいが東京とうきょう撮影さつえい所しょ（1937年ねん - 1941年ねん） - 東宝とうほう撮影さつえい所しょ（1941年ねん - 1971年ねん） - 東宝とうほうスタジオ（1971年ねん - 現行げんこう）
  • J.O.スタヂオ（京都きょうと・太秦上刑部うずまさかみけいぶ町まち、1933年ねん - 1937年ねん合併がっぺい） - 東宝とうほう映画えいが京都きょうと撮影さつえい所しょ （1937年ねん - 1941年ねん閉鎖へいさ）
• 新しん東宝とうほう
  • 東宝とうほう映画えいが第だい二に撮影さつえい所しょ - 東宝とうほう第だい二に撮影さつえい所しょ（1939年ねん - 1948年ねん） - 新しん東宝とうほう撮影さつえい所しょ（1948年ねん - 1961年ねん） - 国際こくさい放映ほうえい撮影さつえい所しょ（1961年ねん - 1992年ねん） - 東京とうきょうメディアシティ（1992年ねん - 現行げんこう）
  • 東京とうきょう発声はっせい映画えいが製作所せいさくしょ（1937年ねん - 1941年ねん）- 東宝とうほう映画えいが第だい三さん撮影さつえい所しょ - 東宝とうほう第だい三さん撮影さつえい所しょ（1941年ねん - 1948年ねん） - 新しん東宝とうほう第だい二に撮影さつえい所しょ（1948年ねん - 1961年ねん） - 大蔵おおくら映画えいが撮影さつえい所しょ （1961年ねん - 1974年ねん閉鎖へいさ、「オークラランド」へ）
• 連合れんごう映画えいが撮影さつえい所しょ（1953年ねん - 1962年ねん） - 東京とうきょう映画えいが撮影さつえい所しょ（1962年ねん - 1980年ねん閉鎖へいさ）
• 宝塚たからづか映画えいが製作所せいさくしょ（兵庫ひょうご県けん宝塚たからづか市し、1951年ねん - 1983年ねん） - 宝塚たからづか映像えいぞう （1983年ねん - 2003年ねん閉鎖へいさ）
• 三船みふねプロダクション撮影さつえい所しょ （東京とうきょう・世田谷せたがや、1966年ねん - 1984年ねん閉鎖へいさ）
• 中央ちゅうおう映画えいが撮影さつえい所しょ - 調布ちょうふ映画えいが撮影さつえい所しょ（東京とうきょう・調布ちょうふ市し、1954年ねん - 1960年ねん頃ごろ閉鎖へいさ）
• 宝たからプロダクション撮影さつえい所しょ（京都きょうと・太秦安井池田うずまさやすいいけだ町まち、1953年ねん - 1958年ねん倒産とうさん） - 日本にっぽん京きょう映うつ撮影さつえい所しょ（1958年ねん - 1987年ねん閉鎖へいさ）
• 日本にっぽん電波でんぱ映画えいが撮影さつえい所しょ（京都きょうと・太秦多藪うずまさたやぶ町まち、1962年ねん - 1967年ねん閉鎖へいさ、一時いちじは京都きょうと府ふ亀岡かめおか市しに第だい二に撮影さつえい所しょ、これも閉鎖へいさ）
• みろくの里さと （広島ひろしま県けん福山ふくやま市し、1989年ねん - 現行げんこう）
• 川崎かわさき5スタジオ （川崎かわさき市し川崎かわさき区く浜川崎はまかわさき、2007年ねん - 現行げんこう）

参考さんこう文献ぶんけん

• PBS Frontline, "the monster that ate hollywood"

関連かんれん項目こうもく

• スタジオ (映像えいぞう撮影さつえい)
• スタジオ (映像えいぞう編集へんしゅう)
• スタジオ・システム
• 日本にっぽん映画えいが#歴史れきし