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母体保護法 - Wikipedia

母体ぼたい保護ほごほう

母性ぼせい生命せいめい健康けんこう保護ほごすることを目的もくてきとする日本にっぽん法律ほうりつ

母体ぼたい保護ほごほう(ぼたいほごほう、法令ほうれい番号ばんごう昭和しょうわ23ねん法律ほうりつだい156ごう)は、にん手術しゅじゅつおよ人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつかんする堕胎だたいざい例外れいがい事項じこうさだめることとうにより、母性ぼせい生命せいめい健康けんこう保護ほごすることを目的もくてきとする法律ほうりつである(どうほう1じょう)。1948ねん昭和しょうわ23ねん7がつ13にちに「優生ゆうせい保護ほごほう」として公布こうふされ、1996ねんほう改正かいせいあらためられた。

母体ぼたい保護ほごほう
日本国政府国章(準)
日本にっぽん法令ほうれい
法令ほうれい番号ばんごう 昭和しょうわ23ねん法律ほうりつだい156ごう
種類しゅるい 医事いじほう
効力こうりょく 現行げんこうほう
成立せいりつ 1948ねん6がつ28にち
公布こうふ 1948ねん7がつ13にち
施行しこう 1948ねん9がつ4にち
所管しょかん こども家庭かていちょう
おも内容ないよう にん手術しゅじゅつ人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつかんする事項じこうさだめる
関連かんれん法令ほうれい 国民こくみん優生ゆうせいほう優生ゆうせい保護ほごほう母子ぼし保健ほけんほう
制定せいてい題名だいめい 優生ゆうせい保護ほごほう
条文じょうぶんリンク 母体ぼたい保護ほごほう - e-Gov法令ほうれい検索けんさく
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本法ほんぽうもとづいて母体ぼたい保護ほごほう指定してい医師いし指定していされる。また、本法ほんぽうでは医薬品いやくひん医療いりょう機器ききとうほう規定きていかかわらず、ペッサリーひとし避妊ひにん販売はんばいできる特権とっけんゆうする受胎じゅたい調節ちょうせつ実地じっち指導しどういんについても規定きていかれている。

1948ねんこの法律ほうりつ施行しこうによって、日本にっぽんでは妊娠にんしん22しゅう未満みまん妊娠にんしん21しゅうと6にち)までの母体ぼたい保護ほごほう指定していによる中絶ちゅうぜつ手術しゅじゅつ許可きょかされ、刑法けいほうにおける堕胎だたいざい規定きてい空文くうぶんし、中絶ちゅうぜつした女性じょせい堕胎だたいざいわないことが基本きほんとなり、中絶ちゅうぜつ事実じじつじょう合法ごうほうされた[1][2]一方いっぽう1996ねん改正かいせいされる以前いぜん優生ゆうせい保護ほごほう以下いかきゅう優生ゆうせい保護ほごほう」と表記ひょうきしたではにん手術しゅじゅつ本人ほんにんでなく親族しんぞくなど保護ほごしゃ希望きぼう許諾きょだくのみでおこなわれることが可能かのうになっていたために、障害しょうがいしゃなどののぞまないにん手術しゅじゅつけた人々ひとびと[注釈ちゅうしゃく 1]政府せいふたいして訴訟そしょう提起ていきしている[3][4]。このため、「きゅう優生ゆうせい保護ほごほうもとづく優生ゆうせい手術しゅじゅつとうけたものたいするいちきん支給しきゅうとうかんする法律ほうりつ」が立法りっぽうされた。
本法ほんぽうによりにん本人ほんにん意向いこうだけでは中絶ちゅうぜつできず、配偶はいぐうしゃ同意どういもとめられるため訴訟そしょうおそれる医師いしにより本人ほんにんのぞまない妊娠にんしん継続けいぞく強要きょうようされる。2021ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう婚姻こんいん関係かんけい夫婦ふうふ事実じじつじょう破綻はたんし、同意どういることが困難こんなん場合ばあいかぎって不要ふようとする運用うんよう指針ししんさだめた[5][6][7][8]

概要がいよう

編集へんしゅう

優生ゆうせい保護ほごほう成立せいりつ

編集へんしゅう

1907ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくインディアナしゅう世界せかいはつ優生ゆうせい思想しそうもとづく中絶ちゅうぜつ堕胎だたいほう制定せいていされた (1907 Indiana Eugenics Law)。それ以降いこう1923ねんまでに全米ぜんべい32しゅう制定せいていされた。カリフォルニアしゅうなどでは梅毒ばいどく患者かんじゃせい犯罪はんざいしゃなども対象たいしょうとなったこともあった[9]優生ゆうせいがく20世紀せいきには世界せかいてき国民こくみん保護ほご子孫しそんのためとしておおきな支持しじあつめていた。日本にっぽんでは戦後せんご当初とうしょ1948ねん昭和しょうわ23ねん)に優生ゆうせい保護ほごほうという名称めいしょう施行しこうされた。この法律ほうりつは、戦前せんぜん1940ねん昭和しょうわ15ねん)の国民こくみん優生ゆうせいほう同様どうよう優生ゆうせいがくてき色彩しきさいがある法律ほうりつである。明治めいじ刑法けいほうだい2へんだい29しょうで「墮胎だたいつみ」をさだめて中絶ちゅうぜつしたもの中絶ちゅうぜつ介助かいじょしたものには刑事けいじばつあたえていた一方いっぽう国民こくみん優生ゆうせいほうは、「国民こくみん素質そしつ向上こうじょうスルコト」を目的もくてきとすることをうたっておやのぞまぬ不良ふりょう子孫しそん出生しゅっしょう流産りゅうざん危険きけんせいのある母胎ぼたい道連みちづれの抑制よくせい多産たさんによる母体ぼたい死亡しぼう阻止そし目的もくてきとした。日本にっぽんでは中絶ちゅうぜつという行為こういキリスト教きりすときょうこくのように宗教しゅうきょうてきタブーであるとはなされていなかったため、出産しゅっさんという女性じょせいへの選択肢せんたくし位置いちづけがなされていた[10]状況じょうきょうによっては家族かぞく後見人こうけんにん中央ちゅうおう優生ゆうせい審査しんさかい地方ちほう優生ゆうせい審査しんさかい手術しゅじゅつ申請しんせいおこなうことや、中絶ちゅうぜつ放射線ほうしゃせん照射しょうしゃ処置しょち可能かのうとしていた法律ほうりつである[11]。なお当時とうじ存在そんざいした日本にっぽん優生ゆうせい学会がっかい(1925ねん創立そうりつ阿部あべ文夫ふみお岡本おかもと利吉としきち)ではどうほうあわせてにん手術しゅじゅつ状況じょうきょう報告ほうこくし、また人口じんこう増加ぞうか問題もんだいろんじている[12][13][14]

だい世界せかい大戦たいせんにおける敗戦はいせんによって日本にっぽん本土ほんど大勢おおぜいの引揚しゃ復員ふくいんしゃむかえたうえに、だいいちベビーブームにより人口じんこう増加ぞうか問題もんだいとなり、人口じんこう増加ぞうか抑制よくせいする必要ひつよう認識にんしきされていた。その一方いっぽうで、食糧難しょくりょうなん住宅じゅうたくなんなどを背景はいけいに、違法いほうかつ不衛生ふえいせい危険きけん堕胎だたい頻繁ひんぱんおこなわれ、女性じょせい健康けんこう被害ひがいしょうじていた[15]戦後せんご優生ゆうせい保護ほごほうは、このような戦後せんご治安ちあん組織そしき喪失そうしつ混乱こんらん復員ふくいんによる過剰かじょう人口じんこう問題もんだい強姦ごうかんふくのぞまぬ妊娠にんしん問題もんだい堕胎だたい女性じょせい権利けんりであるとの意識いしき(プロチョイス)を背景はいけいにし、革新かくしんけい女性じょせい議員ぎいんにとっては、妊娠にんしん中絶ちゅうぜつ完全かんぜん合法ごうほうさせるための手段しゅだんである側面そくめんがあった。1946ねん昭和しょうわ21ねん)4がつ10日とおかおこなわれた戦後せんごはつ選挙せんきょであるだい22かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょ日本にっぽんはつ女性じょせい国会こっかい議員ぎいんとして当選とうせんした革新かくしんけい女性じょせい議員ぎいんらは、だい1かい国会こっかいにおいて国民こくみん優生ゆうせい法案ほうあん提出ていしゅつした。日本にっぽん社会党しゃかいとう福田ふくだ昌子まさこ加藤かとうシヅエといった革新かくしんけい政治せいじ母胎ぼたい保護ほご女性じょせい妊娠にんしん拒否きょひけん観点かんてんから多産たさんによる女性じょせいへの負担ふたん母胎ぼたい危険きけんもある流産りゅうざんおそれがある胎児たいじとされた時点じてん女性じょせい出産しゅっさん拒否きょひできる堕胎だたい選択肢せんたくし合法ごうほうもとめた。彼女かのじょらは危険きけんのある、出産しゅっさんという行為こうい女性じょせい負担ふたんだとして人工じんこう中絶ちゅうぜつ必要ひつようせい合法ごうほう主張しゅちょうしていた。加藤かとうなどは貧困ひんこんなか子供こどもおおくの子供こどもそだてている外国がいこく貧民ひんみんがい多産たさん貧困ひんこん問題もんだいたりにして、帰国きこく直後ちょくごの1922ねんには、マーガレット・サンガー薫陶くんとうかし社会しゃかい運動うんどう理解りかいのあったおっと日本にっぽん産児さんじ調節ちょうせつ運動うんどう開始かいししていた。男爵だんしゃく夫人ふじん石本いしもと静枝しずえとして産児さんじ制限せいげん運動うんどう推進すいしんするなど母胎ぼたい保護ほごにはのぞまぬ出産しゅっさんへの中絶ちゅうぜつ権利けんり母胎ぼたいへの危険きけんのある出産しゅっさん阻止そしする方法ほうほう女性じょせい必要ひつようだとうったえていた[16][17][18]産婦人科さんふじんかも2018年度ねんど中絶ちゅうぜつ実施じっし件数けんすうは16まん1741けんで、1955ねん中絶ちゅうぜつ実施じっし件数けんすう117まんけんえであったことから、「まさに隔世かくせいかんがある」と比較ひかくしている。中絶ちゅうぜつ激減げきげん原因げんいんについて、日本人にっぽんじん女性じょせい社会しゃかいてき地位ちい向上こうじょう避妊ひにんのためのコンドーム普及ふきゅう、セックスにたいする消極しょうきょくせいなどが関係かんけいしていると分析ぶんせきされている[19]

保護ほごしゃ親族しんぞく希望きぼうした障害しょうがいしゃたいする不妊ふにん手術しゅじゅつ

編集へんしゅう

性的せいてき暴行ぼうこうなど性的せいてき加害かがいしゃになったさいに、再犯さいはんかえものでも心神喪失しんしんそうしつ責任せきにん能力のうりょく欠如けつじょ理由りゆうに、つみわれないことへの被害ひがいしゃがわ世論せろんからの批判ひはん親族しんぞくはなれたところで、妊娠にんしん加害かがいかえすことへの、親族しんぞく負担ふたんすで面倒めんどうている親族しんぞくによるまれた子供こどもまでさら面倒めんどうられない負担ふたん増加ぞうか拒否きょひなどを理由りゆうとした親族しんぞくらが、障害しょうがいしゃへの人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつにん手術しゅじゅつ可能かのうにすることを希望きぼうした[3]親族しんぞく要望ようぼう後押あとおしをけたため、1948ねん国会こっかいでも与野党よやとう全会ぜんかい一致いっち可決かけつした。障害しょうがいしゃ面倒めんどうている親族しんぞく手術しゅじゅつ希望きぼうしたり、容認ようにんした場合ばあいにのみ手術しゅじゅつおこなわれた。そのため、親族しんぞく希望きぼうしなかった場合ばあいは、手術しゅじゅつおこなわれなかったことで、ぜん障害しょうがいしゃには手術しゅじゅつおこなわれていない背景はいけいとなっている。障害しょうがいしゃにん手術しゅじゅつ希望きぼうしたり、許諾きょだくした親族しんぞくらのかんがえは世界せかいてきめずらしくなく、中絶ちゅうぜつ合法ごうほうされている国家こっか障害しょうがい子供こども妊娠にんしんした時点じてんで、中絶ちゅうぜつ選択せんたくするりつがどこの国家こっかたかいことから、障害しょうがいしゃ要望ようぼうとその面倒めんどうている親族しんぞく要望ようぼうでは、親族しんぞく要望ようぼう優先ゆうせんされていると指摘してきしている[だれによって?][3]

1954ねん12月、厚生省こうせいしょうが「にん手術しゅじゅつ件数けんすう計画けいかく下回したまわっている」として、年度ねんどまつけて計画けいかくどお手術しゅじゅつすすめるようもとめる通知つうちを、都道府県とどうふけんあてしていた。1957ねん4がつにも「目標もくひょうたっしていない」として、手術しゅじゅつ促進そくしんもとめる通知つうちしていた。1955ねんには1362けん最多さいたとなった。1996ねんほう改正かいせいまでに、すくなくとも親族しんぞく希望きぼうした1まん6,500にん手術しゅじゅつけた[20]。1962ねん社会しゃかい民主党みんしゅとう前身ぜんしんである日本にっぽん社会党しゃかいとう宮城みやぎ県議会けんぎかい議員ぎいんが、宮城みやぎ県議会けんぎかい宮城みやぎけん障害しょうがいしゃへのにん手術しゅじゅつ強化きょうか要求ようきゅうしたことで、けん担当たんとう部長ぶちょうから障害しょうがいしゃへのにん手術しゅじゅつ推進すいしんするむね答弁とうべんしていた。そのため、2018ねん後身こうしん社会しゃかい民主党みんしゅとう関係かんけいしゃ謝罪しゃざいする声明せいめい発表はっぴょうしている[21]

宗教しゅうきょうてき中絶ちゅうぜつ反対はんたい(プロライフ)との中絶ちゅうぜつ合法ごうほう維持いじ是非ぜひ論争ろんそう

編集へんしゅう

1949ねん昭和しょうわ24ねん)のほう改正かいせいにより、経済けいざいてき理由りゆうによる中絶ちゅうぜつみちひらかれた。1952ねん昭和しょうわ27ねん)には中絶ちゅうぜつ希望きぼうするさいに、地区ちく優生ゆうせい保護ほご審査しんさかい認定にんてい自体じたい不要ふようとなった。このような中絶ちゅうぜつ容易よういする改正かいせいがされたことで、経済けいざいてき理由りゆうによる中絶ちゅうぜつでさえも日本にっぽん女性じょせい墮胎だたいざいつみわれることはくなり、改正かいせいほう施行しこう翌年よくねんから日本にっぽんこく出生しゅっしょうすう合計ごうけい特殊とくしゅ出生しゅっしょうりつ激減げきげんした。背景はいけいには急激きゅうげき妊娠にんしんした日本人にっぽんじん女性じょせい中絶ちゅうぜつ心理しんりてき抵抗ていこうかんうすれたことにある[22]。その高度こうど成長せいちょうにより、経済けいざい団体だんたい日本にっぽん経営けいえいしゃ団体だんたい連盟れんめい日経連にっけいれんなどからは将来しょうらいすぐれた労働ろうどうりょく確保かくほという観点かんてんから中絶ちゅうぜつ産児さんじ制限せいげん)の抑制よくせい主張しゅちょうされるようになった。また、プロライフ主張しゅちょうする宗教しゅうきょう団体だんたいからは、生長せいちょういえカトリック教会きょうかい優生ゆうせい保護ほごほう改廃かいはい期成きせい同盟どうめい組織そしきして中絶ちゅうぜつ反対はんたいうったえた。2022ねん時点じてんてもカトリックが多数たすうめる中南米ちゅうなんべいでは中絶ちゅうぜつ違法いほうくにめる。中南米ちゅうなんべい中絶ちゅうぜつ合法ごうほうされたのは、アルゼンチン、ウルグアイ、キューバ、ガイアナにいでコロンビアが5かこく。メキシコでは、一部いちぶ自治体じちたい妊娠にんしん12しゅうまでの中絶ちゅうぜつ容認ようにんされている。カトリック教徒きょうと多数たすうのコロンビアでは2022ねん2がつ21にちでは24しゅうまでの中絶ちゅうぜつと、24しゅう以降いこうのレイプによる妊娠にんしん母体ぼたい危険きけんがあるとき、胎児たいじ致死ちしせい病気びょうきっている場合ばあいなどの特定とくてい状況じょうきょうのみ許可きょかした[23]宗教しゅうきょうてき中絶ちゅうぜつ反対はんたいろん一方いっぽう羊水ようすい診断しんだん技術ぎじゅつ発展はってんにより、障害しょうがい胎児たいじ早期そうき発見はっけんされるようになり、1960年代ねんだい後半こうはんから羊水ようすい診断しんだん日本にっぽんでは実施じっしされるようになった[24]日本にっぽん医師いしかい生長せいちょういえなどの宗教しゅうきょうてき中絶ちゅうぜつ反対はんたいろんには反対はんたいしつつ、障害しょうがい胎児たいじ中絶ちゅうぜつ合法ごうほうするように提言ていげんした。こうした、思惑おもわくちがえど様々さまざま改正かいせいあんうごきがあった。これにたいして、全国ぜんこくあおしばかいなどの障害しょうがいしゃ団体だんたい優生ゆうせいがくてき理由りゆう前面ぜんめんした中絶ちゅうぜつ正当せいとうたいして、ぎゃく中絶ちゅうぜつ禁止きんしほう反対はんたいしピル解禁かいきん要求ようきゅうする女性じょせい解放かいほう連合れんごうちゅうれんリブ新宿しんじゅくセンターなどの女性じょせい団体だんたいからは、経済けいざいてき理由りゆうによる中絶ちゅうぜつ禁止きんし反対はんたいした[25]1970年代ねんだいから1980年代ねんだいにかけて、プロライフ・プロチョイスあいだはげしい議論ぎろんがなされた。1972ねん5月26にち政府せいふだい3佐藤さとう改造かいぞうないかく提案ていあん優生ゆうせい保護ほごほう一部いちぶ改正かいせいあん提出ていしゅつされた。改正かいせいあん産児さんじ制限せいげん反対はんたい経済けいざい団体だんたいやプロライフの宗教しゅうきょう団体だんたいなどの意向いこう反映はんえいしたもので、以下いかの3つの内容ないようであった。

  1. 母体ぼたい経済けいざいてき理由りゆうによる中絶ちゅうぜつ禁止きんしし、「母体ぼたい精神せいしんまた身体しんたい健康けんこういちじるしくがいするおそれ」がある場合ばあいかぎる。
  2. 重度じゅうど精神せいしんまた身体しんたい障害しょうがい原因げんいんとなる疾病しっぺいまた欠陥けっかんゆうしているおそれがいちじるしいとみとめられる」胎児たいじ中絶ちゅうぜつ合法ごうほうする。
  3. 高齢こうれい出産しゅっさんけるため、優生ゆうせい保護ほご相談そうだんしょ業務ぎょうむ初回しょかい分娩ぶんべん時期じき指導しどう追加ついかする。

障害しょうがいしゃ団体だんたいからはおもに2が、女性じょせい団体だんたいからはおもに1と3が反対はんたい理由りゆうとなった。法案ほうあん一度いちど廃案はいあんになったが、1973ねんさい提出ていしゅつされ、継続けいぞく審議しんぎとなった。1974ねん政府せいふ障害しょうがいしゃ反発はんぱつ譲歩じょうほし、2の条項じょうこう削除さくじょした修正しゅうせいあん提出ていしゅつし、衆議院しゅうぎいん通過つうかさせたが、参議院さんぎいんでは審議しんぎ未了みりょう廃案はいあんとなった。

朝日新聞あさひしんぶんによると、「胎児たいじ条項じょうこう反対はんたいする障害しょうがいしゃ団体だんたいと、経済けいざい条項じょうこう削除さくじょ反対はんたいする女性じょせい団体だんたい対立たいりつする構図こうずができたが、双方そうほう障害しょうがい女性じょせい団体だんたい双方そうほう立場たちば理解りかいして発言はつげんはじめたことにより、女性じょせい団体だんたい優生ゆうせい保護ほごほうがはらむ問題もんだいづいた。」とし、1980年代ねんだいになると、女性じょせい団体だんたい堕胎だたいざい優生ゆうせい保護ほごほう廃止はいしくわえ、「む/まないはおんなめるは胎児たいじ選別せんべつ中絶ちゅうぜつ女性じょせい権利けんりにはふくまれない」と主張しゅちょうするようになった[26]

宗教しゅうきょう団体だんたいなどによる、経済けいざいてき理由りゆうによる中絶ちゅうぜつ禁止きんし運動うんどうはそのつづいた。プロライフ支持しじするカトリック教徒きょうとマザー・テレサ1981ねん1982ねん来日らいにちで、中絶ちゅうぜつ反対はんたいうったえている。一方いっぽう日本にっぽん母性ぼせい保護ほご協会きょうかい日本にっぽん家族かぞく計画けいかく連盟れんめいなどが中絶ちゅうぜつ禁止きんしするべきではいと主張しゅちょうし、地方ちほう議会ぎかいでも中絶ちゅうぜつ合法ごうほう維持いじもとめ、優生ゆうせい保護ほごほう改正かいせい反対はんたい請願せいがん相次あいついで採択さいたくされた。その結果けっか、1981ねん鈴木すずき善幸ぜんこう内閣ないかく)から再度さいど改正かいせいあん提出ていしゅつ検討けんとうされたが、1983ねん5月(だい1中曽根なかそね内閣ないかく)には、自民党じみんとう政務せいむ調査ちょうさかい優生ゆうせい保護ほごほうとうしょう委員いいんかい時期じき尚早しょうそうとの結論けつろんし、国会こっかい提出ていしゅつ断念だんねんされた。

配偶はいぐうしゃ同意どういによる妊娠にんしん継続けいぞく強要きょうよう問題もんだい

編集へんしゅう

現行げんこうほうではにん本人ほんにん意向いこうだけでは中絶ちゅうぜつできず、配偶はいぐうしゃ同意どういもとめられる。このため訴訟そしょうおそれる医師いしにより本人ほんにんのぞまない妊娠にんしん継続けいぞく強要きょうようされ、結果けっか未婚みこん女性じょせい妊娠にんしん相手あいて同意どういられず病院びょういんから中絶ちゅうぜつことわられつづけて公園こうえんでの出産しゅっさん嬰児えいじ遺棄いきいたった事件じけんこっている[27]医師いし配偶はいぐうしゃ同意どういがない中絶ちゅうぜつたいし、損害そんがい賠償ばいしょうおっとがわみとめられた訴訟そしょうもある[28]。2021ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう婚姻こんいん関係かんけい夫婦ふうふ事実じじつじょう破綻はたんし、同意どういることが困難こんなん場合ばあいかぎって不要ふようとする運用うんよう指針ししんさだめた。[29][30]妊娠にんしん中絶ちゅうぜつかん女性じょせい自己じこ決定けっていけん尊重そんちょうすべきだとのこえもある[31]国連こくれん人権じんけん理事りじかいは、刑法けいほうによる中絶ちゅうぜつ犯罪はんざい国家こっか不当ふとう介入かいにゅうであり人権じんけん侵害しんがい決議けつぎし、国連こくれんは2011ねん日本にっぽんふく加盟かめいこくたいし、中絶ちゅうぜつ犯罪はんざい、および配偶はいぐうしゃおや同意どうい要件ようけん廃止はいしなどをもとめる勧告かんこくをしてるとたね恭子きょうこ産婦人科さんふじんか指摘してきしている[32]医師いしへの調査ちょうさでも医師いしがわ配偶はいぐうしゃ同意どういのない手術しゅじゅつのリスクをおそれ、早急そうきゅうほう改正かいせいのぞ意見いけんがあった[33]薬物やくぶつなどを使用しよう自己じこ中絶ちゅうぜつした場合ばあいにも刑法けいほう堕胎だたいざい適用てきようされるが、1995ねんひらかれた世界せかい女性じょせい会議かいぎにおいて、違法いほう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつけた女性じょせいたいする懲罰ちょうばつ措置そちふく法律ほうりつさい検討けんとうもとめることが行動こうどう綱領こうりょう採択さいたくされている[34]厚労省こうろうしょうでは立法りっぽう趣旨しゅし不明ふめいべている。またG7では日本にっぽんのみほん規定きていがあり、韓国かんこく以前いぜん同意どうい必要ひつようであったが2020ねん撤廃てっぱいされたとほうじられている[35]離婚りこんしたとべたつまもうしたがい、おっと同意どういなく中絶ちゅうぜつ手術しゅじゅつをしたことのおっとから医師いしに200まんえん損害そんがい賠償ばいしょうもとめた訴訟そしょう控訴こうそしんは、2022ねん12月福岡ふくおか高裁こうさい那覇なは支部しぶ判決はんけつ控訴こうそ棄却ききゃくとなった[36]一方いっぽう平成へいせい23ねん切迫せっぱく流産りゅうざん管理かんりちゅう大量たいりょう性器せいき出血しゅっけつみとめたためにん本人ほんにん同意どうい人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつをした事例じれいでは、おっと同意どういがなく精神せいしんてき苦痛くつうにより医師いしからの慰謝いしゃりょう55まんえん平成へいせい29ねん判決はんけつみとめられている[37]中絶ちゅうぜつかんするアンケートでは、男性だんせいがわ同意どういひるがえされ、手術しゅじゅつだいうえ女性じょせい放置ほうちされた事例じれい報告ほうこくされている[38]

母体ぼたい保護ほごほうへの改正かいせい以降いこう

編集へんしゅう

1996ねん平成へいせい8ねん)のほう改正かいせいにより、法律ほうりつめい現在げんざいのものである「母体ぼたい保護ほごほう」に変更へんこうされるとともに、人権じんけんうえ問題もんだいのある規定きていで、優生ゆうせいがくてき思想しそうもとづいて制定せいていされていた、障害しょうがいしゃ断種だんしゅみとめる条文じょうぶん削除さくじょされ、「優生ゆうせい手術しゅじゅつ」の文言もんごんも「にん手術しゅじゅつ」にあらためられた。なお、優生ゆうせい保護ほごほう母体ぼたい保護ほごほうともに、議員ぎいん立法りっぽうによって制定せいてい改正かいせいおこなわれてきている。ただし、行政ぎょうせい実務じつむじょう主務しゅむ官庁かんちょう厚生こうせい労働省ろうどうしょうども家庭かていきょく母子ぼし保健ほけん)となっている。

2018ねん平成へいせい30ねん)2がつ22にち日本にっぽん社会党しゃかいとう後継こうけい政党せいとうである社会しゃかい民主党みんしゅとう党首とうしゅ吉田よしだただしさとしは、日本にっぽん社会党しゃかいとう宮城みやぎ県議会けんぎかい議員ぎいんが、優生ゆうせい手術しゅじゅつ推進すいしんしたことについて謝罪しゃざいした[39]

2019ねん平成へいせい31ねん)4がつ24にち、「きゅう優生ゆうせい保護ほごほうもとづく優生ゆうせい手術しゅじゅつとうけたものたいするいちきん支給しきゅうとうかんする法律ほうりつ」が参議院さんぎいんにて全会ぜんかい一致いっち成立せいりつ施行しこうされた。被害ひがいしゃたいする「おわび」およいちきん支給しきゅうさだめた(ほう施行しこうされてからねん以内いない審査しんさる)[40]内閣ないかく総理そうり大臣だいじん安倍晋三あべしんぞうが「日本国にっぽんこく政府せいふとしても、きゅう優生ゆうせい保護ほごほう執行しっこうしていた立場たちばから、真摯しんし反省はんせいし、しんからふかくおもうげます」と内閣ないかく総理そうり大臣だいじん談話だんわ発表はっぴょうした[41]

2019ねん4がつ25にち時点じてんで、かく都道府県とどうふけんに、一時いちじきん支給しきゅうかんする受付うけつけ相談そうだん窓口まどぐち設置せっちされている[42]

2019ねんれい元年がんねん)5がつ仙台せんだい地方裁判所ちほうさいばんしょにおいて「きゅう優生ゆうせい保護ほごほう違憲いけんである」との判決はんけつているが、国家こっか賠償ばいしょうについてはみとめていない[4]

2019ねん6がつ19にち原告げんこく一人ひとりSTVたいし、記者きしゃはたらきかけで弁護べんごだんから説明せつめい援助えんじょける機会きかいあたえず、はんして救済きゅうさいほうもとづく一時いちじきん申請しんせいをさせられ、名誉めいよきずつけられたとして、BPO審理しんりもうてている[43]

2020ねんれい2ねん)6がつ衆参しゅうさん両院りょういん厚生こうせい労働ろうどう委員いいんかいきゅう優生ゆうせい保護ほごほう立法りっぽう経緯けいいや、被害ひがい状況じょうきょう調査ちょうさ開始かいしする方針ほうしんかためた[44]

2023ねんれい5ねん)4がつこども家庭かていちょう設置せっちともない、本法ほんぽう所管しょかん厚生こうせい労働省ろうどうしょうからこども家庭かていちょう成育せいいくきょく母子ぼし保健ほけん)に移管いかんされた[45]

構成こうせい

編集へんしゅう
  • だい1しょう - 総則そうそくだい1じょうだい2じょう
    • にん手術しゅじゅつおよび人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつかんする事項じこうさだめることとうにより、母性ぼせい生命せいめい健康けんこう保護ほごすることを目的もくてきとしていると記述きじゅつされている。
    • きゅう優生ゆうせい保護ほごほうでは、優生ゆうせいじょう見地けんちから不良ふりょう子孫しそん出生しゅっしょう防止ぼうしするとともに、母性ぼせい生命せいめい健康けんこう保護ほごすることを目的もくてきとすると記述きじゅつされていた。
  • だい2しょう - にん手術しゅじゅつ旧法きゅうほうでは、優生ゆうせい手術しゅじゅつだい3じょうだい13じょう
    • 旧法きゅうほうでは、本人ほんにんまたは配偶はいぐうしゃ遺伝いでんせい精神病せいしんびょうしつ遺伝いでんせい身体しんたい疾患しっかんもしくはかったい(らい)疾患しっかん血族けつぞく遺伝いでんせい精神病せいしんびょうなどを理由りゆうにより優生ゆうせい手術しゅじゅつ断種だんしゅ)をおこなうことができた。また、特定とくてい遺伝いでんせい精神せいしん身体しんたい疾患しっかんたいし、医師いしがその疾患しっかん遺伝いでん防止ぼうしするため公益こうえきじょう必要ひつようであると判断はんだんした場合ばあい都道府県とどうふけん優生ゆうせい保護ほご審査しんさかい審査しんさて、(本人ほんにんまたは配偶はいぐうしゃ意向いこう関係かんけいなく)優生ゆうせい手術しゅじゅつおこなうものとされた。
    • げんほうでは、にん手術しゅじゅつ審査しんさけず、本人ほんにん配偶はいぐうしゃ同意どういおこなえると明記めいきされ、だい4じょうからだい13じょうまで法文ほうぶん削除さくじょされている。
  • だい3しょう - 母性ぼせい保護ほごだい14じょうだい15じょう
    • だい14じょうでは、指定してい医師いしつぎのいずれかに該当がいとうするものたいして、本人ほんにんおよ配偶はいぐうしゃ同意どうい[注釈ちゅうしゃく 2]人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつおこなうことができるとさだめている。
      1. 妊娠にんしん継続けいぞくまたは分娩ぶんべん身体しんたいてきまたは経済けいざいてき理由りゆうにより母体ぼたい健康けんこういちじるしくがいするおそれのあるもの
      2. 暴行ぼうこうしくは脅迫きょうはくによってまたは抵抗ていこうもしくは拒絶きょぜつすることができないあいだ姦淫かんいんされて妊娠にんしんしたもの
  • だい4しょう - 削除さくじょ旧法きゅうほうでは、都道府県とどうふけん優生ゆうせい保護ほご審査しんさかい
  • だい5しょう - 削除さくじょ旧法きゅうほうでは、優生ゆうせい保護ほご相談そうだんしょ
  • だい6しょう - 届出とどけで禁止きんしそのだい25じょうだい28じょう
  • だい7しょう - 罰則ばっそくだい29じょうだい34じょう
  • 附則ふそく

免許めんきょ資格しかく

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表記ひょうき不一致ふいっち

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旧法きゅうほう優生ゆうせい保護ほごほう時代じだいには表記ひょうき不一致ふいっちがあった。

  • 遺伝いでんせい奇型きけいだい3じょうだい1こうだい1ごうだい14じょうだい1こうだい1ごうおよどうだい2ごう)⇔遺伝いでんせい畸形だい3じょうだい1こうだい2ごう
  • かったい疾患しっかんだい3じょうだい1こうだい3ごう)⇔らい疾患しっかんだい14じょうだい1こうだい3ごう

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 手術しゅじゅつ保護ほごしゃ希望きぼうまたは許諾きょだくした場合ばあいのみにおこなわれたもので、一律いちりつすべての障害しょうがいしゃおこなわれたわけではない。
  2. ^ 配偶はいぐうしゃ同意どういがなくても人工じんこう妊娠にんしん中絶ちゅうぜつできる例外れいがいは、配偶はいぐうしゃが(1)死亡しぼう、(2)だれかわからない、(3)意思いし表示ひょうじできない、の3つ。2013ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょうは、配偶はいぐうしゃのいない未婚みこん場合ばあい同意どうい不要ふようとの見解けんかいしめした。一方いっぽう医師いし同意どういしょもとめる場合ばあいおおく、それは支払しはらいの保証ほしょう事後じごうったえられるのを回避かいひする、女性じょせい状況じょうきょうほう例外れいがいたるかどうか確認かくにんのしようがない、などの理由りゆうによるという。[46]

出典しゅってん

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  46. ^ “(フカボリ)中絶ちゅうぜつ相手あいて同意どうい不要ふようだったが 「病院びょういん必要ひつようと」、手術しゅじゅつできず遺棄いき朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. (2021ねん7がつ2にち). https://www.asahi.com/articles/DA3S14959663.html 
  47. ^ 受胎じゅたい調節ちょうせつ実地じっち指導しどういん指定していとうについて 栃木とちぎけん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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