水素すいそエネルギー社会しゃかい

水素すいそエネルギー社会しゃかい（すいそえねるぎーしゃかい）は、水素すいそを燃料ねんりょう（水素すいそ燃料ねんりょう）として用もちいる社会しゃかいシステム。水素すいそ社会しゃかいとも呼よばれる。

水素すいそ循環じゅんかん社会しゃかいの要素ようそ

移動いどう式しきの水素すいそ製造せいぞうプラント船せんで水みずを電気でんき分解ぶんかいするHydrogen challenger

水素すいそ運搬船うんぱんせんすいそ ふろんてぃあ

水素すいその生産せいさん

水素すいその生産せいさんは、主おもにエネルギー源げんとして化石かせき燃料ねんりょう（石油せきゆ・石炭せきたんなどの炭化たんか水素すいそ）を消費しょうひして生産せいさんする。この際さいに、二酸化炭素にさんかたんそが生成せいせいされ、二酸化炭素にさんかたんそ貯留ちょりゅう法ほうを用もちいない限かぎり、大気たいきへ排出はいしゅつされる。

しかし、もしも安価あんかかつ二酸化炭素にさんかたんそを大気たいきへ排出はいしゅつしないエネルギー源げんが存在そんざいした場合ばあいに、もしくは余剰よじょう電力でんりょくが大量たいりょうに存在そんざいする場合ばあいに、それから水素すいそを効率こうりつ良よく大量たいりょう生産せいさんできたならば、生産せいさんされた水素すいそを燃焼ねんしょうさせる利用りよう段階だんかい時じに限かぎれば二酸化炭素にさんかたんそを排出はいしゅつしないことから、環境かんきょう負荷ふかが低ひくい社会しゃかいが実現じつげんするとされる。

燃料ねんりょう電池でんち

詳細しょうさいは「燃料ねんりょう電池でんち」を参照さんしょう

水素すいそを用もちいる燃料ねんりょう電池でんちの原理げんりは19世紀せいきには見出みいだされていたが、社会しゃかいシステム面めんまでの言及げんきゅうは、1970年ねんのミシガン大学だいがく Lawrence W. Jones の Toward a liquid hydrogen fuel economy による。

燃料ねんりょう電池でんちは内燃ないねん機関きかんよりも技術ぎじゅつ的てきには高度こうどではあるものの、全体ぜんたい的てきな効率こうりつは内燃ないねん機関きかんよりも高こう効率こうりつではない。燃料ねんりょう電池でんちは自動車じどうしゃ、船舶せんぱくから携帯けいたい端末たんまつやコンピュータまで様々さまざまな用途ようとにおける電力でんりょくを供給きょうきゅう可能かのうである。

燃料ねんりょう電池でんち自動車じどうしゃは、乗用車じょうようしゃではトヨタ・MIRAI、ヒュンダイ・ix35 FCEV、ホンダ・クラリティ フューエル セルなど、路線ろせんバスではトヨタ・SORAなどのようにリース販売はんばいや一般いっぱん販売はんばいが行おこなわれるようになっており、他たの主要しゅような自動車じどうしゃ会社かいしゃでも燃料ねんりょう電池でんち車しゃの開発かいはつが進すすめられている。

水素すいそ以外いがいのエネルギー媒体ばいたい

水素すいそ以外いがいにもエネルギーを貯蔵ちょぞうできるガス、あるいは水素すいその化合かごう物ぶつは実じつに多種たしゅ多様たように存在そんざいし、例たとえば窒素ちっそと反応はんのうさせアンモニアとすることで沸点ふってんを大幅おおはばに下さげ輸送ゆそうを容易よういにしたり、二酸化炭素にさんかたんそと反応はんのうさせメタンを作つくり既存きそんのガスインフラを利用りようするなど様々さまざまな方法ほうほうが考かんがえられる。これらガスから水素すいそを作つくり出だすこともできる。

詳細しょうさいは「水素すいそ貯蔵ちょぞう」を参照さんしょう

詳細しょうさいは「Power-to-gas」を参照さんしょう

他たに常温じょうおんで固体こたいの金属きんぞくであるマグネシウムを利用りようしたマグネシウム循環じゅんかん社会しゃかいなども考案こうあんされている。

関連かんれん項目こうもく

• マグネシウム循環じゅんかん社会しゃかい
• エネファーム
• 再生さいせい可能かのうエネルギー
• 水素すいそステーション

脚注きゃくちゅう

外部がいぶリンク

• 水素すいそエネルギー社会しゃかいの実現じつげん　資源エネルギしげんえねるぎー庁ちょう
• 水素すいそ活用かつようによる、鉄道てつどうと自動車じどうしゃのモビリティ連携れんけいの検討けんとうを開始かいし - トヨタ自動車とよたじどうしゃ/東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（2018年ねん09月がつ27日にち発表はっぴょう）2018年ねん10月がつ16日にち閲覧えつらん