(Translated by https://www.hiragana.jp/)
熱田神宮宝物館 - Wikipedia

熱田あつた神宮じんぐう宝物ほうもつかん

愛知あいちけん名古屋なごや熱田あつた神宮じんぐうにある博物館はくぶつかん

熱田あつた神宮じんぐう宝物ほうもつかん(あつたじんぐう ほうもつかん)は、愛知あいちけん名古屋なごや熱田あつた神宮じんぐういち丁目ちょうめ熱田あつた神宮じんぐう境内けいだいにある博物館はくぶつかん

熱田あつた神宮じんぐう宝物ほうもつかん
Atsuta Jingu Museum
熱田神宮宝物館・外観
地図
施設しせつ情報じょうほう
専門せんもん分野ぶんや 刀剣とうけんきょう古文書こもんじょなど
収蔵しゅうぞう作品さくひんすう 6543てん[1]
館長かんちょう 宮田みやたはく[2]
事業じぎょう主体しゅたい 熱田神宮宮庁あつたじんぐうきゅうちょう
開館かいかん 1966ねん12月
所在地しょざいち 456-8585
愛知あいちけん名古屋なごや熱田あつた神宮じんぐういち丁目ちょうめ1ばん1ごう
熱田神宮宝物館の位置(愛知県内)
熱田神宮宝物館
熱田神宮宝物館の位置(名古屋市内)
熱田神宮宝物館
位置いち 北緯ほくい3507ふん29.70びょう 東経とうけい13654ふん34.03びょう / 北緯ほくい35.1249167 東経とうけい136.9094528 / 35.1249167; 136.9094528座標ざひょう: 北緯ほくい3507ふん29.70びょう 東経とうけい13654ふん34.03びょう / 北緯ほくい35.1249167 東経とうけい136.9094528 / 35.1249167; 136.9094528
外部がいぶリンク 熱田あつた神宮じんぐう
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示ひょうじ

概要がいよう

編集へんしゅう

1966ねん昭和しょうわ41ねん)5がつ竣工しゅんこうし、同年どうねん12がつ開館かいかん1968ねん昭和しょうわ43ねん)には博物館はくぶつかんほうもとづく「歴史れきし博物館はくぶつかん」として登録とうろくされた[3]熱田あつた神宮じんぐう皇室こうしつ武家ぶけなどにくわえて一般いっぱん庶民しょみんからも献納けんのうされた宝物ほうもつ6,000てんあまり所蔵しょぞうしており[3]、それらを参拝さんぱいしゃ公開こうかいすることを目的もくてきとしてかれている。神宝しんぽう刀剣とうけんきょう舞楽ぶがくめん古文書こもんじょ什器じゅうきなどに貴重きちょうなものがおおく、2010ねん平成へいせい22ねん)1がつ現在げんざい国宝こくほう重要じゅうよう文化財ぶんかざいに28けん95てんけん指定してい文化財ぶんかざいに49けん81てん指定していされている。[3]また、熱田あつた神宮じんぐう草薙くさなぎ神剣しんけんたてまつときする縁由えんゆから、とく刀剣とうけんるい所蔵しょぞうおおく、名刀めいとう宝庫ほうこといわれている。詳細しょうさい熱田あつた神宮じんぐう#文化財ぶんかざいふし参照さんしょうされたい。

毎月まいつきテーマをえながらおこなわれる平常へいじょうてん熱田あつた神宮じんぐう宝物ほうもつてん)のほか、特別とくべつてん企画きかくてんとしに1かいずつおこなわれる。

文化ぶんか殿どの2かいには神社じんじゃ図書館としょかんとして「熱田あつた文庫ぶんこ」をかまえており、神道しんとう宗教しゅうきょう郷土きょうどなどにかんする書籍しょせきやく30,000さつ所蔵しょぞうする[4]。なお、館内たてうち閲覧えつらんのみで外部がいぶ貸出かしだしおこなわれていない。また、付属ふぞく施設しせつとして収容しゅうよう人数にんずう400めい講堂こうどう会議かいぎしつなどをそなえた「熱田あつた神宮じんぐう文化ぶんか殿どの」を併設へいせつしており、各種かくしゅ文化ぶんか事業じぎょう利用りようたいして貸出かしだしおこなっているが、利用りよう崇敬すうけいしゃかぎられる[5]

所蔵しょぞうひん刀剣とうけん

編集へんしゅう

短刀たんとう めい らいこくしゅん / 正和しょうわねんじゅういちがつ国宝こくほう

編集へんしゅう

ながさ25.1cm、うちわずか、鎌倉かまくら時代じだい

こくしゅん輩出はいしゅつしたは、くにぎょう事実じじつじょうとし、鎌倉かまくら中期ちゅうきより粟田口あわだぐちとも山城やましろこく活躍かつやくした一派いっぱである。

年紀としのりよりこくしゅん76さいさくわかり、短刀たんとう名手めいしゅ相応ふさわしく出来できすぐれ、やく700ねんときても、そのうつくしさをたもっている。

古来こらい熱田あつたらいくにしゅん」としょうせられる。

1911ねん4がつ17にち重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定していされ、その1955ねん2がつ2にち国宝こくほう指定していされた[6]

金銅かなどう鶴丸つるまるぶん兵庫ひょうごくさり太刀だち重要じゅうよう文化財ぶんかざい

編集へんしゅう

総長そうちょう94.1cm、柄長からちょう20.9cm、鎌倉かまくら時代じだい

兵庫ひょうごくさり太刀だち平安へいあん末期まっきから鎌倉かまくらにかけて公家くげ武家ぶけあいだ盛行せいこうしたもので、おびくさりじょうになりちょう覆輪ふくりんほどこした形式けいしきをしている。

そう金具かなぐ金銅かなどうさかなまつ鶴丸つるまるぶんこうりとし、さやばん同文どうぶん毛彫けぼりであらわしている。

またあし金物かなもの・鐔には鶴丸つるまるぶん応用おうようした図案ずあんきざまれた華麗かれい太刀たちこしらえとなっている。

1904ねん8がつ29にち重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定していされた[7]

太刀たち めい 国友くにとも重要じゅうよう文化財ぶんかざい

編集へんしゅう

ながさ75.8cm、り2.2cm、鎌倉かまくら時代じだい

国友くにとも山城やましろこく粟田口あわだぐち刀工とうこう、6にん兄弟きょうだい長兄ちょうけい藤林ふじばやししょうし、後鳥羽上皇ごとばじょうこうばん鍛冶たんやされたとつたえられている。

在銘ざいめい確実かくじつなものは、ほんさくほかわずくちかぞえるのみ。

資料しりょう価値かちくわえ、優美ゆうびである姿すがたはまさに古京ふるきょうぶつ名作めいさくといえる。

1912ねん2がつ8にち重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定していされた[8]

短刀たんとう めい 国光こっこう / 徳治とくじさんねん以下いかきり)(重要じゅうよう文化財ぶんかざい

編集へんしゅう

ながさ28.0cm、うちり、鎌倉かまくら時代じだい

新藤しんどう国光こっこうは、きょう吉光よしみつとも短刀たんとう名手めいしゅとしてあがめられていた。

門下もんか行光ゆきみつ正宗まさむねすなわちじゅうとう名工めいこう育成いくせいしたとされる。

作風さくふう一見いっけん粟田口あわだぐちふうだが、品格ひんかくあるけい金筋きんすじをよくあらわし、にえ妙味みょうみつよさをくわえたてん粟田口あわだぐちとのちがいがある。

ほんくち一般いっぱんてき短刀たんとうよりも大振おおぶりであるが、けい金筋きんすじがよくはたらき、国光こっこう特色とくしょくがよくしめされている。

1921ねん4がつ30にち重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定していされた[9]

脇差わきざし めい 長谷部はせべ国信くにのぶ重要じゅうよう文化財ぶんかざい

編集へんしゅう

ながさ40.8cm、り0.8cm、南北なんぼくあさ時代じだい

長谷部はせべは、しんこくとも南北なんぼくあさ山城やましろこく代表だいひょうする一派いっぱである。

この脇差わきざしは、国信くにのぶとう神宮じんぐう参籠さんろうしてきた奉納ほうのうしたものとつたえられている。

古来こらい熱田あつた国信くにのぶ」とばれ、作風さくふう堂々どうどうとして威厳いげんがあり、みなしょうぶん構成こうせいする長谷部はせべ特色とくしょくがよくしめされている。

1911ねん4がつ17にち重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定していされた[10]

脇差わきざし めいあおいもん奉納ほうのうしゅう熱田あつた大明神だいみょうじん / りょう御所ごせさま召出於武しゅう江戸えど御剣みつるぎさくもん康之やすゆきしたやめ上刻じょうこくかご越前えちぜんやすしつぎ重要じゅうよう文化財ぶんかざい

編集へんしゅう

ながさ35.2cm、り0.6cm、江戸えど時代じだい

初代しょだいやすしつぎは、新刀しんとう代表だいひょうする刀工とうこう1人ひとりである。

この脇差わきざしは、かんつぎ徳川とくがわ家康いえやす秀忠ひでただりょう御所ごしょされてさくがたなされた。

家康いえやすより、“やすし”のたまわり、あおいもんることをゆるされた」との履歴りれきくきこくし、かんつぎみずかとう神宮じんぐうこも奉納ほうのうしたもの。

すぐれた出来できくわえ、銘文めいぶん資料しりょう価値かちたかいちである。

1930ねん5月23にち重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定していされた[11]

利用りよう案内あんない

編集へんしゅう

宝物ほうもつかん

編集へんしゅう
  • 開館かいかん時間じかん:9〜1630ふん入館にゅうかん1610ふんまで)
  • 休館きゅうかん毎月まいつき最終さいしゅう水曜日すいようびとその翌日よくじつ、12月25にち〜31にち、その随時ずいじ
  • 拝観はいかんりょう大人おとな300えん(250えん)、子供こども150えん(100えん

※ カッコないは20めい以上いじょう団体だんたい割引わりびき料金りょうきん特別とくべつてん企画きかくてんさいべつ料金りょうきん

熱田あつた文庫ぶんこ

編集へんしゅう
  • 閲覧えつらん時間じかん:9〜16閲覧えつらん請求せいきゅう1530ふんまで)
  • 休館きゅうかん毎月まいつき最終さいしゅう水曜日すいようびとその翌日よくじつ、6月5にち、11月の祝日しゅくじつ日曜にちよう年末年始ねんまつねんし、その随時ずいじ

自家用車じかようしゃ

編集へんしゅう

公共こうきょう交通こうつう機関きかん

編集へんしゅう

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ 神社じんじゃ博物館はくぶつかん事典じてんWEBばん”. 國學院大學こくがくいんだいがく大学院だいがくいん. 2013ねん10がつ13にち閲覧えつらん
  2. ^ 活動かつどう報告ほうこく”. 愛知あいちけん博物館はくぶつかん協会きょうかい. 2013ねん10がつ13にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c 宝物ほうもつかんのご案内あんない
  4. ^ 熱田あつた文庫ぶんこ
  5. ^ 熱田あつた神宮じんぐう文化ぶんか殿どの
  6. ^ 明治めいじ44ねん4がつ17にち内務省ないむしょう告示こくじだい35ごう昭和しょうわ30ねん2がつ2にち文化財ぶんかざい保護ほご委員いいんかい告示こくじだい1ごう
  7. ^ 明治めいじ37ねん8がつ29にち内務省ないむしょう告示こくじだい58ごう
  8. ^ 明治めいじ45ねん2がつ8にち内務省ないむしょう告示こくじだい11ごう
  9. ^ 大正たいしょう10ねん4がつ30にち文部省もんぶしょう告示こくじだい353ごう
  10. ^ 明治めいじ44ねん4がつ17にち内務省ないむしょう告示こくじだい58ごう
  11. ^ 昭和しょうわ5ねん5がつ23にち文部省もんぶしょう告示こくじだい160ごう

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • 熱田あつた神宮じんぐう宝物ほうもつかんだより』 No.173、2010ねん1がつ1にち

外部がいぶリンク

編集へんしゅう