猿島さしま郡ぐん

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猿島さしま郡ぐん（さしまぐん）は、茨城いばらき県けん（下総しもうさ国こく）の郡ぐん。

茨城いばらき県けん猿島さしま郡ぐんの範囲はんい（1.五霞ごか町まち 2.境さかい町まち水色みずいろ・薄うすき緑みどり：後のちに他た郡ぐんから編入へんにゅうされた区域くいき）

人口じんこう31,549人にん、面積めんせき69.7km²、人口じんこう密度みつど453人にん/km²。（2024年ねん7月がつ1日にち、推計すいけい人口じんこう）

以下いかの2町まちを含ふくむ。

五霞ごか町まち（ごかまち）
境さかい町まち（さかいまち）

郡ぐん域いき

1879年ねん（明治めいじ12年ねん）に行政ぎょうせい区画くかくとして発足ほっそくした当時とうじの郡ぐん域いきは、上記じょうき2町まちから五霞ごか町まちを除のぞき、下記かきを加くわえた区域くいきにあたる。

坂東ばんどう市しの全域ぜんいき
古河ふるかわ市しの一部いちぶ（北山田きたやまた、谷貝やがい、東山田ひがしやまた、長ちょう左ひだりェ門もん新田にった、山田やまだ、新和田しんわだ、大和田おおわだ、仁連にれ、上片田かみかたた、下片田しもかたた、駒込こまごめ、五ご部ぶ、上和田かみわだ、諸川もろかわ、諸川もろかわ新田しんでん）

古代こだい

式内しきない社しゃ

『延喜えんぎ式しき』神かみ名めい帳ちょうに記しるされる郡ぐん内ないの式内しきない社しゃ。

神かみ名めい帳ちょう				比定ひてい社しゃ			集成しゅうせい
社名しゃめい	読よみ	格かく	付記ふき	社名しゃめい	所在地しょざいち	備考びこう	集成しゅうせい
猿島さしま郡ぐん

近代きんだい以降いこう

1896年ねん（明治めいじ29年ねん）に、西にし葛飾かつしか郡ぐんと合併がっぺいして発足ほっそくし、郡ぐん制せいを施行しこう^[1]。当初とうしょの郡ぐん役所やくしょは境さかい町まちにあった^[1]。現在げんざいの郡ぐん域いきは、境さかい町まちと利根川とねがわ対岸たいがんの五霞ごか町まちの2町まちからなる。

沿革えんかく

「旧きゅう高こう旧領きゅうりょう取調とりしらべ帳ちょう」に記載きさいされている明治めいじ初年しょねん時点じてんでの支配しはいは以下いかの通とおり。●は村むら内ないに寺社じしゃ領りょうが存在そんざい。下記かきのほか、諸川もろかわ新田にった、生子新田おいごしんでん、幸田新田こうだしんでん、猫実新田ねこざねしんでん、神田山新田かどやましんでん、大口新田おおぐちしんでん、内うちノ山村さんそん（いずれも幕府ばくふ領りょう）が存在そんざいしたが、記載きさいされていない。内うちノ山村さんそんは沓掛くつかけ村むらに、その他たは同名どうめいの村むらに含ふくまれているものと推測すいそくされる。また、東山田ひがしやまた村むら（新田にった）、東山田ひがしやまた新田しんでん吉よし左衛門さえもん受は東山田ひがしやまた村むらに、馬立うまたて村むら（新田にった）は馬立うまたて村むらに含ふくめる。（1町まち81村むら）

知行ちぎょう		村むら数すう	村むら名めい
幕府ばくふ領りょう	幕府ばくふ領りょう	20村むら	●諸川もろかわ村むら、●仁連にれ村むら、東山田ひがしやまた村むら、東山田ひがしやまた村むら（新田にった）、東山田ひがしやまた新田しんでん吉よし左衛門さえもん受、長ちょう左衛門さえもん新田にった、逆井さかさい村むら、●生子おいご村むら、●沓掛くつかけ村むら、大浜おおはま新田にった、弓田ゆみた村むら、●馬立うまたて村むら、馬立うまたて村むら（新田にった）、平八新田へいはちしんでん、勘助新田かんすけしんでん、●幸田こうだ村むら、大口おおぐち村むら、庄右衛門新田しょうえもんしんでん、●猫実ねこざね村むら、●神田かんだ山村さんそん
	旗はた本領ほんりょう	2村むら	五部ごへ村むら、北山田きたやまた村むら
	幕府ばくふ領りょう・旗はた本領ほんりょう	1村むら	山村さんそん
藩はん領りょう	下総しもうさ関宿せきやど藩はん	1町まち46村むら	谷貝やがい村むら、志鳥しとり村むら、横塚よこつか村むら、稲尾いなお村むら、猿山さるやま村むら、下砂井しもいさごい村むら、栗山くりやま村むら、蛇池じゃいけ村むら、長井戸ながいど村むら、上小橋かみこばし村むら、下小橋しもこばし村むら、西泉田にしいずみだ村むら、山崎やまざき村むら、菅谷すがたに村むら、内門うちかど村むら、大歩わご村むら、境さかい町まち、染谷そめや村むら、●伏木ふしき村むら、●借宿かりやど村むら、半谷はんや村むら、●冨田とみた村むら、●寺久てらく村むら、一ノ谷いちのや村むら、浦向うらむかい村むら、金岡かなおか村むら、百戸ひゃっこ村むら、●若林わかばやし村むら、●三村みつむら、上出島かみいずしま村むら、●駒跿こまはね村むら、長須ながす村むら、●鵠戸くぐいど村むら、●岩井いわい村むら、●辺田へた村むら、下出島しもいずしま村むら、●長谷ながたに村むら、中里なかさと村むら、●大谷口おおたにぐち村むら、●小泉こいずみ村むら、●桐きりノ木村きむら、●小山おやま村むら、●莚打むしろうち村むら、●矢作やはぎ村むら、大崎おおさき村むら、法師戸ほうしと村むら
	下総しもうさ古河ふるかわ藩はん	2村むら	駒込こまごみ村むら、上片田かみかたた村むら
	下野げや壬生みぶ藩はん	2村むら	下片田しもかたた村むら、大和田おおわだ村むら
	下総しもうさ関宿せきやど藩はん・丹後たんご峰山みねやま藩はん	1村むら	上和田かみわだ村むら
幕府ばくふ領りょう・藩はん領りょう	幕府ばくふ領りょう・下野しもの壬生みぶ藩はん	1村むら	新和田しんわだ村むら
	旗はた本領ほんりょう・下野しもの壬生みぶ藩はん	1村むら	山田やまだ村むら
	幕府ばくふ領りょう・旗はた本領ほんりょう・下総しもふさ関宿せきやど藩はん	1村むら	塚崎つかさき村むら

慶応けいおう4年ねん6月27日にち（1868年ねん 8月がつ15日にち） - 幕府ばくふ領りょう・旗はた本領ほんりょうが常陸ひたち知とも県けん事ごとの管轄かんかつとなる。
明治めいじ2年ねん2月がつ9日にち（1869年ねん 3月21日にち） - 常陸ひたち知ち県けん事ごとの管轄かんかつ地域ちいきに若森わかもり県けんを設置せっち。
明治めいじ4年ねん
- 7月がつ14日にち（1871年ねん 8月がつ29日にち） - 廃藩置県はいはんちけんにより下総しもうさ関宿せきやど藩はん、下総しもうさ古河ふるかわ藩はん、下野しもの壬生みぶ藩はん、丹後たんご峰岡みねおか藩はんがそれぞれ関宿せきやど県けん、古河ふるかわ県けん、壬生みぶ県けん、峰岡みねおか県けんとなる。
- 11月2日にち（1871年ねん12月13日にち） - 第だい1次じ府県ふけん統合とうごうにより峰岡みねおか県けんが豊岡とよおか県けんに統合とうごう。当面とうめんの間あいだ、旧きゅう峰岡みねおか県けんの飛地とびちを管轄かんかつ。
- 11月14日にち（1871年ねん12月25日にち） - 第だい1次じ府県ふけん統合とうごうにより全域ぜんいきが印旛いんば県けんの管轄かんかつとなる。
1873年ねん（明治めいじ6年ねん）6月15日にち - 印旛いんば県けんが木更津きさらづ県けんと統合とうごうして千葉ちば県けんが発足ほっそく。
1875年ねん（明治めいじ8年ねん）5月7日にち - 千葉ちば県けん管下かんかの下総しもふさ国こくのうち利根川とねがわ以北いほくの区域くいきが茨城いばらき県けんに移管いかん。
1878年ねん（明治めいじ11年ねん）12月2日にち - 郡こおり区く町村ちょうそん編制へんせい法ほうの茨城いばらき県けんでの施行しこうにより、行政ぎょうせい区画くかくとしての猿島さしま郡ぐんが発足ほっそく。境さかい町まちに「猿島さしま西にし葛飾かつしか郡ぐん役所やくしょ」が設置せっちされ、西にし葛飾かつしか郡ぐんとともに管轄かんかつ。
1886年ねん（明治めいじ19年ねん） - 馬立うまたて村むら新田にったと大浜おおはま新田にったが合併がっぺいして大馬新田おおましんでんとなる。（1町まち80村むら）

町村ちょうそん制せい以降いこうの沿革えんかく

1.古河ふるかわ町まち 2.新郷しんごう村むら 3.勝かち鹿しか村むら 4.岡郷おかごう村むら 5.桜井さくらい村むら 6.香取かとり村むら 7.五霞ごか村むら 11.静しず村むら 12.長田ながた村むら 13.八はち俣村 14.幸島こうしま村むら 15.猿島さしま村むら 16.森戸もりと村むら 17.生子おいご菅すが村むら 18.逆ぎゃく井山いやま村むら 19.七重ななえ村むら 20.沓掛くつかけ村むら 21.弓馬きゅうば田村たむら 22.飯島いいじま村むら 23.神大しんだい実みのる村むら 24.岩井いわい村むら 25.七なな郷さと村むら 26.中川なかがわ村むら 27.境さかい町まち 28.長須ながす村むら（紫むらさき：古河ふるかわ市し赤あか：境さかい町まち桃もも：坂東ばんどう市し青あお：五霞ごか町まち）

1889年ねん（明治めいじ22年ねん）
- 3月31日にち - 下記かきの町村ちょうそんの統合とうごうが行おこなわれる。（1町まち17村むら）
  - 静しず村むら ← 横塚よこつか村むら、塚崎つかさき村むら、稲尾いなお村むら、志鳥しとり村むら（現げん・境さかい町まち）
  - 長田ながた村むら ← 長井戸ながいど村むら、猿山さるやま村むら、蛇池じゃいけ村むら、下砂井しもいさごい村むら、栗山くりやま村むら、西泉田にしいずみだ村むら、上小橋かみこばし村むら（現げん・境さかい町まち）
  - 八はち俣村 ← 北山田きたやまた村むら、谷貝やがい町まち、東山田ひがしやまた村むら、長ちょう左衛門さえもん新田にった、山田やまだ村むら（現げん・古河ふるかわ市し）
  - 幸島こうしま村むら ← 新和田しんわだ村むら、大和田おおわだ村むら、仁連にれ町まち、上片田かみかたた村むら、下片田しもかたた村むら、駒込こまごみ村むら、五部ごへ村むら、上和田かみわだ村むら、諸川もろかわ町まち、諸川もろかわ新田しんでん（現げん・古河ふるかわ市し）
  - 猿島さしま村むら ← 下小橋しもこばし村むら、山崎やまざき村むら、内門うちかど村むら、大歩わご村むら、染谷そめや村むら、浦向うらむかい村むら、金岡かなおか村むら（現げん・境さかい町まち）
  - 森戸もりと村むら ← 伏木ふしき村むら、百戸ひゃっこ村むら、一ノ谷いちのや村むら、若林わかばやし村むら（現げん・境さかい町まち）
  - 生子おいご菅すが村むら ← 生子おいご村むら、生子新田おいごしんでん、菅谷すがたに村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 逆ぎゃく井山いやま村むら ← 逆井さかさい村むら、山村さんそん（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 七重ななえ村むら ← 半谷はんや村むら、富田とみた村むら、借宿かりやど村むら、駒跿こまはね村むら、寺久てらく村むら、三村みつむら、上出島かみいずしま村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 沓掛くつかけ村むら ← 沓掛くつかけ村むら、内野山うちのやま村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 弓馬きゅうば田村たむら ← 弓田ゆみた村むら、馬立うまたて村むら、幸田こうだ村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 飯島いいじま村むら ← 大馬新田おおましんでん、平八新田へいはちしんでん、勘助新田かんすけしんでん、幸田新田こうだしんでん、猫実新田ねこざねしんでん、神田山新田かどやましんでん、大口新田おおぐちしんでん、庄右衛門新田しょうえもんしんでん（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 神大しんだい実みのる村むら ← 神田かんだ山村さんそん、大口おおぐち村むら、猫実ねこざね村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 岩井いわい村むら ← 岩井いわい村むら、辺田へた村むら、鵠戸くぐいど村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 七なな郷さと村むら ← 法師戸ほうしと村むら、矢作やはぎ村むら、大崎おおさき村むら、小泉こいずみ村むら、大谷口おおたにぐち村むら、下出島しもいずしま村むら、中里なかさと村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 中川なかがわ村むら ← 長谷ながたに村むら、桐木きりのき村むら、小山おやま村むら、莚打むしろうち村むら（現げん・坂東ばんどう市し）
  - 境さかい町まち（単独たんどく町制ちょうせい。現げん・境さかい町まち）
  - 長須ながす村むら（単独たんどく村むら制せい。現げん・坂東ばんどう市し）
- 4月がつ1日にち - 上記じょうき1町まち17村むらが町村ちょうそん制せいを施行しこう。
1896年ねん（明治めいじ29年ねん）
- 4月がつ1日にち - 猿島さしま郡ぐん・西にし葛飾かつしか郡ぐんの区域くいきをもって、改あらためて猿島さしま郡ぐんが発足ほっそく。旧きゅう西にし葛飾かつしか郡ぐんの古河ふるかわ町まち、新郷しんごう村むら、勝かち鹿しか村むら、岡郷おかごう村むら、桜井さくらい村むら、香取かとり村むら（現げん古河ふるかわ市し）、五霞ごか村むら（現げん五霞ごか町まち）の1町まち7村むらが本ほん郡ぐんの所属しょぞくとなる。（2町まち23村むら）
- 7月がつ1日にち - 郡ぐん制せいを施行しこう。
1899年ねん（明治めいじ32年ねん）4月がつ1日にち
- 中川なかがわ村むらの一部いちぶ（長谷ながたに・小山こやま・莚打むしろうちの各かく一部いちぶ）が千葉ちば県けん東葛飾ひがしかつしか郡ぐん川間かわま村むら（現げん野田のだ市し）に編入へんにゅう。
- 千葉ちば県けん東葛飾ひがしかつしか郡ぐん木き間あいだヶ瀬せ村むらの一部いちぶ（木き間あいだヶ瀬せの一部いちぶ）・二川ふたがわ村むらの一部いちぶ（古布内こぶうちの一部いちぶ）が五霞ごか村むらに編入へんにゅう。
- 千葉ちば県けん東葛飾ひがしかつしか郡ぐん二川ふたがわ村むらの一部いちぶ（新田戸にったど・桐きりヶ作さくの各かく一部いちぶ）が森戸もりと村むらに編入へんにゅう。
1900年ねん（明治めいじ33年ねん）7月がつ4日にち - 岩井いわい村むらが町制ちょうせい施行しこうし、岩井いわい町まちとなる。（3町まち22村むら）
1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）4月がつ1日にち - 郡ぐん会かいが廃止はいし。郡ぐん役所やくしょは存続そんぞく。
1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）7月がつ1日にち - 郡ぐん役所やくしょが廃止はいし。以降いこうは地域ちいき区分くぶん名称めいしょうとなる。
1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）7月がつ1日にち - 新郷しんごう村むら伊賀袋いがふくろ、立崎たちざきの一部いちぶが埼玉さいたま県けん北埼玉きたさいたま郡ぐん川辺かわべ村むら（現げん加須かぞ市し）に編入へんにゅう。
1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）時点じてんでの当とう郡ぐんの面積めんせきは301.85平方へいほうkm、人口じんこうは120,810人にん（男おとこ58,643人にん・女おんな62,167人にん）^[2]。
1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）8月がつ1日にち - 古河ふるかわ町まちが市制しせい施行しこうし、古河ふるかわ市しとなり郡ぐんより離脱りだつ。（2町まち22村むら）
1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）3月がつ20日はつか - 沓掛くつかけ村むらが町制ちょうせい施行しこうし、沓掛くつかけ町まちとなる。（3町まち21村むら）
1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）
- 2月がつ1日にち - 生子おいご菅すが村むら・逆井さかさい山村さんそんが合併がっぺいし、富里とみさと村むらが発足ほっそく。（3町まち20村むら）
- 2月がつ11日にち - 幸島こうしま村むら・八はち俣村が結城ゆうき郡ぐん名めい崎村さきむらと合併がっぺいし、三和さんわ村むらが発足ほっそく。（3町まち19村むら）
- 3月1日にち - 岩井いわい町まち・中川なかがわ村むら・七なな郷さと村むら・神大しんだい実みのる村むら・飯島いいじま村むら・弓馬きゅうば田村たむら・七重ななえ村むら・長須ながす村むらが合併がっぺいし、改あらためて岩井いわい町まちが発足ほっそく。（3町まち12村むら）
- 3月15日にち - 新郷しんごう村むらが古河ふるかわ市しに編入へんにゅう。（3町まち11村むら）
- 3月16日にち（3町まち4村むら）
  - 勝かち鹿しか村むら・岡郷おかごう村むら・桜井さくらい村むら・香取かとり村むらが合併がっぺいし、総和そうわ村むらが発足ほっそく。
  - 境さかい町まち・静しず村むら・長田ながた村むら・猿島さしま村むら・森戸もりと村むらが合併がっぺいし、境さかい町まちが発足ほっそく。
1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）4月がつ1日にち - 沓掛くつかけ町まち・富里とみさと村むらが合併がっぺいし、富里とみさと町まちが発足ほっそく。富里とみさと町まちは即日そくじつ改称かいしょうして猿島さしま町まちとなる。（3町まち3村むら）
1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）1月がつ1日にち - 総和そうわ村むらが町制ちょうせい施行しこうし、総和そうわ町まちとなる。（4町まち2村むら）
1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）1月がつ1日にち - 三和さんわ村むら（みわむら）が町制ちょうせい施行しこう、即日そくじつ改称かいしょうし、三和さんわ町まち（さんわまち）となる。（5町まち1村むら）
1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）4月がつ1日にち - 岩井いわい町まちが市制しせい施行しこうし、岩井いわい市しとなり郡ぐんより離脱りだつ。（4町まち1村むら）
1996年ねん（平成へいせい8年ねん）6月1日にち - 五霞ごか村むらが町制ちょうせい施行しこうし、五霞ごか町まちとなる。（5町まち）
2005年ねん（平成へいせい17年ねん）
- 3月22日にち - 猿島さしま町まちが岩井いわい市しと合併がっぺいし、坂東ばんどう市しが発足ほっそく、郡ぐんより離脱りだつ。（4町まち）
- 9月12日にち - 総和そうわ町まち・三和さんわ町まちが古河ふるかわ市しと合併がっぺいし、改あらためて古河ふるかわ市しが発足ほっそく、郡ぐんより離脱りだつ。（2町まち）

変遷へんせん表ひょう

自治体じちたいの変遷へんせん

明治めいじ22年ねん4月がつ1日にち	明治めいじ22年ねん - 大正たいしょう15年ねん	昭和しょうわ元年がんねん - 昭和しょうわ29年ねん	昭和しょうわ30年ねん - 昭和しょうわ64年ねん		平成へいせい元年がんねん - 現在げんざい	現在げんざい
境さかい町まち	境さかい町まち	境さかい町まち	昭和しょうわ30年ねん3月がつ16日にち境さかい町まち		境さかい町まち	境さかい町まち
静しず村むら	静しず村むら	静しず村むら
長田ながた村むら	長田ながた村むら	長田ながた村むら
猿島さしま村むら	猿島さしま村むら	猿島さしま村むら
森戸もりと村むら	森戸もりと村むら	森戸もりと村むら
岩井いわい村むら	明治めいじ33年ねん7月がつ4日にち町制ちょうせい	岩井いわい町まち	昭和しょうわ30年ねん3月がつ1日にち岩井いわい町まち	昭和しょうわ47年ねん4月がつ1日にち市制しせい	平成へいせい17年ねん3月がつ22日にち坂東ばんどう市し	坂東ばんどう市し
七重ななえ村むら	七重ななえ村むら	七重ななえ村むら
弓馬きゅうば田村たむら	弓馬きゅうば田村たむら	弓馬きゅうば田村たむら
飯島いいじま村むら	飯島いいじま村むら	飯島いいじま村むら
神大しんだい実みのる村むら	神大しんだい実みのる村むら	神大しんだい実みのる村むら
七なな郷さと村むら	七なな郷さと村むら	七なな郷さと村むら
中川なかがわ村むら	中川なかがわ村むら	中川なかがわ村むら
長須ながす村むら	長須ながす村むら	長須ながす村むら
沓掛くつかけ村むら	沓掛くつかけ村むら	昭和しょうわ29年ねん3月がつ20日はつか町制ちょうせい	沓掛くつかけ町まち	昭和しょうわ31年ねん4月がつ1日にち猿島さしま町まち
生子おいご菅すが村むら	生子おいご菅すが村むら	生子おいご菅すが村むら	昭和しょうわ30年ねん2月がつ1日にち富里とみさと村むら
逆ぎゃく井山いやま村むら	逆ぎゃく井山いやま村むら	逆ぎゃく井山いやま村むら	昭和しょうわ30年ねん2月がつ1日にち富里とみさと村むら
幸島こうしま村むら	幸島こうしま村むら	幸島こうしま村むら	昭和しょうわ30年ねん2月がつ11日にち三和さんわ村むら	昭和しょうわ44年ねん1月がつ1日にち町制ちょうせい	平成へいせい17年ねん9月がつ12日にち古河ふるかわ市し	古河ふるかわ市し
八はち俣村	八はち俣村	八はち俣村
結城ゆうき郡ぐん名めい崎村さきむら	結城ゆうき郡ぐん名めい崎村さきむら	結城ゆうき郡ぐん名めい崎村さきむら
西にし葛飾かつしか郡ぐん古河ふるかわ町まち	明治めいじ29年ねん3月がつ29日にち猿島さしま郡ぐん	昭和しょうわ25年ねん8月がつ1日にち市制しせい	古河ふるかわ市し
西にし葛飾かつしか郡ぐん新郷しんごう村むら	明治めいじ29年ねん3月がつ29日にち猿島さしま郡ぐん	新郷しんごう村むら	昭和しょうわ30年ねん3月がつ15日にち古河ふるかわ市しに編入へんにゅう
西にし葛飾かつしか郡ぐん勝かち鹿しか村むら	明治めいじ29年ねん3月がつ29日にち猿島さしま郡ぐん	勝かち鹿しか村むら	昭和しょうわ30年ねん3月がつ16日にち総和そうわ村むら	昭和しょうわ43年ねん1月がつ1日にち町制ちょうせい
西にし葛飾かつしか郡ぐん岡郷おかごう村むら	明治めいじ29年ねん3月がつ29日にち猿島さしま郡ぐん	岡郷おかごう村むら
西にし葛飾かつしか郡ぐん桜井さくらい村むら	明治めいじ29年ねん3月がつ29日にち猿島さしま郡ぐん	桜井さくらい村むら
西にし葛飾かつしか郡ぐん香取かとり村むら	明治めいじ29年ねん3月がつ29日にち猿島さしま郡ぐん	香取かとり村むら
西にし葛飾かつしか郡ぐん五霞ごか村むら	明治めいじ29年ねん3月がつ29日にち猿島さしま郡ぐん	五霞ごか村むら	五霞ごか村むら		平成へいせい8年ねん6月がつ1日にち町制ちょうせい	五霞ごか町まち

地理ちり

首都しゅと・東京とうきょうから60 km圏けんにあって、利根川とねがわ沿岸えんがんの低てい湿地しっちと中央ちゅうおう部ぶの猿島さしま台地だいちからなる。飯沼いいぬまや長井ながい戸沼とぬまなど多おおくの沼地ぬまちは干拓かんたくされ、水田すいでんとして利用りようされている^[1]。主しゅ産業さんぎょうは近郊きんこう農業のうぎょうで土地とちの大だい部分ぶぶんが農地のうちに利用りようされており、旧きゅう三和さんわ町まち・総和そうわ町まちがあった現在げんざいの古河ふるかわ市しや境さかい町まちでは工業こうぎょう化かが進展しんてんして、丘里おかざと・北利根きたとね・配電はいでん盤ばんなど工業こうぎょう団地だんちが造成ぞうせいされた地域ちいきがある^[1]。

郡ぐんの中心ちゅうしん部ぶを鉄道てつどうが通過つうかしておらず、県けん最さい西端せいたんの古河ふるかわ市しを通とおるJR 古河ふるかわ駅えきを利用りようする。道路どうろ網もうは発達はったつしており、国道こくどうや県道けんどうが縦横じゅうおうに走はしっており、北端ほくたんを国道こくどう125号ごう、南端なんたんを国道こくどう354号ごうが東西とうざいに走はしり、南北なんぼく方向ほうこうに国道こくどう4号ごうが貫つらぬく。近年きんねんは高速こうそく道路どうろである首都しゅと圏けん中央ちゅうおう連絡れんらく自動車じどうしゃ道どう（圏けん央ひさし道どう）の開発かいはつが進すすめられ、一部いちぶで開通かいつうしている。1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）に開通かいつうした境さかい大橋おおはしは、県西けんせい地域ちいきと東京とうきょう都心としんへと結むすぶ短絡たんらく路ろにあたり、交通こうつう量りょうが多おおい^[1]。

行政ぎょうせい

猿島さしま・西にし葛飾かつしか郡ぐん長ちょう

代だい	氏名しめい	就任しゅうにん年月日ねんがっぴ	退任たいにん年月日ねんがっぴ	備考びこう
1	不明ふめい	明治めいじ11年ねん（1878年ねん）12月2日にち	不明ふめい
2	不明ふめい	不明ふめい	明治めいじ29年ねん（1896年ねん）3月がつ31日にち	西にし葛飾かつしか郡ぐんとの合併がっぺいにより旧きゅう・猿島さしま郡ぐん廃止はいし

猿島さしま郡ぐん長ちょう

代だい	氏名しめい	就任しゅうにん年月日ねんがっぴ	退任たいにん年月日ねんがっぴ	備考びこう
1	不明ふめい	明治めいじ29年ねん（1896年ねん）4月がつ1日にち	不明ふめい
2	浅沼あさぬま直治なおじ^[3]	不明ふめい	不明ふめい
3	不明ふめい	不明ふめい	大正たいしょう15年ねん（1926年ねん）6月がつ30日にち	郡ぐん役所やくしょ廃止はいしにより、廃はい官かん

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b ^c ^d ^e 『茨城いばらき県けん大だい百科ひゃっか事典じてん』茨城新聞いばらきしんぶん社しゃ、(1981)
^ 昭和しょうわ10年ねん国勢調査こくせいちょうさによる。国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクションで閲覧えつらん可能かのう。
^ 大だい植うえ 1935, 1110頁ぺーじ.

参考さんこう文献ぶんけん

大だい植うえ四よん郎ろう編へん『国民こくみん過去かこ帳ちょう明治めいじ之の巻まき』尚古しょうこ房ぼう、1935年ねん。
「角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん」編纂へんさん委員いいん会かい編へん『角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん』 8 茨城いばらき県けん、角川書店かどかわしょてん、1983年ねん12月1日にち。ISBN 4040010809。
旧きゅう高こう旧領きゅうりょう取調とりしらべ帳ちょうデータベース
高橋たかはし昭あきら著ちょ、茨城新聞いばらきしんぶん社しゃ編へん編へん『茨城いばらき県けん大だい百科ひゃっか事典じてん』茨城新聞いばらきしんぶん社しゃ、1981年ねん、458頁ぺーじ。「猿島さしま郡ぐん」

先代せんだい ------	行政ぎょうせい区くの変遷へんせん - 1896年ねん	次代じだい猿島さしま郡ぐん（第だい2次じ）
先代せんだい猿島さしま郡ぐん（第だい1次じ）・西にし葛飾かつしか郡ぐん	行政ぎょうせい区くの変遷へんせん 1896年ねん - （第だい2次じ・統合とうごう後ご）	次代じだい（現存げんそん）

[茨城県大百科事典-1] 『茨城いばらき県けん大だい百科ひゃっか事典じてん』茨城新聞いばらきしんぶん社しゃ、(1981)

[2] 昭和しょうわ10年ねん国勢調査こくせいちょうさによる。国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクションで閲覧えつらん可能かのう。

[FOOTNOTE大植19351110頁-3] 大だい植うえ 1935, 1110頁ぺーじ.

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