薬物 やくぶつ による乱用 らんよう と依存 いぞん の傾向 けいこう
編集 へんしゅう
アンフェタミン、コカイン、ある種 しゅ の抗 こう 不安 ふあん 薬 やく のように、短時間 たんじかん 作用 さよう 型 がた の薬物 やくぶつ は依存 いぞん や乱用 らんよう を発現 はつげん させる可能 かのう 性 せい が特 とく に高 たか い[8] 。アルコール や鎮静 ちんせい 剤 ざい 、覚醒剤 かくせいざい のように身体 しんたい 依存 いぞん を引 ひ き起 お こす傾向 けいこう のある薬物 やくぶつ が存在 そんざい する[6] 。
1980年 ねん のDSMの3版 はん では大麻 たいま や、幻覚 げんかく 剤 ざい のように不快 ふかい な離脱 りだつ 症状 しょうじょう を回避 かいひ するための摂取 せっしゅ というものが起 お きない薬物 やくぶつ もあり、治療 ちりょう を求 もと めるのはまれであり、幻覚 げんかく 剤 ざい ではほとんどが短 みじか い乱用 らんよう 及 およ び依存 いぞん のあと、元 もと の生活 せいかつ 様式 ようしき に復帰 ふっき する[8] 。2013年 ねん のDSM-5において、大麻 たいま 離脱 りだつ の診断 しんだん 名 めい が追加 ついか され、大量 たいりょう で長期 ちょうき の大麻 たいま の使用 しよう 後 ご に、使用 しよう の中止 ちゅうし や相当 そうとう な減量 げんりょう によって生 しょう じるとし、通常 つうじょう 、症状 しょうじょう の程度 ていど は臨床 りんしょう 的 てき な関与 かんよ が必要 ひつよう となるほどではないと記 しる されている。
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (APA)による診断 しんだん 基準 きじゅん では、害 がい があることを認識 にんしき しているにもかかわらず物質 ぶっしつ の使用 しよう を止 と めることができない状態 じょうたい で、かつ耐 たい 性 せい や身体 しんたい 的 てき 依存 いぞん の形成 けいせい が診断 しんだん 基準 きじゅん に含 ふく まれる薬物 やくぶつ 依存 いぞん 症 しょう の診断 しんだん 基準 きじゅん を満 み たしていないものである[6] 。週末 しゅうまつ など非 ひ 持続 じぞく 的 てき に、過剰 かじょう 摂取 せっしゅ などによって薬物 やくぶつ に関 かん するトラブルを起 お こす状態 じょうたい で、薬物 やくぶつ の使用 しよう が管理 かんり できる時期 じき も存在 そんざい する[6] 。経過 けいか としては、乱用 らんよう をしなくなるか、あるいは依存 いぞん 症 しょう に移行 いこう する[6] 。
どの診断 しんだん 基準 きじゅん にも、反復 はんぷく 的 てき であるという記述 きじゅつ が含 ふく まれる。物質 ぶっしつ 乱用 らんよう は、耐 たい 性 せい 、離脱 りだつ 、強迫 きょうはく 的 てき な使用 しよう のないもので、また単 たん なる使用 しよう 、誤 あやま った使用 しよう 、危険 きけん な使用 しよう の同義語 どうぎご ではない[9] 。
DSMには重症 じゅうしょう 度 ど の概念 がいねん が存在 そんざい するため、臨床 りんしょう 的 てき に著 いちじる しい苦痛 くつう や機能 きのう の障害 しょうがい を引 ひ き起 お こしていない場合 ばあい は除外 じょがい され、大量 たいりょう 摂取 せっしゅ されていてもそれは単 たん に娯楽 ごらく 的 てき な使用 しよう である[6] 。
DSM-5において、物質 ぶっしつ 乱用 らんよう と物質 ぶっしつ 依存 いぞん 症 しょう を廃止 はいし ・統一 とういつ し、新 あたら しく物質 ぶっしつ 使用 しよう 障害 しょうがい を用意 ようい したが、以下 いか のような論争 ろんそう があり、DSM-IVの編集 へんしゅう 委員 いいん 長 ちょう のアレン・フランセス は、ICDによる依存 いぞん と乱用 らんよう を区別 くべつ した診断 しんだん コードの使用 しよう を推奨 すいしょう している[6] 。
以前 いぜん のDSMで用意 ようい した物質 ぶっしつ 乱用 らんよう は一過 いっか 性 せい のものだが、新 あたら しい診断 しんだん 名 めい を使 つか うことによって常用 じょうよう 者 しゃ のようなレッテルを張 は り、当人 とうにん が不利益 ふりえき を被 こうむ る可能 かのう 性 せい がある。一時 いちじ 的 てき な乱用 らんよう 者 しゃ とすでに依存 いぞん 症 しょう が進 すす んだ者 もの とでは、予 よ 後 ご 、治療 ちりょう の必要 ひつよう 性 せい などが異 こと なり、そのような区別 くべつ をもたらす臨床 りんしょう 上 じょう の重要 じゅうよう な情報 じょうほう が失 うしな われる。
ICD-10 (『疾病 しっぺい 及 およ び関連 かんれん 保健 ほけん 問題 もんだい の国際 こくさい 統計 とうけい 分類 ぶんるい 』)においては、F1x.1有害 ゆうがい な使用 しよう (Harmful use)の診断 しんだん 名 めい が存在 そんざい し、これは精神 せいしん 的 てき または肉体 にくたい 的 てき な健康 けんこう に実際 じっさい に害 がい があるような物質 ぶっしつ の使用 しよう パターンである[3] 。これは、社会 しゃかい 的 てき に否定 ひてい 的 てき な結果 けっか が生 しょう じたり、文化 ぶんか 的 てき に承認 しょうにん されないといったものは含 ふく まない[3] 。乱用 らんよう (abuse)の用語 ようご は、どのような使用 しよう も不可 ふか であるという意味 いみ として、たまに用 もち いられるため、その曖昧 あいまい さゆえに依存 いぞん を生 しょう じない物質 ぶっしつ (下記 かき )の場合 ばあい を除 のぞ いて用 もち いられていない[2] 。ICD-10の研究 けんきゅう 用 よう 診断 しんだん 基準 きじゅん では、1か月 げつ 以上 いじょう 持続 じぞく していることを要求 ようきゅう している[5] 。
依存 いぞん を形成 けいせい しない向 こう 精神 せいしん 物質 ぶっしつ 以外 いがい の誤用 ごよう (Misuse)には、F55依存 いぞん を生 しょう じない物質 ぶっしつ の乱用 らんよう を用 もち いることができる。依存 いぞん 症 しょう や離脱 りだつ 症状 しょうじょう が生 しょう じない物質 ぶっしつ である[3] 。F55.0抗 こう うつ薬 やく 、F55.1緩下剤 かんげざい 、F55.2鎮痛 ちんつう 剤 ざい 、F55.3制 せい 酸 さん 剤 ざい 、F55.4ビタミン剤 ざい 、F55.5ステロイドあるいはホルモン剤 ざい 、F55.6特定 とくてい の薬草 やくそう あるいは民間 みんかん 治療 ちりょう 薬 やく 、F55.8他 た の依存 いぞん を生 しょう じない物質 ぶっしつ 、F55.9特定 とくてい 不能 ふのう のものである。
つまり、世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん は1994年 ねん の『アルコールと薬物 やくぶつ の用語 ようご 集 しゅう 』においては、抗 こう うつ薬 やく による依存 いぞん 症 しょう や離脱 りだつ 症状 しょうじょう が生 しょう じるかは不明 ふめい 確 かく だとしているためである[11] 。
しかしながら、2003年 ねん には世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん は、SSRI 系 けい の抗 こう うつ薬 やく による離脱 りだつ 症状 しょうじょう や依存 いぞん 症 しょう の報告 ほうこく が増加 ぞうか していることに言及 げんきゅう した[12] 。
DSM-IVにおいてもICD-10においても、物質 ぶっしつ 依存 いぞん 症 しょう など、他 た の形態 けいたい をとっている場合 ばあい には、この診断 しんだん の使用 しよう は推奨 すいしょう できない[3] [9] 。
向 こう 精神 せいしん 作用 さよう を持 も つ物質 ぶっしつ などの嗜癖 を持 も つ場合 ばあい 、否認 ひにん という病的 びょうてき な自己 じこ 防衛 ぼうえい 機 き 制 せい が働 はたら く。この防衛 ぼうえい 機 き 制 せい のため、たばこ のような一部 いちぶ の薬物 やくぶつ は、長期 ちょうき 的 てき 影響 えいきょう (特 とく に認知 にんち 能力 のうりょく や記憶 きおく 力 ちから などの高次 こうじ 脳 のう 機能 きのう )を無視 むし し、実際 じっさい よりも害 がい が少 すく ないと言 い われる傾向 けいこう がある。[要 よう 出典 しゅってん ]
精神 せいしん 活性 かっせい 物質 ぶっしつ の特徴 とくちょう の概要 がいよう (世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん 、2004年 ねん [13] )
物質 ぶっしつ
主 おも な作用 さよう 機 き 序 じょ
行動 こうどう 的 てき 影響 えいきょう
耐 たい 性 せい
離脱 りだつ
長期 ちょうき 使用 しよう による影響 えいきょう
エタノール
GABA-A受容 じゅよう 体 たい の活性 かっせい の増加 ぞうか
鎮静 ちんせい 、記憶 きおく 障害 しょうがい 、運動 うんどう 失調 しっちょう 、抗 こう 不安 ふあん
酵素 こうそ 誘導 ゆうどう により代謝 たいしゃ 耐 たい 性 せい が生 しょう じる。学習 がくしゅう により行動 こうどう 耐 たい 性 せい を得 え る。耐 たい 性 せい はGABA-A受容 じゅよう 体 たい を変化 へんか させることで形成 けいせい される。
震 ふる え、発汗 はっかん 、脱力 だつりょく 、興奮 こうふん 、頭痛 ずつう 、吐 は き気 け 、嘔吐 おうと 、発作 ほっさ 、振 ふ 戦 せん せん妄 もう
脳 のう の機能 きのう と形態 けいたい の変化 へんか 。認識 にんしき 機能 きのう 障害 しょうがい 。脳 のう 容積 ようせき の減少 げんしょう 。
睡眠薬 すいみんやく と鎮静 ちんせい 剤 ざい
ベンゾジアゼピン系 けい :GABAによるGABA-Aクロライド・チャネルの開口 かいこう を促 うなが す。バルビツール酸 さん 系 けい :GABAイオノフォアの特異 とくい 的 てき 部位 ぶい に結合 けつごう し、クロライド伝導 でんどう 性 せい を増加 ぞうか する。
鎮静 ちんせい 、麻酔 ますい 、運動 うんどう 失調 しっちょう 、認識 にんしき 障害 しょうがい 、記憶 きおく 障害 しょうがい
GABA-A受容 じゅよう 体 たい の変化 へんか により、(抗 こう けいれんを除 のぞ き)多 おお くの作用 さよう に対 たい して急速 きゅうそく に形成 けいせい される
不安 ふあん 、覚醒 かくせい 、落 お ち着 つ かない、不眠症 ふみんしょう 、興奮 こうふん 、発作 ほっさ
記憶 きおく 障害 しょうがい
ニコチン
ニコチン様 さま コリン作動 さどう 性 せい 受容 じゅよう 体 たい 作動 さどう 薬 やく 。脱 だつ 分極 ぶんきょく を誘発 ゆうはつ しチャンネルを介 かい してナトリウムの流入 りゅうにゅう を増加 ぞうか する。
覚醒 かくせい 、注意 ちゅうい 、集中 しゅうちゅう や記憶 きおく を増 ま す;不安 ふあん や食欲 しょくよく を減少 げんしょう させる;覚醒剤 かくせいざい に似 に た作用 さよう
耐 たい 性 せい は代謝 たいしゃ 因子 いんし を介 かい して形成 けいせい され、受容 じゅよう 体 たい の変化 へんか は食欲 しょくよく を増加 ぞうか させる
易 えき 刺激 しげき 性 せい 、敵愾心 てきがいしん 、不安 ふあん 、不快 ふかい 、気分 きぶん の落 お ち込 こ み、心拍 しんぱく 数 すう の減少 げんしょう 、食欲 しょくよく の増加 ぞうか
喫煙 きつえん による健康 けんこう への影響 えいきょう は十分 じゅうぶん に実証 じっしょう されている。タバコの他 ほか の化合 かごう 物 ぶつ からニコチンの影響 えいきょう を分離 ぶんり するのは困難 こんなん である。
オピオイド
ミューおよびデルタ・オピオイド受容 じゅよう 体 たい 作動 さどう 薬 やく
陶酔 とうすい 、鎮痛 ちんつう 、鎮静 ちんせい 、呼吸 こきゅう 器 き の抑制 よくせい
短期間 たんきかん および長期間 ちょうきかん の受容 じゅよう 体 たい の脱 だっ 感 かん 作 さく 。細胞 さいぼう 内 ない 伝達 でんたつ 機構 きこう における順応 じゅんのう 。
流 ながれ 涙 なみだ 、鼻 はな 漏 も 、あくび、発汗 はっかん 、落 お ち着 つ きのなさ、寒気 さむけ 、腹痛 はらいた 、筋肉 きんにく 痛 つう
オピオイド受容 じゅよう 体 たい とペプチドにおける長期間 ちょうきかん の変化 へんか 。報酬 ほうしゅう 、学習 がくしゅう 、ストレス反応 はんのう における順応 じゅんのう 。
カンナビノイド
CB1受容 じゅよう 体 たい 作動 さどう 薬 やく
リラクゼーション、知覚 ちかく の気 き づきの増加 ぞうか 、短期 たんき 記憶 きおく の低下 ていか 、運動 うんどう 失調 しっちょう 、鎮痛 ちんつう 、抗 こう 嘔吐 おうと および抗 こう てんかん作用 さよう 、食欲 しょくよく 増加 ぞうか
カンナビノイドの多 おお くの作用 さよう に対 たい して急速 きゅうそく に形成 けいせい される。
まれだが、おそらく半減 はんげん 期 き の長 なが さに起因 きいん して。
認識 にんしき 機能 きのう 障害 しょうがい 、精神病 せいしんびょう の再発 さいはつ と悪化 あっか の危険 きけん 性 せい
コカイン
モノアミン(ドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニン)トランスポーターの遮断 しゃだん 薬 やく (シナプス間隙 かんげき でのモノアミンを増加 ぞうか する)
警戒 けいかい 、活力 かつりょく 、運動 うんどう 活動 かつどう 、能力 のうりょく 感 かん の増加 ぞうか ;陶酔 とうすい 、不安 ふあん 、落 お ち着 つ きのなさ、妄想 もうそう 症 しょう
おそらく短期間 たんきかん の急性 きゅうせい 耐 たい 性 せい
多 おお くない、高揚 こうよう 後 ご の落 お ち込 こ みを除 のぞ く。
認知 にんち 障害 しょうがい 、PETにおける眼窩 がんか 前頭 まえがしら 皮質 ひしつ の異常 いじょう 、運動 うんどう 機能 きのう 障害 しょうがい 、反応 はんのう 時間 じかん の低下 ていか 、EEG異常 いじょう 、脳 のう 虚 きょ 血 ち 、梗塞 こうそく 、出血 しゅっけつ
アンフェタミン
ドーパミントランスポーターを介 かい して神経 しんけい 末 まつ 端 はし のドーパミンの放出 ほうしゅつ を増加 ぞうか させる。活動 かつどう 電位 でんい 上 じょう の依存 いぞん はない。モノアミン酸化 さんか 酵素 こうそ を阻害 そがい する(MAO)
警戒 けいかい 、覚醒 かくせい 、活力 かつりょく 、運動 うんどう 活動 かつどう 、会話 かいわ 、自信 じしん 、集中 しゅうちゅう 、健康 けんこう 感 かん の増加 ぞうか ;空腹 くうふく 感 かん の減少 げんしょう 、心拍 しんぱく 数 すう の増加 ぞうか 、呼吸 こきゅう 増加 ぞうか 、陶酔 とうすい
行動 こうどう および生理 せいり 的 てき な作用 さよう に対 たい して急速 きゅうそく に形成 けいせい される
疲労 ひろう 感 かん 、食欲 しょくよく 増加 ぞうか 、易 えき 刺激 しげき 性 せい 、感情 かんじょう の落 お ち込 こ み、不安 ふあん
睡眠 すいみん 障害 しょうがい 、不安 ふあん 、食欲 しょくよく 減少 げんしょう 、血圧 けつあつ 増加 ぞうか ;脳 のう のドーパミン、前駆 ぜんく 体 たい 、代謝 たいしゃ 物 ぶつ および受容 じゅよう 体 たい の減少 げんしょう
エクスタシー
セロトニンの再 さい 取 と り込 こ みを阻害 そがい する
自信 じしん 、共感 きょうかん 力 りょく 、理解 りかい 力 りょく 、親密 しんみつ さの感覚 かんかく 、コミュニケーション、陶酔 とうすい 、活力 かつりょく の増加 ぞうか 。
一部 いちぶ の人 ひと では形成 けいせい される可能 かのう 性 せい がある。
吐 は き気 け 、筋 すじ 硬直 こうちょく 、頭痛 ずつう 、食欲 しょくよく 不振 ふしん 、かすみ目 め 、口渇 こうかつ 、不眠症 ふみんしょう 、抑 そもそも うつ、不安 ふあん 、疲労 ひろう 感 かん 、集中 しゅうちゅう 困難 こんなん
脳 のう のセロトニン系 けい への神経 しんけい 毒性 どくせい は、行動 こうどう と生理 せいり 的 てき な影響 えいきょう につながる。
有機 ゆうき 溶剤 ようざい
GABA-A受容 じゅよう 体 たい を介 かい している可能 かのう 性 せい が高 たか い
目 め まい、失 しつ 見当 けんとう 識、陶酔 とうすい 、軽 かる い頭痛 ずつう 、気分 きぶん を増 ま す、幻覚 げんかく 、妄想 もうそう 、協調 きょうちょう 運動 うんどう 失調 しっちょう 、視覚 しかく 障害 しょうがい 、抗 こう 不安 ふあん 、鎮静 ちんせい
いくらかの耐 たい 性 せい が形成 けいせい される(推定 すいてい するのは難 むずか しい)
発作 ほっさ に対 たい する感受性 かんじゅせい の増加 ぞうか
ドーパミン受容 じゅよう 体 たい における結合 けつごう と機能 きのう の変化 へんか ;認知 にんち 機能 きのう の低下 ていか ;精神 せいしん 病理 びょうり 的 てき および神経 しんけい 学 がく 的 てき な後遺症 こういしょう
幻覚 げんかく 剤 ざい
様々 さまざま :LSD:セロトニン自己 じこ 受容 じゅよう 体 たい 作動 さどう 薬 やく PCP:NMDA型 がた グルタミン酸 ぐるたみんさん 受容 じゅよう 体 たい 拮抗 きっこう 薬 やく アトロピン様 さま 薬 やく :ムスカリン性 せい コリン作動 さどう 性 せい 受容 じゅよう 体 たい 拮抗 きっこう 薬 やく
心拍 しんぱく 数 すう 、血圧 けつあつ 、体温 たいおん の増加 ぞうか ;食欲 しょくよく 低下 ていか 、吐 は き気 け 、嘔吐 おうと 、運動 うんどう 失調 しっちょう 、乳頭 にゅうとう 膨張 ぼうちょう 、幻覚 げんかく
耐 たい 性 せい は身体 しんたい 的 てき および精神 せいしん 的 てき 作用 さよう に対 たい し急速 きゅうそく に形成 けいせい される
証拠 しょうこ なし
急性 きゅうせい あるいは慢性 まんせい 的 てき な精神病 せいしんびょう のエピソード、薬物 やくぶつ 使用 しよう 後 ご しばらくして薬物 やくぶつ 効果 こうか のフラッシュバック あるいは再 さい 体験 たいけん
アヘン 類 るい
ヘロイン 、モルヒネ 、コデイン 、ペンタゾシンなど。
容易 ようい に耐 たい 性 せい が形成 けいせい される。精神 せいしん 的 てき 、身体 しんたい 的 てき 依存 いぞん が高 たか い。モルヒネ、コデイン、ペンタゾシンは鎮痛 ちんつう 剤 ざい などとして医療 いりょう 目的 もくてき で使用 しよう される。
アルコール
容易 ようい に身体 しんたい 依存 いぞん 性 せい と耐 たい 性 せい が形成 けいせい され、アルコール依存 いぞん 症 しょう となる。また、過剰 かじょう 摂取 せっしゅ すると急性 きゅうせい アルコール中毒 ちゅうどく 症状 しょうじょう の危険 きけん 性 せい があり、これは致命 ちめい 的 てき となる可能 かのう 性 せい がある。依存 いぞん によりアルコール成分 せいぶん を摂取 せっしゅ したいがため、工業 こうぎょう 用 よう アルコールなどを誤 あやま 飲 いん する事故 じこ もある。
ニコチン
容易 ようい に身体 しんたい 依存 いぞん 性 せい と耐 たい 性 せい が形成 けいせい され、ニコチンには血管 けっかん 収縮 しゅうしゅく 作用 さよう があるため血管 けっかん 疾患 しっかん の症状 しょうじょう があらわれる。最近 さいきん ではニコチンパッチ の乱用 らんよう も多 おお く見 み られる。
依存 いぞん 性 せい があり、通常 つうじょう 量 りょう でも頭痛 ずつう 、心臓 しんぞう 障害 しょうがい 、不眠 ふみん 、苛立 いらだ ちなどの症状 しょうじょう が現 あらわ れる。過 か 量 りょう 投与 とうよ では嘔吐 おうと 、振 ふ 戦 たたかえ 、痙攣 けいれん が起 お こり、場合 ばあい により死亡 しぼう する。また、タバコに含 ふく まれるほかの有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ は肺癌 はいがん の原因 げんいん となる。
大麻 たいま
マリファナ 、ハシッシュなど。離脱 りだつ 症状 しょうじょう はまれである。
覚醒剤 かくせいざい
アンフェタミン 、メタンフェタミン 、メチルフェニデート など。
乱用 らんよう を続 つづ けることで脳 のう に不 ふ 可逆 かぎゃく 的 てき な過敏 かびん 性 せい が残 のこ るため、いったん断 だん 薬 やく しても、少量 しょうりょう の再 さい 使用 しよう で以前 いぜん と同 おな じ症状 しょうじょう が再燃 さいねん する(逆 ぎゃく 耐 たい 性 せい 現象 げんしょう )。身体 しんたい 依存 いぞん 性 せい は弱 よわ い。副作用 ふくさよう として、覚醒剤 かくせいざい に誘発 ゆうはつ された精神 せいしん 障害 しょうがい は、統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう に酷似 こくじ し重症 じゅうしょう になりやすい。
日本 にっぽん においては、薬物 やくぶつ 乱用 らんよう の治療 ちりょう を要 よう する患者 かんじゃ の大 だい 多数 たすう が覚 かく せい剤 ざい によるものである[15] 。
鎮静 ちんせい 催眠 さいみん 剤 ざい
ベンゾジアゼピン系 けい やバルビツール酸 さん 系 けい の抗 こう 不安 ふあん 薬 やく や睡眠薬 すいみんやく である。離脱 りだつ 症状 しょうじょう が致死 ちし 的 てき となる場合 ばあい があり、アルコールとの併用 へいよう も同様 どうよう に致死 ちし 的 てき となる場合 ばあい がある[16] 。日本 にっぽん の依存 いぞん 症 しょう 回復 かいふく 施設 しせつ において2番目 ばんめ に患者 かんじゃ が多 おお く、多 おお くは女性 じょせい である[15] 。国際 こくさい 麻薬 まやく 統制 とうせい 委員 いいん 会 かい は2010年 ねん に、日本 にっぽん でのベンゾジアゼピン系 けい の消費 しょうひ 量 りょう の多 おお さの原因 げんいん に、医師 いし による不適切 ふてきせつ な処方 しょほう があるとしている[17] 。
麻酔 ますい
ケタミン は幻覚 げんかく 剤 ざい に属 ぞく する。モルヒネ についてはアヘン類 るい にて上述 じょうじゅつ 。
コカイン
身体 しんたい 依存 いぞん 性 せい は弱 よわ いが、強 つよ い精神 せいしん 依存 いぞん 作用 さよう がある。
幻覚 げんかく 剤 ざい
LSD 、マジックマッシュルーム 、フェンシクリジンなど。離脱 りだつ 症状 しょうじょう はない。
使用 しよう によって幻覚 げんかく を発現 はつげん する。精神 せいしん 疾患 しっかん の治療 ちりょう 薬 やく として研究 けんきゅう されている。
キノコ
マジックマッシュルーム 、テングタケ 、タマゴテングタケ 、ベニテングタケ 、クサウラベニタケ など。精神 せいしん 疾患 しっかん の治療 ちりょう 薬 やく として研究 けんきゅう されている。
使用 しよう によって幻覚 げんかく を生 しょう じる。一般 いっぱん 的 てき にマジックマッシュルームと呼 よ ばれるキノコに含 ふく まれる幻覚 げんかく 成分 せいぶん はシロシビン である。
キノコに含 ふく まれるほかの幻覚 げんかく 作用 さよう のある成分 せいぶん には、アマトキシン類 るい 、ムスカリン 、イボテン酸 さん 、コプリン、イルジン などがある。摂取 せっしゅ すると、嘔吐 おうと などの消化 しょうか 器 き 症状 しょうじょう 、痙攣 けいれん 、昏睡 こんすい などを生 しょう じ、最悪 さいあく 、死亡 しぼう することもある。
カフェイン
コーヒー 、紅茶 こうちゃ 、緑茶 りょくちゃ に含 ふく まれる。
主 おも な作用 さよう は、覚醒 かくせい 、脳 のう 細 ほそ 動脈 どうみゃく 収縮 しゅうしゅく 、利尿 りにょう など。医薬品 いやくひん としても使 つか われ、眠気 ねむけ や頭痛 ずつう などに効果 こうか がある。若干 じゃっかん の依存 いぞん 性 せい を持 も ち、カフェイン中毒 ちゅうどく を誘発 ゆうはつ する。濃縮 のうしゅく カフェインは薬事 やくじ 法 ほう で劇薬 げきやく に指定 してい されている。
依存 いぞん は、可逆 かぎゃく 性 せい であり摂取 せっしゅ を止 と めたり摂取 せっしゅ 量 りょう を減 へ らすことで身体 しんたい 的 てき 、精神 せいしん 的 てき 依存 いぞん は容易 ようい に消失 しょうしつ する。
有機 ゆうき 溶剤 ようざい ・ガス
シンナー 、ベンゼン 、トルエン 、キシレン など。
容易 ようい に身体 しんたい 依存 いぞん 性 せい と耐 たい 性 せい が形成 けいせい され、アルコール依存 いぞん 症 しょう と類似 るいじ した症状 しょうじょう があらわれる。最近 さいきん ではライター 用 よう ブタン を補充 ほじゅう 用 よう ボンベから吸引 きゅういん するガスパン遊 あそ び も増 ふ えている。
一 いち 度 ど に大量 たいりょう に摂取 せっしゅ すると最悪 さいあく 、中毒 ちゅうどく を起 お こし死亡 しぼう する場合 ばあい がある。
薬物 やくぶつ 使用 しよう 障害 しょうがい の人口 じんこう 10万 まん あたり障害 しょうがい 調整 ちょうせい 生命 せいめい 年 ねん (2004年 ねん ) no data
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米国 べいこく の12歳 さい 以上 いじょう 人口 じんこう では、1ヶ月 かげつ 有 ゆう 病 びょう 率 りつ は9.4%(2013年 ねん )[18] 、豪州 ごうしゅう における12ヶ月 かげつ 有 ゆう 病 びょう 率 りつ は5.1%[19] 、カナダ における12ヶ月 かげつ 有 ゆう 病 びょう 率 りつ は5.9%[20] であった。
2002年 ねん 初頭 しょとう にWHOは、世界 せかい では1.4億 おく 人 にん がアルコール依存 いぞん 、4億 おく 人 にん がアルコール利用 りよう 障害 しょうがい を抱 かか えていると報告 ほうこく している[21] 。
薬物 やくぶつ ・アルコールの初回 しょかい 使用 しよう は、多 おお くは青年 せいねん 期 き であり、青年 せいねん 期 き 後期 こうき では物質 ぶっしつ 使用 しよう 経験 けいけん は一般 いっぱん 的 てき である[22] 。
米国 べいこく においては、2010年 ねん の全国 ぜんこく Monitoring the Futureサーベイによれば、12学年 がくねん 生 せい (17-18歳 さい )の48.2%について、これまでに何 なん らかの違法 いほう 薬物 やくぶつ 使用 しよう 経験 けいけん があった[23] 。同 どう 調査 ちょうさ では、過去 かこ 30日 にち について、12学年 がくねん 生 せい の41.2%がアルコール使用 しよう 、19.2%がタバコを使用 しよう していた[23] 。CDCによれば、2009年 ねん には米国 べいこく の約 やく 21%の高校生 こうこうせい が、処方箋 しょほうせん なしで処方 しょほう 薬 やく を保持 ほじ していた[24] 。
また英国 えいこく においても、16-24歳 さい の青年 せいねん において最 もっと も罹患 りかん 率 りつ が高 たか い疾患 しっかん は薬物 やくぶつ 乱用 らんよう であり、これは環境 かんきょう 的 てき 、家庭 かてい 、経験 けいけん 、精神 せいしん 保健 ほけん 、教育 きょういく などの面 めん でディスアドバンテージを抱 かか える青年 せいねん 層 そう においては有 ゆう 病 びょう 率 りつ は24%に跳 は ね上 あ がる[22] 。
国際 こくさい 的 てき には、1961年 ねん に麻薬 まやく の乱用 らんよう を防止 ぼうし する国際 こくさい 条約 じょうやく である麻薬 まやく に関 かん する単一 たんいつ 条約 じょうやく が公布 こうふ された。その後 ご 、1960年代 ねんだい に医薬品 いやくひん として広 ひろ く流通 りゅうつう した幻覚 げんかく 剤 ざい のLSD や鎮静 ちんせい 催眠 さいみん 剤 ざい の非 ひ バルビツール酸 さん 系 けい やベンゾジアゼピン系 けい の乱用 らんよう により、1971年 ねん に向 こう 精神 せいしん 薬 やく に関 かん する条約 じょうやく が、その乱用 らんよう を防止 ぼうし する目的 もくてき で公布 こうふ された。1988年 ねん には、麻薬 まやく 及 およ び向 こう 精神 せいしん 薬 やく の不正 ふせい 取引 とりひき の防止 ぼうし に関 かん する国際 こくさい 連合 れんごう 条約 じょうやく が公布 こうふ された。
2011年 ねん には、NGOの薬物 やくぶつ 政策 せいさく 国際 こくさい 委員 いいん 会 かい が、麻薬 まやく に関 かん する単一 たんいつ 条約 じょうやく にはじまる薬物 やくぶつ との戦 たたか い の失敗 しっぱい を宣言 せんげん し、社会 しゃかい や市民 しみん に悲惨 ひさん な結果 けっか がもたらされたという言及 げんきゅう とともに薬物 やくぶつ 政策 せいさく の見直 みなお しを求 もと め、有害 ゆうがい 性 せい と法律 ほうりつ が合致 がっち していないことも指摘 してき されている。
2018年 ねん 11月には国連 こくれん システム事務 じむ 局 きょく 調整 ちょうせい 委員 いいん 会 かい は、国連 こくれん システムとしての薬物 やくぶつ 問題 もんだい への対処 たいしょ 法 ほう を確認 かくにん し声明 せいめい を出 だ したが、人権 じんけん に基 もと づくこと、偏見 へんけん や差別 さべつ を減 へ らし科学 かがく 的 てき 証拠 しょうこ に基 もと づく防止 ぼうし 策 さく や治療 ちりょう ・回復 かいふく を促 うなが すこと、薬物 やくぶつ 使用 しよう 者 しゃ の社会 しゃかい 参加 さんか を促 うなが すことといった考 かんが えが含 ふく まれている[26] 。2019年 ねん 6月 がつ には、国際 こくさい 麻薬 まやく 統制 とうせい 委員 いいん 会 かい (INCB) も声明 せいめい を出 だ し、薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 者 しゃ による個人 こじん 的 てき な使用 しよう のための少量 しょうりょう の薬物 やくぶつ 所持 しょじ のような軽微 けいび な違反 いはん に対 たい して懲罰 ちょうばつ を行 おこな うことを薬物 やくぶつ を規制 きせい する条約 じょうやく は義務付 ぎむづ けておらず、そのような場合 ばあい には有罪 ゆうざい や処罰 しょばつ ではなく治療 ちりょう や社会 しゃかい への再 さい 統合 とうごう という代替 だいたい 策 さく があるとした[27] 。
タバコ やアルコール に関 かん しては、喫煙 きつえん 、飲酒 いんしゅ 者 しゃ の4人 にん に1人 ひとり が20歳 さい 未満 みまん の時 とき に喫煙 きつえん 、飲酒 いんしゅ を始 はじ めている。未成年 みせいねん でアルコールやタバコを経験 けいけん すると、薬物 やくぶつ の乱用 らんよう に興味 きょうみ をもちやすくなるといわれる。
2004年 ねん に行 おこな われた有 ゆう 床 ゆか 精神 せいしん 科 か 医療 いりょう 施設 しせつ に対 たい する調査 ちょうさ では、違法 いほう な薬物 やくぶつ の単独 たんどく 使用 しよう は、51%が覚 かく せい剤 ざい である。有機 ゆうき 溶剤 ようざい は17%と2位 い であるが、初回 しょかい 使用 しよう 薬物 やくぶつ としては45%を占 し め、薬物 やくぶつ 乱用 らんよう への入門 にゅうもん 薬 やく としては軽視 けいし できず、低 てい 年齢 ねんれい の乱用 らんよう 者 しゃ が多 おお いことも問題 もんだい とされる。
2008年 ねん 現在 げんざい は、覚 かく せい剤 ざい の「第 だい 三 さん 次 じ 乱用 らんよう 期 き 」であり、乱用 らんよう 薬物 やくぶつ の中 なか でもっとも深刻 しんこく な問題 もんだい を引 ひ き起 お こしている。日本 にっぽん における違法 いほう 薬物 やくぶつ や禁制 きんせい 品 ひん の流通 りゅうつう は、暴力団 ぼうりょくだん などの反 はん 社会 しゃかい 的 てき 勢力 せいりょく にとって伝統 でんとう 的 てき であり、割合 わりあい としてもきわめて大 おお きな資金 しきん 源 げん となっている[28] 。
また、麻酔 ますい 科 か 医師 いし が医療 いりょう 用 よう 麻薬 まやく の自身 じしん への不正 ふせい 使用 しよう によって薬物 やくぶつ 依存 いぞん に至 いた ったり[29] 、死亡 しぼう するケースも存在 そんざい している。
薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 対策 たいさく (司法 しほう ・行政 ぎょうせい )
編集 へんしゅう
日本 にっぽん の少年院 しょうねんいん で使 つか われる薬物 やくぶつ 非行 ひこう 防止 ぼうし 指導 しどう 用 よう 教材 きょうざい
薬物 やくぶつ 乱用 らんよう や違法 いほう 薬物 やくぶつ 製造 せいぞう は全 ぜん 世界 せかい で広 ひろ がりを見 み せており、発展 はってん 途上 とじょう 国 こく の外貨 がいか 獲得 かくとく 産業 さんぎょう として違法 いほう 薬物 やくぶつ 製造 せいぞう が生産 せいさん され、人間 にんげん の生命 せいめい や、社会 しゃかい や国家 こっか の安定 あんてい を脅 おびや かすなど、人類 じんるい が抱 かか える最 もっと も深刻 しんこく な社会 しゃかい 問題 もんだい の1つとなっている[30] [31] 。
1987年 ねん (昭和 しょうわ 62年 ねん )に開催 かいさい された国際 こくさい 麻薬 まやく 会議 かいぎ において、その終了 しゅうりょう 日 び (6月 がつ 26日 にち )を国際 こくさい 麻薬 まやく 乱用 らんよう 撲滅 ぼくめつ デー とし、各国 かっこく がこの宣言 せんげん の趣旨 しゅし を普及 ふきゅう するよう促 うなが した。また、1998年 ねん (平成 へいせい 10年 ねん )の国連 こくれん 麻薬 まやく 特別 とくべつ 総会 そうかい においては、「薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 防止 ぼうし のための指導 しどう 指針 ししん に関 かん する宣言 せんげん 」(国連 こくれん 薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 根絶 こんぜつ 宣言 せんげん )が決議 けつぎ されている。
2004年 ねん (平成 へいせい 16年 ねん )に開催 かいさい された国際 こくさい 連合 れんごう 本部 ほんぶ で「たばこの規制 きせい に関 かん する世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん 枠組 わくぐみ 条約 じょうやく 」に関 かん し、公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 分野 ぶんや における初 はじ めての多数 たすう 国 こく 間 あいだ 条約 じょうやく として、本 ほん 条約 じょうやく が発効 はっこう された。日本 にっぽん も同 どう 条約 じょうやく の締結 ていけつ を行 おこな い、タバコ規制 きせい のための国家 こっか 能力 のうりょく の構築 こうちく を図 はか ることを決議 けつぎ された。
日本 にっぽん においては、違法 いほう 麻薬 まやく の薬物 やくぶつ 乱用 らんよう に対 たい する警戒 けいかい 心 しん や抵抗 ていこう 感 かん が薄 うす れるなど「第 だい 三 さん 次 じ 覚 かく せい剤 ざい 乱用 らんよう 期 き (1997年 ねん から現在 げんざい まで)」が続 つづ いている。このような状況 じょうきょう を早期 そうき に終息 しゅうそく させるため、日本 にっぽん 政府 せいふ は薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 対策 たいさく 推進 すいしん 会議 かいぎ (議長 ぎちょう :厚生 こうせい 労働 ろうどう 大臣 だいじん )を設置 せっち し、薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 防止 ぼうし 五 ご か年 ねん 戦略 せんりゃく (最新 さいしん は2018(平成 へいせい 30)年 ねん 8月 がつ 決定 けってい の第 だい 五 ご 次 じ )のもと関係 かんけい 省庁 しょうちょう が連携 れんけい して薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 防止 ぼうし 対策 たいさく に取 と り組 く んでいる[32] 。また、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう では、関係 かんけい 省庁 しょうちょう の協賛 きょうさん や関係 かんけい 団体 だんたい の後援 こうえん を得 え て、平成 へいせい 5年度 ねんど (1992年 ねん )より「6・26国際 こくさい 麻薬 まやく 乱用 らんよう 撲滅 ぼくめつ デー」を広 ひろ く普及 ふきゅう し、薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 防止 ぼうし をいっそう推進 すいしん するために、「薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 防止 ぼうし ダメ。ゼッタイ。 」運動 うんどう を実施 じっし している。
イギリス内務省 ないむしょう は、薬物 やくぶつ 乱用 らんよう による英国 えいこく への経済 けいざい ・社会 しゃかい 的 てき コスト(犯罪 はんざい ・病欠 びょうけつ ・疾病 しっぺい )は、年間 ねんかん 200億 おく ポンドに上 のぼ ると推定 すいてい している[33] [34] 。
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