保安ほあん

保安ほあん（ほあん）とは、身体しんたいや財産ざいさんなどを危険きけんから守まもり安全あんぜんな状態じょうたいを保たもつこと。不慮ふりょの事故じこや天災てんさいから守まもる防災ぼうさいと、悪意あくいのある人物じんぶつや団体だんたいから守まもる防犯ぼうはんに大別たいべつされる。警備けいびやセキュリティ（英語えいご：Security）ともいう。また、国家こっかや政府せいふなどが社会しゃかい秩序ちつじょを維持いじすることは安全あんぜん保障ほしょうや治安ちあんと呼よばれる。

日本語にほんごでは保安ほあん対象たいしょうに応おうじて、下記かきのように用語ようごを使つかい分わけることがある。ただし、意味いみはほぼ同おなじであり、言葉ことばとしての厳密げんみつな使つかい分わけはされていない。

用語ようご

セキュリティに関かんして共通きょうつう的てきに使用しようされる用語ようご（概念がいねん）がある。

リスク（risk） - 何なにかしらの損失そんしつを発生はっせいさせる事態じたいや状況じょうきょうへの可能かのう性せい。また、考かんがえられる脅威きょういを分析ぶんせきした結果けっかとして認識にんしきされる損失そんしつ発生はっせいの可能かのう性せい（リスク因子いんし）を指さすこともある。リスクの分析ぶんせきをリスク分析ぶんせきという。
脆弱ぜいじゃく性せい（vulnerability） - リスクを発生はっせいさせる原因げんいん。
脅威きょうい（threat） - 脆弱ぜいじゃく性せいを利用りよう（exploit）して、リスクを現実げんじつ化かさせる手段しゅだん。
対抗たいこう策さく（countermeasure） - 脅威きょういがリスクを現実げんじつ化かすることを抑止よくし（最小さいしょう化か）しようとする手段しゅだん。対策たいさくともいう。
保証ほしょう（assurance） - 期待きたいされたセキュリティを備そなえていることの「確かくからしさ」を見積みつもること。
評価ひょうか（evaluation） - 保証ほしょうの裏付うらづけ（エビデンス）を与あたえること。