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鉄道 - Wikipedia

鉄道てつどう

レールに列車れっしゃはしらせて旅客りょかく貨物かもつはこ陸上りくじょう交通こうつう機関きかん

鉄道てつどう(てつどう、えい: railway べい: railroad どく: Eisenbahn)とは、レールいて、そのうえ列車れっしゃはしらせ、ひと貨物かもつはこ陸上りくじょう交通こうつう機関きかんである[1]

世界せかい最初さいしょ鉄道てつどうである、ダラムしゅうストックトン・アンド・ダーリントン鉄道てつどう開業かいぎょう、1825ねん
現代げんだいのイギリスのロンドン-エディンバラむす路線ろせんと、途中とちゅうえきと、そこを通過つうかするイギリス鉄道てつどう802かたち
フランスのfr:Crisenoyあたりをみなみフランス方面ほうめんかってはしTGV車体しゃたい側面そくめんに「LA POSTE」と表示ひょうじしており、郵便ゆうびんぶつ輸送ゆそうせんもん編成へんせいれい
インドのMRTSのえき列車れっしゃ
地下ちか敷設ふせつされたレールをはし地下鉄ちかてつ写真しゃしん最古さいこ地下鉄ちかてつロンドン地下鉄ちかてつ

概説がいせつ

編集へんしゅう

鉄道てつどうとは平行へいこうに2ほんのレールをき、そのうえ列車れっしゃなどをはしらせ、ひと貨物かもつはこ交通こうつう機関きかん交通こうつうシステムである。線路せんろ旅客りょかく貨物かもつせてはし列車れっしゃ停車場ていしゃじょうえきなどの施設しせつ運行うんこう管理かんり信号しんごう保安ほあんまで様々さまざま要素ようそ構成こうせいされる一連いちれん体系たいけいである。

鉄道てつどう」は狭義きょうぎには(その交通こうつうシステム全体ぜんたいではなく)レールをいたみち線路せんろ」(鉄路てつろ)だけをすことがある[2]

鉄道てつどう歴史れきしてきて、まずイギリスやヨーロッパで発展はってんした。フランス語ふらんすごでは「chemin de fer(シュマン・ドゥ・フェール)」と[2]、これは直訳ちょくやくすると「てつみち」である。日本語にほんごでも「鉄道てつどう」、中国ちゅうごくでも「鉄道てつどう」または「鉄路てつろ」とう。なおてつせいのレールだけでなく、たとえばコンクリートせい案内あんない軌道きどうなどをもちいるものもある[2]。また、鋼索こうさくはがねでできたふといロープ)で車両しゃりょう支持しじ運転うんてんするもの(索道さくどう。ロープウェイ)も鉄道てつどう一種いっしゅとしている[2]ひろ意味いみでは、懸垂けんすいしきまたがしきモノレール案内あんない軌条きじょうしきのAGT(しん交通こうつうシステム)、浮上ふじょうしき鉄道てつどうふくむ。

なお、『日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ』は定義ていぎぶん冒頭ぼうとう専用せんよう用地ようちにレールを敷設ふせつした線路せんろじょう動力どうりょくもちいた車両しゃりょう運転うんてんし」としている。専用せんよう用地ようちでなく道路どうろ敷設ふせつされた路面ろめん電車でんしゃは、日本にっぽん法制ほうせいじょうは「軌道きどう」とよんで「鉄道てつどう」とは区別くべつしている[2]。つまり、用地ようちのありかたにも着目ちゃくもくして線引せんひきしている。

つぎにレールの素材そざい着目ちゃくもくして線引せんひきができるかについて検討けんとうしてみると、英語えいごでは railroad(アメリカ)または railway(イギリス)とび、これはたんに「レールみち」という意味いみで、かたり自体じたいには「レールの材質ざいしつ」にかんする意味いみふくまれていないかたり造語ぞうごしてぶようになった。だがイギリス同様どうよう鉄道てつどう早期そうきから発展はってんした欧州おうしゅう大陸たいりくがわのフランスでは chemin de ferわけ:てつみち)、ドイツでも「Eisenbahn」(わけ:てつみち)とび、日本語にほんごでも「鉄道てつどう」、中国ちゅうごくでも「鉄道てつどう」または「鉄路てつろ等々とうとうすうおおくの言語げんごで「てつみちみち)」という表現ひょうげんをする。鉄道てつどうはもともと鉄製てつせいレールの案内あんないゆうするシステムであったので、レールの素材そざい材質ざいしつ)に焦点しょうてんてて造語ぞうごした[ちゅう 1]

なお、素材そざいばかりに着目ちゃくもくしても、さき説明せつめいしたようにコンクリートのレール(案内あんない)をもちいたシステム(素材そざい以外いがいえき列車れっしゃなどシステム全体ぜんたいおなじようなシステム)をふくめられなくなってしまうので、レールの素材そざいにこだわりすぎて線引せんひきするのにも無理むりがある。このように交通こうつうシステムはさまざまな変則へんそくてきなものを開発かいはつすることができる、というめんもあり、また各国かっこくほう制度せいどことなっており、さらにトロリーバスまでふくめるのかふくめないのかなど、どこまでを法制ほうせいじょう鉄道てつどう」にふくめてあつかうかについてもこくごとにかなりの差異さいがあり、「鉄道てつどう」と「鉄道てつどうでないもの」の線引せんひきのしかたはさまざまあり、世界せかいてきてかなり曖昧あいまいである。

よってほんこうでは(焦点しょうてんがぼけてしまわぬよう、周辺しゅうへんあたりの曖昧あいまい領域りょういきけ)できるだけ、この記事きじ意味いみ中心ちゅうしん、つまり専用せんよう用地ようちいた鉄製てつせいレールをゆうするものについて解説かいせつすることにし、鉄道てつどうふくめてよいかどうか曖昧あいまい形態けいたいのものについては脚注きゃくちゅうなどでかるれるにとどめる。

特徴とくちょう
鉄道てつどうの(交通こうつう機関きかん比較ひかくしての)特徴とくちょうとしては、安全あんぜんであること、(運行うんこうの)時間じかん時刻じこく正確せいかくであること、しょうエネであることなどがげられる[2]
分類ぶんるい種類しゅるい
鉄道てつどうはさまざまに分類ぶんるいすることが可能かのうで、たとえば技術ぎじゅつてき観点かんてん経済けいざいてき観点かんてん法制ほうせいてき観点かんてんなどにもとづいて分類ぶんるいすることができる[2]
のさまざまな交通こうつう機関きかんふくめたなかでの鉄道てつどう役割やくわり位置いちづけ
鉄道てつどうは、19世紀せいきまで各国かっこくしゅたる陸上りくじょう交通こうつう機関きかんであった[2]。だが20世紀せいき前半ぜんはんからモータリゼーション進展しんてんしたり(20世紀せいきなかばころから)航空こうくう交通こうつう発達はったつしたので、鉄道てつどうはその役割やくわり年々ねんねん縮小しゅくしょうしてきている[2]。1980年代ねんだい欧米おうべいの(ぜん交通こうつう機関きかん輸送ゆそうりょうめる)鉄道てつどう輸送ゆそうシェアてみると、旅客りょかく輸送ゆそうでは、イギリス、フランス、きゅう西にしドイツが7 - 11 %、アメリカが1 %、貨物かもつ輸送ゆそうでは12 - 38 %となっていた[2]。1997ねん鉄道てつどう旅客りょかく輸送ゆそうは、イギリス、フランス、ドイツが6 - 7 %、アメリカ1 %となっていた[2](つまり、さらにシェアが減少げんしょうした)。1997ねん貨物かもつ輸送ゆそうてみると、イギリス7 %、フランス、ドイツが20 - 22 %、アメリカ40 %である。よって、欧米おうべい鉄道てつどうではそれぞれのくに交通こうつう体系たいけいのなかでの「鉄道てつどう役割やくわり」というのは、旅客りょかく輸送ゆそうより貨物かもつ輸送ゆそうのほうがおおきい[2]。なお日本にっぽん鉄道てつどうでのしょ交通こうつう体系たいけいめるシェアも、モータリゼーションの進展しんてんとともに低下ていかしてきており、1955ねん昭和しょうわ30ねん時点じてん日本にっぽん鉄道てつどうのシェアは、旅客りょかく輸送ゆそうが82 %、貨物かもつ輸送ゆそうが53 %であったが、1984ねん昭和しょうわ59ねん)には、旅客りょかく輸送ゆそうが39 %、貨物かもつ輸送ゆそうが5 %にまで減少げんしょうし、1997ねん平成へいせい9ねん時点じてん旅客りょかく輸送ゆそうは22 %、貨物かもつ輸送ゆそうは5 %となっていた[2]欧米おうべいのデータと比較ひかくすれば一目いちもくりょうしかであるが、日本にっぽん鉄道てつどうでは、貨物かもつ輸送ゆそうより旅客りょかく輸送ゆそう役割やくわりおおきいことが特徴とくちょうとなっている[2]
こうした状況じょうきょう世界せかいてき鉄道てつどう期待きたいされている機能きのう役割やくわりは、高速こうそく鉄道てつどう象徴しょうちょうされるような「スピード」(移動いどうはやさ)と、都市としけんでの通勤つうきん通学つうがく輸送ゆそうにみられるような「輸送ゆそう密度みつどたか大量たいりょう輸送ゆそう」である[2]

分類ぶんるい種類しゅるい

編集へんしゅう

技術ぎじゅつ経済けいざい法制ほうせいなどの観点かんてんから分類ぶんるい可能かのうである。

技術ぎじゅつてき分類ぶんるい

編集へんしゅう

鉄道てつどうは、技術ぎじゅつてきには、軌道きどう車両しゃりょう構造こうぞう軌道きどう敷設ふせつめん軌間きかん車両しゃりょう動力どうりょくげんなどにもとづいて分類ぶんるいできる[2]

軌道きどう車両しゃりょう構造こうぞうによる分類ぶんるい
普通ふつう鉄道てつどう特殊とくしゅ鉄道てつどう分類ぶんるいできる。
普通ふつう鉄道てつどうは、2ほんのレールのうえはしする車両しゃりょう運行うんこうさせる一般いっぱんてき鉄道てつどうである[2]たいして特殊とくしゅ鉄道てつどうは、普通ふつう鉄道てつどうとはことなるものをまとめて総称そうしょうであり、たとえば普通ふつう鉄道てつどう特別とくべつ装備そうび付加ふかした歯車はぐるましき鉄道てつどうラックレールしき鉄道てつどうアプトしき、シュトループしきなど)と、全然ぜんぜんべつ構造こうぞうたん軌条きじょうしき鉄道てつどうモノレール)、案内あんない軌条きじょうしき鉄道てつどうしん交通こうつうシステムふくむ)、鋼索こうさく鉄道てつどうケーブルカー)などがあり[2]、さらにうと「特殊とくしゅ鉄道てつどう」には(次第しだいに「鉄道てつどう」なのかあいまいな領域りょういきになるが)索道さくどうロープウェー)、軌条きじょう電車でんしゃトロリーバス)、磁気じき浮上ふじょうしき鉄道てつどうリニアモーターカー、マグレブトレイン とう)などもふくめられることになる。
軌道きどう敷設ふせつめんによる分類ぶんるい
おおまかには、「地表ちひょう敷設ふせつする鉄道てつどう」「高架こうか鉄道てつどう」「地下鉄ちかてつどう地下鉄ちかてつ)」の3しゅにわけられる。
  • 地表ちひょう敷設ふせつする鉄道てつどうには、専用せんよう用地ようち敷設ふせつする一般いっぱん鉄道てつどうと、道路どうろじょう敷設ふせつする路面ろめん電車でんしゃがある。
  • 高架こうか鉄道てつどうは、交通こうつう頻繁ひんぱん道路どうろ鉄道てつどうとの平面へいめん交差こうさけるために、高架こうか構造こうぞうじょうにレールを敷設ふせつするものである。
  • 地下鉄ちかてつどうは、都市とし地下ちかのトンネルない敷設ふせつする。
軌間きかん(ゲージ)による分類ぶんるい
おおまかには、「標準軌ひょうじゅんき鉄道てつどう」「広軌こうき鉄道てつどう」「狭軌きょうき鉄道てつどう」の3しゅにわけられる。
  • 標準軌ひょうじゅんき鉄道てつどうは、ヨーロッパ・アメリカなど世界せかいの70 - 75 %が採用さいようしており、日本にっぽん新幹線しんかんせん一部いちぶ私鉄してつ採用さいようしている、1435ミリメートルゲージである[2]
  • 広軌こうき鉄道てつどうは、標準軌ひょうじゅんきあいだよりひろいゲージで、スペインインド1672ミリメートルゲージ、きゅうソ連それん地域ちいき1525ミリメートルゲージがある[2]
  • 狭軌きょうき鉄道てつどうには、ニュージーランド、みなみアフリカ共和きょうわこく日本にっぽんきゅう国鉄こくてつ在来ざいらいせんおおくの私鉄してつなどの1067ミリメートルゲージ、またタイミャンマー、スイスの私鉄してつなどの1000ミリメートルゲージなどがある[2]
日本にっぽん新幹線しんかんせんは「標準軌ひょうじゅんき」で、在来ざいらいせんが「狭軌きょうき」である[2]

経済けいざいてき分類ぶんるい

編集へんしゅう

経営けいえい形態けいたいによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

経営けいえい形態けいたいによる分類ぶんるいがある。たとえば私企業しきぎょうによる経営けいえいや、くにによる所有しょゆう国有こくゆう」、くにによる経営けいえい国営こくえい」などである。

世界せかい鉄道てつどうは、初期しょき段階だんかいにおいては(規模きぼがまだかぎられていたので)株式会社かぶしきがいしゃ形態けいたいおおかったが、やがて全国ぜんこくてき鉄道てつどうもう形成けいせいともな国有こくゆう国営こくえい形態けいたいをとるものがおおくなっていった[2]。そのおおくが、分割ぶんかつされたり、一部いちぶ分離ぶんり独立どくりつさせたり、民営みんえいするなど多様たようみちすすむことになった。

欧州おうしゅうてみると、イギリスの鉄道てつどう1947ねん法律ほうりつによって国有こくゆうされ、その、1963ねんから公共こうきょう企業きぎょうたいとして運営うんえいされていたが、1994ねん分割ぶんかつ民営みんえいされた。フランスの鉄道てつどうは、1937ねんの「公私こうし混合こんごう株式会社かぶしきがいしゃ」の発足ほっそく以来いらい国有こくゆうみちあゆはじめ、1983ねんからは全額ぜんがく政府せいふ出資しゅっし事業じぎょうたいとして運営うんえいされていたが、1997ねん1がつフランス国鉄こくてつ (SNCF) は、鉄道てつどう線路せんろ建設けんせつ維持いじ管理かんりとをおこなフランス鉄道てつどう線路せんろ事業じぎょう公社こうしゃ (RFF) を分離ぶんり独立どくりつさせ、フランス国鉄こくてつ (SNCF) 自体じたい鉄道てつどう輸送ゆそう専念せんねんする事業じぎょうたいとなった。ドイツの鉄道てつどうは、1920ねんドイツ国有こくゆう鉄道てつどう設立せつりつにより国有こくゆうされたが、だい世界せかい大戦たいせん1951ねん東西とうざいドイツの分裂ぶんれつにより、西にしドイツは「ドイツ連邦れんぽう鉄道てつどう」、ひがしドイツは「ひがしドイツ国鉄こくてつ」として国有こくゆう国営こくえい事業じぎょうたいとなった。1990ねん東西とうざいドイツ統一とういつ以降いこう、1994ねん東西とうざいりょう国鉄こくてつが「連邦れんぽう鉄道てつどう財産ざいさん機構きこう」として統合とうごうされ、その業務ぎょうむべつみっつの組織そしき分割ぶんかつされていった。

アメリカの鉄道てつどうは、だいいち世界せかい大戦たいせんちゅう一時期いちじきくに管理かんりかれたことがあるが、基本きほんてきには民間みんかん運営うんえいであった。しかし、自動車じどうしゃ航空機こうくうきくら鉄道てつどうによる旅客りょかく貨物かもつ輸送ゆそう需要じゅようびず、1971ねんにはくに管理かんり運営うんえいする鉄道てつどうとして都市としあいだ旅客りょかく輸送ゆそうおこなアムトラック (Amtrak)(正式せいしきめい全米ぜんべい鉄道てつどう旅客りょかく輸送ゆそう公社こうしゃNational Railroad PassengerCorporation。その通称つうしょうである「Americantrack」の略称りゃくしょうがAmtrak)が、1976ねんには連邦れんぽう政府せいふ援助えんじょ監督かんとく経営けいえいされる株式会社かぶしきがいしゃ形態けいたい貨物かもつ輸送ゆそう鉄道てつどうコンレール (Conrail)(統合とうごう鉄道てつどう会社かいしゃConsolidated Rail Corporationの略称りゃくしょう)が設立せつりつされた[2]。その、アメリカでは1980 - 1990年代ねんだい規制きせい緩和かんわ政策せいさく推進すいしんされるとともに鉄道てつどう会社かいしゃ統廃合とうはいごうすすみ、コンレールも「ノーフォーク・サザン鉄道てつどう」と「CSX鉄道てつどう」に分割ぶんかつ買収ばいしゅうされるかたちで1999ねん姿すがたした。

日本にっぽん鉄道てつどうは、1906ねん明治めいじ39ねん)に(特定とくてい地方ちほう限定げんてい地方ちほう鉄道てつどうのぞいて)国有こくゆうされ、だい世界せかい大戦たいせん、1949ねん昭和しょうわ24ねん)に公社こうしゃ公共こうきょう企業きぎょうたい)「日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう」としてあらたに発足ほっそくしたが、1987ねん昭和しょうわ62ねん)4がつ分割ぶんかつ民営みんえいおこなわれ、「国鉄こくてつ」は「JR」となり、6つの旅客りょかく鉄道てつどう会社かいしゃJR北海道ほっかいどうJR東日本ひがしにっぽんJR東海とうかいJR西日本にしにほんJR四国しこくJR九州きゅうしゅう)と1つの貨物かもつ鉄道てつどう会社かいしゃJR貨物かもつ)の合計ごうけい7つの会社かいしゃとしてさい出発しゅっぱつした。日本にっぽん鉄道てつどう体系たいけいは、株式会社かぶしきがいしゃ形態けいたいをとる私鉄してつみんてつ)の役割やくわり比較的ひかくてきおおきいことが、世界せかいてき特徴とくちょうとなっている[2]とく旅客りょかくかんしてはおおきな割合わりあい分担ぶんたん[2]、1984ねん昭和しょうわ59ねん時点じてんでの年間ねんかん輸送ゆそうりょうは、国鉄こくてつ68おくにん私鉄してつ118おくにんで、私鉄してつ国鉄こくてつ上回うわまわっていた[2](その国鉄こくてつもJRとなりすべて国有こくゆうではなくなったが、1997ねん平成へいせい9ねん)の年間ねんかん輸送ゆそうりょうは、JR旅客りょかく会社かいしゃ88おく5919まんにん私鉄してつ133おく8582まんにんで、やはり旅客りょかくでは私鉄してつ役割やくわりおおきい[2])。なお貨物かもつかんしては、さほどではなく、1997ねん貨物かもつ輸送ゆそうりょうがJR貨物かもつが4729まんトン、私鉄してつ2194まんトンであった[2]

業務ぎょうむ地域ちいきひろさによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

業務ぎょうむおこな地域ちいきによって、「全国ぜんこく鉄道てつどう」「地域ちいき鉄道てつどう」「地方ちほう鉄道てつどう」にける方法ほうほうがある[2]

  • 全国ぜんこく鉄道てつどう全国ぜんこくてき規模きぼ幹線かんせん鉄道てつどう[2]主要しゅよう都市としあいだ長距離ちょうきょり輸送ゆそうになう。フランスのSNCFや、日本にっぽんきゅう国鉄こくてつのようなもの。
  • 地域ちいき鉄道てつどうは、ひとつのくにをいくつかのブロックに分割ぶんかつした程度ていど規模きぼで、(つぎ説明せつめいする)地方ちほう鉄道てつどうより広範囲こうはんいに、相互そうご主要しゅよう都市としむす直通ちょくつう運転うんてんおこな[2]日本にっぽんのJR北海道ほっかいどう、JR東日本ひがしにっぽんとうもこの「地域ちいき鉄道てつどう」に分類ぶんるいされる。
  • 地方ちほう鉄道てつどうは、かぎられた地域ちいきない局地きょくちてき短距離たんきょり輸送ゆそうおもで、大都市だいとしけん地下鉄ちかてつ郊外こうがい電車でんしゃ路面ろめん電車でんしゃなどである[2]経営けいえい形態けいたいとしては民営みんえい鉄道てつどう公営こうえい鉄道てつどうなどがある[2]

軌道きどうかんしては、16世紀せいきごろにドイツのハルツ鉱山こうざんいたうえにレールじょう木材もくざいけて、そのうえ石炭せきたん運搬うんぱん車両しゃりょうとおしたのがはじまり[2]、ともされる。木製もくせいのレールははげしく摩耗まもうするのでその鉄製てつせいにかえられた[2]。(ここで「鉄道てつどう」になった)。初期しょき鉄製てつせいレールはLがたで、底辺ていへん水平面すいへいめん)が外側そとがわになるように敷設ふせつし、外側そとがわ底辺ていへんうえ車輪しゃりんころがるようになっていた[2]。その車輪しゃりん外周がいしゅう内側うちがわにつばじょうえんフランジ)をつけることでレールのほうのLがため、レールの頭部とうぶ内側うちがわはしる、現在げんざい同様どうよう方式ほうしきとなった[2]。この段階だんかいで、車両しゃりょう動力どうりょくげん人力じんりきうまちから馬力ばりき)であったが、18世紀せいき後半こうはんワット改良かいりょうした蒸気じょうき機関きかんをさらに改良かいりょう利用りようする方法ほうほうおおくのひとによって研究けんきゅうされ、1804ねんにイギリスのリチャード・トレビシック(1771―1833)が、はじめてレールのうえはし蒸気じょうき機関きかんしゃ製作せいさくし、うまにかわって、石炭せきたん運搬うんぱんしゃかせることにいちおう成功せいこうした[2]。そして、1825ねんにイギリスダラムしゅうストックトン&ダーリントン鉄道てつどう開業かいぎょうし、鉄道てつどう会社かいしゃあらかじ作成さくせいした運行うんこうスケジュールにしたがって列車れっしゃ運行うんこうされる、現代げんだい鉄道てつどうとほぼ同様どうよう形態けいたい採用さいようされた。

構造こうぞう

編集へんしゅう
 
高架こうか敷設ふせつされた単線たんせん線路せんろ

線路せんろ地上ちじょう敷設ふせつされていることがおおいが、都市とし地形ちけい制約せいやくのある場所ばしょ、また高速こうそく走行そうこうおこなうための路線ろせんでは地下ちか高架こうか線路せんろ敷設ふせつしている。とく地下ちか敷設ふせつされる路線ろせん地下鉄ちかてつぶ。

軌道きどうは2ほんレール枕木まくらぎうえ平行へいこう敷設ふせつしたものであり、システムによっては3ほん以上いじょうのレールをもちいる。レールと枕木まくらぎはバラストとばれる砂利じゃりコンクリートせい道床どうしょうによってささえられる。とくに、道床どうしょう砂利じゃりもちいたものをバラスト軌道きどうぶ。コンクリートせいのものでは、道床どうしょう枕木まくらぎ機能きのう一体化いったいかしたスラブ軌道きどうや、コンクリートせい基礎きそにレールを直結ちょっけつ枕木まくらぎ省略しょうりゃくした形態けいたい存在そんざいする。

2ほんのレールの間隔かんかく軌間きかん(ゲージ)という。軌間きかん世界せかい規格きかくことなる。さんせん軌条きじょうなどの混合こんごう軌間きかん軌間きかん可変かへん車両しゃりょうロールボックなどのテクノロジーでことなる軌間きかん路線ろせんでも車両しゃりょう直通ちょくつう可能かのうだが、通常つうじょう車両しゃりょうでは直通ちょくつう旅客りょかく貨物かもつ輸送ゆそうできない問題もんだいがある。規格きかくことなる理由りゆうは、戦争せんそう自国じこくない鉄道てつどうインフラをそのまま使つかわせない、もしくは初期しょき鉄道てつどう関連かんれん会社かいしゃ慣習かんしゅうじょう理由りゆうによる[3][4]。ただ利便りべんせいわるいのもたしかでこくごとに規格きかくあらそ鉄道てつどうゲージ戦争せんそう)も発生はっせいする(日本にっぽんあらため軌論そうブリティッシュのあらため軌論そう英語えいごばんエリーのあらため軌論そう英語えいごばん[4]

車両しゃりょう

編集へんしゅう

鉄道てつどう車両しゃりょう動力どうりょくげんによって分類ぶんるいした場合ばあい蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとしてもちいる蒸気じょうき機関きかんしゃ、その内燃ないねん機関きかん動力どうりょくとする気動車きどうしゃディーゼル機関きかんしゃ電気でんきモーター動力どうりょくとする電車でんしゃ電気でんき機関きかんしゃがある。鉄道てつどう車両しゃりょうは1りょうでももちいることができるが、多数たすう車両しゃりょう連結れんけつでき、その利点りてん活用かつようして旅客りょかく貨物かもついち編成へんせい(ひとつらなりのかたち)で大量たいりょう輸送ゆそうすることが可能かのうである。

鉄道てつどう車両しゃりょうは、ことなる軌間きかん区間くかんれることが困難こんなんである。軌間きかんえる手法しゅほうとしては、まず境界きょうかいえき台車だいしゃ交換こうかんする方法ほうほうがある。この方法ほうほうは、広軌こうききゅうソ連それんけんと、これにせっする標準軌ひょうじゅんき中国ちゅうごくひがしヨーロッパを直通ちょくつうする列車れっしゃなどで採用さいようされている。しかし、この方法ほうほうでは、電車でんしゃ機関きかんしゃなど、モーターを台車だいしゃがえはできず、また作業さぎょうのため、国境こっきょうえきで3時間じかん以上いじょうたなくてはいけないなどの問題もんだいがある[5]。また、スペインの「タルゴ」「Alvia」で特殊とくしゅ設備せつびもちいて乗客じょうきゃくせたまま自国じこくの1668 mmと周辺しゅうへん他国たこくの1435 mmをえる方法ほうほう実用じつようされている。また、日本にっぽんでは、乗客じょうきゃくせたまま軌間きかん可能かのうフリーゲージトレイン実用じつよう試験しけんおこなわれている。

ほかにも、ことなる路線ろせん鉄道てつどう車両しゃりょうれが困難こんなんである場合ばあい存在そんざいする。建築けんちく限界げんかい車両しゃりょう限界げんかい路線ろせんによってことなる場合ばあいも、れの障害しょうがいとなる。れいとしては車両しゃりょう限界げんかいおおきい新幹線しんかんせんと、車両しゃりょう限界げんかいちいさい在来ざいらいせんあらため軌した区間くかん直通ちょくつうするミニ新幹線しんかんせんのように、在来ざいらいせん車両しゃりょうサイズでつくらざるをなくなる。直流ちょくりゅう交流こうりゅうといった電気でんき方式ほうしき区間くかんによってことなる場合ばあいには、直通ちょくつうするためには製作せいさくコストのたか双方そうほう電気でんき方式ほうしき対応たいおうした車両しゃりょう使用しようするか、機関きかんしゃえるなどの必要ひつようしょうじるが、電気でんき方式ほうしきおなじでも、電圧でんあつ区間くかんによってことなる場合ばあいは、ふく電圧でんあつ方式ほうしき車両しゃりょう必要ひつようとなる。

鉄道てつどうえきは、列車れっしゃまり、ひと列車れっしゃりしたり、貨物かもつろしする場所ばしょである。基本きほんてきには線路せんろプラットホームから構成こうせいされ、ちゅう程度ていど以上いじょうであれば駅舎えきしゃやさまざまな関連かんれん施設しせつがある。貨物かもつえきであればさらに貨物かもつターミナルから構成こうせいされる。さまざまな分類ぶんるいほうがある。

踏切ふみきり

編集へんしゅう

鉄道てつどう道路どうろ平面へいめんてき交差こうさする場所ばしょには踏切ふみきり設置せっちされる。

日本にっぽんでは、踏切ふみきり通行つうこう鉄道てつどう優先ゆうせんけんがあり、道路どうろ交通こうつう遮断しゃだんすることとなる。列車れっしゃ運行うんこう本数ほんすうおお場合ばあい遮断しゃだん時間じかんながくなり、交通こうつう渋滞じゅうたい原因げんいんとなり、はなはだしい場合ばあいには「ひらかずの踏切ふみきり」がまれる。踏切ふみきり解消かいしょうするため連続れんぞく立体りったい交差こうさ事業じぎょうすすめられている。

周辺しゅうへん設備せつび

編集へんしゅう

鉄道てつどうなかには、たん線路せんろ列車れっしゃえきにより構成こうせいされているだけにまらず、変電へんでんしょ[6]指令しれいしょ[7] などをそなえるものがある。電車でんしゃ電力でんりょくはしることから、線路せんろ平行へいこうして電線でんせん敷設ふせつされ、それにともない、鉄道てつどう変電へんでんしょ電源でんげん管理かんりする施設しせつそなえられている。また、複雑ふくざつした鉄道てつどうネットワークにおいては、過密かみつダイヤ突発とっぱつてき事故じこ対応たいおうするため、いち箇所かしょ集中しゅうちゅうてき列車れっしゃ管理かんりおこなうこともある。

運営うんえい

編集へんしゅう

鉄道てつどう運営うんえいおこな鉄道てつどう事業じぎょうしゃは、民間みんかん企業きぎょうによるものと、くに特殊とくしゅ法人ほうじん地方ちほう公共こうきょう団体だんたいおこなうものなどがある。なお、日本にっぽんにおいては日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう分割ぶんかつ民営みんえいと、帝都ていと高速度こうそくど交通こうつう営団えいだん営団えいだん地下鉄ちかてつ)の特殊とくしゅ会社かいしゃともない、いわゆる「国営こくえい鉄道てつどう事業じぎょうしゃ」は現存げんそんしない。ただし、日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう事業じぎょう継承けいしょうしたJRグループのうち、北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう(JR北海道ほっかいどう)、四国旅客鉄道しこくりょかくてつどう(JR四国しこく)、日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどう(JR貨物かもつ)、および帝都ていと高速度こうそくど交通こうつう営団えいだん事業じぎょう継承けいしょうした東京とうきょう地下鉄ちかてつ東京とうきょうメトロ)については、くに独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん鉄道てつどう建設けんせつ運輸うんゆ施設しせつ整備せいび支援しえん機構きこう一部いちぶまたは全部ぜんぶ株式かぶしき保有ほゆうしている[8][9]。したがって、現在げんざい日本国にっぽんこく政府せいふが、鉄道てつどう事業じぎょう経営けいえいにまったく関与かんよしていないわけではない。

鉄道てつどうは、線路せんろえきなどのインフラストラクチャーたいする投資とうしコストがおおきく、固定こていりつおおきいことから損益そんえき分岐ぶんきてんたかく、黒字くろじとなるには一定いってい以上いじょう輸送ゆそうりょう利用りよう客数きゃくすう必要ひつようとなる。このため、欧米おうべいでは「鉄道てつどう公共こうきょうざいであり、また一度いちどくなるともともどすことはむずかしいことから、赤字あかじ基本きほんである」(日本にっぽん政策せいさく投資とうし銀行ぎんこう 浅井あさい康次やすじ)という認識にんしきであるとの紹介しょうかいがある[よう出典しゅってん]。また、相当そうとう利益りえきげないと既存きそん路線ろせん高速こうそく自動じどう列車れっしゃ保安ほあん装置そうち設置せっちえきバリアフリーやホームドア設置せっちパークアンドライドよう駐車ちゅうしゃじょう設置せっちなどの鉄道てつどうサービスや安全あんぜんせい向上こうじょう困難こんなんである。

日本にっぽんでは、1990年代ねんだいから鉄道てつどう利用りようしゃすう減少げんしょうしている[よう出典しゅってん]減少げんしょう背景はいけいには、日本にっぽん人口じんこう構成こうせいかかわっている。鉄道てつどう利用りようしゃ中心ちゅうしん通学つうがく利用りようしゃと、通勤つうきん利用りようしゃであるが、人口じんこう構成こうせいじょう学生がくせい卒業そつぎょうする年代ねんだい人口じんこうよりも入学にゅうがくする年代ねんだい人口じんこうすくなく、社会しゃかいじん退職たいしょくする年代ねんだい人口じんこうよりも新規しんき就職しゅうしょくする世代せだい人口じんこうすくない状況じょうきょうにあるため、両者りょうしゃ今後こんご長期間ちょうきかんにわたり減少げんしょうする仕組しくみになっている[10]減少げんしょう要因よういんとしてほかには、鉄道てつどう事業じぎょうしゃ経営けいえい努力どりょく不足ふそくモータリゼーション列車れっしゃから自動車じどうしゃへのシフト)[よう出典しゅってん]や、わったところでは、地球ちきゅう温暖おんだんふゆ気温きおんがることで降雪こうせつすくなくなり、くるま使用しようしやすくなる)といったものもある[よう出典しゅってん]

上述じょうじゅつした内容ないよう日本にっぽん全体ぜんたいはなしであるが、カル線かるせん利用りようしゃすうめぐ環境かんきょうとくきびしい。採算さいさんれない場合ばあい路線ろせんえき存続そんぞく問題もんだい発生はっせいする。対応たいおうさくとして、赤字あかじつづ鉄道てつどう廃止はいししたり、だいさんセクター鉄道てつどう転換てんかんすることがある。しかし、だいさんセクター鉄道てつどうにしても赤字あかじ解消かいしょうされるとはかぎらず、赤字あかじだいさんセクター鉄道てつどうは、地方ちほう公共こうきょう団体だんたい不良ふりょう債権さいけんとして問題もんだいになっている[よう出典しゅってん]

乗車じょうしゃ

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鉄道てつどう乗車じょうしゃには切符きっぷなどの乗車じょうしゃけん、または乗車じょうしゃカード必要ひつようとする。運賃うんちん支払しはらうことでこれらを入手にゅうしゅすることができ、乗車じょうしゃけんられるが、車内しゃない精算せいさんする仕組しくみをっている鉄道てつどうもある。

技術ぎじゅつ

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鉄道てつどう車両しゃりょう鉄道てつどう施設しせつかんしての学問がくもんとして、鉄道てつどう工学こうがくがある。

あらたな技術ぎじゅつとして、デュアル・モード・ビークル (DMV) などがある。

特徴とくちょう

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EU28かこくにおける輸送ゆそうセクターの温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつ割合わりあい鉄道てつどう持続じぞく可能かのう交通こうつうである。

鉄道てつどうは、レールのじょうしか通行つうこうできない半面はんめん陸上りくじょう輸送ゆそう機関きかんくらべて自然しぜん環境かんきょうへの負荷ふか比較的ひかくてきすくなく、大量たいりょう輸送ゆそうき、定時ていじせい安全あんぜんせいすぐれるという特徴とくちょうゆうする。

長所ちょうしょ

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鉄道てつどうは、専用せんようてつ軌道きどうじょう案内あんないされて運転うんてんされる特性とくせいじょう多数たすう車両しゃりょう連結れんけつして一括いっかつ運転うんてんできる。このため、いち大量たいりょう旅客りょかく貨物かもつ運送うんそうできる。

軌道きどう車輪しゃりんてつ使用しようしているため、走行そうこうてつ同士どうしうことになるが、このさい走行そうこう抵抗ていこうは、きわめてちいさい。鉄製てつせい車輪しゃりんは、自動車じどうしゃもちいられるゴムタイヤとくらべると変形へんけいりょうちいさいためである。また、一般いっぱんてき自動車じどうしゃくら細長ほそなが体積たいせきりに前面ぜんめん投影とうえい面積めんせきちいさいため、空気くうき抵抗ていこうちいさい。車列しゃれつながいほど体積たいせきたりの空気くうき抵抗ていこうすくなくなる。

結果けっか必要ひつよう動力どうりょくおもさのわりにはちいさくできる。たとえば日本にっぽん国鉄こくてつ115けい電車でんしゃ10りょう編成へんせい質量しつりょうは400トン出力しゅつりょくは2880 kW)では1トンあたり7 kW であるが、乗用車じょうようしゃカローラ質量しつりょうは1400 kg、出力しゅつりょくは82 kW)では1トンあたり58 kWであり、国鉄こくてつ115けい電車でんしゃが1トンあたりでようする出力しゅつりょくはカローラの8ぶんの1以下いかである[11]。そのため、鉄道てつどうふねならんで、エネルギー効率こうりつのよい大量たいりょう輸送ゆそうシステムといえる。

鉄道てつどうは、その走行そうこう抵抗ていこうすくなさなどのため、単位たんい輸送ゆそうりょうたりのエネルギー消費しょうひ自動車じどうしゃ航空機こうくうきよりはるかにすくない。環境省かんきょうしょう調査ちょうさ[よう出典しゅってん]によれば、一定いってい距離きょりで、一定いってい人数にんずう輸送ゆそうするためにようするエネルギーのりょうは、日本にっぽん国鉄こくてつ鉄道てつどう基準きじゅんにすると、バスはその1.8ばい乗用車じょうようしゃは5.3ばい航空機こうくうきは8.8ばいであった。また、貨物かもつ場合ばあいふねは0.8ばい、トラックは2.8ばいであった[12]。さらに、電車でんしゃ電気でんき機関きかんしゃ場合ばあい発電はつでん電動でんどうのエネルギー変換へんかん効率こうりつ内燃ないねん機関きかんよりはるかにたかいので、電化でんか鉄道てつどう鉄道てつどうシステム全体ぜんたいとしてもエネルギー効率こうりつ非常ひじょうたか[よう出典しゅってん]。したがって、地球ちきゅう温暖おんだん原因げんいんとなる二酸化炭素にさんかたんそ単位たんい輸送ゆそうりょうたりの排出はいしゅつりょうすくない[ちゅう 2] 交通こうつう機関きかんである。

定時ていじせい

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鉄道てつどう専用せんよう軌道きどうゆうしているため、定時ていじせいすぐれる。路面ろめん電車でんしゃのように道路どうろじょう走行そうこうする併用へいよう軌道きどうのぞけば、基本きほんてき専用せんよう走行そうこう使用しようするので、定時ていじ運行うんこう確保かくほしやすい。さだめられた時刻じこくどおりに列車れっしゃ運行うんこうすることは鉄道てつどう事業じぎょう出発しゅっぱつてんである。とくに、自動車じどうしゃ飛行機ひこうきなどの代替だいたい輸送ゆそう機関きかん発達はったつした先進せんしんこく地域ちいきでは、おくれのひどい鉄道てつどうからは利用りようしゃっていってしまう[13]。ちなみに1999年度ねんど平成へいせい11年度ねんど)のJR東日本ひがしにっぽん数字すうじによれば、新幹線しんかんせんの95 %と、在来ざいらいせんの87 %が定刻ていこく遅延ちえん1ふん未満みまん)に発着はっちゃくしている[14]

ただし、故障こしょう災害さいがいとう事故じこ発生はっせいすると、事故じこ現場げんば回避かいひしができないため、長時間ちょうじかんわたって不通ふつうになる場合ばあいがある。台風たいふう地震じしんなど、自然しぜん災害さいがいにより不通ふつうになると、その影響えいきょう広範囲こうはんいわたるなど、脆弱ぜいじゃくめんもある。自動車じどうしゃ事故じこ車線しゃせん現場げんば回避かいひできたり、途中とちゅう経路けいろ天候てんこうわるくても離陸りりく着陸ちゃくりく地点ちてん天候てんこう問題もんだいがなければ航行こうこう可能かのう飛行機ひこうきとは対照たいしょうてきである。また、踏切ふみきり事故じこ人身じんしん事故じこ強風きょうふうなどの影響えいきょう長時間ちょうじかん運行うんこう停止ていしすることもおおい。

安全あんぜんせい

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鉄道てつどう安全あんぜんせいたか交通こうつう手段しゅだんであるといえる[15]鉄道てつどう事故じこ発生はっせいするかくりつ交通こうつう機関きかんよりもひくい。ある統計とうけいによれば、鉄道てつどう事故じこによる利用りようきゃく死亡しぼうりつ自動車じどうしゃの545ぶんの1、航空機こうくうきの104ぶんの1であるという[16]

鉄道てつどう自動車じどうしゃより安全あんぜんであることの理由りゆうとして、つぎのようなことがげられる[17]

  • 専用せんよう軌道きどう走行そうこうするため、自動車じどうしゃちがいハンドル操作そうさ不要ふようである。自動車じどうしゃ場合ばあい少々しょうしょうのハンドルのうごきで車体しゃたい左右さゆうへぶれてしまう。とく高速こうそく場合ばあい、わずかなハンドルのぶれでも瞬時しゅんじ本来ほんらいすすむべきみちからはぐれてしまい、事故じこ原因げんいんにもなりる。それにたいして鉄道てつどうは、線路せんろさえしっかりしていれば、高速こうそく走行そうこうしても支障ししょうがない。
  • 鉄道てつどうには運転うんてん信号しんごう見落みおとしても、自動じどう列車れっしゃ停止ていしさせるシステム(運転うんてん保安ほあん装置そうち運行うんこう制御せいぎょシステム)がそなわっている。自動車じどうしゃにはこのようなものがないため、信号しんごう無視むしすれば自動車じどうしゃ歩行ほこうしゃ衝突しょうとつしてしまう可能かのうせいがある。

鉄道てつどう事故じこおおくは道路どうろ交通こうつう平面へいめん交差こうさする踏切ふみきりや、利用りようきゃく鉄道てつどうとの接点せってんであるえきホームきゅうカーブ単線たんせん地上ちじょう線路せんろ発生はっせいしている。これらの事故じこたいして、踏切ふみきりでは立体りったい交差こうさえきのプラットホームではホームドア設置せっち、カーブではカント設置せっちおよびカントりょう上限じょうげんえない範囲はんいないでのげや脱線だっせん防止ぼうしガード設置せっち鉄道てつどう路線ろせん全般ぜんぱんでは自動じどう列車れっしゃ保安ほあん装置そうち装備そうびといった防止ぼうし措置そちがとられる。

鉄道てつどうは、飛行機ひこうきふね同様どうよういち大量たいりょう人員じんいん輸送ゆそうできるゆえに、一度いちど事故じこになるとだい惨事さんじになりる。ただし、鉄道てつどうでの死亡しぼう事故じこ大半たいはんえき構内こうない踏切ふみきりこる接触せっしょく衝突しょうとつ事故じこで、大量たいりょう死亡しぼう事故じこ非常ひじょうすくない[よう出典しゅってん]

短所たんしょ

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てつ車輪しゃりんてつ軌道きどうとの摩擦まさつりょくちいさいという理由りゆうにより、自動車じどうしゃほどきゅう勾配こうばいのぼくだりすることができない。自動車じどうしゃ勾配こうばい立体りったい駐車ちゅうしゃじょうなどの1/6(水平すいへいに6 mすすむと1 mたかくなる)がさいきゅうだとわれているが、鉄道てつどうでは25 ‰程度ていど常用じょうよう限度げんどとされている。よりきゅう線区せんく存在そんざいする(たとえば小田急おだきゅう箱根はこね鉄道てつどうせんには80 勾配こうばい存在そんざいする)が、その場合ばあい建設けんせつ運転うんてん不利ふりになる[18]。そのため、山岳さんがくなどの障害しょうがいぶつ迂回うかいしたり、トンネル掘削くっさくによる障害しょうがいぶつ回避かいひ、あるいはループせんスイッチバック設置せっちするなどをおこな必要ひつようがある。また、これらの対策たいさくでもどうにもならないきゅう勾配こうばいは、ラックレールひとしもちいることで対処たいしょする場合ばあいもある。ただし最近さいきんでは、ICE 3など、一部いちぶ高性能こうせいのう車両しゃりょう連続れんぞく40 ‰勾配こうばい路線ろせんを300 km/hにて走行そうこう可能かのうであり、高性能こうせいのう車両しゃりょうもちいることで、トンネル掘削くっさくなどの投資とうしおさえることが可能かのうとなりつつある。

また摩擦まさつりょく粘着ねんちゃくりょくによって加速度かそくどることが、自動車じどうしゃくらべてむずかしく、きゅう加速かそくきゅう減速げんそく困難こんなんである。普通ふつう鉄道てつどうさい高速度こうそくどは574.8 km/hだが、営業えいぎょうじょうさい高速度こうそくどは320 km/hにとどまっている(「高速こうそく鉄道てつどうさい高速度こうそくど記録きろく歴史れきし」を参照さんしょう)。この限界げんかい突破とっぱするために浮上ふじょう走行そうこう考案こうあんされたが、そのひとつがリニアモーターカーである。

きゅう減速げんそくかない欠点けってんたいしては線路せんろ一定いってい区間くかん区切くぎり、1つの区間くかん同時どうじに2ほん以上いじょう列車れっしゃれない閉塞へいそくという概念がいねん設備せつび導入どうにゅうして列車れっしゃ同士どうし衝突しょうとつ事故じこふせいでいる。ブレーキ改良かいりょうすすめられている。

また、鉄道てつどう曲線きょくせんにもよわい。曲線きょくせんでは遠心えんしんりょくはたらくが、遠心えんしんりょくによるよこからのちからたいして鉄道てつどう自動車じどうしゃよりよわい。よって、鉄道てつどう自動車じどうしゃおな半径はんけい曲線きょくせん通過つうかするさいには、鉄道てつどう通過つうか速度そくど自動車じどうしゃよりずっとちいさくする必要ひつようしょうじる。この欠点けってんちいさくしようとすれば曲線きょくせんゆるくする以外いがい方法ほうほうはない[19]

路上ろじょう自由自在じゆうじざい走行そうこうできる道路どうろ交通こうつうとはちがい、レールのじょうしか走行そうこうできないという制約せいやくがあるため、わずかな障害しょうがいによって広範囲こうはんい正常せいじょう運転うんてんができなくなることがおお[20]人身じんしん事故じこ発生はっせいすると、おおくの列車れっしゃ影響えいきょう[21]。また土砂どしゃ災害さいがい地震じしんなど、自然しぜん災害さいがいけると復旧ふっきゅうまでにかなりの時間じかんようし、迂回うかいがない場合ばあい、バスなどの代替だいたい輸送ゆそうたよらざるをない。強風きょうふうにもよわく、強風きょうふうのため長時間ちょうじかん運行うんこう停止ていしされることもしばしば発生はっせいする[22]。ただし積雪せきせつさい自動車じどうしゃよりも安全あんぜん運行うんこうできる鉄道てつどうは、地域ちいきによっては冬場ふゆば市民しみん貴重きちょうあしとなりうる。

鉄道てつどう建設けんせつ維持いじ莫大ばくだい費用ひよう必要ひつようとし、とく地方ちほう閑散かんさん線区せんくでは採算さいさんせいひくくなりやすい[23]。それでも鉄道てつどう維持いじ選択せんたくする場合ばあいは、公的こうてき資金しきん投入とうにゅう必要ひつようとなることがある。いちれいげると、2011ねん平成へいせい23ねん)7がつ豪雨ごうう災害さいがい不通ふつうとなったJR東日本ひがしにっぽん只見線ただみせん会津川口あいづかわぐち - 只見ただみあいだは、線路せんろなどを地元じもと自治体じちたい所有しょゆうする「上下じょうげ分離ぶんり方式ほうしき」を採用さいようして復旧ふっきゅうすることが決定けっていした。復旧ふっきゅうさい沿線えんせん市町村しちょうそん福島ふくしまけん復旧ふっきゅうやく54おくえん負担ふたんし、復旧ふっきゅう沿線えんせん市町村しちょうそん福島ふくしまけん年間ねんかん運営うんえいとしてやく2おく1000まんえん負担ふたんすることになると見積みつもられている[24]

環境かんきょう負荷ふか

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鉄道てつどうはエネルギーあたりの輸送ゆそう効率こうりつく、自動車じどうしゃ交通こうつう航空こうくう交通こうつうなどと比較ひかくして排出はいしゅつされる二酸化炭素にさんかたんそ (CO2) がすくない。東京とうきょう-大阪おおさか旅客りょかく輸送ゆそうについて、鉄道てつどう自動車じどうしゃいちにんあたりの二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょう試算しさんすると、鉄道てつどう自動車じどうしゃの6ぶんの1であると報告ほうこくされている[25]

排気はいきちゅう汚染おせん物質ぶっしつ

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かつては蒸気じょうき機関きかんしゃ煤煙ばいえんおおきな問題もんだいであったが、日本にっぽん国内こくない鉄道てつどう電化でんかすすみ、ディーゼル機関きかん利用りようした電化でんか鉄道てつどうのこっているものの、排気はいきちゅう汚染おせん物質ぶっしつ問題もんだいになることはすくない。

一方いっぽう国外こくがいおも発展はってん途上とじょうこく)においては電化でんかされていない鉄道てつどう現在げんざい大量たいりょうはしっており、そうした地域ちいきでは大気たいき汚染おせんおおきな原因げんいんひとつとなっている[26][27][28]

開発かいはつともな自然しぜん破壊はかい

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新規しんき開発かいはつ地域ちいき利便りべんせいおおきく向上こうじょう経済けいざい発展はってんつながるが、森林しんりんひとし自然しぜんのこるエリアを開拓かいたくするかたちおこなわれるため自然しぜん破壊はかい森林しんりん破壊はかい)に直結ちょっけつしている。ブラジルアマゾン熱帯ねったい雨林うりん鉄道てつどうふく開発かいはつ事業じぎょう国際こくさいてきおおきな非難ひなんびている。また日本にっぽん国内こくないではリニア新幹線しんかんせん開発かいはつ現地げんち住民じゅうみんNGOなどから批判ひはんされ、抗議こうぎ運動うんどうこされている[29][30][31][32]

世界せかい鉄道てつどう

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現在げんざい世界せかい鉄道てつどうのネットワーク(2022ねん
 
世界せかい軌間きかん規格きかくちがい。

国際こくさい鉄道てつどう輸送ゆそう

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かく地域ちいき各国かっこく鉄道てつどう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 鉄製てつせいのレールによる方式ほうしきは、鉄道てつどう事業じぎょうほうもとづ国土こくど交通省こうつうしょうれいである「鉄道てつどう事業じぎょうほう施行しこう規則きそく」において、普通ふつう鉄道てつどう分類ぶんるいされ、在来ざいらいせん新幹線しんかんせん地下鉄ちかてつひとしふくおおくの鉄道てつどうがこの形態けいたいである。英語えいごでtramwayとばれる路面ろめん電車でんしゃおな形態けいたいであるが、日本にっぽん法律ほうりつでは軌道きどうほうにより管轄かんかつされ、「鉄道てつどう」ではなく「軌道きどう」と区分くぶんされる。ただし、例外れいがいおおく、鉄道てつどう軌道きどう境界きょうかい曖昧あいまいえば曖昧あいまいである。
  2. ^ 国土こくど交通省こうつうしょう運輸うんゆ部門ぶもん地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくについて によると旅客りょかく輸送ゆそうでは営業えいぎょうよう乗用車じょうようしゃ自家用じかよう乗用車じょうようしゃ航空こうくう・バス、貨物かもつ輸送ゆそうでは自家用じかよう貨物かもつしゃ営業えいぎょうよう貨物かもつしゃ船舶せんぱくくらべて輸送ゆそうりょうあたりの排出はいしゅつりょうすくない。

出典しゅってん

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  1. ^ デジタル大辞泉だいじせん鉄道てつどう
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am 小学しょうがくかん日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ』(ニッポニカ)「鉄道てつどう西尾にしお源太郎げんたろう
  3. ^ Spurbreiten - Im Spurbreitengewirr: cargo-partner”. www.cargo-partner.com. 2023ねん9がつ25にち閲覧えつらん
  4. ^ a b ”. www.cc.matsuyama-u.ac.jp. 松山大学まつやまだいがく. 2023ねん9がつ25にち閲覧えつらん
  5. ^ 鉄道てつどうなぜなぜおもしろ読本とくほん 2003/10 しん鉄道てつどうシステム研究けんきゅうかいちょ) P242
  6. ^ 電車でんしゃ運転うんてん 運転うんてんかた鉄道てつどうのしくみ』宇田うだ賢吉けんきち 中公新書ちゅうこうしんしょ1948 P168
  7. ^ 定刻ていこく発車はっしゃ三戸さんのへ祐子ゆうこ しんしお文庫ぶんこ P280
  8. ^ 鉄道てつどう建設けんせつ運輸うんゆ施設しせつ整備せいび支援しえん機構きこう JR株式かぶしき処分しょぶんインターネットアーカイブ
  9. ^ 東京とうきょうメトロ 会社かいしゃ概要がいよう
  10. ^ 実測じっそく!ニッポンの地域ちいきりょくたにひろしかい 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん出版しゅっぱんしゃ 2007ねん9がつ ISBN 9784532352622
  11. ^ 電車でんしゃ運転うんてん 運転うんてんかた鉄道てつどうのしくみ』宇田うだ賢吉けんきち 中公新書ちゅうこうしんしょ1948 P4-7
  12. ^ 鉄道てつどう科学かがく たびたのしくなるほん丸山まるやま弘志ひろし 講談社こうだんしゃ ブルーバックスB-431 1980ねん P100
  13. ^ 定刻ていこく発車はっしゃ三戸さんのへ祐子ゆうこ しんしお文庫ぶんこ P17
  14. ^ 定刻ていこく発車はっしゃ三戸さんのへ祐子ゆうこ しんしお文庫ぶんこ P14
  15. ^ 鉄道てつどうなぜなぜおもしろ読本とくほん 2003/10 しん鉄道てつどうシステム研究けんきゅうかいちょ) P90
  16. ^ 鉄道てつどう重大じゅうだい事故じこ歴史れきし 2000/6 久保田くぼたひろしちょ) P3
  17. ^ 鉄道てつどうなぜなぜおもしろ読本とくほん 2003/10 しん鉄道てつどうシステム研究けんきゅうかいちょ) P91
  18. ^ 電車でんしゃ運転うんてん 運転うんてんかた鉄道てつどうのしくみ』宇田うだ賢吉けんきち 中公新書ちゅうこうしんしょ1948 P9
  19. ^ 電車でんしゃ運転うんてん 運転うんてんかた鉄道てつどうのしくみ』宇田うだ賢吉けんきち 中公新書ちゅうこうしんしょ1948 P10-11
  20. ^ 電車でんしゃ運転うんてん 運転うんてんかた鉄道てつどうのしくみ』宇田うだ賢吉けんきち 中公新書ちゅうこうしんしょ1948 P3
  21. ^ 定刻ていこく発車はっしゃ三戸さんのへ祐子ゆうこ 新潮しんちょう文庫ぶんこ P176
  22. ^ なぜふうくと電車でんしゃまるのか 鉄道てつどう自然しぜん災害さいがいPHP新書しんしょ
  23. ^ 鉄道てつどうファン』2017ねん3がつごう交友こうゆうしゃ、2017ねん、p.124
  24. ^ “<只見線ただみせん鉄路てつろ20年度ねんどにも復旧ふっきゅう 上下じょうげ分離ぶんりしき. 河北かわきた新報しんぽう. (2016ねん12月27にち). オリジナルの2017ねん12月6にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171206101545/http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161227_63006.html 2016ねん12月30にち閲覧えつらん 
  25. ^ しん交通こうつうシステムをつくる』ときあいだてい 筑摩書房ちくましょぼう p.213
  26. ^ 2040ねんにディーゼル列車れっしゃ廃止はいし えい政府せいふ大気たいき汚染おせん軽減けいげんけ - NNA EUROPE・英国えいこく運輸うんゆ
  27. ^ EPA ディーゼル機関きかんしゃ船舶せんぱくから排出はいしゅつされる大気たいき汚染おせん物質ぶっしつ規制きせいへ|環境かんきょうニュース[海外かいがい|EICネット ]
  28. ^ Pandemic May Have To Wait For Vaccine, But Technology To Deal With Air Pollution Is Ready
  29. ^ FoE Japan | シベリアタイガプロジェクト
  30. ^ アマゾン熱帯ねったい雨林うりん幹線かんせん道路どうろがもたらす開発かいはつ破壊はかい ブラジル 写真しゃしん14まい 国際こくさいニュース:AFPBB News (2019ねん12月21にち
  31. ^ "地中ちちゅう環境かんきょう改変かいへん"だけではまないリニア工事こうじ実態じったい 〜トンネル残土ざんどがあちこちに山積やまづみ、大鹿おおしかむら現状げんじょう視察しさつしました - 日本にっぽん自然しぜん保護ほご協会きょうかいオフィシャルサイト
  32. ^ 長野ながの)リニア工事こうじに「ブナ伐採ばっさいしないで」 住民じゅうみん抗議こうぎ朝日新聞あさひしんぶんデジタル (2020ねん8がつ18にち

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 久保田くぼたひろし鉄道てつどう工学こうがくハンドブック』(初版しょはんグランプリ出版しゅっぱん、1995ねん9がつ15にちISBN 978-4876871636 

関連かんれん文献ぶんけん

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著者ちょしゃ編者へんしゃ五十音ごじゅうおんじゅん

関連かんれん項目こうもく

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法律ほうりつ
鉄道てつどう戦争せんそう