鉄道 てつどう とは平行 へいこう に2本 ほん のレールを敷 し き、その上 うえ で列車 れっしゃ などを走 はし らせ、人 ひと や貨物 かもつ を運 はこ ぶ交通 こうつう 機関 きかん 、交通 こうつう システムである。線路 せんろ 、旅客 りょかく や貨物 かもつ を載 の せて走 はし る列車 れっしゃ 、停車場 ていしゃじょう 、駅 えき などの施設 しせつ 、運行 うんこう 管理 かんり や信号 しんごう 保安 ほあん まで様々 さまざま な要素 ようそ で構成 こうせい される一連 いちれん の体系 たいけい である。
「鉄道 てつどう 」は狭義 きょうぎ には(その交通 こうつう システム全体 ぜんたい ではなく)レールを敷 し いた道 みち 「線路 せんろ 」(鉄路 てつろ )だけを指 さ すことがある[2] 。
鉄道 てつどう は歴史 れきし 的 てき に見 み て、まずイギリスやヨーロッパで発展 はってん した。フランス語 ふらんすご では「chemin de fer (シュマン・ドゥ・フェール)」と言 い い[2] 、これは直訳 ちょくやく すると「鉄 てつ の道 みち 」である。日本語 にほんご でも「鉄道 てつどう 」、中国 ちゅうごく 語 ご でも「鉄道 てつどう 」または「鉄路 てつろ 」と言 い う。なお鉄 てつ 製 せい のレールだけでなく、例 たと えばコンクリート 製 せい の案内 あんない 軌道 きどう などを用 もち いるものもある[2] 。また、鋼索 こうさく (鋼 はがね でできた太 ふと いロープ)で車両 しゃりょう を支持 しじ し運転 うんてん するもの(索道 さくどう 。ロープウェイ)も鉄道 てつどう の一種 いっしゅ としている[2] 。広 ひろ い意味 いみ では、懸垂 けんすい 式 しき ・跨 またが 座 ざ 式 しき のモノレール 、案内 あんない 軌条 きじょう 式 しき のAGT(新 しん 交通 こうつう システム )、浮上 ふじょう 式 しき 鉄道 てつどう を含 ふく む。
なお、『日本 にっぽん 大 だい 百科全書 ひゃっかぜんしょ 』は定義 ていぎ 文 ぶん の冒頭 ぼうとう 部 ぶ 「専用 せんよう の用地 ようち にレールを敷設 ふせつ した線路 せんろ 上 じょう を動力 どうりょく を用 もち いた車両 しゃりょう を運転 うんてん し」としている。専用 せんよう の用地 ようち でなく道路 どうろ に敷設 ふせつ された路面 ろめん 電車 でんしゃ は、日本 にっぽん の法制 ほうせい 上 じょう は「軌道 きどう 」とよんで「鉄道 てつどう 」とは区別 くべつ している[2] 。つまり、用地 ようち のありかたにも着目 ちゃくもく して線引 せんひ きしている。
次 つぎ にレールの素材 そざい に着目 ちゃくもく して線引 せんひ きができるかについて検討 けんとう してみると、英語 えいご では railroad (アメリカ)または railway (イギリス)と呼 よ び、これは単 たん に「レール の道 みち 」という意味 いみ で、語 かたり 自体 じたい には「レールの材質 ざいしつ 」に関 かん する意味 いみ が含 ふく まれていない語 かたり で造語 ぞうご して呼 よ ぶようになった。だがイギリス同様 どうよう に鉄道 てつどう が早期 そうき から発展 はってん した欧州 おうしゅう の大陸 たいりく 側 がわ のフランスでは chemin de fer (訳 わけ :鉄 てつ の道 みち )、ドイツでも「Eisenbahn 」(訳 わけ :鉄 てつ の道 みち )と呼 よ び、日本語 にほんご でも「鉄道 てつどう 」、中国 ちゅうごく 語 ご でも「鉄道 てつどう 」または「鉄路 てつろ 」 等々 とうとう 、数 すう 多 おお くの言語 げんご で「鉄 てつ の道 みち (路 みち )」という表現 ひょうげん をする。鉄道 てつどう はもともと鉄製 てつせい レールの案内 あんない 路 ろ を有 ゆう するシステムであったので、レールの素材 そざい (材質 ざいしつ )に焦点 しょうてん を当 あ てて造語 ぞうご した[注 ちゅう 1] 。
なお、素材 そざい ばかりに着目 ちゃくもく しても、先 さき に説明 せつめい したようにコンクリートのレール(案内 あんない 路 ろ )を用 もち いたシステム(素材 そざい 以外 いがい は駅 えき や列車 れっしゃ などシステム全体 ぜんたい が同 おな じようなシステム)を含 ふく められなくなってしまうので、レールの素材 そざい にこだわりすぎて線引 せんひ きするのにも無理 むり がある。このように交通 こうつう システムはさまざまな変則 へんそく 的 てき なものを開発 かいはつ することができる、という面 めん もあり、また各国 かっこく で法 ほう 制度 せいど が異 こと なっており、さらにトロリーバス まで含 ふく めるのか含 ふく めないのかなど、どこまでを法制 ほうせい 上 じょう 「鉄道 てつどう 」に含 ふく めて扱 あつか うかについても国 こく ごとにかなりの差異 さい があり、「鉄道 てつどう 」と「鉄道 てつどう でないもの」の線引 せんひ きのしかたはさまざまあり、世界 せかい 的 てき に見 み てかなり曖昧 あいまい である。
よって本 ほん 項 こう では(焦点 しょうてん がぼけてしまわぬよう、周辺 しゅうへん あたりの曖昧 あいまい な領域 りょういき は避 さ け)できるだけ、この記事 きじ の意味 いみ の中心 ちゅうしん 部 ぶ 、つまり専用 せんよう の用地 ようち に敷 し いた鉄製 てつせい レールを有 ゆう するものについて解説 かいせつ することにし、鉄道 てつどう に含 ふく めてよいかどうか曖昧 あいまい な形態 けいたい のものについては脚注 きゃくちゅう などで軽 かる く触 ふ れるにとどめる。
特徴 とくちょう
鉄道 てつどう の(他 た の交通 こうつう 機関 きかん と比較 ひかく しての)特徴 とくちょう としては、安全 あんぜん であること、(運行 うんこう の)時間 じかん ・時刻 じこく が正確 せいかく であること、省 しょう エネであることなどが挙 あ げられる[2] 。
分類 ぶんるい ・種類 しゅるい
鉄道 てつどう はさまざまに分類 ぶんるい することが可能 かのう で、たとえば技術 ぎじゅつ 的 てき 観点 かんてん 、経済 けいざい 的 てき 観点 かんてん 、法制 ほうせい 的 てき 観点 かんてん などに基 もと づいて分類 ぶんるい することができる[2] 。
他 た のさまざまな交通 こうつう 機関 きかん も含 ふく めた中 なか での鉄道 てつどう の役割 やくわり ・位置 いち づけ
鉄道 てつどう は、19世紀 せいき まで各国 かっこく の主 しゅ たる陸上 りくじょう 交通 こうつう 機関 きかん であった[2] 。だが20世紀 せいき 前半 ぜんはん からモータリゼーション が進展 しんてん したり(20世紀 せいき 半 なか ばころから)航空 こうくう 交通 こうつう が発達 はったつ したので、鉄道 てつどう はその役割 やくわり を年々 ねんねん 縮小 しゅくしょう してきている[2] 。1980年代 ねんだい の欧米 おうべい の(全 ぜん 交通 こうつう 機関 きかん 輸送 ゆそう 量 りょう に占 し める)鉄道 てつどう 輸送 ゆそう のシェア を見 み てみると、旅客 りょかく 輸送 ゆそう では、イギリス、フランス、旧 きゅう 西 にし ドイツ が7 - 11 %、アメリカが1 %、貨物 かもつ 輸送 ゆそう では12 - 38 %となっていた[2] 。1997年 ねん の鉄道 てつどう 旅客 りょかく 輸送 ゆそう は、イギリス、フランス、ドイツが6 - 7 %、アメリカ1 %となっていた[2] (つまり、さらにシェアが減少 げんしょう した)。1997年 ねん の貨物 かもつ 輸送 ゆそう を見 み てみると、イギリス7 %、フランス、ドイツが20 - 22 %、アメリカ40 %である。よって、欧米 おうべい の鉄道 てつどう ではそれぞれの国 くに の交通 こうつう 体系 たいけい のなかでの「鉄道 てつどう の役割 やくわり 」というのは、旅客 りょかく 輸送 ゆそう より貨物 かもつ 輸送 ゆそう のほうが大 おお きい[2] 。なお日本 にっぽん の鉄道 てつどう での諸 しょ 交通 こうつう 体系 たいけい に占 し めるシェアも、モータリゼーションの進展 しんてん とともに低下 ていか してきており、1955年 ねん (昭和 しょうわ 30年 ねん )時点 じてん で日本 にっぽん の鉄道 てつどう のシェアは、旅客 りょかく 輸送 ゆそう が82 %、貨物 かもつ 輸送 ゆそう が53 %であったが、1984年 ねん (昭和 しょうわ 59年 ねん )には、旅客 りょかく 輸送 ゆそう が39 %、貨物 かもつ 輸送 ゆそう が5 %にまで減少 げんしょう し、1997年 ねん (平成 へいせい 9年 ねん )時点 じてん で旅客 りょかく 輸送 ゆそう は22 %、貨物 かもつ 輸送 ゆそう は5 %となっていた[2] 。欧米 おうべい のデータと比較 ひかく すれば一目 いちもく 了 りょう 然 しか であるが、日本 にっぽん の鉄道 てつどう では、貨物 かもつ 輸送 ゆそう より旅客 りょかく 輸送 ゆそう の役割 やくわり が大 おお きいことが特徴 とくちょう となっている[2] 。
こうした状況 じょうきょう 下 か で世界 せかい 的 てき に鉄道 てつどう に期待 きたい されている機能 きのう と役割 やくわり は、高速 こうそく 鉄道 てつどう に象徴 しょうちょう されるような「スピード」(移動 いどう の速 はや さ)と、都市 とし 圏 けん での通勤 つうきん ・通学 つうがく 輸送 ゆそう にみられるような「輸送 ゆそう 密度 みつど の高 たか い大量 たいりょう 輸送 ゆそう 」である[2] 。
技術 ぎじゅつ 、経済 けいざい 、法制 ほうせい などの観点 かんてん から分類 ぶんるい 可能 かのう である。
鉄道 てつどう は、技術 ぎじゅつ 的 てき には、軌道 きどう ・車両 しゃりょう の構造 こうぞう 、軌道 きどう の敷設 ふせつ 面 めん 、軌間 きかん 、車両 しゃりょう の動力 どうりょく 源 げん などに基 もと づいて分類 ぶんるい できる[2] 。
軌道 きどう ・車両 しゃりょう の構造 こうぞう による分類 ぶんるい
普通 ふつう 鉄道 てつどう と特殊 とくしゅ 鉄道 てつどう に分類 ぶんるい できる。
普通 ふつう 鉄道 てつどう は、2本 ほん のレールの上 うえ に自 じ 走 はし する車両 しゃりょう を運行 うんこう させる一般 いっぱん 的 てき な鉄道 てつどう である[2] 。対 たい して特殊 とくしゅ 鉄道 てつどう は、普通 ふつう 鉄道 てつどう とは異 こと なるものをまとめて呼 よ ぶ総称 そうしょう であり、たとえば普通 ふつう 鉄道 てつどう に特別 とくべつ な装備 そうび を付加 ふか した歯車 はぐるま 式 しき 鉄道 てつどう (ラックレール式 しき 鉄道 てつどう 。アプト式 しき 、シュトループ式 しき など)と、全然 ぜんぜん 別 べつ の構造 こうぞう の単 たん 軌条 きじょう 式 しき 鉄道 てつどう (モノレール )、案内 あんない 軌条 きじょう 式 しき 鉄道 てつどう (新 しん 交通 こうつう システム を含 ふく む)、鋼索 こうさく 鉄道 てつどう (ケーブルカー )などがあり[2] 、さらに言 い うと「特殊 とくしゅ 鉄道 てつどう 」には(次第 しだい に「鉄道 てつどう 」なのかあいまいな領域 りょういき になるが)索道 さくどう (ロープウェー )、無 む 軌条 きじょう 電車 でんしゃ (トロリーバス )、磁気 じき 浮上 ふじょう 式 しき 鉄道 てつどう (リニアモーターカー 、マグレブトレイン 等 とう )なども含 ふく められることになる。
軌道 きどう の敷設 ふせつ 面 めん による分類 ぶんるい
大 おお まかには、「地表 ちひょう に敷設 ふせつ する鉄道 てつどう 」「高架 こうか 鉄道 てつどう 」「地下鉄 ちかてつ 道 どう (地下鉄 ちかてつ )」の3種 しゅ にわけられる。
地表 ちひょう に敷設 ふせつ する鉄道 てつどう には、専用 せんよう の用地 ようち に敷設 ふせつ する一般 いっぱん の鉄道 てつどう と、道路 どうろ 上 じょう に敷設 ふせつ する路面 ろめん 電車 でんしゃ がある。
高架 こうか 鉄道 てつどう は、交通 こうつう の頻繁 ひんぱん な道路 どうろ や他 た の鉄道 てつどう との平面 へいめん 交差 こうさ を避 さ けるために、高架 こうか 構造 こうぞう 上 じょう にレールを敷設 ふせつ するものである。
地下鉄 ちかてつ 道 どう は、都市 とし の地下 ちか のトンネル内 ない に敷設 ふせつ する。
軌間 きかん (ゲージ)による分類 ぶんるい
大 おお まかには、「標準軌 ひょうじゅんき 鉄道 てつどう 」「広軌 こうき 鉄道 てつどう 」「狭軌 きょうき 鉄道 てつどう 」の3種 しゅ にわけられる。
標準軌 ひょうじゅんき 鉄道 てつどう は、ヨーロッパ・アメリカなど世界 せかい の70 - 75 %が採用 さいよう しており、日本 にっぽん の新幹線 しんかんせん や一部 いちぶ の私鉄 してつ も採用 さいよう している、1435ミリメートル ゲージである[2] 。
広軌 こうき 鉄道 てつどう は、標準軌 ひょうじゅんき 間 あいだ より広 ひろ いゲージで、スペイン やインド の1672ミリメートル ゲージ、旧 きゅう ソ連 それん 地域 ちいき の1525ミリメートル ゲージがある[2] 。
狭軌 きょうき 鉄道 てつどう には、ニュージーランド、南 みなみ アフリカ共和 きょうわ 国 こく 、日本 にっぽん の旧 きゅう 国鉄 こくてつ 在来 ざいらい 線 せん や多 おお くの私鉄 してつ などの1067ミリメートル ゲージ、またタイ 、ミャンマー 、スイスの私鉄 してつ などの1000ミリメートル ゲージなどがある[2] 。
日本 にっぽん の新幹線 しんかんせん は「標準軌 ひょうじゅんき 」で、在来 ざいらい 線 せん が「狭軌 きょうき 」である[2] 。
経営 けいえい 形態 けいたい による分類 ぶんるい がある。たとえば私企業 しきぎょう による経営 けいえい や、国 くに による所有 しょゆう 「国有 こくゆう 」、国 くに による経営 けいえい 「国営 こくえい 」などである。
世界 せかい の鉄道 てつどう は、初期 しょき の段階 だんかい においては(規模 きぼ がまだ限 かぎ られていたので)株式会社 かぶしきがいしゃ の形態 けいたい が多 おお かったが、やがて全国 ぜんこく 的 てき な鉄道 てつどう 網 もう の形成 けいせい に伴 ともな い国有 こくゆう ・国営 こくえい の形態 けいたい をとるものが多 おお くなっていった[2] 。その後 ご 多 おお くが、分割 ぶんかつ されたり、一部 いちぶ を分離 ぶんり 独立 どくりつ させたり、民営 みんえい 化 か するなど多様 たよう な道 みち を進 すす むことになった。
欧州 おうしゅう を見 み てみると、イギリスの鉄道 てつどう は1947年 ねん の法律 ほうりつ によって国有 こくゆう 化 か され、その後 ご 、1963年 ねん から公共 こうきょう 企業 きぎょう 体 たい として運営 うんえい されていたが、1994年 ねん に分割 ぶんかつ ・民営 みんえい 化 か された。フランスの鉄道 てつどう は、1937年 ねん の「公私 こうし 混合 こんごう 株式会社 かぶしきがいしゃ 」の発足 ほっそく 以来 いらい 、国有 こくゆう 化 か の道 みち を歩 あゆ み始 はじ め、1983年 ねん からは全額 ぜんがく 政府 せいふ 出資 しゅっし の事業 じぎょう 体 たい として運営 うんえい されていたが、1997年 ねん 1月 がつ フランス国鉄 こくてつ (SNCF) は、鉄道 てつどう 線路 せんろ の建設 けんせつ と維持 いじ 管理 かんり とを行 おこな うフランス鉄道 てつどう 線路 せんろ 事業 じぎょう 公社 こうしゃ (RFF) を分離 ぶんり 独立 どくりつ させ、フランス国鉄 こくてつ (SNCF) 自体 じたい は鉄道 てつどう 輸送 ゆそう に専念 せんねん する事業 じぎょう 体 たい となった。ドイツの鉄道 てつどう は、1920年 ねん のドイツ国有 こくゆう 鉄道 てつどう の設立 せつりつ により国有 こくゆう 化 か されたが、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご の1951年 ねん の東西 とうざい ドイツの分裂 ぶんれつ により、西 にし ドイツは「ドイツ連邦 れんぽう 鉄道 てつどう 」、東 ひがし ドイツは「東 ひがし ドイツ国鉄 こくてつ 」として国有 こくゆう 国営 こくえい の事業 じぎょう 体 たい となった。1990年 ねん の東西 とうざい ドイツ統一 とういつ 以降 いこう 、1994年 ねん に東西 とうざい 両 りょう 国鉄 こくてつ が「連邦 れんぽう 鉄道 てつどう 財産 ざいさん 機構 きこう 」として統合 とうごう され、その後 ご 業務 ぎょうむ 別 べつ に三 みっ つの組織 そしき に分割 ぶんかつ されていった。
アメリカの鉄道 てつどう は、第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 ちゅう に一時期 いちじき 、国 くに の管理 かんり 下 か に置 お かれたことがあるが、基本 きほん 的 てき には民間 みんかん の運営 うんえい であった。しかし、自動車 じどうしゃ や航空機 こうくうき に比 くら べ鉄道 てつどう による旅客 りょかく ・貨物 かもつ 輸送 ゆそう の需要 じゅよう は伸 の びず、1971年 ねん には国 くに が管理 かんり ・運営 うんえい する鉄道 てつどう として都市 とし 間 あいだ の旅客 りょかく 輸送 ゆそう を行 おこな うアムトラック (Amtrak)(正式 せいしき 名 めい :全米 ぜんべい 鉄道 てつどう 旅客 りょかく 輸送 ゆそう 公社 こうしゃ National Railroad PassengerCorporation。その通称 つうしょう である「Americantrack」の略称 りゃくしょう がAmtrak)が、1976年 ねん には連邦 れんぽう 政府 せいふ の援助 えんじょ ・監督 かんとく 下 か に経営 けいえい される株式会社 かぶしきがいしゃ 形態 けいたい の貨物 かもつ 輸送 ゆそう 鉄道 てつどう コンレール (Conrail)(統合 とうごう 鉄道 てつどう 会社 かいしゃ Consolidated Rail Corporationの略称 りゃくしょう )が設立 せつりつ された[2] 。その後 ご 、アメリカでは1980 - 1990年代 ねんだい に規制 きせい 緩和 かんわ 政策 せいさく が推進 すいしん されるとともに鉄道 てつどう 会社 かいしゃ の統廃合 とうはいごう が進 すす み、コンレールも「ノーフォーク・サザン鉄道 てつどう 」と「CSX鉄道 てつどう 」に分割 ぶんかつ ・買収 ばいしゅう される形 かたち で1999年 ねん に姿 すがた を消 け した。
日本 にっぽん の鉄道 てつどう は、1906年 ねん (明治 めいじ 39年 ねん )に(特定 とくてい 地方 ちほう 限定 げんてい の地方 ちほう 鉄道 てつどう を除 のぞ いて)国有 こくゆう 化 か され、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご 、1949年 ねん (昭和 しょうわ 24年 ねん )に公社 こうしゃ (公共 こうきょう 企業 きぎょう 体 たい )「日本 にっぽん 国有 こくゆう 鉄道 てつどう 」として新 あら たに発足 ほっそく したが、1987年 ねん (昭和 しょうわ 62年 ねん )4月 がつ 分割 ぶんかつ ・民営 みんえい 化 か が行 おこな われ、「国鉄 こくてつ 」は「JR」となり、6つの旅客 りょかく 鉄道 てつどう 会社 かいしゃ (JR北海道 ほっかいどう 、JR東日本 ひがしにっぽん 、JR東海 とうかい 、JR西日本 にしにほん 、JR四国 しこく 、JR九州 きゅうしゅう )と1つの貨物 かもつ 鉄道 てつどう 会社 かいしゃ (JR貨物 かもつ )の合計 ごうけい 7つの会社 かいしゃ として再 さい 出発 しゅっぱつ した。日本 にっぽん の鉄道 てつどう 体系 たいけい は、株式会社 かぶしきがいしゃ 形態 けいたい をとる私鉄 してつ (民 みん 鉄 てつ )の役割 やくわり が比較的 ひかくてき 大 おお きいことが、世界 せかい 的 てき に見 み て特徴 とくちょう となっている[2] 。特 とく に旅客 りょかく に関 かん しては大 おお きな割合 わりあい を分担 ぶんたん し[2] 、1984年 ねん (昭和 しょうわ 59年 ねん )時点 じてん での年間 ねんかん 輸送 ゆそう 量 りょう は、国鉄 こくてつ 68億 おく 人 にん 、私鉄 してつ 118億 おく 人 にん で、私鉄 してつ が国鉄 こくてつ を上回 うわまわ っていた[2] (その後 ご 国鉄 こくてつ もJRとなりすべて国有 こくゆう ではなくなったが、1997年 ねん (平成 へいせい 9年 ねん )の年間 ねんかん 輸送 ゆそう 量 りょう は、JR旅客 りょかく 会社 かいしゃ 88億 おく 5919万 まん 人 にん 、私鉄 してつ 133億 おく 8582万 まん 人 にん で、やはり旅客 りょかく では私鉄 してつ の役割 やくわり が大 おお きい[2] )。なお貨物 かもつ に関 かん しては、さほどではなく、1997年 ねん の貨物 かもつ 輸送 ゆそう 量 りょう がJR貨物 かもつ が4729万 まん トン、私鉄 してつ 2194万 まん トンであった[2] 。
業務 ぎょうむ を行 おこな う地域 ちいき によって、「全国 ぜんこく 鉄道 てつどう 」「地域 ちいき 鉄道 てつどう 」「地方 ちほう 鉄道 てつどう 」に分 わ ける方法 ほうほう がある[2] 。
全国 ぜんこく 鉄道 てつどう は全国 ぜんこく 的 てき 規模 きぼ の幹線 かんせん 鉄道 てつどう [2] 。主要 しゅよう 都市 とし 間 あいだ の長距離 ちょうきょり 輸送 ゆそう を担 にな う。フランスのSNCFや、日本 にっぽん の旧 きゅう 国鉄 こくてつ のようなもの。
地域 ちいき 鉄道 てつどう は、ひとつの国 くに をいくつかのブロックに分割 ぶんかつ した程度 ていど の規模 きぼ で、(次 つぎ に説明 せつめい する)地方 ちほう 鉄道 てつどう より広範囲 こうはんい に、相互 そうご の主要 しゅよう 都市 とし を結 むす ぶ直通 ちょくつう 運転 うんてん も行 おこな う[2] 。日本 にっぽん のJR北海道 ほっかいどう 、JR東日本 ひがしにっぽん …等 とう もこの「地域 ちいき 鉄道 てつどう 」に分類 ぶんるい される。
地方 ちほう 鉄道 てつどう は、限 かぎ られた地域 ちいき 内 ない の局地 きょくち 的 てき な短距離 たんきょり 輸送 ゆそう が主 おも で、大都市 だいとし 圏 けん の地下鉄 ちかてつ や郊外 こうがい 電車 でんしゃ 、路面 ろめん 電車 でんしゃ などである[2] 。経営 けいえい 形態 けいたい としては民営 みんえい 鉄道 てつどう や公営 こうえい 鉄道 てつどう などがある[2] 。
軌道 きどう に関 かん しては、16世紀 せいき ごろにドイツのハルツ鉱山 こうざん で板 いた の上 うえ にレール状 じょう の木材 もくざい を取 と り付 つ けて、その上 うえ に石炭 せきたん 運搬 うんぱん の車両 しゃりょう を通 とお したのが始 はじ まり[2] 、ともされる。木製 もくせい のレールは激 はげ しく摩耗 まもう するのでその後 ご に鉄製 てつせい にかえられた[2] 。(ここで「鉄道 てつどう 」になった)。初期 しょき の鉄製 てつせい レールはL字 じ 型 がた で、底辺 ていへん (水平面 すいへいめん )が外側 そとがわ になるように敷設 ふせつ し、外側 そとがわ の底辺 ていへん の上 うえ を車輪 しゃりん が転 ころ がるようになっていた[2] 。その後 ご 、車輪 しゃりん 外周 がいしゅう の内側 うちがわ につば状 じょう の輪 わ 縁 えん (フランジ )をつけることでレールのほうのL字 じ 型 がた は止 と め、レールの頭部 とうぶ の内側 うちがわ を走 はし る、現在 げんざい と同様 どうよう の方式 ほうしき となった[2] 。この段階 だんかい で、車両 しゃりょう の動力 どうりょく 源 げん は人力 じんりき や馬 うま の力 ちから (馬力 ばりき )であったが、18世紀 せいき の後半 こうはん にワット が改良 かいりょう した蒸気 じょうき 機関 きかん をさらに改良 かいりょう 利用 りよう する方法 ほうほう が多 おお くの人 ひと によって研究 けんきゅう され、1804年 ねん にイギリスのリチャード・トレビシック (1771―1833)が、初 はじ めてレールの上 うえ を走 はし る蒸気 じょうき 機関 きかん 車 しゃ を製作 せいさく し、馬 うま にかわって、石炭 せきたん の運搬 うんぱん 車 しゃ を引 ひ かせることに一 いち 応 おう は成功 せいこう した[2] 。そして、1825年 ねん にイギリスダラム州 しゅう にストックトン&ダーリントン鉄道 てつどう が開業 かいぎょう し、鉄道 てつどう 会社 かいしゃ が予 あらかじ め作成 さくせい した運行 うんこう スケジュールに従 したが って列車 れっしゃ が運行 うんこう される、現代 げんだい の鉄道 てつどう とほぼ同様 どうよう の形態 けいたい が採用 さいよう された。
高架 こうか に敷設 ふせつ された単線 たんせん の線路 せんろ
線路 せんろ は地上 ちじょう に敷設 ふせつ されていることが多 おお いが、都市 とし 部 ぶ や地形 ちけい に制約 せいやく のある場所 ばしょ 、また高速 こうそく 走行 そうこう を行 おこな うための路線 ろせん では地下 ちか や高架 こうか に線路 せんろ を敷設 ふせつ している。特 とく に地下 ちか に敷設 ふせつ される路線 ろせん は地下鉄 ちかてつ と呼 よ ぶ。
軌道 きどう は2本 ほん のレール を枕木 まくらぎ の上 うえ に平行 へいこう に敷設 ふせつ したものであり、システムによっては3本 ほん 以上 いじょう のレールを用 もち いる。レールと枕木 まくらぎ はバラストと呼 よ ばれる砂利 じゃり やコンクリート 製 せい の道床 どうしょう によって支 ささ えられる。特 とく に、道床 どうしょう に砂利 じゃり を用 もち いたものをバラスト軌道 きどう と呼 よ ぶ。コンクリート製 せい のものでは、道床 どうしょう と枕木 まくらぎ の機能 きのう が一体化 いったいか したスラブ軌道 きどう や、コンクリート製 せい の基礎 きそ にレールを直結 ちょっけつ し枕木 まくらぎ を省略 しょうりゃく した形態 けいたい も存在 そんざい する。
2本 ほん のレールの間隔 かんかく を軌間 きかん (ゲージ)という。軌間 きかん は世界 せかい で規格 きかく が異 こと なる。三 さん 線 せん 軌条 きじょう などの混合 こんごう 軌間 きかん 、軌間 きかん 可変 かへん 車両 しゃりょう 、ロールボック などのテクノロジーで異 こと なる軌間 きかん の路線 ろせん でも車両 しゃりょう の直通 ちょくつう が可能 かのう だが、通常 つうじょう の車両 しゃりょう では直通 ちょくつう で旅客 りょかく や貨物 かもつ が輸送 ゆそう できない問題 もんだい がある。規格 きかく が異 こと なる理由 りゆう は、戦争 せんそう 時 じ に自国 じこく 内 ない の鉄道 てつどう インフラをそのまま使 つか わせない、もしくは初期 しょき の鉄道 てつどう 関連 かんれん 会社 かいしゃ の慣習 かんしゅう 上 じょう の理由 りゆう による[3] [4] 。ただ利便 りべん 性 せい が悪 わる いのも確 たし かで国 こく ごとに規格 きかく 争 あらそ い (鉄道 てつどう ゲージ戦争 せんそう )も発生 はっせい する(日本 にっぽん の改 あらため 軌論争 そう 、ブリティッシュの改 あらため 軌論争 そう (英語 えいご 版 ばん ) 、エリーの改 あらため 軌論争 そう (英語 えいご 版 ばん ) )[4] 。
鉄道 てつどう の車両 しゃりょう を動力 どうりょく 源 げん によって分類 ぶんるい した場合 ばあい 、蒸気 じょうき 機関 きかん を動力 どうりょく として用 もち いる蒸気 じょうき 機関 きかん 車 しゃ 、その他 た の内燃 ないねん 機関 きかん を動力 どうりょく とする気動車 きどうしゃ ・ディーゼル機関 きかん 車 しゃ 、電気 でんき モーター を動力 どうりょく とする電車 でんしゃ ・電気 でんき 機関 きかん 車 しゃ がある。鉄道 てつどう 車両 しゃりょう は1両 りょう でも用 もち いることができるが、多数 たすう の車両 しゃりょう を連結 れんけつ でき、その利点 りてん を活用 かつよう して旅客 りょかく や貨物 かもつ を一 いち 編成 へんせい (ひとつらなりの形 かたち )で大量 たいりょう に輸送 ゆそう することが可能 かのう である。
鉄道 てつどう 車両 しゃりょう は、異 こと なる軌間 きかん の区間 くかん に乗 の り入 い れることが困難 こんなん である。軌間 きかん を切 き り替 か える手法 しゅほう としては、まず境界 きょうかい 駅 えき で台車 だいしゃ を交換 こうかん する方法 ほうほう がある。この方法 ほうほう は、広軌 こうき の旧 きゅう ソ連 それん 圏 けん と、これに接 せっ する標準軌 ひょうじゅんき の中国 ちゅうごく や東 ひがし ヨーロッパを直通 ちょくつう する列車 れっしゃ などで採用 さいよう されている。しかし、この方法 ほうほう では、電車 でんしゃ や機関 きかん 車 しゃ など、モーターを持 も つ台車 だいしゃ の取 と 替 がえ はできず、また作業 さぎょう のため、国境 こっきょう 駅 えき で3時間 じかん 以上 いじょう 待 ま たなくてはいけないなどの問題 もんだい がある[5] 。また、スペイン の「タルゴ 」「Alvia 」で特殊 とくしゅ な設備 せつび を用 もち いて乗客 じょうきゃく を乗 の せたまま自国 じこく の1668 mmと周辺 しゅうへん 他国 たこく の1435 mmを切 き り替 か える方法 ほうほう が実用 じつよう 化 か されている。また、日本 にっぽん では、乗客 じょうきゃく を乗 の せたまま軌間 きかん 切 き り替 か え可能 かのう なフリーゲージトレイン の実用 じつよう 化 か 試験 しけん が行 おこな われている。
他 ほか にも、異 こと なる路線 ろせん の鉄道 てつどう 車両 しゃりょう の乗 の り入 い れが困難 こんなん である場合 ばあい が存在 そんざい する。建築 けんちく 限界 げんかい や車両 しゃりょう 限界 げんかい が路線 ろせん によって異 こと なる場合 ばあい も、乗 の り入 い れの障害 しょうがい となる。例 れい としては車両 しゃりょう 限界 げんかい の大 おお きい新幹線 しんかんせん と、車両 しゃりょう 限界 げんかい の小 ちい さい在来 ざいらい 線 せん を改 あらため 軌した区間 くかん を直通 ちょくつう するミニ新幹線 しんかんせん のように、在来 ざいらい 線 せん の車両 しゃりょう サイズで作 つく らざるを得 え なくなる。直流 ちょくりゅう 、交流 こうりゅう といった電気 でんき 方式 ほうしき が区間 くかん によって異 こと なる場合 ばあい には、直通 ちょくつう するためには製作 せいさく コストの高 たか い双方 そうほう の電気 でんき 方式 ほうしき に対応 たいおう した車両 しゃりょう を使用 しよう するか、機関 きかん 車 しゃ を付 つ け替 か えるなどの必要 ひつよう が生 しょう じるが、電気 でんき 方式 ほうしき が同 おな じでも、電圧 でんあつ が区間 くかん によって異 こと なる場合 ばあい は、複 ふく 電圧 でんあつ 方式 ほうしき の車両 しゃりょう が必要 ひつよう となる。
鉄道 てつどう 駅 えき は、列車 れっしゃ が止 と まり、人 ひと が列車 れっしゃ に乗 の り降 お りしたり、貨物 かもつ を積 つ み降 お ろしする場所 ばしょ である。基本 きほん 的 てき には線路 せんろ とプラットホーム から構成 こうせい され、中 ちゅう 程度 ていど 以上 いじょう であれば駅舎 えきしゃ やさまざまな関連 かんれん 施設 しせつ がある。貨物 かもつ 駅 えき であればさらに貨物 かもつ ターミナルから構成 こうせい される。さまざまな分類 ぶんるい 法 ほう がある。
鉄道 てつどう と道路 どうろ が平面 へいめん 的 てき に交差 こうさ する場所 ばしょ には踏切 ふみきり が設置 せっち される。
日本 にっぽん では、踏切 ふみきり の通行 つうこう は鉄道 てつどう に優先 ゆうせん 権 けん があり、道路 どうろ 交通 こうつう を遮断 しゃだん することとなる。列車 れっしゃ 運行 うんこう 本数 ほんすう が多 おお い場合 ばあい は遮断 しゃだん 時間 じかん が長 なが くなり、交通 こうつう 渋滞 じゅうたい の原因 げんいん となり、甚 はなは だしい場合 ばあい には「開 ひら かずの踏切 ふみきり 」が生 う まれる。踏切 ふみきり を解消 かいしょう するため連続 れんぞく 立体 りったい 交差 こうさ 事業 じぎょう が進 すす められている。
鉄道 てつどう の中 なか には、単 たん に線路 せんろ と列車 れっしゃ と駅 えき により構成 こうせい されているだけに留 と まらず、変電 へんでん 所 しょ [6] や指令 しれい 所 しょ [7] などを備 そな えるものがある。電車 でんしゃ は電力 でんりょく で走 はし ることから、線路 せんろ と平行 へいこう して電線 でんせん 路 ろ が敷設 ふせつ され、それに伴 ともな い、鉄道 てつどう 変電 へんでん 所 しょ や電源 でんげん の管理 かんり する施設 しせつ が備 そな えられている。また、複雑 ふくざつ 化 か した鉄道 てつどう ネットワークにおいては、過密 かみつ なダイヤ や突発 とっぱつ 的 てき な事故 じこ に対応 たいおう するため、一 いち 箇所 かしょ で集中 しゅうちゅう 的 てき に列車 れっしゃ の管理 かんり を行 おこな うこともある。
EU28か国 こく における輸送 ゆそう セクターの温室 おんしつ 効果 こうか ガス排出 はいしゅつ 割合 わりあい 。鉄道 てつどう は持続 じぞく 可能 かのう な交通 こうつう である。
鉄道 てつどう は、レールの上 じょう しか通行 つうこう できない半面 はんめん 、他 た の陸上 りくじょう 輸送 ゆそう 機関 きかん に比 くら べて自然 しぜん 環境 かんきょう への負荷 ふか が比較的 ひかくてき 少 すく なく、大量 たいりょう 輸送 ゆそう に向 む き、定時 ていじ 性 せい や安全 あんぜん 性 せい に優 すぐ れるという特徴 とくちょう を有 ゆう する。
鉄道 てつどう は、専用 せんよう の鉄 てつ 軌道 きどう 上 じょう で案内 あんない されて運転 うんてん される特性 とくせい 上 じょう 、多数 たすう の車両 しゃりょう を連結 れんけつ して一括 いっかつ 運転 うんてん できる。このため、一 いち 度 ど に大量 たいりょう の旅客 りょかく や貨物 かもつ を運送 うんそう できる。
軌道 きどう や車輪 しゃりん に鉄 てつ を使用 しよう しているため、走行 そうこう 時 じ に鉄 てつ 同士 どうし が触 ふ れ合 あ うことになるが、この際 さい の走行 そうこう 抵抗 ていこう は、きわめて小 ちい さい。鉄製 てつせい の車輪 しゃりん は、自動車 じどうしゃ に用 もち いられるゴムタイヤと比 くら べると変形 へんけい 量 りょう が小 ちい さいためである。また、一般 いっぱん 的 てき な自動車 じどうしゃ と比 くら べ細長 ほそなが く体積 たいせき の割 わ りに前面 ぜんめん 投影 とうえい 面積 めんせき が小 ちい さいため、空気 くうき 抵抗 ていこう も小 ちい さい。車列 しゃれつ が長 なが いほど体積 たいせき 当 あ たりの空気 くうき 抵抗 ていこう は少 すく なくなる。
結果 けっか 、必要 ひつよう な動力 どうりょく も重 おも さの割 わり には小 ちい さくできる。例 たと えば日本 にっぽん の国鉄 こくてつ 115系 けい 電車 でんしゃ 10両 りょう 編成 へんせい (質量 しつりょう は400トン 、出力 しゅつりょく は2880 kW )では1トンあたり7 kW であるが、乗用車 じょうようしゃ のカローラ (質量 しつりょう は1400 kg、出力 しゅつりょく は82 kW)では1トンあたり58 kWであり、国鉄 こくてつ 115系 けい 電車 でんしゃ が1トンあたりで要 よう する出力 しゅつりょく はカローラの8分 ぶん の1以下 いか である[11] 。そのため、鉄道 てつどう は船 ふね と並 なら んで、エネルギー効率 こうりつ のよい大量 たいりょう 輸送 ゆそう システムといえる。
鉄道 てつどう は、その走行 そうこう 抵抗 ていこう の少 すく なさなどのため、単位 たんい 輸送 ゆそう 量 りょう 当 あ たりのエネルギー消費 しょうひ は自動車 じどうしゃ や航空機 こうくうき よりはるかに少 すく ない。環境省 かんきょうしょう の調査 ちょうさ [要 よう 出典 しゅってん ] によれば、一定 いってい の距離 きょり で、一定 いってい の人数 にんずう を輸送 ゆそう するために要 よう するエネルギーの量 りょう は、日本 にっぽん の国鉄 こくてつ の鉄道 てつどう を基準 きじゅん にすると、バスはその1.8倍 ばい 、乗用車 じょうようしゃ は5.3倍 ばい 、航空機 こうくうき は8.8倍 ばい であった。また、貨物 かもつ の場合 ばあい 、船 ふね は0.8倍 ばい 、トラックは2.8倍 ばい であった[12] 。さらに、電車 でんしゃ や電気 でんき 機関 きかん 車 しゃ の場合 ばあい 、発電 はつでん 機 き や電動 でんどう 機 き のエネルギー変換 へんかん 効率 こうりつ が内燃 ないねん 機関 きかん よりはるかに高 たか いので、電化 でんか 鉄道 てつどう は鉄道 てつどう システム全体 ぜんたい としてもエネルギー効率 こうりつ は非常 ひじょう に高 たか い[要 よう 出典 しゅってん ] 。したがって、地球 ちきゅう 温暖 おんだん 化 か の原因 げんいん となる二酸化炭素 にさんかたんそ の単位 たんい 輸送 ゆそう 量 りょう 当 あ たりの排出 はいしゅつ 量 りょう が少 すく ない[注 ちゅう 2] 交通 こうつう 機関 きかん である。
鉄道 てつどう は専用 せんよう の軌道 きどう を有 ゆう しているため、定時 ていじ 性 せい に優 すぐ れる。路面 ろめん 電車 でんしゃ のように道路 どうろ 上 じょう を走行 そうこう する併用 へいよう 軌道 きどう を除 のぞ けば、基本 きほん 的 てき に専用 せんよう の走行 そうこう 路 ろ を使用 しよう するので、定時 ていじ 運行 うんこう を確保 かくほ しやすい。定 さだ められた時刻 じこく 通 どお りに列車 れっしゃ を運行 うんこう することは鉄道 てつどう 事業 じぎょう の出発 しゅっぱつ 点 てん である。特 とく に、自動車 じどうしゃ や飛行機 ひこうき などの代替 だいたい 輸送 ゆそう 機関 きかん が発達 はったつ した先進 せんしん 国 こく 地域 ちいき では、遅 おく れのひどい鉄道 てつどう からは利用 りよう 者 しゃ が去 さ っていってしまう[13] 。ちなみに1999年度 ねんど (平成 へいせい 11年度 ねんど )のJR東日本 ひがしにっぽん の数字 すうじ によれば、新幹線 しんかんせん の95 %と、在来 ざいらい 線 せん の87 %が定刻 ていこく (遅延 ちえん 1分 ふん 未満 みまん )に発着 はっちゃく している[14] 。
ただし、故障 こしょう や災害 さいがい 等 とう で事故 じこ が発生 はっせい すると、事故 じこ 現場 げんば の回避 かいひ や追 お い越 こ しができないため、長時間 ちょうじかん に渡 わた って不通 ふつう になる場合 ばあい がある。台風 たいふう ・地震 じしん など、自然 しぜん 災害 さいがい により不通 ふつう になると、その影響 えいきょう が広範囲 こうはんい に渡 わた るなど、脆弱 ぜいじゃく な面 めん もある。自動車 じどうしゃ が事故 じこ 車線 しゃせん や現場 げんば を回避 かいひ できたり、途中 とちゅう 経路 けいろ の天候 てんこう が悪 わる くても離陸 りりく ・着陸 ちゃくりく 地点 ちてん の天候 てんこう に問題 もんだい がなければ航行 こうこう が可能 かのう な飛行機 ひこうき とは対照 たいしょう 的 てき である。また、踏切 ふみきり 事故 じこ や人身 じんしん 事故 じこ 、強風 きょうふう などの影響 えいきょう で長時間 ちょうじかん 運行 うんこう が停止 ていし することも多 おお い。
鉄道 てつどう は安全 あんぜん 性 せい が高 たか い交通 こうつう 手段 しゅだん であるといえる[15] 。鉄道 てつどう 事故 じこ の発生 はっせい する確 かく 率 りつ は他 た の交通 こうつう 機関 きかん よりも低 ひく い。ある統計 とうけい によれば、鉄道 てつどう 事故 じこ による利用 りよう 客 きゃく の死亡 しぼう 率 りつ は自動車 じどうしゃ の545分 ぶん の1、航空機 こうくうき の104分 ぶん の1であるという[16] 。
鉄道 てつどう が自動車 じどうしゃ より安全 あんぜん であることの理由 りゆう として、次 つぎ のようなことが挙 あ げられる[17] 。
専用 せんよう 軌道 きどう を走行 そうこう するため、自動車 じどうしゃ と違 ちが いハンドル操作 そうさ が不要 ふよう である。自動車 じどうしゃ の場合 ばあい 、少々 しょうしょう のハンドルの動 うご きで車体 しゃたい が左右 さゆう へぶれてしまう。特 とく に高速 こうそく の場合 ばあい 、わずかなハンドルのぶれでも瞬時 しゅんじ に本来 ほんらい 進 すす むべき道 みち から逸 はぐ れてしまい、事故 じこ の原因 げんいん にもなり得 え る。それに対 たい して鉄道 てつどう は、線路 せんろ さえしっかりしていれば、高速 こうそく 走行 そうこう しても支障 ししょう がない。
鉄道 てつどう には運転 うんてん 士 し が信号 しんごう を見落 みお としても、自動 じどう で列車 れっしゃ を停止 ていし させるシステム(運転 うんてん 保安 ほあん 装置 そうち や運行 うんこう 制御 せいぎょ システム)が備 そな わっている。自動車 じどうしゃ にはこのようなものがないため、信号 しんごう を無視 むし すれば他 た の自動車 じどうしゃ や歩行 ほこう 者 しゃ と衝突 しょうとつ してしまう可能 かのう 性 せい がある。
鉄道 てつどう 事故 じこ の多 おお くは道路 どうろ 交通 こうつう と平面 へいめん 交差 こうさ する踏切 ふみきり や、利用 りよう 客 きゃく と鉄道 てつどう との接点 せってん である駅 えき のホーム 、急 きゅう カーブ 、単線 たんせん 、地上 ちじょう の線路 せんろ で発生 はっせい している。これらの事故 じこ に対 たい して、踏切 ふみきり では立体 りったい 交差 こうさ 化 か 、駅 えき のプラットホームではホームドア の設置 せっち 、カーブではカント の設置 せっち 及 およ びカント量 りょう の上限 じょうげん を超 こ えない範囲 はんい 内 ない での引 ひ き上 あ げや脱線 だっせん 防止 ぼうし ガード設置 せっち 、鉄道 てつどう 路線 ろせん 全般 ぜんぱん では自動 じどう 列車 れっしゃ 保安 ほあん 装置 そうち の装備 そうび といった防止 ぼうし 措置 そち がとられる。
鉄道 てつどう は、飛行機 ひこうき ・船 ふね と同様 どうよう 、一 いち 度 ど に大量 たいりょう の人員 じんいん を輸送 ゆそう できる故 ゆえ に、一度 いちど 事故 じこ になると大 だい 惨事 さんじ になり得 え る。ただし、鉄道 てつどう での死亡 しぼう 事故 じこ の大半 たいはん は駅 えき 構内 こうない や踏切 ふみきり で起 お こる接触 せっしょく ・衝突 しょうとつ 事故 じこ で、大量 たいりょう 死亡 しぼう 事故 じこ は非常 ひじょう に少 すく ない [要 よう 出典 しゅってん ] 。
鉄 てつ 車輪 しゃりん と鉄 てつ 軌道 きどう との摩擦 まさつ 力 りょく が小 ちい さいという理由 りゆう により、自動車 じどうしゃ ほど急 きゅう 勾配 こうばい を上 のぼ り下 くだ りすることができない。自動車 じどうしゃ の勾配 こうばい は立体 りったい 駐車 ちゅうしゃ 場 じょう などの1/6(水平 すいへい に6 m進 すす むと1 m高 たか くなる)が最 さい 急 きゅう だと言 い われているが、鉄道 てつどう では25 ‰程度 ていど が常用 じょうよう の限度 げんど とされている。より急 きゅう な線区 せんく も存在 そんざい する(例 たと えば小田急 おだきゅう 箱根 はこね 鉄道 てつどう 線 せん には80 ‰ 勾配 こうばい が存在 そんざい する)が、その場合 ばあい 建設 けんせつ や運転 うんてん に不利 ふり になる[18] 。そのため、山岳 さんがく などの障害 しょうがい 物 ぶつ を迂回 うかい したり、トンネル 掘削 くっさく による障害 しょうがい 物 ぶつ 回避 かいひ 、あるいはループ線 せん やスイッチバック を設置 せっち するなどを行 おこな う必要 ひつよう がある。また、これらの対策 たいさく でもどうにもならない急 きゅう 勾配 こうばい は、ラックレール 等 ひとし を用 もち いることで対処 たいしょ する場合 ばあい もある。ただし最近 さいきん では、ICE 3 など、一部 いちぶ の高性能 こうせいのう 車両 しゃりょう は連続 れんぞく 40 ‰勾配 こうばい 路線 ろせん を300 km/hにて走行 そうこう 可能 かのう であり、高性能 こうせいのう 車両 しゃりょう を用 もち いることで、トンネル掘削 くっさく などの投資 とうし を抑 おさ えることが可能 かのう となりつつある。
また摩擦 まさつ 力 りょく ・粘着 ねんちゃく 力 りょく によって加速度 かそくど を得 え ることが、自動車 じどうしゃ に比 くら べて難 むずか しく、急 きゅう 加速 かそく ・急 きゅう 減速 げんそく が困難 こんなん である。普通 ふつう 鉄道 てつどう の最 さい 高速度 こうそくど は574.8 km/hだが、営業 えいぎょう 上 じょう の最 さい 高速度 こうそくど は320 km/hにとどまっている(「高速 こうそく 鉄道 てつどう の最 さい 高速度 こうそくど 記録 きろく の歴史 れきし 」を参照 さんしょう )。この限界 げんかい を突破 とっぱ するために浮上 ふじょう 走行 そうこう が考案 こうあん されたが、その一 ひと つがリニアモーターカー である。
急 きゅう 減速 げんそく が利 き かない欠点 けってん に対 たい しては線路 せんろ を一定 いってい 区間 くかん に区切 くぎ り、1つの区間 くかん に同時 どうじ に2本 ほん 以上 いじょう の列車 れっしゃ を入 い れない閉塞 へいそく という概念 がいねん ・設備 せつび を導入 どうにゅう して列車 れっしゃ 同士 どうし の衝突 しょうとつ 事故 じこ を防 ふせ いでいる。ブレーキ の改良 かいりょう も進 すす められている。
また、鉄道 てつどう は曲線 きょくせん にも弱 よわ い。曲線 きょくせん では遠心 えんしん 力 りょく が働 はたら くが、遠心 えんしん 力 りょく による横 よこ からの力 ちから に対 たい して鉄道 てつどう は自動車 じどうしゃ より弱 よわ い。よって、鉄道 てつどう と自動車 じどうしゃ が同 おな じ半径 はんけい の曲線 きょくせん を通過 つうか する際 さい には、鉄道 てつどう の通過 つうか 速度 そくど を自動車 じどうしゃ よりずっと小 ちい さくする必要 ひつよう が生 しょう じる。この欠点 けってん を小 ちい さくしようとすれば曲線 きょくせん を緩 ゆる くする以外 いがい に方法 ほうほう はない[19] 。
路上 ろじょう を自由自在 じゆうじざい に走行 そうこう できる道路 どうろ 交通 こうつう とは違 ちが い、レールの上 じょう しか走行 そうこう できないという制約 せいやく があるため、わずかな障害 しょうがい によって広範囲 こうはんい で正常 せいじょう 運転 うんてん ができなくなることが多 おお い[20] 。人身 じんしん 事故 じこ が発生 はっせい すると、多 おお くの列車 れっしゃ に影響 えいきょう が出 で る[21] 。また土砂 どしゃ 災害 さいがい や地震 じしん など、自然 しぜん 災害 さいがい を受 う けると復旧 ふっきゅう までにかなりの時間 じかん を要 よう し、迂回 うかい 路 ろ がない場合 ばあい 、バスなどの代替 だいたい 輸送 ゆそう に頼 たよ らざるを得 え ない。強風 きょうふう にも弱 よわ く、強風 きょうふう のため長時間 ちょうじかん 運行 うんこう が停止 ていし されることもしばしば発生 はっせい する[22] 。ただし積雪 せきせつ の際 さい に自動車 じどうしゃ よりも安全 あんぜん に運行 うんこう できる鉄道 てつどう は、地域 ちいき によっては冬場 ふゆば の市民 しみん の貴重 きちょう な足 あし となりうる。
鉄道 てつどう は建設 けんせつ と維持 いじ に莫大 ばくだい な費用 ひよう を必要 ひつよう とし、特 とく に地方 ちほう の閑散 かんさん 線区 せんく では採算 さいさん 性 せい が低 ひく くなりやすい[23] 。それでも鉄道 てつどう の維持 いじ を選択 せんたく する場合 ばあい は、公的 こうてき 資金 しきん の投入 とうにゅう が必要 ひつよう となることがある。一 いち 例 れい を挙 あ げると、2011年 ねん (平成 へいせい 23年 ねん )7月 がつ の豪雨 ごうう 災害 さいがい で不通 ふつう となったJR東日本 ひがしにっぽん 只見線 ただみせん 会津川口 あいづかわぐち - 只見 ただみ 間 あいだ は、線路 せんろ などを地元 じもと 自治体 じちたい が所有 しょゆう する「上下 じょうげ 分離 ぶんり 方式 ほうしき 」を採用 さいよう して復旧 ふっきゅう することが決定 けってい した。復旧 ふっきゅう に際 さい し沿線 えんせん 市町村 しちょうそん と福島 ふくしま 県 けん は復旧 ふっきゅう 費 ひ を約 やく 54億 おく 円 えん 負担 ふたん し、復旧 ふっきゅう 後 ご は沿線 えんせん 市町村 しちょうそん と福島 ふくしま 県 けん が年間 ねんかん 運営 うんえい 費 ひ として約 やく 2億 おく 1000万 まん 円 えん 負担 ふたん することになると見積 みつ もられている[24] 。
鉄道 てつどう はエネルギーあたりの輸送 ゆそう 効率 こうりつ が良 よ く、自動車 じどうしゃ 交通 こうつう や航空 こうくう 交通 こうつう などと比較 ひかく して排出 はいしゅつ される二酸化炭素 にさんかたんそ (CO2) が少 すく ない。東京 とうきょう -大阪 おおさか の旅客 りょかく 輸送 ゆそう について、鉄道 てつどう と自動車 じどうしゃ 一 いち 人 にん あたりの二酸化炭素 にさんかたんそ 排出 はいしゅつ 量 りょう を試算 しさん すると、鉄道 てつどう は自動車 じどうしゃ の6分 ぶん の1であると報告 ほうこく されている[25] 。
かつては蒸気 じょうき 機関 きかん 車 しゃ の煤煙 ばいえん が大 おお きな問題 もんだい であったが、日本 にっぽん 国内 こくない の鉄道 てつどう は電化 でんか が進 すす み、ディーゼル機関 きかん を利用 りよう した非 ひ 電化 でんか 鉄道 てつどう が残 のこ っているものの、排気 はいき 中 ちゅう の汚染 おせん 物質 ぶっしつ が問題 もんだい になることは少 すく ない。
一方 いっぽう 、国外 こくがい (主 おも に発展 はってん 途上 とじょう 国 こく )においては電化 でんか されていない鉄道 てつどう が現在 げんざい も大量 たいりょう に走 はし っており、そうした地域 ちいき では大気 たいき 汚染 おせん の大 おお きな原因 げんいん の一 ひと つとなっている[26] [27] [28] 。
新規 しんき 開発 かいはつ は地域 ちいき の利便 りべん 性 せい が大 おお きく向上 こうじょう し経済 けいざい 発展 はってん に繋 つな がるが、森林 しんりん 等 ひとし 自然 しぜん が残 のこ るエリアを開拓 かいたく する形 かたち で行 おこな われるため自然 しぜん 破壊 はかい (森林 しんりん 破壊 はかい )に直結 ちょっけつ している。ブラジル ・アマゾン熱帯 ねったい 雨林 うりん の鉄道 てつどう を含 ふく む開発 かいはつ 事業 じぎょう は国際 こくさい 的 てき に大 おお きな非難 ひなん を浴 あ びている。また日本 にっぽん 国内 こくない ではリニア新幹線 しんかんせん の開発 かいはつ が現地 げんち 住民 じゅうみん やNGO などから批判 ひはん され、抗議 こうぎ 運動 うんどう を起 お こされている[29] [30] [31] [32] 。
現在 げんざい の世界 せかい の鉄道 てつどう のネットワーク(2022年 ねん )
世界 せかい の軌間 きかん 規格 きかく の違 ちが い。
^ 鉄製 てつせい のレールによる方式 ほうしき は、鉄道 てつどう 事業 じぎょう 法 ほう に基 もとづ く国土 こくど 交通省 こうつうしょう 令 れい である「鉄道 てつどう 事業 じぎょう 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 」において、普通 ふつう 鉄道 てつどう と分類 ぶんるい され、在来 ざいらい 線 せん 、新幹線 しんかんせん 、地下鉄 ちかてつ 等 ひとし を含 ふく む多 おお くの鉄道 てつどう がこの形態 けいたい である。英語 えいご でtramwayと呼 よ ばれる路面 ろめん 電車 でんしゃ も同 おな じ形態 けいたい であるが、日本 にっぽん の法律 ほうりつ では軌道 きどう 法 ほう により管轄 かんかつ され、「鉄道 てつどう 」ではなく「軌道 きどう 」と区分 くぶん される。ただし、例外 れいがい も多 おお く、鉄道 てつどう と軌道 きどう の境界 きょうかい は曖昧 あいまい と言 い えば曖昧 あいまい である。
^ 国土 こくど 交通省 こうつうしょう 運輸 うんゆ 部門 ぶもん の地球 ちきゅう 温暖 おんだん 化 か 対策 たいさく について によると旅客 りょかく 輸送 ゆそう では営業 えいぎょう 用 よう 乗用車 じょうようしゃ ・自家用 じかよう 乗用車 じょうようしゃ ・航空 こうくう ・バス、貨物 かもつ 輸送 ゆそう では自家用 じかよう 貨物 かもつ 車 しゃ ・営業 えいぎょう 用 よう 貨物 かもつ 車 しゃ ・船舶 せんぱく に比 くら べて輸送 ゆそう 量 りょう あたりの排出 はいしゅつ 量 りょう が少 すく ない。
(著者 ちょしゃ ・編者 へんしゃ の五十音 ごじゅうおん 順 じゅん )