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発電機 - Wikipedia

発電はつでん

電気でんきエネルギーを機械きかい

発電はつでん(はつでんき、electrical generator)は、電磁でんじ誘導ゆうどう法則ほうそく利用りようして、機械きかいてきエネルギー仕事しごと)から電気でんきエネルギー(電力でんりょく)を機械きかい電力でんりょく機器きき)である。

ガソリンエンジンをもちいた小型こがた発電はつでん工事こうじ現場げんば屋外おくがいイベントの屋台やたいなどでかけることができる。

自動車じどうしゃオートバイなどのエンジンいているオルタネーターや、自転車じてんしゃぜんあきらとう直結ちょっけつされているダイナモ身近みぢか発電はつでんれいである。また、電気でんき関係かんけい一部いちぶではジェネレーター/ジェレレータばれることがある。

構造こうぞう電動でんどうちかい。原理げんり同一どういつで、電動でんどうからぎゃく電気でんきこと出来できる。より具体ぐたいてきには、模型もけいよう電気でんきモーターの電極でんきょくまめ電球でんきゅうつなぎ、じく高速こうそく回転かいてんさせるとまめ電球でんきゅう点灯てんとうする。実用じつようまとにはそれぞれにとくしたことなる構造こうぞうをしている。そのため、電動でんどう走行そうこうする鉄道てつどう車両しゃりょう[注釈ちゅうしゃく 1]ハイブリッドカー電気でんき自動車じどうしゃにおいては、電動でんどう発電はつでんとして利用りようして発生はっせいした電力でんりょく抵抗ていこうねつエネルギーとして消費しょうひしたり(発電はつでんブレーキ)、架線かせんバッテリーもどしたり(回生かいせいブレーキ)して制動せいどうりょくることも可能かのうである。

発電はつでん動力どうりょくげん電動でんどうのものについては電動でんどう発電はつでん参照さんしょう

種類しゅるい

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発生はっせいする電力でんりょく種類しゅるいにより直流ちょくりゅう発電はつでん交流こうりゅう発電はつでん大別たいべつされる。

また、発電はつでんうごかす動力どうりょくげんは、下記かきのように分類ぶんるいされる。

発電はつでん歴史れきし

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磁気じき電気でんき関係かんけい発見はっけんされる以前いぜんに、静電気せいでんきがく原理げんり使つかったしずかでん発電はつでん発明はつめいされている。せいでん発電はつでんは、こう電圧でんあつすくな電流でんりゅう電気でんき発生はっせいする。ベルトやいた円盤えんばん電荷でんかたくわえて輸送ゆそうし、こう電位差でんいさしょうじさせる。電荷でんかつぎのどちらかの手段しゅだん発生はっせいさせる。

効率こうりつひくく、こう電圧でんあつ発生はっせいする機械きかい絶縁ぜつえんするのがむずかしいため、せいでん発電はつでん発生はっせいする電力でんりょくりょうちいさく、電力でんりょく商業しょうぎょうてき供給きょうきゅうする手段しゅだんとしては使つかわれなかった。そのなかでも後々あとあとまでのこったものとして、ウィムズハーストしき誘導ゆうどう起電きでんヴァンデグラフ起電きでんがある。

イェドリクのダイナモ

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1827ねん、ハンガリーのイェドリク・アーニョシュが electromagnetic self-rotor と名付なづけた電磁でんじ回転かいてん装置そうち実験じっけん開始かいしした。たんきょく電気でんき始動しどう試作しさく(1852ねんから1854ねん完成かんせい)では、固定こてい部品ぶひん回転かいてん部品ぶひん電磁でんじしきだった。かれジーメンスホイートストンすくなくとも6ねんまえにダイナモの概念がいねん確立かくりつしていたが、自分じぶんがそれを世界せかいはじめて考案こうあんしたとはおもわなかったため、特許とっきょ取得しゅとくしなかった。

基本きほんてきにその概念がいねん永久えいきゅう磁石じしゃく使つかわず、2つの電磁石でんじしゃく使つかって回転子かいてんし周囲しゅうい磁界じかい誘導ゆうどうする。それは励作よう原理げんり発見はっけんでもあった[1]。イェドリクの発明はつめい当時とうじ水準すいじゅんすうじゅうねんさきおこなっていた。

ファラデーの円盤えんばん

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ファラデーの円盤えんばん

マイケル・ファラデー1821ねん世界せかいはつ電動でんどうひとつともかんがえられるたんきょく誘導ゆうどうモーターとでもうべき原理げんり考案こうあんしている。しかし、ハンフリー・デービーとアイデアについてかんがかたわず、以後いごデービーがくなるまで、ファラデーは専攻せんこうひとつである化学かがく実験じっけんれる。

ファラデーは1831ねんに、電磁気でんじき使つかった発電はつでん動作どうさ原理げんり発見はっけんした。これがのちファラデーの法則ほうそくばれるようになった。すなわち、磁場じば横切よこぎかたち移動いどうする電気でんき伝導でんどうたいりょうはし電位差でんいさしょうじることをしめした。ファラデーは1832ねんはつ電磁でんじしき発電はつでん「ファラデーの円盤えんばん」も製作せいさくした。これは一種いっしゅたんきょく発電はつでんで、どう円盤えんばんをU字形じけい磁石じしゃくあいだ回転かいてんさせることにより、円盤えんばんがわえん中心ちゅうしん微弱びじゃく電位差でんいさ発生はっせいする。

この設計せっけいでは、磁場じば影響えいきょうけない部分ぶぶんぎゃく電流でんりゅう発生はっせいして円盤えんばんない相殺そうさいしてしまうため、あまり効率こうりつがよくない。磁石じしゃくあいだとお部分ぶぶん電流でんりゅう発生はっせいするが、磁場じば影響えいきょうけない部分ぶぶんではぎゃく方向ほうこう電流でんりゅうながれる。このぎゃく電流でんりゅうのせいで出力しゅつりょく導線どうせんられる電力でんりょく微弱びじゃくとなり、電磁でんじ誘導ゆうどうのエネルギーのだい部分ぶぶんどう円盤えんばん温度おんど上昇じょうしょうさせるかたち浪費ろうひされる。たんきょく発電はつでんでは、円盤えんばん周囲しゅうい全体ぜんたい磁石じしゃくならべ、全体ぜんたい一定いってい方向ほうこう電流でんりゅう発生はっせいするようにして問題もんだい解決かいけつしている。

もう1つの欠点けってんは、磁束じそくたいして電流でんりゅう経路けいろが1つしかないため、出力しゅつりょく電圧でんあつ非常ひじょうひくてんである。その他者たしゃ実験じっけんで、複数ふくすうきのコイルを使つかうとこう電圧でんあつつくりだせることが判明はんめいした。出力しゅつりょく電圧でんあつすう比例ひれいするので、すう加減かげんすることで必要ひつよう電圧でんあつ容易ようい発生はっせいできる。発電はつでんでは、せん使つかわれるようになった。

最近さいきんでは、回転子かいてんし希土類きどるい磁石じしゃく使つかったたんきょく電動でんどう実用じつようされている。これは従来じゅうらいよりも様々さまざまめん利点りてんがある。

 
ピクシーのダイナモ

ダイナモ (Dynamo) は、産業さんぎょうよう電力でんりょく供給きょうきゅう使つかわれた最初さいしょ発電はつでんである。ダイナモは電磁気でんじきがく原理げんり使つかい、整流せいりゅうもちいて回転かいてんりょく脈動みゃくどうする直流ちょくりゅう電流でんりゅう変換へんかんする。1832ねんヒポライト・ピクシーHippolyte Pixii)が世界せかいはつのダイナモをつくった。これは、上部じょうぶに2つのコイルけ、そのしたいたU字形じけい永久えいきゅう磁石じしゃく回転かいてんさせることにより電気でんき発生はっせいさせようというものであった。

様々さまざま偶然ぐうぜん発見はっけんにより、ダイナモから様々さまざま装置そうち発明はつめいされていった。たとえば、直流ちょくりゅう電動でんどう交流こうりゅう発電はつでん直流ちょくりゅう同期どうき電動でんどうかい転変てんぺんりゅうなどである。

ダイナモは、一定いってい磁場じば提供ていきょうする固定こてい部品ぶひんさかい)とその磁場じばなか回転かいてんするいくつかのコイルで構成こうせいされる。小型こがたのダイナモではさかい磁に1つ以上いじょう永久えいきゅう磁石じしゃく使つかい、大型おおがたのダイナモではさかい磁に1つ以上いじょう電磁石でんじしゃくもちいる。

現在げんざいでは交流こうりゅう発電はつでんがほとんどで、交流こうりゅうから直流ちょくりゅうへの変換へんかんにも半導体はんどうたい素子そしもちいた電子でんし回路かいろ使つかうため、こう出力しゅつりょくのダイナモはほとんど使つかわれていない。しかし交流こうりゅう原理げんり発見はっけんされる以前いぜんは、大型おおがた直流ちょくりゅうダイナモが唯一ゆいいつ発電はつでん手段しゅだんだった。


発電はつでん仕様しよう

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発電はつでん仕様しようスペック)としてかれるのは、おおむねつぎのような項目こうもくである。

保安ほあん装置そうち

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機械きかいてき保護ほご

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電気でんきてき保護ほご

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  • 電流でんりゅう継電器けいでんき
  • 過電圧かでんあつ継電器けいでんき
  • 不足ふそく電圧でんあつ継電器けいでんき
  • からま過電圧かでんあつ継電器けいでんき
  • からま電流でんりゅう継電器けいでんき
  • ぎゃく電力でんりょく継電器けいでんき
  • 周波数しゅうはすう継電器けいでんき
  • さかい磁過電流でんりゅう継電器けいでんき
  • さかい磁地からま継電器けいでんき
  • さかい喪失そうしつ継電器けいでんき
  • 比率ひりつどう継電器けいでんき
  • ぎゃく電流でんりゅう継電器けいでんき

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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出典しゅってん

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外部がいぶリンク

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