渋滞 じゅうたい (じゅうたい、英語 えいご :traffic jam、traffic congestion)とは、交通 こうつう 施設 しせつ (道路 どうろ 、鉄道 てつどう など)の能力 のうりょく を越 こ える動体 どうたい の流入 りゅうにゅう により移動 いどう 速度 そくど が遅 おそ くなった状態 じょうたい をいう。道路 どうろ 交通 こうつう 上 うえ の交通 こうつう 渋滞 じゅうたい (こうつうじゅうたい)を特 とく に渋滞 じゅうたい と呼 よ ぶこともある。
基幹 きかん 道路 どうろ における交通 こうつう 渋滞 じゅうたい の一 いち 例 れい (2010年 ねん ブラジリア )。
交通 こうつう 工学 こうがく における渋滞 じゅうたい の定義 ていぎ は、「ボトルネック にその区間 くかん の交通 こうつう 容量 ようりょう を上回 うわまわ る交通 こうつう 流 りゅう 率 りつ の交通 こうつう 需要 じゅよう が到着 とうちゃく した時 とき に、当該 とうがい 区間 くかん の上流 じょうりゅう に生 しょう じる低速 ていそく の待 ま ち車両 しゃりょう 列 れつ によって形成 けいせい される交通 こうつう 状態 じょうたい 」を指 さ す。特 とく に、交通 こうつう 信号 しんごう 機 き や合流 ごうりゅう 部 ぶ はボトルネックとなりやすい典型 てんけい 的 てき な道路 どうろ 上 じょう の区間 くかん である。なお、「交通 こうつう 容量 ようりょう 」とは特定 とくてい の道路 どうろ 空間 くうかん に単位 たんい 時間 じかん 当 あ たりで通 とお すことのできる車両 しゃりょう 数 すう をいう。また、「交通 こうつう 流 りゅう 率 りつ 」とは特定 とくてい の道路 どうろ 空間 くうかん に単位 たんい 時間 じかん あたりに到着 とうちゃく する車両 しゃりょう 数 すう をいう。
一般 いっぱん 的 てき には、自動車 じどうしゃ が停止 ていし あるいは、一定 いってい 速度 そくど 以下 いか のノロノロ運転 うんてん で走行 そうこう する自動車 じどうしゃ の列 れつ が数珠 じゅず つなぎになった状態 じょうたい を渋滞 じゅうたい と呼 よ んでいる。渋滞 じゅうたい 長 ちょう がいくら長 なが くても、1回 かい の青信号 あおしんごう で信号 しんごう 待 ま ち車列 しゃれつ が全 すべ て捌 さば ける場合 ばあい は、一般 いっぱん には渋滞 じゅうたい とは呼 よ ばない。また、人 ひと の長蛇 ちょうだ の列 れつ に対 たい しても渋滞 じゅうたい とは言 い わない[ 注釈 ちゅうしゃく 1] 。渋滞 じゅうたい の内容 ないよう は様々 さまざま で、例 たと えば20 km/h(キロメートル毎時 まいじ )以下 いか で走行 そうこう している状態 じょうたい でも、停止 ていし して車列 しゃれつ が動 うご かない状態 じょうたい であっても渋滞 じゅうたい である[ 注釈 ちゅうしゃく 2] 。車列 しゃれつ の長 なが さについても、正確 せいかく な距離 きょり が定 さだ められているわけではないが、連 つら なる自動車 じどうしゃ の列 れつ の長 なが さが1キロメートル を越 こ えた状態 じょうたい を渋滞 じゅうたい と言 い っている。
日本 にっぽん の高度 こうど 経済 けいざい 成長 せいちょう 期 き に起 お こったモータリゼーション で一般 いっぱん 大衆 たいしゅう に自動車 じどうしゃ が普及 ふきゅう する以前 いぜん の自動車 じどうしゃ があまり走行 そうこう していなかった時代 じだい では、「渋滞 じゅうたい 」という用語 ようご 自体 じたい が一般 いっぱん に使 つか われていなかった。日本 にっぽん における初 はじ めての大 だい 規模 きぼ かつ本格 ほんかく 的 てき な渋滞 じゅうたい は、1960年 ねん (昭和 しょうわ 35年 ねん )10月 がつ 6日 にち に大阪 おおさか 市 し 内 うち で発生 はっせい した10時 じ 間 あいだ にわたる交通 こうつう マヒによる大 だい 渋滞 じゅうたい である[ 注釈 ちゅうしゃく 3] 。また、日本 にっぽん で初 はじ めて渋滞 じゅうたい という用語 ようご が使 つか われたのは、1961年 ねん (昭和 しょうわ 36年 ねん )に警視庁 けいしちょう がラジオの文化放送 ぶんかほうそう で、世界 せかい 初 はつ となる交通 こうつう 情報 じょうほう を放送 ほうそう したときだといわれている。
なお、「渋滞 じゅうたい 」は自動車 じどうしゃ 交通 こうつう に関 かん していうことが多 おお いが、運河 うんが で船舶 せんぱく の通航 つうこう 量 りょう が増加 ぞうか するなどの理由 りゆう で通航 つうこう が滞 とどこお っている場合 ばあい も「渋滞 じゅうたい 」と表現 ひょうげん されている[ 9] [ 10] 。
渋滞 じゅうたい は人 ひと 流 りゅう ・物流 ぶつりゅう の所要 しょよう 時間 じかん を増加 ぞうか させるため、到着 とうちゃく 時間 じかん を遅延 ちえん させ、時間 じかん 的 てき 損失 そんしつ からくる生活 せいかつ や産業 さんぎょう 活動 かつどう ・経済 けいざい 活動 かつどう に負 まけ の影響 えいきょう をもたらしている。
また、渋滞 じゅうたい は交通 こうつう 事故 じこ 増加 ぞうか の原因 げんいん となっている。例 たと えば、生活 せいかつ 道路 どうろ に抜 ぬ け道 みち を目的 もくてき とした車両 しゃりょう が流入 りゅうにゅう することでコミュニティ空間 くうかん の安全 あんぜん 性 せい ・快適 かいてき 性 せい を損 そこ なう事例 じれい もみられる。
さらに、渋滞 じゅうたい による車両 しゃりょう の速度 そくど 低下 ていか による無駄 むだ な燃料 ねんりょう 消費 しょうひ により、二酸化炭素 にさんかたんそ や窒素 ちっそ 酸化 さんか 物 ぶつ などの物質 ぶっしつ が排気 はいき ガスとなって多 おお く排出 はいしゅつ され、騒音 そうおん などの環境 かんきょう 悪化 あっか につながる原因 げんいん となる。そして、渋滞 じゅうたい によるストレスから些細 ささい なことでトラブルに発展 はってん し、犯罪 はんざい を引 ひ き起 お こしている原因 げんいん となることも珍 めずら しくなくなっている。
都市 とし 問題 もんだい ではモータリゼーションと渋滞 じゅうたい の悪化 あっか は相互 そうご に関連 かんれん しており、渋滞 じゅうたい によりバスやパラトランジット等 とう の所要 しょよう 時間 じかん が長 なが くなり公共 こうきょう 交通 こうつう の利便 りべん 性 せい が悪化 あっか すると人々 ひとびと はますます自動車 じどうしゃ やオートバイを利用 りよう するようになり渋滞 じゅうたい を悪化 あっか させる悪循環 あくじゅんかん を生 しょう じる[ 15] 。渋滞 じゅうたい の発生 はっせい は都市 とし などの美観 びかん の問題 もんだい として取 と り上 あ げられることも多 おお い[ 16] 。郊外 こうがい 部 ぶ ではスプロール現象 げんしょう (自動車 じどうしゃ 利用 りよう を前提 ぜんてい とした無秩序 むちつじょ で散発 さんぱつ 的 てき な開発 かいはつ )が発生 はっせい すると公共 こうきょう 交通 こうつう の導入 どうにゅう が難 むずか しい都市 とし 構造 こうぞう となる[ 15] 。渋滞 じゅうたい の深刻 しんこく 化 か が渋滞 じゅうたい 対策 たいさく への費用 ひよう の増加 ぞうか につながり財政 ざいせい 負担 ふたん の増大 ぞうだい につながることもある[ 16] 。
年齢 ねんれい が若 わか く、良心 りょうしん 的 てき ではなく、運転 うんてん にあまり熱心 ねっしん でない人々 ひとびと は、ドライバーの退屈 たいくつ に苦 くる しむ可能 かのう 性 せい が高 たか いという実験 じっけん 結果 けっか が出 で ている[ 17] 。運転 うんてん に熱心 ねっしん な人々 ひとびと は、運転 うんてん することに集中 しゅうちゅう しているため、ドライバーの退屈 たいくつ に苦 くる しむ可能 かのう 性 せい が低 ひく いという実験 じっけん 結果 けっか が出 で ている[ 17] 。ドライバーが運転 うんてん に集中 しゅうちゅう すれば、他事 たじ に気 き を取 と られず、退屈 たいくつ に苦 くる しむということがなくなるからである[ 18] 。
ルーマニア ・ブカレスト での路面 ろめん 電車 でんしゃ による渋滞 じゅうたい の一 いち 例 れい (2009年 ねん 12月15日 にち )。ブカレストでは、約 やく 200万 まん 人 にん の人口 じんこう に対 たい し、150万 まん 台 だい の自動車 じどうしゃ が登録 とうろく されています。
古代 こだい ローマ では馬車 ばしゃ の交通 こうつう 需要 じゅよう が増大 ぞうだい し、交通 こうつう 渋滞 じゅうたい が日常 にちじょう 的 てき に発生 はっせい していたといわれている。カエサル は渋滞 じゅうたい 対策 たいさく として日 にち 中 ちゅう に都心 としん 部 ぶ へ馬車 ばしゃ の乗 の り入 い れを禁止 きんし する施策 しさく を実施 じっし したが、こうした日 ひ 中 なか で斥 しりぞ けられた馬車 ばしゃ は夜間 やかん に振 ふ り向 む けられ、キケロ が家族 かぞく に送 おく った手紙 てがみ には「ローマでの真夜中 まよなか の馬車 ばしゃ の騒音 そうおん は、ローマに住 す み利便 りべん 性 せい を享受 きょうじゅ する上 じょう では我慢 がまん しなければならない」旨 むね が記 しる されていた。また、11世紀 せいき 頃 ころ のベネチア では、ゴンドラの数 かず だけでも1万 まん を超 こ え、運河 うんが での事故 じこ や渋滞 じゅうたい が大 おお きな問題 もんだい となった。ゴンドラは所有 しょゆう 者 しゃ によって大 おお きさなどの仕様 しよう が異 こと なる状態 じょうたい であり、ゴンドラの様式 ようしき を標準 ひょうじゅん 化 か することで水上 すいじょう 交通 こうつう の渋滞 じゅうたい 緩和 かんわ を図 はか ったとされている。
2008年 ねん 9月 がつ 、台北 たいぺい での交通 こうつう 渋滞 じゅうたい 。台北 たいぺい では主 おも にオートバイ によって渋滞 じゅうたい が引 ひ き起 お こされている。
2010年 ねん 、米 べい 外交 がいこう 専門 せんもん 誌 し フォーリン・ポリシー は、世界 せかい で最 もっと も交通 こうつう 渋滞 じゅうたい が深刻 しんこく な都市 とし として、モスクワ 、ラゴス 、メキシコシティ 、サンパウロ 、北京 ぺきん 市 し の5つの都市 とし を挙 あ げている。このうちサンパウロでは2013年 ねん 11月に、それまで世界 せかい で最 もっと も長 なが いといわれた165マイル(約 やく 265 km)超 ちょう の記録 きろく を塗 ぬ り替 か え、309km以上 いじょう の渋滞 じゅうたい を記録 きろく している。その他 ほか にも2010年 ねん 8月 がつ 14日 にち には、中国 ちゅうごく の北京 ぺきん ~ラサ 間 あいだ のG110国道 こくどう と京蔵 きょうぞう 高速 こうそく 道路 どうろ で100キロに及 およ ぶ渋滞 じゅうたい が10日 とおか 以上 いじょう にわたって続 つづ いた[ 21] 。また英 えい BBC の2012年 ねん の調査 ちょうさ によれば、バンコク 、ジャカルタ 、ナイロビ 、マニラ 、ムンバイ の上位 じょうい 5都市 とし が、渋滞 じゅうたい が深刻 しんこく な世界 せかい の都市 とし としてランクインしている[ 22] 。
異説 いせつ もあるが、以下 いか の3都市 とし は世界 せかい で最 もっと も渋滞 じゅうたい の発生 はっせい する都市 とし と言 い われている[ 23] [ 24] 。
オランダ のカーナビゲーション メーカーTOMTOM (英語 えいご 版 ばん ) が2016年 ねん のデータをもとに交通 こうつう 渋滞 じゅうたい がひどい都市 とし のランキングを発表 はっぴょう したが、上記 じょうき の3都市 とし がワースト3を占 し めている[ 25] 。
交通 こうつう データ解析 かいせき を行 おこな うアメリカINRIX (英語 えいご 版 ばん ) が世界 せかい 38か国 こく 、1064都市 とし を対象 たいしょう に渋滞 じゅうたい 状 じょう 況 きょう を分析 ぶんせき した2016年版 ねんばん の調査 ちょうさ では、ワースト3はロサンゼルス 、モスクワ 、ニューヨーク となっており、バンコクは12位 い 、ジャカルタは22位 い であった[ 26] 。
自動車 じどうしゃ が普及 ふきゅう する前 まえ のアメリカの都市 とし では馬車 ばしゃ 交通 こうつう が主流 しゅりゅう であったが、馬 うま の死体 したい が放置 ほうち されて衛生 えいせい 問題 もんだい や交通 こうつう 渋滞 じゅうたい を引 ひ き起 お こした。自動車 じどうしゃ は馬 うま のように「死 し なず」、交通 こうつう 環境 かんきょう を改善 かいぜん させるものとして期待 きたい され、その後 ご モータリゼーションの時代 じだい に突入 とつにゅう する。
テキサスA&M大学 だいがく テキサス交通 こうつう 研究所 けんきゅうじょ の調査 ちょうさ (2004年 ねん )では、アメリカの都市 とし 部 ぶ のドライバーが渋滞 じゅうたい で動 うご けなくなっている時間 じかん は1992年 ねん には年 とし 16時 じ 間 あいだ だったが、2002年 ねん には年 とし 46時 じ 間 あいだ まで悪化 あっか した[ 16] 。
交通 こうつう 渋滞 じゅうたい 対策 たいさく への財政 ざいせい 負担 ふたん は1982年 ねん には年間 ねんかん 約 やく 140億 おく ドルだったが、2004年 ねん には年間 ねんかん 約 やく 630億 おく ドルにまで膨 ふく れ上 あ がっている[ 16] 。
2004年 ねん のテキサスA&M大学 だいがく テキサス交通 こうつう 研究所 けんきゅうじょ の調査 ちょうさ によると、ロサンゼルスでは年間 ねんかん 平均 へいきん 93時 じ 間 あいだ 、サンフランシスコで年間 ねんかん 平均 へいきん 73時 じ 間 あいだ 、ワシントンDCで年間 ねんかん 平均 へいきん 67時 じ 間 あいだ の遅延 ちえん が発生 はっせい している[ 16] 。
日本 にっぽん 国内 こくない における渋滞 じゅうたい の損失 そんしつ 時間 じかん は1人 ひとり あたり年間 ねんかん 約 やく 40時間 じかん (2012年 ねん 度 ど データより)とされている。産業 さんぎょう 活動 かつどう における道路 どうろ 交通 こうつう の役割 やくわり は大 おお きく、渋滞 じゅうたい によって国内 こくない 産業 さんぎょう 活動 かつどう の効率 こうりつ 化 か や産業 さんぎょう の競争 きょうそう 力 りょく 向上 こうじょう にとって大 おお きな足枷 あしかせ となる。そのため、警察庁 けいさつちょう や国土 こくど 交通省 こうつうしょう は地方自治体 ちほうじちたい と協力 きょうりょく し、徹底 てってい して渋滞 じゅうたい の解消 かいしょう を目指 めざ している。
交通 こうつう 渋滞 じゅうたい の定義 ていぎ は、道路 どうろ 管理 かんり 者 しゃ や交通 こうつう 管理 かんり 者 しゃ ごとに異 こと なっている。例 たと えば、警視庁 けいしちょう では統計 とうけい 上 じょう 、下記 かき を渋滞 じゅうたい の定義 ていぎ としている(警視庁 けいしちょう 交通 こうつう 部 ぶ 交通 こうつう 量 りょう 統計 とうけい 表 ひょう )[ 30] 。
また、首都高 しゅとこう 速 そく 道路 どうろ では走行 そうこう 速度 そくど が20 km/h以下 いか になった状態 じょうたい を、阪神 はんしん 高速 こうそく 道路 どうろ では走行 そうこう 速度 そくど が30 km/h以下 いか になった状態 じょうたい を渋滞 じゅうたい として扱 あつか っており、それぞれの道路 どうろ の特性 とくせい によって渋滞 じゅうたい と判定 はんてい する「閾値(しきいち・いきち)」が定 さだ められている。同 おな じ高速 こうそく 道路 どうろ でも都市 とし 間 あいだ 高速 こうそく 道路 どうろ に比 くら べて都市 とし 内 ない 高速 こうそく 道路 どうろ (首都高 しゅとこう 速 そく ・阪神 はんしん 高速 こうそく など)はカーブや勾配 こうばい が急 きゅう で制限 せいげん 速度 そくど が厳 きび しいため、交通 こうつう サービスが低 ひく く、低速 ていそく であっても渋滞 じゅうたい と感 かん じづらく、渋滞 じゅうたい と判定 はんてい する速度 そくど が低 ひく い。なお、イギリス では80 km/hで渋滞 じゅうたい と感 かん じる報告 ほうこく もあり、渋滞 じゅうたい と判定 はんてい する速度 そくど が低 ひく い日本人 にっぽんじん は混雑 こんざつ した交通 こうつう 状態 じょうたい に慣 な れているともいえる。
高速 こうそく 道路 どうろ における渋滞 じゅうたい の多発 たはつ 地点 ちてん
編集 へんしゅう
2014年 ねん に国土 こくど 交通省 こうつうしょう では、日本 にっぽん 全国 ぜんこく の高速 こうそく 道路 どうろ において収集 しゅうしゅう した各種 かくしゅ 交通 こうつう データを活用 かつよう し、日本 にっぽん 全国 ぜんこく の高速 こうそく 道路 どうろ の渋滞 じゅうたい ワーストランキングを発表 はっぴょう している[ 34] 。以下 いか に、年間 ねんかん ワースト10を挙 あ げる。
東名高速道路 とうめいこうそくどうろ 上 のぼ り 海老名 えびな JCT - 横浜 よこはま 町田 まちだ IC
東名高速道路 とうめいこうそくどうろ 上 のぼ り 秦野 はたの 中井 なかい IC - 厚木 あつぎ IC
東名高速道路 とうめいこうそくどうろ 下 くだ り 横浜 よこはま 町田 まちだ IC - 海老名 えびな JCT
中国自動車道 ちゅうごくじどうしゃどう 上 のぼ り 西宮 にしのみや 山口 やまぐち JCT - 宝塚 たからづか IC
中央 ちゅうおう 自動車 じどうしゃ 道 どう 上 のぼ り 調布 ちょうふ IC - 高井戸 たかいど IC
東名高速道路 とうめいこうそくどうろ 上 のぼ り 東名 とうめい 川崎 かわさき IC - 東京 とうきょう IC
東名高速道路 とうめいこうそくどうろ 下 くだ り 豊川 とよかわ IC - 音羽 おとわ 蒲 かばの 郡 ぐん IC
中国自動車道 ちゅうごくじどうしゃどう 下 くだ り 中国 ちゅうごく 池田 いけだ IC - 宝塚 たからづか IC
東名 とうめい 阪 ばん 自動車 じどうしゃ 道 どう 上 のぼ り 亀山 かめやま JCT - 鈴鹿 すずか IC
東名高速道路 とうめいこうそくどうろ 下 くだ り 大井 おおい 松田 まつだ IC - 御殿場 ごてんば IC
開発途上国 かいはつとじょうこく では交通 こうつう 行動 こうどう の変容 へんよう によるインフラの整備 せいび が追 お い付 つ いていない状況 じょうきょう である。例 たと えば、停電 ていでん に伴 ともな う信号 しんごう 機 き の消灯 しょうとう や、河川 かせん 整備 せいび の未 み 成熟 せいじゅく なために生 しょう じる冠水 かんすい の影響 えいきょう によって渋滞 じゅうたい が発生 はっせい する。また、牛車 うしぐるま などの極端 きょくたん に走行 そうこう 速度 そくど が遅 おそ い車両 しゃりょう や路上 ろじょう での故障 こしょう 車両 しゃりょう によって渋滞 じゅうたい が生 しょう じることもある。さらには、交通 こうつう ルールやマナーが十分 じゅうぶん に守 まも られていないために生 しょう じる渋滞 じゅうたい も見 み られる。
一方 いっぽう で、非 ひ 効率 こうりつ な信号 しんごう 制御 せいぎょ やロータリー交差点 こうさてん の導入 どうにゅう など、中途半端 ちゅうとはんぱ な渋滞 じゅうたい 対策 たいさく により渋滞 じゅうたい を悪化 あっか させている例 れい が多 おお い。
開発 かいはつ 途上 とじょう 国 こく の渋滞 じゅうたい の要因 よういん には次 つぎ のようなものがある。
特徴 とくちょう 的 てき な車種 しゃしゅ 構成 こうせい の問題 もんだい
開発 かいはつ 途上 とじょう 国 こく では自動車 じどうしゃ と自動車 じどうしゃ の隙間 すきま を走行 そうこう するオートバイ、小型 こがた 車両 しゃりょう を利用 りよう した個人 こじん 営業 えいぎょう によるバスとタクシーの中 なか 間 あいだ 的 てき なサービス形態 けいたい の存在 そんざい と道路 どうろ 上 じょう での客 きゃく 待 ま ち、人力車 じんりきしゃ や牛車 うしぐるま など走行 そうこう 速度 そくど の遅 おそ い車両 しゃりょう の存在 そんざい など特徴 とくちょう 的 てき な車種 しゃしゅ 構成 こうせい が渋滞 じゅうたい の要因 よういん になっている[ 15] 。
交通 こうつう ルールと運転 うんてん マナーの問題 もんだい
開発 かいはつ 途上 とじょう 国 こく では特 とく に違法 いほう な路上 ろじょう 駐車 ちゅうしゃ などの交通 こうつう ルールの不 ふ 徹底 てってい 、渋滞 じゅうたい 時 じ の反対 はんたい 車線 しゃせん の逆 ぎゃく 走 はし やオートバイの中央 ちゅうおう 分離 ぶんり 帯 たい の走行 そうこう などが問題 もんだい になっている[ 15] 。
その他 た の開発 かいはつ 途上 とじょう 国 こく の渋滞 じゅうたい の特殊 とくしゅ 要因 よういん として、ピーク時 じ の政府 せいふ 要人 ようじん 等 とう の通行 つうこう による車両 しゃりょう の通行止 つうこうど め、中古 ちゅうこ 車 しゃ が多 おお いことによる路上 ろじょう でのエンスト、運転 うんてん 手 しゅ の資金 しきん 難 なん による路上 ろじょう でのガス欠 かけ 、電力 でんりょく 不足 ふそく による信号 しんごう 機 き の停止 ていし 、雨季 うき の道路 どうろ の冠水 かんすい などがある[ 15] 。
渋滞 じゅうたい は発生 はっせい 原因 げんいん によって自然 しぜん 渋滞 じゅうたい と突発 とっぱつ 渋滞 じゅうたい の2種類 しゅるい に大別 たいべつ される。
自然 しぜん 渋滞 じゅうたい
既 すで に道路 どうろ 上 じょう にあるボトルネックによって発生 はっせい するもので、ボトルネックに流入 りゅうにゅう する交通 こうつう 需要 じゅよう が推定 すいてい できるならば渋滞 じゅうたい の区間 くかん や規模 きぼ をある程度 ていど 把握 はあく できる。。「交通 こうつう 集中 しゅうちゅう 渋滞 じゅうたい 」とも呼 よ ばれる。交通 こうつう 需要 じゅよう を交通 こうつう 容量 ようりょう で割 わ った数値 すうち を混雑 こんざつ 度 ど といい、混雑 こんざつ 度 ど が1.0以上 いじょう の交通 こうつう 需要 じゅよう がその道路 どうろ の交通 こうつう 容量 ようりょう を上回 うわまわ った際 さい に自然 しぜん 渋滞 じゅうたい は発生 はっせい する。慢性 まんせい 的 てき に渋滞 じゅうたい が発生 はっせい している道路 どうろ では、交通 こうつう 需要 じゅよう が交通 こうつう 容量 ようりょう を大 おお きく上回 うわまわ っている状態 じょうたい が常時 じょうじ 続 つづ いていると考 かんが えられている。自然 しぜん 渋滞 じゅうたい の原因 げんいん となる代表 だいひょう 的 てき なボトルネックは信号 しんごう 交差点 こうさてん や高速 こうそく 道路 どうろ でのサグ部 ぶ が挙 あ げられる。
突発 とっぱつ 渋滞 じゅうたい
交通 こうつう 事故 じこ や車両 しゃりょう 故障 こしょう などの突発 とっぱつ 事象 じしょう が原因 げんいん で生 しょう じる渋滞 じゅうたい で、渋滞 じゅうたい に関 かん する事前 じぜん 予測 よそく ができない。ある区間 くかん が一時 いちじ 的 てき に交通 こうつう 容量 ようりょう が低下 ていか して発生 はっせい する渋滞 じゅうたい である。
渋滞 じゅうたい 流 りゅう では、密 みつ に車両 しゃりょう が並 なら ぶ部分 ぶぶん (密 みつ 部 ぶ )と、車 くるま 頭 あたま 間隔 かんかく が比較的 ひかくてき 長 なが く車両 しゃりょう がまばらに並 なら ぶ部分 ぶぶん (疎 うと 部 ぶ )が交互 こうご になるのが観測 かんそく できる。この現象 げんしょう は「疎密 そみつ 波 は 現象 げんしょう 」と呼 よ ばれる。
この疎密 そみつ 波 は 現象 げんしょう は以下 いか の現象 げんしょう を持 も っているとされる。
疎密 そみつ 波 は は交通 こうつう の進行 しんこう 方向 ほうこう (下流 かりゅう )とは反対 はんたい (上流 じょうりゅう )方向 ほうこう に伝播 でんぱ する。
疎密 そみつ 波 は は、先頭 せんとう 付近 ふきん では密 みつ 部 ぶ ・疎 うと 部 ぶ の差 さ がはっきりと現 あらわ れないが、上流 じょうりゅう (渋滞 じゅうたい の後部 こうぶ )にさかのぼると疎密 そみつ の差 さ が明瞭 めいりょう となる。また、疎密 そみつ 波 は は並行 へいこう する車線 しゃせん の間 あいだ で同期 どうき する傾向 けいこう がある。
疎 うと 部 ぶ での速度 そくど は上限 じょうげん がある(例 たと えば、都市 とし 高速 こうそく 道路 どうろ では時速 じそく 45 km程度 ていど になる)。
疎 うと 部 ぶ で車両 しゃりょう が相対 そうたい 的 てき に速 はや く走行 そうこう できる時間 じかん は、ボトルネックでの交通 こうつう 容量 ようりょう が異 こと なっても変化 へんか しない。しかし、密 みつ 部 ぶ で車両 しゃりょう が遅 おそ く走行 そうこう する時間 じかん は、ボトルネックでの交通 こうつう 容量 ようりょう が小 ちい さいほど長 なが くなる傾向 けいこう がある。
車間 しゃかん 距離 きょり を狭 せま くとればとるほど、疎密 そみつ 波 は 現象 げんしょう は起 お きやすくなるので、適切 てきせつ な車間 しゃかん 距離 きょり をとることは渋滞 じゅうたい を防 ふせ ぐうえで極 きわ めて重要 じゅうよう である。
需要 じゅよう の超過 ちょうか する量 りょう が大 おお きいほど渋滞 じゅうたい する車列 しゃれつ は速 はや く延伸 えんしん しやすくなり、需要 じゅよう の経過 けいか する時間 じかん が長 なが いほど渋滞 じゅうたい する車列 しゃれつ は長 なが くなりやすい。そして、道路 どうろ の需要 じゅよう 超過 ちょうか が終 お わってもすぐに渋滞 じゅうたい が消滅 しょうめつ しない。
道路 どうろ 区間 くかん 内 ない が均質 きんしつ な交通 こうつう 容量 ようりょう ならば渋滞 じゅうたい することはないが、道路 どうろ の構造 こうぞう などによって交通 こうつう 容量 ようりょう が低 ひく い一部 いちぶ 区間 くかん (ボトルネック )があり、上流 じょうりゅう からボトルネックとなっている区間 くかん の交通 こうつう 容量 ようりょう を超 こ える交通 こうつう 需要 じゅよう が到達 とうたつ すると、交通 こうつう 渋滞 じゅうたい が発生 はっせい する。渋滞 じゅうたい の要因 よういん を大 おお きく分 わ けると、工事 こうじ 渋滞 じゅうたい 、事故 じこ 渋滞 じゅうたい 、自然 しぜん 渋滞 じゅうたい の三 みっ つだといわれている。一般 いっぱん 道路 どうろ と高速 こうそく 道路 どうろ では、工事 こうじ 渋滞 じゅうたい と事故 じこ 渋滞 じゅうたい が共通 きょうつう する渋滞 じゅうたい 発生 はっせい 原因 げんいん であるが、自然 しぜん 渋滞 じゅうたい についてはその性格 せいかく を大 おお きく異 こと にする。サグ部 ぶ と上 のぼ り坂 ざか が自然 しぜん 渋滞 じゅうたい の主 おも な発生 はっせい 原因 げんいん になるのは高速 こうそく 道路 どうろ であって、一般 いっぱん 道路 どうろ での自然 しぜん 渋滞 じゅうたい の主 おも な発生 はっせい 原因 げんいん になっているのは信号 しんごう 交差点 こうさてん と踏切 ふみきり だといわれている。自動車 じどうしゃ が何 なん らかの原因 げんいん で速度 そくど を落 お としたとき、あるいは速度 そくど を落 お とす地点 ちてん を通過 つうか するときに渋滞 じゅうたい は発生 はっせい しやすい。日本 にっぽん 社会 しゃかい における連休 れんきゅう 日 び でレジャーなどを楽 たの しむとした行楽 こうらく 地 ち への渡航 とこう で、首都 しゅと から郊外 こうがい へ一斉 いっせい に自家用車 じかようしゃ で赴 おもむ くため渋滞 じゅうたい が顕著 けんちょ に現 あらわ れている。
西成 にしなり 活 かつ 裕 ひろし は車 くるま の減速 げんそく ・発進 はっしん が続 つづ いて、その振 ふ れ幅 はば が大 おお きくなっていくことに自然 しぜん 渋滞 じゅうたい の原因 げんいん があると分析 ぶんせき している[ 46] 。また、渋滞 じゅうたい のほとんどが追 お い越 こ し車線 しゃせん から発生 はっせい しており、ある車 くるま が追 お い越 こ し車線 しゃせん に車線 しゃせん 変更 へんこう して割 わ り込 こ んだ際 さい に後続 こうぞく の車 くるま がブレーキを踏 ふ んで減速 げんそく 。割 わ り込 こ みが複数 ふくすう 台 だい 続 つづ き、これが繰 く り返 かえ されることで車間 しゃかん が縮 ちぢ まるのが原因 げんいん と分析 ぶんせき している[ 46] 。東名 とうめい 高速 こうそく で発生 はっせい した約 やく 40 kmの渋滞 じゅうたい には、たった1台 だい の車 くるま の車線 しゃせん 変更 へんこう が原因 げんいん だったこともある[ 46] 。
一般 いっぱん 道路 どうろ で発生 はっせい する渋滞 じゅうたい
編集 へんしゅう
夏 なつ 祭 まつ り会場 かいじょう へ向 む かう車 くるま のために起 お こった片側 かたがわ 渋滞 じゅうたい の例 れい
一般 いっぱん 道路 どうろ において発生 はっせい する渋滞 じゅうたい 原因 げんいん のほとんどは、工事 こうじ や事故 じこ を除 のぞ けば、信号 しんごう 交差点 こうさてん と踏切 ふみきり 、車線 しゃせん 数 すう が減少 げんしょう するボトルネックである。道路 どうろ の1車線 しゃせん には1時 じ 間 あいだ あたり約 やく 2,000台 だい の交通 こうつう 容量 ようりょう がある。例 たと えば、片側 かたがわ 2車線 しゃせん の単 たん 路 みち 部 ぶ (立体 りったい 交差 こうさ のように信号 しんごう のない部分 ぶぶん )の交通 こうつう 容量 ようりょう は1時 じ 間 あいだ あたり約 やく 4,000台 だい であるが、これを超 こ える量 りょう の車両 しゃりょう が流入 りゅうにゅう すると渋滞 じゅうたい が発生 はっせい する。
信号 しんごう 機 き がある交差点 こうさてん では赤信号 あかしんごう の時間 じかん の間 あいだ に到着 とうちゃく した全 すべ ての車両 しゃりょう が、次 つぎ の青信号 あおしんごう の時間 じかん でその信号 しんごう 交差点 こうさてん を通過 つうか できない状態 じょうたい であれば渋滞 じゅうたい と判断 はんだん される。ただし、この判断 はんだん 基準 きじゅん は下流 かりゅう に交差点 こうさてん がない「孤立 こりつ 交差点 こうさてん 」である場合 ばあい に限 かぎ る。
都市 とし 部 ぶ では単 たん 路 みち 部 ぶ は長 なが くは続 つづ かず、信号 しんごう 交差点 こうさてん が数多 かずおお くある。単 たん 路 みち 部 ぶ で十分 じゅうぶん な交通 こうつう 容量 ようりょう があっても、その先 さき の信号 しんごう 交差点 こうさてん の存在 そんざい によってその道路 どうろ の交通 こうつう 容量 ようりょう は低下 ていか する。例 たと えば、信号 しんごう の青信号 あおしんごう の秒 びょう 数 すう が30秒 びょう 、黄 き 信号 しんごう が0秒 びょう 、赤信号 あかしんごう の秒 びょう 数 すう が30秒 びょう という極 きわ めて単純 たんじゅん な信号 しんごう を仮定 かてい したとき、青信号 あおしんごう 時間 じかん の比率 ひりつ は50 %となり、交通 こうつう 容量 ようりょう は青 あお 時間 じかん 率 りつ が100 %のとき(すなわち立体 りったい 交差 こうさ のとき)と比 くら べて約 やく 半分 はんぶん となる。また交差点 こうさてん への進入 しんにゅう 車両 しゃりょう が極度 きょくど に増 ふ えた場合 ばあい 、隣接 りんせつ する交差点 こうさてん まで車両 しゃりょう の列 れつ が伸 の びて渋滞 じゅうたい が連鎖 れんさ 的 てき に増 ふ えるグリッドロック と呼 よ ばれる「超 ちょう 渋滞 じゅうたい 」現象 げんしょう が発生 はっせい する。日本 にっぽん では東日本 ひがしにっぽん 大震災 だいしんさい で発生 はっせい した渋滞 じゅうたい でグリッドロック状態 じょうたい が観測 かんそく され、解消 かいしょう までほぼ一 いち 日 にち を要 よう した[ 50] 。
グリッドロックの模 も 式 しき 図 ず
信号 しんごう 機 き のパラメータ 設定 せってい は、渋滞 じゅうたい の発生 はっせい 有無 うむ に大 おお きく影響 えいきょう する[ 51] 。不適切 ふてきせつ に設定 せってい すると、以前 いぜん は渋滞 じゅうたい のなかった交差点 こうさてん に渋滞 じゅうたい が発生 はっせい するようになる。
路上 ろじょう に駐車 ちゅうしゃ 車両 しゃりょう があるとその部分 ぶぶん の有効 ゆうこう 車線 しゃせん 数 かず が減 へ るため、交通 こうつう 容量 ようりょう は低下 ていか する。特 とく に交差点 こうさてん 付近 ふきん の駐車 ちゅうしゃ 車両 しゃりょう は交通 こうつう 容量 ようりょう を著 いちじる しく低下 ていか させ、特 とく に都市 とし 部 ぶ において顕著 けんちょ である。路線 ろせん バス がバス停 ばすてい に一時 いちじ 停車 ていしゃ するだけでも渋滞 じゅうたい を引 ひ き起 お こすこともある。沿道 えんどう の大 だい 規模 きぼ 商業 しょうぎょう 施設 しせつ (ロードサイド店舗 てんぽ )の駐車 ちゅうしゃ 場 じょう に入 にゅう ろうとする道路 どうろ 上 じょう の車列 しゃれつ も、同 おな じく渋滞 じゅうたい の原因 げんいん となる。このため側 がわ 道 どう の不足 ふそく も流入 りゅうにゅう 台数 だいすう の増加 ぞうか をもたらす。
道路 どうろ 工事 こうじ による車線 しゃせん 規制 きせい も交通 こうつう 容量 ようりょう を低下 ていか させる。道路 どうろ 工事 こうじ を夜間 やかん に行 おこな うことが多 おお いのは、夜間 やかん は交通 こうつう 量 りょう が少 すく ないため、車線 しゃせん 規制 きせい による渋滞 じゅうたい の発生 はっせい を軽減 けいげん できるからである。
踏切 ふみきり では列車 れっしゃ 通過 つうか 時 じ に道路 どうろ が遮断 しゃだん され、特 とく に都市 とし 部 ぶ の踏切 ふみきり は遮断 しゃだん されている時間 じかん が長 なが く、「開 ひら かずの踏切 ふみきり 」と揶揄 やゆ されることがある。さらに日本 にっぽん の法規 ほうき 制 せい では原則 げんそく 的 てき に、信号 しんごう 機 き がない場合 ばあい は遮断 しゃだん されていなくても一時 いちじ 停止 ていし が義務付 ぎむづ けられているため、踏切 ふみきり によって道路 どうろ 容量 ようりょう が低下 ていか して渋滞 じゅうたい の原因 げんいん になりやすい。この状況 じょうきょう を解消 かいしょう すべく、連続 れんぞく 立体 りったい 交差 こうさ 事業 じぎょう (鉄道 てつどう 線路 せんろ を高架線 こうかせん もしくは地下 ちか 線 せん に切 き り替 か える工事 こうじ )を実施 じっし する[ 52] 。
狭義 きょうぎ には交通 こうつう 事故 じこ により、車線 しゃせん が塞 ふさ がれて起 お きる渋滞 じゅうたい である。広義 こうぎ には火事 かじ や天災 てんさい によるものも含 ふく める。事故 じこ 車両 しゃりょう が車線 しゃせん を塞 ふさ いでしまうことにより、後続 こうぞく の車両 しゃりょう が進路 しんろ を変更 へんこう しようとするため、その右側 みぎがわ 車線 しゃせん を走行 そうこう する車両 しゃりょう とせめぎ合 あ って交通 こうつう の流 なが れが悪 わる くなり、放置 ほうち すれば大 だい 渋滞 じゅうたい を引 ひ き起 お こすことにつながることもある。
交通 こうつう 工学 こうがく の本来 ほんらい の用語 ようご ではない。ドライバーが景色 けしき や看板 かんばん 、火事 かじ 、対向 たいこう 車線 しゃせん の事故 じこ に目 め を奪 うば われて脇見 わきみ したりすることが走行 そうこう 速度 そくど の減速 げんそく につながり、また停車 ていしゃ をすることによって渋滞 じゅうたい が引 ひ き起 お こされる。また、わき見 み 運転 うんてん は事故 じこ の危険 きけん も伴 ともな い、こうしたドライバーが事故 じこ を起 お こせば渋滞 じゅうたい をさらに悪化 あっか させることになる。
高速 こうそく 道路 どうろ で発生 はっせい する渋滞 じゅうたい
編集 へんしゅう
高速 こうそく 道路 どうろ でのボトルネックの多 おお くは、下 くだ り勾配 こうばい から上 のぼ り勾配 こうばい となるサグ部 ぶ である。一定 いってい の交通 こうつう 需要 じゅよう がある条件下 じょうけんか で、サグ部 ぶ で発生 はっせい する渋滞 じゅうたい は、同様 どうよう の原因 げんいん で発生 はっせい するトンネル区間 くかん を含 ふく めると日本 にっぽん の高速 こうそく 道路 どうろ 全体 ぜんたい の8割 わり を占 し める。
道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう では特 とく に定 さだ められてはいないが、高速 こうそく 道路 どうろ 上 じょう で、渋滞 じゅうたい 最 さい 後尾 こうび や、車間 しゃかん 距離 きょり が詰 つ まって速度 そくど が急 きゅう に低下 ていか した場合 ばあい の自動車 じどうしゃ の運転 うんてん 手 しゅ は、追突 ついとつ 事故 じこ の防止 ぼうし のためにハザードランプ を点滅 てんめつ させて、後続 こうぞく 車 しゃ に注意 ちゅうい を促 うなが す暗黙 あんもく の了解 りょうかい があり、NEXCO3社 しゃ でもこの用法 ようほう を推奨 すいしょう している。
織 お り込 こ み交通 こうつう の模 も 式 しき 図 ず
インターチェンジ(IC) やジャンクション(JCT) では流出 りゅうしゅつ 、流入 りゅうにゅう が発生 はっせい するが、本線 ほんせん の車 くるま は流入 りゅうにゅう 車 しゃ を入 い れるため、前車 ぜんしゃ との車間 しゃかん 距離 きょり を空 あ けるために少 すこ し減速 げんそく したり、追 つい 越 えつ 車線 しゃせん に移動 いどう したりする。本線 ほんせん の後続 こうぞく 車 しゃ は車間 しゃかん 距離 きょり を一定 いってい に保 たも とうとして、詰 つ まった車間 しゃかん 距離 きょり を広 ひろ げるために速度 そくど を先行 せんこう 車 しゃ より落 お とす。これが連鎖 れんさ 的 てき に続 つづ くと渋滞 じゅうたい となる。流入 りゅうにゅう 車 しゃ そのものも遅 おそ い速度 そくど のまま本線 ほんせん に合流 ごうりゅう すれば渋滞 じゅうたい の原因 げんいん となりうる。また、流出 りゅうしゅつ でもカーブのため40 km/h規制 きせい 、対向 たいこう 車線 しゃせん からの流出 りゅうしゅつ 合流 ごうりゅう 、料金 りょうきん 所 しょ 、一般 いっぱん 道 どう での渋滞 じゅうたい などによって本線 ほんせん まで続 つづ くことがある。
織 お り込 こ み(ウィービング)とは右 みぎ 図 ず のようなものを言 い う。
料金 りょうきん 所 しょ ではノンストップで走 はし ってきた自動車 じどうしゃ が、通行 つうこう 料金 りょうきん を支払 しはら うために一旦 いったん 停止 ていし し、その精算 せいさん に時間 じかん がかかるために長 なが い車列 しゃれつ が出来 でき ることは珍 めずら しくない。料金 りょうきん 所 しょ の料金 りょうきん 収受 しゅうじゅ 能力 のうりょく を越 こ えると、その車列 しゃれつ がインターチェンジ内 ない にとどまらず、本線 ほんせん まで伸 の びてくることで、本線 ほんせん を走行 そうこう 中 ちゅう の車両 しゃりょう の交通 こうつう を阻害 そがい するようになり、渋滞 じゅうたい に発展 はってん する。また、本線 ほんせん 料金 りょうきん 所 しょ では通行 つうこう するすべての車 くるま が停車 ていしゃ または減速 げんそく を強 し いられるため、そこへ続 つづ く本線 ほんせん の交通 こうつう 量 りょう によっては渋滞 じゅうたい が発生 はっせい する。
日本 にっぽん では、2000年 ねん (平成 へいせい 12年 ねん )頃 ごろ まで渋滞 じゅうたい の最大 さいだい 要因 よういん となっていたが、ETC の普及 ふきゅう によりノンストップで料金 りょうきん 所 しょ を通過 つうか できる車両 しゃりょう が増 ふ えたため、ほとんど解消 かいしょう されている。しかし料金 りょうきん 所 しょ を抜 ぬ けて一般 いっぱん 道 どう へつながる交差点 こうさてん や信号 しんごう 機 き でうまく自動車 じどうしゃ が流 なが れず、渋滞 じゅうたい することもある。
事故 じこ 渋滞 じゅうたい 発生 はっせい 時 じ の電光 でんこう 掲示板 けいじばん 表示 ひょうじ 例 れい
工事 こうじ や事故 じこ のため車線 しゃせん が減少 げんしょう ・規制 きせい あるいは通行止 つうこうど めされることで渋滞 じゅうたい になる。ときには全 まった く動 うご かなくなることもある。工事 こうじ による渋滞 じゅうたい はWebページやVICS 等 ひとし を通 つう じて事前 じぜん に公表 こうひょう されることがあるが、事故 じこ による渋滞 じゅうたい は前述 ぜんじゅつ のケースや料金 りょうきん 所 しょ での渋滞 じゅうたい と違 ちが いいつどこで起 お こるかわからないため、予想 よそう することは困難 こんなん で、VICSなどにも情報 じょうほう がすぐには反映 はんえい されづらい。車線 しゃせん 規制 きせい が終了 しゅうりょう し交通 こうつう 容量 ようりょう が回復 かいふく した後 のち で、車線 しゃせん 規制 きせい による渋滞 じゅうたい 列 れつ 中 ちゅう に存在 そんざい する車両 しゃりょう がすべて通過 つうか して、渋滞 じゅうたい 解消 かいしょう となる。
日本 にっぽん における高速 こうそく 道路 どうろ では山間 さんかん 部 ぶ のような険 けわ しい地形 ちけい 上 じょう に路線 ろせん を建設 けんせつ することもあり、勾配 こうばい が多 おお く存在 そんざい する。ドライバーが平坦 へいたん 部 ぶ と変 か わらないアクセルペダル の踏 ふ み方 かた で上 のぼ り坂 ざか を登 のぼ ろうとすると、3 %(100 m進 すす んで3 m上 のぼ る)程度 ていど のドライバーも気付 きづ かないほどのわずかな勾配 こうばい でも速度 そくど が低下 ていか する。特 とく に車両 しゃりょう 総 そう 重量 じゅうりょう の大 おお きい大型 おおがた 車 しゃ は速度 そくど 低下 ていか が大 おお きい。
後続 こうぞく の車 くるま は前方 ぜんぽう 車両 しゃりょう のわずかな減速 げんそく に対 たい し、安全 あんぜん のためにと前方 ぜんぽう 車両 しゃりょう 以上 いじょう に減速 げんそく してしまうことがある。これがいくつか繰 く り返 かえ されると、後方 こうほう の車両 しゃりょう はかなりの低速 ていそく 状態 じょうたい になってしまい、渋滞 じゅうたい が発生 はっせい する。このような原因 げんいん による交通 こうつう 容量 ようりょう の低下 ていか を防止 ぼうし するために、大 おお きな勾配 こうばい が存在 そんざい する区間 くかん には付加 ふか 車線 しゃせん (登坂 とさか 車線 しゃせん )が設置 せっち されている。
また、サグ部 ぶ には路側 ろそく の壁面 へきめん にエスコートライトやペースメーカーライトと呼 よ ばれる光 ひかり が流 なが れるイルミネーションが設置 せっち されている箇所 かしょ もあり、「視覚 しかく 刺激 しげき による視覚 しかく 誘導 ゆうどう 自己 じこ 運動 うんどう 感覚 かんかく 効果 こうか 」によりドライバーが車速 しゃそく の低下 ていか や車間 しゃかん 距離 きょり に注意 ちゅうい を払 はら うようになり、渋滞 じゅうたい を起 お こりにくくしている[ 55] 。
サグ部 ぶ の一 いち 例 れい (名神 めいしん 高速 こうそく 道路 どうろ 高槻 たかつき BS付近 ふきん )
すり鉢 ばち 状 じょう の地形 ちけい にある道路 どうろ では、ドライバーが凹状の底 そこ の地点 ちてん (谷 たに 底 そこ )に到達 とうたつ して上 のぼ り坂 ざか に差 さ し掛 か かる、ゆるいV字形 じけい の箇所 かしょ をサグ部 ぶ とよんでいる。サグ部 ぶ の勾配 こうばい は、せいぜい2 - 3 % 程度 ていど である。下 くだ り勾配 こうばい から上 のぼ り勾配 こうばい への変化 へんか が認識 にんしき しづらいため、ドライバーが勾配 こうばい の変化 へんか に気 き づかないことでアクセルペダルを踏 ふ むことが少 すく なくなり、自然 しぜん と速度 そくど が低下 ていか していく。その結果 けっか 、後続 こうぞく 車 しゃ との車間 しゃかん 距離 きょり が一気 いっき に縮 ちぢ まり、後続 こうぞく 車 しゃ が車間 しゃかん を確保 かくほ しようとして連鎖 れんさ 的 てき にブレーキペダル を踏 ふ まざるを得 え なくなり、さらに元 もと の走行 そうこう スピードに戻 もど すまでには時間 じかん を要 よう するためやがて渋滞 じゅうたい となる。
自動車 じどうしゃ のアクセルペダルは速度 そくど を管理 かんり ・調整 ちょうせい する機能 きのう ではなく、エンジンの燃焼 ねんしょう 状 じょう 況 きょう (トルク )を調節 ちょうせつ する機能 きのう であるため、路面 ろめん 状況 じょうきょう の変化 へんか にドライバーが気 き が付 つ かず同 おな じようにアクセルペダルを操作 そうさ すれば、このわずかなタイミングの遅 おく れにより速度 そくど の低下 ていか が起 お こることで結果 けっか 的 てき に交通 こうつう 容量 ようりょう の低下 ていか が起 お こる[ 58] 。車間 しゃかん 距離 きょり が短 みじか くなると、サグ部 ぶ に差 さ し掛 か かっただけで渋滞 じゅうたい が発生 はっせい しやすくなり、サグ部 ぶ の渋滞 じゅうたい 時 じ の交通 こうつう 容量 ようりょう は非 ひ 渋滞 じゅうたい 時 じ に比 くら べて大幅 おおはば に低下 ていか することとなる。
サグ部 ぶ における渋滞 じゅうたい を防 ふせ ぐため、ドライバーにサグ部 ぶ であることを気付 きづ かせることが大切 たいせつ であり、減速 げんそく を防 ふせ ぐための標識 ひょうしき を設置 せっち することも渋滞 じゅうたい 対策 たいさく の1つである。また、エスコートライト(後述 こうじゅつ )やオプティカルドットによる対策 たいさく も考 かんが えられている。
トンネル は「内部 ないぶ の暗 くら さ」「天井 てんじょう や側 がわ 方 かた の壁 かべ が近 ちか いことによる圧迫 あっぱく 感 かん 」の主 おも に2つが理由 りゆう として、ドライバーが恐怖 きょうふ 心 しん を以 もっ てどうしてもアクセルを緩 ゆる めてしまう傾向 けいこう がある。その結果 けっか 、交通 こうつう 容量 ようりょう が低下 ていか し、交通 こうつう 量 りょう があって車間 しゃかん 距離 きょり が詰 つ まっている状況 じょうきょう 下 か においてはブレーキの連鎖 れんさ により渋滞 じゅうたい が発生 はっせい する[ 62] 。また、表面 ひょうめん 水 すい 、地下水 ちかすい 、消火 しょうか 水 みず を排水 はいすい するため[ 63] 、中央 ちゅうおう に向 む けて上 のぼ り坂 ざか となっているトンネルもあり、これも渋滞 じゅうたい の原因 げんいん となっている。
上 のぼ り坂 ざか の区間 くかん がトンネルになっている場合 ばあい 、壁面 へきめん のラインによってあたかも水平 すいへい と誤 あやま 認識 にんしき し、速度 そくど の低下 ていか が発生 はっせい することで渋滞 じゅうたい が発生 はっせい することもある。
トンネルの断 だん 面積 めんせき を大 おお きくし、かつ照明 しょうめい を明 あか るくすることによってドライバーの恐怖 きょうふ 心 しん を和 やわ らげて渋滞 じゅうたい を緩和 かんわ する方法 ほうほう がとられている。
単純 たんじゅん に渋滞 じゅうたい を克服 こくふく し解消 かいしょう する方法 ほうほう は、道路 どうろ の交通 こうつう 容量 ようりょう を拡大 かくだい するか、交通 こうつう 量 りょう を減 へ らすかのどちらかである。多 おお くの場合 ばあい は交通 こうつう 容量 ようりょう を増大 ぞうだい させることで渋滞 じゅうたい は解決 かいけつ できる。従来 じゅうらい は道路 どうろ の拡幅 かくふく や新規 しんき 整備 せいび を行 おこな うことで交通 こうつう 容量 ようりょう を増大 ぞうだい 化 か させる施策 しさく が積極 せっきょく 的 てき にとられてきたが、道路 どうろ の拡幅 かくふく や新規 しんき 整備 せいび が行 おこな われることによって、それまで渋滞 じゅうたい によって利用 りよう を踏 ふ みとどまっていた潜在 せんざい 的 てき な需要 じゅよう を誘発 ゆうはつ させ、交通 こうつう 量 りょう がさらに増加 ぞうか してしまい、かえって渋滞 じゅうたい が悪化 あっか してしまう事例 じれい が見 み られた(誘発 ゆうはつ された交通 こうつう 需要 じゅよう のことを「誘発 ゆうはつ 需要 じゅよう 」と呼 よ ぶ)。
交通 こうつう 容量 ようりょう を拡大 かくだい する方法 ほうほう は、道路 どうろ 整備 せいび ・改良 かいりょう や信号 しんごう 制御 せいぎょ の高度 こうど 化 か などによる「交通 こうつう 容量 ようりょう を増大 ぞうだい させる」方法 ほうほう と、路上 ろじょう 駐車 ちゅうしゃ の排除 はいじょ やサグ部 ぶ での速度 そくど 回復 かいふく などによる「交通 こうつう 容量 ようりょう を回復 かいふく させる」方法 ほうほう に分 わ けられる。車線 しゃせん 数 すう を増設 ぞうせつ することは交通 こうつう 容量 ようりょう を単純 たんじゅん に増 ふ やすことが出来 でき るため、最 もっと も早 はや い渋滞 じゅうたい 解決 かいけつ 手法 しゅほう だといえるが、整備 せいび 費用 ひよう に多額 たがく の資金 しきん を要 よう するため、容易 ようい に車線 しゃせん を増 ふ やすことが出来 でき ないのが実情 じつじょう である。ただし、車線 しゃせん あたりの幅員 ふくいん を小 ちい さくするよう路面 ろめん 標示 ひょうじ を改良 かいりょう することで大 おお きなコストをかけずに交通 こうつう 容量 ようりょう が増 ふ やすこともできる。
交通 こうつう 量 りょう を減 へ らす方法 ほうほう として、交通 こうつう 需要 じゅよう マネジメント (英 えい :Transportation Demand Management、略称 りゃくしょう :TDM)があり、車 くるま の利用 りよう 者 しゃ が協力 きょうりょく し合 あ い、交通 こうつう 量 りょう 削減 さくげん のため調整 ちょうせい を図 はか る施策 しさく である。例 れい として、フレックスタイム (時差 じさ 出勤 しゅっきん )や、パークアンドライドシステム の導入 どうにゅう による公共 こうきょう 交通 こうつう 機関 きかん への乗 の り換 か え、運転 うんてん 経路 けいろ 変更 へんこう の誘導 ゆうどう 案内 あんない による交通 こうつう の分散 ぶんさん 化 か 、都市 とし 部 ぶ では道路 どうろ の中央 ちゅうおう 線 せん を可変 かへん させるリバーシブルレーン の設置 せっち によって、効果 こうか を上 あ げることができる。交通 こうつう 需要 じゅよう を抑制 よくせい し調整 ちょうせい することで渋滞 じゅうたい を緩和 かんわ させるのがTDMの狙 ねら いだが、道路 どうろ 利用 りよう 者 しゃ の協力 きょうりょく なくしては実現 じつげん 不可能 ふかのう という側面 そくめん を併 あわ せ持 も つ。こうしたTDMの代表 だいひょう 的 てき な施策 しさく はドライバーに十分 じゅうぶん な報酬 ほうしゅう (メリット)を与 あた えずに一人 ひとり 一 いち 人 にん の行動 こうどう や習慣 しゅうかん の変化 へんか を求 もと めるものが多 おお く、その一人 ひとり 一 いち 人 にん が行動 こうどう や習慣 しゅうかん を変化 へんか させれば自分 じぶん は損 そん をするという社会 しゃかい 的 てき ジレンマ に陥 おちい り広 ひろ く一般 いっぱん には浸透 しんとう していない状況 じょうきょう である。
道路 どうろ の拡幅 かくふく や立体 りったい 化 か には限界 げんかい があり、TDMも決定的 けっていてき 解決 かいけつ 策 さく とまでいかないことから、高度 こうど 道路 どうろ 交通 こうつう システム (英 えい :Intelligent Transport System、略称 りゃくしょう :ITS)の研究 けんきゅう が日本 にっぽん をはじめ欧米 おうべい 諸国 しょこく で進 すす められている。ITSは、最先端 さいせんたん の道路 どうろ 通信 つうしん 技術 ぎじゅつ の総称 そうしょう を意味 いみ する用語 ようご で、高度 こうど 情報 じょうほう 通信 つうしん 技術 ぎじゅつ を駆使 くし して道路 どうろ と車 くるま を一体化 いったいか した道路 どうろ 交通 こうつう システムを確立 かくりつ し、交通 こうつう 渋滞 じゅうたい のほかにも交通 こうつう 事故 じこ の抑止 よくし 、環境 かんきょう 改善 かいぜん をするのが狙 ねら いである。ITS技術 ぎじゅつ の代表 だいひょう 的 てき なものとして、VICS (道路 どうろ 交通 こうつう 情報 じょうほう 通信 つうしん システム)やETCがあり、AHS(走行 そうこう 支援 しえん 道路 どうろ システム)もITSを支 ささ える先端 せんたん 技術 ぎじゅつ として今後 こんご の動向 どうこう が注目 ちゅうもく されている。
交通 こうつう 渋滞 じゅうたい の対策 たいさく として、AIによる渋滞 じゅうたい の対策 たいさく の予測 よそく や、渋滞 じゅうたい 状 じょう 況 きょう 伝達 でんたつ をする仕組 しく みが整 ととの えられている[ 18] 。予 あらかじ め道路 どうろ の渋滞 じゅうたい 状 じょう 況 きょう をドライバーが把握 はあく できれば、事前 じぜん に渋滞 じゅうたい をしない道 みち を選択 せんたく し、安全 あんぜん に運転 うんてん することができるからだ。[ 18]
AI渋滞 じゅうたい 予知 よち による、当日 とうじつ の天気 てんき や、イベントの有無 うむ なども考慮 こうりょ することができるので、より高 たか い精度 せいど で予知 よち をすることができる。[ 18]
道路 どうろ を拡幅 かくふく して車線 しゃせん 数 すう を1本 ほん から2本 ほん に増 ふ やせば、単純 たんじゅん に交通 こうつう 容量 ようりょう は2倍 ばい になるが実際 じっさい にはそれよりも大 おお きく交通 こうつう 容量 ようりょう を大 おお きくすることができ、そして最 もっと も早 はや い解決 かいけつ 手法 しゅほう でもある。ただし、道路 どうろ 拡幅 かくふく には多大 ただい な道路 どうろ 改築 かいちく 予算 よさん を必要 ひつよう とすることから、実際 じっさい には容易 ようい に車線 しゃせん 数 すう を増 ふ やすことが出来 でき ないでいるのが実情 じつじょう である。そこで、信号 しんごう 交差点 こうさてん の手前 てまえ の一部 いちぶ 区間 くかん に右折 うせつ 専用 せんよう レーンを長 なが めに増設 ぞうせつ して後続 こうぞく 車 しゃ の進路 しんろ を妨 さまた げない方法 ほうほう をとることで、交通 こうつう 容量 ようりょう を増大 ぞうだい させることもできる。また、左折 させつ 車 しゃ が多 おお い交差点 こうさてん では左折 させつ レーンを増設 ぞうせつ することで、交通 こうつう 車両 しゃりょう の流 なが れをスムーズにて渋滞 じゅうたい 緩和 かんわ に役立 やくだ てられている。
秋田 あきた 南 みなみ バイパス のケースでは、国道 こくどう 7号 ごう のバイパスとして新 あたら しい道路 どうろ を建設 けんせつ した結果 けっか 、整備 せいび 前 まえ の23 km/hから整備 せいび 後 ご 32 km/hと速度 そくど 向上 こうじょう できた[ 73] 。しかしながらその後 ご 、一部 いちぶ 区間 くかん で慢性 まんせい 的 てき な渋滞 じゅうたい が発生 はっせい し問題 もんだい となっていた。そこで4線 せん 化 か に着手 ちゃくしゅ した結果 けっか 、新屋 あらや 跨 またが 道 みち 橋 きょう 交差点 こうさてん では整備 せいび 後 ご 旅行 りょこう 速度 そくど は3倍 ばい 向上 こうじょう した[ 74] 。
矢印 やじるし 信号 しんごう は、交差点 こうさてん における右 みぎ 左折 させつ 車両 しゃりょう の渋滞 じゅうたい 緩和 かんわ に役立 やくだ てられている。
信号 しんごう 制御 せいぎょ の設定 せってい 値 ち を最適 さいてき 化 か すること渋滞 じゅうたい はかなり緩和 かんわ できる。交通 こうつう 量 りょう がほぼ同 おな じ道路 どうろ どうしが交差 こうさ する信号 しんごう 交差点 こうさてん では、双方 そうほう の道路 どうろ の信号 しんごう 機 き の青信号 あおしんごう と赤信号 あかしんごう の秒 びょう 数 すう を同 おな じ長 なが さとするが、特 とく に事情 じじょう がない限 かぎ り、交通 こうつう 量 りょう の多 おお い道路 どうろ 側 がわ の信号 しんごう 機 き の青信号 あおしんごう の秒 びょう 数 すう を長 なが くし、交通 こうつう 量 りょう の少 すく ない道路 どうろ 側 がわ の青信号 あおしんごう を短 みじか く適切 てきせつ な秒 びょう 数 すう で設定 せってい することで渋滞 じゅうたい を回避 かいひ できる。市街地 しがいち では、他 た の信号 しんごう 機 き と連動 れんどう した系統 けいとう 式 しき の信号 しんごう を設置 せっち することで、かなりの渋滞 じゅうたい は回避 かいひ できる。また、交通 こうつう 量 りょう に応 おう じて赤信号 あかしんごう と青信号 あおしんごう の秒 びょう 数 すう を自動的 じどうてき に調整 ちょうせい する感応 かんおう 制御 せいぎょ 式 しき の信号 しんごう 機 き の普及 ふきゅう が渋滞 じゅうたい 対策 たいさく に役立 やくだ てられている。
左折 させつ と右折 うせつ の矢印 やじるし 信号 しんごう を効果 こうか 的 てき に用 もち いることも、渋滞 じゅうたい の緩和 かんわ に有効 ゆうこう である。その際 さい 、右折 うせつ 車 しゃ が多 おお い交差点 こうさてん では右折 うせつ 専用 せんよう 矢印 やじるし 信号 しんごう を数 すう 秒 びょう 長 なが く設定 せってい し、左折 させつ 車 しゃ が多 おお い交差点 こうさてん では左折 させつ 専用 せんよう 矢印 やじるし 信号 しんごう を設 もう ける工夫 くふう が必要 ひつよう となる。片側 かたがわ 4車線 しゃせん 以上 いじょう ある広 ひろ い道路 どうろ では、直進 ちょくしん ・右折 うせつ ・左折 させつ 専用 せんよう の矢印 やじるし 信号 しんごう だけで制御 せいぎょ しているセパレート式 しき 信号 しんごう 機 き を採用 さいよう する交差点 こうさてん があり、渋滞 じゅうたい の緩和 かんわ に一定 いってい の成果 せいか を上 あ げている。横断 おうだん 歩行 ほこう 者 しゃ が多 おお い交差点 こうさてん では、横断 おうだん 歩行 ほこう 者 しゃ の列 れつ にさえぎられて車列 しゃれつ が右 みぎ 左折 させつ できないこともあり得 え るため、横断 おうだん 歩行 ほこう 者 しゃ 用 よう 信号 しんごう と車道 しゃどう 用 よう 信号 しんごう を分離 ぶんり 制御 せいぎょ することで解決 かいけつ させる手法 しゅほう がとられる。
中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 吉林 きつりん 省 しょう 吉林 きつりん 市 し において、これまでの統計 とうけい とバスに搭載 とうさい された端末 たんまつ を通 つう じてデータを元 もと に信号 しんごう の設定 せってい を変 か えた結果 けっか 、車両 しゃりょう の平均 へいきん 時速 じそく が上 あ がり渋滞 じゅうたい 緩和 かんわ に成功 せいこう した[ 76] 。
後述 こうじゅつ の立体 りったい 交差 こうさ 化 か や、拡幅 かくふく ・バイパスの建設 けんせつ を伴 ともな わなくても交差点 こうさてん を改良 かいりょう すれば改善 かいぜん される場合 ばあい が少 すく なくない。たとえば、交差点 こうさてん の面積 めんせき を小 ちい さくすることで信号 しんごう 制御 せいぎょ の効率 こうりつ が改善 かいぜん されて慢性 まんせい 的 てき な渋滞 じゅうたい が解消 かいしょう された事例 じれい がある。また、右折 うせつ や左折 させつ の専用 せんよう 車線 しゃせん を新設 しんせつ ・延伸 えんしん することや、右折 うせつ ポケット・左折 させつ ポケット(右 みぎ 左折 させつ するために待機 たいき する車両 しゃりょう の側 がわ 方 かた を直進 ちょくしん 車 しゃ が通 とお り抜 ぬ け出来 でき るように広 ひろ げられた右 みぎ 直 ちょく 混用 こんよう 車線 しゃせん )の設置 せっち によって大 だい 規模 きぼ な工事 こうじ を行 おこな うことなく渋滞 じゅうたい 解消 かいしょう が見込 みこ める可能 かのう 性 せい がある。
立体 りったい 交差点 こうさてん の例 れい (栃木 とちぎ 県 けん 道 どう 20号 ごう の久保田 くぼた 跨 またが 道 みち 橋 きょう )
道路 どうろ が他 た の道路 どうろ や踏切 ふみきり と平面 へいめん 交差 こうさ している事 こと により、結節 けっせつ 点 てん としての効果 こうか を発揮 はっき する代 か わりに円滑 えんかつ な交通 こうつう の妨 さまた げになっていた[ 79] 。そこで立体 りったい 的 てき に交差 こうさ することより、交通 こうつう 容量 ようりょう は飛躍 ひやく 的 てき に増大 ぞうだい でき、効率 こうりつ よく通行 つうこう することができる[ 80] 。立体 りったい 交差 こうさ 化 か は信号 しんごう 交差点 こうさてん や踏切 ふみきり で行 おこな われる渋滞 じゅうたい 対策 たいさく 手法 しゅほう で、特 とく に信号 しんごう 交差点 こうさてん では交通 こうつう 量 りょう が多 おお い方 ほう の道路 どうろ を、交差 こうさ する道路 どうろ の上 うえ に跨 また がせる高架 こうか 橋 きょう とするか、道路 どうろ 下 か にくぐらせるアンダーパス としたほうが、より大 おお きな効果 こうか が期待 きたい される。
具体 ぐたい 例 れい として小田急電鉄 おだきゅうでんてつ 小田原線 おだわらせん 成城 せいじょう 学園前 がくえんまえ 駅 えき から登戸 のぶと 駅 えき を連続 れんぞく 立体 りったい 交差 こうさ 化 か した結果 けっか 、実施 じっし 前 まえ は旅行 りょこう 速度 そくど 8 km/hに対 たい して実施 じっし 後 ご は旅行 りょこう 速度 そくど 19 km/hと大幅 おおはば に向上 こうじょう することに成功 せいこう した[ 81] 。
信号 しんごう 交差点 こうさてん 付近 ふきん での路上 ろじょう 駐車 ちゅうしゃ が渋滞 じゅうたい の原因 げんいん となっている事例 じれい は多 おお くみられる。東京 とうきょう の環状 かんじょう 6号線 ごうせん では全 ぜん ボトルネック交差点 こうさてん の内 うち 、およそ3/4が交差点 こうさてん 付近 ふきん での路上 ろじょう 駐車 ちゅうしゃ が原因 げんいん であった調査 ちょうさ 例 れい がある。渋滞 じゅうたい の原因 げんいん となる路上 ろじょう 駐車 ちゅうしゃ を排除 はいじょ させるには、特定 とくてい の区間 くかん で違法 いほう 駐車 ちゅうしゃ の取締 とりしまり を集中 しゅうちゅう 的 てき に行 おこな うことが効果 こうか 的 てき である。また、案内 あんない 板 ばん やインターネットによる駐車 ちゅうしゃ 場 じょう 情報 じょうほう システムを運用 うんよう することでドライバーに駐車 ちゅうしゃ 場 じょう の位置 いち を明示 めいじ させて路上 ろじょう 駐車 ちゅうしゃ を減 へ らす試 こころ みも行 おこな われている。
東日本 ひがしにっぽん 高速 こうそく 道路 どうろ (NEXCO東日本 ひがしにっぽん )の調 しら べによると、高速 こうそく 道路 どうろ の道路 どうろ 渋滞 じゅうたい は交通 こうつう 集中 しゅうちゅう を原因 げんいん とする渋滞 じゅうたい が約 やく 7割 わり を占 し め、さらに上 のぼ り坂 ざか 及 およ びサグ部 ぶ での渋滞 じゅうたい がそのうちの約 やく 7割 わり となっているという。具体 ぐたい 的 てき には、上 のぼ り坂 ざか やサグ部 ぶ での車 くるま の速度 そくど 低下 ていか により、後続 こうぞく の車 くるま が車間 しゃかん 距離 きょり を空 あ けようとブレーキを踏 ふ み、その動作 どうさ にさらに後続 こうぞく の車 くるま が反応 はんのう することで旅行 りょこう 速度 そくど の著 いちじる しい低下 ていか を招 まね く、というものである[ 85] 。そこでNEXCO東日本 ひがしにっぽん では、LED発光 はっこう パネルを道路 どうろ 脇 わき に複数 ふくすう 設置 せっち して進行 しんこう 方向 ほうこう に流 なが れるように光 ひか るシステムを開発 かいはつ した。視覚 しかく 誘導 ゆうどう 性 せい 自己 じこ 運動 うんどう 感覚 かんかく のため、その装置 そうち によりドライバーは光 ひかり の流 なが れを意識 いしき するようになり、速度 そくど 向上 こうじょう を自然 しぜん と意識 いしき するのが狙 ねら いである[ 85] 。LED発光 はっこう パネルが初 はじ めて設置 せっち されたのは2011年 ねん 2月 がつ に三陸 さんりく 自動車 じどうしゃ 道 どう 利府 りふ ジャンクション が最初 さいしょ である。実際 じっさい に設置 せっち を行 おこな った箇所 かしょ では以前 いぜん より速度 そくど 向上 こうじょう し、後続 こうぞく 車 しゃ も追随 ついずい することにより渋滞 じゅうたい 延長 えんちょう は2100m から800mと短 みじか くなり、渋滞 じゅうたい 継続 けいぞく 時間 じかん は50分 ふん から30分 ふん へ短縮 たんしゅく した[ 85] 。現在 げんざい ではNEXCO東日本 ひがしにっぽん では「ペースメーカー ライト」[ 85] 、首都高 しゅとこう 速 そく 道路 どうろ では「エスコートライト」[ 86] 、NEXCO中 ちゅう 日本 にっぽん では「速度 そくど 感覚 かんかく コントロールシステム」[ 87] という名称 めいしょう で設置 せっち を行 おこな っている。
イギリス のロンドン市 し では2003年 ねん 、特定 とくてい 地区 ちく への車両 しゃりょう 乗 の り入 い れ時 じ に課税 かぜい するコンジェスチョン・チャージ(渋滞 じゅうたい 税 ぜい )を導入 どうにゅう した結果 けっか 、交通 こうつう 量 りょう が20%減少 げんしょう し、渋滞 じゅうたい 遅延 ちえん 時間 じかん も30%減少 げんしょう した[ 88] 。
ナンバープレートを利用 りよう した流入 りゅうにゅう 制限 せいげん
編集 へんしゅう
メキシコシティ やボゴタ では、ナンバープレート の末尾 まつび が3、6、9の自動車 じどうしゃ は月曜日 げつようび の午前 ごぜん 6時 じ -10時 じ 、午後 ごご 4時 じ -7時 じ には運転 うんてん できないなど複雑 ふくざつ な規制 きせい をかけている[ 89] 。
2009年 ねん に警察庁 けいさつちょう と日本 にっぽん 自動車 じどうしゃ 連盟 れんめい が共同 きょうどう で、中央 ちゅうおう 自動車 じどうしゃ 道 どう 小 しょう 仏 ふつ トンネル で8台 だい の車 くるま を車間 しゃかん 距離 きょり を40 m空 あ けて一斉 いっせい に走行 そうこう させた結果 けっか 、平均 へいきん 時速 じそく が実施 じっし 前 まえ の55 km/hから80 km/hに回復 かいふく したという実験 じっけん 結果 けっか が出 で ている[ 90] 。これは車間 しゃかん 距離 きょり を詰 つ め過 す ぎると後 うし ろの車 くるま が前 まえ の車 くるま に反応 はんのう することによってスピードが落 お ちるためで、距離 きょり を40 m空 あ けることで防 ふせ ぐことができる[ 91] 。
1987年 ねん の年末年始 ねんまつねんし から日本道路公団 にほんどうろこうだん で渋滞 じゅうたい 予測 よそく 情報 じょうほう 提供 ていきょう が始 はじ まり、現在 げんざい ではNEXCO と日本道路 にほんどうろ 交通 こうつう 情報 じょうほう センター が提供 ていきょう している[ 92] 。これにより渋滞 じゅうたい する日付 ひづけ と時間 じかん 帯 たい が分 わ かり渋滞 じゅうたい を避 さ けられる[ 92] 。なお的中 てきちゅう 率 りつ は8割 わり 程度 ていど で、外 はず れる原因 げんいん としては天候 てんこう やメディアで紹介 しょうかい された場所 ばしょ へ人々 ひとびと が殺到 さっとう することが挙 あ げられる[ 92] 。
^ この「人 ひと の長蛇 ちょうだ の列 れつ 」のことは、「渋滞 じゅうたい 」ではなく、「行列 ぎょうれつ 」と呼 よ ぶ。
^ そもそも、「停止 ていし して車列 しゃれつ が動 うご かない状態 じょうたい 」は、「20 km/h以下 いか 」に含 ふく まれる。なぜならば、「停止 ていし して車列 しゃれつ が動 うご かない状態 じょうたい 」=0 km/hであり、0 km/h < 20 km/hであるからである。
^ それは大阪 おおさか 市電 しでん 全廃 ぜんぱい (1969年 ねん )の引 ひ き金 がね となり、さらに1960年代 ねんだい から1970年代 ねんだい にかけて全国 ぜんこく 各 かく 都市 とし で相次 あいつ いだ路面 ろめん 電車 でんしゃ 廃止 はいし の遠因 えんいん ともなった。
^ かつての旧 きゅう 日本道路公団 にほんどうろこうだん や旧 きゅう 本州 ほんしゅう 四国 しこく 連絡 れんらく 橋 きょう 公団 こうだん でも、走行 そうこう 速度 そくど 40 km/h以下 いか になった場合 ばあい を渋滞 じゅうたい と定義 ていぎ した。
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