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渋滞 - Wikipedia

渋滞じゅうたい

通常つうじょうよりも走行そうこう速度そくどおそくなったり、通過つうか時間じかんかってしまったり、通行つうこうりょうおおくなる道路どうろ状況じょうきょう

渋滞じゅうたい(じゅうたい、英語えいご:traffic jam、traffic congestion)とは、交通こうつう施設しせつ道路どうろ鉄道てつどうなど)の能力のうりょくえる動体どうたい流入りゅうにゅうにより移動いどう速度そくどおそくなった状態じょうたいをいう。道路どうろ交通こうつううえ交通こうつう渋滞じゅうたい(こうつうじゅうたい)をとく渋滞じゅうたいぶこともある。

基幹きかん道路どうろにおける交通こうつう渋滞じゅうたいいちれい
(2010ねん ブラジリア)。

交通こうつう工学こうがくにおける渋滞じゅうたい定義ていぎは、「ボトルネックにその区間くかん交通こうつう容量ようりょう上回うわまわ交通こうつうりゅうりつ交通こうつう需要じゅよう到着とうちゃくしたときに、当該とうがい区間くかん上流じょうりゅうしょうじる低速ていそく車両しゃりょうれつによって形成けいせいされる交通こうつう状態じょうたい」を[1][2]とくに、交通こうつう信号しんごう合流ごうりゅうはボトルネックとなりやすい典型てんけいてき道路どうろじょう区間くかんである[3]。なお、「交通こうつう容量ようりょう」とは特定とくてい道路どうろ空間くうかん単位たんい時間じかんたりでとおすことのできる車両しゃりょうすうをいう[4]。また、「交通こうつうりゅうりつ」とは特定とくてい道路どうろ空間くうかん単位たんい時間じかんあたりに到着とうちゃくする車両しゃりょうすうをいう[5]

一般いっぱんてきには、自動車じどうしゃ停止ていしあるいは、一定いってい速度そくど以下いかのノロノロ運転うんてん走行そうこうする自動車じどうしゃれつ数珠じゅずつなぎになった状態じょうたい渋滞じゅうたいんでいる[6][7]渋滞じゅうたいちょうがいくらながくても、1かい青信号あおしんごう信号しんごう車列しゃれつすべさばける場合ばあいは、一般いっぱんには渋滞じゅうたいとはばない。また、ひと長蛇ちょうだれつたいしても渋滞じゅうたいとはわない[8][注釈ちゅうしゃく 1]渋滞じゅうたい内容ないよう様々さまざまで、たとえば20 km/h(キロメートル毎時まいじ以下いか走行そうこうしている状態じょうたいでも、停止ていしして車列しゃれつうごかない状態じょうたいであっても渋滞じゅうたいである[6][注釈ちゅうしゃく 2]車列しゃれつながさについても、正確せいかく距離きょりさだめられているわけではないが、つらなる自動車じどうしゃれつながさが1キロメートルえた状態じょうたい渋滞じゅうたいっている[6]

日本にっぽん高度こうど経済けいざい成長せいちょうこったモータリゼーション一般いっぱん大衆たいしゅう自動車じどうしゃ普及ふきゅうする以前いぜん自動車じどうしゃがあまり走行そうこうしていなかった時代じだいでは、「渋滞じゅうたい」という用語ようご自体じたい一般いっぱん使つかわれていなかった[8]日本にっぽんにおけるはじめてのだい規模きぼかつ本格ほんかくてき渋滞じゅうたいは、1960ねん昭和しょうわ35ねん)10がつ6にち大阪おおさかうち発生はっせいした10あいだにわたる交通こうつうマヒによるだい渋滞じゅうたいである[注釈ちゅうしゃく 3]。また、日本にっぽんはじめて渋滞じゅうたいという用語ようご使つかわれたのは、1961ねん昭和しょうわ36ねん)に警視庁けいしちょうがラジオの文化放送ぶんかほうそうで、世界せかいはつとなる交通こうつう情報じょうほう放送ほうそうしたときだといわれている[8]

なお、「渋滞じゅうたい」は自動車じどうしゃ交通こうつうかんしていうことがおおいが、運河うんが船舶せんぱく通航つうこうりょう増加ぞうかするなどの理由りゆう通航つうこうとどこおっている場合ばあいも「渋滞じゅうたい」と表現ひょうげんされている[9][10]

渋滞じゅうたい悪影響あくえいきょう

編集へんしゅう

渋滞じゅうたいひとりゅう物流ぶつりゅう所要しょよう時間じかん増加ぞうかさせるため、到着とうちゃく時間じかん遅延ちえんさせ、時間じかんてき損失そんしつからくる生活せいかつ産業さんぎょう活動かつどう経済けいざい活動かつどうまけ影響えいきょうをもたらしている[11][12]

また、渋滞じゅうたい交通こうつう事故じこ増加ぞうか原因げんいんとなっている[13]たとえば、生活せいかつ道路どうろみち目的もくてきとした車両しゃりょう流入りゅうにゅうすることでコミュニティ空間くうかん安全あんぜんせい快適かいてきせいそこなう事例じれいもみられる[13]

さらに、渋滞じゅうたいによる車両しゃりょう速度そくど低下ていかによる無駄むだ燃料ねんりょう消費しょうひにより、二酸化炭素にさんかたんそ窒素ちっそ酸化さんかぶつなどの物質ぶっしつ排気はいきガスとなっておお排出はいしゅつされ、騒音そうおんなどの環境かんきょう悪化あっかにつながる原因げんいんとなる[14][12]。そして、渋滞じゅうたいによるストレスから些細ささいなことでトラブルに発展はってんし、犯罪はんざいこしている原因げんいんとなることもめずらしくなくなっている[12]

都市とし問題もんだいではモータリゼーションと渋滞じゅうたい悪化あっか相互そうご関連かんれんしており、渋滞じゅうたいによりバスやパラトランジットとう所要しょよう時間じかんながくなり公共こうきょう交通こうつう利便りべんせい悪化あっかすると人々ひとびとはますます自動車じどうしゃやオートバイを利用りようするようになり渋滞じゅうたい悪化あっかさせる悪循環あくじゅんかんしょうじる[15]渋滞じゅうたい発生はっせい都市としなどの美観びかん問題もんだいとしてげられることもおお[16]郊外こうがいではスプロール現象げんしょう自動車じどうしゃ利用りよう前提ぜんていとした無秩序むちつじょ散発さんぱつてき開発かいはつ)が発生はっせいすると公共こうきょう交通こうつう導入どうにゅうむずかしい都市とし構造こうぞうとなる[15]渋滞じゅうたい深刻しんこく渋滞じゅうたい対策たいさくへの費用ひよう増加ぞうかにつながり財政ざいせい負担ふたん増大ぞうだいにつながることもある[16]

年齢ねんれいわかく、良心りょうしんてきではなく、運転うんてんにあまり熱心ねっしんでない人々ひとびとは、ドライバーの退屈たいくつくるしむ可能かのうせいたかいという実験じっけん結果けっかている[17]運転うんてん熱心ねっしん人々ひとびとは、運転うんてんすることに集中しゅうちゅうしているため、ドライバーの退屈たいくつくるしむ可能かのうせいひくいという実験じっけん結果けっかている[17]。ドライバーが運転うんてん集中しゅうちゅうすれば、他事たじられず、退屈たいくつくるしむということがなくなるからである[18]

各国かっこくかく地域ちいきにおける渋滞じゅうたい

編集へんしゅう
 
ルーマニアブカレストでの路面ろめん電車でんしゃによる渋滞じゅうたいいちれい(2009ねん12月15にち)。ブカレストでは、やく200まんにん人口じんこうたいし、150まんだい自動車じどうしゃ登録とうろくされています。

古代こだいローマでは馬車ばしゃ交通こうつう需要じゅよう増大ぞうだいし、交通こうつう渋滞じゅうたい日常にちじょうてき発生はっせいしていたといわれている[19]カエサル渋滞じゅうたい対策たいさくとしてにちちゅう都心としん馬車ばしゃれを禁止きんしする施策しさく実施じっししたが、こうしたなかしりぞけられた馬車ばしゃ夜間やかんけられ、キケロ家族かぞくおくった手紙てがみには「ローマでの真夜中まよなか馬車ばしゃ騒音そうおんは、ローマに利便りべんせい享受きょうじゅするじょうでは我慢がまんしなければならない」むねしるされていた[19]。また、11世紀せいきころベネチアでは、ゴンドラのかずだけでも1まんえ、運河うんがでの事故じこ渋滞じゅうたいおおきな問題もんだいとなった[19]。ゴンドラは所有しょゆうしゃによっておおきさなどの仕様しようことなる状態じょうたいであり、ゴンドラの様式ようしき標準ひょうじゅんすることで水上すいじょう交通こうつう渋滞じゅうたい緩和かんわはかったとされている[20]

 
2008ねん9がつ台北たいぺいでの交通こうつう渋滞じゅうたい
台北たいぺいではおもオートバイによって渋滞じゅうたいこされている。

2010ねんべい外交がいこう専門せんもんフォーリン・ポリシーは、世界せかいもっと交通こうつう渋滞じゅうたい深刻しんこく都市としとして、モスクワラゴスメキシコシティサンパウロ北京ぺきんの5つの都市としげている。このうちサンパウロでは2013ねん11月に、それまで世界せかいもっとながいといわれた165マイル(やく265 km)ちょう記録きろくえ、309km以上いじょう渋滞じゅうたい記録きろくしている。そのほかにも2010ねん8がつ14にちには、中国ちゅうごく北京ぺきんラサあいだG110国道こくどう京蔵きょうぞう高速こうそく道路どうろで100キロにおよ渋滞じゅうたい10日とおか以上いじょうにわたってつづいた[21]。またえいBBCの2012ねん調査ちょうさによれば、バンコクジャカルタナイロビマニラムンバイ上位じょうい5都市としが、渋滞じゅうたい深刻しんこく世界せかい都市としとしてランクインしている[22]

世界せかいさんだい渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

異説いせつもあるが、以下いかの3都市とし世界せかいもっと渋滞じゅうたい発生はっせいする都市としわれている[23][24]

オランダカーナビゲーションメーカーTOMTOM英語えいごばん2016ねんのデータをもとに交通こうつう渋滞じゅうたいがひどい都市としのランキングを発表はっぴょうしたが、上記じょうきの3都市としがワースト3をめている[25]

交通こうつうデータ解析かいせきおこなうアメリカINRIX英語えいごばん世界せかい38かこく、1064都市とし対象たいしょう渋滞じゅうたいじょうきょう分析ぶんせきした2016年版ねんばん調査ちょうさでは、ワースト3はロサンゼルスモスクワニューヨークとなっており、バンコクは12、ジャカルタは22であった[26]

米国べいこくにおける渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

自動車じどうしゃ普及ふきゅうするまえのアメリカの都市としでは馬車ばしゃ交通こうつう主流しゅりゅうであったが、うま死体したい放置ほうちされて衛生えいせい問題もんだい交通こうつう渋滞じゅうたいこした[20]自動車じどうしゃうまのように「なず」、交通こうつう環境かんきょう改善かいぜんさせるものとして期待きたいされ、そのモータリゼーションの時代じだい突入とつにゅうする[27]

テキサスA&M大学だいがくテキサス交通こうつう研究所けんきゅうじょ調査ちょうさ(2004ねん)では、アメリカの都市としのドライバーが渋滞じゅうたいうごけなくなっている時間じかんは1992ねんにはとし16あいだだったが、2002ねんにはとし46あいだまで悪化あっかした[16]

交通こうつう渋滞じゅうたい対策たいさくへの財政ざいせい負担ふたんは1982ねんには年間ねんかんやく140おくドルだったが、2004ねんには年間ねんかんやく630おくドルにまでふくがっている[16]

2004ねんのテキサスA&M大学だいがくテキサス交通こうつう研究所けんきゅうじょ調査ちょうさによると、ロサンゼルスでは年間ねんかん平均へいきん93あいだ、サンフランシスコで年間ねんかん平均へいきん73あいだ、ワシントンDCで年間ねんかん平均へいきん67あいだ遅延ちえん発生はっせいしている[16]

日本にっぽんにおける渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

日本にっぽん国内こくないにおける渋滞じゅうたい損失そんしつ時間じかん1人ひとりあたり年間ねんかんやく40時間じかん2012ねんデータより)とされている[28]産業さんぎょう活動かつどうにおける道路どうろ交通こうつう役割やくわりおおきく、渋滞じゅうたいによって国内こくない産業さんぎょう活動かつどう効率こうりつ産業さんぎょう競争きょうそうりょく向上こうじょうにとっておおきな足枷あしかせとなる[29]。そのため、警察庁けいさつちょう国土こくど交通省こうつうしょう地方自治体ちほうじちたい協力きょうりょくし、徹底てっていして渋滞じゅうたい解消かいしょう目指めざしている[29]

日本にっぽんにおける定義ていぎ

編集へんしゅう

交通こうつう渋滞じゅうたい定義ていぎは、道路どうろ管理かんりしゃ交通こうつう管理かんりしゃごとにことなっている。たとえば、警視庁けいしちょうでは統計とうけいじょう下記かき渋滞じゅうたい定義ていぎとしている(警視庁けいしちょう交通こうつう 交通こうつうりょう統計とうけいひょう[30]

また、首都高しゅとこうそく道路どうろでは走行そうこう速度そくどが20 km/h以下いかになった状態じょうたいを、阪神はんしん高速こうそく道路どうろでは走行そうこう速度そくどが30 km/h以下いかになった状態じょうたい渋滞じゅうたいとしてあつかっており、それぞれの道路どうろ特性とくせいによって渋滞じゅうたい判定はんていする「閾値(しきいち・いきち)」がさだめられている[31]おな高速こうそく道路どうろでも都市としあいだ高速こうそく道路どうろくらべて都市としない高速こうそく道路どうろ首都高しゅとこうそく阪神はんしん高速こうそくなど)はカーブや勾配こうばいきゅう制限せいげん速度そくどきびしいため、交通こうつうサービスがひくく、低速ていそくであっても渋滞じゅうたいかんじづらく、渋滞じゅうたい判定はんていする速度そくどひく[32]。なお、イギリスでは80 km/hで渋滞じゅうたいかんじる報告ほうこくもあり、渋滞じゅうたい判定はんていする速度そくどひく日本人にっぽんじん混雑こんざつした交通こうつう状態じょうたいれているともいえる[31]

そう距離きょりなが渋滞じゅうたい

編集へんしゅう
発生はっせい日時にちじ さい後尾こうび 先頭せんとう 延長えんちょう 備考びこう
1995ねん12月27にち 名神めいしん高速こうそく道路どうろ 秦荘はたしょうPA
滋賀しがけんあいしょうまちげん湖東ことう三山さんざんPA)
東名高速道路とうめいこうそくどうろ 赤塚あかつかPA
愛知あいちけん豊川とよかわ
154 km 日本にっぽん渋滞じゅうたい最長さいちょう記録きろく
滋賀しがけん愛知あいちけんでのゲリラ豪雪ごうせつによる通行止つうこうどめの影響えいきょう
1990ねん8がつ12にち 中国自動車道ちゅうごくじどうしゃどう 山崎やまざきIC
兵庫ひょうごけん山崎やまざきまち
名神めいしん高速こうそく道路どうろ 瀬田せた西にしIC
滋賀しがけん大津おおつ
135 km
1995ねん8がつ11にち 名神めいしん高速こうそく道路どうろ 竜王りゅうおうIC
滋賀しがけん竜王りゅうおうまち
中国自動車道ちゅうごくじどうしゃどう 福崎ふくざきIC
兵庫ひょうごけん福崎ふくさきまち
129 km 名神めいしん中国ちゅうごくどうくだ車線しゃせんで、おぼんやすみの帰省きせい影響えいきょう[33]
1995ねん5月2にち 東北自動車道とうほくじどうしゃどう 東北自動車道とうほくじどうしゃどう 126 km 東北道とうほくどうくだ車線しゃせんで、ゴールデンウィークの行楽こうらくきゃく影響えいきょう[33]
1994ねん8がつ13にち 関越かんえつ自動車じどうしゃどう 水上すいじょうIC
群馬ぐんまけん水上みずかみまち
関越かんえつ自動車じどうしゃどう 川越かわごえIC
埼玉さいたまけん川越かわごえ
122 km
2006ねん8がつ 東北自動車道とうほくじどうしゃどう 那須高原なすこうげんSA
栃木とちぎけん那須なすまち
東北自動車道とうほくじどうしゃどう 館林たてばやしIC
群馬ぐんまけん館林たてばやし
113 km

高速こうそく道路どうろにおける渋滞じゅうたい多発たはつ地点ちてん

編集へんしゅう

2014ねん国土こくど交通省こうつうしょうでは、日本にっぽん全国ぜんこく高速こうそく道路どうろにおいて収集しゅうしゅうした各種かくしゅ交通こうつうデータを活用かつようし、日本にっぽん全国ぜんこく高速こうそく道路どうろ渋滞じゅうたいワーストランキングを発表はっぴょうしている[34]以下いかに、年間ねんかんワースト10をげる。

  1. 東名高速道路とうめいこうそくどうろ のぼ海老名えびなJCT - 横浜よこはま町田まちだIC
  2. 東名高速道路とうめいこうそくどうろ のぼ秦野はたの中井なかいIC - 厚木あつぎIC
  3. 東名高速道路とうめいこうそくどうろ くだ横浜よこはま町田まちだIC - 海老名えびなJCT
  4. 中国自動車道ちゅうごくじどうしゃどう のぼ西宮にしのみや山口やまぐちJCT - 宝塚たからづかIC
  5. 中央ちゅうおう自動車じどうしゃどう のぼ調布ちょうふIC - 高井戸たかいどIC
  6. 東名高速道路とうめいこうそくどうろ のぼ東名とうめい川崎かわさきIC - 東京とうきょうIC
  7. 東名高速道路とうめいこうそくどうろ くだ豊川とよかわIC - 音羽おとわかばのぐんIC
  8. 中国自動車道ちゅうごくじどうしゃどう くだ中国ちゅうごく池田いけだIC - 宝塚たからづかIC
  9. 東名とうめいばん自動車じどうしゃどう のぼ亀山かめやまJCT - 鈴鹿すずかIC
  10. 東名高速道路とうめいこうそくどうろ くだ大井おおい松田まつだIC - 御殿場ごてんばIC

開発かいはつ途上とじょうこくにおける渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

開発途上国かいはつとじょうこくでは交通こうつう行動こうどう変容へんようによるインフラの整備せいびいていない状況じょうきょうである[35]たとえば、停電ていでんともな信号しんごう消灯しょうとうや、河川かせん整備せいび成熟せいじゅくなためにしょうじる冠水かんすい影響えいきょうによって渋滞じゅうたい発生はっせいする[36]。また、牛車うしぐるまなどの極端きょくたん走行そうこう速度そくどおそ車両しゃりょう路上ろじょうでの故障こしょう車両しゃりょうによって渋滞じゅうたいしょうじることもある[36]。さらには、交通こうつうルールやマナーが十分じゅうぶんまもられていないためにしょうじる渋滞じゅうたいられる[36]一方いっぽうで、効率こうりつ信号しんごう制御せいぎょやロータリー交差点こうさてん導入どうにゅうなど、中途半端ちゅうとはんぱ渋滞じゅうたい対策たいさくにより渋滞じゅうたい悪化あっかさせているれいおお[37]

開発かいはつ途上とじょうこく渋滞じゅうたい要因よういんにはつぎのようなものがある。

  • 特徴とくちょうてき車種しゃしゅ構成こうせい問題もんだい
開発かいはつ途上とじょうこくでは自動車じどうしゃ自動車じどうしゃ隙間すきま走行そうこうするオートバイ、小型こがた車両しゃりょう利用りようした個人こじん営業えいぎょうによるバスとタクシーのなかあいだてきなサービス形態けいたい存在そんざい道路どうろじょうでのきゃくち、人力車じんりきしゃ牛車うしぐるまなど走行そうこう速度そくどおそ車両しゃりょう存在そんざいなど特徴とくちょうてき車種しゃしゅ構成こうせい渋滞じゅうたい要因よういんになっている[15]
  • 交通こうつうルールと運転うんてんマナーの問題もんだい
開発かいはつ途上とじょうこくではとく違法いほう路上ろじょう駐車ちゅうしゃなどの交通こうつうルールの徹底てってい渋滞じゅうたい反対はんたい車線しゃせんぎゃくはしやオートバイの中央ちゅうおう分離ぶんりたい走行そうこうなどが問題もんだいになっている[15]
  • 特殊とくしゅ要因よういん
その開発かいはつ途上とじょうこく渋滞じゅうたい特殊とくしゅ要因よういんとして、ピーク政府せいふ要人ようじんとう通行つうこうによる車両しゃりょう通行止つうこうどめ、中古ちゅうこしゃおおいことによる路上ろじょうでのエンスト、運転うんてんしゅ資金しきんなんによる路上ろじょうでのガスかけ電力でんりょく不足ふそくによる信号しんごう停止ていし雨季うき道路どうろ冠水かんすいなどがある[15]

渋滞じゅうたい種類しゅるい

編集へんしゅう

渋滞じゅうたい発生はっせい原因げんいんによって自然しぜん渋滞じゅうたい突発とっぱつ渋滞じゅうたいの2種類しゅるい大別たいべつされる[38]

自然しぜん渋滞じゅうたい
すで道路どうろじょうにあるボトルネックによって発生はっせいするもので、ボトルネックに流入りゅうにゅうする交通こうつう需要じゅよう推定すいていできるならば渋滞じゅうたい区間くかん規模きぼをある程度ていど把握はあくできる。[38]。「交通こうつう集中しゅうちゅう渋滞じゅうたい」ともばれる[39]交通こうつう需要じゅよう交通こうつう容量ようりょうった数値すうち混雑こんざつといい、混雑こんざつが1.0以上いじょう交通こうつう需要じゅようがその道路どうろ交通こうつう容量ようりょう上回うわまわったさい自然しぜん渋滞じゅうたい発生はっせいする[40]慢性まんせいてき渋滞じゅうたい発生はっせいしている道路どうろでは、交通こうつう需要じゅよう交通こうつう容量ようりょうおおきく上回うわまわっている状態じょうたい常時じょうじつづいているとかんがえられている[41]自然しぜん渋滞じゅうたい原因げんいんとなる代表だいひょうてきなボトルネックは信号しんごう交差点こうさてん高速こうそく道路どうろでのサグげられる[39]
突発とっぱつ渋滞じゅうたい
交通こうつう事故じこ車両しゃりょう故障こしょうなどの突発とっぱつ事象じしょう原因げんいんしょうじる渋滞じゅうたいで、渋滞じゅうたいかんする事前じぜん予測よそくができない[38]。ある区間くかん一時いちじてき交通こうつう容量ようりょう低下ていかして発生はっせいする渋滞じゅうたいである[42]

渋滞じゅうたいでの交通こうつうりゅう

編集へんしゅう

渋滞じゅうたいりゅうでは、みつ車両しゃりょうなら部分ぶぶんみつ)と、くるまあたま間隔かんかく比較的ひかくてきなが車両しゃりょうがまばらになら部分ぶぶんうと)が交互こうごになるのが観測かんそくできる[38]。この現象げんしょうは「疎密そみつ現象げんしょう」とばれる[38]。 この疎密そみつ現象げんしょう以下いか現象げんしょうっているとされる[43]

  • 疎密そみつ交通こうつう進行しんこう方向ほうこう下流かりゅう)とは反対はんたい上流じょうりゅう方向ほうこう伝播でんぱする。
  • 疎密そみつは、先頭せんとう付近ふきんではみつうとがはっきりとあらわれないが、上流じょうりゅう渋滞じゅうたい後部こうぶ)にさかのぼると疎密そみつ明瞭めいりょうとなる。また、疎密そみつ並行へいこうする車線しゃせんあいだ同期どうきする傾向けいこうがある。
  • うとでの速度そくど上限じょうげんがある(たとえば、都市とし高速こうそく道路どうろでは時速じそく45 km程度ていどになる)。
  • うと車両しゃりょう相対そうたいてきはや走行そうこうできる時間じかんは、ボトルネックでの交通こうつう容量ようりょうことなっても変化へんかしない。しかし、みつ車両しゃりょうおそ走行そうこうする時間じかんは、ボトルネックでの交通こうつう容量ようりょうちいさいほどながくなる傾向けいこうがある。

車間しゃかん距離きょりせまくとればとるほど、疎密そみつ現象げんしょうきやすくなるので、適切てきせつ車間しゃかん距離きょりをとることは渋滞じゅうたいふせぐうえできわめて重要じゅうようである。

需要じゅよう超過ちょうかするりょうおおきいほど渋滞じゅうたいする車列しゃれつはや延伸えんしんしやすくなり、需要じゅよう経過けいかする時間じかんながいほど渋滞じゅうたいする車列しゃれつながくなりやすい[42]。そして、道路どうろ需要じゅよう超過ちょうかわってもすぐに渋滞じゅうたい消滅しょうめつしない[42]

渋滞じゅうたい原因げんいん

編集へんしゅう

道路どうろ区間くかんない均質きんしつ交通こうつう容量ようりょうならば渋滞じゅうたいすることはないが、道路どうろ構造こうぞうなどによって交通こうつう容量ようりょうひく一部いちぶ区間くかんボトルネック)があり、上流じょうりゅうからボトルネックとなっている区間くかん交通こうつう容量ようりょうえる交通こうつう需要じゅよう到達とうたつすると、交通こうつう渋滞じゅうたい発生はっせいする[44]渋滞じゅうたい要因よういんおおきくけると、工事こうじ渋滞じゅうたい事故じこ渋滞じゅうたい自然しぜん渋滞じゅうたいみっつだといわれている[12]一般いっぱん道路どうろ高速こうそく道路どうろでは、工事こうじ渋滞じゅうたい事故じこ渋滞じゅうたい共通きょうつうする渋滞じゅうたい発生はっせい原因げんいんであるが、自然しぜん渋滞じゅうたいについてはその性格せいかくおおきくことにする[45]。サグのぼざか自然しぜん渋滞じゅうたいおも発生はっせい原因げんいんになるのは高速こうそく道路どうろであって、一般いっぱん道路どうろでの自然しぜん渋滞じゅうたいおも発生はっせい原因げんいんになっているのは信号しんごう交差点こうさてん踏切ふみきりだといわれている[45][44]自動車じどうしゃなんらかの原因げんいん速度そくどとしたとき、あるいは速度そくどとす地点ちてん通過つうかするときに渋滞じゅうたい発生はっせいしやすい[7]日本にっぽん社会しゃかいにおける連休れんきゅうでレジャーなどをたのしむとした行楽こうらくへの渡航とこうで、首都しゅとから郊外こうがい一斉いっせい自家用車じかようしゃおもむくため渋滞じゅうたい顕著けんちょあらわれている。

西成にしなりかつひろしくるま減速げんそく発進はっしんつづいて、そのはばおおきくなっていくことに自然しぜん渋滞じゅうたい原因げんいんがあると分析ぶんせきしている[46]。また、渋滞じゅうたいのほとんどが車線しゃせんから発生はっせいしており、あるくるま車線しゃせん車線しゃせん変更へんこうしてんださい後続こうぞくくるまがブレーキをんで減速げんそくみが複数ふくすうだいつづき、これがかえされることで車間しゃかんちぢまるのが原因げんいん分析ぶんせきしている[46]東名とうめい高速こうそく発生はっせいしたやく40 kmの渋滞じゅうたいには、たった1だいくるま車線しゃせん変更へんこう原因げんいんだったこともある[46]

一般いっぱん道路どうろ発生はっせいする渋滞じゅうたい

編集へんしゅう
 
なつまつ会場かいじょうかうくるまのためにこった片側かたがわ渋滞じゅうたいれい

一般いっぱん道路どうろにおいて発生はっせいする渋滞じゅうたい原因げんいんのほとんどは、工事こうじ事故じこのぞけば、信号しんごう交差点こうさてん踏切ふみきり車線しゃせんすう減少げんしょうするボトルネックである[47][48]道路どうろの1車線しゃせんには1あいだあたりやく2,000だい交通こうつう容量ようりょうがある。たとえば、片側かたがわ2車線しゃせんたんみち立体りったい交差こうさのように信号しんごうのない部分ぶぶん)の交通こうつう容量ようりょうは1あいだあたりやく4,000だいであるが、これをえるりょう車両しゃりょう流入りゅうにゅうすると渋滞じゅうたい発生はっせいする。

信号しんごう交差点こうさてん

編集へんしゅう

信号しんごうがある交差点こうさてんでは赤信号あかしんごう時間じかんあいだ到着とうちゃくしたすべての車両しゃりょうが、つぎ青信号あおしんごう時間じかんでその信号しんごう交差点こうさてん通過つうかできない状態じょうたいであれば渋滞じゅうたい判断はんだんされる。ただし、この判断はんだん基準きじゅん下流かりゅう交差点こうさてんがない「孤立こりつ交差点こうさてん」である場合ばあいかぎ[49]

都市としではたんみちながくはつづかず、信号しんごう交差点こうさてん数多かずおおくある。たんみち十分じゅうぶん交通こうつう容量ようりょうがあっても、そのさき信号しんごう交差点こうさてん存在そんざいによってその道路どうろ交通こうつう容量ようりょう低下ていかする。たとえば、信号しんごう青信号あおしんごうびょうすうが30びょう信号しんごうが0びょう赤信号あかしんごうびょうすうが30びょうというきわめて単純たんじゅん信号しんごう仮定かていしたとき、青信号あおしんごう時間じかん比率ひりつは50 %となり、交通こうつう容量ようりょうあお時間じかんりつが100 %のとき(すなわち立体りったい交差こうさのとき)とくらべてやく半分はんぶんとなる。また交差点こうさてんへの進入しんにゅう車両しゃりょう極度きょくどえた場合ばあい隣接りんせつする交差点こうさてんまで車両しゃりょうれつびて渋滞じゅうたい連鎖れんさてきえるグリッドロックばれる「ちょう渋滞じゅうたい現象げんしょう発生はっせいする。日本にっぽんでは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい発生はっせいした渋滞じゅうたいでグリッドロック状態じょうたい観測かんそくされ、解消かいしょうまでほぼいちにちようした[50]

 
グリッドロックのしき

信号しんごうパラメータ設定せっていは、渋滞じゅうたい発生はっせい有無うむおおきく影響えいきょうする[51]不適切ふてきせつ設定せっていすると、以前いぜん渋滞じゅうたいのなかった交差点こうさてん渋滞じゅうたい発生はっせいするようになる。

有効ゆうこう車線しゃせんすう減少げんしょう

編集へんしゅう

路上ろじょう駐車ちゅうしゃ車両しゃりょうがあるとその部分ぶぶん有効ゆうこう車線しゃせんかずるため、交通こうつう容量ようりょう低下ていかする。とく交差点こうさてん付近ふきん駐車ちゅうしゃ車両しゃりょう交通こうつう容量ようりょういちじるしく低下ていかさせ、とく都市としにおいて顕著けんちょである。路線ろせんバスバス停ばすてい一時いちじ停車ていしゃするだけでも渋滞じゅうたいこすこともある[40]沿道えんどうだい規模きぼ商業しょうぎょう施設しせつロードサイド店舗てんぽ)の駐車ちゅうしゃじょうにゅうろうとする道路どうろじょう車列しゃれつも、おなじく渋滞じゅうたい原因げんいんとなる[40]。このためがわどう不足ふそく流入りゅうにゅう台数だいすう増加ぞうかをもたらす。

道路どうろ工事こうじによる車線しゃせん規制きせい交通こうつう容量ようりょう低下ていかさせる[12]道路どうろ工事こうじ夜間やかんおこなうことがおおいのは、夜間やかん交通こうつうりょうすくないため、車線しゃせん規制きせいによる渋滞じゅうたい発生はっせい軽減けいげんできるからである。

踏切ふみきり

編集へんしゅう

踏切ふみきりでは列車れっしゃ通過つうか道路どうろ遮断しゃだんされ、とく都市とし踏切ふみきり遮断しゃだんされている時間じかんながく、「ひらかずの踏切ふみきり」と揶揄やゆされることがある[47]。さらに日本にっぽん法規ほうきせいでは原則げんそくてきに、信号しんごうがない場合ばあい遮断しゃだんされていなくても一時いちじ停止ていし義務付ぎむづけられているため、踏切ふみきりによって道路どうろ容量ようりょう低下ていかして渋滞じゅうたい原因げんいんになりやすい[47]。この状況じょうきょう解消かいしょうすべく、連続れんぞく立体りったい交差こうさ事業じぎょう鉄道てつどう線路せんろ高架線こうかせんもしくは地下ちかせんえる工事こうじ)を実施じっしする[52]

狭義きょうぎには交通こうつう事故じこにより、車線しゃせんふさがれてきる渋滞じゅうたいである。広義こうぎには火事かじ天災てんさいによるものもふくめる。事故じこ車両しゃりょう車線しゃせんふさいでしまうことにより、後続こうぞく車両しゃりょう進路しんろ変更へんこうしようとするため、その右側みぎがわ車線しゃせん走行そうこうする車両しゃりょうとせめぎって交通こうつうながれがわるくなり、放置ほうちすればだい渋滞じゅうたいこすことにつながることもある[40]

見物けんぶつ渋滞じゅうたい(わき渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

交通こうつう工学こうがく本来ほんらい用語ようごではない。ドライバーが景色けしき看板かんばん火事かじ対向たいこう車線しゃせん事故じこうばわれて脇見わきみしたりすることが走行そうこう速度そくど減速げんそくにつながり、また停車ていしゃをすることによって渋滞じゅうたいこされる[40]。また、わき運転うんてん事故じこ危険きけんともない、こうしたドライバーが事故じここせば渋滞じゅうたいをさらに悪化あっかさせることになる。

高速こうそく道路どうろ発生はっせいする渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

高速こうそく道路どうろでのボトルネックのおおくは、くだ勾配こうばいからのぼ勾配こうばいとなるサグである。一定いってい交通こうつう需要じゅようがある条件下じょうけんかで、サグ発生はっせいする渋滞じゅうたいは、同様どうよう原因げんいん発生はっせいするトンネル区間くかんふくめると日本にっぽん高速こうそく道路どうろ全体ぜんたいの8わりめる[53]

道路どうろ交通こうつうほうではとくさだめられてはいないが、高速こうそく道路どうろじょうで、渋滞じゅうたいさい後尾こうびや、車間しゃかん距離きょりまって速度そくどきゅう低下ていかした場合ばあい自動車じどうしゃ運転うんてんしゅは、追突ついとつ事故じこ防止ぼうしのためにハザードランプ点滅てんめつさせて、後続こうぞくしゃ注意ちゅういうなが暗黙あんもく了解りょうかいがあり、NEXCO3しゃでもこの用法ようほう推奨すいしょうしている。

分岐ぶんきてんでの渋滞じゅうたい

編集へんしゅう
 
交通こうつうしき

インターチェンジ(IC)ジャンクション(JCT)では流出りゅうしゅつ流入りゅうにゅう発生はっせいするが、本線ほんせんくるま流入りゅうにゅうしゃれるため、前車ぜんしゃとの車間しゃかん距離きょりけるためにすこ減速げんそくしたり、ついえつ車線しゃせん移動いどうしたりする。本線ほんせん後続こうぞくしゃ車間しゃかん距離きょり一定いっていたもとうとして、まった車間しゃかん距離きょりひろげるために速度そくど先行せんこうしゃよりとす。これが連鎖れんさてきつづくと渋滞じゅうたいとなる。流入りゅうにゅうしゃそのものもおそ速度そくどのまま本線ほんせん合流ごうりゅうすれば渋滞じゅうたい原因げんいんとなりうる。また、流出りゅうしゅつでもカーブのため40 km/h規制きせい対向たいこう車線しゃせんからの流出りゅうしゅつ合流ごうりゅう料金りょうきんしょ一般いっぱんどうでの渋滞じゅうたいなどによって本線ほんせんまでつづくことがある。 み(ウィービング)とはみぎのようなものをう。

料金りょうきんしょによる渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

料金りょうきんしょではノンストップではしってきた自動車じどうしゃが、通行つうこう料金りょうきん支払しはらうために一旦いったん停止ていしし、その精算せいさん時間じかんがかかるためになが車列しゃれつ出来できることはめずらしくない。料金りょうきんしょ料金りょうきん収受しゅうじゅ能力のうりょくえると、その車列しゃれつがインターチェンジないにとどまらず、本線ほんせんまでびてくることで、本線ほんせん走行そうこうちゅう車両しゃりょう交通こうつう阻害そがいするようになり、渋滞じゅうたい発展はってんする[45]。また、本線ほんせん料金りょうきんしょでは通行つうこうするすべてのくるま停車ていしゃまたは減速げんそくいられるため、そこへつづ本線ほんせん交通こうつうりょうによっては渋滞じゅうたい発生はっせいする。

日本にっぽんでは、2000ねん平成へいせい12ねんごろまで渋滞じゅうたい最大さいだい要因よういんとなっていたが、ETC普及ふきゅうによりノンストップで料金りょうきんしょ通過つうかできる車両しゃりょうえたため、ほとんど解消かいしょうされている[45][54]。しかし料金りょうきんしょけて一般いっぱんどうへつながる交差点こうさてん信号しんごうでうまく自動車じどうしゃながれず、渋滞じゅうたいすることもある。

工事こうじ事故じこによる渋滞じゅうたい

編集へんしゅう
 
事故じこ渋滞じゅうたい発生はっせい電光でんこう掲示板けいじばん表示ひょうじれい

工事こうじ事故じこのため車線しゃせん減少げんしょう規制きせいあるいは通行止つうこうどめされることで渋滞じゅうたいになる。ときにはまったうごかなくなることもある。工事こうじによる渋滞じゅうたいはWebページやVICSひとしつうじて事前じぜん公表こうひょうされることがあるが、事故じこによる渋滞じゅうたい前述ぜんじゅつのケースや料金りょうきんしょでの渋滞じゅうたいちがいいつどこでこるかわからないため、予想よそうすることは困難こんなんで、VICSなどにも情報じょうほうがすぐには反映はんえいされづらい。車線しゃせん規制きせい終了しゅうりょう交通こうつう容量ようりょう回復かいふくしたのちで、車線しゃせん規制きせいによる渋滞じゅうたいれつちゅう存在そんざいする車両しゃりょうがすべて通過つうかして、渋滞じゅうたい解消かいしょうとなる。

山間さんかんによる渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

日本にっぽんにおける高速こうそく道路どうろでは山間さんかんのようなけわしい地形ちけいじょう路線ろせん建設けんせつすることもあり、勾配こうばいおお存在そんざいする。ドライバーが平坦へいたんわらないアクセルペダルかたのぼざかのぼろうとすると、3 %(100 mすすんで3 mのぼる)程度ていどのドライバーも気付きづかないほどのわずかな勾配こうばいでも速度そくど低下ていかする。とく車両しゃりょうそう重量じゅうりょうおおきい大型おおがたしゃ速度そくど低下ていかおおきい。

後続こうぞくくるま前方ぜんぽう車両しゃりょうのわずかな減速げんそくたいし、安全あんぜんのためにと前方ぜんぽう車両しゃりょう以上いじょう減速げんそくしてしまうことがある。これがいくつかかえされると、後方こうほう車両しゃりょうはかなりの低速ていそく状態じょうたいになってしまい、渋滞じゅうたい発生はっせいする。このような原因げんいんによる交通こうつう容量ようりょう低下ていか防止ぼうしするために、おおきな勾配こうばい存在そんざいする区間くかんには付加ふか車線しゃせん登坂とさか車線しゃせん)が設置せっちされている。

また、サグには路側ろそく壁面へきめんにエスコートライトやペースメーカーライトとばれるひかりながれるイルミネーションが設置せっちされている箇所かしょもあり、「視覚しかく刺激しげきによる視覚しかく誘導ゆうどう自己じこ運動うんどう感覚かんかく効果こうか」によりドライバーが車速しゃそく低下ていか車間しゃかん距離きょり注意ちゅういはらうようになり、渋滞じゅうたいこりにくくしている[55]

サグのぼざかによる渋滞じゅうたい

編集へんしゅう
 
サグいちれい
名神めいしん高速こうそく道路どうろ 高槻たかつきBS付近ふきん

すりばちじょう地形ちけいにある道路どうろでは、ドライバーが凹状のそこ地点ちてんたにそこ)に到達とうたつしてのぼざかかる、ゆるいV字形じけい箇所かしょをサグとよんでいる[45]。サグ勾配こうばいは、せいぜい2 - 3 %程度ていどである[48]くだ勾配こうばいからのぼ勾配こうばいへの変化へんか認識にんしきしづらいため、ドライバーが勾配こうばい変化へんかづかないことでアクセルペダルをむことがすくなくなり、自然しぜん速度そくど低下ていかしていく[56]。その結果けっか後続こうぞくしゃとの車間しゃかん距離きょり一気いっきちぢまり、後続こうぞくしゃ車間しゃかん確保かくほしようとして連鎖れんさてきブレーキペダルまざるをなくなり、さらにもと走行そうこうスピードにもどすまでには時間じかんようするためやがて渋滞じゅうたいとなる[57][48]

自動車じどうしゃのアクセルペダルは速度そくど管理かんり調整ちょうせいする機能きのうではなく、エンジンの燃焼ねんしょうじょうきょうトルク)を調節ちょうせつする機能きのうであるため、路面ろめん状況じょうきょう変化へんかにドライバーがかずおなじようにアクセルペダルを操作そうさすれば、このわずかなタイミングのおくれにより速度そくど低下ていかこることで結果けっかてき交通こうつう容量ようりょう低下ていかこる[58]車間しゃかん距離きょりみじかくなると、サグかっただけで渋滞じゅうたい発生はっせいしやすくなり、サグ渋滞じゅうたい交通こうつう容量ようりょう渋滞じゅうたいくらべて大幅おおはば低下ていかすることとなる[59]

サグにおける渋滞じゅうたいふせぐため、ドライバーにサグであることを気付きづかせることが大切たいせつであり、減速げんそくふせぐための標識ひょうしき設置せっちすることも渋滞じゅうたい対策たいさくの1つである[60]。また、エスコートライト(後述こうじゅつ)やオプティカルドットによる対策たいさくかんがえられている[61]

トンネルによる渋滞じゅうたい

編集へんしゅう

トンネルは「内部ないぶくらさ」「天井てんじょうがわかたかべちかいことによる圧迫あっぱくかん」のおもに2つが理由りゆうとして、ドライバーが恐怖きょうふしんもってどうしてもアクセルをゆるめてしまう傾向けいこうがある[60]。その結果けっか交通こうつう容量ようりょう低下ていかし、交通こうつうりょうがあって車間しゃかん距離きょりまっている状況じょうきょうにおいてはブレーキの連鎖れんさにより渋滞じゅうたい発生はっせいする[59][62]。また、表面ひょうめんすい地下水ちかすい消火しょうかみず排水はいすいするため[63]中央ちゅうおうけてのぼざかとなっているトンネルもあり、これも渋滞じゅうたい原因げんいんとなっている。

のぼざか区間くかんがトンネルになっている場合ばあい壁面へきめんのラインによってあたかも水平すいへいあやま認識にんしきし、速度そくど低下ていか発生はっせいすることで渋滞じゅうたい発生はっせいすることもある[64]

トンネルのだん面積めんせきおおきくし、かつ照明しょうめいあかるくすることによってドライバーの恐怖きょうふしんやわらげて渋滞じゅうたい緩和かんわする方法ほうほうがとられている[60]

渋滞じゅうたい対策たいさく

編集へんしゅう

単純たんじゅん渋滞じゅうたい克服こくふく解消かいしょうする方法ほうほうは、道路どうろ交通こうつう容量ようりょう拡大かくだいするか、交通こうつうりょうらすかのどちらかである[65]おおくの場合ばあい交通こうつう容量ようりょう増大ぞうだいさせることで渋滞じゅうたい解決かいけつできる[47]従来じゅうらい道路どうろ拡幅かくふく新規しんき整備せいびおこなうことで交通こうつう容量ようりょう増大ぞうだいさせる施策しさく積極せっきょくてきにとられてきたが、道路どうろ拡幅かくふく新規しんき整備せいびおこなわれることによって、それまで渋滞じゅうたいによって利用りようみとどまっていた潜在せんざいてき需要じゅよう誘発ゆうはつさせ、交通こうつうりょうがさらに増加ぞうかしてしまい、かえって渋滞じゅうたい悪化あっかしてしまう事例じれいられた(誘発ゆうはつされた交通こうつう需要じゅようのことを「誘発ゆうはつ需要じゅよう」とぶ)[66]

交通こうつう容量ようりょう拡大かくだいする方法ほうほうは、道路どうろ整備せいび改良かいりょう信号しんごう制御せいぎょ高度こうどなどによる「交通こうつう容量ようりょう増大ぞうだいさせる」方法ほうほうと、路上ろじょう駐車ちゅうしゃ排除はいじょやサグでの速度そくど回復かいふくなどによる「交通こうつう容量ようりょう回復かいふくさせる」方法ほうほうけられる[67]車線しゃせんすう増設ぞうせつすることは交通こうつう容量ようりょう単純たんじゅんやすことが出来できるため、もっとはや渋滞じゅうたい解決かいけつ手法しゅほうだといえるが、整備せいび費用ひよう多額たがく資金しきんようするため、容易ようい車線しゃせんやすことが出来できないのが実情じつじょうである[47]。ただし、車線しゃせんあたりの幅員ふくいんちいさくするよう路面ろめん標示ひょうじ改良かいりょうすることでおおきなコストをかけずに交通こうつう容量ようりょうやすこともできる[68]

交通こうつうりょうらす方法ほうほうとして、交通こうつう需要じゅようマネジメントえい:Transportation Demand Management、略称りゃくしょう:TDM)があり、くるま利用りようしゃ協力きょうりょくい、交通こうつうりょう削減さくげんのため調整ちょうせいはか施策しさくである。れいとして、フレックスタイム時差じさ出勤しゅっきん)や、パークアンドライドシステム導入どうにゅうによる公共こうきょう交通こうつう機関きかんへのえ、運転うんてん経路けいろ変更へんこう誘導ゆうどう案内あんないによる交通こうつう分散ぶんさん都市としでは道路どうろ中央ちゅうおうせん可変かへんさせるリバーシブルレーン設置せっちによって、効果こうかげることができる[69]交通こうつう需要じゅよう抑制よくせい調整ちょうせいすることで渋滞じゅうたい緩和かんわさせるのがTDMのねらいだが、道路どうろ利用りようしゃ協力きょうりょくなくしては実現じつげん不可能ふかのうという側面そくめんあわ[69]。こうしたTDMの代表だいひょうてき施策しさくはドライバーに十分じゅうぶん報酬ほうしゅう(メリット)をあたえずに一人ひとりいちにん行動こうどう習慣しゅうかん変化へんかもとめるものがおおく、その一人ひとりいちにん行動こうどう習慣しゅうかん変化へんかさせれば自分じぶんそんをするという社会しゃかいてきジレンマおちいひろ一般いっぱんには浸透しんとうしていない状況じょうきょうである[70]

道路どうろ拡幅かくふく立体りったいには限界げんかいがあり、TDMも決定的けっていてき解決かいけつさくとまでいかないことから、高度こうど道路どうろ交通こうつうシステムえい:Intelligent Transport System、略称りゃくしょう:ITS)の研究けんきゅう日本にっぽんをはじめ欧米おうべい諸国しょこくすすめられている[71]。ITSは、最先端さいせんたん道路どうろ通信つうしん技術ぎじゅつ総称そうしょう意味いみする用語ようごで、高度こうど情報じょうほう通信つうしん技術ぎじゅつ駆使くしして道路どうろくるま一体化いったいかした道路どうろ交通こうつうシステムを確立かくりつし、交通こうつう渋滞じゅうたいのほかにも交通こうつう事故じこ抑止よくし環境かんきょう改善かいぜんをするのがねらいである[71]。ITS技術ぎじゅつ代表だいひょうてきなものとして、VICS道路どうろ交通こうつう情報じょうほう通信つうしんシステム)やETCがあり、AHS(走行そうこう支援しえん道路どうろシステム)もITSをささえる先端せんたん技術ぎじゅつとして今後こんご動向どうこう注目ちゅうもくされている[71]

交通こうつう渋滞じゅうたい対策たいさくとして、AIによる渋滞じゅうたい対策たいさく予測よそくや、渋滞じゅうたいじょうきょう伝達でんたつをする仕組しくみがととのえられている[18]あらかじ道路どうろ渋滞じゅうたいじょうきょうをドライバーが把握はあくできれば、事前じぜん渋滞じゅうたいをしないみち選択せんたくし、安全あんぜん運転うんてんすることができるからだ。[18]

AI渋滞じゅうたい予知よちによる、当日とうじつ天気てんきや、イベントの有無うむなども考慮こうりょすることができるので、よりたか精度せいど予知よちをすることができる。[18]

道路どうろ拡幅かくふく新規しんき整備せいび

編集へんしゅう

道路どうろ拡幅かくふくして車線しゃせんすうを1ほんから2ほんやせば、単純たんじゅん交通こうつう容量ようりょうは2ばいになるが実際じっさいにはそれよりもおおきく交通こうつう容量ようりょうおおきくすることができ、そしてもっとはや解決かいけつ手法しゅほうでもある。ただし、道路どうろ拡幅かくふくには多大ただい道路どうろ改築かいちく予算よさん必要ひつようとすることから、実際じっさいには容易ようい車線しゃせんすうやすことが出来できないでいるのが実情じつじょうである[47]。そこで、信号しんごう交差点こうさてん手前てまえ一部いちぶ区間くかん右折うせつ専用せんようレーンをながめに増設ぞうせつして後続こうぞくしゃ進路しんろさまたげない方法ほうほうをとることで、交通こうつう容量ようりょう増大ぞうだいさせることもできる[72]。また、左折させつしゃおお交差点こうさてんでは左折させつレーンを増設ぞうせつすることで、交通こうつう車両しゃりょうながれをスムーズにて渋滞じゅうたい緩和かんわ役立やくだてられている[72]

秋田あきたみなみバイパスのケースでは、国道こくどう7ごうのバイパスとしてあたらしい道路どうろ建設けんせつした結果けっか整備せいびまえの23 km/hから整備せいび32 km/hと速度そくど向上こうじょうできた[73]。しかしながらその一部いちぶ区間くかん慢性まんせいてき渋滞じゅうたい発生はっせい問題もんだいとなっていた。そこで4せん着手ちゃくしゅした結果けっか新屋あらやまたがみちきょう交差点こうさてんでは整備せいび旅行りょこう速度そくどは3ばい向上こうじょうした[74]

信号しんごう制御せいぎょ

編集へんしゅう
 
矢印やじるし信号しんごうは、交差点こうさてんにおけるみぎ左折させつ車両しゃりょう渋滞じゅうたい緩和かんわ役立やくだてられている。

信号しんごう制御せいぎょ設定せってい最適さいてきすること渋滞じゅうたいはかなり緩和かんわできる。交通こうつうりょうがほぼおな道路どうろどうしが交差こうさする信号しんごう交差点こうさてんでは、双方そうほう道路どうろ信号しんごう青信号あおしんごう赤信号あかしんごうびょうすうおなながさとするが、とく事情じじょうがないかぎり、交通こうつうりょうおお道路どうろがわ信号しんごう青信号あおしんごうびょうすうながくし、交通こうつうりょうすくない道路どうろがわ青信号あおしんごうみじか適切てきせつびょうすう設定せっていすることで渋滞じゅうたい回避かいひできる[75]市街地しがいちでは、信号しんごう連動れんどうした系統けいとうしき信号しんごう設置せっちすることで、かなりの渋滞じゅうたい回避かいひできる[75]。また、交通こうつうりょうおうじて赤信号あかしんごう青信号あおしんごうびょうすう自動的じどうてき調整ちょうせいする感応かんおう制御せいぎょしき信号しんごう普及ふきゅう渋滞じゅうたい対策たいさく役立やくだてられている[75]

左折させつ右折うせつ矢印やじるし信号しんごう効果こうかてきもちいることも、渋滞じゅうたい緩和かんわ有効ゆうこうである。そのさい右折うせつしゃおお交差点こうさてんでは右折うせつ専用せんよう矢印やじるし信号しんごうすうびょうなが設定せっていし、左折させつしゃおお交差点こうさてんでは左折させつ専用せんよう矢印やじるし信号しんごうもうける工夫くふう必要ひつようとなる[72]片側かたがわ4車線しゃせん以上いじょうあるひろ道路どうろでは、直進ちょくしん右折うせつ左折させつ専用せんよう矢印やじるし信号しんごうだけで制御せいぎょしているセパレートしき信号しんごう採用さいようする交差点こうさてんがあり、渋滞じゅうたい緩和かんわ一定いってい成果せいかげている[72]横断おうだん歩行ほこうしゃおお交差点こうさてんでは、横断おうだん歩行ほこうしゃれつにさえぎられて車列しゃれつみぎ左折させつできないこともありるため、横断おうだん歩行ほこうしゃよう信号しんごう車道しゃどうよう信号しんごう分離ぶんり制御せいぎょすることで解決かいけつさせる手法しゅほうがとられる[72]

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく吉林きつりんしょう吉林きつりんにおいて、これまでの統計とうけいとバスに搭載とうさいされた端末たんまつつうじてデータをもと信号しんごう設定せっていえた結果けっか車両しゃりょう平均へいきん時速じそくがり渋滞じゅうたい緩和かんわ成功せいこうした[76]

平面へいめん交差こうさ

編集へんしゅう

後述こうじゅつ立体りったい交差こうさや、拡幅かくふく・バイパスの建設けんせつともなわなくても交差点こうさてん改良かいりょうすれば改善かいぜんされる場合ばあいすくなくない[77]。たとえば、交差点こうさてん面積めんせきちいさくすることで信号しんごう制御せいぎょ効率こうりつ改善かいぜんされて慢性まんせいてき渋滞じゅうたい解消かいしょうされた事例じれいがある[77]。また、右折うせつ左折させつ専用せんよう車線しゃせん新設しんせつ延伸えんしんすることや、右折うせつポケット・左折させつポケット(みぎ左折させつするために待機たいきする車両しゃりょうがわかた直進ちょくしんしゃとお出来できるようにひろげられたみぎちょく混用こんよう車線しゃせん)の設置せっちによってだい規模きぼ工事こうじおこなうことなく渋滞じゅうたい解消かいしょう見込みこめる可能かのうせいがある[78]

立体りったい交差こうさ

編集へんしゅう
 
立体りったい交差点こうさてんれい栃木とちぎけんどう20ごう久保田くぼたまたがみちきょう

道路どうろ道路どうろ踏切ふみきり平面へいめん交差こうさしていることにより、結節けっせつてんとしての効果こうか発揮はっきするわりに円滑えんかつ交通こうつうさまたげになっていた[79]。そこで立体りったいてき交差こうさすることより、交通こうつう容量ようりょう飛躍ひやくてき増大ぞうだいでき、効率こうりつよく通行つうこうすることができる[47][80]立体りったい交差こうさ信号しんごう交差点こうさてん踏切ふみきりおこなわれる渋滞じゅうたい対策たいさく手法しゅほうで、とく信号しんごう交差点こうさてんでは交通こうつうりょうおおほう道路どうろを、交差こうさする道路どうろうえまたがせる高架こうかきょうとするか、道路どうろにくぐらせるアンダーパスとしたほうが、よりおおきな効果こうか期待きたいされる[47]

具体ぐたいれいとして小田急電鉄おだきゅうでんてつ小田原線おだわらせん成城せいじょう学園前がくえんまええきから登戸のぶとえき連続れんぞく立体りったい交差こうさした結果けっか実施じっしまえ旅行りょこう速度そくど8 km/hにたいして実施じっし旅行りょこう速度そくど19 km/hと大幅おおはば向上こうじょうすることに成功せいこうした[81]

路上ろじょう駐車ちゅうしゃ

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信号しんごう交差点こうさてん付近ふきんでの路上ろじょう駐車ちゅうしゃ渋滞じゅうたい原因げんいんとなっている事例じれいおおくみられる[82]東京とうきょう環状かんじょう6号線ごうせんではぜんボトルネック交差点こうさてんうち、およそ3/4が交差点こうさてん付近ふきんでの路上ろじょう駐車ちゅうしゃ原因げんいんであった調査ちょうされいがある[82]渋滞じゅうたい原因げんいんとなる路上ろじょう駐車ちゅうしゃ排除はいじょさせるには、特定とくてい区間くかん違法いほう駐車ちゅうしゃ取締とりしまり集中しゅうちゅうてきおこなうことが効果こうかてきである[83]。また、案内あんないばんやインターネットによる駐車ちゅうしゃじょう情報じょうほうシステムを運用うんようすることでドライバーに駐車ちゅうしゃじょう位置いち明示めいじさせて路上ろじょう駐車ちゅうしゃらすこころみもおこなわれている[84]

LED発光はっこうパネル

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東日本ひがしにっぽん高速こうそく道路どうろ(NEXCO東日本ひがしにっぽん)の調しらべによると、高速こうそく道路どうろ道路どうろ渋滞じゅうたい交通こうつう集中しゅうちゅう原因げんいんとする渋滞じゅうたいやく7わりめ、さらにのぼざかおよびサグでの渋滞じゅうたいがそのうちのやく7わりとなっているという。具体ぐたいてきには、のぼざかやサグでのくるま速度そくど低下ていかにより、後続こうぞくくるま車間しゃかん距離きょりけようとブレーキをみ、その動作どうさにさらに後続こうぞくくるま反応はんのうすることで旅行りょこう速度そくどいちじるしい低下ていかまねく、というものである[85]。そこでNEXCO東日本ひがしにっぽんでは、LED発光はっこうパネルを道路どうろわき複数ふくすう設置せっちして進行しんこう方向ほうこうながれるようにひかるシステムを開発かいはつした。視覚しかく誘導ゆうどうせい自己じこ運動うんどう感覚かんかくのため、その装置そうちによりドライバーはひかりながれを意識いしきするようになり、速度そくど向上こうじょう自然しぜん意識いしきするのがねらいである[85]。LED発光はっこうパネルがはじめて設置せっちされたのは2011ねん2がつ三陸さんりく自動車じどうしゃどう利府りふジャンクション最初さいしょである。実際じっさい設置せっちおこなった箇所かしょでは以前いぜんより速度そくど向上こうじょうし、後続こうぞくしゃ追随ついずいすることにより渋滞じゅうたい延長えんちょうは2100m から800mとみじかくなり、渋滞じゅうたい継続けいぞく時間じかんは50ふんから30ふん短縮たんしゅくした[85]現在げんざいではNEXCO東日本ひがしにっぽんでは「ペースメーカーライト」[85]首都高しゅとこうそく道路どうろでは「エスコートライト」[86]、NEXCOちゅう日本にっぽんでは「速度そくど感覚かんかくコントロールシステム」[87]という名称めいしょう設置せっちおこなっている。

渋滞じゅうたいぜい

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イギリスロンドンでは2003ねん特定とくてい地区ちくへの車両しゃりょう課税かぜいするコンジェスチョン・チャージ(渋滞じゅうたいぜい)を導入どうにゅうした結果けっか交通こうつうりょうが20%減少げんしょうし、渋滞じゅうたい遅延ちえん時間じかんも30%減少げんしょうした[88]

ナンバープレートを利用りようした流入りゅうにゅう制限せいげん

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メキシコシティボゴタでは、ナンバープレート末尾まつびが3、6、9の自動車じどうしゃ月曜日げつようび午前ごぜん6-10午後ごご4-7には運転うんてんできないなど複雑ふくざつ規制きせいをかけている[89]

渋滞じゅうたい吸収きゅうしゅう運転うんてん

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2009ねん警察庁けいさつちょう日本にっぽん自動車じどうしゃ連盟れんめい共同きょうどうで、中央ちゅうおう自動車じどうしゃどうしょうふつトンネルで8だいくるま車間しゃかん距離きょりを40 mけて一斉いっせい走行そうこうさせた結果けっか平均へいきん時速じそく実施じっしまえの55 km/hから80 km/hに回復かいふくしたという実験じっけん結果けっかている[90]。これは車間しゃかん距離きょりぎるとうしろのくるままえくるま反応はんのうすることによってスピードがちるためで、距離きょりを40 mけることでふせぐことができる[91]

渋滞じゅうたい予測よそくカレンダー

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1987ねん年末年始ねんまつねんしから日本道路公団にほんどうろこうだん渋滞じゅうたい予測よそく情報じょうほう提供ていきょうはじまり、現在げんざいではNEXCO日本道路にほんどうろ交通こうつう情報じょうほうセンター提供ていきょうしている[92]。これにより渋滞じゅうたいする日付ひづけ時間じかんたいかり渋滞じゅうたいけられる[92]。なお的中てきちゅうりつは8わり程度ていどで、はずれる原因げんいんとしては天候てんこうやメディアで紹介しょうかいされた場所ばしょ人々ひとびと殺到さっとうすることがげられる[92]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ この「ひと長蛇ちょうだれつ」のことは、「渋滞じゅうたい」ではなく、「行列ぎょうれつ」とぶ。
  2. ^ そもそも、「停止ていしして車列しゃれつうごかない状態じょうたい」は、「20 km/h以下いか」にふくまれる。なぜならば、「停止ていしして車列しゃれつうごかない状態じょうたい」=0 km/hであり、0 km/h < 20 km/hであるからである。
  3. ^ それは大阪おおさか市電しでん全廃ぜんぱい(1969ねん)のがねとなり、さらに1960年代ねんだいから1970年代ねんだいにかけて全国ぜんこくかく都市とし相次あいついだ路面ろめん電車でんしゃ廃止はいし遠因えんいんともなった。
  4. ^ かつてのきゅう日本道路公団にほんどうろこうだんきゅう本州ほんしゅう四国しこく連絡れんらくきょう公団こうだんでも、走行そうこう速度そくど40 km/h以下いかになった場合ばあい渋滞じゅうたい定義ていぎした[6]

出典しゅってん

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  1. ^ 岩崎いわさきただしじん 2015, p. 8.
  2. ^ 交通こうつう工学こうがく研究けんきゅうかい 2005, p. 9.
  3. ^ 交通こうつう工学こうがく研究けんきゅうかい 2018, p. 151.
  4. ^ 交通こうつう工学こうがく研究けんきゅうかい 2005, p. 3.
  5. ^ 交通こうつう工学こうがく研究けんきゅうかい 2005, p. 5.
  6. ^ a b c d 浅井あさいけんなんじ 2001, p. 184.
  7. ^ a b 浅井あさいけんなんじ 2015, p. 205.
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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 峯岸みねぎし邦夫くにお編著へんちょ『トコトンやさしい道路どうろほん日刊工業新聞社にっかんこうぎょうしんぶんしゃ今日きょうからモノりシリーズ〉、2018ねん10がつ24にちISBN 978-4-526-07891-0 
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記事きじ
その

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外部がいぶリンク

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