鮎川あいかわ哲也てつや

鮎川あいかわ 哲也てつや（あゆかわ てつや、1919年ねん2月がつ14日にち - 2002年ねん9月24日にち）は、日本にっぽんの小説しょうせつ家か。本名ほんみょう、中川なかがわ 透とおる（なかがわとおる）。東京とうきょう府ふに生うまれ、大連たいれんに育そだつ。拓殖大学たくしょくだいがく商学部しょうがくぶ卒そつ。

鮎川あいかわ 哲也てつや（あゆかわ てつや）
『新しん日本にっぽん文学ぶんがく全集ぜんしゅう 第だい2巻かん』（集英社しゅうえいしゃ、1965年ねん2月がつ）
誕生たんじょう	中川なかがわ 透とおる 1919年ねん2月がつ14日にち 東京とうきょう都と
死没しぼつ	(2002-09-24) 2002年ねん9月24日にち（83歳さい没ぼつ）
職業しょくぎょう	小説しょうせつ家か
国籍こくせき	日本にっぽん
教育きょういく	学士がくし（商学しょうがく）
最終さいしゅう学歴がくれき	拓殖大学たくしょくだいがく商学部しょうがくぶ
活動かつどう期間きかん	1948年ねん - 2002年ねん デビュー当初とうしょは別べつ名義めいぎ
ジャンル	推理すいり小説しょうせつ
主おもな受賞じゅしょう歴れき	日本にっぽん探偵たんてい作家さっかクラブ賞しょう（1960年ねん）
デビュー作さく	月つき魄たま （那珂川なかがわ透とおる名義めいぎ）
ウィキポータル 文学ぶんがく

アリバイ崩くずしを得意とくいとし、『ペトロフ事件じけん』『黒くろいトランク』『人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ』など、鬼貫おにつら警部けいぶを探偵たんてい役やくとする本格ほんかく推理すいり小説しょうせつを発表はっぴょう。ほか『りら荘そう事件じけん』『死者ししゃを笞むち打ぶて』などの長編ちょうへん小説しょうせつや多数たすうの短編たんぺん小説しょうせつを執筆しっぴつし、さらにはアンソロジーの編纂へんさんや、新人しんじんの育成いくせいなどにも力ちからを尽つくした。

経歴けいれき

1919年ねん2月がつ14日にち、東京とうきょう府ふ巣鴨すがもに生うまれた。父ちちが南みなみ満州まんしゅう鉄道てつどう地質調査所ちしつちょうさしょの測量そくりょう技師ぎしとなったため、小学しょうがく3年生ねんせいのときに一家いっかで満州まんしゅう大連たいれんに移うつり住すみ、旧制きゅうせい中学ちゅうがくを卒業そつぎょうするまでここで過すごした。東京とうきょうの音楽おんがく関係かんけいの上級じょうきゅう学校がっこうに進学しんがくするが、肋膜炎ろくまくえんを患わずらい退学たいがくし満州まんしゅうに戻もどる。1938年ねん、拓殖大学たくしょくだいがく予よ科かに入はいり、商学部しょうがくぶに進すすむが、病やまいのため満州まんしゅうに戻もどることが多おおかった。この間あいだに推理すいり小説しょうせつを読よみ始はじめ、クロフツの『ポンスン事件じけん』に影響えいきょうされ、『ペトロフ事件じけん』を書かきあげたが、原稿げんこうは引ひき上あげの際さいに紛失ふんしつしてしまった。1944年ねん、父ちちの定年ていねん退職たいしょくに伴ともない東京とうきょうに戻もどるが、戦禍せんかに遭あい九州きゅうしゅうに疎開そかい。

戦後せんごに上京じょうきょうし、GHQ勤務きんむのかたわら、那珂川なかがわ透とおる、薔薇ばら小路こうじ棘とげ麿まろ、青井あおい久利ひさとし、中河なかがわ通とおる、宇田川うだがわ蘭子らんこなど多数たすうの筆名ひつめいで雑誌ざっしに投稿とうこう。1948年ねん、『ロック』1月がつ号ごうに「月つき魄たま」（那珂川なかがわ透とおる名義めいぎ）、8月がつ号ごうに「蛇へびと猪いのしし」（薔薇ばら小路こうじ棘とげ麿まろ名義めいぎ）を発表はっぴょう。1950年ねん、『宝石ほうせき』100万まん円えん懸賞けんしょうの長篇ちょうへん部門ぶもんに『ペトロフ事件じけん』（本名ほんみょうの中川なかがわ透とおる名義めいぎ）が第だい一席いっせきで入選にゅうせんし、本格ほんかくデビューしたが、出版しゅっぱん社しゃとの関係かんけいがこじれ、この作品さくひんは出版しゅっぱんされなかった。1956年ねん、公募こうぼで充あてることになった講談社こうだんしゃの『書下かきおろし長篇ちょうへん探偵たんてい小説しょうせつ全集ぜんしゅう』第だい13巻かんに、『黒くろいトランク』を応募おうぼし、当選とうせん。筆名ひつめいを鮎川あいかわ哲也てつやに改あらためる。この2作さくで探偵たんてい役やくを務つとめる鬼貫おにつら警部けいぶは、主おもにアリバイ・トリックを主眼しゅがんとした小説しょうせつで活躍かつやくする。

1959年ねんに、星影ほしかげ龍りゅう三さんが登場とうじょうする『りら荘そう事件じけん』を発表はっぴょう。 1960年ねんには、『憎悪ぞうおの化石かせき』と『黒くろい白鳥はくちょう』により、第だい13回かい日本にっぽん探偵たんてい作家さっかクラブ賞しょうを受賞じゅしょう。社会しゃかい派は推理すいり小説しょうせつが主流しゅりゅうとなる中なかで、松本まつもと清張せいちょうの『点てんと線せん』を意識いしきして『人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ』（1961年ねん）を書かくなど、寡作かさくながらも以後いごも一貫いっかんして本格ほんかく推理すいり小説しょうせつを書かき続つづける。1972年ねんから、銀座ぎんざ・三番館さんばんかんのバーテンを探偵たんてい役やくとしたシリーズを開始かいし。1964年ねんに推理すいり作家さっかの芦川あしかわ澄子すみこと結婚けっこん、3年ねん後ごに離婚りこんしたものの、のちに復縁ふくえんした。

1955年ねん発表はっぴょう（中川なかがわ透とおる名義めいぎ、未完みかん）の少年しょうねん物ぶつ『魔ま人じん鉄てつ仮面かめん』では、藤巻ふじまき探偵たんていと助手じょしゅのアキラ君くんが登場とうじょう。両者りょうしゃは以後いご鮎川あいかわ作品さくひんの少年しょうねん物ぶつでは複ふく数すう回かい登場とうじょうする。鮎川あいかわ名義めいぎでの再さいデビュー初期しょきには、鳥羽とばひろし君くんシリーズ、三吉みよし少年しょうねんシリーズ、一夫かずおと豪ごう助じょシリーズなど少年しょうねん物ぶつの執筆しっぴつ量りょうが大人おとな向むけよりも多おおかった時期じきもある。

創作そうさく以外いがいにも、アンソロジーの編纂へんさんを通とおして、戦前せんぜんの作家さっか・作品さくひんを発掘はっくつ。また後進こうしんの育成いくせいにも力ちからを入いれ、1988年ねんには自みずからのデビューに倣ならい、東京とうきょう創そう元もと社しゃから「鮎川あいかわ哲也てつやと十じゅう三さんの謎なぞ」と題だいしたシリーズを刊行かんこうし、若手わかて作家さっかに発表はっぴょうの場ばを与あたえた。第だい12巻かんとして予告よこくされた新作しんさく『白樺しらかんば荘そう事件じけん』の刊行かんこうが期待きたいされていたが、未完みかんとなった。1990年ねんに、東京とうきょう創そう元もと社しゃ主催しゅさいの長編ちょうへん推理すいり小説しょうせつ新人しんじん賞しょうである鮎川あいかわ哲也てつや賞しょうが創設そうせつされる。1993年ねんからは、『本格ほんかく推理すいり』の編集へんしゅう長ちょうとして、新人しんじん作家さっかの発掘はっくつに尽力じんりょくした。クラシックを中心ちゅうしんに音楽おんがくにも造詣ぞうけいが深ふかく、唱歌しょうかの作詞さくし・作曲さっきょく者しゃを訪たずねるエッセイ集しゅう『唱歌しょうかのふるさと』がある。

2001年ねんに、本格ほんかく推理すいり小説しょうせつへの多大ただいな貢献こうけんを評価ひょうかされ、第だい1回かい本格ほんかくミステリ大賞たいしょう特別とくべつ賞しょうを受賞じゅしょう。翌年よくねん9月がつ24日にちに、83歳さいで死去しきょした。没後ぼつご、第だい6回かい日本にっぽんミステリー文学ぶんがく大賞たいしょうを贈おくられた。

主要しゅよう作品さくひん

全集ぜんしゅう

• 鮎川あいかわ哲也てつや長編ちょうへん推理すいり小説しょうせつ全集ぜんしゅう（全ぜん6巻かん/1975年ねん - 1976年ねん、立たて風ふう書房しょぼう）

1. 黒くろいトランク（ペトロフ事件じけん / 赤あかい密室みっしつ / 黒くろいトランク）
2. 憎悪ぞうおの化石かせき（りら荘そう事件じけん / 憎悪ぞうおの化石かせき）
3. 黒くろい白鳥はくちょう（黒くろい白鳥はくちょう / 人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ）
4. 砂すなの城しろ（砂すなの城しろ / 偽いつわりの墳墓ふんぼ）
5. 死しのある風景ふうけい（死しのある風景ふうけい / 宛先あてさき不明ふめい）
6. 風ふうの証言しょうげん（積木つみきの塔とう / 風ふうの証言しょうげん / 達也たつやが嗤う:犯人はんにん当あて小説しょうせつ）

• 鮎川あいかわ哲也てつや短編たんぺん推理すいり小説しょうせつ選集せんしゅう（全ぜん6巻かん/1978年ねん - 1979年ねん、立たて風ふう書房しょぼう）

1. 五いつつの時計とけい
2. 青あおい密室みっしつ
3. プラスチックの塔とう
4. 黒くろい版画はんが
5. 新しん赤あか髪かみ連盟れんめい
6. 写楽しゃらくが見みていた

鬼貫おにつら警部けいぶもの

長編ちょうへん

• ペトロフ事件じけん（1950年ねん4月がつ、『別冊べっさつ宝石ほうせき』/1960年ねん11月、光風こうふう社しゃ） - 鮎川あいかわが影響えいきょうを受うけた作家さっか・クロフツの「ポンスン事件じけん」を連想れんそうさせる表題ひょうだい。初出しょしゅつ時じは「中川なかがわ透とおる」名義めいぎ
• 黒くろいトランク（1956年ねん7月がつ、講談社こうだんしゃ〈書下かきおろし長篇ちょうへん小説しょうせつ全集ぜんしゅう〉） - 前作ぜんさくに続つづいて、クロフツ「樽たる」を思おもわせる趣向しゅこう。
• 黒くろい白鳥はくちょう（1959年ねん7月がつ - 12月、『宝石ほうせき』/1960年ねん2月がつ、講談社こうだんしゃ）
• 憎悪ぞうおの化石かせき（1959年ねん11月、講談社こうだんしゃ〈書下かきおろし長編ちょうへん推理すいり小説しょうせつシリーズ〉）
• 人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ（1961年ねん6月がつ、東都とうと書房しょぼう〈東都とうとミステリー〉）
• 砂すなの城しろ（1963年ねん4月がつ、中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ）
• 偽いつわりの墳墓ふんぼ（1963年ねん7月がつ、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう新しん社しゃ〈ポケット文春ぶんしゅん〉
• 死しのある風景ふうけい（1965年ねん1月がつ、講談社こうだんしゃ）
• 宛先あてさき不明ふめい（1965年ねん7月がつ、学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ〈ガッケン・ブックスミステリー〉）
• 準急じゅんきゅうながら（1966年ねん6月がつ、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈ポケット文春ぶんしゅん〉）
• 積木つみきの塔とう（1966年ねん12月、読売新聞社よみうりしんぶんしゃ〈新しん本格ほんかく推理すいり小説しょうせつ全集ぜんしゅう〉）
• 鍵かぎ孔あなのない扉とびら（1969年ねん6月がつ、光文社こうぶんしゃ〈カッパ・ノベルス〉）
• 風ふうの証言しょうげん（1971年ねん11月、毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ）
• 戌いぬ神しんはなにを見みたか（1976年ねん2月がつ、講談社こうだんしゃ〈推理すいり小説しょうせつ特別とくべつ書下かきおろしシリーズ〉）
• 沈黙ちんもくの函はこ（1978年ねん1月がつ - 5月、「蝋ろうの鶯うぐいす」として『小説しょうせつ宝石ほうせき』/1979年ねん3月がつ、光文社こうぶんしゃ〈カッパ・ノベルス〉）
• 王おうを探さがせ（1979年ねん4月がつ、「王おう」として『野性やせい時代じだい』/1981年ねん12月、角川書店かどかわしょてん〈カドカワ・ノベルズ〉）
• 死しびとの座ざ（1982年ねん10月がつ - 1983年ねん5月がつ、『週刊しゅうかん新潮しんちょう』/1983年ねん12月、新潮社しんちょうしゃ）

中編ちゅうへん

• 城しろと塔とう 1971

短編たんぺん

• 楡にれの木き荘そうの殺人さつじん 1951
• 悪魔あくまが笑わらう 1951
• 碑文谷ひもんや事件じけん 1955
• １時じ１０分ふん （一時いちじ十じゅう分ふん） 1956
• 白昼はくちゅうの悪魔あくま 1956
• 誰だれの屍体したいか 1957 春陽しゅんよう文庫ぶんこ、1960
• 五いつつの時計とけい 1957
• 早春そうしゅんに死しす 1958
• 愛あいに朽くちなん 1958
• 見みえない機関きかん車しゃ － 二ノ宮にのみや心中しんちゅうの 1958
• 不完全ふかんぜん犯罪はんざい 1960
• 急行きゅうこう出雲いずも 1960
• 死しのある風景ふうけい 1961
• 下くだり"はつかり" 講談社こうだんしゃ 1962
• 古銭こせん 1962
• 偽いつわりの墳墓ふんぼ 1962
• わるい風ふう 1963
• 暗くらい穽 1964
• 金貨きんかの首飾くびかざりをした女おんな 1966
• 夜よるの訪問ほうもん者しゃ 1967
• いたい風ふう 1969
• 殺意さついの餌えさ 1970
• ＭＦ計画けいかく 1974
• まだらの犬いぬ 1975

倒たおせ叙じょ

• 青あおいエチュード 1956 - 最初さいしょの倒たおせ叙じょもの短編たんぺん。数すう度どにわたり映像えいぞう化か。
• 首くび 1976 - テレビドラマ「チェックメイト78」の一いち作さくとして映像えいぞう化か。

星影ほしかげ龍りゅう三さんもの

長編ちょうへん

• りら荘そう事件じけん（1956年ねん9月がつ - 1957年ねん12月、『探偵たんてい実話じつわ』/1958年ねん8月がつ、光風こうふう社しゃ） - 星影ほしかげ龍りゅう三さんもの長編ちょうへんの代表だいひょう作さく。
• 白しろの恐怖きょうふ（1959年ねん12月、桃源とうげん社しゃ〈書下かきおろし推理すいり小説しょうせつ全集ぜんしゅう〉）
• 朱しゅの絶筆ぜっぴつ（1976年ねん1月がつ - 1977年ねん1月がつ、『幻影げんえい城じょう』/1979年ねん7月がつ、祥伝社しょうでんしゃ〈ノン・ノベル〉）

中ちゅう短編たんぺん

• 呪縛じゅばく再現さいげん 1953
• 赤あかい密室みっしつ（「青あおい密室みっしつ」雄山閣ゆうざんかく出版しゅっぱん 1961）
• 黄色きいろい悪魔あくま
• 消きえた奇術きじゅつ師し
• 白しろい密室みっしつ、講談社こうだんしゃ、1958
• 怪かい塔とう記き
• 道化師どうけしの檻おり
• 薔薇ばら荘そう殺人さつじん事件じけん
• 悪魔あくまはここに
• 青あおい密室みっしつ
• 砂すなとくらげと 1961

三番館さんばんかんシリーズ

• 太鼓たいこ叩はたきはなぜ笑わらう（Wisdom of the Nameless Bartender） 徳間書店とくましょてんトクマ・ノベルズ、1974 のち文庫ぶんこ、創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ、2003年ねん
  • 春はるの驟雨しゅうう
  • 新しんファントム・レディ
  • 白しろい手て黒くろい手て
  • 太鼓たいこ叩はたきはなぜ笑わらう
• サムソンの犯罪はんざい（Advice of the Nameless Bartender） 徳間書店とくましょてんトクマ・ノベルズ、1976 のち文庫ぶんこ、創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ、2003年ねん
  • 中国ちゅうごく屏風びょうぶ
  • 割われた電球でんきゅう
  • 菊きく香かおる
  • 屍かばね衣ころもを着きたドンホァン
  • 走はしれ俊平しゅんぺい
  • 分身ぶんしん
  • サムソンの犯罪はんざい
• ブロンズの使者ししゃ（Intelligence of the Nameless Bartender） 徳間書店とくましょてんトクマ・ノベルズ、1984 のち文庫ぶんこ、創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ、2003年ねん
  • ブロンズの使者ししゃ 1984
  • 夜よるの冒険ぼうけん 1976
  • 百足むかで
  • 相似そうじの部屋へや
  • マーキュリーの靴くつ 1980
  • 塔とうの女おんな 1982
• 材木座ざいもくざの殺人さつじん 双葉ふたば書房しょぼうフタバ・ノベルズ、1986、創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ、2003年ねん
  • 棄すてられた男おとこ
  • 人ひとを呑のむ家いえ
  • 同期どうきの桜さくら
  • 青嵐あおあらし荘そう事件じけん
  • 停電ていでんにご注意ちゅうい
  • 材木座ざいもくざの殺人さつじん
• クイーンの色紙いろがみ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ、1987、創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ、2003年ねん
  • 秋色しゅうしょく軽井沢かるいざわ
  • Ｘ・Ｘ - ダイイングメッセージもの
  • クイーンの色紙いろがみ
  • タウン・ドレスは赤あかい色いろ
  • 鎌倉かまくらミステリーガイド
• モーツァルトの子守こもり歌か 立りつ風ふう書房しょぼう、1992、のち文庫ぶんこ、創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ、2003年ねん
  • クライン氏しの肖像しょうぞう
  • ジャスミンの匂におう部屋へや
  • 写楽しゃらく昇天しょうてん
  • 人形にんぎょうの館かん
  • 死しにゆく者ものの……
  • 風見かざみ氏しの受難じゅなん
  • モーツァルトの子守こもり歌か

その他た

長編ちょうへん

• 翳かげある墓標ぼひょう（1962年ねん7月がつ、早川書房はやかわしょぼう〈日本にっぽんミステリ・シリーズ〉）
• 死者ししゃを笞むち打うて（1964年ねん1月がつ - 5月、『宝石ほうせき』/1965年ねん8月がつ、講談社こうだんしゃ）

中ちゅう短編たんぺん

• ポロさん 1943
• 月つき魄たま 1948
• 蛇へびと猪いのしし 1948
• 地虫じむし 1949
• 雪ゆき姫ひめ 1951
• 影法師かげぼうし 1954
• 山荘さんそうの一夜いちや 1954
• ダイヤルＭを廻まわせ 1954
• 朝あさめしご用心ようじん 1954
• アトランタ姫ひめ 1956
• 甌 1956
• 最後さいごの接吻せっぷん 1956
• 退屈たいくつなエマ子こ 1956
• アドバルーン殺人さつじん事件じけん 1956
• 海辺うみべの悲劇ひげき 弥生やよい書房しょぼう、1960
• 達也たつやが嗤う（「薔薇ばら荘そう殺人さつじん事件じけん」講談社こうだんしゃ 1960）
• 矛盾むじゅんする足跡あしあと 1969
• 砂すなの時計とけい 毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ 1974
• 茜あかね荘そう事件じけん
• ブロンズの使者ししゃ - 同どうタイトルの三番館さんばんかんシリーズ「ブロンズの使者ししゃ」のオリジナル短編たんぺん。

倒たおせ叙じょ（鮎川あいかわ哲也てつやのチェックメイト）

• 黒くろい蹉跌さてつ 光文社こうぶんしゃ
• 白しろい陥穽かんせい 光文社こうぶんしゃ
  • 北きたの女おんな 1966 - テレビドラマ「チェックメイト78」の一いち作さくとして映像えいぞう化か。
  • 小ちいさな孔あな 1968 - 同上どうじょう。
  • 蟻あり 1968 - 同上どうじょう。
  • わらべは見みたり 1971 - 同上どうじょう。

ジュブナイル

• 魔ま人じん鉄てつ仮面かめん 1955 - 中川なかがわ透とおる名義めいぎ、未完みかん
• 悪魔あくま博士はかせ 1958 （1988年ねん、光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ） - 児童じどう向むけミステリの長編ちょうへん。
• 鳥羽とばひろし君くんの推理すいりノート 1959 - 短たん編集へんしゅう。

リレー作品さくひん

• ジュピター殺人さつじん事件じけん（1954年ねん5月がつ、『密室みっしつ』/他たの執筆しっぴつ者しゃは藤ふじ雪夫ゆきおと狩かり久ひさし）
• 密室みっしつの妖光ようこう（「解決かいけつ編へん」を担当たんとう、「問題もんだい編へん」は大谷おおや洋太郎ようたろう）

編へん書しょ・アンソロジー

• こんな探偵たんてい小説しょうせつが読よみたい（1992年ねん9月がつ、晶文社しょうぶんしゃ）
• 怪奇かいき探偵たんてい小説しょうせつ集しゅう全ぜん3巻かん（1983～84年ねん双葉ふたば文庫ぶんこ、1998年ねんにハルキ文庫ぶんこより復刊ふっかん）

エッセイ集しゅう

推理すいり小説しょうせつ関係かんけい

• 幻まぼろしの探偵たんてい作家さっかを求もとめて（1985年ねん10月がつ、晶文社しょうぶんしゃ）
• 本格ほんかくミステリーを楽たのしむ法ほう（1986年ねん9月がつ、晶文社しょうぶんしゃ）

音楽おんがく関係かんけい

• 唱歌しょうかのふるさと 花はな（1992年ねん5月がつ、音楽之友社おんがくのともしゃ〈music gallery〉）
• 唱歌しょうかのふるさと 旅愁りょしゅう（1993年ねん12月、音楽之友社おんがくのともしゃ〈music gallery〉）
• 唱歌しょうかのふるさと うみ（1995年ねん9月がつ、音楽之友社おんがくのともしゃ〈music gallery〉）

翻訳ほんやく

• C・デイリー・キング『鉄路てつろのオベリスト』（1981年ねん1月がつ - 7月がつ、『EQ』/1983年ねん、光文社こうぶんしゃ〈カッパ・ノベルス〉）

映像えいぞう化か作品さくひん

テレビドラマ

日本にほんテレビ系けい

• スリラー劇場げきじょう 夜よるのプリズム
  • 青あおいエチュード（1959年ねん3月がつ4日にち、主演しゅえん：高木たかぎ二に朗ろう）
• 火曜かようサスペンス劇場げきじょう
  • 刑事けいじ・鬼貫おにつら八郎はちろう（1993年ねん3月がつ9日にち - 2005年ねん9月がつ20日はつか、全ぜん18回かい、主演しゅえん：大地だいち康雄やすお）

フジテレビ系けい

• スリラー劇場げきじょう
  • 青あおいエチュード（1960年ねん1月がつ9日にち - 1月がつ16日にち、全ぜん2話わ、主演しゅえん：千せん典子のりこ）
  • 五いつつの時計とけい（1960年ねん2月がつ6日にち - 2月がつ13日にち、全ぜん2話わ、主演しゅえん：不破ふわ潤じゅん）
  • 他殺たさつにしてくれ（1961年ねん3月がつ30日にち - 4月がつ6日にち、全ぜん2話わ、主演しゅえん：臼井うすい正明まさあき）
  • 悪魔あくまはここに（1961年ねん7月がつ20日はつか - 7月がつ27日にち、全ぜん2話わ、主演しゅえん：山本やまもと礼あや三郎さぶろう）
• ライオン午後ごごのサスペンス
  • 疑惑ぎわくの女おんな（1983年ねん10月がつ31日にち - 1983年ねん12月2日にち、全ぜん25話わ、主演しゅえん：早乙女さおとめ愛あい、原作げんさく：人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ）

NHK

• 灰色はいいろのシリーズ
  • 急行きゅうこう出雲いずも（1960年ねん9月がつ21日にち - 9月28日にち、全ぜん2話わ、主演しゅえん：安井やすい昌二しょうじ）

TBS系けい

• グリーン劇場げきじょう
  • 人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ（1961年ねん3月がつ11日にち、主演しゅえん：三ツ矢みつや歌子うたこ）
• 月曜げつようドラマスペシャル
  • 人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ（1996年ねん6月がつ24日にち、主演しゅえん：栗原くりはら小巻こまき）

テレビ朝日てれびあさひ系けい

• ミステリーベスト21
  • 人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ（1962年ねん10月がつ26日にち、主演しゅえん：中川なかがわ弘子ひろこ）
• 土曜どようワイド劇場げきじょう
  • 人ひとそれを情死じょうしと呼よぶ（1977年ねん11月12日にち、主演しゅえん：佐久間さくま良子りょうこ）
  • 喪服もふくを着きた花嫁はなよめ（1990年ねん11月3日にち、主演しゅえん：若村わかむら麻由美まゆみ、原作げんさく：鍵かぎ孔あなのない扉とびら）
• チェックメイト78（1978年ねん10月がつ6日にち - 1979年ねん3月がつ9日にち、全ぜん22話わ、主演しゅえん：松方まつかた弘樹ひろき）

参考さんこう文献ぶんけん

• 芦辺あしべ拓つぶせ・有栖川ありすがわ有ゆう栖・二階堂にかいどう黎はじむ人じん編へん『鮎川あいかわ哲也てつや読本とくほん』（1998年ねん9月がつ、原はら書房しょぼう）
• 山やま前ぜん譲ゆずる編へん『本格ほんかく一筋ひとすじ六ろく十じゅう年ねん 想おもい出での鮎川あいかわ哲也てつや』（2002年ねん12月、東京とうきょう創そう元もと社しゃ）

外部がいぶリンク

• 本格ほんかく一筋ひとすじ六ろく十じゅう年ねん・想おもい出での鮎川あいかわ哲也てつや - 東京とうきょう創そう元もと社しゃ
• 鮎川あいかわ哲也てつや賞しょう