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ドルビーデジタル - Wikipedia

ドルビーデジタル

音声おんせいのデジタル符号ふごう方式ほうしき
Dolby Digitalから転送てんそう

ドルビーデジタルDolby DigitalAC-3:Audio Code number 3)はドルビーラボラトリーズ (Dolby Laboratories, Inc.) が開発かいはつした、音声おんせいのデジタル符号ふごう方式ほうしき

ドルビーデジタル
拡張子かくちょうし.ac3 .avi .vob .m2ts .mp4
開発かいはつしゃドルビーラボラトリーズ
種別しゅべつ音声おんせい
包含ほうがんさきAVI, MPEG-2システム, MP4

映画えいが音声おんせいDVDビデオBDビデオ、XboxXbox 360Xbox Oneようゲームソフト、PlayStation 2[注釈ちゅうしゃく 1]PlayStation 3PlayStation 4ようゲームソフト、PCようゲームソフト、BDレコーダーやDVDレコーダー、HDDレコーダー、ハイビジョンビデオカメラなどおおくの規格きかく媒体ばいたい音声おんせい記録きろく利用りようされる。

概要がいよう

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1.0chモノラル[注釈ちゅうしゃく 2]から5.1chサラウンドまでのおとをデジタル圧縮あっしゅくしてデータりょう減少げんしょうし、フィルムやDVDビデオなどの記録きろくもちいる。S/PDIF、またはHDMIケーブルを使用しようすることで音声おんせい伝送でんそうする。1996ねんはじめて販売はんばいされたレーザーディスク一部いちぶ作品さくひんDVDにより家庭かていでドルビーデジタルの音声おんせい再生さいせい可能かのうとなった。

映画えいが音声おんせいをエンコード処理しょりしてフィルムのパーフォレーションあいだ信号しんごう光学こうがくてき記録きろくしている。おおくの映画えいが作品さくひん5.1chサラウンド採用さいようし、これをドルビーデジタルでエンコードすることおおい。ドルビーデジタルは5.1chサラウンドの表示ひょうじではない[注釈ちゅうしゃく 3]

映画えいがかんシネマコンプレックスは、設備せつび規格きかく対応たいおうしているかを表記ひょうきしている場合ばあいおおく、日本にっぽん国内こくない映画えいがかんにおいては、9わり以上いじょう劇場げきじょう再生さいせい可能かのうなデジタル音響おんきょうシステムである。

映画えいがでは『バットマン リターンズ』(1992ねん)で世界せかいはつ採用さいようされ、日本にっぽんでは『ゴジラvsメカゴジラ』(1993ねん)で試験しけん採用さいよう[1][注釈ちゅうしゃく 4]、『みみをすませば』(1995ねん)で本格ほんかく導入どうにゅうされた。

近年きんねん最低限さいていげん設備せつびであるためほとんどの映画えいがでこの音声おんせい対応たいおうし、家庭かていようゲームPCゲームでもドルビーデジタルが採用さいようされている。ハードウェアまたはソフトウェアによるリアルタイムデコードで、効果こうかおんなどを5.1chサラウンドで出力しゅつりょくできるゲームソフトおおい。

はつ採用さいようから25ねんとなる2017ねん3がつ20日はつか関連かんれん特許とっきょふく特許とっきょ期間きかん終了しゅうりょうして特許とっきょ権利けんり消滅しょうめつした[2]。ゲームではだい8世代せだいまで使用しようされ、以後いごドルビーアトモスPlayStation 5独自どくじ規格きかく3Dオーディオなどが使用しようされている。

2022ねん以降いこうは「DOLBY DIGITAL」の表記ひょうき廃止はいしされ、「DOLBY AUDIO」の表記ひょうき記載きさいされることがおおい。

拡張かくちょう規格きかく

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ドルビーデジタルサラウンドEX
リアセンターをくわえた6.1chサラウンド形式けいしき。ドルビーデジタルと上位じょうい互換ごかんせいがあり、EX対応たいおう環境かんきょう使用しようすると5.1chサラウンドで再生さいせいされる。はつ規格きかく採用さいよう作品さくひん映画えいがスター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999ねん)である。通常つうじょうのプレイヤーではドルビーデジタルとして認識にんしきされてしまうため、DTS-ESとことなり個別こべつにサラウンドEXの機能きのうをプレイヤーがわ操作そうさける必要ひつようがある。
ドルビーデジタルライブ
PCよう採用さいようされているサラウンド規格きかく。これまでのサウンドカードはDVDではサラウンド信号しんごうS/PDIF出力しゅつりょくすること可能かのうだが、サラウンド対応たいおうのPCゲームはS/PDIFで接続せつぞくしてもサラウンド信号しんごうこと出来できない。その場合ばあいアナログオーディオケーブル3ほん接続せつぞくようして配線はいせん煩雑はんざつ欠点けってんがあった。この規格きかく採用さいようしたサウンドカードを使用しようすることにより、DVDでもPCゲーム[注釈ちゅうしゃく 5]でもS/PDIFでサラウンド信号しんごう出力しゅつりょく可能かのうになる。採用さいようされている製品せいひんは、クリエイティブ・テクノロジーの「PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Professional Audio」などがある。
ドルビーデジタルプラス(Enhanced AC-3またはE-AC-3)
だい3世代せだいひかりディスク規格きかく (Blu-ray DiscHD DVD) やアマゾンKindle Fire HDなどのタブレット富士通ふじつうモバイルARROWS NX F-06E、およびきょうセラDIGNO M KYL22などのスマートフォンなどで採用さいようされている次世代じせだいサラウンド規格きかく競合きょうごう規格きかくDTS-HDハイレゾリューションオーディオ最大さいだい7.1chまで収録しゅうろくできる。BDに収録しゅうろくされるドルビーデジタルプラスでは、5.1chまではドルビーデジタル音声おんせいしかみとめられていない制約せいやくがある。これにより、ドルビーデジタルプラスが再生さいせいできない機器ききはドルビーデジタル(5.1chサラウンド)に変換へんかん可能かのうである。ドルビーデジタルプラスのデジタル転送てんそう(ビットストリーム出力しゅつりょく)はHDMI ver.1.3以降いこう必要ひつようとなる[3][注釈ちゅうしゃく 6]ひかりデジタル端子たんしはTrueHDもふくめこの信号しんごう伝送でんそう不可能ふかのう
ドルビーTrueHD(Dolby TrueHD, ドルビートゥルーエイチディー)
BDビデオやHD DVDに採用さいようされた音声おんせい技術ぎじゅつで、DVDオーディオで採用さいようされている「MLPロスレス」の機能きのう拡張かくちょうばん拡張かくちょう規格きかくDTS-HDマスターオーディオ。HD DVDでは必須ひっすとなるほか、BDビデオではオプションとなる。最大さいだい7.1chサラウンド (96kHzきろへるつ/24bit) 形式けいしきをサポート。MLPロスレスの呼称こしょう今後こんごもDVDオーディオには使つかわれる。ドルビーTrueHDはDVDオーディオフォーマットでは使用しよう不可ふか。BDビデオやHD DVDに使用しようされる場合ばあいにのみドルビーTrueHDが使つかわれるが、近年きんねんはブルーレイディスクにDTS-HDとドルビーデジタル信号しんごうのみがはいり、TrueHDやデジタルプラスは省略しょうりゃくされる傾向けいこうにある[注釈ちゅうしゃく 7]ドルビーアトモス対応たいおうしたブルーレイディスクの場合ばあいは、事実じじつじょうこの規格きかく拡張かくちょうデータを付与ふよした音源おんげんふくまれており、まれにドルビーデジタルプラス経由けいゆのドルビーアトモス音源おんげん使用しようされることがある。

記録きろくよう音声おんせい技術ぎじゅつ

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ドルビーデジタルレコーディング
DVDレコーダーやHDD内蔵ないぞうビデオカメラで、2.0chステレオを「ドルビーデジタル」の圧縮あっしゅく信号しんごう記録きろく出来できるフォーマット。
ドルビーデジタルステレオクリエーター
2.0chステレオを圧縮あっしゅく信号しんごう記録きろくできるフォーマットで、音声おんせいトラックを編集へんしゅう可能かのう
ドルビーデジタル5.1クリエーター
5.1chサラウンドを比較的ひかくてき容易ようい記録きろくできるフォーマット。DVDオーサリングソフト、DVD・ブルーレイレコーダー、5.1チャンネル記録きろく対応たいおうビデオカメラとう採用さいようされている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ファイナルファンタジーXなどのごく一部いちぶのドルビープロロジック2が流行りゅうこうするまえ誕生たんじょうした作品さくひん、および末期まっき一部いちぶ作品さくひんのみ。
  2. ^ 1.0chモノラルで制作せいさくされた作品さくひん場合ばあい、DVDビデオさいには2.0chモノステレオとして収録しゅうろくされる場合ばあいおおい。
  3. ^ 2007ねんまでに発売はつばいされたXbox 360ようソフトでは、ドルビーデジタルのロゴのよこに5.1chであることをしめすために四角形しかっけい四隅よすみ上辺うわべ中央ちゅうおう四角形しかっけい中央ちゅうおうてんたれたロゴマーク表記ひょうきされていた。
  4. ^ にちげき東宝とうほう梅田うめだ東宝とうほうのみ上映じょうえい[1]
  5. ^ 対応たいおうゲームが必要ひつよう
  6. ^ ドルビーデジタルにエンコードすれば、S/PDIFでのサラウンド出力しゅつりょく可能かのう
  7. ^ 正確せいかくせいため記述きじゅつすると、ドルビーTrueHDはMLPの拡張かくちょう技術ぎじゅつであり、ドルビーデジタルの拡張かくちょう技術ぎじゅつではない。ドルビーデジタルにエンコードすることで、S/PDIFでのサラウンド出力しゅつりょく可能かのうになる。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 平成へいせいゴジラバーニング・コラム NO.015 『VSメカゴジラ』5.1チャンネルばんって?」『平成へいせいゴジラパーフェクション』監修かんしゅう川北かわきた紘一こういちアスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012ねん2がつ10日とおか、152ぺーじISBN 978-4-04-886119-9 
  2. ^ ついにドルビーデジタル(AC-3)の特許とっきょけん消滅しょうめつ”. Gigazine (2017ねん3がつ21にち). 2017ねん3がつ22にち閲覧えつらん
  3. ^ HDオーディオの音声おんせいフォーマット、HDMIのバージョン比較ひかく、ドルビープロロジックIIzとAudyssey DSXの紹介しょうかい”. 2010ねん6がつ29にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2010ねん3がつ4にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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