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EANコード - Wikipedia
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EANコード

商品しょうひん識別しきべつコードおよびバーコード規格きかくの一種いっしゅ
（JANコードから転送てんそう）

EANコード（イアンコード、European Article Number）は、商品しょうひん識別しきべつコードおよびバーコード規格きかくの一種いっしゅである[1]。日本にっぽんでは「JANコード」（ジャンコード、Japanese Article Number）とも称しょうされ、日本にっぽんで最もっとも普及ふきゅうしている商品しょうひん識別しきべつコードである[2]。

EANコードの例れい

EANコードはサプライチェーンの国際こくさい標準ひょうじゅん化か団体だんたいであるGS1が標準ひょうじゅん化かしているGTIN（Global Trade Item Number：商品しょうひん識別しきべつコード）の一種いっしゅである。国際こくさい的てきには13桁けたのEANコードをGTIN-13、8桁けた短縮たんしゅくタイプのEANコードをEAN-8とも呼よぶが、複数ふくすうの呼称こしょうがあるだけで、指さすものやコード体系たいけいは同一どういつである。（つまり、JANコード13桁けた＝EANコード13桁けた＝GTIN-13[3]）

EANコードから生成せいせいされたバーコードシンボルは、市販しはんされる多おおくの商品しょうひんにソースマーキングとして印刷いんさつまたは貼付ちょうふされ、POSシステム、在庫ざいこ管理かんり、サプライチェーン・マネジメントの受発注じゅはっちゅうシステムなどで価格かかくや商品しょうひん名めいを検索けんさくするためのキーとして使つかわれる。

EANコードの前まえに1～8の数字すうじ1桁けた（インジケータ）を足たし、チェックデジット再さい計算けいさんした集合しゅうごう包装ほうそう用よう商品しょうひんコード（ITF-14、GTIN-14とも呼よばれる）は物流ぶつりゅう現場げんばで用もちいられることが多おおく、ITFシンボルというバーコードで表現ひょうげんされる。（なお、先頭せんとうが0の商品しょうひん識別しきべつコードがITFシンボルに表示ひょうじされている場合ばあい、そのコード自体じたいはEANコード（GTIN-13）である。）

EANコードは単たんなる「コード」であるため単体たんたいでは利用りようされず、商品しょうひん名めいや価格かかくなどの情報じょうほうを蓄積ちくせきしたデータベースシステムに連動れんどうし、検索けんさくキー入力にゅうりょく作業さぎょうを機械きかい化かする目的もくてきで使用しようされる（EANコードは商品しょうひんを識別しきべつする番号ばんごうとして使つかわれ、商品しょうひん番号ばんごう、商品しょうひん名めい、価格かかくなどの情報じょうほうは別べつの台帳だいちょうで管理かんりされる。EANコードの商品しょうひんコードと商品しょうひん番号ばんごうは一致いっちしていることが多おおいが必須ひっすではない。）。

EANコード体系たいけい

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日本にっぽんは、"49”または“45”から始はじまるの13桁けた標準ひょうじゅんタイプまたは8桁けた短縮たんしゅくタイプを使用しようしている。13桁けたは

  • GS1事業じぎょう者しゃコード（5桁けた、7桁けた、10桁けた）
  • 商品しょうひんアイテムコード（GS1事業じぎょう者しゃコードと合計ごうけいして12桁けたになるように設定せってい）
  • チェックディジット（1桁けた）

で構成こうせいする。

表示ひょうじスペースが限かぎられている商品しょうひんに使用しようする短縮たんしゅくタイプ（8桁けた）はワンオフキーとしてGS1 Japanから発行はっこうされる。使用しようには別途べっと申請しんせいが必要ひつようである。

日本にっぽんのGS1事業じぎょう者しゃコードは「GS1 Japan（一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん流通りゅうつうシステム開発かいはつセンター）」が一元いちげん管理かんりし、各かく企業きぎょうに貸与たいよしている。商品しょうひんアイテムコードは各かく企業きぎょうで設定せってい・管理かんりする必要ひつようがある。また、GS1 Japanが提供ていきょうするデータベースサービス「GS1 Japan Data Bank」を活用かつようすることも可能かのう。

生鮮せいせん食品しょくひんや会員かいいん証しょうなど販売はんばい店てんがバーコードラベルを作成さくせいして貼付ちょうふするインストアマーキングは、先頭せんとうの国くにコードにUPC互換ごかんの“02”“04”、または“20” - “29”を使用しようする[注釈ちゅうしゃく 1]。先頭せんとうが02のコードは、データベースの売価ばいかを参照さんしょうしないNON-PLU (non-price lookup) で、計量けいりょう商品しょうひんなどで使用しようする。

  • 国くにコード（2桁けた）02　※UPCでは1桁けたで2
  • 商品しょうひんコード（5桁けた）
  • 価格かかくチェックディジット（1桁けた）
  • 価格かかく（4桁けた）
  • チェックディジット（1桁けた）

JANシンボルの規格きかく・構成こうせい

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EANコードを表現ひょうげんするJANシンボルは、米国べいこくで規格きかく化かされて主おもに北米ほくべいで使用しようされる「UPCコード（英語えいご版ばん）」と互換ごかん性せいがある。「JIS B 9550 共通きょうつう商品しょうひんコード用ようバーコードシンボル」として1978年ねんに標準ひょうじゅん化かされ、1987年ねんにX（情報処理じょうほうしょり）部門ぶもんが新設しんせつされてJIS X 0501となった。その後ご、2004年ねん3月がつに2000年ねんに第だい1版ばんとして発行はっこうされたISO/IEC 15420:2000，Information technology−を翻訳ほんやくしたJIS X 0507が規格きかく化かされている。（2009年ねんにJIS X 0501は廃止はいし）。

JANシンボルは13桁けたまたは8桁けたで構成こうせいされ、日本にっぽんのPOSシステムは多おおくがUPCを利用りよう可能かのうである。UPCは12桁けたまたは8桁けたで構成こうせいされ、UPCのみに対応たいおうする北米ほくべいのPOSシステムではJANシンボルを利用りようできない。JANシンボル短縮たんしゅくタイプ（8桁けた）もUPCのみに対応たいおうするPOSシステムでは利用りようできない。

UPCは2005年ねんからEAN/JANと同おなじコード体系たいけいへ移行いこうし、国くにコードの10 - 13を米国べいこくとカナダに割わり当あてる。

※UPCの体系たいけい変更へんこうに伴ともない、従来じゅうらい“10”と“11”を使用しようしていた雑誌ざっしバーコードは、2004年ねん6月がつ1日にち発売はつばい分ぶんの雑誌ざっしから、“491”で始はじまる13桁けたにアドオンコード5桁けたを追加ついかした合計ごうけい18桁けたで構成こうせいするJANコード体系たいけいに沿そった仕様しようへ変更へんこうした。

JANシンボルの仕様しよう

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JANシンボルは、13桁けたまたは8桁けたの数字すうじのみで構成こうせいする。これを幅はばの異ことなるスペースとバーで表現ひょうげんし、商品しょうひんにマーキングする。バーコードは「白しろい隙間すきまと黒くろ棒ぼう」と表現ひょうげんされることが多おおいが、投射とうしゃ光こうに対たいする反射はんしゃ率りつの差異さいが規定きていを充みたせば、色調しきちょうに規定きていはない。

また、バーコードスキャナで読取よみとできない場合ばあいに目視もくし確認かくにんするための数字すうじ（HRI、目視もくし可能かのう文字もじ）をバーコードの下部かぶに表示ひょうじする必要ひつようがある。OCRBフォントが多おおい。

バーとスペースを構成こうせいする最小さいしょう単位たんいを「モジュール」と呼よび、各かくモジュールは白しろまたは黒くろの情報じょうほうをもつ（即すなわちモジュールはバーあるいはスペースの最さい小幅こはばであり、ここでいう白しろまたは黒くろの情報じょうほうはそれぞれ最小さいしょう幅はばのスペースとバーを指さす）。このモジュールを複数ふくすう並ならべて、いろいろな幅はばのバーやスペースを表現ひょうげんする。EANコードは、バーおよびスペースの幅はばが4種類しゅるいある「4値ちコード」で、1キャラクタ（1桁けた）は7モジュールで、2つのバーと2つのスペースで構成こうせいされる。

1キャラクタ分ぶんの7モジュールを順じゅんに「白黒しろくろ黒くろ黒くろ黒くろ白黒しろくろ」とした場合ばあいは、「幅はばが1のスペース」「幅はばが4のバー」「幅はばが1のスペース」「幅はばが1のバー」となる。これで1キャラクタとなり、このようにして作成さくせいしたキャラクタを連続れんぞくして配置はいちする。さらに左右さゆうにマージンとガードバー、中央ちゅうおうにセンターバーを配置はいちし、合計ごうけい113モジュールで13桁けたのEANコード「標準ひょうじゅんバーコード」となる。

※左ひだりマージン(11)＋左ひだりガードバー(3)＋データキャラクタ6桁けた(42)＋センターバー(5)＋データキャラクタ5桁けた(35)＋チェックディジット1桁けた(7)＋右みぎガードバー(3)＋右みぎマージン(7)＝113モジュール

8桁けたで構成こうせいされる「短縮たんしゅくコード」の場合ばあいは、左右さゆうのマージンが7モジュールに短縮たんしゅくされることと、データキャラクタが4＋3桁けたになる点てんが異ことなるだけで他たは同様どうようとなり、全体ぜんたいでは81モジュールで構成こうせいされる。

※左ひだりマージン(7)＋左ひだりガードバー(3)＋データキャラクタ4桁けた(28)＋センターバー(5)＋データキャラクタ3桁けた(21)＋チェックディジット1桁けた(7)＋右みぎガードバー(3)＋右みぎマージン(7)＝81モジュール

GS1国こくコード一覧いちらん

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 商店しょうてんによっては、ポイントカードの会員かいいん番号ばんごうに“04”(UPC 4)・“20”〜“29”ではない番号ばんごうから始はじまるものがあり、重複じゅうふくするコードの商品しょうひんを扱あつかえないという問題もんだいがある

出典しゅってん

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  1. ^ EANコード一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん日本にっぽん情報じょうほう経済けいざい社会しゃかい推進すいしん協会きょうかい.2023年ねん12月5月がつ閲覧えつらん
  2. ^ GTIN（JANコード）一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん日本にっぽん情報じょうほう経済けいざい社会しゃかい推進すいしん協会きょうかい.2023年ねん12月5月がつ閲覧えつらん
  3. ^ “GTIN（商品しょうひん識別しきべつコード）”. GS1 Japan 一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん流通りゅうつうシステム開発かいはつセンター. 2024年ねん5月がつ18日にち閲覧えつらん。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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