NHKウイークリーステラ

『NHKウイークリーステラ』（エヌエイチケイウイークリーステラ、STERA）とは、NHKの関連かんれん団体だんたい・NHKサービスセンターが発行はっこうしていた週刊しゅうかんテレビ情報じょうほう誌しである。略称りゃくしょうは『ステラ』、誌し名めいの由来ゆらいはSatellite（衛星えいせい）、Television（テレビ）、Radio（ラジオ）から。

NHKウイークリーステラ
ジャンル	テレビ情報じょうほう誌し
読者どくしゃ対象たいしょう	ファミリー層そう
刊行かんこう頻度ひんど	週刊しゅうかん
発売はつばい国こく	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
出版しゅっぱん社しゃ	NHKサービスセンター
刊行かんこう期間きかん	1990年ねん5月23日にち - 2022年ねん3月30日にち
ウェブサイト	NHKウイークリーステラ
特記とっき事項じこう	前身ぜんしんは『グラフNHK』

解説かいせつ

『ステラ』の前身ぜんしんは、1950年ねん1月がつ1日にちに発売はつばいされた定期ていき購読こうどく専せん門もんのタブロイド新聞しんぶん形式けいしきのNHK広報こうほう誌し『週刊しゅうかんNHKラジオ新聞しんぶん』というもので、当時とうじはまだラジオしかなかったNHKの番組ばんぐみ表ひょうと解説かいせつ記事きじが掲載けいさいされていた。1955年ねんにテレビの普及ふきゅうなどもあり『NHK新聞しんぶん』を経へて、1960年ねんに定期ていき購読こうどく雑誌ざっしに変更へんこうされた『グラフNHK』（月つき2回かい刊かん。当初とうしょの誌し名めいは『NHK』で、1965年ねんより『グラフNHK』となる）が『ステラ』の直接ちょくせつの前身ぜんしんである。これを1990年ねん5月23日にちから書店しょてんなどでの一般いっぱん販売はんばいを行おこなうため誌し名めいを変更へんこうした上うえ、週刊しゅうかん誌し（毎週まいしゅう水曜すいよう発売はつばい）に形態けいたいを改あらためたものが『NHKウィークリーステラ』で、巻まき号ごうなどは『グラフNHK』から継続けいぞくしてカウントされていた。紙面しめん構成こうせいは主しゅとしてNHKで近々ちかぢかに放送ほうそうが予定よていされる注目ちゅうもく番組ばんぐみをカラーグラフで紹介しょうかいするほか、1週間しゅうかんのテレビ番組ばんぐみ表ひょう（在京ざいきょう民放みんぽうキー局きょくと衛星えいせい民放みんぽうも掲載けいさい）、NHKのラジオ番組ばんぐみ表ひょう（NHK-FMはエアチェックリスト付つきの番組ばんぐみもある）、イベント情報じょうほうなどが掲載けいさいされていた。

2004年ねん3月17日にちからはテレビ雑誌ざっしの競争きょうそう激化げきかから関西かんさい版ばん（在京ざいきょうキー局きょくの番組ばんぐみ表ひょうが在ざい阪ばん民放みんぽう準じゅんキー局きょくに差さし替かえられていた）も創刊そうかんされたが、地域ちいき版ばんの発行はっこうは関西かんさい（近畿きんき2府ふ4県けん）のみで、それ以外いがいの地域ちいきは関東かんとう版ばん（他たのテレビ雑誌ざっし同様どうよう関西かんさいに隣接りんせつする地域ちいきでは両りょう版はんを併売へいばいされることもある）を利用りようする形かたちとなっていた。

番組ばんぐみ表ひょうのページは

• テレビは4ページを1日にちのくくりとしていた。
  • その日付ひづけ最初さいしょの2ページはNHK関連かんれんで、見開みひらき左端ひだりはしがその日ひのNHK注目ちゅうもく番組ばんぐみを3つ、そしてNHK総合そうごうテレビジョン、NHK教育きょういくテレビジョン、更さらに右側みぎがわはNHK BS1、NHK BSプレミアムの大型おおがたフルサイズ番組ばんぐみ表ひょう。
  • 次つぎの2ページは民放みんぽう関連かんれんで、見開みひらき左側ひだりがわが在京ざいきょうキー局きょく（関西かんさい版ばんは在ざい阪ばん準じゅんキー局きょく）の標準ひょうじゅんフルサイズ番組ばんぐみ表ひょう、右側みぎがわは民放みんぽうキー局きょく系けい各局かくきょく、BS11、トゥエルビの番組ばんぐみ表ひょうが標準ひょうじゅんハーフサイズで掲載けいさいされていた。以前いぜんは有料ゆうりょうBSのWOWOW（プライム、ライブ、シネマ）、スターチャンネル1・2・3の番組ばんぐみ表ひょうを載のせていたことがあったが、有料ゆうりょうBSが2011年ねん10月以後いご段階だんかいを追おって増ふえたため、番組ばんぐみ表ひょうの掲載けいさいが省略しょうりゃくされていた（ただし問とい合あわせ一覧いちらんにはこの2局きょくの連絡れんらく先さき住所じゅうしょ・電話でんわ番号ばんごう・URLは掲載けいさいされていた）。アナログCS時代じだいにはスカイポートの番組ばんぐみ表ひょうが掲載けいさいされていた。
• ラジオは、テレビの後うしろ側がわのページにあり、
  • 最初さいしょと2ページ目め右みぎ半分はんぶんがラジオ注目ちゅうもく番組ばんぐみの記事きじ。
  • 2ページ目め左端ひだりはしと3・4ページ目めが1週間しゅうかんのNHKラジオ第だい1放送ほうそうの大型おおがた番組ばんぐみ表ひょう（『ラジオ深夜しんや便びん』の詳細しょうさいな時間割じかんわりが下段げだんにあった）
  • 5ページ目めがNHKラジオ第だい2放送ほうそうの1週間しゅうかんの簡単かんたんな番組ばんぐみ表ひょう
  • 6ページ目め右みぎ半分はんぶんがNHK-FM放送ほうそうの注目ちゅうもく番組ばんぐみの記事きじ。6ページ目め左端ひだりはし、7・8ページ目めがNHK-FM放送ほうそうの1週間しゅうかんの番組ばんぐみ表ひょうで、事前じぜんの録音ろくおん音楽おんがく番組ばんぐみには放送ほうそう予定よてい楽曲がっきょくも掲載けいさいされていた。

編集へんしゅう方針ほうしんとしては番組ばんぐみ解説かいせつはNHKの番組ばんぐみ、特とくにドラマ（大河たいがドラマや連続れんぞくテレビ小説しょうせつ）やドキュメンタリー、キャンペーン、スポーツ、衛星えいせい放送ほうそう番組ばんぐみを重視じゅうししていて、民放みんぽうドラマの解説かいせつは相対そうたい的てきに少すくなかった。表紙ひょうしも同様どうように各かく番組ばんぐみ出演しゅつえん者しゃが飾かざる（NHKアナウンサー含ふくむ）。バラエティ番組ばんぐみについては解説かいせつを事実じじつ上じょう他たのテレビ誌しに譲ゆずることがほとんどとなっていた。NHKのミニ番組ばんぐみでさえも他誌たし（ただし編集へんしゅう者しゃや連載れんさい執筆しっぴつ者しゃの個人こじん的てきな注目ちゅうもくであることも多おおい）に出だし抜ぬかれることがあった。しかし、NHKの番組ばんぐみ情報じょうほう誌しである性格せいかく上じょう、媒体ばいたい露出ろしゅつに制約せいやくの多おおい芸能人げいのうじんがNHKに出演しゅつえんする場合ばあいであっても他たテレビ誌しを凌しのぐ情報じょうほう量りょうで勝負しょうぶできる強つよみを持もっていた。NHKの情報じょうほう番組ばんぐみ（『ためしてガッテン』など）のあらすじが放送ほうそう時じに紹介しょうかいされた図録ずろく付つきで再さい録ろくされることがあった。『きょうの料理りょうり』など、NHK出版しゅっぱんなどがテキストを刊行かんこうしている番組ばんぐみに関かんしても、扱あつかいは少すくなかった。

全国ぜんこく版ばん（関東かんとう版ばん）の放送ほうそう局きょく表記ひょうきは他たのテレビ雑誌ざっしとほとんど変かわらないが、関西かんさい版ばんでは毎日放送まいにちほうそうと朝日放送あさひほうそうを一般いっぱん的てきな表記ひょうきであるMBSテレビ、ABCテレビと表記ひょうきせず「毎日放送まいにちほうそう」「朝日放送あさひほうそう」と表記ひょうきしていた（ちなみにテレビ朝日てれびあさひは、以前いぜんの正式せいしき社名しゃめいであった全国ぜんこく朝日放送あさひほうそう時代じだいも「テレビ朝日てれびあさひ」として表記ひょうき。また関西かんさいテレビ放送ほうそうは2015年ねん4月がつに「関西かんさいテレビ」から「カンテレ」の表記ひょうきに変更へんこう）。両りょう版はんとも、独立どくりつUHF局きょくの番組ばんぐみ表ひょうは掲載けいさいしていなかった。関西かんさい版ばんでは、テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつのテレビ大阪てれびおおさかの番組ばんぐみ表ひょうが掲載けいさいされていなかった時期じきはあるが、その後ご掲載けいさいされるようになった。

例年れいねん11月がつ頃ごろにはとじ込こみで『NHKアナウンサー名鑑めいかん』が特集とくしゅうとして組くまれていた。かつてはNHKのアナウンサーに加くわえ、民放みんぽうキー局きょく5局きょく（日本にほんテレビ・テレビ朝日てれびあさひ・TBSテレビ・フジテレビ・テレビ東京てれびとうきょう）およびその系列けいれつ局きょくのアナウンサーを最大さいだいで年とし2回かい（前まえ・後期こうき版ばん）網羅もうらしていた他ほか、各地かくちの放送ほうそう局きょくを含ふくむNHK番組ばんぐみキャスターが掲載けいさいされていた時期じきもあった。また同時どうじにNHKと民放みんぽうキー局きょくアナウンサーの対談たいだんなどが掲載けいさいされていたこともある。

休刊きゅうかんへ

関西かんさい版ばんは、在ざい阪ばん準じゅんキー局きょくの番組ばんぐみ表ひょう以外いがいはほとんど全国ぜんこく版ばんとの違ちがいが少すくなく、維持いじが困難こんなんであるとして、2020年ねん9月がつ30日にち発売はつばいの10月がつ9日にち号ごうで休刊きゅうかんすることが同年どうねん7月がつ8日にちに明あきらかになった。

以後いごは関西かんさいを含ふくめた全国ぜんこく統一とういつ版ばんに戻もどったが、電子でんし番組ばんぐみ表ひょう（EPG）の普及ふきゅうが進すすんだことに加くわえ、インターネット上じょうで簡単かんたんに最新さいしんの番組ばんぐみ情報じょうほうが入手にゅうしゅ可能かのうになったとして、2022年ねん3月がつ30日にち発売はつばいの4月がつ8日にち号ごうをもって休刊きゅうかんとなり、これにより『グラフNHK』から続つづいた72年ねん、『ステラ』としては32年ねんの紙かみ媒体ばいたいの雑誌ざっしの歴史れきしに終止符しゅうしふが打うたれた。

休刊きゅうかんに先立さきだち、これまでの誌面しめんで取とり扱あつかってきた番組ばんぐみ関連かんれん記事きじを始はじめ、Eテレやラジオの各種かくしゅ番組ばんぐみを活用かつようした生活せいかつ情報じょうほう記事きじも掲載けいさいするオンラインメディアの「ステラnet」が2021年ねん12月に開設かいせつされている。

発行はっこう部数ぶすう

前身ぜんしん誌し『グラフNHK』の1979年ねん時点じてんでの発行はっこう部数ぶすうは公称こうしょう52万まん部ぶ。

『ステラ』の2017年ねん8月がつ時点じてんでの発行はっこう部数ぶすうは公称こうしょう13万まん部ぶ。

別冊べっさつ・増刊ぞうかんおよび関連かんれん雑誌ざっし

NHK大相撲おおずもう中継ちゅうけい

かつて日本にっぽんの大相撲おおずもうの、前ぜん場所ばしょが終おわる時期じきに合あわせて刊行かんこうされていた隔月かくげつ刊かん雑誌ざっし（次つぎの場所ばしょの番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎの結果けっかを受うけて偶数ぐうすう月がつの中旬ちゅうじゅんごろに発売はつばいされていた）。1975年ねんから刊行かんこうされており、こちらは『グラフNHK』が会員かいいん限定げんてい誌しだったころから、書店しょてんなどで取とり扱あつかわれていた。

2010年ねん名古屋なごや場所ばしょは一連いちれんの大相撲おおずもう野球やきゅう賭博とばく問題もんだいの影響えいきょうにより大相撲おおずもうの生なま中継ちゅうけいが取とり止とめ（開催かいさいそのものはあり、録画ろくがダイジェストを放送ほうそうした）になったことを受うけて発売はつばい中止ちゅうしとなり、8月がつに「名古屋なごや・秋場所あきばしょ合併がっぺい号ごう」として発行はっこうされた。

2011年ねん春場所はるばしょは一連いちれんの大相撲おおずもう八百長やおちょう問題もんだいの影響えいきょうで大相撲おおずもうの開催かいさいそのものが自粛じしゅくとなったため発売はつばいが中止ちゅうしされる。また同どう雑誌ざっしの発行はっこう部数ぶすうが低下ていかしたことなどの理由りゆうにより、夏場所なつばしょ以後いご開催かいさいしても出版しゅっぱんしないことを決定けっていしたため、休刊きゅうかんとなった。

その後ご2013年ねん6月がつより大相撲おおずもう人気にんきの回復かいふくを受うけ『NHK G-Media 大相撲おおずもうジャーナル』と改題かいだいしNHKグローバルメディアサービスより復刊ふっかんし、2017年ねん5月がつより旧きゅう誌し名めいの入はいった『NHK G-Media 大相撲おおずもう中継ちゅうけい』に改題かいだいされている。

NHK G-Media 大相撲おおずもうジャーナル

2013年ねん5月23日にち、NHKは上記じょうきの事情じじょうにより休刊きゅうかんした『NHK大相撲おおずもう中継ちゅうけい』を同年どうねん6月がつ19日にちより誌し名めい変更へんこうの上うえ復刊ふっかんさせることを発表はっぴょうした。

復刊ふっかんの理由りゆうは「1横綱よこづな、3大関おおぜきが誕生たんじょうするなど人気にんきが回復かいふくし、土俵どひょうに活気かっきが戻もどってきたため」としている。

発行はっこうはイースト・プレスとなって、本誌ほんしと直接ちょくせつの関連かんれんは無なくなったが、発行はっこうが、2014年ねん6月がつ20日はつか発行はっこう（名古屋なごや場所ばしょ展望てんぼう号ごう）から株式会社かぶしきがいしゃアプリスタイルになった。

ラジオ深夜しんや便びん

番組ばんぐみと同名どうめいの機関きかん誌しを発行はっこう。当初とうしょは『別冊べっさつステラ・ラジオ深夜しんや便びん』名義めいぎで季刊きかん→隔月かくげつ刊かんだったが、現在げんざいは『月刊げっかんラジオ深夜しんや便びん』として月刊げっかん発行はっこうしている。

創刊そうかん当初とうしょ（1996年ねん）は会員かいいん制せい（定期ていき購読こうどく・通信つうしん販売はんばい限定げんてい）であったが、1998年ねんより全国ぜんこく書店しょてんなどでの取とり扱あつかいも始はじまった。

年とし1回かい（3月がつごろ）に『深夜しんや便びんファンブック』（以前いぜんは『深夜しんや便びん完全かんぜん読本とくほん』『深夜しんや便びん年鑑ねんかん』）が発売はつばいされているほか、アンカーコーナー、明日あしたへの言葉ことばなどのインタビューをまとめた書籍しょせきも多数たすうある。

連続れんぞくテレビ小説しょうせつ

番組ばんぐみ終了しゅうりょうの前後ぜんご、『メモリアルブック』と題だいし、各かくドラマのダイジェストや出演しゅつえん者しゃのインタビューなどを掲載けいさいした「ステラ臨時りんじ増刊ぞうかん」「ステラMOOK」が刊行かんこうされていた（なおNHK関係かんけいの出版しゅっぱん社しゃでは、NHK出版しゅっぱんからも『NHKドラマ・ガイド』と称しょうし、番組ばんぐみの放送ほうそう開始かいし時じなどに朝あさドラや大河たいがドラマの本ほんが出版しゅっぱんされている）。

その他た、オリンピック、FIFAワールドカップの開催かいさいに合あわせた同様どうようの臨時りんじ増刊ぞうかん号ごうが発行はっこうされていた。

外部がいぶリンク

• NHKウイークリーステラ
• ステラnet