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'''ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう '''(ステロイドひふしょう)とは、[[ステロイド外用 がいよう 薬 やく ]]を長期 ちょうき に渡 わた って使用 しよう し続 つづ けることによって起 お こるとされる一群 いちぐん の[[副作用 ふくさよう ]]が現 げん れた[[皮膚 ひふ ]]の[[症状 しょうじょう ]]名 めい 。
'''ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう '''(ステロイドひふしょう)とは、[[ステロイド外用 がいよう 薬 やく ]]を使用 しよう し続 つづ けることによって起 お こるとされる[[皮膚 ひふ ]] の[[症状 しょうじょう ]]。文献 ぶんけん によって'''ステロイド皮膚 ひふ 炎 えん '''などと呼 よ ば れ[[酒 さけ さ様 さま 皮膚 ひふ 炎 ほのお ]]やそ の他 た 症状 しょうじょう を含 ふく めたり、医薬品 いやくひん 添付 てんぷ 文書 ぶんしょ では'''ステロイド皮膚 ひふ '''と記載 きさい され酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん を含 ふく めず皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく 、毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう とされる 。
== 概略 がいりゃく ==
==症状 しょうじょう ==
{{Quotation|長期 ちょうき 連用 れんよう により、ステロイドざ瘡 かさ (尋常 じんじょう 性 せい ざ瘡 かさ に似 に るが、白色 はくしょく の面 めん ぽうが多発 たはつ する傾向 けいこう がある。)、'''ステロイド皮膚 ひふ '''(皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく 、毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう )、魚鱗 ぎょりん 癬様皮膚 ひふ 変化 へんか 、紫斑 しはん 、多毛 たもう 、色素 しきそ 脱 だつ 失 しつ 等 とう |プレドニゾロン軟膏 なんこう 0.5% 「マイラン」 添付 てんぷ 文書 ぶんしょ (強調 きょうちょう はWiki筆者 ひっしゃ による)<ref>[http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00054390.pdf プレドニゾロン軟膏 なんこう 0.5% 「マイラン」] 添付 てんぷ 文書 ぶんしょ </ref>}}
正式 せいしき な医学 いがく 用語 ようご としては認 みと められていないが、タキフィラキシーが起 お こっていると解釈 かいしゃく するもの<ref>[http://www.nanzando.com/books/34141.php 参考 さんこう リンク] 南山 みなみやま 堂 どう </ref>もいる。主 しゅ として外用 がいよう 剤 ざい において問題 もんだい となるが、まれに内服 ないふく 、皮下 ひか 注射 ちゅうしゃ においても全身 ぜんしん 性 せい の皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく などをきたす症例 しょうれい が存在 そんざい する。ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう は、古 ふる くは一般 いっぱん 的 てき (古典 こてん 的 てき )副作用 ふくさよう のみを指 さ す語 かたり として、一般 いっぱん の皮膚 ひふ 科 か 医 い が用 もち いることもあった<ref>「ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう 発症 はっしょう の頻度 ひんど の推移 すいい -1979年 ねん から1984年 ねん まで-」皮膚 ひふ 27:1166ー1171 1985</ref>が、近年 きんねん では、中止 ちゅうし にともないリバウンドを生 しょう じるような皮膚 ひふ の状態 じょうたい を特 とく に指 さ して用 もち いられるようになった。一般 いっぱん 的 てき な皮膚 ひふ 科 か 医 い が用 もち いることは少 すく なく、[[アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん ]]に関 かん する[[代替 だいたい 医療 いりょう ]]業者 ぎょうしゃ や、その患者 かんじゃ の間 あいだ では広 ひろ く用 もち いられている言葉 ことば でもある。
[[ファイル:Steroid Rosacea.jpg|サムネイル|左 ひだり : ステロイド酒 しゅ さ([[酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん ]])の症状 しょうじょう 。右 みぎ : 完治 かんじ 後 ご 。]]
== 見解 けんかい ==
デルモゾール軟膏 なんこう の医薬品 いやくひん 添付 てんぷ 文書 ぶんしょ では、このステロイド皮膚 ひふ と、ステロイドざ瘡 かさ は括弧 かっこ 内 ない も同 おな じ説明 せつめい であり、[[ステロイド酒 しゅ さ]]もまた個別 こべつ に記 しる されている。
全 まった く根拠 こんきょ のない造語 ぞうご のようではあるが、[[厚生省 こうせいしょう ]]は外用 がいよう でリバウンドを起 お こす可能 かのう 性 せい がある<ref>[http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/06/h0603-1.html 外部 がいぶ リンク]</ref>ことを、極 きわ めて稀 まれ なケースでありながら認 みと めている。この業者 ぎょうしゃ が摘発 てきはつ された原因 げんいん は、購買 こうばい 者 しゃ が「効 き きすぎる」と心配 しんぱい した<ref>たいてい国民 こくみん 生活 せいかつ センターに寄 よ せられる苦情 くじょう は「効 き かない」が大 だい 多数 たすう で「効 き いたからおかしいのではないか」という苦情 くじょう が入 はい ったのは本件 ほんけん が初 はつ 。</ref>からである。こういった件 けん を以って、ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう が存在 そんざい すると考 かんが える事 こと ができる。
1980年代 ねんだい には注目 ちゅうもく を浴 あ び研究 けんきゅう され、「ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう 」として、ステロイド皮膚 ひふ 炎 えん とステロイド[[尋常 じんじょう 性 せい 痤瘡|ざ瘡 かさ ]]、ステロイドによる[[酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん ]]を含 ふく めて調査 ちょうさ した、大阪大学 おおさかだいがく 医学部 いがくぶ ・皮膚 ひふ 科学 かがく 教室 きょうしつ の医師 いし の論文 ろんぶん があり、同 どう 病院 びょういん にて母集団 ぼしゅうだん の数 かず に変化 へんか がないまま毎年 まいとし 30-45人 にん であった<ref name="naid130003843421">{{Cite journal |和書 わしょ |author1=水越 みずこし 直子 なおこ |author2=佐藤 さとう 健二 けんじ |date=1985 |title=ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう 発症 はっしょう のひん度 ど の推移 すいい 1979年 ねん から1984年 ねん まで |journal=皮膚 ひふ |volume=27 |issue=6 |pages=1166-1171 |naid=130003843421 |doi=10.11340/skinresearch1959.27.1166 |url=https://doi.org/10.11340/skinresearch1959.27.1166}}</ref>。
== ステロイド外用 がいよう 剤 ざい の一般 いっぱん 的 てき (古典 こてん 的 てき )な副作用 ふくさよう との対比 たいひ ==
ステロイド外用 がいよう 剤 ざい の一般 いっぱん 的 てき (古典 こてん 的 てき )な副作用 ふくさよう とは、
* 皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく :表皮 ひょうひ が薄 うす くなる。これにより
** 真皮 しんぴ の色 いろ が浮 う き出 で て赤 あか っぽくなる。特 とく に毛 もう 包 つつみ 周辺 しゅうへん に赤褐色 せきかっしょく を認 みと める。血管 けっかん が浮 う き出 で て見 み える。
** 弱 よわ い力 ちから で簡単 かんたん に[[出血 しゅっけつ ]]する(掻 か き壊 こわ しやすい)
** 刺激 しげき がダイレクトに伝 つた わるため、かゆみ、ヒリヒリ感 かん が増強 ぞうきょう される。
* 基 もと 剤 ざい や成分 せいぶん に対 たい して接触 せっしょく 性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん を起 お こす。
* ステロイドの持 も つ免疫 めんえき 抑制 よくせい 作用 さよう により、[[細菌 さいきん ]]・[[ウイルス]]・[[真 ま 菌 きん ]]に感染 かんせん しやすくなる。[[ニキビ]]、吹 ふ き出物 でもの ができる。感染 かんせん 症 しょう などに対 たい して誤用 ごよう した場合 ばあい には増悪 ぞうあく を招 まね く。
などがあるが、これらの副作用 ふくさよう は軽 かる いものであり、使用 しよう を中止 ちゅうし すれば元 もと に戻 もど る(可逆 かぎゃく )のものである。
[[鳥取大学 とっとりだいがく ]]医学部 いがくぶ では、ステロイド酒 しゅ さ、口 くち 囲 かこえ 皮膚 ひふ 炎 えん がステロイドの長期間 ちょうきかん の外用 がいよう によって生 しょう じる「ステロイド皮膚 ひふ 炎 えん 」の主 おも な症状 しょうじょう とし、酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん には潮 うしお 紅 くれない 、毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう 、皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく 、紅色 こうしょく 小 しょう 丘 おか 疹等が生 しょう じるとした<ref name="naid110003657015">{{Cite journal |和書 わしょ |author1=島 しま 雄 つよし 周平 しゅうへい |author2=神戸 かんべ 直登 なおと |date=1983 |title=ステロイド皮膚 ひふ 炎 えん の治療 ちりょう |journal=ファルマシア |volume=19 |issue=10 |pages=1049-1052 |naid=110003657015 |doi=10.14894/faruawpsj.19.10_1049 |url=https://doi.org/10.14894/faruawpsj.19.10_1049}}</ref>。また、外用 がいよう 薬 やく を中止 ちゅうし すると強 つよ い炎症 えんしょう を生 しょう じることがあり、簡単 かんたん に離脱 りだつ できないとした<ref name="naid110003657015"/>。
患者 かんじゃ がアトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん の症状 しょうじょう を、ステロイドの副作用 ふくさよう と混同 こんどう しているケースも有 あ る。
ステロイドの副作用 ふくさよう によって皮膚 ひふ が黒 くろ くなる、厚 あつ くなるとするのは誤解 ごかい である。<ref>{{Cite web |url=http://www.kyudai-derm.org/atopy_care/improvement_02.html |title= 炎症 えんしょう を抑 おさ える薬物 やくぶつ 治療 ちりょう 正 ただ しい薬物 やくぶつ 治療 ちりょう |九州大学 きゅうしゅうだいがく 医学部 いがくぶ 皮膚 ひふ 科学 かがく 教室 きょうしつ |accessdate=2013-01-29}}</ref>
[[長崎大学 ながさきだいがく ]]医学部 いがくぶ 附属 ふぞく 病院 びょういん の2003年 ねん の調査 ちょうさ では、ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう は、84%で顔 かお に、71%でほてり、58%に毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう があり、[[アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん ]]では気 き をつけて薬 くすり を使 つか っているためか、[[湿疹 しっしん ]]、接触 せっしょく 性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん 、[[脂 あぶら 漏 も 性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん ]]に多 おお く、薬剤 やくざい ではミディアムクラスの[[ステロイド外用 がいよう 薬 やく ]]に多 おお かった<ref name="naid110002404311">{{Cite journal |和書 わしょ |author1=穐山 あきやま 雄一郎 ゆういちろう |author2=竹中 たけなか 基 はじめ |author3=清水 しみず 和宏 かずひろ |author4=片山 かたやま 一朗 いちろう |date=2003 |title=ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう の背景 はいけい 因子 いんし の解析 かいせき |journal=アレルギー |volume=52 |issue=8 |pages=828 |naid=110002404311 |doi=10.15036/arerugi.52.828_4 |url=https://doi.org/10.15036/arerugi.52.828_4}}</ref>。
これに対 たい し、近年 きんねん 使用 しよう されている[[ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう ]]とは、
* いわゆる[[反 はん 跳 とべ 作用 さよう |リバウンド]]状態 じょうたい になる(ステロイドによる治療 ちりょう 中 ちゅう に中止 ちゅうし すると、強烈 きょうれつ な症状 しょうじょう がぶり返 かえ す)
を含 ふく める場合 ばあい が多 おお いようであるが、定 さだ かではない。九州大学 きゅうしゅうだいがく 医学部 いがくぶ は、急激 きゅうげき に使用 しよう を中止 ちゅうし せず、再燃 さいねん (リバウンド)しないことを確認 かくにん するまで使用 しよう を続 つづ けるのが大切 たいせつ としている。<ref>{{Cite web |url=http://www.kyudai-derm.org/atopy_care/improvement_02.html |title=炎症 えんしょう を抑 おさ える薬物 やくぶつ 治療 ちりょう 正 ただ しい薬物 やくぶつ 治療 ちりょう |九州大学 きゅうしゅうだいがく 医学部 いがくぶ 皮膚 ひふ 科学 かがく 教室 きょうしつ |accessdate=2013-01-29}}</ref>
ステロイド依存 いぞん (Steroid addictionの仮 かり 訳 やく )では、ニキビ、酒 さけ さ、口 くち 周囲 しゅうい 皮膚 ひふ 炎 えん 、毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう の症状 しょうじょう があるが、ステロイド外用 がいよう 薬 やく をやめると、炎症 えんしょう 、発火 はっか 、痒 かゆ みが[[反 はん 跳 とべ 作用 さよう |反 はん 跳 とべ ]](リバウンド)するため、使用 しよう を中止 ちゅうし できない<ref name="pmid25396122">{{cite journal|author=Coondoo A, Phiske M, Verma S, Lahiri K|title=Side-effects of topical steroids: A long overdue revisit|journal=Indian Dermatol Online J|issue=4|pages=416–25|date=October 2014|pmid=25396122|pmc=4228634|doi=10.4103/2229-5178.142483|url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/pmid/25396122/}}</ref>。
[[代替 だいたい 医療 いりょう ]]、[[アトピービジネス]]だけではなく、皮膚 ひふ 症状 しょうじょう からステロイド中止 ちゅうし 時 じ におきる症状 しょうじょう の分類 ぶんるい 、定義 ていぎ を試 こころ みた医師 いし もいる<ref>深谷 ふかや 元 もと 継 つぎ 『アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん とステロイド離脱 りだつ 』 医歯薬出版 いしやくしゅっぱん </ref>が、''皮 かわ 疹の写真 しゃしん だけでは断定 だんてい できない''という見解 けんかい を残 のこ している。
[[ファイル:Red (burning) Skin Syndrome - Feet Collage.jpg|サムネイル|400px|中央 ちゅうおう |左上 ひだりうえ :使用 しよう 前 まえ <br/>
* なお、ムーンフェイス、副腎 ふくじん 機能 きのう 低下 ていか など内科 ないか 的 てき 副作用 ふくさよう も報告 ほうこく されているが、主 しゅ として内服薬 ないふくやく や皮下 ひか 注射 ちゅうしゃ で発現 はつげん する。外用 がいよう 剤 ざい では大量 たいりょう 、長期 ちょうき にわたる使用 しよう において稀 まれ に報告 ほうこく されるのみであり、皮膚 ひふ 症状 しょうじょう との関連 かんれん も確認 かくにん されていないためここでは除外 じょがい する。
左下 ひだりした :ステロイドによって皮膚 ひふ が薄 うす くなり血管 けっかん が浮 う き出 で ている<br/>
中上 なかがみ 、中 ちゅう 下 か 、右 みぎ 上 じょう : [[ステロイド外用 がいよう 薬 やく 離脱 りだつ |ステロイド離脱 りだつ 中 ちゅう ]](使用 しよう 中止 ちゅうし 後 ご 症状 しょうじょう )<br/> 右 みぎ 下 か :離脱 りだつ から19か月 げつ 後 ご ]]
==ガイドライン==
== ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう に対 たい する対処 たいしょ ==
2018年 ねん のアトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん のガイドラインでは以下 いか のように記載 きさい されている。吸収 きゅうしゅう 率 りつ の高 たか い部位 ぶい 、頬 ほお 、頭 あたま 、首 くび 、陰部 いんぶ では長期 ちょうき 連用 れんよう しないよう注意 ちゅうい し、顔 かお ではミディアム以下 いか を使 つか う<ref name="ガイドライン2018"/>。部分 ぶぶん 的 てき に、皮膚 ひふ の萎縮 いしゅく 、毛細血管 もうさいけっかん の拡張 かくちょう 、ステロイドざ瘡 かさ 、潮 うしお 紅 くれない 、多毛 たもう が生 しょう じることがあるが多 おお くの場合 ばあい には、使用 しよう 頻度 ひんど を減 へ らすとによって軽減 けいげん する一時 いちじ 的 てき な症状 しょうじょう <ref name="ガイドライン2018"/>。酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん は主 おも に顔 かお への長期間 ちょうきかん の使用 しよう で生 しょう じる副作用 ふくさよう であり、急 きゅう に塗布 とふ を中止 ちゅうし すると悪化 あっか することがあるため、速 すみ やかに皮膚 ひふ 科 か に紹介 しょうかい すべきとされている<ref name="ガイドライン2018">{{Cite journal |和書 わしょ |author1=公益社 こうえきしゃ 団 だん 法人 ほうじん 日本 にっぽん 皮膚 ひふ 科 か 学会 がっかい |author2=一般 いっぱん 社団 しゃだん 法人 ほうじん 日本 にっぽん アレルギー学会 がっかい |date=2018 |title=アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん 診療 しんりょう ガイドライン2018 |journal=日本 にっぽん 皮膚 ひふ 科 か 学会 がっかい 雑誌 ざっし |volume=128 |issue=12 |pages=2431-2502 |naid=130007520766 |doi=10.14924/dermatol.128.2431 |url=https://doi.org/10.14924/dermatol.128.2431 }} 2458-2459頁 ぺーじ 。</ref>。
* ステロイドの外用 がいよう を中止 ちゅうし して「ステロイドではないもの」に切 き り替 か える。これはステロイド使用 しよう を厳 きび しく禁止 きんし しない医者 いしゃ も行 おこな っていることである<ref>[http://www.wound-treatment.jp/next/wound351.htm 参考 さんこう リンク] 新 あたら しい創傷 そうしょう 治療 ちりょう </ref><ref>[http://www.wound-treatment.jp/next/question-0.htm 参考 さんこう リンク] ''リンデロン軟膏 なんこう も99.88%はワセリンです。「リンデロンはステロイドだから」と心配 しんぱい する必要 ひつよう もありません。短期間 たんきかん しか使用 しよう しないし,もともとステロイドとしての効果 こうか は強 つよ くないからです。''と解説 かいせつ もある。ただし、このWebサイトの作成 さくせい 者 しゃ はステロイド皮膚 ひふ 症 しょう を提唱 ていしょう している医者 いしゃ ではない。</ref>。
== 脚注 きゃくちゅう ==
==出典 しゅってん ==
{{Reflist}}
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== 関連 かんれん 項目 こうもく ==
* [[ステロイド外用 がいよう 剤 ざい ]]
* [[アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん ]]
* [[アトピービジネス]]
== 外部 がいぶ リンク ==
* [http://www18.ocn.ne.jp/~steroids/ 「アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん とステロイド離脱 りだつ 」(医歯薬出版 いしやくしゅっぱん )]
* [http://www.mirai.ne.jp/~seisinc5/steroidhifusyo.html ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう ]
* [http://www18.ocn.ne.jp/~steroids/01pic/thumbnail.htm ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう の経時 きょうじ 画像 がぞう ]
* [http://www.osk.3web.ne.jp/~medinet/essay1.html アトピーステロイド情報 じょうほう センター・論文 ろんぶん コーナー]
* [http://www.kyudai-derm.org/part/atopy/pdf/atopy2009.pdf アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん 診療 しんりょう ガイドライン]
* [http://www.kyudai-derm.org/atopy_care/improvement_02.html 炎症 えんしょう を抑 おさ える薬物 やくぶつ 治療 ちりょう 正 ただ しい薬物 やくぶつ 治療 ちりょう |九州大学 きゅうしゅうだいがく 医学部 いがくぶ 皮膚 ひふ 科学 かがく 教室 きょうしつ ]
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ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう (ステロイドひふしょう)とは、ステロイド外用 がいよう 薬 やく を使用 しよう し続 つづ けることによって起 お こるとされる皮膚 ひふ の症状 しょうじょう 。文献 ぶんけん によってステロイド皮膚 ひふ 炎 えん などと呼 よ ばれ酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん やその他 た 症状 しょうじょう を含 ふく めたり、医薬品 いやくひん 添付 てんぷ 文書 ぶんしょ ではステロイド皮膚 ひふ と記載 きさい され酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん を含 ふく めず皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく 、毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう とされる。
長期 ちょうき 連用 れんよう により、ステロイドざ
瘡 かさ (
尋常 じんじょう 性 せい ざ
瘡 かさ に
似 に るが、
白色 はくしょく の
面 めん ぽうが
多発 たはつ する
傾向 けいこう がある。)、
ステロイド皮膚 ひふ (
皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく 、
毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう )、
魚鱗 ぎょりん 癬様
皮膚 ひふ 変化 へんか 、
紫斑 しはん 、
多毛 たもう 、
色素 しきそ 脱 だつ 失 しつ 等 とう — プレドニゾロン軟膏 なんこう 0.5% 「マイラン」 添付 てんぷ 文書 ぶんしょ (強調 きょうちょう はWiki筆者 ひっしゃ による)[ 1]
左 ひだり : ステロイド酒 しゅ さ(酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん )の症状 しょうじょう 。右 みぎ : 完治 かんじ 後 ご 。
デルモゾール軟膏 なんこう の医薬品 いやくひん 添付 てんぷ 文書 ぶんしょ では、このステロイド皮膚 ひふ と、ステロイドざ瘡 かさ は括弧 かっこ 内 ない も同 おな じ説明 せつめい であり、ステロイド酒 しゅ さ もまた個別 こべつ に記 しる されている。
1980年代 ねんだい には注目 ちゅうもく を浴 あ び研究 けんきゅう され、「ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう 」として、ステロイド皮膚 ひふ 炎 えん とステロイドざ瘡 かさ 、ステロイドによる酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん を含 ふく めて調査 ちょうさ した、大阪大学 おおさかだいがく 医学部 いがくぶ ・皮膚 ひふ 科学 かがく 教室 きょうしつ の医師 いし の論文 ろんぶん があり、同 どう 病院 びょういん にて母集団 ぼしゅうだん の数 かず に変化 へんか がないまま毎年 まいとし 30-45人 にん であった[ 2] 。
鳥取大学 とっとりだいがく 医学部 いがくぶ では、ステロイド酒 しゅ さ、口 くち 囲 かこえ 皮膚 ひふ 炎 えん がステロイドの長期間 ちょうきかん の外用 がいよう によって生 しょう じる「ステロイド皮膚 ひふ 炎 えん 」の主 おも な症状 しょうじょう とし、酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん には潮 うしお 紅 くれない 、毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう 、皮膚 ひふ 萎縮 いしゅく 、紅色 こうしょく 小 しょう 丘 おか 疹等が生 しょう じるとした[ 3] 。また、外用 がいよう 薬 やく を中止 ちゅうし すると強 つよ い炎症 えんしょう を生 しょう じることがあり、簡単 かんたん に離脱 りだつ できないとした[ 3] 。
長崎大学 ながさきだいがく 医学部 いがくぶ 附属 ふぞく 病院 びょういん の2003年 ねん の調査 ちょうさ では、ステロイド皮膚 ひふ 症 しょう は、84%で顔 かお に、71%でほてり、58%に毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう があり、アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん では気 き をつけて薬 くすり を使 つか っているためか、湿疹 しっしん 、接触 せっしょく 性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん 、脂 あぶら 漏 も 性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん に多 おお く、薬剤 やくざい ではミディアムクラスのステロイド外用 がいよう 薬 やく に多 おお かった[ 4] 。
ステロイド依存 いぞん (Steroid addictionの仮 かり 訳 やく )では、ニキビ、酒 さけ さ、口 くち 周囲 しゅうい 皮膚 ひふ 炎 えん 、毛細血管 もうさいけっかん 拡張 かくちょう の症状 しょうじょう があるが、ステロイド外用 がいよう 薬 やく をやめると、炎症 えんしょう 、発火 はっか 、痒 かゆ みが反 はん 跳 とべ (リバウンド)するため、使用 しよう を中止 ちゅうし できない[ 5] 。
左上 ひだりうえ :使用 しよう 前 まえ 左下 ひだりした :ステロイドによって皮膚 ひふ が薄 うす くなり血管 けっかん が浮 う き出 で ている 中上 なかがみ 、中 ちゅう 下 か 、右 みぎ 上 じょう : ステロイド離脱 りだつ 中 ちゅう (使用 しよう 中止 ちゅうし 後 ご 症状 しょうじょう ) 右 みぎ 下 か :離脱 りだつ から19か月 げつ 後 ご
2018年 ねん のアトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん のガイドラインでは以下 いか のように記載 きさい されている。吸収 きゅうしゅう 率 りつ の高 たか い部位 ぶい 、頬 ほお 、頭 あたま 、首 くび 、陰部 いんぶ では長期 ちょうき 連用 れんよう しないよう注意 ちゅうい し、顔 かお ではミディアム以下 いか を使 つか う[ 6] 。部分 ぶぶん 的 てき に、皮膚 ひふ の萎縮 いしゅく 、毛細血管 もうさいけっかん の拡張 かくちょう 、ステロイドざ瘡 かさ 、潮 うしお 紅 くれない 、多毛 たもう が生 しょう じることがあるが多 おお くの場合 ばあい には、使用 しよう 頻度 ひんど を減 へ らすとによって軽減 けいげん する一時 いちじ 的 てき な症状 しょうじょう [ 6] 。酒 さけ さ様 よう 皮膚 ひふ 炎 えん は主 おも に顔 かお への長期間 ちょうきかん の使用 しよう で生 しょう じる副作用 ふくさよう であり、急 きゅう に塗布 とふ を中止 ちゅうし すると悪化 あっか することがあるため、速 すみ やかに皮膚 ひふ 科 か に紹介 しょうかい すべきとされている[ 6] 。