オオクチユゴイ

オオクチユゴイ
レユニオン島とう産さんの未み成魚せいぎょ。
分類ぶんるい
界さかい : 動物界どうぶつかい Animalia 門もん : 脊索せきさく動物どうぶつ門もん Chordata 亜あ門もん : 脊椎動物せきついどうぶつ亜あ門もん Vertebrata 綱つな : 条じょう鰭ひれ綱つな Actinopterygii 目め : スズキ目め Perciformes 科か : ユゴイ科か Kuhliidae 属ぞく : ユゴイ属ぞく Kuhlia 種たね : オオクチユゴイ K. rupestris
学名がくめい
Kuhlia rupestris (Lacépède, 1802)
和名わみょう
オオクチユゴイ ジャングルパーチ
英名えいめい
Rock flagtail Jungle Perch

オオクチユゴイはユゴイ属ぞくに属ぞくする魚類ぎょるい Kuhlia rupestrisに充あてられている標準ひょうじゅん和名わみょうである。英語えいご圏けんではいわゆるパーチの一種いっしゅと見みなされ、「ジャングルパーチ」（Jungle perch）が英名えいめいの一ひとつとして通用つうようする。

琉球りゅうきゅう列島れっとうでは、ジャングルパーチと呼よばれる。

形態けいたい

最大さいだいで体長たいちょう45cm、体重たいじゅう2700gに達たっする。

口くちが大おおきいことが特徴とくちょうであり、顎あごの後端こうたんは眼窩がんか後半こうはんの下部かぶにまで達たっする。

大凡おおよその外部がいぶ形態けいたいは一見いっけんしてスズキ目め遊泳ゆうえい魚ぎょの一般いっぱん的てき特徴とくちょうを備そなえる。体型たいけいは側がわ扁ひらたした紡錘形ぼうすいけいを基調きちょうとし、成魚せいぎょは後頭部こうとうぶ〜背鰭せびれ前方ぜんぽうの背面はいめんがやや山やまなりに盛もり上あがる。

背鰭せびれは中央ちゅうおう付近ふきんでえぐれ、第だい１、第だい２背鰭せびれへと不完全ふかんぜんに分割ぶんかつしかけた形状けいじょうである。尾鰭おびれは上下じょうげ先さき端はしが黒くろい。

鱗うろこは比較的ひかくてき大おおきく、白地しろじに暗くら褐色かっしょくの斑点はんてんが体からだ全体ぜんたいに密生みっせいする。

生態せいたい

生息せいそく環境かんきょう

沿岸えんがん付近ふきんの浅あさい海うみから汽水域すいいきにかけて生息せいそくするが、淡水たんすい生活せいかつが中心ちゅうしんと考かんがえられている。渓流けいりゅうのような流ながれの速はやい川かわや滝たき壺つぼで見みられることも多おおい。

ライフサイクル

降くだ河かわ回遊かいゆう性せいであり、海うみで産卵さんらんする。稚魚ちぎょは成長せいちょうにつれて川かわを遡さかのぼり、河口かこうから河川かせん中ちゅう流域りゅういきに生息せいそくするようになる。

食しょく性せい

小しょう魚さかな、昆虫こんちゅう、甲殻こうかく類るい、果実かじつなどを食たべる雑食ざっしょく性せいであるが、大おおきな口くちを用もちいた魚さかな食しょく性せいが特とくに顕著けんちょなため、釣つりの対象たいしょう魚ぎょとして人気にんきが高たかい。

分布ぶんぷ

インド太平洋たいへいようの熱帯ねったいから亜熱帯あねったいに生息せいそくし、西にしはアフリカ東岸とうがん・東ひがしはサモア・北きたは琉球りゅうきゅう列島れっとう・南みなみはクイーンズランド州しゅうまで分布ぶんぷする。日本にっぽんでは、文献ぶんけん上じょうの北限ほくげんは高知こうち県けんとされているが、静岡しずおか県けんや神奈川かながわ県けんからの報告ほうこくも相次あいついでおり、温暖おんだん化かによる生息せいそく地ちの北上ほくじょうが原因げんいんと考かんがえられている。