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院内いんない会派かいは

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

院内いんない会派かいは(いんないかいは)とは、国会こっかいかく議院ぎいんにおいて、活動かつどうともにする国会こっかい議員ぎいん2人ふたり以上いじょう結成けっせいする団体だんたい院内いんない団体だんたいともばれる。国会こっかいほうひとし法律ほうりつではたんに「会派かいは」とばれる。

概要がいよう

衆議院しゅうぎいん参議院さんぎいんかく院内いんないでは、理念りねん政策せいさく共有きょうゆうする議員ぎいんあつまって院内いんない会派かいはつくり、議会ぎかい活動かつどうともおこなう。会派かいは所属しょぞく議員ぎいんすうによって、委員いいんかい議席ぎせきすうや、発言はつげん質問しつもん時間じかん配分はいぶん法案ほうあん提出ていしゅつけんなどが左右さゆうされるため、政党せいとうとはちがったメンバーで構成こうせいされることもある。院内いんない構成こうせい単位たんいはあくまでも会派かいはであり、政党せいとうではない。無所属むしょぞく当選とうせんしたひと政党せいとう会派かいは参加さんかしたり、無所属むしょぞく同士どうし便宜べんぎてき会派かいは結成けっせいすることもある。衆参しゅうさん両院りょういんとも、慣例かんれいにより議長ぎちょうふく議長ぎちょう会派かいは離脱りだつすることになっている。

なお、所属しょぞく議員ぎいん1人ひとりだけの会派かいはぞく一人ひとり会派かいは-いちにんかいは、ひとりかいは-という)は制度せいどじょうみとめられず無所属むしょぞく参議院さんぎいんにあっては「各派かくはぞくしない議員ぎいん」)あつかいとなる。ただし、当該とうがい無所属むしょぞく議員ぎいん所属しょぞくする政党せいとうとう政治せいじ資金しきん規正きせいほううえ政治せいじ団体だんたい該当がいとうする場合ばあいは、国会こっかいにおけるかく会派かいはたいする立法りっぽう事務じむ交付こうふかんする法律ほうりつ昭和しょうわ28ねん法律ほうりつだい52ごう)の適用てきようかぎ会派かいは同等どうとうとみなされ、一人ひとり会派かいはたいしても立法りっぽう事務じむ支給しきゅうされる。

2024ねん現在げんざい存在そんざいする院内いんない会派かいは

衆議院しゅうぎいん会派かいはべつ勢力せいりょく
参議院さんぎいん会派かいはべつ勢力せいりょく

衆議院しゅうぎいん

2009ねん10がつ20日はつか時点じてん強調きょうちょう文字もじ与党よとう会派かいは

参議院さんぎいん

2009ねん12月2にち時点じてん強調きょうちょう文字もじ与党よとう会派かいは

  • 民主党みんしゅとう新緑風会しんりょくふうかい国民こくみんしん日本にっぽん 120(うち国民こくみん新党しんとう5、新党しんとう日本にっぽん1)
  • 自由民主党じゆうみんしゅとう改革かいかくクラブ 85(うち改革かいかくクラブ4)
  • 公明党こうめいとう 21
  • 日本にっぽん共産党きょうさんとう 7
  • 社会しゃかい民主党みんしゅとう護憲ごけん連合れんごう 5党籍とうせき議員ぎいんなし)
  • 各派かくはぞくしない議員ぎいん 4(うち議長ぎちょうふく議長ぎちょうかく1、みんなのとう1、沖縄おきなわ社会しゃかい大衆たいしゅうとう1)

備考びこう

  • 参議院さんぎいん無所属むしょぞく議員ぎいんについては、同院どういんでの慣例かんれいにしたがい「各派かくはぞくしない議員ぎいん」と表記ひょうきする。ただし、この備考びこうでは以下いか無所属むしょぞく議員ぎいん)」にとりまとめて説明せつめい
  • 所属しょぞく議員ぎいんすうおおじゅん記載きさいするが、無所属むしょぞくについてはその多寡たかにかかわらず末尾まつびとする(欠員けついんがある場合ばあい欠員けついん末尾まつびとしそのまえ)。
  • 人数にんずう表記ひょうき欠員けついんふくむ)については、数字すうじのみとする(「ひと」をつけない)。
  • いわゆる統一とういつ会派かいはについては、これを構成こうせいする政党せいとう政治せいじ団体だんたい党籍とうせき議員ぎいんなどの人数にんずう内訳うちわけをその多寡たかじゅん付記ふきする(ただし、さい多数たすうのものは原則げんそくとして省略しょうりゃくし、党籍とうせきしゃすう多寡たかにかかわらず末尾まつびとする)。
    • 政党せいとう政治せいじ団体だんたいなど固有こゆう活動かつどう実体じったいのあるものについては、その名称めいしょうもちいて表記ひょうきする(れい:「新党しんとう○○3」)。当該とうがい政党せいとうとう名称めいしょう会派かいはめいふくまれないまた省略形しょうりゃくけいである場合ばあいも、本来ほんらい名称めいしょうもちいる。
    • 党籍とうせき議員ぎいんについては、会派かいはめい党籍とうせきしゃ該当がいとう部分ぶぶん名称めいしょうに「部分ぶぶん」の文字もじ付記ふきして表記ひょうきする(れい:「○○のかい部分ぶぶん5」)。ただし、党籍とうせき部分ぶぶん団体だんたいとしての独立どくりつ主体しゅたいてき活動かつどう様態ようたいがある場合ばあいは「部分ぶぶん」はつけない。なお、党籍とうせきしゃ該当がいとう部分ぶぶん名称めいしょう相当そうとうするものがない場合ばあいは、党籍とうせきとして付記ふきする(れい:「党籍とうせき1」)。
    • この「部分ぶぶん」という表記ひょうきは「個別こべつ固有こゆう政治せいじてき団体だんたい」(部分ぶぶんをつけない)か「党籍とうせき議員ぎいん集合しゅうごうたい便宜べんぎてき呼称こしょう」(部分ぶぶんをつける)かをけることで、「独自どくじ団体だんたいとして正式せいしき存在そんざいしている(していない)」との誤解ごかいけるためのほん記事きじにおける便宜べんぎじょう付記ふきであり、いん内外ないがい一般いっぱんてきに「部分ぶぶん」をつけて呼称こしょうしているわけではない。
  • 無所属むしょぞく議員ぎいんについても、人数にんずう内訳うちわけ付記ふきする。
    • 内訳うちわけ筆頭ひっとう議長ぎちょうふく議長ぎちょうとし、これにつづけて政党せいとう政治せいじ団体だんたい所属しょぞくしゃ党籍とうせきしゃじゅん(それぞれのなかでは多寡たかじゅん)で記載きさいする。
    • 政党せいとう政治せいじ団体だんたい所属しょぞくしている(いわゆる一人ひとり会派かいはなどの)議員ぎいん場合ばあいはその政党せいとうとう名称めいしょうもちい、無所属むしょぞくかつ党籍とうせき議員ぎいん場合ばあいは、直近ちょっきん所属しょぞくしていた政党せいとうめいがあればそれを借用しゃくようする(れい:「もと○○けい」)、複数ふくすう政党せいとう統一とういつ推薦すいせん当選とうせんであればそれらを連記れんきする(れい:「○○・△△けい」)、あるいはその適切てきせつおもわれる表現ひょうげんもちいるものとする。分類ぶんるい困難こんなんである、また分類ぶんるいすることが適切てきせつでない場合ばあいたんに「無所属むしょぞく」などとすることもさまたげない。
  • 統一とういつ会派かいは党籍とうせき議員ぎいんまた無所属むしょぞく議員ぎいん内訳うちわけ記載きさいたり、かく議員ぎいん個人こじんめい記載きさいすることはしない(一覧いちらんひょうにおいて、少数しょうすうのみ個人こじんめい掲載けいさいするのは公平こうへいせい観点かんてん問題もんだいなしとしないため)。ただし、政党せいとうとう名称めいしょうちゅう個人こじんめい全部ぜんぶまた一部いちぶふくまれる場合ばあいはこのかぎりでない。
    • 内訳うちわけ羅列られつ区切くぎりには全角ぜんかく読点とうてん「、」をもちいる。全角ぜんかく中黒なかぐろ「・」は会派かいは名称めいしょうちゅうもちいられるれいがあるため区切くぎりには使用しようしない。
    • 会派かいは人数にんずうについては会派かいはめいのち半角はんかく空白くうはくくが、内訳うちわけ人数にんずうについては原則げんそくとして空白くうはくかずそのまま付記ふきする。ただし「○○フォーラム21」のように名称めいしょう数字すうじわる場合ばあいはこのかぎりでない。
  • いわゆる「派閥はばつ」について、その内訳うちわけ記載きさいすることはしない(いん直接ちょくせつ関係かんけいがない、変動へんどうはげしい、複数ふくすう派閥はばつ横断おうだんてき参加さんかする議員ぎいんもあるなどの理由りゆうによる)。
  • 会派かいはめいかくいん提出ていしゅつされ議事ぎじろく公式こうしきウェブサイトとう公表こうひょうされる公的こうてき表記ひょうきであるが、内訳うちわけにおける表示ひょうじほん記事きじ独自どくじ表記ひょうきであり、公的こうてき証明しょうめいりょくをもつものではない。

統一とういつ会派かいは

すこしでも院内いんない発言はつげんりょくたかめるため、複数ふくすう政党せいとうによる統一とういつ会派かいはがしばしばまれる。近年きんねんでは、衆議院しゅうぎいんの「国民こくみん新党しんとう・そうぞう・無所属むしょぞくかい」、参議院さんぎいんの「民主党みんしゅとう新緑風会しんりょくふうかい国民こくみんしん日本にっぽん」が該当がいとうする。ちなみに、「無所属むしょぞくかい」はおおくの場合ばあい無所属むしょぞく議員ぎいん同士どうし便宜上べんぎじょう会派かいはんだとき使つかわれる名称めいしょうだが、1998ねんから2004ねんあいだはこの名称めいしょう政党せいとう存在そんざいした。

また、無所属むしょぞく議員ぎいん政党せいとう入党にゅうとうしないまま、その政党せいとうぞくする会派かいはくわわる場合ばあいおおい。

会派かいはめいについては、平成へいせいかいのように政党せいとうめいもちいず統合とうごう単一たんいつ象徴しょうちょうてき名称めいしょうとする場合ばあいと、「○○とう・△△・無所属むしょぞくかい」のように政党せいとうめい(あるいは無所属むしょぞく議員ぎいんのくくりをしめ名称めいしょう)を連記れんきするれいがある。連記れんき場合ばあいは、その区切くぎりには中黒なかぐろ「・」がもちいられる慣例かんれいとなっている。

現在げんざいまたは過去かこ存在そんざいした各党かくとう会派かいはべつ無所属むしょぞく議員ぎいん呼称こしょう

貴族きぞくいん院内いんない会派かいは

大日本帝国だいにっぽんていこく憲法けんぽうした存在そんざいした貴族きぞくいんは、華族かぞく勅撰ちょくせん議員ぎいん中心ちゅうしんとして政党せいとうしょく排除はいじょするかたち形成けいせいされていった。そのため、貴族きぞくいん議員ぎいん政党せいとうにはぞくさずに貴族きぞく院内いんないにあった院内いんない会派かいはぞくすることになった。院内いんない会派かいは当初とうしょ爵位しゃくいなどの身分みぶんべつ形成けいせいされるものがおおかったが、次第しだい最大さいだい会派かいは研究けんきゅうかいとこれに対抗たいこうする複数ふくすう中小ちゅうしょう会派かいはによって構成こうせいされるようになっていった。政党せいとう政治せいじ否定ひていてき研究けんきゅうかい次第しだい院外いんがいにも発言はつげんりょくつよめ、清浦きようら内閣ないかくでは国民こくみん選挙せんきょ洗礼せんれいけた政党せいとうわって事実じじつじょう単独たんどく与党よとう政友せいゆうほんとう閣外かくがい協力きょうりょく)したためにだい2護憲ごけん運動うんどうきるきっかけとなった。なお、日本国にっぽんこく憲法けんぽう制定せいていによる貴族きぞくいん廃止はいしには研究けんきゅうかい火曜かようかい交友こうゆう倶楽部くらぶ同和どうわかいどうなりかい無所属むしょぞく倶楽部くらぶの6会派かいは存在そんざいした。

脚注きゃくちゅう

  1. ^ 通称つうしょう平沼ひらぬまグループ」の会派かいはめい

関連かんれん項目こうもく

外部がいぶリンク