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神戸税関(こうべぜいかん)は日本の税関。兵庫県神戸市中央区の新港地区に主たる事務所を置く。
兵庫県と中国地方(山口県を除く)、四国地方を管轄する。「開かれた税関」を目標に掲げ、本関の中庭および庁舎内の一部を公開している。
歴史
本関
神戸税関本関(2代) |
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![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1a/Kobe_customs05s3200.jpg/250px-Kobe_customs05s3200.jpg) |
情報 |
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用途 |
税関 |
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設計者 |
大蔵省営繕課 |
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施工 |
森田福市 |
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構造形式 |
SRC造、花崗岩・煉瓦張り |
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階数 |
地上4階、塔屋4層 |
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着工 |
1923年4月 |
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竣工 |
1927年3月 |
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備考 |
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庁舎建築概要
2代目庁舎は大蔵省営繕課により設計され1927年に竣工した「帝国の大玄関番たる税関として決して恥ずかしからぬ近代式大庁舎」と称された日本最大の税関庁舎で、神戸港新港地区のランドマークになっていたが、阪神・淡路大震災で被災し半壊。現在の3代目庁舎は1998年に改築された最新鋭のインテリジェントビルである。保全された旧館とで構成され、旧館を船体に見立てるとその棟の上に現れた新館(3代目庁舎)の高層部が船のブリッジにもみえる。
改築工事では旧本関庁舎に連結する旧別館を取り壊し中心に新館を建設したあと、旧別館の外壁を再構築。それにより旧本関庁舎の花崗岩張りの時計塔を含めた外観と内部ホール等は、ほぼ完全な形で保全された。この景観を残した点が高く評価され、公共建築賞やJIA環境建築賞など数多くの賞を受けている[2]。
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旧館ホール
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旧館
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新館
外観は東京桜田門にあった警視庁の旧庁舎によく似ており、ドラマや映画の撮影にしばしば用いられる[3]。
- 設計
- 竣工
- 旧館 - 1927年
- 新館 - 1998年
- 施工
- 旧館 - 森田福市
- 新館 - 東急・前田・新井JV
- 構造 ・規模
- 旧館 - 地上4階建+塔屋4層、SRC造、花崗岩・煉瓦張り
- 新館 - 地下1階、地上10階建、S・SRC・RC造
- 敷地面積 - 10,228.50m²
- 建築面積 - 5,231.94m²
- 延床面積 - 24,144.61m²
- 所在地 - 〒650-0041 兵庫県神戸市中央区新港町12番1号
- 備考 - 第41回BCS賞受賞(2000年)、公共建築賞、JIA環境建築賞
利用情報
- 広報展示室 - ブランド品の本物と偽物の見本展示、税関の業務、および神戸税関の歴史等を紹介する。
- 休館日 - 土・日曜日、祝祭日(イベントなどで本来の休館日に開館する日がある)
- 開館時間 - 8時30分~17時
- 入場料 - 無料
交通アクセス
周辺情報
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- 神戸税関本関
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- 高知税関支署
関連項目
脚注
- ^ 「今曉烈風中に神戸税関全焼」1922年1月21日付大阪朝日新聞(神戸大学附属図書館新聞記事文庫)
- ^ 神戸税関庁舎の知られざる受賞等の数々(神戸税関・時計塔通信)
- ^ 神戸税関庁舎ドラマで活躍(神戸税関・時計塔通信)
外部リンク