大森おおもり義太郎よしたろう

大森おおもり 義太郎よしたろう（おおもり よしたろう、明治めいじ31年ねん（1898年ねん）9月26日にち - 昭和しょうわ15年ねん（1940年ねん）7月がつ28日にち）は日本にっぽんのマルクス経済けいざい学がく者もの。筆名ひつめいに成瀬なるせ光雄みつおがある。

経歴けいれき

神奈川かながわ県けん横浜よこはま市しで大森おおもり啓助けいすけの子ことして生うまれる。大正たいしょう11年ねん（1922年ねん）東京とうきょう府立ふりつ四よん中なかから一いち高だかを経へて、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく経済学部けいざいがくぶ卒そつ。卒業そつぎょうと同時どうじに同どう学部がくぶ助手じょしゅ。大正たいしょう13年ねん（1924年ねん）東京帝大とうきょうていだい助教授じょきょうじゅ。1928年ねん4月がつに三さん・一いち五ご事件じけんに関連かんれんして東京帝大とうきょうていだいを辞職じしょくし、以後いごは講壇こうだんジャーナリストとして生活せいかつすることになる。

1933年ねんに『唯物ゆいぶつ弁証法べんしょうほう読本とくほん』を出版しゅっぱん。

1937年ねんの人民戦線じんみんせんせん事件じけんで検挙けんきょ。1938年ねんに病気びょうきのため保釈ほしゃくされたが、失意しついのうちに胃癌いがんのため生涯しょうがいを閉とじた。

著書ちょしょ

• 唯物ゆいぶつ史観しかん 経済けいざい学がく全集ぜんしゅう 第だい48巻かん 改造かいぞう社しゃ 1932
• 史的してき唯物ゆいぶつ論ろん 現代げんだい史学しがく大系たいけい 第だい3巻かん 共立社きょうりつしゃ 1932
• 『唯物ゆいぶつ弁證法べんしょうほう讀本とくほん』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ 1933年ねん4月がつ5日にち
• まてりありすむす・みりたんす 中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ 1934.8
• マルクシズムのABC 北斗ほくと書院しょいん 1946.4

翻訳ほんやく

• 理論りろん経済けいざい学がく概説がいせつ エミール・レーデラー 有沢ありさわ広ひろ巳み共とも訳やく 明善あきよし社しゃ 1926
• レーニンと弁証法べんしょうほう的てき唯物ゆいぶつ論ろん レーニン「唯物ゆいぶつ論ろんと経験けいけん批判ひはん論ろん」への序論じょろん デボーリン 叢くさむら文ぶん閣かく 1927.9
• 唯物ゆいぶつ論ろんと經驗けいけん批判ひはん論ろん 反動はんどう哲学てつがくの批判ひはん的てき考察こうさつ レーニン 山川やまかわ均ひとし共とも訳やく 白しろ揚あげ社しゃ 1929 (レーニン全集ぜんしゅう)
• 剰余じょうよ価値かち学説がくせつ史し 第だい2巻かん カール・マルクス 猪俣いのまた津南雄つなお共とも訳やく 改造かいぞう社しゃ 1936

関連かんれん項目こうもく

• 河津かわづ暹 - 東大とうだい辞職じしょく時じの経済学部けいざいがくぶ長ちょう。