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ي

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ي
語末ごまつがた かたり中形ちゅうがた 語頭ごとうがた
ـي ـيـ يـ
ي
語末ごまつがた かたり中形ちゅうがた 語頭ごとうがた
ـي ـيـ يـ
アラビア文字もじ
خ ح ج ث ت ب ا
ص ش س ز ر ذ د
ق ف غ ع ظ ط ض
ي و ه ن م ل ك
لا ة ء
ペルシア文字もじ
ح چ ج ث ت پ ب ا
ش س ژ ز ر ذ د خ
ق ف غ ع ظ ط ض ص
ی ه و ن م ل گ ک
لا ء

ي (ヤー, ياء)はアラビア文字もじの28番目ばんめ位置いちする文字もじかた口蓋こうがい接近せっきんおん /j/あらわすほか、ちょう母音ぼいん /iː/重母音じゅうぼいん /ai/あらわすのにも使つかわれる。

単独たんどくがた筆順ひつじゅん
語頭ごとうがた筆順ひつじゅん

概要がいよう

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フェニキア文字もじからがれた文字もじひとつで、ヘブライ文字もじי‎、ギリシャ文字もじΙいおたラテン文字もじI対応たいおうする。

アラビアでは動詞どうし完了かんりょうがた三人称さんにんしょう単数たんすうかならずこの文字もじからはじまる。また、シャッダつきのこの文字もじ名詞めいし末尾まつびくと、「○○の」という意味いみ形容詞けいようしとなる(ニスバ)。

てんしي

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アラビア元々もともと弁別べんべつてん一切いっさいたないせんじょうかたちをした文字もじれつだったが、クルアーン朗誦ろうしょう間違まちがいをおかさないようにと後代こうだいになって文字もじ同士どうし区別くべつする弁別べんべつてん発音はつおん記号きごうあらたに開発かいはつされた。てんいと混同こんどう可能かのうせい非常ひじょうたか部分ぶぶんには初期しょきから弁別べんべつてん記載きさい義務ぎむされたが、ي(ヤー)については単独たんどくがた語尾ごびがたはそのおそれがひくいとしてしたにつく弁別べんべつてん2付記ふき義務ぎむとはされずながあいだもと形状けいじょうである ى がそのまま使つかわれつづけ、文法ぶんぽうてきにも許容きょようされてきた。

クルアーンの写本しゃほん語末ごまつ ي にてんいのもそのためで、アラブ諸国しょこくでは近代きんだい以降いこうすべての位置いちにおいて弁別べんべつてんをつける ي(てんありヤー、الياء المنقوطة)が一般いっぱん。しかしエジプトだけはきゅうつづりを使つかつづけており出版しゅっぱんぶついまでも ى(てんしヤー、الياء غير المنقوطة)がひろもちいられている。

このてんしヤーは弁別べんべつてんかれないためアリフ・マクスーラ(ى)と同型どうけいになるが別物べつものである。

またヤーがハムザ(ء)の台座だいざとなるとき弁別べんべつてんかれない。アラビア文法ぶんぽうでは一般いっぱんにハムザのだいはكرسيّ(クルスィー)とばれるが、ハムザのだいとなるヤーについてはنبرة(ナブラ。ハムザ、ハムザつきアリフを ئـ / ـئـ からءをのぞいたてんしヤーとしてのだい部分ぶぶん意味いみ使つかわれているれいも。)という呼称こしょうもちいられることもある。

なおクルアーンではちょう母音ぼいんとなるアリフ・マクスーラのうえにはマッダ記号きごう短剣たんけんアリフがかれるなどして通常つうじょうのヤーと区別くべつされるなどしており、現代げんだいアラブ世界せかいでのフスハーぶんにこれらをひとられる。

関連かんれんする文字もじ

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ウルドゥー文字もじでは、ي‎ の語末ごまつがたおとによってかれる。なお語頭ごとうちゅうでは同形どうけいで、ともにてんがつけられる。

  • ی‎ (U+06CC) は、子音しいん /j/母音ぼいん /iː/、または /aː/あらわす。
  • ے‎ (U+06D2) は、母音ぼいん /e/ または /ai/あらわす。

ウイグルでは、以下いかのような文字もじ使つかわれる。

  • ى‎ (U+0649) は、母音ぼいん /i/ または /ɨ/あらわす。
  • ي‎ (U+064A) は、子音しいん /j/あらわす。
  • ې‎ (U+06D0) は、母音ぼいん /e/あらわす。

符号ふごう位置いち

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文字もじ Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 名称めいしょう
ي U+064A ي
ي
ヤー
ئ U+0626 - ئ
ئ
ハムザつきのヤー

外部がいぶリンク

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